JPH11299287A - 単相誘導電動機の速度制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】単相誘導電動機にかかる負荷が、マイナスにい
れかわっても瞬時に対応でき、低速回転時の回転むらが
小さく、装置が簡単である単相誘導電動機の速度制御装
置を提供することにある。 【構成】単相誘導電動機（１）の主巻線（２）、補助巻
線（３）の双方線端一方をコンデンサ（４）両端に、そ
れぞれ接続し各線端より可変抵抗器（５）、可変抵抗器
（６）を接続し、それぞれ直列にスイッチ（７）、スイ
ッチ（８）をもうけ電源（９）へ接続する。またコンデ
ンサ（４）接続反対側の主巻線（２）、補助巻線（３）
の線端双方は電源（９）へ接続する。以上の接続状態で
スイッチ（７）、スイッチ（８）両方を導通させ可変抵
抗器（５）および可変抵抗器（６）の抵抗値を変化させ
る事によりコンデンサ（４）両端の電位が変化し単相誘
導電動機（１）の主巻線（２）、補助巻線（３）に供給
される電圧、位相が変化することにより単相誘導電動機
（１）の速度、回転方向が負荷とのバランスにより確定
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンデンサ運転式単相
誘導電動機の速度制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来よりコンデンサ運転式単相誘導電動
機の速度制御装置については、他方面で研究がなされて
おり種々の速度制御装置が開発されているが従来の技術
として、双方向性スイッチング素子を使用し素子の点弧
角を変え単相誘導電動機に供給される電力を制御するこ
とにより単相誘導電動機の速度制御がなされていた。ま
たは双方向性スイッチング素子をトランジスタに置き換
え、ＰＷＭスイッチングし単相誘導電動機の速度制御が
なされた。いずれの方法も低速回転時の制御がむつかし
く回転むらが大きくなる欠点があり特に負荷が回転中に
プラス、マイナスにいれかわる様な時では、２本の双方
向性スイッチング素子を使用して交互にＯＮ、ＯＦＦし
てやらないと回転方向を維持することが出来ないうえ、
素子の切り替え時間に数１０ｍｓｅｃ以上必要であった
ためその時間、単相誘導電動機への供給電力が遮断され
るため、回転むらが大きくなりなかには制御不能も発生
した。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】単相誘導電動機にかか
る負荷がプラス、マイナスにいれかわっても瞬時に対応
できるうえ、低速回転時の回転むらが小さくて装置が簡
単である単相誘導電動機の速度制御装置を提供すること
にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、コンデンサ運
転式単相誘導電動機の主巻線、補助巻線の双方がコンデ
ンサに接続されている線端より、それぞれに可変抵抗器
を設ける。また前記可変抵抗器は単相誘導電動機の主巻
線、補助巻線と直列に設けそれぞれにスイッチを設け、
各スイッチを経由し電源に接続する。この時スイッチ両
方を導通させコンデンサ両端の電位を可変抵抗器で調整
する事により単相誘導電動機の主巻線、補助巻線にかか
る電圧と位相を変化させ単相誘導電動機の速度、回転方
向を制御する。以上の手段において単相誘導電動機の速
度制御装置を実施することで多くの課題を解決するにい
たる。

【０００５】

【作用】スイッチ両方を導通させ可変抵抗器の抵抗値を
変化させる事により単相誘導電動機の主巻線、補助巻線
に接続されているコンデンサ両端の電位が変化し主巻
線、補助巻線にかかる電圧と位相が変化する事により単
相誘導電動機の速度、回転方向が負荷とのバランスによ
り確定する作用がある。また可変抵抗器を調整する事に
より単相誘導電動機の回転速度を零にすることも出来る
作用がある。

【０００６】

【実施例】以下、図面１により本発明の実施例を説明す
る。単相誘導電動機（１）の主巻線（２）、補助巻線
（３）の双方線端一方をコンデンサ（４）両端に、それ
ぞれ接続し各線端より可変抵抗器（５）、可変抵抗器
（６）を接続し、それぞれ直列にスイッチ（７）、スイ
ッチ（８）をもうけ電源（９）へ接続する。またコンデ
ンサ（４）接続反対側の主巻線（２）、補助巻線（３）
の線端双方は電源（９）へ接続する。以上の接続状態で
スイッチ（７）、スイッチ（８）両方を導通させ可変抵
抗器（５）および可変抵抗器（６）の抵抗値を変化させ
る事によりコンデンサ（４）両端の電位が変化し単相誘
導電動機（１）の主巻線（２）、補助巻線（３）に供給
される電圧、位相が変化することにより単相誘導電動機
（１）の速度、回転方向が負荷とのバランスにより確定
する。 また可変抵抗器（５）、可変抵抗器（６）を調
整する事により単相誘導電動機（１）の回転速度を零に
することも出来る。尚、この実施例では、スイッチ
（７）、スイッチ（８）を有接点スイッチとしたが無接
点スイッチにしてもかまわない。また、この実施例で
は、可変抵抗器を使用したが固定抵抗器とスイッチを複
数使用して構成してもかまわない。

【０００７】

【発明の効果】以上、明らかなように図１からも簡単な
回路でありマイナス負荷においても速度制御が出来、速
度も零回転より調整できるうえ電動機への供給電力のＯ
ＦＦ時間が無いので回転むらを小さく出来るなどの利点
がある。単相誘導電動機の速度制御装置であることが言
える。

【０００８】

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例

【符号の説明】

（１）は、単相誘導電動機 （２）は、主巻線 （３）は、補助巻線 （４）は、コンデンサ （５）は、可変抵抗器 （６）は、可変抵抗器 （７）は、スイッチ （８）は、スイッチ （９）は、電源

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】コンデンサ運転式単相誘導電動機の主巻
   線、補助巻線の双方がコンデンサに接続されている線端
   より、それぞれに可変抵抗器を設ける。また前記、可変
   抵抗器は単相誘導電動機の主巻線、補助巻線と直列に設
   け、 それぞれにスイッチを設け、各スイッチを経由し電源に
   接続する。この時、 前記スイッチ両方を導通させるとともに前記可変抵抗器
   の抵抗値を変化させることにより前記コンデンサ両端の
   電位が変化することにより前記単相誘導電動機の主巻
   線、補助巻線にかかる電圧と位相が変化し単相誘導電動
   機の速度、回転方向が変化する。この時、負荷に応じて
   前記可変抵抗器を調整することにより速度の制御が出来
   ることを特徴とする単相誘導電動機の速度制御装置。