JPH11299889A - 点滴用警報装置及び尿溜用警報装置 - Google Patents

点滴用警報装置及び尿溜用警報装置

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JPH11299889A
JPH11299889A JP10221620A JP22162098A JPH11299889A JP H11299889 A JPH11299889 A JP H11299889A JP 10221620 A JP10221620 A JP 10221620A JP 22162098 A JP22162098 A JP 22162098A JP H11299889 A JPH11299889 A JP H11299889A
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JP
Japan
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urine
alarm
drip
shaft
alarm device
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Application number
JP10221620A
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English (en)
Inventor
Akira Hamada
章 浜田
Katsuyuki Matsumoto
勝行 松本
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MATSUMOTO SEISAKUSHO KK
Matsumoto Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
MATSUMOTO SEISAKUSHO KK
Matsumoto Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 点滴液の残量が少なくなったときに警報を出
すようにした簡易な点滴用警報装置において使用されて
いるバネは秤量精度が悪く、点滴終了のタイミングを正
確に知ることが困難であった。 【解決手段】 点滴液1の重量によって下方に引っ張ら
れるシャフト20の上端に鍔部21が設けられる。鍔部
21は点滴液1の重量によって、シャフトが下方に引張
られたときに、ストッパである筒体51の上端に支承さ
れる。点滴終了間際になると、鍔部21は弾性部材であ
るコイルバネ41によって、上方へ付勢され、アラーム
スイッチ71をONし、警報機であるブザー74を鳴ら
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、輸液療法におい
て使用される点滴用警報装置、及び寝たきりの病人など
の尿を溜める尿溜バッグにおいて使用される尿溜警報装
置に関し、詳しくは簡易な構造でしかも秤量精度を向上
させて点滴終了間際であることを知らせることができる
ようにした点滴用警報装置、及び尿溜バッグ内に尿が満
タンになる間際であることを知らせるようにした尿溜警
報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の疾病や事故に遭った患者に対して
は、輸液療法が行われることがある。輸液療法は、栄養
剤や血液などの点滴液を患者の静脈又は皮下に注入する
治療方法であり、点滴装置が使用される。点滴装置は図
20に示すように、点滴液1を充填する容器2、容器2
内に水密に突き通される点滴液針3、点滴液針3と患者
に刺される注射針とを接続するパイプ4などから構成さ
れ、容器2はスタンド6の上部に取付けられたアーム7
から吊下げられている。
【0003】このような点滴装置を使用して、点滴液1
がベッドに横臥した患者の静脈又は皮下に注入される。
点滴液1の注入開始から終了までの時間は、患者の体質
やコンディションだけでなく、点滴液1の種類などによ
って様々である。したがって、点滴装置を使用している
間は、看護婦又は付添人あるいは患者自身が点滴液1の
残量を頻繁に監視する必要がある。しかし、これらの者
が点滴液1の残量を長時間にわたって監視することは肉
体的、精神的に苦痛なだけでなく、特に看護婦にとって
は過重労働の一因ともなる。
【0004】そこで、容器内の点滴液の残量が少なくな
ったときに警報を出すようにした装置が各種提案されて
いる。その装置には、容器の重量を測定することによっ
て、点滴液の残量を検出する簡易なものや、センサなど
を使用して点滴液の残量を検出する高度なものなどがあ
る。
【0005】例えば特開昭61−247471号に開示
された重量を測定する液量検出警報装置は、図20に示
すように容器2を吊下げる重量検出機8が点滴液1の減
少量を検出し、その点滴液1の減少量が設定値に達した
ときに警報機9で通報するようにされている。さらに、
特開平2−182267号には、容器の重量を検出して
重量信号を導出する重量検出手段、点滴開始状態や点滴
終了状態などを報知する報知手段、さらに点滴開始状態
からの経過時間を表示する表示手段を備え、報知手段及
び表示手段の表示内容に対応するデータを病院のホスト
コンピュータである集中管理装置に送信するようにした
点滴監視装置が開示されている。
【0006】また、特開平3−231680号には、平
行光を発光する光源と点滴筒を通過後の平行光を受光す
るイメージセンサとによって点滴筒内の点滴液の滴下状
況を捉えるようにした点滴検出機が開示されている。さ
らに特開平6−125987号には、点滴液の残量を検
出する点滴液レベル検出針が容器内に突き通され、その
点滴液レベル検出針から導出されるレベル検出信号をも
とに警報信号発生手段が警報信号を発生させるようにし
た点滴用警報装置が開示されている。そして、特開平7
−289635号には、点滴液が一対の電極間を流れ、
点滴液の液面の高さが電極間よりも低くなったときに、
点滴の終了を示す信号を病室から離れたナースステーシ
ョンへ報知するようにした点滴監視装置が開示されてい
る。
【0007】一方、寝たきりの病人などは、トイレに立
つことができないため、病人の尿道にパイプの一端部が
接続され、そのパイプの他端部に尿溜バッグが取付けら
れている。尿溜バッグは尿が満タンになるまで溜められ
ると、取替えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】容器の重量を測定する
ことによって、点滴液の残量を検出するようにした簡易
な装置は、一般的にバネを使用した秤によって容器内の
点滴液の減少量を検出するようにされている。したがっ
て、秤に使用されているバネは、容器内に点滴液が最大
限に溜められていても、弾性限度を越えることがないよ
うな弾性係数の大きなものである。しかし、警報を出す
タイミングは、容器内の点滴液が最大限に蓄えられた状
態から1/20〜1/10にまで軽量になったときである。
したがって、弾性係数の大きなバネを使用した秤では、
軽量になった点滴液の重量を正確に計量することが困難
であり、バラツキも生じやすいというように秤量精度が
悪かった。
【0009】さらに、容器内の点滴液は長時間にわたっ
て滴下されるため、秤に使用されているバネは長時間、
引っ張り続けられる。すると、バネの弾性力が悪くな
り、秤量精度が低下してしまう。また、容器を吊下げる
秤は、容器よりも上方に位置させなければならないた
め、容器を吊下げるスタンドも大型化してしまう。
【0010】他方、センサなどを備えた装置は、点滴液
の残量を高精度に検出することができる。しかし、装置
が複雑になり、装置のコストが高くなってしまう。ま
た、ホストコンピュータなどに連結して使用する場合
は、専門知識が必要になり、病室で付添人や患者自身が
手軽に使用することができない。
【0011】また、尿溜バッグは一般的に目につきにく
いベッドの下側に置かれ、気付かないうちに尿が尿溜バ
ッグ内に満タンとなっており、最悪の場合は、尿が尿溜
バッグから溢れることもあった。溢れた尿は、臭気を周
囲に放ち、迷惑がかかるだけでなく、拭き取りなどの清
掃も不潔である。したがって、尿溜バッグは早めに取替
えるようにしてもよい。しかし、尿溜バッグは尿が付着
しないようにされているものの、看護婦など尿溜バッグ
を取替える者は、なるべく尿溜バッグを触わりたくな
い。したがって、尿溜バッグの交換頻度を少なくするた
めにも、尿が尿溜バッグに満タンとなる直前に、尿溜バ
ッグを交換するようにすることが望ましい。
【0012】そこでこの発明は、簡易な構造でしかも秤
量精度を向上させて点滴終了間際であることを知らせる
ことができるようにした点滴用警報装置、及び尿溜バッ
グ内に尿が満タンになる間際であることを知らせる尿溜
警報装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの第1の点滴用警報装置は、点滴液を溜めた容器を吊
下げる下部フックを下端に取付け、上端に鍔部を設け、
短いストロークで昇降動するシャフトと、点滴終了間際
まで、点滴液の重量によって下降したシャフトの鍔部を
支承するストッパと、点滴終了間際に、シャフトを上方
へ付勢させる弾性部材と、上昇したシャフトによってO
Nするアラームスイッチと、前記アラームスイッチに接
続され、アラームスイッチのONによって点滴終了間際
であることを知らせる警報機と、を備えたことを特徴と
するものである(請求項1)。
【0014】前記の第1の点滴用警報装置によれば、容
器内に多くの点滴液が溜められている点滴終了間際まで
は、シャフトに設けた鍔部がストッパに支承されるた
め、弾性係数の小さなバネを使用することができる。弾
性係数の小さなバネは、秤量精度に優れ、点滴終了間際
で、点滴液が少なく計量になったときに、鍔部を上方へ
付勢し、アラームスイッチをONすることができる。す
ると、警報機が作動し、看護婦などは点滴終了間際であ
ることを知らされる。
【0015】前記の課題を解決するための第2の点滴用
警報装置は、前記の第1の点滴用警報装置であって、シ
ャフトが貫通し、シャフトの鍔部を上端で支承する筒体
によってストッパを構成したことを特徴とするものであ
る(請求項2)。
【0016】前記の課題を解決するための第3の点滴用
警報装置は、前記の第2の点滴用警報装置であって、筒
体内に収納され、上端がシャフトに設けた鍔部の下面に
当接するコイルバネによって弾性部材を構成したことを
特徴とするものである(請求項3)。
【0017】前記の課題を解決するための第4の点滴用
警報装置は、前記の第3の点滴用警報装置であって、コ
イルバネの圧縮状態を加減する調整ネジを筒体の底部内
に挿入したことを特徴とするものである(請求項4)。
【0018】前記の課題を解決するための第5の点滴用
警報装置は、前記の第3の点滴用警報装置であって、径
及びバネ力の異なるコイルバネを同軸に筒体内に収納し
たことを特徴とするものである(請求項5)。
【0019】前記の課題を解決するための第6の点滴用
警報装置は、前記の第5の点滴用警報装置であって、径
及びバネ力の異なるコイルバネの圧縮状態をそれぞれ加
減する2個の調整ネジを筒体内部に挿入したことを特徴
とするものである(請求項6)。
【0020】前記の課題を解決するための第7の点滴用
警報装置は、前記の第1に記載の点滴用警報装置であっ
て、上端部がシャフトに設けた鍔部に当接し、下端部が
調整ネジに支承される円錐つる巻きバネによって弾性部
材を構成したことを特徴とするものである(請求項
7)。
【0021】前記の課題を解決するための第8の点滴用
警報装置は、前記の第7の点滴用警報装置であって、下
端部及び中間部をそれぞれ別々に支承し、つる巻きバネ
の圧縮状態を加減する2個の調整ネジを備えたことを特
徴とするものである(請求項8)。
【0022】前記の課題を解決するための第9の点滴用
警報装置は、前記の第1から第8のいずれかに記載の点
滴用警報装置であって、鍔部を磁石によって形成し、又
は鍔部上に磁石を設置し、アラームスイッチを前記磁石
に反応するホール素子によって構成したことを特徴とす
るものである(請求項9)。
【0023】前記の課題を解決するための第10の点滴
用警報装置は、前記の第1の点滴用警報装置であって、
外周部の2点がシャフトに設けた鍔部とケースの底板と
に当接する渦巻きバネによって弾性部材を構成したこと
を特徴とするものである(請求項10)。
【0024】前記の課題を解決するための第11の点滴
用警報装置は、前記の第10の点滴用警報装置であっ
て、中間部が外周部より突出し、中間部の下端部と外周
部の下端部がそれぞれ筒状の調整ネジに支承されたこと
を特徴とするものである(請求項11)。
【0025】前記の課題を解決するための第12の点滴
用警報装置は、前記の第1の点滴用警報装置であって、
シャフトが貫通する貫通穴を有し、シャフトの鍔部を支
承する座板によってストッパを構成したことを特徴とす
るものである(請求項12)。
【0026】前記の課題を解決するための第13の点滴
用警報装置は、前記の第12の点滴用警報装置であっ
て、シャフトの中間部にバネ受けを固定し、前記バネ受
けの下面を支承する1枚又は複数枚の板バネによって弾
性部材を構成したことを特徴とするものである(請求項
13)。
【0027】前記の課題を解決するための第14の点滴
用警報装置は、前記の第13に記載の点滴用警報装置で
あって、バネ力の異なる板バネを重ねたことを特徴とす
るものである(請求項14)。
【0028】前記の課題を解決するための第15の点滴
用警報装置は、前記の第12から第14のいずれかに記
載の点滴用警報装置であって、板バネの下面を支承し、
板バネの撓み状態を加減する調整ネジを備えたことを特
徴とするものである(請求項15)。
【0029】前記の課題を解決するための第1の尿溜用
警報装置は、尿を溜める尿溜バッグを吊下げる下部フッ
クを下端に取付け、作動板を上部に取付け、尿溜バッグ
に溜められた尿の重量によって下降するシャフトと、前
記シャフトに取付けられた作動板とシャフトが貫通する
底板との間に挟まれ、シャフトを上方へ付勢するととも
に、尿溜バッグ内に溜められる尿の重量によって圧縮さ
れる弾性部材と、尿溜バッグ内に尿が満タン間際まで溜
められると、下降したシャフトに取付けられた作動板に
よってONされるアラームスイッチと、前記アラームス
イッチに接続され、アラームスイッチのONにより、尿
溜バッグ内に尿が満タン間際まで溜められていることを
知らせる警報機と、を備えたことを特徴とするものであ
る(請求項16)。
【0030】前記の第1の尿溜用警報装置によれば、尿
溜バッグ内に尿があまり溜められておらず、尿溜バッグ
が軽量のときは弾性部材によってシャフトは上方へ付勢
され、作動板はアラームスイッチをOFFした状態とな
る。尿溜バッグ内に溜められる尿が多くなると、尿溜バ
ッグが重くなり、弾性部材が圧縮されながらシャフトは
下降する。そして、尿溜バッグ内に尿が満タン間際まで
溜められると、作動板がアラームスイッチをONし、警
報機が作動することにより、この尿溜用警報装置を使用
している者などは尿溜バッグを取替える時期であること
が知らされる。
【0031】前記の課題を解決するための第2の尿溜用
警報装置は、前記の第1の尿溜用警報装置であって、ネ
ジによってシャフトの任意の位置に取付けられたカラー
に、作動板を固着したことを特徴とするものである(請
求項17)。
【0032】前記の課題を解決するための第3の尿溜用
警報装置は、前記の第1又は第2の尿溜用警報装置であ
って、底板を厚肉として、その外周に雄ネジを形成し、
ケースの底部に、前記底板のネジと噛合う雌ネジを形成
したことを特徴とするものである(請求項18)。
【0033】前記の課題を解決するための第4の尿溜用
警報装置は、前記の第1から第3のいずれかの尿溜用警
報装置であって、作動板の下側に、接点を上向きとした
アラームスイッチを配置したことを特徴とするものであ
る(請求項19)。
【0034】前記の課題を解決するための第5の尿溜用
警報装置は、前記の第1から第3のいずれかの尿溜用警
報装置であって、作動板の上側に、接点を下向きとした
アラームスイッチを配置するとともに、作動板の先端部
を折曲可能とし、下降した作動板の先端部をアラームス
イッチの接点の方へ折曲させるブリッジを備えたことを
特徴とするものである(請求項20)。
【0035】前記の課題を解決するための第6の尿溜用
警報装置は、前記の第1から第5のいずれかの尿溜用警
報装置であって、円錐つる巻きバネによって弾性部材を
構成したことを特徴とするものである(請求項21)。
【0036】前記の課題を解決するための第7の尿溜用
警報装置は、前記の第1から第6のいずれかの尿溜用警
報装置であって、ケース内の中間部にシャフトの上端部
が貫通する貫通穴を形成した仕切板を配置し、下降した
作動板がアラームスイッチをONする位置で、仕切板の
上面に当接するストッパをシャフトの上端に取付けたこ
とを特徴とするものである(請求項22)。
【0037】前記の課題を解決するための第8の尿溜用
警報装置は、前記の第1から第7のいずれかの尿溜用警
報装置であって、作動板を磁石によって形成し、又は作
動板の表面に磁石を設置し、アラームスイッチを前記磁
石に反応するホール素子によって構成したことを特徴と
するものである(請求項23)。
【0038】
【発明の実施の形態1】この発明の実施の形態1を図1
から図12を参照しながら説明する。この発明の実施の
形態1は点滴用警報装置に係るもので、この点滴用警報
装置は、コイルバネを使用するタイプ、渦巻きバネを使
用するタイプそして板バネを使用するタイプの3種類に
大別することができる。
【0039】最初に、コイルバネを使用する点滴用警報
装置の基本的な構成を図1を参照しながら説明する。図
1は、この発明に係るコイルバネを使用する点滴用警報
装置の概要を示すものであって、図1(a)は、点滴終
了間際までの断面図、図1(b)は、点滴終了間際のと
きの断面図を示すものである。この点滴用警報装置は、
点滴液1を溜めた容器2(図20参照)を吊下げる下部
フック11を下端部に取付けたシャフト20が短いスト
ロークで昇降動することができるようにケース30内に
配置され、シャフト20の上端には鍔部21が設けられ
ている。ケース30の底板31とシャフト20の鍔部2
1との間には、シャフト20を上方へ付勢させる弾性部
材である圧縮コイルバネ(以下、「コイルバネ」とい
う)41が配置される。
【0040】容器内に溜められた多量の点滴液が、シャ
フト20を下方へ引下げようとして、コイルバネ41が
弾性限度を越えるほど圧縮されることがないようにする
ため、シャフト20が少しだけ下降したときに、鍔部2
1を支承するストッパである筒体51がケース30の底
板31上に設置される。シャフト20は筒体51内を貫
通し、シャフト20と筒体51との間にコイルバネ41
が収納される。コイルバネ41は容器内の点滴液が少な
く、軽量になったときにシャフト20を上方へ付勢させ
ることができる秤量精度の優れたものを使用することが
できる。
【0041】筒体51の下端部には、コイルバネ41の
下端部を支承する調整ネジ60が螺合される。調整ネジ
60の中心にはシャフト20を貫通させる貫通穴が形成
され、調整ネジ60を指で回すことができるようにする
ための摘み部61aがケース30の底板31の外側に設
けられる。この摘み部61aを回し、調整ネジ60を筒
体51内で進退させることにより、調整ネジ60に支承
されているコイルバネ41の圧縮状態を加減することが
できる。すなわち、コイルバネ41の弾性係数が経年変
化などによって変化しても、調整ネジ60によって、容
器内の点滴液が少なくなったときにシャフト20の鍔部
21を上方へ付勢させるようにすることができる。
【0042】シャフト20が上昇した位置には、容器内
の点滴液が少なくなったことを知らせるアラームスイッ
チ71が配置される。アラームスイッチ71は例えばマ
イクロスイッチのようなものを使用し、シャフト20が
上昇したときに鍔部21がマイクロスイッチの接点71
aと当接するようにする。アラームスイッチ71は例え
ばケース30内に固定された仕切板32に固定される。
仕切板32にはアラームスイッチ71の接点71aを突
出させる貫通穴が形成される。
【0043】アラームスイッチ71は、電源72、電源
スイッチ73、警報機であるブザー74及び点滅ライト
75、そしてナースステーションへ警報を伝達するため
の端子76にそれぞれ接続される。図1ではベッドに横
臥している患者が操作しやすいようにするため、電源ス
イッチ73が底板31に設置され、また、気付きやすい
ようにするため、点滅ライト75も底板31に設置した
場合を示してあるが、側板34に設置することもでき
る。
【0044】ナースステーションへ警報を伝達するため
の端子76には、病室に備えられた既存の手元押し釦
(ナースコール押し釦)を接続したケーブルを分岐した
ケーブルを接続することができる。ただし、電波障害を
起こさない赤外線などによる無線によって、その端子7
6と手元押し釦を接続したケーブルを分岐した部分とを
接続することもできる。図2は、この発明に係る点滴用
警報装置を無線によってナースステーションに報知する
ための送信機を含む概略図である。このような無線式の
場合は、端子76に送信機と送信センサ(ともに図示せ
ず)が接続され、図2に示すようにナースステーション
内の警報機81と手元押し釦82を接続したケーブル8
3を分岐した部分には受信機84と受信センサ85が接
続される。無線式とすることにより、ケーブル83が患
者の周りに配線されることがなく、したがって、患者が
ケーブル83を引っ掛けたりするなどの事故を防止する
ことができる。
【0045】なお、ケース30の天板には、スタンド6
のアーム7(図20参照)に吊下げられるようにするた
めの上部フック12が取付けられる。この点滴用警報装
置は以上のように構成され、次に動作について説明す
る。この点滴用警報装置の上部フック12をスタンドの
アームに吊下げ、下部フック11に点滴液を溜めた容器
を吊下げる。そして、電源スイッチ73は、好ましくは
容器を吊下げて、点滴を開始するまで又は開始直後にO
Nにしておく。
【0046】点滴開始直後から点滴終了直前までは、図
1(a)に示すように容器内の点滴液の重量によって、
下部フック11を取付けたシャフト20が下方へ引き下
げられる。しかし、シャフト20の上端に設けた鍔部2
1がストッパである筒体51の上端に支承され、秤量精
度の優れたコイルバネ41には弾性限度以上の荷重が加
わることがない。
【0047】そして、容器内の点滴液が少なくなり、軽
量になると、コイルバネ41の弾性力によって、コイル
バネ41に支承されている鍔部21が上方へ付勢され、
シャフト20が上昇する。そして、シャフト20の鍔部
21が図1(b)に示すように、アラームスイッチ71
の接点71aに当接すると、アラームスイッチ71がO
Nされる。すると、警報機であるブザー74が鳴り、患
者が睡眠中であっても、点滴は終了間際であることが知
らされる。また、警報機である点滅ライト75が点滅す
ることにより、患者は聴覚障害の有無にかかわらず自己
の点滴が終了間際であることを確実に知ることができ
る。したがって、患者はケーブル83に接続された手元
押し釦82を押すことにより、ナースステーション内の
看護婦に点滴が終了間際であることを通報することがで
きる。
【0048】ただし、端子76にナースステーションに
つながっているケーブル83が接続され、あるいは無線
機の受信センサ85へ送信する送信センサが接続される
ことによって、患者が通報しなくても、ナースステーシ
ョンにも点滴が終了間際であることが知らされる。した
がって、看護婦はタイミングよく点滴の終了作業や点滴
液の交換作業などを行うことができる。
【0049】次に、コイルバネを使用する点滴用警報装
置の変形例を図3から図6を参照しながら説明する。図
3は、この発明に係る図1とは異なるコイルバネを使用
する点滴用警報装置の断面図である。図4は、この発明
に係る図3に示す点滴用警報装置において使用する部品
の概略構成図である。
【0050】図3に示す点滴用警報装置は、前記の基本
的な点滴警報装置の鍔部21を磁石によって形成し、又
は鍔部21上に磁石を設置し、アラームスイッチ71を
前記磁石に反応するホール素子によって構成したことを
特徴とするものである。そのアラームスイッチ71には
図4に示すようにアンプ77が接続され、そのアンプ7
7にはボリューム78、電源72及び端子76が接続さ
れる。ボリューム78によって、コイルバネ41の弾性
係数が経年変化などによって変化しても、点滴終了間際
にアラームスイッチ71がONされるように調整するこ
とができる。したがって、磁石とホール素子とを使用す
る点滴警報装置にあっては、前記のような調整ネジ60
による弾性力の調節を簡素化することができる。動作に
ついては、この磁石とホール素子とを使用する点滴警報
装置も、前記の基本的な点滴警報装置と同様であるた
め、説明は省略する。
【0051】次に、コイルバネを使用する点滴用警報装
置の別の変形例を図5を参照しながら説明する。図5
は、この発明に係る図1とは異なるコイルバネを使用す
る点滴用警報装置の概略を示すものであって、図5
(a)は、その断面図、図5(b)は、その底面図を示
すものである。図5に示す点滴用警報装置は、弾性力の
大きなコイルバネ42と弾性力の小さなコイルバネ43
とが外側と内側との同軸に筒体51内に収納されている
ことを特徴とするものである。したがって、筒体51は
2種類のコイルバネ42,43を収納することができる
内径の大きなものであり、それぞれのコイルバネ42,
43の弾性力を調整することができるように大荷重用の
筒状の調整ネジ61と小荷重用の筒状の調整ネジ62と
が同軸に筒体51の底部に同軸に螺合される。大荷重用
の調整ネジ61は外面と内面とにネジが形成されて筒体
51と螺合し、小荷重用の調整ネジ62は外面に大荷重
用の調整ネジと噛み合うネジが形成され、中心にシャフ
ト20を貫通させる貫通穴が形成される。
【0052】このようにして、大荷重用の調整ネジ61
と小荷重用の調整ネジ62とが独立して筒体51内を進
退することができるようにされている。さらに、大荷重
用の調整ネジ61と小荷重用の調整ネジ62の上部に
は、円環状の深い溝が形成され、この溝内に弾性力の大
きなコイルバネ42と弾性力の小さなコイルバネ43と
が収納される。
【0053】他方、シャフト20の鍔部21も筒体51
の上端部で支承されるように大きな直径とされる。ま
た、鍔部21が上昇してONするアラームスイッチ71
は、中心に接点71aを突出させる貫通穴を形成した仕
切板上に設置される。アラームスイッチ71に接続され
る電源72、電源スイッチ73、警報機であるブザー7
4及び点滅ライト75、そしてナースステーションへ警
報を伝達するための端子76が仕切板より上側のケース
30内に配置される。
【0054】2種類のコイルバネ42,43を同軸に備
えた点滴用警報装置は以上のように構成され、次に特徴
的な動作について説明する。容器内に点滴液が溜めら
れ、シャフト20が大きな重量によって引き下げられよ
うとしても、鍔部21が筒体51の上端に支承され、コ
イルバネ42,43には弾性限度以上の荷重は加えられ
ない。そして、点滴液が減少していくと、弾性力の大き
なコイルバネ42が鍔部21を上方へ付勢して、シャフ
ト20を徐々に上昇させ、点滴液の残りが僅かになる
と、弾性力の小さなコイルバネ43が鍔部21を上方へ
付勢して、シャフト20を少しずつ上昇させる。点滴が
終了間際になると、上昇した鍔部21がアラームスイッ
チ71をONすることにより、警報手段が作動する。
【0055】次に、図6に示す変形例の点滴用警報装置
について説明する。図6は、この発明に係る図1、図3
及び図5とは異なるコイルバネを使用する点滴用警報装
置を示すものであって、図6(a)は、その断面図、図
6(b)は、その底面図を示すものである。図6に示す
点滴用警報装置は、円錐つる巻きバネ44を筒体内に収
納したことを特徴とするものである。円錐つる巻きバネ
44は小さい容積で比較的大きな荷重に耐えられるとい
う利点を有している。円錐つる巻きバネ44は、図1、
図3及び図5で示した筒体51を兼ねたケース30の下
部に配置される。したがって、この点滴用警報装置は、
筒体を省略することができ、シャフト20の上端に設け
た鍔部21は、ケース30の中間に固定した座板33に
支承されるようにする。
【0056】座板33はストッパとして作用し、その中
心にはシャフト20を貫通させる貫通穴が形成される。
鍔部21は中心部分を下方へ突出させた段差が設けら
れ、この段差に円錐つる巻きバネ44の小径部分が当接
する。したがって、座板33の貫通穴はこの円錐つる巻
きバネ44の小径部分よりも大きな径とする。円錐つる
巻きバネ44の大径部分は、ケース30の下部に螺合し
た大荷重用の筒状の調整ネジ61と小荷重用の筒状の調
整ネジ62とに支承される。ケース30の側板34の下
部内面、大荷重用の調整ネジ61の外面と内面、小荷重
用の調整ネジ62の外面には、それぞれ噛み合うネジが
形成され、両調整ネジをケース30の下部内で任意に進
退することができるようにされている。
【0057】また、両調整ネジ61,62の螺合部分に
は、円環状の溝が形成される。この溝内に円錐つる巻き
バネ44の中間部から大径側が収納されることにより、
円錐つる巻きバネ44の下端大径部分が大荷重用の調整
ネジ61と当接し、円錐つる巻きバネ44の中間部が小
荷重用の調整ネジ62と当接する。各調整ネジ61,6
2の位置を変更することにより、円錐つる巻きバネ44
の圧縮状態を加減することができる。
【0058】また、円錐つる巻きバネ44に付勢される
鍔部21が上昇してONするアラームスイッチ71は、
中心に接点71aを突出させる貫通穴を形成した仕切板
32上に設置される。アラームスイッチ71に接続され
る電源72、電源スイッチ73、警報機であるブザー7
4及び点滅ライト75、そして、ナースステーションへ
警報を伝達するための端子76は、仕切板32より上側
のケース30内に配置される。
【0059】円錐つる巻きバネ44を備えた点滴用警報
装置は以上のように構成され、次に特徴的な動作につい
て説明する。容器内に点滴液が溜められ、シャフト20
が大重量で下方に引っ張られている間は、鍔部21が座
板33に支承され、円錐つる巻きバネ44に弾性限度以
上の荷重が加えられることがない。そして、点滴液が減
少していくと、円錐つる巻きバネ44が鍔部21を上方
へ付勢して、シャフト20を徐々に上昇させる。点滴の
終了間際に、上昇した鍔部21によってアラームスイッ
チ71がONされ、警報手段が作動する。
【0060】次に、渦巻きバネを使用する点滴用警報装
置を図7を参照しながら説明する。図7は、この発明に
係る渦巻きバネを使用する点滴用警報装置を示すもので
あって、図7(a)は、その断面図、図7(b)は、そ
の底面図である。渦巻きバネ45は板バネをゼンマイの
ように巻回したもので、多くのエネルギーを蓄えること
ができるという特徴を有している。渦巻きバネ45はシ
ャフト20を挟むように筒体を兼ねたケース30の下部
に一対、配置される。したがって、この点滴用警報装置
も、図1、図3及び図5で示した筒体51を省略するこ
とができ、シャフト20の上端に設けた鍔部21は、ケ
ース30の中間に固定した座板33に支承されるように
する。
【0061】渦巻きバネ45の最外周がシャフト20の
上端に設けた鍔部21の下面と、小荷重用の調整ネジ6
2とに当接し、渦巻きバネ45の中間部が大荷重用の調
整ネジ61に当接するようにする。小荷重用の調整ネジ
62の外面、大荷重用調整ネジ61の内面及び外面、ケ
ース30の側板34の下部内面には、それぞれ噛み合う
ネジが形成され、両調整ネジ61,62がケース30の
底部内の任意の位置に進退することができるようにされ
ている。両調整ネジ61,62の位置が変更されること
により、渦巻きバネ45の圧縮状態を加減することがで
きる。
【0062】また、渦巻きバネ45に付勢される鍔部2
1が上昇してONするアラームスイッチ71は、中心に
接点71aを突出させる貫通穴を形成した仕切板32上
に設置される。アラームスイッチ71に接続される電源
72、電源スイッチ73、警報機であるブザー74及び
点滅ライト75、そして、ナースステーションへ警報を
伝達するための端子76は、仕切板32より上側のケー
ス30内に配置される。
【0063】渦巻きコイルバネを備えた点滴用警報装置
は以上のように構成され、次に特徴的な動作について説
明する。容器内に点滴液が溜められ、シャフト20が大
きな重量で下方に引っ張られている間は、鍔部21が座
板33に支承される。そして、点滴液が減少していく
と、渦巻きコイルバネによって、鍔部21が上方に付勢
され、シャフト20が徐々に上昇される。点滴の終了間
際に、鍔部21がアラームスイッチ71をONすると、
警報手段が作動する。
【0064】次に板バネを使用する点滴用警報装置の基
本的な構成を図8を参照しながら説明する。図8は、こ
の発明に係る板バネを使用する点滴用警報装置であっ
て、図8(a)は、その点滴終了間際までの断面図、図
8(b)は、その点滴終了間際のときの断面図である。
この点滴用警報装置も、点滴液を溜めた容器を吊下げる
下部フック11を下端部に取付けたシャフト20が短い
ストロークで昇降動することができるようにケース30
内に配置され、シャフト20の上端には鍔部21が設け
られ、中間部にはバネ受け22が固定される。バネ受け
22の下面には、シャフト20を上方へ付勢させる弾性
部材であるL字形状の板バネ46の先端部が当接する。
【0065】容器内の点滴液が多く、シャフト20を下
方へ引下げる荷重が大きい間、板バネ46が圧縮されす
ぎて弾性限度を越えることがないように、シャフト20
が少しだけ下降したときに、鍔部21を支承する座板3
3がケース30内に配置される。座板33は撓むことが
ないような大きな剛性で、コ字形状に成形される。座板
33の上側折曲部は先端側にシャフト20を貫通する貫
通穴が形成されて鍔部21を支承し、座板33の中間部
はケース30の側板34に固定ネジ38によって固定さ
れ、下側折曲部はシャフト20を貫通する貫通穴が形成
され、ケース30の底板31に固定される。
【0066】シャフト20の中間部と板バネ46の基端
側とは兼用した固定ネジ38によってケース30の側面
に固定することができる。板バネ46の先端側の下面に
は、板バネ46の撓み状態を加減する調整ネジ60が当
接する。調整ネジ60はケース30の底板31及び座板
33の下部折曲部と螺合して貫通する。この調整ネジ6
0によって、板バネ46の弾性係数が経年変化などによ
って変化しても、点滴終了間際にシャフト20を上方へ
付勢させることができる。
【0067】シャフト20が上方に移動した位置には、
容器内の点滴液が少なくなったことを知らせるアラーム
スイッチ71が配置される。アラームスイッチ71は例
えばマイクロスイッチのようなものを使用し、シャフト
20が上昇したときに鍔部21がマイクロスイッチの接
点71aと当接するようにする。アラームスイッチ71
は例えばケース30内に固定した仕切板32に固定す
る。仕切板32にはアラームスイッチ71の接点71a
を突出させる貫通穴が形成される。
【0068】アラームスイッチ71は、電源72、電源
スイッチ73、警報機であるブザー74及び点滅ライト
75、そして、ナースステーションへ警報を伝達するた
めの端子76がそれぞれ接続される。ナースステーショ
ンへ警報を伝達するための端子76には、病室に備えら
れた既存の手元押し釦82を接続したケーブル83を分
岐したケーブル83を接続する他、図2に示すように電
波障害を起こさない赤外線などによる無線式によって接
続することもできる。
【0069】この点滴用警報装置は以上のように構成さ
れ、次に動作について説明する。この点滴用警報装置の
上部フック12をスタンド6のアーム7(図20参照)
に吊下げ、下部フック11に点滴液を溜めた容器を吊下
げる。そして、電源スイッチ73は、好ましくは容器を
吊下げて、点滴を開始するまで又は開始直後にONにし
ておく。
【0070】点滴開始直後から点滴終了直前までは、図
8(a)に示すように容器内の点滴液の重量によって、
下部フック11を取付けたシャフト20が下方へ引っ張
られる。しかし、シャフト20の上端に設けた鍔部21
が座板33の上側折曲部に支承され、板バネ46に弾性
限度以上の荷重が加わることがない。
【0071】そして、容器内の点滴液が少なくなり、軽
量になると、板バネ46の弾性力によって、板バネ46
に支承されているバネ受け22が上方へ付勢され、シャ
フト20が上昇する。そして、シャフト20の鍔部21
が図8(b)に示すように、アラームスイッチ71の接
点71aに当接すると、アラームスイッチ71がONさ
れる。すると、警報機であるブザー74が鳴り、点滅ラ
イト75が点滅し、ナースステーションに警報される。
【0072】次に、板バネ46を使用する点滴用警報装
置の変形例を図9から図12を参照しながら説明する。
図9は、この発明に係る図6とは異なる板バネを使用す
る点滴用警報装置であって、図9(a)は、その断面
図、図9(b)は、その底面図である。図10は、この
発明に係る図8とは異なる板バネを使用する点滴用警報
装置に使用する調整ネジと底板であって、図10(a)
は、小さなピッチの調整ネジと底板の断面図、図10
(b)は、大きなピッチの調整ネジと底板の断面図であ
る。図9に示す点滴用警報装置は、バネ受け22を支承
してシャフト20を上方へ付勢するL字形状の板バネ4
6がシャフト20を両方向から挟むような2枚で構成す
るものである。板バネ46の基端部はケース30の側板
34に固定される。板バネ46のバネ力は図10に示す
ように、ケース30の底板31を貫通するピッチの異な
る2個の調整ネジ61,62によって調整することがで
きる。大きなピッチの調整ネジ61により、大まかに板
バネ46の撓み状態を加減し、小さなピッチの調整ネジ
62により、板バネ46の撓み状態を微細に調整し、容
器内の点滴液が少なくなり、点滴終了間際になったとき
に上昇してアラームスイッチ71をONするようにする
ことができる。
【0073】アラームスイッチ71は中心に接点71a
を突出させる貫通穴を形成した仕切板32上に設置され
る。アラームスイッチ71に接続される電源72、電源
スイッチ73、警報機であるブザー74及び点滅ライト
75、そしてナースステーションへ警報を知らせるため
の端子76が仕切板32より上側のケース30内に配置
される。この点滴用警報装置は以上のように構成され、
動作は図8に示した点滴用警報装置と同様であるため、
説明は省略する。
【0074】また、図11は、この発明に係る図8及び
図10とは異なる板バネを使用する点滴用警報装置であ
って、図11(a)は、その断面図、図11(b)は、
その底面図であり、図11に示す点滴用警報装置は、図
9に示したような2枚の板バネ46ではなく、1枚の板
バネ46で構成したことを特徴とするものである。した
がって、板バネ46の中心はバネ受け22を支承する座
部が設けられ、座部の中心にはシャフト20を貫通する
貫通穴が形成される。その他、ピッチの異なる2種類の
調整ネジ61,62がケース30の底板31を貫通して
各板バネ46に当接し、ケース30の側板34に固定さ
れた座板33によって鍔部21が支承され、シャフト2
0が上昇することによりアラームがONするなどの構成
は図9に示した点滴用警報装置と同様であるので、その
説明を省略する。
【0075】図12は、この発明に係る図8、図10及
び図11とは異なる板バネを使用する点滴用警報装置で
あって、図12(a)は、その断面図、図12(b)
は、その底面図であり、図12に示す点滴用警報装置
は、バネ力の異なるL字形状の板バネ46,46を重ね
たことを特徴とするものである。そして、上側の板バネ
46の先端部がバネ受け22の下面を支承する。ただ
し、上側の板バネ46の下面が大きなピッチの調整ネジ
61に支承され、下側の板バネ46の下面が小さなピッ
チの調整ネジ62に支承される。したがって、下側の板
バネ46には他方の調整ネジを貫通させる小孔が形成さ
れる。その他、ケース30の側板34に固定された座板
33によって鍔部21が支承されシャフト20が上昇す
ることによりアラームがONするなどの構成は図8に示
した点滴用警報装置と同様であるので、その説明を省略
する。
【0076】なお、この発明に係る点滴用警報装置は、
上記実施の形態に限定されることはなく、特許請求の範
囲に記載された技術的事項の範囲内において、種々の変
更が可能である。例えば、図3及び図4に示した磁石と
ホール素子との組合わせは、図5から図12に示した点
滴用警報装置にも併用することもできる。さらに、図9
及び図12には2枚の板バネ46によって弾性部材を構
成した場合について説明したが、3枚以上であっても実
施することが可能である。
【0077】
【発明の実施の形態2】この発明の実施の形態2を図1
3及び図14を参照しながら説明する。この発明の実施
の形態2は尿溜用警報装置に係り、図13は、典型的な
尿溜用警報装置の概要を示すものであって、図13
(a)は、尿溜バッグ内に溜められている尿が少ないと
きの断面図、図13(b)は、尿溜バッグ内に溜められ
た尿が満タンになる間際の断面図を示すものである。
【0078】この典型的な尿溜用警報装置は図13に示
すように、シャフト120の下端部に取付けた下部フッ
ク111に尿を溜める尿溜バッグ(図示せず)が吊下げ
られ、尿溜バッグ内に溜められた尿が満タンになる間際
でマイクロスイッチのようなアラームスイッチ171が
ONされることによって警報を出すようにしたことを特
徴とするものである。シャフト120は昇降動すること
ができるように有底筒状のケース130内に収納され
る。
【0079】ケース130は、シャフト120の上端部
が貫通する貫通穴を形成した仕切板132によって上下
に分割され、ケース130の底部には雌ネジ130aが
形成され、その雌ネジ130aと噛合う雄ネジ131a
を形成した厚肉の底板131がケース130に取り付け
られる。底板131の中心にはシャフト120が貫通す
る貫通穴が形成される。
【0080】シャフト120の上部には尿溜バッグ内に
溜められた尿が満タンになる間際でアラームスイッチ1
71をONするための作動板121が取付けられる。作
動板121は図示したようなドーナツ盤状のものに限ら
ず、片持梁状のものでもよく、いずれにしても段差付の
カラー122に固着され、カラー122はネジ122a
によってシャフト120の任意の位置に固定される。し
たがって、尿溜バッグ内に溜められる尿が満タンになる
間際で、作動板121によってアラームスイッチ171
がONされるような位置にカラー122をシャフト12
0に固定する。
【0081】このようなカラー122の段差と底板13
1との間に弾性部材であるコイルバネ141が挟まれ
る。このコイルバネ141によって、尿溜バッグ内に溜
められた尿の量が少ないときは、シャフト120が上方
へ付勢され、尿溜バッグ内の尿の量が多くなると、コイ
ルバネ141が圧縮され、シャフト120が下降し、作
動板121がアラームスイッチ171の接点171aを
押すことにより、アラームスイッチ171がONされ
る。
【0082】コイルバネ141としては、コンパクトで
比較的に大きな荷重に耐えられる円錐圧縮つる巻きバネ
が好ましく、円錐つる巻きバネの径の小さな上端がカラ
ー122の段差に係止し、円錐つる巻きバネの径の大き
な下部が底板131上に載せられる。円錐つる巻きバネ
のコイルバネ141の下部が底板131上から外れない
ようにするため、底板131の周囲には鍔部が形成され
る。また、底板131は厚肉でその外周にはネジが形成
され、底板131はケース130の底部で進退すること
ができるため、底板131とカラー122との間隔を調
整することにより、コイルバネ141の弾性係数が経年
変化しても、尿溜バッグ内に溜められた尿が満タンにな
る間際で作動板121がアラームスイッチ171をON
させるようにすることができる。
【0083】シャフト120はコイルバネ141を圧縮
しながら下降するため、作動板121が下降しすぎて、
アラームスイッチ171を壊さないように、シャフト1
20の上端部にはストッパ123が取付けられる。シャ
フト120の上端部は仕切板132よりも上側に位置
し、アラームスイッチ171をONするタイミングまで
シャフト120が下降すると、ストッパ123が仕切板
132の上面に当接し、それ以上、シャフト120が下
降しないようにする。シャフト120の上端部にはネジ
を形成し、そのネジと噛合うボルトによってストッパ1
23を構成することにより、シャフト120が下降でき
る位置を調整することができる。
【0084】一方、アラームスイッチ171はケース1
30の側板に取付けられたL字形状のアングル133に
接点171aを上向きに設置され、電源172、電源ス
イッチ173、警報機であるブザー174及び点滅ライ
ト175、そしてナースステーションへ警報を出すため
の端子176にそれぞれ接続される。ナースステーショ
ンへ警報を出すための端子176には、病室に備えられ
た既存の手押し釦(ナースコール押し釦)を接続したケ
ーブルを分岐したケーブルを接続することができる。こ
の尿溜用警報装置がベッドの下側に配置されていると、
目につきにくいが、聴覚障害者のため、点滅ライト17
5を備えておくことが好ましい。
【0085】また、ケーブルに替え、図14に示すよう
な無線式とすることもできる。図14は、尿溜用警報装
置を無線によってナースステーションに通報するための
概略図である。このような無線式の場合は、端子176
に送信機と送信センサ(ともに図示せず)が接続され、
図14に示すようにナースステーション内の警報機18
1と手元押し釦182を接続したケーブル183を分岐
した部分には受信機184と受信センサ185が接続さ
れる。無線式とすることにより、ケーブル183が患者
の周りに配線されることがなく、したがって、患者がケ
ーブル183を引っ掛けたりするなどの事故を防止する
ことができる。なお、ケース130の天板にはベッドの
桟などに吊下げるための上部フック112が取付けられ
る。
【0086】この尿溜用警報装置は以上のように構成さ
れ、次に動作について説明する。この尿溜用警報装置の
上部フック112をベッドの桟などに吊下げ、下部フッ
ク111に空(から)の尿溜バッグを吊下げ、電源スイ
ッチ173をONにしておく。そして尿溜バッグ内に溜
められる尿が少ないときは尿溜バッグは軽量であるた
め、図13(a)に示すようにコイルバネ141の弾性
力によって、シャフト120は上方へ付勢され、作動板
121はアラームスイッチ171の接点171aから離
隔している。
【0087】そして、尿溜バッグ内に尿が溜められ、尿
溜バッグが重くなると、コイルバネ141が圧縮され、
シャフト120が徐々に下降する。尿溜バッグ内に溜め
られた尿が満タン間際になると、図13(b)に示すよ
うにストッパ123が仕切板132の上面に接合すると
同時に、作動板121がアラームスイッチ171の接点
171aをONし、警報機であるブザー174が鳴り、
患者が睡眠中であっても、また患者が聴覚障害者であれ
ば、点滅ライト175が点滅することにより、尿溜バッ
グを交換するタイミングであることが知らされる。そし
て、患者は手元押し釦を押すことにより、ナースステー
ション内の看護婦に尿溜バッグが交換するタイミングで
あることを通報することができる。
【0088】なお、尿溜バッグの大きさが変更されたと
きやコイルバネ141の弾性力が変化したときは、外周
にネジを形成した底板131をケース130の底部で進
退させることにより、所期の状態でアラームスイッチ1
71がONされるようにする。
【0089】次に、本発明の尿溜用警報装置の変形例を
図15を参照しながら説明する。図15は、この変形例
の尿溜用警報装置の概要を示すものであって、図15
(a)は、尿溜バッグ内に溜められている尿が少ないと
きの断面図、図15(b)は、尿溜バッグ内に溜められ
た尿が満タンになる間際の断面図を示すものである。
【0090】この変形例の尿溜用警報装置は、アラーム
スイッチ171を仕切板132の下面に固定し、アラー
ムスイッチ171の接点171aを下向きとしたことを
特徴とするものである。このようなアラームスイッチ1
71の接点171aをONするため、下降する作動板1
21は先端部121aが折曲する片持ち梁状のものと
し、下降した作動板121の先端部121aを上方へ折
曲するためのブリッジ134がケース130に取付けら
れる。
【0091】他の構成は前記の図13に示した尿溜用警
報装置と同じであるため、その説明は省略し、次に特徴
的な動作について説明する。尿溜バッグ内に溜められて
いる尿が少ないときは軽量であるため、図15(a)に
示すようにコイルバネ141の弾性力によって、シャフ
ト120は上方へ付勢され、作動板121の先端部12
1aは下向きに折曲し、アラームスイッチ171の接点
171aから離隔している。
【0092】そして、尿溜バッグ内に尿が溜められ、尿
溜バッグが重くなると、コイルバネ141が圧縮され、
シャフト120が徐々に下降する。尿溜バッグ内に溜め
られた尿が満タン間際になると、図15(b)に示すよ
うに作動板121の先端部121aがブリッジ134に
当接し、上方へ折曲することによってアラームスイッチ
171の接点171aがONされる。すると、警報機で
あるブザー174が鳴り、また点滅ライト175が点滅
することにより、患者は尿溜バッグを交換するタイミン
グであることが知らされる。
【0093】このようにしてこの発明の尿溜警報装置に
よれば、尿溜バッグに尿が満タンになる間際で警報機が
作動するため、尿溜バッグを早すぎるタイミングで交換
することがなく、また尿溜バッグから尿が溢れ出ること
のない最適のタイミングで交換することができる。
【0094】なお、この発明に係る尿溜警報装置は、上
記実施の形態に限定されることはなく、特許請求の範囲
に記載された技術的事項の範囲内において、図16から
図19に示すように種々の変更が可能である。図16か
ら図19はそれぞれ尿溜警報装置の異なる変形例を示す
断面図である。
【0095】図16に示す変形例は、弾性部材141と
して円錐圧縮つる巻きバネに替えて、円筒圧縮コイルバ
ネを使用するものである。円筒圧縮コイルバネは円錐つ
る巻きバネに比べて、捩れやすいため、円錐圧縮コイル
バネと同じサイズの円筒圧縮コイルバネの場合は、線径
の大きなものを使用することが好ましい。さらに、弾性
部材141は図17に示すような片持ち状の板バネや図
18に示すような合掌タイプの板バネとすることもでき
る。いずれにしても、ケース130の底部を貫通する調
整ネジ161によって弾性部材141の弾性係数を調整
するようにする。
【0096】そして、図19に示すようにストッパ12
3は、断面形状が下向きのコ字形状として、シャフト1
20が下降したときに底板131と接合するように、シ
ャフト120の下部に取付け、そのストッパ123の内
部に接点171aを下向きにしたアラームスイッチ17
1を取付けることもできる。アラームスイッチ171と
電源172とをつなぐリード線178はコイルバネ14
1に絡まないように仕切板132を貫通させる。
【0097】尿溜バック内に尿が溜められていないとき
は、図19(a)に示すようにアラームスイッチ171
の接点171aは底板131から離隔してアラームスイ
ッチ171はOFFの状態となっている。尿溜バッグ内
に満タン間際まで溜められると、図19(b)に示すよ
うにストッパ123が底板131に支承されると同時
に、アラームスイッチ171の接点171aが底板13
1に押されてアラームスイッチ171がONする。
【0098】また、ケース130は、円筒状に限定する
ものではなく、球形、縦長及び横長の楕円形などとする
こともできる。さらに、発明の実施の形態1において説
明したように、作動板121は磁石によって構成し、又
は作動板121の先端部121aに磁石を設置し、アラ
ームスイッチ171を磁石に反応するホール素子によっ
て構成することもできる。
【0099】
【発明の効果】この発明の点滴用警報装置によれば、容
器内の点滴量が多く、容器に引張られるシャフトに大き
な荷重が加えられている間は、シャフトの上端に設けら
れた鍔部がストッパに支承されるため、弾性係数の小さ
な弾性部材を使用することができる。この弾性部材によ
って、点滴の終了間際になったときにシャフトを上昇さ
せ、アラームスイッチをONすることができる。
【0100】したがって、点滴終了のタイミングが的確
となり、看護婦の過超労働の一因を解消することができ
る。また、点滴を受けている患者や付添人も点滴の終了
時点について神経質になることがなく、安心して睡眠な
どをとることできるようになる。しかも、極めて簡易の
構造で秤量精度を向上させることができるため、点滴用
警報装置のコストダウンを図ることも可能になる。
【0101】一方、この発明の尿溜用警報装置によれ
ば、尿溜バッグ内に溜められる尿の重量によって弾性部
材が圧縮され、尿溜バッグ内に尿が満タンになる間際ま
で溜められると、アラームスイッチがONするため、尿
溜バッグから尿が溢れ出ないタイミングで尿溜バッグを
取替えることができる。しかも、その尿溜バッグの取替
えは必要最小限とすることができる。したがって、看護
婦など尿溜バッグの交換をする人の負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るコイルバネを使用する点滴用警
報装置であって、(a)は点滴終了間際までの断面図、
(b)は点滴終了間際のときの断面図である。
【図2】この発明に係る点滴用警報装置を無線によって
ナースステーションに報知するための送信機を含む概略
図である。
【図3】この発明に係る図1とは異なるコイルバネを使
用する点滴用警報装置の断面図である。
【図4】この発明に係る図3に示す点滴用警報装置にお
いて使用する部品の概略構成図である。
【図5】この発明に係る図1及び図3とは異なるコイル
バネを使用する点滴用警報装置であって、(a)は断面
図、(b)は底面図である。
【図6】この発明に係る図1、図3及び図5とは異なる
コイルバネを使用する点滴用警報装置であって、(a)
は断面図、(b)は底面図である。
【図7】この発明に係る渦巻きバネを使用する点滴用警
報装置であって、(a)は断面図、(b)は底面図であ
る。
【図8】この発明に係る板バネを使用する点滴用警報装
置であって、(a)は点滴終了間際までの断面図、
(b)は点滴終了間際のときの断面図である。
【図9】この発明に係る図8とは異なる板バネを使用す
る点滴用警報装置であって、(a)は断面図、(b)は
底面図である。
【図10】この発明に係る図8とは異なる板バネを使用
する点滴用警報装置に使用する調整ネジと底板であっ
て、(a)は小さなピッチの調整ネジと底板31の断面
図、(b)は大きなピッチの調整ネジと底板の断面図で
ある。
【図11】この発明に係る図8及び図10とは異なる板
バネを使用する点滴用警報装置であって、(a)は断面
図、(b)は底面図である。
【図12】この発明に係る図8、図10及び図11とは
異なる板バネを使用する点滴用警報装置であって、
(a)は断面図、(b)は底面図である。
【図13】この発明に係る尿溜用警報装置の概要を示す
ものであって(a)は、尿溜バッグ内に溜められている
尿が少ないときの断面図、(b)は、尿溜バッグ内に溜
められた尿が満タンになる間際の断面図である。
【図14】この発明に係る尿溜用警報装置を無線によっ
てナースステーションに報知するための送信機を含む概
略図である。
【図15】この発明に係る図13とは異なる尿溜用警報
装置の概要を示すものであって(a)は、尿溜バッグ内
に溜められている尿が少ないときの断面図、(b)は、
尿溜バッグ内に溜められた尿が満タンになる間際の断面
図である。
【図16】この発明に係る尿溜用警報装置の変形例を示
す断面図である。
【図17】この発明に係る尿溜用警報装置の別の変形例
を示す断面図である。
【図18】この発明に係る尿溜用警報装置のさらに別の
変形例を示す断面図である。
【図19】この発明に係る尿溜用警報装置のさらに別の
変形例を示すものであって(a)は、尿溜バッグ内に溜
められている尿が少ないときの断面図、(b)は、尿溜
バッグ内に溜められた尿が満タンになる間際の断面図で
ある。
【図20】従来の点滴用警報装置を含む概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1・・・点滴液 2・・・容器 11・・・下部フック 20・・・シャフト 21・・・鍔部 33・・・座板(ストッパ) 41・・・コイルバネ(弾性部材) 42・・・コイルバネ(弾性部材) 43・・・コイルバネ(弾性部材) 44・・・円錐つる巻きバネ(弾性部材) 45・・・渦巻きバネ(弾性部材) 46・・・板バネ(弾性部材) 51・・・筒体(ストッパ) 60・・・調整ネジ 61・・・調整ネジ 62・・・調整ネジ 71・・・アラームスイッチ 74・・・ブザー(警報機) 75・・・点滅ライト(警報機) 111・・・下部フック 120・・・シャフト 121・・・作動板 121a・・・先端部 122・・・カラー 121a・・・ネジ 123・・・ストッパ 130a・・・雌ネジ 131・・・底板 131a・・・雄ネジ 132・・・仕切板 133・・・アングル 134・・・ブリッジ 171・・・アラームスイッチ 171a・・・接点 174・・・ブザー(警報機) 175・・・点滅ライト(警報機)

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】点滴液を溜めた容器を吊下げる下部フック
    を下端に取付け、上端に鍔部を設け、短いストロークで
    昇降動するシャフトと、 点滴終了間際まで、点滴液の重量によって下降したシャ
    フトの鍔部を支承するストッパと、 点滴終了間際に、シャフトを上方へ付勢させる弾性部材
    と、 上昇したシャフトによってONするアラームスイッチ
    と、 前記アラームスイッチに接続され、アラームスイッチの
    ONによって点滴終了間際であることを知らせる警報機
    と、 を備えたことを特徴とする点滴用警報装置。
  2. 【請求項2】シャフトが貫通し、シャフトの鍔部を上端
    で支承する筒体によってストッパを構成したことを特徴
    とする請求項1に記載の点滴用警報装置。
  3. 【請求項3】筒体内に収納され、上端がシャフトに設け
    た鍔部の下面に当接するコイルバネによって弾性部材を
    構成したことを特徴とする請求項2に記載の点滴用警報
    装置。
  4. 【請求項4】コイルバネの圧縮状態を加減する調整ネジ
    を筒体の底部内に挿入したことを特徴とする請求項3に
    記載の点滴用警報装置。
  5. 【請求項5】径及びバネ力の異なるコイルバネを同軸に
    筒体内に収納したことを特徴とする請求項3に記載の点
    滴用警報装置。
  6. 【請求項6】径及びバネ力の異なるコイルバネの圧縮状
    態をそれぞれ加減する2個の調整ネジを筒体内部に挿入
    したことを特徴とする請求項5に記載の点滴用警報装
    置。
  7. 【請求項7】上端部がシャフトに設けた鍔部に当接し、
    下端部が調整ネジに支承される円錐つる巻きバネによっ
    て弾性部材を構成したことを特徴とする請求項1に記載
    の点滴用警報装置。
  8. 【請求項8】下端部及び中間部をそれぞれ別々に支承
    し、つる巻きバネの圧縮状態を加減する2個の調整ネジ
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の点滴用警報
    装置。
  9. 【請求項9】鍔部を磁石によって形成し、又は鍔部上に
    磁石を設置し、アラームスイッチを前記磁石に反応する
    ホール素子によって構成したことを特徴とする請求項1
    から8のいずれかに記載の点滴用警報装置。
  10. 【請求項10】外周部の2点がシャフトに設けた鍔部と
    ケースの底板とに当接する渦巻きバネによって弾性部材
    を構成したことを特徴とする請求項1に記載の点滴用警
    報装置。
  11. 【請求項11】中間部が外周部より突出し、中間部の下
    端部と外周部の下端部がそれぞれ筒状の調整ネジに支承
    されたことを特徴とする請求項10に記載の点滴用警報
    装置。
  12. 【請求項12】シャフトが貫通する貫通穴を有し、シャ
    フトの鍔部を支承する座板によってストッパを構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の点滴用警報装置。
  13. 【請求項13】シャフトの中間部にバネ受けを固定し、
    前記バネ受けの下面を支承する1枚又は複数枚の板バネ
    によって弾性部材を構成したことを特徴とする請求項1
    2に記載の点滴用警報装置。
  14. 【請求項14】バネ力の異なる板バネを重ねたことを特
    徴とする請求項13に記載の点滴用警報装置。
  15. 【請求項15】板バネの下面を支承し、板バネの撓み状
    態を加減する調整ネジを備えたことを特徴とする請求項
    12から14のいずれかに記載の点滴用警報装置。
  16. 【請求項16】尿を溜める尿溜バッグを吊下げる下部フ
    ックを下端に取付け、作動板を上部に取付け、尿溜バッ
    グに溜められた尿の重量によって下降するシャフトと、 前記シャフトに取付けられた作動板とシャフトが貫通す
    る底板との間に挟まれ、シャフトを上方へ付勢するとと
    もに、尿溜バッグ内に溜められる尿の重量によって圧縮
    される弾性部材と、 尿溜バッグ内に尿が満タン間際まで溜められると、下降
    したシャフトに取付けられた作動板によってONされる
    アラームスイッチと、 前記アラームスイッチに接続され、アラームスイッチの
    ONにより、尿溜バッグ内に尿が満タン間際まで溜めら
    れていることを知らせる警報機と、 を備えたことを特徴とする尿溜用警報装置。
  17. 【請求項17】ネジによってシャフトの任意の位置に取
    付けられたカラーに、作動板を固着したことを特徴とす
    る請求項16に記載の尿溜用警報装置。
  18. 【請求項18】底板を厚肉として、その外周に雄ネジを
    形成し、ケースの底部に、前記底板のネジと噛合う雌ネ
    ジを形成したことを特徴とする請求項16又は17に記
    載の尿溜用警報装置。
  19. 【請求項19】作動板の下側に、接点を上向きとしたア
    ラームスイッチを配置したことを特徴とする請求項16
    から18のいずれかに記載の尿溜用警報装置。
  20. 【請求項20】作動板の上側に、接点を下向きとしたア
    ラームスイッチを配置するとともに、作動板の先端部を
    折曲可能とし、下降した作動板の先端部をアラームスイ
    ッチの接点の方へ折曲させるブリッジを備えたことを特
    徴とする請求項16から18のいずれかに記載の尿溜用
    警報装置。
  21. 【請求項21】円錐つる巻きバネによって弾性部材を構
    成したことを特徴とする請求項16から20のいずれか
    に記載の尿溜用警報装置。
  22. 【請求項22】ケース内の中間部にシャフトの上端部が
    貫通する貫通穴を形成した仕切板を配置し、下降した作
    動板がアラームスイッチをONする位置で、仕切板の上
    面に当接するストッパをシャフトの上端に取付けたこと
    を特徴とする請求項16から21のいずれかに記載の尿
    溜用警報装置。
  23. 【請求項23】作動板を磁石によって形成し、又は作動
    板の表面に磁石を設置し、前記磁石に反応するホール素
    子によってアラームスイッチを構成したことを特徴とす
    る請求項16から22のいずれかに記載の尿溜用警報装
    置。溜用警報装置。
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