JPH11300159A - ダイオキシン類処理装置 - Google Patents

ダイオキシン類処理装置

Info

Publication number
JPH11300159A
JPH11300159A JP10115699A JP11569998A JPH11300159A JP H11300159 A JPH11300159 A JP H11300159A JP 10115699 A JP10115699 A JP 10115699A JP 11569998 A JP11569998 A JP 11569998A JP H11300159 A JPH11300159 A JP H11300159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
dioxins
processing apparatus
plasma
dioxin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10115699A
Other languages
English (en)
Inventor
Kosuke Sato
耕輔 佐藤
Sukeyuki Yasui
祐之 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10115699A priority Critical patent/JPH11300159A/ja
Publication of JPH11300159A publication Critical patent/JPH11300159A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】排ガス中に含まれるダイオキシン類を効率よ
く、かつ適正に分解でき、また消費電力の低下により運
転コストの低減等も図れるダイオキシン類処理装置を提
供する。 【解決手段】ダイオキシン類の発生源から排出される排
ガスの排出路2に設けられ、排ガスを導入してプラズマ
放電により荷電粒子を発生させて排ガス中のダイオキシ
ン類を除去するプラズマ式排ガス処理装置4と、排出路
の排ガス処理装置前後段に配置され、排ガス中の窒素酸
化物濃度を測定する測定手段と、予め求められた排ガス
処理装置でのダイオキシン類濃度の減少率と窒素酸化物
の減少量との関係に基づいて排ガス処理装置における測
定手段で測定された窒素酸化物濃度に対応するダイオキ
シン類の処理に必要な投入エネルギーの演算を行う演算
手段10と、この演算手段での演算結果に基づいて排ガ
ス処理装置におけるプラズマ発生用投入電力を制御する
制御手段11とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物焼却施設等
から排出されるガス中に含まれるダイオキシン類を処理
するダイオキシン類処理装置に係り、特にプラズマ式排
ガス処理装置を備えたダイオキシン類処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】都市ゴミや産業廃棄物の焼却施設から排
出されるガスには、ダイオキシン類および窒素酸化物等
の有害成分が含まれている。従来、これらの有害成分に
対する処理装置としては、以下のものが知られている。
【0003】(1)ガス排出路に、電気集塵機、バグフ
ィルタ等の除塵装置を設け、排ガス中のダストに含まれ
るダイオキシン類を除去する装置、(2)ガス排出路に
活性炭、活性コークスなどの吸着剤を設け、排ガス中の
ダイオキシン類および窒素酸化物を吸着除去する装置、
(3)ガス排出路に触媒を設け、排ガス中のダイオキシ
ン類および窒素酸化物を分解除去する装置。
【0004】しかし、このような従来のガス処理装置の
うち、ガス排出路に除塵装置を設けた(1)のもので
は、排ガス中に含まれるダイオキシン類のうち、除塵装
置で除去されるダストに吸着したダイオキシン類の除去
は可能であるが、ガス状のダイオキシン、および除塵装
置で除去されない微細ダストに吸着したダイオキシン類
の除去は困難である等の問題がある。
【0005】また、活性炭および活性コークス等の吸着
剤を設けた(2)のものは、吸着後の吸着剤の後処理が
必要となり、またガス温度が150℃以上であると、吸
着したダイオキシン類が離脱されて放出してしまい、活
性炭の吸着性能が低下してしまう。また、150℃以下
に温度制御を行うと、ガスの接触部分で低温腐食の問題
が生じてしまう。
【0006】さらに、触媒を設けた(3)のものは、触
媒を活性化させるために、ガスを200℃以上に加熱す
る必要がある。しかしながら、200℃以上にするとダ
イオキシン類の再生成の問題が生じる。また、バグフィ
ルタと組み合せた場合、一旦150℃程度まで低下させ
たガスを、再び200℃以上まで加熱する必要があり、
熱エネルギーの損失が生じてしまう。
【0007】そこで、従来では例えば特開平6−312
115号公報で開示されているように、ガス排出路にプ
ラズマ発生手段を設ける技術が提案され、これにより排
ガス中のダイオキシン類を有効に除去することが期待さ
れるようになった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たプラズマ発生手段を設けた技術では、プラズマに投入
される電力によっては、化学反応によってダイオキシン
類が新たに生成してしまう可能性が指摘されている。ま
た、排ガス中のダイオキシン類濃度は運転条件によって
変動することが常であり、常にダイオキシン類の濃度に
対して最適な投入電力を投入しないと、処理率が低下
し、もしくは必要以上の電力投入によって、無効な電力
を消費してしまい、電力効率を低下させてしまう。さら
に、ダイオキシン類の濃度の定量には日数を要するた
め、投入電力の最適制御は不可能であり、処理能力の低
下や、電力効率の低下を招いてしまう。
【0009】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたもので、排ガス中に含まれるダイオキシン類を効率
よく、かつ適正に分解でき、また消費電力の低下により
運転コストの低減等も図れるダイオキシン類処理装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明者においては、上述
したように、プラズマ発生手段によって排ガス中のダイ
オキシン類を除去する場合、直接的な手段でダイオキシ
ン類の濃度の定量を行うことでは多くの日数を要する
点、それにより適時の最適制御が行えなかった点、さら
にそれらにより処理能力の低下や電力効率の低下を招く
点などを克服するために鋭意研究を行った結果、下記の
着想を得た。
【0011】すなわち、プラズマ放電によって排ガスの
処理を行う場合、ダイオキシン類と同時に窒素酸化物、
例えば一酸化窒素の除去処理も行うことができるが(な
お、本明細書では説明簡便化のため、一部の説明を除
き、「窒素酸化物」とは、NO,NOx(=NO+NO
2 )等を選択的に適用できるという、最広義の意味で使
用する。そして、実施形態などで、特に区分が必要な場
合には、「窒素酸化物(NOx)」、「一酸化窒素(N
O)」のようにカッコを付して使用する。)、これら両
者の処理特性には相関があることが分った。そして、そ
の結果、窒素酸化物濃度の減少量により、プラズマ発生
手段でのダイオキシン類の処理率を算出することも可能
であることが分った。処理される排ガスは、ガス流量、
温度、反応器入口の窒素酸化物濃度が変動するため、投
入電力の制御を行うことによって、窒素酸化物濃度の減
少量を制御する必要がある。それに伴ってダイオキシン
類の処理率も制御することが可能となるため、反応器前
後の窒素酸化物濃度を測定し、その減少量を一定に保持
するよう投入電力を制御することによって、常に一定の
ダイオキシン類処理を行うことが可能となる。
【0012】以上の知見に基づき、請求項1の発明では
ダイオキシン類の発生源から排出される排ガスの排出路
に設けられ、前記排ガスを導入してプラズマ放電により
荷電粒子を発生させて前記排ガス中のダイオキシン類を
除去するプラズマ式排ガス処理装置と、前記排出路の前
記排ガス処理装置前後段に配置され、前記排ガス中の窒
素酸化物濃度を測定する測定手段と、予め求められた前
記排ガス処理装置でのダイオキシン類濃度の減少率と前
記窒素酸化物の減少量との関係に基づいて前記排ガス処
理装置における前記測定手段で測定された窒素酸化物濃
度に対応するダイオキシン類の処理に必要な投入エネル
ギーの演算を行う演算手段と、この演算手段での演算結
果に基づいて前記排ガス処理装置におけるプラズマ発生
用投入電力を制御する制御手段とを備えたことを特徴と
するダイオキシン類処理装置を提供する。
【0013】請求項2の発明では、ダイオキシン類の発
生源から排出される排ガスの排出路に設けられ、前記排
ガスを導入してプラズマ放電により荷電粒子を発生させ
て前記排ガス中のダイオキシン類を除去するプラズマ式
排ガス処理装置と、前記排出路の前記排ガス処理装置後
段に配置され、前記排ガス中の窒素酸化物濃度を測定す
る測定手段と、この測定手段の測定値に基づいて前記排
ガス処理装置に残留する窒素酸化物の変動量を求める演
算手段と、この演算手段で求めた前記排ガス処理装置内
の窒素酸化物の変動量を除去して同装置内に残留する窒
素酸化物の量を一定化制御するべく前記排ガス処理装置
におけるプラズマ発生用投入電力を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とするダイオキシン類処理装置を提
供する。
【0014】請求項3の発明では、請求項2記載のダイ
オキシン類処理装置において、排ガス処理装置の前段
に、その排ガス処理装置へ導入される窒素酸化物の変動
量を測定する測定手段を設け、この測定手段の測定値を
演算手段での排ガス処理装置残留窒素酸化物変動量算出
基準とすることを特徴とするダイオキシン類処理装置を
提供する。
【0015】請求項4の発明では、請求項1から3まで
のいずれかに記載のプラズマ利用のダイオキシン類処理
装置において、排ガス処理装置はプラズマをパルス的に
発生させるものであり、制御装置はパルス発生数の頻度
を制御するものであることを特徴とするダイオキシン類
処理装置を提供する。
【0016】請求項5の発明では、請求項1から3まで
のいずれかに記載のプラズマ利用のダイオキシン類処理
装置において、排ガス処理装置はプラズマをパルス的に
発生させるものであり、制御手段はプラズマ発生用の電
圧値を制御するものであることを特徴とするダイオキシ
ン類処理装置を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るダイオキシン
類処理装置の実施形態について、図面を参照して説明す
る。
【0018】第1実施形態(図1〜図3) 図1は、本実施形態によるダイオキシン類処理装置を示
すシステム構成図であり、図2および図3は、それぞれ
作用を示す特性図である。
【0019】本実施形態では、ダイオキシン類の発生源
として、例えば都市ゴミや産業廃棄物を焼却する焼却炉
1を適用しており、この焼却炉1から排出される排ガス
は、排出路2を介して煙突等の排出口3から排出される
ようになっている。この排出路2に、排ガスを導入して
プラズマ放電により荷電粒子を発生させ、排ガス中のダ
イオキシン類を除去するプラズマ式排ガス処理装置4が
設けられている。
【0020】この排ガス処理装置4は、放電電極5を有
する放電反応器6と、この放電反応器6に高電圧を印加
して荷電粒子を生成させるプラズマ発生用の電源7とを
備えた構成となっている。プラズマ発生用電源7は、例
えば電圧立上りが数kV/ns、幅が数百ns(半値
幅)のパルス状電圧を発生するもので、単位時間当りの
パルスの発生数を任意に設定することが可能となってお
り、これによって、反応器6への投入電力を任意に制御
することが可能とされている。
【0021】そして、排出路2における排ガス処理装置
4の前後段には、焼却炉1から排出される排ガス中の窒
素酸化物(NOx)および一酸化窒素(NO)の濃度、
ならびに排ガス処理装置4から排出される窒素酸化物
(NOx)および一酸化窒素(NO)の濃度をそれぞれ
測定する前段測定手段としての前段NOx計8、および
後段測定手段としての後段NOx計9が設けられてい
る。これらの各NOx計8,9で得られた測定値は演算
手段10に入力され、この演算手段10では、予め求め
られた排ガス処理装置4でのダイオキシン類濃度の減少
率と、窒素酸化物(NOx)または一酸化窒素(NO)
の減少量との関係に基づいて、各NOx計8,9で測定
された窒素酸化物(NOx)または一酸化窒素(NO)
の濃度に対応するダイオキシン類の処理に必要なプラズ
マ発生用電力の演算が行われるようになっている。
【0022】さらに、排ガス処理装置4のプラズマ発生
用電源7への供給電力を制御するための制御手段11が
設けられ、この制御手段11では、演算手段10での演
算結果に基づいて排ガス処理装置4におけるプラズマ発
生用投入電力を制御するようになっている。
【0023】このような構成において、放電反応器6の
前後に設けた前後段NOx計8,9によって処理前後の
窒素酸化物(NOx)および一酸化窒素(NO)の濃度
を実時間で計測することができる。そして、これらの濃
度をもとに、電源7のパルス発生数を決定し、排ガス処
理を行ってダイオキシン類を分解、無害化する。処理後
の無害化されたガスは排出口3から大気に放出する。
【0024】次に、図2および図3を用い、窒素酸化物
(NOx)濃度の減少量とダイオキシン類濃度の処理率
との比較、および残留一酸化窒素(NO)濃度とダイオ
キシン類濃度の処理率との比較を行った試験結果に基づ
いて、作用を説明する。
【0025】試験装置のうち、プラズマ発生用電源7に
ついては、下記の仕様とした。
【外1】
【0026】また、放電反応器6については、下記の仕
様とした。
【外2】
【0027】ダイオキシン類発生源については、焼却炉
1を模擬して、下記の仕様とした。
【外3】
【0028】このような試験装置を使用して、下記の要
領で試験を行った。
【0029】ダイオキシン類発生源からダイオキシン類
濃度が30ng/Nm3 のガスを排出し、この排ガス
を、放電反応器6に導入し、放電反応の前後のダイオキ
シン類濃度を濃度分析計によって定量した。使用したダ
イオキシン類は、塩素数4および6のポリ塩素化ジベン
ゾパラジオキシン(PCDDs)と、ポリ塩素化ジベン
ゾフラン(PCDFs)である。排ガス温度は150℃
とし、プラズマ用電源7のパルス発生数は100pps
までの範囲で調整し、任意の投入電力に設定した。同時
に、排ガス中の窒素酸化物(NOx)濃度を濃度分析計
8,9によって測定して、放電反応前後の窒素酸化物濃
度の減少量を求め、その時のダイオキシン類濃度の減少
率との比較を行った。また、放電反応後の一酸化窒素
(NO)濃度とダイオキシン類濃度の減少率との比較を
行った。
【0030】試験結果を図2および図3に示してある。
【0031】図2は、放電反応前後の窒素酸化物濃度の
減少量とダイオキシン類濃度の減少率との比較結果を示
しており、横軸に放電反応前後の窒素酸化物濃度の減少
量(△NOx)を表し、縦軸にダイオキシン類濃度の減
少率を表している。なおダイオキシン類濃度は、PCD
DsとPCDFsの合計の濃度である。
【0032】図3は、放電反応後の一酸化窒素(NO)
の濃度とダイオキシン類濃度の減少率との比較結果を示
しており、横軸に放電反応のための投入電力を表し、縦
軸に放電反応後の窒素酸化物濃度の減少量(△NOx)
およびダイオキシン類濃度の減少率を表している。
【0033】すなわち図2に示したように、窒素酸化物
とダイオキシン類濃度との間には、ほぼ比例的な一様の
関係があり、また図3に示すように、放電入力の増加に
対して、窒素酸化物NOx(=NO+NO2 )および一
酸化窒素(NO)の出口濃度(ppm)は次第に低下
し、ダイオキシン類(DXN)の分解率(%)は次第に
上昇するという一様の関係があることが判明した。そし
て、これらの値に基づいて、図1に示した制御装置11
により放電反応器6でのプラズマ発生量を制御すること
で、ダイオキシン類の処理を適正に行うことができた。
【0034】このように、本実施形態のダイオキシン類
処理装置によれば、放電反応器6の前後の窒素酸化物濃
度を測定し、必要なダイオキシン類処理率から、放電反
応に投入すべき電力を求め、制御することによって、一
定のダイオキシン類処理率を保持することができる。し
たがって、放電反応器6内での化学反応によるダイオキ
シン類の発生を有効に防止することができる。また、常
に効率のよい処理を行うことができ、それにより設備費
用および運転費用を低減することもできる。
【0035】さらに、放電反応器6の入口のダイオキシ
ン類濃度を求めることによって、排ガス中のダイオキシ
ン類濃度を実時間で算出することが可能となるため、従
来1月程度要していた分析時間を大幅に短縮し、かつ分
析費用の大幅な低減を図ることが可能となる。
【0036】第2実施形態(図4) 図4は本実施形態によるダイオキシン類処理装置を示す
システム構成図である。
【0037】本実施形態では、排ガス処理装置4の後段
に、排ガス中の窒素酸化物濃度を測定する後段NOx計
12を配置している。そして、この後段NOx計12の
測定値に基づいて排ガス処理装置4に残留する窒素酸化
物の変動量を求める演算手段13と、この演算手段13
で求めた排ガス処理装置4内の窒素酸化物の変動量を除
去して同装置内に残留する窒素酸化物の量を一定化制御
するべく排ガス処理装置4におけるプラズマ発生用投入
電力を制御する制御手段とを備えている。
【0038】このような構成によれば、排ガス処理装置
4に導入される排ガス中の窒素酸化物濃度に大きな変動
がない場合、放電反応器6内の残留窒素酸化物(NO
x)もしくは一酸化窒素(NO)の濃度とダイオキシン
類の処理率は前記の相関関係のもとでほぼ一定であるた
め、放電反応器6の後段の窒素酸化物(NOx)もしく
は一酸化窒素(NO)の濃度を測定し、残留窒素酸化物
(NOx)もしくは一酸化窒素(NO)の濃度を一定に
保持するように投入電力を制御することによって、常に
一定のダイオキシン処理を行うことが可能となる。
【0039】第3実施形態(図5) 図5は本実施形態によるダイオキシン類処理装置を示す
システム構成図である。
【0040】本実施形態では、第2実施形態の構成に加
え、排ガス処理装置4の前段に、その排ガス処理装置4
へ導入される窒素酸化物の変動量を測定する測定手段と
しての前段NOx計15を設けている。この前段NOx
計15により、ダイオキシン類発生源での一酸化炭素濃
度を測定し、その変動により、放電反応器6の入口のダ
イオキシン類濃度および濃度変化を演算手段16で推定
するようにしている。これを図4に示したダイオキシン
類処理装置と組み合せることで、反応器出口のダイオキ
シン類濃度を一定に保持することができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るダイオキシ
ン類処理装置によれば、排ガス処理装置の前後の窒素酸
化物濃度を測定し、必要なダイオキシン類処理率から、
放電反応に投入すべき電力を求め、制御することによっ
て、一定のダイオキシン類処理率を保持することができ
る。したがって、排ガス処理装置内での化学反応による
ダイオキシン類の発生を有効に防止することができる。
また、常に効率のよい処理を行うことができ、それによ
り設備費用および運転費用を低減することもできる。
【0042】さらに、排ガス処理装置の入口のダイオキ
シン類濃度を求めることによって、排ガス中のダイオキ
シン類濃度を実時間で算出することが可能となるため、
従来に比して分析時間を大幅に短縮し、かつ分析費用の
大幅な低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すシステム構成図。
【図2】前記実施形態における放電反応前後の窒素酸化
物濃度の減少量とダイオキシン類濃度の減少率との比較
を示すグラフ。
【図3】前記実施形態における放電反応後の一酸化窒素
濃度とダイオキシン類濃度の減少率との比較を示したグ
ラフ。
【図4】本発明の第2実施形態を示すシステム構成図。
【図5】本発明の第3実施形態を示すシステム構成図。
【符号の説明】
1 焼却炉(ダイオキシン類の発生源) 2 排出路 3 排出口 4 排ガス処理装置 5 放電電極 6 放電反応器 7 電源 8 前段NOx計(前段測定手段) 9 後段NOx計(後段測定手段) 10 演算手段 11 制御手段 12 後段NOx計 13 演算手段 15 前段NOx計 16 演算手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイオキシン類の発生源から排出される
    排ガスの排出路に設けられ、前記排ガスを導入してプラ
    ズマ放電により荷電粒子を発生させて前記排ガス中のダ
    イオキシン類を除去するプラズマ式排ガス処理装置と、
    前記排出路の前記排ガス処理装置前後段に配置され、前
    記排ガス中の窒素酸化物濃度を測定する測定手段と、予
    め求められた前記排ガス処理装置でのダイオキシン類濃
    度の減少率と前記窒素酸化物の減少量との関係に基づい
    て前記排ガス処理装置における前記測定手段で測定され
    た窒素酸化物濃度に対応するダイオキシン類の処理に必
    要な投入エネルギーの演算を行う演算手段と、この演算
    手段での演算結果に基づいて前記排ガス処理装置におけ
    るプラズマ発生用投入電力を制御する制御手段とを備え
    たことを特徴とするダイオキシン類処理装置。
  2. 【請求項2】 ダイオキシン類の発生源から排出される
    排ガスの排出路に設けられ、前記排ガスを導入してプラ
    ズマ放電により荷電粒子を発生させて前記排ガス中のダ
    イオキシン類を除去するプラズマ式排ガス処理装置と、
    前記排出路の前記排ガス処理装置後段に配置され、前記
    排ガス中の窒素酸化物濃度を測定する測定手段と、この
    測定手段の測定値に基づいて前記排ガス処理装置に残留
    する窒素酸化物の変動量を求める演算手段と、この演算
    手段で求めた前記排ガス処理装置内の窒素酸化物の変動
    量を除去して同装置内に残留する窒素酸化物の量を一定
    化制御するべく前記排ガス処理装置におけるプラズマ発
    生用投入電力を制御する制御手段とを備えたことを特徴
    とするダイオキシン類処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のダイオキシン類処理装置
    において、排ガス処理装置の前段に、その排ガス処理装
    置へ導入される窒素酸化物の変動量を測定する測定手段
    を設け、この測定手段の測定値を演算手段での排ガス処
    理装置残留窒素酸化物変動量算出基準とすることを特徴
    とするダイオキシン類処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の
    プラズマ利用のダイオキシン類処理装置において、排ガ
    ス処理装置はプラズマをパルス的に発生させるものであ
    り、制御装置はパルス発生数の頻度を制御するものであ
    ることを特徴とするダイオキシン類処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から3までのいずれかに記載の
    プラズマ利用のダイオキシン類処理装置において、排ガ
    ス処理装置はプラズマをパルス的に発生させるものであ
    り、制御手段はプラズマ発生用の電圧値を制御するもの
    であることを特徴とするダイオキシン類処理装置。
JP10115699A 1998-04-24 1998-04-24 ダイオキシン類処理装置 Pending JPH11300159A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10115699A JPH11300159A (ja) 1998-04-24 1998-04-24 ダイオキシン類処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10115699A JPH11300159A (ja) 1998-04-24 1998-04-24 ダイオキシン類処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11300159A true JPH11300159A (ja) 1999-11-02

Family

ID=14669051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10115699A Pending JPH11300159A (ja) 1998-04-24 1998-04-24 ダイオキシン類処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11300159A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1275411A1 (en) * 2000-04-18 2003-01-15 Teijin Limited Oxygen concentrating apparatus
US6674334B1 (en) 1999-12-02 2004-01-06 Seiko Epson Corporation Oscillator having surface acoustic wave resonator and oscillation circuit
JP2005121322A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Takashi Komatsu 火炎放射バーナ及び高温処理炉
JP2007326051A (ja) * 2006-06-08 2007-12-20 Toshiba Corp 放電式ガス処理装置およびそのガス処理方法
JP2014172022A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Osaka Gas Co Ltd ガス処理装置の運転方法およびガス処理装置
KR20170105799A (ko) * 2016-03-10 2017-09-20 주식회사 에프에스티 가스 해리 시스템
CN113856423A (zh) * 2021-11-15 2021-12-31 甘肃泰聚环保科技有限公司 一种全自动脱硝设备及脱硝方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6674334B1 (en) 1999-12-02 2004-01-06 Seiko Epson Corporation Oscillator having surface acoustic wave resonator and oscillation circuit
EP1275411A1 (en) * 2000-04-18 2003-01-15 Teijin Limited Oxygen concentrating apparatus
EP1275411A4 (en) * 2000-04-18 2006-04-05 Teijin Ltd OXYGEN
JP2005121322A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Takashi Komatsu 火炎放射バーナ及び高温処理炉
JP2007326051A (ja) * 2006-06-08 2007-12-20 Toshiba Corp 放電式ガス処理装置およびそのガス処理方法
JP2014172022A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Osaka Gas Co Ltd ガス処理装置の運転方法およびガス処理装置
KR20170105799A (ko) * 2016-03-10 2017-09-20 주식회사 에프에스티 가스 해리 시스템
CN113856423A (zh) * 2021-11-15 2021-12-31 甘肃泰聚环保科技有限公司 一种全自动脱硝设备及脱硝方法
CN113856423B (zh) * 2021-11-15 2023-09-26 甘肃泰聚环保科技有限公司 一种全自动脱硝设备及脱硝方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Liu et al. A review on removal of elemental mercury from flue gas using advanced oxidation process: chemistry and process
Sun et al. Non‐thermal plasma remediation of SO2/NO using a dielectric‐barrier discharge
Obradović et al. A dual-use of DBD plasma for simultaneous NOx and SO2 removal from coal-combustion flue gas
Chang Next generation integrated electrostatic gas cleaning systems
Lee et al. Abatement of gas-phase p-xylene via dielectric barrier discharges
Wang et al. Investigation on elemental mercury oxidation mechanism by non-thermal plasma treatment
US7381380B2 (en) Plasma based trace metal removal apparatus
US20090324443A1 (en) Gas treatment
An et al. Performance evaluation of non-thermal plasma injection for elemental mercury oxidation in a simulated flue gas
TWI450754B (zh) 酸性氣體的處理方法
An et al. Oxidation characteristics of mixed NO and Hg0 in coal-fired flue gas using active species injection generated by surface discharge plasma
KR102450724B1 (ko) 아스콘 플랜트의 유해가스 정화 장치
Yang et al. Oxidation of nitric oxide in a two-stage chemical scrubber using dc corona discharge
JPH11300159A (ja) ダイオキシン類処理装置
Adnan et al. Exhaust gases depletion using non-thermal plasma (NTP)
Zhang et al. Study on elemental mercury oxidation by non-thermal plasma with calcium chloride enhancement
Kuroki et al. Nanoparticle removal and exhaust gas cleaning using gas-liquid interfacial nonthermal plasma
Weng et al. Study on Removal of PCDD/Fs from Flue Gas Processed by Pulse Corona Discharge Composite Technology
Shimizu et al. Study of air pollution control by using micro plasma filter
KR20220079353A (ko) 악취가스 제거용 플라즈마 시스템
Chang et al. NO/NOx removal with C2 H2 as additive via dielectric barrier discharges
Yamamoto et al. PM and $\hbox {NO} _ {\rm x} $ Removal for Diesel Engine Emission Using Ozonizer and Chemical Hybrid Reactor
LU500528B1 (en) Method and apparatus for deep purification of dioxins and mercury generated by waste incineration
JP2013017956A (ja) 飛灰へのキレート剤添加率制御方法
WO2021124592A1 (ja) 排煙処理装置