JPH11299751A - 心拍数計測装置 - Google Patents

心拍数計測装置

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JPH11299751A
JPH11299751A JP10109084A JP10908498A JPH11299751A JP H11299751 A JPH11299751 A JP H11299751A JP 10109084 A JP10109084 A JP 10109084A JP 10908498 A JP10908498 A JP 10908498A JP H11299751 A JPH11299751 A JP H11299751A
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JP
Japan
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electrode
temperature
unit
heart rate
electrodes
Prior art date
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Application number
JP10109084A
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English (en)
Inventor
Tsuneji Kuroki
恒二 黒木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体細胞組織の電気インピーダンスの変動を
少なくして計測初期から安定した心電位検出を行える心
拍数計測装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 計測対象の電位を検出して第1、第2の
心電位信号を出力する第1、第2の電極5、6と、第
1、第2の心電位信号の差信号の周波数に基づいて心拍
数を算出する心電位信号処理部13と、第1、第2の電
極をそれぞれ加熱する第1、第2の電極加熱部9、10
と、第1、第2の電極の温度をそれぞれ検出する第1、
第2の電極温度検出部7、8と、第1、第2の電極温度
検出部で検出された温度が基準温度以上か否かを判定す
ると共に算出した心拍数等の各種データの入出力を制御
する中央制御部22と、中央制御部における判定に基づ
いて第1、第2の電極加熱部への通電の制御を行う電極
温度安定化部20と、中央制御部における判定に基づい
て報知を行う報知部25と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、心搏の回数である
心拍数(心搏数)を計測する心拍数計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、心拍数または脈拍数を検知する方
法として、耳たぶや指先の血流を検出する光電式や心音
を増幅する心音式,血管中の流れ圧力変化等を増幅する
圧力式の各方法、さらに心起電力を検出する心電位増幅
方法等がある。このうち心電位増幅方法は心臓が発する
電気信号の変化を検出するため、心臓から送り出された
血液の流れによって間接的に心臓の鼓動を検出する他の
方法と比較して、時間的なずれや血管,血液量,血管長
さ,血管強さ等の身体の条件の影響を受け難く、精度の
高い安定的な検出が可能なものである。この心電位増幅
方法は医療用の心電図記録計やホルター心電計などにそ
の応用が代表されるものであり、3もしくは6つの電極
で心電位を誘導する方法であるが、これらの装置は専門
の取り扱い者を必要とし、また、装置が非常に大型、高
価であるため、単なる心拍計として用いるには、装置の
大きさ、価格等の面でも不都合である。そこで、簡易的
に2つの電極で、ある一つの誘導法によって心電位を検
出及び増幅し、心拍数を計数するといった腕時計型のも
のや胸に電極をバンドで固定するような小型・軽量で比
較的安価な心拍計が数多く考案されている。
【0003】しかし、心電位増幅方式はその信号検出の
安定性が、心電位を検出する環境、すなわち温度や湿
度、生体の乾湿状態、生体組織の状態などに複雑に関係
しており、その状態に左右される。そのなかで生体の皮
下組織である細胞内液及び細胞外液(以下、「生体細胞
組織」と呼ぶ)の電気インピーダンス特性に着目する
と、電解質としてみた生体細胞組織の抵抗率は30〜3
00Ω・cm程度、比誘電率は50〜100程度である
が、その抵抗率は温度依存性が高いことが知られてい
る。温度依存性を表す値は導電率として1〜3%/℃、
比誘電率で約−0.5%/℃と報告されている。よっ
て、心電位検出電極と生体の間に大きな温度差がある場
合、生体が電極に触れると温度勾配が生じて生体の温度
が変動するから、温度依存性を持つ生体細胞組織の電気
インピーダンスが変動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように生体細胞組
織の電気インピーダンスは温度変化に伴って変動し、し
かも心電位信号のレベルは0.05〜2mV程度と微小
である。このために従来の心拍数計測装置では、生体細
胞組織の電気インピーダンスの変動が心電位の計測に大
きく影響し、その結果温度差がなくなるまでの間すなわ
ち計測初期に、心電位信号の基線ドリフト等のノイズが
生じ、安定した心電位の検出ができないといった問題点
を有していた。
【0005】この心拍数計測装置では、生体細胞組織の
電気インピーダンスの変動を少なくすることによって、
計測初期から心電位信号の基線ドリフト等のノイズが少
ない安定した心電位の検出を行うことが要求されてい
る。
【0006】本発明は、生体細胞組織の電気インピーダ
ンスの変動を少なくして計測初期から安定した心電位検
出を行うことができる心拍数計測装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の心拍数計測装置は、身体等の計測対象の電位
を検出して第1の心電位信号と第2の心電位信号を出力
する第1の電極と第2の電極と、第1の心電位信号と第
2の心電位信号との差信号の周波数に基づいて心拍数を
算出する心電位信号処理部と、第1の電極と第2の電極
とをそれぞれ加熱する第1の電極加熱部と第2の電極加
熱部と、第1の電極と第の電極の温度をそれぞれ検出す
る第1の電極温度検出部と第2の電極温度検出部と、第
1、第2の電極温度検出部で検出された温度が基準温度
以上か否かを判定すると共に算出した心拍数等の各種デ
ータの入出力を制御する中央制御部と、中央制御部にお
ける判定に基づいて第1、第2の電極加熱部への通電の
制御を行う電極温度安定化部と、中央制御部における判
定に基づいて報知を行う報知部と、を有する構成を備え
ている。
【0008】これにより、生体細胞組織の電気インピー
ダンスの変動を少なくして計測初期から安定した心電位
検出を行うことができる心拍数計測装置が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、身体等の計測対象の電位を検出して第1の心電位信
号と第2の心電位信号を出力する第1の電極と第2の電
極と、第1の心電位信号と第2の心電位信号との差信号
の周波数に基づいて心拍数を算出する心電位信号処理部
と、第1の電極と第2の電極とをそれぞれ加熱する第1
の電極加熱部と第2の電極加熱部と、第1の電極と第の
電極の温度をそれぞれ検出する第1の電極温度検出部と
第2の電極温度検出部と、第1、第2の電極温度検出部
で検出された温度が基準温度以上か否かを判定すると共
に算出した心拍数等の各種データの入出力を制御する中
央制御部と、中央制御部における判定に基づいて第1、
第2の電極加熱部への通電の制御を行う電極温度安定化
部と、中央制御部における判定に基づいて報知を行う報
知部と、を有することとしたものであり、第1、第2の
電極加熱部への通電制御により第1、第2の電極は所定
温度に加熱され、基線ドリフト等のノイズが低減される
という作用を有する。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、中央制御部は、第1、第2の電極温度
検出部で検出された温度が基準温度よりも低い場合は、
電極温度安定化部から第1、第2の電極加熱部に通電さ
せて所定温度まで第1、第2の電極を加熱させ、第1、
第2の電極が所定温度に達するまでは計測不可を報知部
に報知させることとしたものであり、計測対象と第1、
第2の電極との温度差が所定値以下となるまで計測不可
が報知されるという作用を有する。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、時間の計測を行う計時部と、所
定時間当たりの第1、第2の電極の温度変動及び算出心
拍数の変動に関するデータから体調異常を検知する体調
判定部とを備え、中央制御部は、体調判定部からの体調
異常を通知されたときは報知部に体調異常を報知させる
こととしたものであり、第1、第2の電極の温度変動及
び算出心拍数の変動、すなわち計測対象の温度変動及び
心拍数の変動から体調異常か否かの判定がなされるとい
う作用を有する。
【0012】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図4を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1による
心拍数計測装置を示すブロック図である。
【0013】図1において、Aは心拍数計測装置、1は
身体、2は可変電圧電池で表された心電位、3は後述す
る心電位検出用の第1の電極5が接触する生体細胞組織
の細胞内液及び細胞外液の電気インピーダンスを表す生
体細胞組織インピーダンス回路、4は後述する心電位検
出用の第2の電極6が接触する生体細胞組織の細胞内液
及び細胞外液の電気インピーダンスを表す生体細胞組織
インピーダンス回路、5、6は直接生体の皮膚に接触し
て心電位を検出する一対の第1、第2の電極、7、8は
第1の電極5及び第2の電極6の温度を検出し、温度信
号として後述する電極温度安定化部20に信号を出力す
る第1、第2の電極温度検出部、9、10は第1、第2
の電極5、6を加熱する第1、第2の電極加熱部、1
1、12は抵抗器、13は差動増幅器14、濾波回路1
5、微分増幅器16、比較演算回路17によって構成さ
れる心電位信号処理部、18、19は第1、第2のスイ
ッチ、20は第1、第2の電極加熱部9、10への通電
及び通電中止(通電制御)を行うために設けられた第
1、第2のスイッチ18、19を制御し、各電極5、6
の温度を所定の温度に安定させる電極温度安定化部、2
1は電源部、22は中央制御部、23はROM、24は
RAM、25は報知部、26は外部スイッチである。第
1、第2の電極5、6の材質としては、銅、真鍮、銀/
塩化銀、ステンレスなどが挙げられるが、心電位が検出
できるものであれば特に限定しない。
【0014】このように構成された心拍数計測装置につ
いて、その動作を説明する。まず心拍数の検出を行う心
拍数検出について説明する。身体1の心電位2に伴う信
号は、第1の電極5と第2の電極6に現れるから、この
2つの検出電極5、6の間で検出される。そして、第1
の電極5と第2の電極6との間で検出される信号は、安
定化と基準電位付与のため、抵抗器11と抵抗器12を
介して信号グランドに接続(接地)されるが、ほかに安
定化の手段があったり、基準電位をとることがほかのも
ので代用可能であれば、これらの抵抗器11、12を用
いないでもよい。
【0015】次に、第1の電極5と第2の電極6との間
に検出された信号は、心電位信号処理部13の構成要素
である差動増幅器14で所定のレベルまで増幅される。
差動増幅器14で所定のレベルまで増幅されると、この
信号は心電位信号処理部13の構成要素である濾波回路
15に入力される。ところで、この差動増幅器14で増
幅された信号中には心電位2の信号とそれ以外のノイズ
成分を含んでいる。濾波回路15は、入力された信号の
中で心拍数の検出に必要な周波数成分の信号のみを通過
させ、不必要な周波数成分の信号はノイズとして除去す
る。濾波回路15を通過させることによって、心電位2
の周波数成分の信号のみを取り出すことができ、他の周
波数成分は除かれる。なお、心電位2の周波数成分(以
下、「心電位周波数成分」という)として取り出される
周波数は概ね0.2〜10Hz程度のものである。濾波
回路15から出力された心電位周波数成分の信号は、心
電位信号処理部13の構成要素である微分増幅器16に
入力される。微分増幅器16では入力された信号の微分
増幅を行い、心電位2の信号波形の変化の著しい部分を
増幅することで、心臓の収縮変化あるいは拡張変化に伴
う特徴的な変化を抽出増幅する。微分増幅器16の出力
信号は心電位信号処理部13を構成する要素である比較
演算回路17に入力される。比較演算回路17では、微
分増幅された心電位2の信号と基準電圧との比較を行
い、基準電圧に比較して微分増幅された心電位2の信号
が大きい場合もしくは小さい場合、あるいは、その差の
符号が反転する場合に、正もしくは負またはハイレベル
もしくはローレベルに出力を変化させるものである。と
ころで、この正もしくは負またはハイレベルもしくはロ
ーレベルの出力形態は、このほかに、比較演算回路17
では、基準電圧に比較して微分増幅された心電位2の信
号が大きい場合もしくは小さい場合、あるいは、その差
の符号が反転する場合に、一定時間幅をもつパルス信号
を出力する形態であってもよい。また、濾波回路15ま
での回路の増幅度や信号の安定度が高い場合には、微分
増幅器16なしに比較演算回路17で信号処理する場合
もあり得る。
【0016】このように、心電位信号処理部13の構成
要素としての微分増幅器16と比較演算回路17の微分
感度や増幅率、基準電圧のレベルを適宜設定することに
よって、心電位2のアナログ信号を心臓の拍動(搏動)
と同期したON−OFF(2値化)信号にすることがで
きる。
【0017】心電位信号処理部13を構成する比較演算
回路17から出力される心拍に同期したON−OFF
(2値化)信号は中央制御部22に入力される。中央制
御部22では、ON−OFF(2値化)信号の時間幅を
計測し、その時間幅より1分間当りの心拍数を演算し
て、心拍数として結果を報知部25に出力する。中央制
御部22では、表示する心拍数の変化を滑らかにするた
めにデータの時間平均化処理等を実行することもできる
し、ROM23内に記憶して記録を残すこともできる。
【0018】次に、電極加熱について説明する。心拍計
測を行うために、外部スイッチ26をONすると、第1
の電極温度検出部7及び第2の電極温度検出部8はそれ
ぞれ第1の電極5及び第2の電極6の温度を検出する。
そして、その検出した各々の温度信号を電極温度安定化
部20に出力する。各温度信号を受け取った電極温度安
定化部20は、その温度データを中央制御部22に出力
するための温度データに変換し、中央制御部22に出力
する。中央制御部22は温度データを受け取り、あらか
じめROM23に設定されている基準温度データとの比
較を行う。ここで、受け取った第1、第2の電極5、6
の温度が基準温度以上の場合、中央制御部22は該当す
る電極を加熱する必要がないと判定し、該当する第1、
第2の電極加熱部9、10に対する非通電信号を電極温
度安定化部20に出力する。非通電信号を受け取った電
極温度安定化部20は該当する電極加熱部への通電経路
に設けられた該当するスイッチを制御して、通電中であ
れば通電を中止し、非通電状態であればその状態を保持
するよう動作する。また、電極を加熱する必要がないと
判定した中央制御部22は、計測可能である状態を被験
者に報知するため、ROM23内にあらかじめ格納され
ている音声データや表示データ等のデータを取り出し、
報知部25を通じて、“計測準備ができました”等の音
声やブザー音等による報知や、計測可能状態を表す主旨
の文字表示やその他の表示による報知を行う。中央制御
部22は、計測可能状態と判定した以降は、計測中仮に
第1、第2の電極温度検出部7、8からの温度信号が基
準温度より低いと判定されても、計測中の電極加熱は行
わないよう動作する。
【0019】次に、第1、第2の電極5、6の温度が基
準温度以下の場合、中央制御部22は、該当する電極を
加熱する必要があると判定して、該当する電極加熱部に
対する通電信号を電極温度安定化部20に出力する。そ
して、通電信号を受け取った電極温度安定化部20は、
該当する電極加熱部への通電経路に設けられたスイッチ
を制御して、該電極加熱部への通電を開始する。中央制
御部22は同時に、電極温度が基準温度に達するまで被
験者に計測を行わせない主旨を報知するため、ROM2
3内にあらかじめ格納されている音声データや表示デー
タ等のデータを取り出し、報知部25を通じて、“計測
準備ができていません。しばらくお待ちください”等の
音声報知や、計測不可能状態である主旨の文字表示によ
る報知を行う。また、中央制御部22は、電極温度が基
準温度に達して安定するまで心電位信号処理部13の出
力信号(ここでは心拍に同期したON−OFF信号)の
入力をマスク(禁止)するよう動作する。こうすること
で、被験者が測定不可の報知や表示を無視して計測を行
おうとしても、中央制御部22に不安定な心拍パルスが
入力されることがなく、誤った計測をしないようにして
いる。
【0020】電極加熱開始後、第1の電極温度検出部7
及び第2の電極温度検出部8は各電極の温度を検出して
電極温度安定化部20へ温度信号を出力しつづけている
為、中央制御部22は、電極温度と基準温度との比較を
行っている。そして、電極温度が基準温度以上になる
と、中央制御部22は、該当する電極を加熱する必要が
ないと判定して、該当する電極加熱部に対する非通電信
号を電極温度安定化部20に出力する。そして、非通電
信号を受け取った電極温度安定化部20は該当する電極
加熱部への通電経路に設けられたスイッチを制御して通
電を中止する。同時に、電極を加熱する必要がないと判
定した中央制御部22は、計測可能となった状態を被験
者に報知するため、ROM23内にあらかじめ格納され
ている音声データや表示データ等のデータを取り出し、
報知部25を通じて、“計測準備ができました”の音声
や、ブザー音等の音声報知、計測可能状態にあることの
表示による報知を行って、心電位信号処理部13の出力
信号(ここでは心拍に同期したON−OFF信号)の入
力を許可するように動作する。中央制御部22は、計測
可能状態と判定した以降、計測中は、仮に電極温度検出
部7、8からの温度信号の示す温度が基準温度より低い
と判定されても、計測中の電極加熱は行わない。
【0021】図1の心拍数計測装置の動作を図2を用い
て説明する。図2は図1の心拍数計測装置の動作を示す
フローチャートである。
【0022】まず心拍計測を行う為に外部スイッチ26
をONする(S1)。次に、第1、第2の電極温度検出
部7、8は電極5、6の温度を検出する(S2)。次
に、電極温度安定化部20は、第1、第2の電極温度検
出部7、8で検出された温度を示す温度信号を温度デー
タに変換し、中央制御部22へ出力する(S3)。中央
制御部22は、あらかじめ設定されている基準温度たと
えば30℃と第1、第2の電極5、6の温度データとを
比較する(S4)。温度データが30℃以上と判定した
場合、ステップ8へ分岐し、電極の加熱を行わず、計測
可能を表す音声報知、例えば“計測準備ができました”
等の音声や計測可能状態である主旨の文字表示による報
知により被験者に計測開始を促す(S9)。次に、中央
制御部22は、心電位信号処理部13の出力信号(心拍
に同期したON−OFF信号)である心拍パルスの入力
を許可し(S10)、心拍数計数処理準備を行って、第
1、第2の電極5、6をこれ以降加熱することがないよ
う電極加熱禁止処理を行う(S11)。
【0023】ステップ4で温度データが30℃以下であ
ると判定したとき、ステップ5へ進み、電極加熱を開始
する。そして、計測不可能を表す音声報知たとえば“計
測準備ができていません。しばらくお待ちください”の
音声や表示により被験者に計測準備中を報知する(S
6)。次に、中央制御部22は、被験者が電極に触れて
も不安定な心拍パルスが計数されないよう、心拍パルス
入力禁止処理を行う(S7)。そして、電極温度が30
℃に達するまでステップ2〜ステップ7を繰り返し、電
極温度が30℃以上になったらステップ4からステップ
8へ分岐し、ステップ8〜ステップ11までの処理を行
う。ステップ11の電極加熱禁止処理後、電極加熱制御
を終了し、心拍数計測処理へ移行する。
【0024】以上のように本実施の形態によれば、第
1、第2の電極温度検出部7、8で検出された第1、第
2の電極5、6の温度が基準温度以上か否かを判定し、
その判定に基づいて、第1、第2の電極5、6を加熱す
る第1、第2の電極加熱部への通電の制御を行うように
したことにより、第1、第2の電極5、6を所定温度に
加熱して(すなわち計測対象との温度差を小さくするこ
とにより生体細胞組織の電気インピーダンスの変動を少
なくして)基線ドリフト等のノイズを低減させることが
できるので、計測初期から安定した心電位検出を行うこ
とができる。また、第1、第2の電極5、6が所定温度
に達するまでは計測不可を報知部25に報知させるよう
にしたことにより、計測対象と第1、第2の電極5、6
との温度差が所定値以下か否かを認識することができる
ので、装置が安定した状態になってから心電位検出を行
うようにすることができる。
【0025】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2による心拍数計測装置Bを示すブロック図であ
る。本実施の形態では、実施の形態1の構成に体調判定
部27と計時部28とが追加されており、電極温度と心
拍データを用いて被験者の精神的不安定や体調不良等に
よる体調異常判定を行う。体調判定部27、計時部28
以外の構成は実施の形態1と同様であり、同一符号を付
し、説明は省略する。ここで、第1、第2の電極5、6
は生体に接触しており、電極温度は生体接触部の温度と
平衡状態を保とうとして生体接触部の温度に追従するの
で、第1、第2の電極温度検出部7、8で検出した電極
温度を監視していれば、生体接触部の温度変動を知るこ
とができる。また判定に用いる温度と心拍数は、ともに
被験者の精神状態や体調の具合によって変動しやすく、
これらの変動を監視することで体調の異常を検知しうる
ものである。
【0026】このように構成された心拍数計測装置につ
いて、精神的不安定や体調不良等の体調異常の検出動作
をて図4を用いて説明する。図4は図3の心拍数計測装
置の動作を示すフローチャートである。
【0027】まず、電極温度が所定の温度に達して計測
可能になった後、中央制御部22は心拍パルス検出の有
無の判定を行う(S21)。ここで、心拍パルスを検出
していなければ処理を終了し、検出していれば体調異常
の検出を行う為にステップ22へ進み、電極温度検出と
心拍数計数が行われる。次に、中央制御部22は、計時
部28に時間計数を開始させ(S23)、検出された電
極温度を電極温度データTn及びその時の心拍数を心拍
数データPnとしてRAM24に記憶する(S24)。
そして、中央制御部22は、計時部28が時間計数する
値が所定の値tdになったかどうか(所定時間tdだけ
経過したか否か)を判定する(S25)。時間計数した
値が所定の値tdになっていなければ、中央制御部22
は、時間計数した値が所定の値tdになるまで心拍数計
測やその他の処理を行う。そして時間計数した値が所定
の値tdになると、再度電極の温度検出とその時の心拍
数を検出するよう動作する(S26)。この時検出した
電極の温度を電極温度データTn+1、心拍数を心拍数
データPn+1とする。中央制御部22は、RAM24
に記憶されている電極温度データTn及び心拍数データ
Pnと再度検出した電極温度データTn+1及び心拍数
データPn+1を体調判定部27へ出力する(S2
7)。これらのデータを受け取った体調判定部27は、
電極温度データTn及び心拍数データPnと再度検出し
た電極温度データTn+1及び心拍数データPn+1と
の比較を行う(S28、S29)。そして、これら電極
温度データTn及び心拍数データPnと再度検出した電
極温度データTn+1及び心拍数データPn+1との差
が、それぞれある所定の値Tα及びPα以下である場合
はn=n+1とするステップ31を介してステップ23
へ分岐し、中央制御部22は、再び計時部28に時間計
数を開始させた後、ステップ204で電極温度データT
n+1及び心拍数データPn+1を電極温度データTn
及び心拍数データPnとしてRAM24に記憶する。つ
まりステップ31でn=n+1として記憶するから、所
定の値td毎にRAM24のデータは新しい電極温度及
び心拍数に更新される。そして、再び中央制御部22
は、計時部28が時間計数する値が所定の値tdになっ
たかどうかをステップ25で判定する。時間計数した値
が所定の値tdになると中央制御部22は再度検出した
電極温度を電極温度データTn+1、心拍数を心拍数デ
ータPn+1として、RAM24に記憶されている前回
記憶して更新された電極温度データTn及び心拍数デー
タPnと共に体調判定部27へ出力する。これらのデー
タを受け取った体調判定部27は、電極温度データTn
及び心拍数データPnと再度検出した電極温度データT
n+1及び心拍数データPn+1の比較を行う。
【0028】以上の動作はRAM24に記憶されている
電極温度データTn及び心拍数データPnと再度検出し
た電極温度データTn+1と心拍数データPn+1との
差がそれぞれ所定の値Tα及びPα以下である間、所定
の時間td毎に繰り返される。
【0029】ここで、これらのRAM24に記憶されて
いる電極温度データTn及び心拍数データPnと再度検
出した電極温度データTn+1及び心拍数データPn+
1との差が体調判定部27によってそれぞれ所定の値T
α及びPα以上になったと判定された場合、体調判定部
27は、所定の時間td当たりの電極温度及び心拍数の
超過変動から体調異常有りと判定し、報知部25を通じ
て、“体表面温度変動に異常が有ります”等の音声や表
示による体調異常を報知して(S30)、体調異常判定
処理を終了する。
【0030】以上のように本実施の形態によれば、所定
時間(td)当たりの電極温度及び心拍数変動から体調
異常を判定するようにしたことにより、心拍数計測と同
時に体調異常を検知することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の心拍数計測装置によれば、身体等の計測対象の電
位を検出して第1の心電位信号と第2の心電位信号を出
力する第1の電極と第2の電極と、第1の心電位信号と
第2の心電位信号との差信号の周波数に基づいて心拍数
を算出する心電位信号処理部と、第1の電極と第2の電
極とをそれぞれ加熱する第1の電極加熱部と第2の電極
加熱部と、第1の電極と第の電極の温度をそれぞれ検出
する第1の電極温度検出部と第2の電極温度検出部と、
第1、第2の電極温度検出部で検出された温度が基準温
度以上か否かを判定すると共に算出した心拍数等の各種
データの入出力を制御する中央制御部と、中央制御部に
おける判定に基づいて第1、第2の電極加熱部への通電
の制御を行う電極温度安定化部と、中央制御部における
判定に基づいて報知を行う報知部と、を有することによ
り、第1、第2の電極を所定温度に加熱して(すなわち
生体細胞組織の電気インピーダンスの変動を少なくし
て)基線ドリフト等のノイズを低減させることができる
ので、計測初期から安定した心電位検出を行うことがで
きるという有利な効果が得られる。
【0032】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、中央制御部は、第1、第2の電
極温度検出部で検出された温度が基準温度よりも低い場
合は、電極温度安定化部から第1、第2の電極加熱部に
通電させて所定温度まで第1、第2の電極を加熱させ、
第1、第2の電極が所定温度に達するまでは計測不可を
報知部に報知させることにより、計測対象と第1、第2
の電極との温度差が所定値以下か否かを認識することが
できるので、装置が安定した状態になってから心電位検
出を行うようにすることができるという有利な効果が得
られる。
【0033】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明において、時間の計測を行う計時部
と、所定時間当たりの第1、第2の電極の温度変動及び
算出心拍数の変動に関するデータから体調異常を検知す
る体調判定部とを備え、中央制御部は、体調判定部から
の体調異常を通知されたときは報知部に体調異常を報知
させることにより、第1、第2の電極の温度変動及び算
出心拍数の変動、すなわち計測対象の温度変動及び心拍
数の変動から体調異常か否かの判定を行うことができる
という有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による心拍数計測装置を
示すブロック図
【図2】図1の心拍数計測装置の動作を示すフローチャ
ート
【図3】本発明の実施の形態2による心拍数計測装置を
示すブロック図
【図4】図3の心拍数計測装置の動作を示すフローチャ
ート
【符号の説明】
A、B 心拍数計測装置 1 身体 2 心電位 3、4 生体細胞組織インピーダンス回路 5 第1電極 6 第2電極 7 第1電極温度検出部 8 第2電極温度検出部 9 第1電極加熱部 10 第2電極加熱部 11、12 抵抗器 13 心電位信号処理部 14 差動増幅器 15 濾波回路 16 微分増幅器 17 比較演算回路 18 第1スイッチ 19 第2スイッチ 20 電極温度安定化部 21 電源部 22 中央制御部 23 ROM 24 RAM 25 報知部 26 外部スイッチ 27 体調判定部 28 計時部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】身体等の計測対象の電位を検出して第1の
    心電位信号と第2の心電位信号を出力する第1の電極と
    第2の電極と、前記第1の心電位信号と前記第2の心電
    位信号との差信号の周波数に基づいて心拍数を算出する
    心電位信号処理部と、前記第1の電極と前記第2の電極
    とをそれぞれ加熱する第1の電極加熱部と第2の電極加
    熱部と、前記第1の電極と前記第の電極の温度をそれぞ
    れ検出する第1の電極温度検出部と第2の電極温度検出
    部と、前記第1、第2の電極温度検出部で検出された温
    度が基準温度以上か否かを判定すると共に前記算出した
    心拍数等の各種データの入出力を制御する中央制御部
    と、前記中央制御部における判定に基づいて前記第1、
    第2の電極加熱部への通電の制御を行う電極温度安定化
    部と、前記中央制御部における判定に基づいて報知を行
    う報知部と、を有することを特徴とする心拍数計測装置
  2. 【請求項2】前記中央制御部は、前記第1、第2の電極
    温度検出部で検出された温度が基準温度よりも低い場合
    は、前記電極温度安定化部から前記第1、第2の電極加
    熱部に通電させて所定温度まで前記第1、第2の電極を
    加熱させ、前記第1、第2の電極が前記所定温度に達す
    るまでは計測不可を前記報知部に報知させることを特徴
    とする請求項1に記載の心拍数計測装置。
  3. 【請求項3】時間の計測を行う計時部と、所定時間当た
    りの前記第1、第2の電極の温度変動及び前記算出心拍
    数の変動に関するデータから体調異常を検知する体調判
    定部とを備え、前記中央制御部は、前記体調判定部から
    の体調異常を通知されたときは前記報知部に体調異常を
    報知させることを特徴とする請求項1又は2に記載の心
    拍数計測装置。
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