JPH11299896A - カテーテル - Google Patents

カテーテル

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JPH11299896A
JPH11299896A JP10124112A JP12411298A JPH11299896A JP H11299896 A JPH11299896 A JP H11299896A JP 10124112 A JP10124112 A JP 10124112A JP 12411298 A JP12411298 A JP 12411298A JP H11299896 A JPH11299896 A JP H11299896A
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guide wire
catheter
wire
tube
passage
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Emiko Yunoki
恵美子 柚木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラビッドエクスチェンジ型の機能(主にカテ
ーテルの交換が容易であることが最大の特徴)とオーバ
ー・ザ・ワイヤー型の機能(主にガイドワイヤーの操作
性とガイドワイヤーの交換が容易である事が最大の特
徴)が各々得られる。 【解決手段】 ガイドワイヤーを用いる医療用途のカテ
ーテルであって、そのガイドワイヤーをカテーテルの操
作側遠位部側で固定する機能と脱着、或いは装着、或い
は双方が可能なガイドワイヤー通路管からなる事を特徴
とするカテーテルにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に血管内手術、
特に経皮的冠動脈血管形成術(PTCAと称す)に用い
られるバルーンカテーテルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】PTCAとは、先端部分に拡張、収縮が
可能な風船(バルーンと称す)を有するカテーテル(バ
ルーンカテーテルと称す)を冠動脈の病変部に挿入し、
バルーンを膨らます事により病変部の狭窄を拡張する治
療方法を言う。詳しくは、大腿動脈或いは上腕動脈から
ガイディングカテーテルを冠動脈入り口まで進め、次に
ガイドワイヤーを挿入したバルーンカテーテルを測枝付
き接続子を介しガイディングカテーテルに進入させる。
続いて、バルーンカテーテルをガイディングカテーテル
の先端部分で止め、バルーンカテーテルを容易に狭窄に
進めるための道すじ役のガイドワイヤーを当該冠動脈の
病変部狭窄を越え末梢まで進める。
【0003】ガイドワイヤーは非常に操作性に富んだ構
造を有するが、当該冠動脈の病変部狭窄を越え末梢まで
進める際、屈曲した血管内でガイドワイヤーがたわみ先
へ進まなくなることや、曲がり癖が付き操作が出来なく
なることがある。このような場合術者はガイドワイヤー
を新品に交換する作業を行う。
【0004】ガイドワイヤーを狭窄末梢まで進めたら血
管造影により冠動脈の枝や病変部に対するガイドワイヤ
ーの相対的位置を把握した後、ガイドワイヤーを道すじ
としてバルーンカテーテルを病変部の狭窄に進める。
【0005】強度に閉塞した狭窄、或いは、石灰化が進
んだ堅い狭窄ではガイドワイヤーが狭窄末梢まで到達し
ていてもバルーンカテーテルが血管内でたわみ押しても
狭窄を通過しないことや、血管の屈曲部でバルーンカテ
ーテルが折れ曲がり操作が出来なくなることがある。こ
のような場合術者はバルーンカテーテルを新品に交換す
る作業を行う。
【0006】バルーンカテーテルを病変部の狭窄に配置
できたら徐々にバルーンを膨らまし狭窄を拡張させる。
拡張操作が終了したらガイドワイヤーは狭窄を越えた位
置に置いたまま、バルーンカテーテルをガイディングカ
テーテルの先端から出ない所まで戻し、血管造影を行い
拡張を確認する。
【0007】病変部の狭窄状態にもよるが一般的に狭窄
部は数回に分け徐々に目標径まで拡張を進めていく。当
然、使用するバルーンカテーテルは各々の適正サイズの
仕様のものを交換しながら進められていく。また、再狭
窄率を下げる手段として狭窄部にステント(金属性から
なる血管内の径保持用の留置器具)を使用する場合があ
り、その際は更にステント専用のバルーンカテーテルを
用いる。
【0008】すべての拡張操作が終了したらガイドワイ
ヤーは狭窄を越えた位置に置いたまま、バルーンカテー
テルをガイディングカテーテルの先端から出ない所まで
戻し、血管造影を行い目標の拡張径まで至ったことが確
認できたならばバルーンカテーテル及びガイドワイヤー
を抜き去り、患者をリカバリールームへ転送し術は終了
する。
【0009】一連のPTCAの流れに於いて、ガイドワ
イヤーの交換、特にバルーンカテーテルの交換操作は頻
繁に行われる。そこで、バルーンカテーテルの交換を容
易にする目的でバルーンカテーテルの操作側遠位部側の
内、200mmにしかガイドワイヤー通路管がないモノ
レールバルーン(Monorail−balloon、
シュナイダー株式会社製GOLDIE)が市販されてい
る。(以降、バルーンカテーテルの交換を容易にする目
的でワイヤー通路管が短い構造を有するものをラビッド
エクスチェンジ(Rapid−exchange)型と
称す。)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のラビッ
ドエクスチェンジ型は、次のような問題がある。まず、
ガイドワイヤー通路管が操作側遠位部側200mmしか
ないため、第1にガイドワイヤー操作性、特にガイドワ
イヤーに対する軸方向への押し込み性及びそのトルク伝
達性(プッシャビリティー:Pushability)
の支援能力が劣る。第2にガイドワイヤーの操作上、測
枝付き接続子の締め付けを緩める必要があり、測枝付き
接続子のシール性能が落ち止血効果が得られにくくな
る。第3にガイドワイヤーの交換が不可能である問題が
ある。
【0011】この様な問題を補うためにいくつかの方法
が提案されており、特開平6−507805、特開平7
−132148がある。前者の場合、全長に渡ってガイ
ドワイヤールーメン(本発明で言うところのガイドワイ
ヤー通路管)が存在しあたかもオーバー・ザ・ワイヤー
型のようであるが、ガイドワイヤールーメンにはサイド
ポート(ガイドワイヤーの出し入れが可能な横穴)が
り、オーバー・ザ・ワイヤー型の使用方法とラビッドエ
クスチェンジ型の使用方法のいずれも選択可能なマルチ
モードを有する。
【0012】ガイドワイヤーの交換が発生した場合、全
長に渡ったガイドワイヤールーメンを有するため、バル
ーンカテーテルを取り出さずにガイドワイヤーを挿入
(交換)する事はできるものの、ラビッドエクスチェン
ジ型のように操作側遠位部側に存在するガイドワイヤー
の入り口にガイドワイヤーを導く機能は有していないた
め結局はオーバー・ザ・ワイヤー型での使用方法にしか
移行できず、ラビッドエクスチェンジ型の使用方法に戻
すことはできない。当然ながらバルーンカテーテルの交
換が容易なラビッドエクスチェンジ型のメリットはその
時点で得られなくなる問題がある。
【0013】続いて、後者の場合、バルーンカテーテル
の操作側遠位部側に先端部シール部材(ガイド用内腔を
摺動可能に収容するための通路)を有し、ガイド用内腔
(本発明で言うガイドワイヤー導管に似た単独の管)が
その先端部シール部材を摺動する事が可能な構造となっ
ている。使用方法としてはガイドワイヤーをガイド用内
腔に通しそのガイド用内腔をバルーンカテーテルの先端
部シール部材に通し使用する。しかし、従来、ガイドワ
イヤーが通るべきところをガイド用内腔が通るような先
端部シール部材が設けられており、その大口径化した分
バルーンカテーテルが太くなってしまう問題がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】ガイドワイヤーを用いる
医療用途のカテーテルであって、そのガイドワイヤーを
カテーテルの操作側遠位部側で固定する機能と脱着、或
いは装着、或いは双方が可能なガイドワイヤー通路管か
らなる事を特徴とするカテーテルにより達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のカテーテルの基本的な形
態を図1に基づいて説明する。
【0016】図1の断面図に示すように、造影拡張通路
3(バルーンを拡張、収縮させるための造影剤等の媒体
を通す通路)を形成する造影拡張通路管4の一方がバル
ーン1の操作側近位部に接続されており、他方がカテー
テルコネクターの造影拡張ポート7bに接続されてい
る。
【0017】ガイドワイヤー通路5(ガイドワイヤー1
0を通す通路)を形成するガイドワイヤー通路管8の一
方はバルーン1の操作側遠位部に接続されており、他方
はワイヤー固定管2(ガイドワイヤー10を隔壁9或い
は拡張管11或いはガイドワイヤー通路管8の変形或い
は拡張、収縮により圧迫し固定する機能を有する管)に
接続されている。
【0018】ガイドワイヤー導管13(ガイドワイヤー
通路5を有する管)の一方はガイドワイヤーポート7c
に接続されており、他方はワイヤー固定管2に装着され
ている。尚、ガイドワイヤー導管13は、ワイヤー固定
管2に対し脱着、装着或いは双方が可能な構造となって
いる。
【0019】ワイヤー固定流路6(ワイヤー固定管2を
作動させるための媒体を通す流路)を有するワイヤー固
定流路管14の一方はワイヤー固定管2に接続されてお
り、他方はカテーテルコネクターのワイヤー固定ポート
7aに接続されている。
【0020】以上、本発明の形態を説明したが更に補足
説明する。まず、ワイヤー固定管2はガイドワイヤー通
路管8とガイドワイヤー導管13の間に配置されている
場合を説明したが、カテーテルの操作側遠位部側であれ
ばどの位置に配置されていても構わない。具体的には、
カテーテルの先端から700mm以内であれば良い。例
えば、カテーテルの先端から100mmのところにワイ
ヤー固定管2を配置した後、再びガイドワイヤー通路管
8を接続しカテーテルの先端300mmのところで開口
させ開口部はガイドワイヤー導管13が脱着、装着或い
は双方が可能な構造にしておけば良い。尚、ガイドワイ
ヤー通路管8の長さはカテーテルの交換操作等の操作性
を考慮し200〜400mmが一般的であり、その端部
にワイヤー固定管2を配置する(先端より200〜40
0mmの範囲内に配置する)のが最も好ましい。更に、
ワイヤー固定管2がガイドワイヤー通路管8と一体型の
ものであっても良い。
【0021】続いて、ワイヤー固定管2は、ワイヤー固
定流路6からの媒体の陽圧(加圧)により隔壁9を変形
させガイドワイヤー10を圧迫するデュアルルーメン型
管(ひとつの管にふたつの流路または穴を有する形状の
管)構造の場合を説明したが、他の目的からなる流路ま
たは穴が複数隣接したマルチルーメン型管(ひとつの管
にふたつ以上の流路または穴を有する形状の管)構造、
或いは、ふたつ以上の管を束ねた構造、或いは、ふたつ
以上の管を同軸上に配置した多重管構造、或いは上記構
造の組み合わせからなる構造であっても良い。
【0022】ワイヤー固定管2とガイドワイヤー導管1
3の脱着、装着或いは双方が可能な構造ついては、例え
ば、ワイヤー固定管2の開口径をガイドワイヤー導管1
3の端部の外径より大きくしはめ込む構造、更にそのは
め込み部分をラッパ状(円錐状に広がった形状)にしは
め込みを容易にする構造であったり、カテーテルの本体
から支持を受けることで突き合わせ状態を構成する構
造、また、単なる突き合わせ構造であっても良い。更に
ガイド(ガイドワイヤー導管13を装着部分に導く機
能)によるものであっても良い。
【0023】また、ガイドワイヤー導管13がワイヤー
固定管2(カテーテルの本体)にあらかじめ内蔵されて
いる構造でも構わないが、その場合ガイドワイヤー導管
13は引っ張る等の脱着操作により容易に切り離せるよ
うな構造にすれば良い。具体的には、薄肉にする。点線
状に切り込みを入れる。局所的な接続にする等の方法を
用いれば良い。
【0024】ワイヤー固定管2に於けるガイドワイヤー
10の固定方法については図2を用いて説明する。ま
ず、図10のI−Iの断面を図2(a)に、図11のII
−IIの断面を図2(b)に示す。各々ガイドワイヤー1
0を固定していない時と固定した時を代表する図であ
る。
【0025】まず、図1(a)に於いては、ガイドワイ
ヤー10はガイドワイヤー通路管8の中で空隙(ガイド
ワイヤー通路5の管壁とガイドワイヤー10との隙間)
を保った状態にあり圧迫は受けていない。次にワイヤー
固定ポート7aよりワイヤー固定流路6に媒体を流し陽
圧(加圧)し隔壁9を変形させた状態を図2(b)に示
すが、ガイドワイヤー通路管8の隔壁9の一部がガイド
ワイヤー通路5の方へ変形することで通路内のガイドワ
イヤー10がガイドワイヤー通路5の内壁に押しつけら
れ、この圧迫によりガイドワイヤー10が固定される。
【0026】ワイヤー固定ポート7aよりワイヤー固定
流路6内を陰圧(吸引或いは減圧)にすると変形してい
た隔壁9の一部は陽圧前の図2(a)の状態に復元し、
ガイドワイヤー通路5の方に押しつけられていたガイド
ワイヤー10は再びガイドワイヤー通路管8の中で空隙
が保たれ圧迫は受けなくなる。
【0027】ガイドワイヤー10を固定する構造として
は、例えば、図3〜図9に示す構造でも良い。
【0028】図3の場合も図2と同様である。ただし、
造影拡張通路管4とワイヤー固定管2との接続箇所がな
い二重管構造の場合を示す。尚、図3(a)及び(b)
は各々ガイドワイヤー10の固定していない時と固定し
た時を代表する説明図である。
【0029】図4は、ガイドワイヤー通路5に拡張管1
1が配置された構造のワイヤー固定管2を示す。図4
(a)及び(b)は各々ガイドワイヤー10の固定して
いない時と固定した時を代表する説明図である。まず、
図4(a)に於いては、ガイドワイヤー通路5に配置さ
れた拡張管11は折り畳まれた状態、或いは収縮した状
態でありガイドワイヤー10はガイドワイヤー通路管8
の中で空隙を保った状態であり圧迫は受けていない。次
にワイヤー固定ポート7aよりワイヤー固定流路6に媒
体を流し陽圧(加圧)し拡張管11を膨らませた状態、
或いは拡張させた状態を図4(b)に示すが、拡張管1
1が空隙を埋める状態になりガイドワイヤー10が逃げ
場を失いガイドワイヤー通路5の内壁に押しつけられ
る。尚、この圧迫を解く(拡張管11を折り畳む、或い
は収縮させる)ことによりガイドワイヤー10は再びガ
イドワイヤー通路管8の中で空隙を保ち圧迫は受けなく
なる。
【0030】図5は、薄肉、或いは容易に変形するガイ
ドワイヤー通路管8とその外周にガイドワイヤー外管1
2が配置された構造のワイヤー固定管2を示す。図5
(a)及び(b)は各々ガイドワイヤー10の固定して
いない時と固定した時を代表する説明図である。まず、
図5(a)に於いては、薄肉、或いは容易に変形するガ
イドワイヤー通路管8は膨らんだ状態、或いは拡張した
状態でありガイドワイヤー10はガイドワイヤー通路管
8の中で空隙を保った状態であり圧迫は受けていない。
次にガイドワイヤー外管12と薄肉、或いは容易に変形
するガイドワイヤー通路管8との間のワイヤー固定流路
6にワイヤー固定ポート7aより媒体を流し陽圧(加
圧)しガイドワイヤー通路管8を折り畳んだ状態、或い
は収縮させた状態を図5(b)に示すが、ガイドワイヤ
ー通路管8はガイドワイヤー10に密着した状態にな
る。尚、この圧迫を解く(ガイドワイヤー通路管8を膨
らませる、或いは拡張させる)ことによりガイドワイヤ
ー10は再びガイドワイヤー通路管8の中で空隙を保ち
圧迫は受けなくなる。
【0031】その他、図6に示すようにガイドワイヤー
通路管8内に拡張管11を配置し、更に拡張管11の内
側に造影拡張通路管4を或いは、拡張管11に隣接して
造影拡張通路管4が配置された構造や、図7に示すよう
にガイドワイヤー通路5や造影拡張通路3、隔壁9を作
動させるためのワイヤー固定流路6等を内蔵したマルチ
ルーメン型管の構造、または、図8に示すようにガイド
ワイヤー通路5とワイヤー固定流路6のデュアルルーメ
ン型管に造影拡張通路管4が隣接して配置された、或い
は接続された構造、更には図9に示すように上記の隣接
した管同士を束ねた構造でも、その他、上記を組み合わ
せたものであっても良い。
【0032】本発明のワイヤー固定管2の構造は隔壁9
や拡張管11、或いはガイドワイヤー通路管8が変形、
或いは折り畳み、収縮、膨らます、拡張等によりガイド
ワイヤー10を圧迫するものであり、同等の効果を得ら
れる方法であれば上記に説明した方法以外でも構わな
い。また、変形、或いは折り畳み、収縮、膨らます、拡
張等の動作を実現する方法として例えば、薄肉の構造、
硬度の柔らかい素材の採用、折り畳み用の節構造などを
用いればよい。
【0033】
【実施例】本発明の実施例について図10〜図13の断
面図を用いて説明する。まず、図10に本発明のカテー
テルの断面図を示すが、この説明図にはカテーテルが用
いられる初期の状態を示しており、ガイドワイヤー通路
管8にはガイドワイヤー10が挿入されており、更にバ
ルーン1は折り畳まれた状態にある。この状態でカテー
テルをガイディングカテーテルに挿入しガイドワイヤー
10を操る操作に入る。
【0034】まず、ガイドワイヤー10を操りながら血
管内を狭窄部目指し進めるが、図10に示すように術中
に於けるガイドワイヤー10の操作性、特にガイドワイ
ヤー10に対する軸方向への押し込み性及びそのトルク
伝達性に於いては、ガイドワイヤー導管13が全長に渡
ってガイドワイヤー10を補佐しているため、オーバー
・ザ・ワイヤー型と同等の操作性及び支援能力が得ら
れ、また、ガイドワイヤー10はガイドワイヤー導管1
3内を通るため、測枝付き接続子の締め付けを緩める必
要性はなかった。
【0035】続いて、ガイドワイヤー10が屈曲した狭
窄へ進める過程で破損した場合を想定しガイドワイヤー
10の交換操作を行ってみた。本発明のカテーテルはガ
イドワイヤー導管13がカテーテルの操作側遠位部側
(ガイドワイヤー通路管8)まで続いているためオーバ
ー・ザ・ワイヤー型と同様の操作でガイドワイヤー10
の交換ができることが確認された。
【0036】次に、カテーテルの交換が発生した場合を
想定してカテーテルの交換操作を行ってみた。まず、図
11に示すように、ワイヤー固定ポート7aよりワイヤ
ー固定流路6に媒体を流し陽圧(加圧)し隔壁9を変形
させガイドワイヤー10を固定させ、その後、ガイドワ
イヤー導管13を操作側に引っ張った。ガイドワイヤー
10はワイヤー固定管2(ガイドワイヤー10の固定機
能)により同じ位置にとどまり、図12に示すようにガ
イドワイヤー導管13のみがカテーテルから完全に分離
できた。図13に示すように本発明のカテーテルはラビ
ッドエクスチェンジ型の形態となり、カテーテルの交換
はラビッドエクスチェンジ型と同様の手順で行えること
が確認された。
【0037】今度は、ラビッドエクスチェンジ型で使用
中にガイドワイヤー10が破損した場合を想定してガイ
ドワイヤー10の交換操作を行ってみた。まず、図12
に示すようにワイヤー固定ポート7aよりワイヤー固定
流路6に媒体を流し陽圧し隔壁9を変形させガイドワイ
ヤー10を固定させ、その後、図11に示すようにガイ
ドワイヤー導管13を操作側から挿入して行った。尚、
ガイドワイヤー10はワイヤー固定管2により固定され
ているためガイドワイヤー導管13を進めるにあたって
ずれる様子は見られなかった。また、ガイドワイヤー導
管13はそのガイドワイヤー10を道筋とし容易にワイ
ヤー固定管2まで進めることができた。ガイドワイヤー
導管13及びワイヤー固定管2が接続(各々のガイドワ
イヤー通路5が連通)した後、図10に示すようにワイ
ヤー固定ポート7aよりワイヤー固定流路6内の媒体を
負圧しガイドワイヤー10の固定は解除した。このこと
で、ラビッドエクスチェンジ型であった本発明のカテー
テルが再びオーバー・ザ・ワイヤー型の形態となり、オ
ーバー・ザ・ワイヤー型と同様の操作でガイドワイヤー
10の交換ができることが確認された。
【0038】また、本発明のカテーテルを次の治療用と
して交換する(すでにカテーテルが体内に留置されてお
り、そのカテーテルを抜き本発明のカテーテルに挿入し
直す)場合を想定してカテーテルの交換操作を行ってみ
た。まず、本発明のカテーテルのガイドワイヤー導管1
3を本体より分離し、ラビッドエクスチェンジ型の形態
した。以降、カテーテルの交換はラビッドエクスチェン
ジ型と同様の手順で行えることが確認された。
【0039】
【発明の効果】本発明に於けるカテーテルはガイドワイ
ヤーをカテーテルの操作側遠位部側で固定する機能と脱
着、装着或いは双方が可能なガイドワイヤー導管により
ラビッドエクスチェンジ型の機能(主にカテーテルの交
換が容易であることが最大の特徴)とオーバー・ザ・ワ
イヤー型の機能(主にガイドワイヤーの操作性とガイド
ワイヤーの交換が容易である事が最大の特徴)が各々得
られる。
【0040】はじめにラビッドエクスチェンジ型の問題
点についてはガイドワイヤー導管の装着により、まず、
ガイドワイヤー操作性、特にガイドワイヤーに対する軸
方向への押し込み性及びそのトルク伝達性の支援能力の
向上する。(オーバー・ザ・ワイヤー型と同等)次に、
ガイドワイヤーはガイドワイヤー導管内を移動するため
操作上、測枝付き接続子の締め付けを緩める必要がなく
測枝付き接続子のシール性能が落ち止血効果が得られに
くくなる問題点がなくなる。更に、ガイドワイヤーの交
換に於いてカテーテルを血管内から引き出さなくても交
換が可能となる。(オーバー・ザ・ワイヤー型と同等)
すなわち、本発明のカテーテルはオーバー・ザ・ワイヤ
ー型の機能と比較した際のラビッドエクスチェンジ型の
劣っている機能(問題点)についてオーバー・ザ・ワイ
ヤー型と同等の機能が実現できる効果がある。
【0041】次に、ラビッドエクスチェンジ型の最大の
特徴であるカテーテルの交換の容易さ(オーバー・ザ・
ワイヤー型ではカテーテルの交換に於いて3メートル相
当のの長いガイドワイヤーを事前に用いておくか、或い
は延長ワイヤーを付け足さなければカテーテルの交換は
不可能である。)については、ガイドワイヤー導管の脱
着によりラビッドエクスチェンジ型の特徴がそのまま得
られる。すなわち、オーバー・ザ・ワイヤー型の機能を
実現するとともにラビッドエクスチェンジ型の特徴も維
持できる効果がある。
【0042】また、従来のラビッドエクスチェンジ型
(特開平6−507805)の機能では、使用方法がラ
ビッドエクスチェンジ型からオーバー・ザ・ワイヤー型
にしか移行できないのに対し、本発明のカテーテルは任
意にオーバー・ザ・ワイヤー型からラビッドエクスチェ
ンジ型へ、また、ラビッドエクスチェンジ型からオーバ
ー・ザ・ワイヤー型へ使用方法が移行できる。
【0043】更に、従来のラビッドエクスチェンジ型
(特開平7−132148)の機能では、カテーテルの
操作側遠位部側に先端部シール部材を有しているためバ
ルーン部エントリー径(バルーン部を折り畳んだ際の外
径)が太くなってしまう問題に対し、本発明のカテーテ
ルは先端部シール部材及び、バルーン部エントリー径が
太くなるような構造形態を有していないためバルーン部
エントリー径は太くならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカテーテルを示す断面図
【図2】図2のaは図10のI−Iの説明断面図図2の
bは図11のII−IIの説明断面図
【図3】ガイドワイヤーを固定する構造の補足説明図
【図4】ガイドワイヤーを固定する構造の補足説明図
【図5】ガイドワイヤーを固定する構造の補足説明図
【図6】ガイドワイヤーを固定する構造の補足説明図
【図7】ガイドワイヤーを固定する構造の補足説明図
【図8】ガイドワイヤーを固定する構造の補足説明図
【図9】ガイドワイヤーを固定する構造の補足説明図
【図10】本発明の実施例を説明する断面図
【図11】本発明の実施例を説明する断面図
【図12】本発明の実施例を説明する断面図
【図13】本発明の実施例を説明する断面図
【符号の説明】
1 バルーン 2 ワイヤー固定管 3 造影拡張通路 4 造影拡張通路管 5 ガイドワイヤー通路 6 ワイヤー固定流路 7a ワイヤー固定ポート 7b 造影拡張ポート 7c ガイドワイヤーポート 8 ガイドワイヤー通路管 9 隔壁 10 ガイドワイヤー 11 拡張管 12 ガイドワイヤー外管 13 ガイドワイヤー導管 14 ワイヤー固定流路管 15 外管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドワイヤーを用いる医療用途のカテ
    ーテルであって、そのガイドワイヤーをカテーテルの操
    作側遠位部側で固定する機能と脱着、或いは装着、或い
    は双方が可能なガイドワイヤー導管からなる事を特徴と
    するカテーテル。
JP10124112A 1998-04-16 1998-04-16 カテーテル Pending JPH11299896A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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