JPH11178804A - 体調チェック装置 - Google Patents

体調チェック装置

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JPH11178804A
JPH11178804A JP9357073A JP35707397A JPH11178804A JP H11178804 A JPH11178804 A JP H11178804A JP 9357073 A JP9357073 A JP 9357073A JP 35707397 A JP35707397 A JP 35707397A JP H11178804 A JPH11178804 A JP H11178804A
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JP
Japan
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physical condition
signal
heart rate
frequency
body fat
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Pending
Application number
JP9357073A
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English (en)
Inventor
Noriyoshi Nagase
徳美 永瀬
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9357073A priority Critical patent/JPH11178804A/ja
Publication of JPH11178804A publication Critical patent/JPH11178804A/ja
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/48Other medical applications
    • A61B5/4869Determining body composition
    • A61B5/4872Body fat

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Biophysics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
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  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、コンパクトで、経済的であり、体
調を正確にチェックして使用者に負担をかけることのな
い体調チェック装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の体調チェック装置は、身体に触
れて該身体を流れる信号を検出できる検出電極と、身体
に触れたとき該身体に所定周波数の高周波信号を印加で
きる印加電極と、前記印加電極に前記高周波信号を印加
できる電圧印加手段と、前記高周波信号が印加されない
場合には前記検出電極で検出された信号から特定の心電
位周波数成分を取出す第1フィルタと、前記心電位周波
数成分が構成する心電波形より心拍数を算出する心拍数
検知手段と、前記高周波信号が印加された場合に前記検
出電極で検出された信号から前記所定周波数の周波数成
分を取り出す第2フィルタと、前記所定周波数の周波数
成分の信号の電位を測定することにより体脂肪率を算出
する体脂肪率検知手段を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体調の良否を判定
でき、身体の心拍数や体脂肪率を検知して報知、記録で
きる体調チェック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、心拍数または脈拍数を検知する方
法として、耳たぶの血流を検出する光電式や心音を増幅
する心音式,血管中の流れ圧力変化等を増幅する圧力式
の各方法、さらに心電位増幅方法等がある。このうち心
電位増幅方法は心臓の動きを電気信号変化として検出す
るため、他の方法が心臓から送り出された血液の流れに
よって間接的に心臓の鼓動を検出するのと比較して、時
間的なずれや血管,血液量,血管長さ,血管強さ等の身
体の条件の影響を受け難く、精度の高い安定的な検出が
可能なものである。こうして検出した心拍数または脈拍
数は、体調をチェックする際の指標の1つとして病人な
らずとも関心をもつところである。
【0003】ところで、身体の健康のバロメーターとし
てこれまでは体重が一般的に重要視されてきた。しか
し、体重の大小だけで健康かどうかを判断するのは難し
く、さらに健康状態と相関をもつといわれる体内脂肪
量、体脂肪率を知った上で健康判断をすることができれ
ばと期待されている。このため体脂肪率を検出できる体
脂肪率計が注目されはじめている。
【0004】ところでこの体脂肪率計であるが、体脂肪
の検出方法として体内の電気インピーダンス測定による
ものが近年利用されるようになってきている。ほかの方
法としては比重測定方法等の測定方法があるが、これは
水中に入って水中瓶量を測定する等の必要があり、電気
インピーダンス測定方法は比重測定方法等と比較する
と、非常に手軽で簡単に体脂肪率を測定できるものとし
て脚光を浴びている。
【0005】そこで、以下従来の技術について説明す
る。まず、従来の心拍計について説明する(特開昭53
−78695)。図5は従来の心拍計のブロック図であ
る。図5において、101は検出電極、102は濾波回
路、103は増幅回路、104は演算回路、105は基
準信号発生回路、106はデコーダ回路、107はドラ
イバ回路、108はタッチスイッチ回路、109は表示
回路、110は心拍数検知手段である。
【0006】人体の手や足,その他の身体表面に接触配
置される検出電極101の出力は、フィルタ作用をもつ
濾波回路102に入力され、商用周波数及び高周波等の
ノイズ成分が取り除かれ、心電波形のみが増幅回路10
3に入力される。増幅回路103ではロジックレベルま
で心電位を増幅し、増幅回路103の出力は演算回路1
04に入力される。演算回路104は基準信号回路10
5から基準信号をもらって増幅回路103からの信号を
測定し、この間を1分間当りの回数に計算する。次いで
増幅回路103,演算回路104,基準信号回路105
から構成される心拍数検知手段110で得られた出力を
デコーダ回路106に入力する。デコーダ回路106で
は7セグメントの表示信号に変換され、その出力がドラ
イバ回路107に入力される。ドライバ回路107は表
示素子に必要な電圧ないしは電流をタッチスイッチ回路
108の出力により発生させ、表示回路109に送って
表示するものである。
【0007】すなわち、従来の心拍計は検出電極101
で検出した信号を濾波回路102でノイズ除去した後、
一定レベルの基準信号と比較して心拍の拍間隔を計測し
て表示している。
【0008】次に、従来の体脂肪計について説明する
(特開平8−154911)。図6は従来の体脂肪計の
ブロック図である。図6において、215はデータ入力
部、215aは電源スイッチ、216は表示部、217
は印加用1電極、218は印加用2電極、219は検出
用1電極、220は検出用2電極である。また221は
高周波信号発生装置、222は差動増幅器、223はバ
ンドパスフィルタ(BPF)、224は復調器、225
はA/D変換器、226はROM、227はRAM、2
28は制御手段、229はブザー、230は測定結果出
力部、231は抵抗1、232は抵抗2、233は体脂
肪率検知手段である。
【0009】電流値を一定に保つことができる高周波信
号発生装置221により、周波数f0の高周波信号が印
加用1電極217、印加用2電極218に印加され、印
加用1電極217、左手の掌、検出用1電極219、生
体インピーダンス、検出用2電極220、右手の掌、印
加2電極218と通電され、身体のインピーダンスに基
づく電位差信号が検出1電極219、検出2電極220
の間で検出される。
【0010】そこで以下、体脂肪率検知手段233につ
いて説明する。検出1電極219、検出2電極220の
電位が差動増幅器222に加えられ、これから電位差信
号が得られる。差動増幅器222の出力信号はバンドパ
スフィルタ223に入力され、周波数f0成分以外の信
号をカットし、ノイズ成分を除去する。周波数f0成分
だけに絞られたバンドパスフィルタ223からの信号
は、高周波信号を復調する復調回路224に入力され、
身体インピーダンスと相関のある信号に変換される。復
調回路224からの信号は、A/D変換器225でデジ
タルデータに変換され、制御手段228に入力される。
【0011】制御手段228には、動作及び演算処理等
の一連の処理プログラムを記憶しているROM226、
一時的データ保存を行うRAM227、警告音を発する
ブザー229、測定結果を出力する測定結果出力部23
0、各種データを表示する表示部216、及び身体デー
タや個人データを入力するデータ入力部215が接続さ
れている。そして、データ入力部215から入力される
データと、A/D変換器から入力される身体インピーダ
ンス相関データとから、予めプログラムされた演算処理
及びデータとの比較演算を行うことによって、体脂肪率
を求めることが可能になる。体脂肪率検知手段233で
得られた体脂肪率は、表示部216に表示され、測定結
果出力部230から出力される。
【0012】従来の体脂肪計はこのように印加電極と検
出電極とを有するもので、そこで得られた信号はバンド
パスフィルタでノイズ除去した後、体脂肪率検知手段2
33で復調して身体のインピーダンスを測定し、身体デ
ータとインピーダンス測定結果と参照体脂肪率データと
を突き合わせて演算処理することで、体脂肪率を測定す
るものである。
【0013】ところで、以上説明した心電位を検出する
心拍計と、身体インピーダンスを検出する体脂肪計の基
本構成は、いずれも検出電極を備え、電極間電位を増幅
して、フィルタで特定周波数成分を抽出し、ノイズ分を
除去する部分を備えており、両者はかなり共通性が高
い。
【0014】また、7セグメント表示に代表されるデジ
タル表示や、計測結果の記憶及び記録する計測器は、そ
の回路構成及び回路の機能がほとんど共通である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の心拍計と体脂肪率計は、心拍数と体脂肪という
測定対象を異にしたあくまで別個の計測装置として、両
者間に何の接点も存在するものではなかった。しかし、
両者はいずれもが健康維持増進に役立つ装置であるし、
最近では体脂肪を減らすために運動を行うことが推奨さ
れ、この際激しすぎる運動を行うことは逆に健康を損な
うことになるから、体脂肪とともに、運動の激しさの指
標の1つとして心拍数を測定できることが健康管理の面
から強く望まれ、総合的な体調チェック装置が要望され
ている。
【0016】また、健康管理のために必要な装置ではあ
っても、使用頻度を考慮すると設置に大きな場所をとる
のでは困るし、単に心拍計と体脂肪率計といった装置を
単に並列して備え付けるのではコストアップし、不経済
である。
【0017】そして、インピーダンス測定による体脂肪
率の測定の際には、電極から微弱とはいえ一定強度の電
圧、電流を身体に流す必要があるが、使用者の体調が不
良の場合にまで敢えて測定するのはやはり避けた方が無
難である。しかし、現状の体脂肪率計には体調を検出す
る手段をもち、体調不調時に事前に測定を避けるものは
ない。
【0018】さらに、自覚症状がないまま体調が不良に
なっている人間に、体調不良を報知することができれば
無謀な運動などしないですむが、現在このような場合に
体調不良を報知する手段を有するものはない。
【0019】そこで、本発明はこれら従来の問題を解決
するもので、コンパクトで、経済的であり、体調を正確
にチェックして使用者に負担をかけることのない体調チ
ェック装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の体調チェック装置は、身体に触れて該身体を
流れる信号を検出できる検出電極と、身体に触れたとき
該身体に所定周波数の高周波信号を印加できる印加電極
と、前記印加電極に前記高周波信号を印加できる電圧印
加手段と、前記高周波信号が印加されない場合には前記
検出電極で検出された信号から特定の心電位周波数成分
を取出す第1フィルタと、前記心電位周波数成分が構成
する心電波形より心拍数を算出する心拍数検知手段と、
前記高周波信号が印加された場合に前記検出電極で検出
された信号から前記所定周波数の周波数成分を取り出す
第2フィルタと、前記所定周波数の周波数成分の信号の
電位を測定することにより体脂肪率を算出する体脂肪率
検知手段を備えたことを特徴とする。
【0021】これにより、コンパクトで、経済的であ
り、体調を正確にチェックして使用者に負担をかけるこ
とのない体調チェック装置を提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】請求項1に記載された発明は、身
体に触れて該身体を流れる信号を検出できる検出電極
と、身体に触れたとき該身体に所定周波数の高周波信号
を印加できる印加電極と、前記印加電極に前記高周波信
号を印加できる電圧印加手段と、前記高周波信号が印加
されない場合には前記検出電極で検出された信号から特
定の心電位周波数成分を取出す第1フィルタと、前記心
電位周波数成分が構成する心電波形より心拍数を算出す
る心拍数検知手段と、前記高周波信号が印加された場合
に前記検出電極で検出された信号から前記所定周波数の
周波数成分を取り出す第2フィルタと、前記所定周波数
の周波数成分の信号の電位を測定することにより体脂肪
率を算出する体脂肪率検知手段を備えたことを特徴とす
る体調チェック装置であるから、経済的でコンパクト
な、使いやすい体調チェック装置とすることができる。
【0023】請求項2に記載された発明は、身体に触れ
て該身体を流れる信号を検出できる検出電極と、身体に
触れたとき該身体に所定周波数の高周波信号を印加でき
る印加電極と、前記印加電極に前記高周波信号を印加で
きる電圧印加手段と、前記高周波信号が印加されない場
合には前記検出電極で検出された信号から特定の心電位
周波数成分を取出すとともに、前記高周波信号が印加さ
れた場合には前記検出電極で検出された信号から前記所
定周波数の周波数成分を取り出すことができる分布定数
フィルタと、前記高周波信号が印加されない場合に前記
分布定数フィルタを第1分布定数に切り替え、前記高周
波信号が印加された場合には第2分布定数に切り替る定
数切り替え手段と、前記心電位周波数成分が構成する心
電波形から心拍数を算出する心拍数検知手段と、前記所
定周波数の周波数成分の信号の電位を測定することによ
り体脂肪率を求める体脂肪率検知手段を備えたことを特
徴とする体調チェック装置であるから、フィルタを共用
しており、さらにコンパクト,経済的であり、正確に心
拍数と体脂肪率を検出できる。
【0024】請求項3に記載された発明は、前記心拍数
検知手段で得た心拍数が所定の範囲にないとき体調不良
と判定する体調検知手段と、前記体調検知手段が体調不
良と判定したとき前記電圧印加手段から身体へ印加する
所定周波数の高周波信号を停止する体調不良時制御手段
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載され
た体調チェック装置であるから、体調不良時に身体へ所
定周波数の高周波信号を印加するのを停止することがで
きる。
【0025】請求項4に記載された発明は、体調検知手
段が体調不良と判断したとき、体調不良を報知する報知
手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
に記載された体調チェック装置であるから、体調が不良
であることを使用者に報知できる。
【0026】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1における体調チェック装置について詳細に説明す
る。図1は本発明の実施の形態1における体調チェック
装置のブロック図である。図1において、1は身体で、
2は身体インピーダンス、3は心電位を示す。4は体調
チェック装置本体、5は高周波信号発生部、6,7は抵
抗、8は電源部、9は定数切替回路、10はマルチプレ
クサ、11は微分増幅器、12は比較演算回路、15は
データ入力部、16は表示部である。17は左印加電
極、18は右印加電極、19は左検出電極、20は右検
出電極、22は差動増幅器である。また、23はアクテ
ィブフィルタ、24は復調回路である。25はA/D変
換器、26はROM、27はRAM、28は制御手段、
29はブザー、30は測定結果出力部、31は心拍数検
知手段、32は体脂肪率検知手段、33は体調検知手
段、34は体調不良時制御手段、35は体調報知手段、
51,52は抵抗である。
【0027】身体1には、両手の掌を介して閉回路を構
成して電気的にみた場合、特徴的に身体インピーダンス
2の成分と心臓拍動に起因する心電位3の成分が存在す
る。本発明の実施の形態1の体調チェック装置は、少な
くともこの2つの成分を検知し、これらの成分から体脂
肪率の検出と心拍数の検出を行うものである。心拍計と
しての機能と体脂肪率計としての機能は、データ入力部
15で選択可能である。
【0028】そこで、まずこの体調チェック装置におけ
る心拍数の検出を行う心拍数検出モードもしくは体調判
定モードについて説明する。身体1の心電位3に伴う信
号は、左掌,左手,左腕等を介して左検出電極19と、
右掌,右手,右腕等を介して右検出電極20に現れるか
ら、この2つの検出電極の間で検出される。そして左検
出電極19、右検出電極20間で検出される信号は、実
施の形態1においては検出した信号の安定化と基準電位
付与のため、抵抗6と抵抗7を介して信号グランドに接
続(接地)されるが、ほかに安定化の手段があったり基
準電位をとることがほかのもので代用可能であればこれ
らの抵抗を用いないでもよい。
【0029】次に左検出電極19と右検出電極20の間
に検出された信号は、差動増幅器22で所定のレベルま
で増幅される。差動増幅器22で所定のレベルまで増幅
されると、この信号はアクティブフィルタ23に入力さ
れる。ところで、この差動増幅器22で増幅された信号
中には心電位3の信号とそれ以外のノイズ成分を含んで
いる。アクティブフィルタ23は、入力された信号の中
で心拍数の検出に必要な周波数成分の信号のみを通過さ
せ、不必要な周波数成分の信号はノイズとして除去す
る。アクティブフィルタ23を通過させることによっ
て、心電位3の周波数成分の信号のみを取り出すことが
でき、他の周波数成分は除かれる。なお、心電位3の周
波数成分として取り出される周波数(以下、心電位周波
数成分という)は概ね0.2〜10Hz程度のものであ
る。
【0030】アクティブフィルタ23には定数切替回路
9が接続されている。定数切替回路9は、アクティブフ
ィルタ23の分布定数を決める抵抗やコンデンサ等の特
性値を変更できるものである。実施の形態1の場合、定
数切替回路9を第1分布定数に切り替えると、アクティ
ブフィルタ23は心電位周波数成分だけの信号を通過す
るようになり、第2分布定数に切り替えると、所定周波
数の周波数成分だけの信号を取り出し、体脂肪率の検出
ができるものである。
【0031】さてアクティブフィルタ23から出力され
た心電位周波数成分の信号は、信号の流れる回路を切り
換えるマルチプレクサ10を介して心拍数検知手段31
の構成要素である微分増幅器11に入力される。すなわ
ち、マルチプレクサ10は、心拍数検出モードの選択が
なされていれば制御手段28からの指令で切り換えら
れ、心電位3の信号が微分増幅器11に入力されること
になる。微分増幅器11では入力された信号の微分増幅
を行い、心電位3の信号波形の変化の著しい部分を増幅
することで、心臓の収縮変化あるいは拡張変化に伴う特
徴的な変化を抽出増幅する。微分増幅器11の出力は心
拍数検知手段31を構成する要素である比較演算回路1
2に入力される。
【0032】次に比較演算回路12では、微分増幅され
た心電位3の信号と所定の基準電圧との比較を行い、基
準電圧に比較して微分増幅された心電位3の信号が大き
い場合、または小さい場合、あるいはその差の符号が反
転する場合に、正または負またはハイレベルまたはロー
レベルに出力を変化させるものである。ところで、この
正または負,ハイレベルまたはローレベルの出力形態
は、このほかに、比較演算回路12では基準電圧に比較
して微分増幅された心電位3の信号が大きい場合、また
は小さい場合、あるいはその差の符号が反転する場合に
一定幅のパルス信号を出力する形態であってもよい。ま
た、アクティブフィルタ23までの回路の増幅度合いや
信号の安定度合いが良好な場合には、微分増幅器11な
しに比較演算回路12で信号処理する場合もありえるも
のである。
【0033】このように心拍数検知手段31の構成要素
としての微分増幅器11と比較演算回路12の微分感度
や増幅率,基準電圧のレベルを適宜設定することによっ
て、心電位3のアナログ信号を心臓の拍動と同期したO
N−OFF(2値化)信号にすることができるものであ
る。
【0034】心拍数検知手段31を構成する比較演算回
路12から出力されるON−OFF(2値化)信号は制
御手段28に入力される。制御手段28では、ON−O
FF(2値化)信号の時間幅を計測し、その時間幅より
1分間当りの心拍数を演算して、心拍数として結果を表
示部16や測定結果出力部30に出力する。
【0035】制御手段28では、表示する心拍数の変化
を滑らかにするためにデータの時間平均化処理等を実行
することもできるし、ROM26内に記憶して記録を残
すこともできる。制御手段28にはデータ入力部15が
接続されており、使用者の年齢、性別、身長、体重等の
身体情報のほか、運動中又は安静中等の状態情報、選択
するモードが何かを入力することができる。
【0036】ところで本実施の形態1の体調チェック装
置本体4には、体調検知手段33と体調不良時制御手段
34と体調報知手段35が設けられている。本実施の形
態1の場合、これらはいずれもがマイクロコンピュータ
等から構成されるもので、制御手段28と併せて、体調
検知手段33と体調不良時制御手段34と体調報知手段
35をすべて1のマイクロコンピュータで構成するのが
適当である。
【0037】心拍数には個人差があるが、例えば心拍数
の上限値は年齢が増すと段々低くなるなどの一定の傾向
が存在する。このように心拍数には年齢と性に相関して
安全な範囲が存在する。
【0038】そこで、こうした心拍数の許容範囲のデー
タをROM26内に入力しておき、これと比較すること
により体調検知手段33が健康状態を判定することがで
きる。すなわち、体調検知手段33はデータ入力部15
からの許容範囲情報と比較演算回路12から出力される
ON−OFF(2値化)信号の時間幅を計測して得られ
る心拍数のデータとから、心拍数が許容範囲を越えてい
るか、許容範囲内かにより、使用者が危険状態にある
か、安全状態にあるかを判定することができる。体調検
知手段33の一例としての代表的な許容心拍数と診断方
法を以下に示す。
【0039】人の最大許容心拍数:Pmax=220−
年齢 一般的運動上限心拍数:Pu=200−年齢 高齢者運動上限心拍数:Puo=190−年齢 適度な運動強度心拍数:Pg=138−(年齢/2) 注意強度心拍数:Pg=150−(年齢/2) 安静時心拍数:Pa=50〜85 例えば安静中において心拍数を検出した場合、心拍数デ
ータとPaデータとの比較を行なう。そして心拍数デー
タがPaの範囲を超える場合は、体調不良と判定する。
ここで、安静時心拍数は個人差も大きいので、より正確
に判定するために、過去のデータからの変化量及び使用
者自らのデータ入力を用いる場合もある。
【0040】また、運動中において心拍数を検出した場
合、心拍数データとPmaxデータ及びPu,Puoデ
ータ,Pa,Pgとの比較を行なう。心拍数データがP
maxを超える場合は、即時安静レベルの体調不良と判
定する。心拍数データがPuを超える場合は、厳重注意
レベルの体調不良と判定する。60歳超の高齢者でかつ
心拍数データがPuoを超える場合は、即時安静レベル
の体調不良と判定する。心拍数データがPgを超える場
合は、注意レベルの体調不良と判定する。
【0041】ただ、これらの許容心拍数データは個人差
もあるので、より正確に判定するために、過去のデータ
からの変化量及び使用者自らのデータ入力を用いる場合
もある。
【0042】以上の判定においては検出した平均心拍数
を用いる例で示したが、瞬時心拍数,最大心拍数,最小
心拍数,心拍数の変化量(最大値−最小値),心拍数の
揺らぎ度合い,心拍信号の強度等に対しても前述と同様
な許容範囲を設定して、体調診断を行なうこともでき
る。
【0043】体調報知手段35は、健康状態を判定した
結果を、ディスプレー等の表示部16や、プリンター等
へ出力する測定結果出力部30に出力する。また、体調
報知手段35は、危険状態と判定された場合に、危険状
態にあることを告知するためにブザー29を鳴らすこと
もできる。これは自覚症状のない使用者に対して、現在
体調不良の状態にあることを報知するもので、程度に応
じて表示部16や測定結果出力部30に”注意”、”厳
重注意”、”要安静”等の表示を行うこともできる。
【0044】なお、後記する体脂肪率検出モードを選択
した場合で、かつ危険状態と判定された場合には、体調
が不良なのであるから身体への電圧、電流の印加は避け
た方がよいと判断される。そこで、体調不良時制御手段
34は体調チェック装置が次の動作に移行するのを止め
るため、体脂肪率を検出するために必要な所定周波数の
高周波信号を発生する高周波信号発生部5を停止させ
る。このほか、高周波信号発生部5で発生する高周波信
号が左右印加電極17,18に印加されないように体調
不良時制御手段34で遮断するのでもよい。このように
心拍数検出モードもしくは体調判定モードを選択した場
合は、体調検知手段33が健康状態を自動的に判定し、
使用者に結果を報知するものである。
【0045】次に、実施の形態1の体調チェック装置の
体脂肪率検出モードについて説明する。体脂肪率は以下
のように検出される。まず心拍数を検出して体調の良否
を判定する。この際の体調チェック装置の動作は、電
圧,電流を印加するためより安全を期すが、基本的には
上記の心拍数検出モードもしくは体調判定モードと同様
である。制御手段28は一定時間(例えば1秒〜100
秒程度)の心拍数を検出し、平均心拍数,瞬時心拍数,
最大心拍数,最小心拍数,心拍数の変化量(最大値−最
小値),心拍数の揺らぎ度合い,心拍信号の強度等を演
算する分析処理を行う。次いで、体調検知手段33が体
調の状態を判定する。この判定には、データ入力部15
から入力される使用者の年齢,身長,体重,性別,過去
のデータ,運動の実施有無,病歴等の全てまたは一部の
データを用いて、使用者の安全心拍数範囲データとして
の平均心拍数,瞬時心拍数,最大心拍数,最小心拍数,
心拍数の変化量(最大値−最小値)等の許容範囲を演算
により推定する。そして現在の平均心拍数,瞬時心拍
数,最大心拍数,最小心拍数,心拍数の変化量(最大値
−最小値),心拍数の揺らぎ度合い等の心拍データと許
容範囲データの比較演算を行って、体調不良を検知する
体調診断を行うものである。
【0046】そしてもし体調検知手段33による体調チ
ェックの結果、体調不良と判定された場合は、体調不良
時制御手段34によって所定周波数の高周波信号を発生
する高周波信号発生部5の動作を停止したり、これを回
路から遮断することで、左印加電極17と右印加電極1
8への高周波信号の供給を断つものである。すなわち、
体調不良時制御手段34は、体脂肪率検出に必要な周波
数成分の高周波信号の供給を行わないように動作し、体
脂肪率検出動作は自動的に中断されることになる。そし
て体調不良と判定された場合には、体調報知手段35に
よって現在体調不良である旨を表示部16へ出力する。
またブザー29を鳴らして体調不良を使用者に認識させ
るのがよい。ここまでの体調チェック装置の動作は、基
本的に心拍数検出モードもしくは体調判定モードと同様
である。
【0047】体調検知手段33による体調チェックの結
果、もし体調がよいと判定された場合には体脂肪率の検
出を行う動作に進む。所定周波数の高周波信号を身体に
印加する左印加電極17と右印加電極18は、身体1の
左右の腕部または掌部に接触させられており、これに高
周波信号発生部5が接続されている。制御手段28が高
周波信号発生部5を動作させると、左印加電極17と右
印加電極18に所定周波数の高周波信号が供給される。
【0048】なお、ここで身体インピーダンス2を検出
するための高周波信号の周波数の範囲は概ね10kHz
〜100kHz程度のものであるが、高周波信号発生部
5からの所定周波数の高周波信号は、ノイズ成分との分
離性を考慮してできるだけ狭い範囲の周波数成分にする
方が望ましい。代表的な所定周波数の高周波信号は、5
0kHz±0.1kHz〜50kHz±5kHz程度で
ある。このように、所定周波数の高周波信号を±0.1
kHz〜±5kHzの周波数範囲の狭い信号にすること
によって、後述するアクティブフィルタ23におけるノ
イズ分離除去性がよくなるものである。
【0049】このとき、左印加電極17,左手の掌,抵
抗51,左検出電極19,生体インピーダンス2,右検
出電極20,右手の掌,抵抗52,右印加電極18と通
電され、身体インピーダンス2に対して所定周波数の高
周波信号が印加されることになる。従って、左検出電極
19と右検出電極20の間に印加された所定周波数成分
の電位成分、及び心電位3の成分、ノイズ成分が検出さ
れる。
【0050】ここで、身体インピーダンス2が大きけれ
ば検出される所定周波数成分の電位成分は大きく、逆
に、身体インピーダンス2が小さければ検出される所定
周波数成分の電位成分は小さくなる。体脂肪が多いと身
体インピーダンス2は大きくなり、少ないと身体インピ
ーダンス2は小さくなる。従って体脂肪が多いと検出さ
れる所定周波数成分は大きくなり、体脂肪が少ないと所
定周波数成分は小さくなる。左検出電極19と右検出電
極20の間に検出された信号は、差動増幅器22で所定
のレベルまで増幅される。
【0051】差動増幅器22で所定のレベルまで増幅さ
れた信号は、アクティブフィルタ23に入力される。ア
クティブフィルタ23は、入力された信号より必要な所
定周波数成分の信号のみを通過させ、不必要な周波数成
分の信号はノイズとして除去する。アクティブフィルタ
23を通過させることで身体インピーダンス2の情報を
もつ所定周波数成分の高周波信号のみを取り出すことが
できる。
【0052】ところで、アクティブフィルタ23が所定
周波数成分のみを通過させることができるように、定数
切替回路9がアクティブフィルタ23の分布定数を規定
する抵抗やコンデンサ等の特性値を変更している。これ
によって、体脂肪率検出モードの動作において、アクテ
ィブフィルタ23は第2分布定数に切り換えられ、入力
信号中の所定周波数成分の高周波信号のみを取り出すこ
とができる。
【0053】アクティブフィルタ23から出力された所
定周波数成分の高周波信号は、信号が流れる回路を切り
換えるマルチプレクサ10を介して体脂肪率検知手段3
2を構成する復調回路24に入力される。ここで、マル
チプレクサ10は制御手段28からの指令で回路を切り
換えるものであり、体脂肪率検出モードにおいてはマル
チプレクサ10によって所定周波数成分の高周波信号が
復調回路24に入力される。復調回路24では高周波信
号から身体インピーダンス2を推定する信号へ復調され
る。復調回路24からの出力は再度マルチプレクサ10
を介して体脂肪率検知手段32の構成要素であるA/D
変換器に入力され、制御手段28で取り扱い可能なデジ
タルデータに変換した後、再び制御手段28に入力され
る。
【0054】制御手段28では、データ入力部15から
入力された使用者の年齢、身長、体重、性別等の全てま
たは一部のデータを用いて、計測された身体インピーダ
ンス2の情報と予め体脂肪率と相関のとれたインピーダ
ンスデータとの比較と推定演算を行い、体脂肪率を求め
る。制御手段28は求められた体脂肪率データを表示部
16へ表示するとともにに、測定結果出力部30を介し
てプリンタやその他の記録計へ出力する。
【0055】続いて心拍数検出モードあるいは体調判定
モード、及び体脂肪率検出モードについてフローチャー
トを用いて説明する。図4は本発明の実施の形態1にお
ける体調チェック装置の概略フローチャートである。図
4において、STEP1では装置全体のシステムの初期
化を行う。次にSTEP2では、システムの機能や故障
等のチェックを行い、システムの異常発生検知の有無を
判断する。さらにSTEP3では、STEP2で異常が
検知された場合の異常状態を改善、対策、リセットする
ための異常処理を行う。STEP4では、心拍計として
の機能(心拍数検出モードまたは体調判定モード)、ま
たは、体脂肪率計としての機能(体脂肪率検出モード)
のどちらを選択しているか、データ入力部15に入力さ
れたデータを分析して判断する。すなわち、心拍計とし
ての機能と体脂肪率計としての機能は、データ入力部1
5で選択可能である。STEP5では、心拍数検出モー
ドか否かの選択を判断し、心拍数検出モードの場合は心
拍数検出動作へ分岐して進む。STEP6においては、
心拍数を検出し、結果の表示、出力等を行う。STEP
7では、体脂肪率検出モードであるか否かの選択を判断
し、体脂肪率検出モードの場合は体脂肪率検出動作へ分
岐させる。STEP8においては再び心拍数を検出し、
表示,出力等を行うとともに、平均心拍数、瞬時心拍
数、最大心拍数、最小心拍数、心拍数の変化量(最大値
−最小値)、心拍数の揺らぎ度合い、心拍信号の強度等
を演算する分析処理を行う。STEP9では、体調検知
手段33により、平均心拍数、瞬時心拍数、最大心拍
数、最小心拍数、心拍数の変化量(最大値−最小値)、
心拍数の揺らぎ度合い、心拍信号の強度等の許容範囲の
チェックによる体調診断を行う。
【0056】次いでSTEP10では、STEP9の結
果に従い、体調不良検知時の動作と体調良検知時の動作
の分岐を行う。STEP11では、体調不良時制御手段
34により、体調不良時には所定周波数成分の高周波信
号が身体に印加されないように高周波信号発生部5を遮
断する。またSTEP12においては体調報知手段35
が体調不良の報知を行う。STEP13では、STEP
10で体調がよいとの判断を受けて、体脂肪率を検出す
るとともに、表示,出力等を行う。STEP14でシス
テムの終了を判断し、終了と判断された場合はストップ
し、継続と判断された場合はSTEP2へ分岐する。
【0057】以上のように、体脂肪率検出モードにおい
ては、STEP8〜STEP10に示すように、まず心
拍数を検出して体調をチェックした後、体調がよいと判
断された場合のみ、身体へ所定周波数成分を含む高周波
信号を印加して身体インピーダンス2を計測して体脂肪
率を検出し、体調が不良のときには自動的に身体への所
定周波数成分を含む高周波信号を印加しないように制御
するものである。これによって体調をチェックして、使
用者に負担をかけることがない。
【0058】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2における体調チェック装置のブロック図である。以
上説明したように実施の形態1においては、心拍数を検
出するため心拍数検知手段31を構成する微分増幅器1
1と比較演算回路12によって処理を行った。実施の形
態2においては、この心拍数を検出するための心拍数検
知手段31aを心拍波形処理手段36で構成するもので
ある。また、実施の形態1では体脂肪率検知手段32を
復調回路24とA/D変換器25で構成したが、実施の
形態2でも同様に体脂肪率検知手段32aを復調回路2
4とA/D変換器25とで構成するものである。
【0059】実施の形態2の心拍数検出モードにおいて
は、心電位3の信号を含む信号は左右検出電極19、2
0の間で検出され、差動増幅器22で所定のレベルまで
増幅される。差動増幅器22で所定のレベルまで増幅さ
れた信号は、アクティブフィルタ23に入力される。ア
クティブフィルタ23を通過させることによって心電位
3の周波数成分である心電位周波数成分の信号のみを取
り出す。ここで、アクティブフィルタ23及び定数切替
回路9の機能と動作は、実施の形態1と同様である。
【0060】アクティブフィルタ23から出力された心
電位周波数成分の信号は、信号の流れる回路を切り換え
るマルチプレクサ10を介してA/D変換器25に入力
される。マルチプレクサ10の動作は実施の形態1と同
様である。A/D変換器25に入力された心電位3に基
づく信号は、デジタルデータ化されて制御手段28に入
力される。実施の形態2では、体脂肪率検知手段32a
の要素であるA/D変換器25をデジタルデータ化のた
めに共用しているが、心拍波形処理手段36の中に別途
A/D変換器を備えるのでもよい。もちろん共用化した
方がコンパクト化することができる。
【0061】デジタルデータ化された心電位3に基づく
信号を心拍波形処理手段36によってソフトウエア的に
演算(微分)処理し、心臓の鼓動の特徴的な波形の抽出
を行い、心臓の拍動と同期したON−OFF(2値化)
信号にする。心臓の拍動と同期したON−OFF(2値
化)信号より心拍数を検出し、実施の形態1と同様に表
示出力等を行う。
【0062】次に、体脂肪率検出モードにおいては、上
記した実施の形態2固有の心拍数検出動作を用いること
以外、実施の形態1と同様である。既述の通り、A/D
変換器25は、心拍数検知手段31aへの入力のデジタ
ルデータ化のため体脂肪率検知手段32aとで共用され
ている。共用化されているため回路構成がシンプルとな
る。さらに実施の形態2においては、心拍波形処理手段
36を用いて、心電位3に基づく信号処理をソフトウエ
ア的に処理しているので、実施の形態1の微分増幅器1
1と比較演算回路12に比較して回路構成を一段とシン
プルにするものである。
【0063】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形
態3における体調チェック装置のブロック図である。実
施の形態1においては、心電位周波数と体脂肪率検知の
ための所定の周波数を選択分離するアクティブフィルタ
23が定数切替回路9によってそれぞれに切り替えられ
るものであったが、実施の形態3ではバンドパスフィル
タ23a、23bを用いて、心電位周波数成分と所定周
波数の周波数成分とを分離抽出するものである。
【0064】実施の形態3の心拍数検出モードまたは体
調判定モードにおいては、身体1の心電位3に伴う信号
は、左掌,左手,左腕等を介して左検出電極19、及び
右掌,右手,右腕等を介して右検出電極20の間で検出
される。左右検出電極19、20間の信号は、安定化と
基準電位付与のため抵抗6,7を介して信号グランドに
接続されるが、安定化と基準電位が実行できればこれら
の抵抗を用いないでもよい。
【0065】左検出電極19及び右検出電極20の間に
検出された信号は、差動増幅器22で所定のレベルまで
増幅される。差動増幅器22で所定のレベルまで増幅さ
れた信号は、バンドパスフィルタ23aとバンドパスフ
ィルタ23bに入力される。バンドパスフィルタ23a
は心電位3の周波数成分である心電位周波数成分の信号
のみを通過させ、それ以外の周波数成分の信号はノイズ
として除去するものであり、一方、バンドパスフィルタ
23bは身体インピーダンス2の情報を持つ周波数成分
である第2周波数成分の高周波信号のみを通過させ、そ
れ以外の周波数成分の信号はノイズとして除去するもの
である。
【0066】バンドパスフィルタ23aとバンドパスフ
ィルタ23bにそれぞれ入力された心電位3に伴う信号
は、バンドパスフィルタ23aは通過するが、バンドパ
スフィルタ23bでは除去されることになる。従って、
心電位3に伴う信号は、バンドパスフィルタ23aで不
要なノイズを除去されて、心拍数検出手段31bを構成
する微分増幅器11に入力される。微分増幅器11に入
力された信号より心拍数を求め表示等を行う動作は、実
施の形態1と同様である。ただ、データ入力部15から
モード選択を行った方がノイズ遮断のためには効果的で
ある。
【0067】次に、実施の形態3における体脂肪率検出
モードについて説明する。所定周波数の高周波信号を身
体1に印加する左印加電極17と右印加電極18が高周
波信号発生部5と接続されている。制御手段28が高周
波信号発生部5を動作させて、発生信号を身体1を含め
て形成された閉回路に送ると、左印加電極17と右印加
電極18へ所定周波数の高周波信号が供給される。この
とき左印加電極17,左手の掌,抵抗51,左検出電極
19,生体インピーダンス2,右検出電極20,右手の
掌,抵抗52,右印加電極18と通電され、身体インピ
ーダンス2に対して所定周波数の高周波信号が印加され
る。そしてこれによって左検出電極19と右検出電極2
0の間に生体インピーダンス2に印加される所定周波数
成分の電位成分、心電位3の成分、ノイズ成分が検出さ
れる。
【0068】ところで身体インピーダンス2が大きけれ
ば、検出される所定周波数成分の電位成分は大きくな
り、逆に、身体インピーダンス2が小さければ、検出さ
れる所定周波数成分の電位成分は小さくなるという特性
を身体インピーダンス2は有している。また身体インピ
ーダンス2の大きさは体脂肪の量と比例するものであ
る。そこで所定周波数成分の電位成分を検出すれば、体
脂肪率が検出できるものである。
【0069】この左検出電極19及び右検出電極20の
間に検出された信号は、差動増幅器22で所定のレベル
まで増幅される。差動増幅器22で所定のレベルまで増
幅された所定周波数成分の高周波信号は、バンドパスフ
ィルタ23aとバンドパスフィルタ23bに入力され
る。バンドパスフィルタ23aは心電位3の周波数成分
である心電位周波数成分の信号のみを通過させ、それ以
外の周波数成分の信号はノイズとして除去し、一方、バ
ンドパスフィルタ23bは身体インピーダンス2の情報
を持つ周波数成分である所定周波数成分の高周波信号の
みを通過させ、それ以外の周波数成分の信号はノイズと
して除去される。
【0070】バンドパスフィルタ23aとバンドパスフ
ィルタ23bにそれぞれ入力された所定周波数成分の高
周波信号は、バンドパスフィルタ23bは通過するが、
バンドパスフィルタ23aでは除去される。従って所定
周波数成分の高周波信号は、バンドパスフィルタ23b
で不要なノイズを除去されて、体脂肪率検出手段32b
を構成する復調回路24に入力される。復調回路24に
入力された信号より体脂肪率を求め表示出力等を行う動
作については実施の形態1の説明と同様であるから省略
する。
【0071】以上説明したように、実施の形態3におい
ては心拍数検出専用のバンドパスフィルタ23aと体脂
肪率検出専用のバンドパスフィルタ23bをそれぞれ設
け、マルチプレクサ10等を設ける必要がないので微弱
信号の回路上におけるノイズ重畳を低下させることがで
きる。また、回路動作の安定化と制御手段28の制御出
力動作処理の軽減が可能となって、装置の安定性の向上
を図るものである。
【0072】
【発明の効果】本発明の体調チェック装置は、心拍数と
体脂肪率の2つの指標が測定して体調の良否を判断で
き、心拍数を測定する構成と体脂肪率を測定する構成を
融合しているからコンパクトであり、コスト面で優れ、
使いやすいものとなる。
【0073】また、心拍数を検出分析して、体調の良否
を判断できるから、自覚症状のない使用者に体調不良を
認識させることが可能となり、その対策を促すことがで
きる。
【0074】そして、体脂肪率を検出する際には、まず
心拍数を検出分析し、体調不良と判定された場合には身
体への微弱電圧、電流の印加を自動的に中止するから、
不必要な身体への負担を避けることができ、安全性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における体調チェック装
置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態2における体調チェック装
置のブロック図
【図3】本発明の実施の形態3における体調チェック装
置のブロック図
【図4】本発明の実施の形態1における体調チェック装
置の概略フローチャート
【図5】従来の心拍計のブロック図
【図6】従来の体脂肪計のブロック図
【符号の説明】
1 身体 2 身体インピーダンス 3 心電位 4 体調チェック装置本体 5 高周波信号発生部 6,7,51,52 抵抗 8 電源部 9 定数切替回路 10 マルチプレクサ 11 微分増幅器 12 比較演算回路 15,215 データ入力部 16,216 表示部 17 左印加電極 18 右印加電極 19 左検出電極 20 右検出電極 22,222 差動増幅器 23 アクティブフィルタ 23a,23b,223 バンドパスフィルタ 24 復調回路 25,225 A/D変換器 26,226 ROM 27,227 RAM 28,228 制御手段 29,229 ブザー 30,230 測定結果出力部 31,31a,31b,110 心拍数検知手段 32,32a,32b,223 体脂肪率検知手段 33 体調検知手段 34 体調不良時制御手段 35 体調報知手段 36 心拍波形処理手段 101 検出電極 102 濾波回路 103 増幅回路 104 演算回路 105 基準信号発生回路 106 デコーダ回路 107 ドライバ回路 108 タッチスイッチ回路 109 表示回路 215a 電源スイッチ 217 印加用1電極 218 印加用2電極 219 検出用1電極 220 検出用2電極 224 復調器 231 抵抗1 232 抵抗2

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】身体に触れて該身体を流れる信号を検出で
    きる検出電極と、 身体に触れたとき該身体に所定周波数の高周波信号を印
    加できる印加電極と、 前記印加電極に前記高周波信号を印加できる電圧印加手
    段と、 前記高周波信号が印加されない場合には前記検出電極で
    検出された信号から特定の心電位周波数成分を取出す第
    1フィルタと、 前記心電位周波数成分が構成する心電波形より心拍数を
    算出する心拍数検知手段と、 前記高周波信号が印加された場合に前記検出電極で検出
    された信号から前記所定周波数の周波数成分を取り出す
    第2フィルタと、 前記所定周波数の周波数成分の信号の電位を測定するこ
    とにより体脂肪率を算出する体脂肪率検知手段を備えた
    ことを特徴とする体調チェック装置。
  2. 【請求項2】身体に触れて該身体を流れる信号を検出で
    きる検出電極と、 身体に触れたとき該身体に所定周波数の高周波信号を印
    加できる印加電極と、 前記印加電極に前記高周波信号を印加できる電圧印加手
    段と、 前記高周波信号が印加されない場合には前記検出電極で
    検出された信号から特定の心電位周波数成分を取出すと
    ともに、前記高周波信号が印加された場合には前記検出
    電極で検出された信号から前記所定周波数の周波数成分
    を取り出すことができる分布定数フィルタと、 前記高周波信号が印加されない場合に前記分布定数フィ
    ルタを第1分布定数に切り替え、前記高周波信号が印加
    された場合には第2分布定数に切り替る定数切り替え手
    段と、 前記心電位周波数成分が構成する心電波形から心拍数を
    算出する心拍数検知手段と、 前記所定周波数の周波数成分の信号の電位を測定するこ
    とにより体脂肪率を求める体脂肪率検知手段を備えたこ
    とを特徴とする体調チェック装置。
  3. 【請求項3】前記心拍数検知手段で得た心拍数が所定の
    範囲にないとき体調不良と判定する体調検知手段と、 前記体調検知手段が体調不良と判定したとき前記電圧印
    加手段から身体へ印加する所定周波数の高周波信号を停
    止する体調不良時制御手段を備えたことを特徴とする請
    求項1または2に記載された体調チェック装置。
  4. 【請求項4】体調検知手段が体調不良と判断したとき、
    体調不良を報知する報知手段を備えたことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載された体調チェック装
    置。
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