JPH11296863A - 情報記録再生方法および情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生方法および情報記録再生装置

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JPH11296863A
JPH11296863A JP10102389A JP10238998A JPH11296863A JP H11296863 A JPH11296863 A JP H11296863A JP 10102389 A JP10102389 A JP 10102389A JP 10238998 A JP10238998 A JP 10238998A JP H11296863 A JPH11296863 A JP H11296863A
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JP10102389A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Minemura
浩行 峯邑
Hisataka Sugiyama
久貴 杉山
Toshimitsu Kaku
敏光 賀来
Toru Kawashima
徹 川嶋
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Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
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Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】再生信号に同期したクロックを発生するPLL
の、再生信号に対する同期状態をチェックすることによ
り、より安定な再生方法とそれを用いた情報記録装置を
提供すること。 【解決手段】情報記録媒体に光を照射し、該光の反射光
を検出して電気信号に変換し、該電気信号の振幅が所定
の値以上あるいは以下であることをもって二値化して情
報を再生する情報記録再生装置において、前記電気信号
の波形に基づいて前記所定の値を求める第1の検出回路
と、該電気信号から得られる同期信号に基づいて前記所
定の値を求める第2の検出回路とを有し、前記第1の検
出回路および前記第2の検出回路の使用を前記反射光の
検出状態において制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクやDV
D−RAM等の光情報記録媒体に記録された記録データ
から得られる再生信号をスライスし、二値化した信号を
データ弁別することにより、記録データを再生する情報
記録再生方法および情報記録再生装置に関するものであ
り、より詳細には、光情報記録媒体への記録直後にその
記録状態をチェックするRAW(Read After Write)
処理を行なう情報記録再生方法に関し、再生信号と同期
したクロックと再生信号から記録状態の不良を検出し、
同一データを記録媒体の交替領域に記録する交替処理を
行なうことにより、高信頼データの記録再生が可能な情
報記録再生方法および情報記録再生装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】光ディスク等の光情報記録媒体の記録膜
に光ビームを照射し、穴あけピットや磁化ドメイン等の
記録マークを記録膜に形成して情報を記録し、光情報記
録媒体からの反射光を用いて情報を再生する光ディスク
装置等の情報記録再生装置においては、複数の光ディス
クを入れ替えて使用できるので、情報を大量に記録再生
することができる反面、光ビームの熱により局所的な温
度上昇を利用して記録マークを形成するため、環境温度
等の変動により記録マークの形状が変動することと、光
ディスクを入れ替える際に塵埃が光ディスクに付着し、
正しく記録できない場合が少なくないので、可換性を考
慮して記録媒体に記録された記録マークの記録状態をチ
ェックする必要がある。
【0003】そのため、光ディスク装置においては、情
報の記録直後にその記録状態をチェックするリードアフ
ターライト(Read After Write)処理を実施してい
る。このRAW処理は、情報の記録直後に記録情報を再
生し、その再生データと記録データとを比較し、ある規
定値以上の比較エラーが発生した場合、交替セクタに同
一のデータを記録する処理である。
【0004】さらに、RAW処理時に再生信号の二値化
回路とは異なるスライスレベルで二値化したデータと再
生同期信号から記録状態のチェックを行ない、不良なら
ば同様に交替セクタに同一データを記録する処理を行な
う方法が、特開平6−223510号公報に提案されて
いる。
【0005】上記公開公報に記載された再生信号の二値
化回路は、異なるスライスレベルで二値化したデータと
再生同期信号から記録状態のチェックを行なう方法が開
示されており、その概略構成を図6に、図7に各部の動
作波形を示す。再生信号は、再生信号振幅を一定にする
自動利得制御回路(以下AGCと記す)、再生伝送系の
周波数特性を補正するイコライザ回路(以下EQと記
す)および再生信号の帯域を制限する高域遮断フィルタ
(以下LPFと記す)等の再生信号処理回路61を経
て、自動スライス制御回路62(以下ASCと記す)と
共にスライス回路A63およびスライス回路B64に入
力し、ASC62で適正なレベルでスライスされ、二値
化信号70となる。
【0006】上記二値化信号70は、Phase Locked L
oop回路65(以下PLLと記す)に入力し、同期した
再生同期クロック71が発生する。弁別回路66は、上
記二値化信号70を上記再生同期クロック71でデータ
弁別する。また、スライス回路A63およびスライス回
路B64は、ASC62の適正スライスレベルに対して
各々ΔV加算したスライスレベルA72とΔV減算した
スライスレベルB73で上記再生信号処理回路11の出
力信号をスライスし、スライス回路A出力信号74とス
ライス回路B出力信号75を得、各々弁別回路A67と
弁別回路B68に入力し、上記再生同期クロック71で
データ弁別して弁別回路A出力76と弁別回路B出力7
7をEOR69へ入力する。EOR69は、弁別回路A
出力76と弁別回路B出力77が異なる場合に“H”と
なるRAWエラー検出信号78を出力する。RAWエラ
ー検出信号78は、上記ASC62の適正スライスレベ
ルに対してΔV加減算したスライスレベルも弁別窓幅
(再生同期クロックの周期)内であるなら上記弁別回路
A出力76と弁別回路B出力77は同じであり、上記E
OR69出力は“L”となり、ΔV加減算したスライス
レベルのどちらか一方または両方共に弁別窓幅外となれ
ばEOR69出力は“H”となり、記録した信号の位相
マージンが少ないことを示すRAWエラー信号78とな
る。
【0007】しかし、図6に示した方法では、以下に示
すように、高周波振幅特性によってRAWエラー検出精
度が変化するという問題がある。図7を用いてより詳細
に説明すると、記録状態が同じでも再生信号の高周波振
幅特性が大きい場合と小さい場合とでは、再生信号処理
回路61出力の再生信号の立ち上がりおよび立ち下がり
の傾きが異なり、高周波振幅特性が小さい程傾きが緩や
かになってくる。このため、高周波振幅特性の小さい方
が上記適正スライスレベルの位置に対し、ΔV加算した
スライスレベルA72およびΔV減算したスライスレベ
ルB73での位置ずれが大きくなるので、従来の方法で
は高周波振幅特性が大きい場合は、RAWエラー出力が
“L”となり、高周波振幅特性が小さい場合は、RAW
エラー出力が“H”となり、記録した信号の位相マージ
ンが少ないことを示し、記録状態にかかわらず再生信号
の高周波振幅特性によって記録状態の判定にばらつきが
生じる。これは上記ΔVが大きい程顕著であり、RAW
チェックにおけるマージン確保のためΔVを大きくする
ことは、記録状態チェックのばらつきを大きくする。な
お、再生信号の高周波振幅特性は、上記EQの設定や光
ディスク装置における光ヘッドのアパーチャ特性などに
より変動する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
課題を解決し、高周波振幅特性に依存しないRAWエラ
ー検出方法を提供し、記録媒体の記録再生特性の互換性
を高めた情報記録再生装置を提供することにある。
【0009】本発明のもう一つの目的は、再生信号に同
期したクロックを発生するPLLの、再生信号に対する
同期状態をチェックすることにより、より安定な再生方
法とそれを用いた情報記録再生装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した各種問題点を解
決する手段の一つとして、本発明では、情報記録媒体に
光を照射し、該光の反射光を検出して電気信号に変換
し、該電気信号の振幅が所定の値以上あるいは以下であ
ることをもって二値化して情報を再生する情報記録再生
装置において、前記電気信号の波形に基づいて前記所定
の値を求める第1の検出回路と、該電気信号が得られる
同期信号に基づいて前記所定の値を求める第2の検出回
路とを有し、前記第1の検出回路および前記第2の検出
回路の使用を前記反射光の検出状態に応じて制御するこ
とを特徴とする情報記録再生装置とする。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1に、第1の目的
を達成する情報記録再生装置の一例を示す。情報の記録
再生を行なう記録媒体1は、スピンドルモーター2に保
持されて回転しており、記録媒体1を形成する記録膜と
しては、光磁気形記録膜(TbFeCo)や相変化形記
録膜(GeSbTe)がある。情報の記録・再生を行な
うレーザ光を発光する半導体レーザーと、半導体レーザ
ーからの光を記録媒体1上に1ミクロン以下の光スポッ
トとして形成する光学系と、記録媒体1からの反射光を
用いて情報の再生および自動焦点、トラック追跡などの
光点制御を行なうための光検出器を有する光ヘッド3に
よって記録媒体1上に情報の記録・再生を行なう。ま
た、光ヘッド3は、光ヘッド3自体をディスク半径方向
へ高速に駆動し、位置付けるリニアモータ(図示せず)
を構成している。
【0012】通常、光ディスク装置はパーソナルコンピ
ュータ、ワークステーション等のホストコンピュータ4
(以下ホストと略す)と例えばSCSI(Small Computer
System Interface)やATAPI(AT Attached Packet
Interface)の規格に則ったインターフェースケーブルで
接続されており、ホスト4からの命令や情報データを含
むコマンドを光ディスク装置内のインターフェース制御
回路5で解読し、マイコン等から構成される制御回路6
を通して情報の記録、再生およびシーク動作を実行す
る。
【0013】まず最初に記録動作について説明する。記
録データはホスト4から記録媒体1上の記録位置情報
(アドレス情報)を付加された状態で記録コマンドが発
行され、制御回路6内のバッファメモリ(図示せず)内
に蓄積された後、時系列的に変調回路7に送られる。変
調回路7において、記録データはランレングスリミティ
ッド(RLL)コード、例えば(1、7)RLLコー
ド、(2、7)RLLコード、あるいは(2、10)R
LLコードに対応する符号列に変換され、さらに記録膜
上に形成するマーク形状に対応したパルス列、例えばマ
ークポジション記録時はコード”1”に対応したパルス
列、マークエッジ記録時はコード”1”がパルスエッジ
に対応したパルス列に変換される。これらのパルス列は
レーザ駆動回路8に導かれて光ヘッド3上の半導体レー
ザをON,OFFして高出力パルス発光させ、光ヘッド
3で収束した、微小スポットによって記録媒体1に記録
マークが形成される。
【0014】次に再生動作について説明する。再生時は
ホスト4からの再生コマンドにより指定された、記録媒
体1上のトラックに光ヘッド3からの光スポットを位置
付け、当該トラックから信号を再生する。まず、光ヘッ
ド3上の半導体レーザを低出力のDC発光させて記録媒
体1上の記録膜に照射すると、記録マークに対応した反
射光が得られ、光ヘッド3内の光検出器で受光して光電
変換され、電気信号となって再生回路9に入力された
後、データが再生されることになる。通常、再生回路9
は信号振幅を一定に保持するための自動利得制御回路
(AGC)、光学的な空間周波数劣化を補正する波形等
化回路(EQ)、低域制限フィルタ(LPF)、二値化
回路、PLL(Phase Locked Loop)回路、弁別回路から
構成されており、合成データ信号を二値化した後、弁別
されたデータに変換する。弁別された二値化データは復
調回路10に入力され、(1、7)RLLコード、
(2、7)RLLコードあるいは(2,10)RLLコ
ードの復調を行って元のデータを復調する。復調された
データは制御回路6に導かれてホスト4からの再生コマ
ンドに対応してインターフェース制御回路5からホスト
4に転送される。
【0015】光ヘッド3内の光検出器ではデータ再生信
号のほかに光スポットを記録膜上に焦点制御を行う自動
焦点信号と任意のトラックに位置付けるトラック追跡制
御を行うトラック追跡信号を検出することができ、これ
ら光点制御を行う自動焦点信号、トラック追跡信号はサ
ーボ制御回路11に導かれる。サーボ制御回路11は誤
差信号生成回路、位相補償回路、および駆動回路から構
成されており、光ヘッド3を任意のトラックに位置付け
ることにより情報の記録、再生を実行する。
【0016】光ディスク装置においては情報の記録直後
にその記録状態チェックするリードアフターライト(Re
ad After Write)処理を実施して記録データの信頼性
を向上させている。このRAW処理は情報の記録直後に
記録情報を再生し、その再生データと記録データとを比
較し、ある規定値以上の比較エラーが発生した場合に、
交替セクタに同一のデータを記録する処理である。記録
直後に、記録媒体1から光ヘッド3によって得られた再
生信号は、再生回路9を構成する、前記AGC、EQ、
LPF及び二値化回路によって二値化された後、PLL
によって生成された再生同期クロックと一緒にRAWエ
ラー検出回路12に入力される。該RAWエラー検出回
路12は記録状態が不良であるか否かの判定したRAW
エラー検出信号を制御回路6に送り、制御回路6は不良
の領域に関する情報を記憶すると共に再度、変調回路
7、レーザ駆動回路8、光ヘッド3内のレーザを制御し
て、不良と判断された記録信号に対応する記録データと
同じデータを上記記録媒体1上に設けられた交替領域に
記録する。記録状態のチェックは該記録媒体1の最小デ
ータ領域(セクタ)単位(例えば2048バイト)、あ
るいは16セクタからなるブロック単位で実行し、1セ
クタ不良とみなされた場合、1ブロック全てを再度記録
し直し、さらに不良と判定された場合には、交替領域に
記録するかもしくは不良のセクタのみを交替領域に記録
するようにする。本発明の情報記録再生装置を用いれ
ば、RAWエラー検出にデータ弁別で用いる二値化信号
とそれに同期するPLLの出力信号を用いて行うことか
ら再生信号の高域振幅特性に依存せず安定なRAWエラ
ー検出を実現できる。
【0017】上記RAWエラー検出回路12の具体例を
図2に示し、該具体例の各部動作波形を図3に示して説
明する。例えば記録マークのエッジに情報を持たせるマ
ーク長記録によって記録データに応じた記録マークを記
録媒体1に記録する場合を例にすると、記録直後に当該
トラックを再生し、再生回路9に入力された再生信号は
再生信号振幅を一定にするAGC31、再生伝送系の周
波数特性を補正するEQ32及び再生信号の帯域を制限
するLPF33を経て、ASC34に入力され、二値化
信号35を得る。該二値化信号35はエッジに情報を有
するのでエッジ検出回路36によって二値化信号35の
エッジ部で所定のパルス幅の図3に示すようなエッジ信
号37を発生し、前記PLL38に入力する。該PLL
38は再生同期クロックを発生するが、一般にPLL3
8は入力信号(本例ではエッジ信号37)と出力信号で
ある再生同期クロック39の位相比較回路と該位相比較
回路の出力信号で、再生同期クロックよりエッジ信号の
方が時間的に先の場合に発生する位相進み誤差40と逆
に再生同期クロックよりエッジ信号の方が時間的に後の
場合に発生する位相遅れ誤差41を積分するフィルタ及
びフィルタで高周波成分が抑圧された信号で出力信号を
発生する電圧制御発振回路(以下VCOと記す)から成
る。本実施例では二値化信号35と再生同期クロックの
比較してRAWエラー検出を行う特別な手段を用いずに
上記PLL38の内部信号である上記位相進み誤差40
と上記位相遅れ誤差41を用いる。これは回路を簡略化
するためとデータ弁別で用いる二値化信号に同期するP
LL38の信号で行うことから再生信号の高域振幅特性
に依存せず最も正確に弁別の位相マージンを表している
からである。図3に示すように二値化信号35と再生同
期クロック39のエッジが一致していない場合、該位相
進み誤差40と該位相遅れ誤差41は図3に示すように
発生し、OR42で位相誤差信号43となり、積分器A
44に入力する。該積分器A44は図3に示すように該
位相誤差信号43の“H”の期間容量に充電し、“L”
の期間は充電に比べ十分高速に放電する。このため二値
化信号35と再生同期クロック39の位相差が大きいほ
ど積分器A44の出力信号45の波高値は大きくなり、
スライス回路46で所定のスライスレベルでスライスす
ることで、二値化信号と再生同期クロックの位相差が所
定のものより大きい場合“H”となる。該スライスレベ
ルは記録媒体の可換性を考慮して決める。スライス回路
46の出力信号47をカウンタ48で所定の時間、例え
ば前記16セクタを1ブロックとする場合では1セクタ
の間カウントし、所定のカウント数以上となったならR
AWエラー検出信号49を発生し、記録状態が不良であ
ったことを前記制御回路6に知らせる。該カウンタ48
は該所定の時間毎に制御回路6からのカウンタ制御信号
50によりクリアされる。尚、カウンタ48の規模を小
さくするため、上記具体例において1セクタを複数の領
域に細分化して不良判定し、不良となる領域の割合で1
セクタの不良判定してもかまわない。なお、図2の実施
例では該位相誤差信号43の幅を検出するのに積分器A
44とスライス回路46を用いたが、高速クロックで位
相誤差信号43の“H”の期間をカウントする方法やモ
ノマルチプレクサを用いたものなど幅を検出する方法は
問わない。
【0018】上記RAWエラー検出回路12のもう一つ
の具体例を図4に示し、該具体例の各部動作波形を図5
に示して説明する。図2及び図3と同じところは説明を
省略する。前記位相誤差信号43は積分器B51に入力
し、図5に示すように該位相誤差信号43の“H”の期
間容量に充電し、“L”の期間は充電に比べ十分低速に
放電する。このため二値化信号と再生同期クロックの位
相差が発生するほど積分器B51の出力信号52の波高
値は大きくなり、特に記録不良部では位相誤差量が大き
いから波高値はいっそう大きくなる。これをスライス回
路53で所定のスライスレベルでスライスし、記録状態
の不良があったなら“H”となるRAWエラー信号54
を得る。前記積分器B51はRAWエラー検出を行う領
域単位で制御回路6からの放電制御信号55により容量
を強制放電し、検出領域単位の位相誤差量の積算を行
う。
【0019】(実施例2)本発明の他の実施例を図2〜
図5を用いて説明する。記録状態が異常となったデータ
を再生する場合には再生同期クロックに対してデータエ
ッジが一致しないのでPLLが暴走することがあり、場
合によっては当該セクタだけでなく、次のセクタのデー
タ再生にも影響を与えることがある。この問題を解決す
るために、RAWエラー検出回路12を利用する。図2
におけるRAWエラーを判定するカウンタ48におい
て、RAWエラー判定用カンウンタ値のほかにPLL暴
走判定用のカウンタ値を設定しておき、PLL暴走判定
用カウンタ値を越えた時に発生する異常検出信号はPL
L暴走信号56とし、この信号を制御回路6に送る。も
し、PLL暴走と判定したならば、PLL38の同期す
る信号を前記エッジ検出回路36の出力信号37でなく
安定した、水晶発振器等で発振する固定周波数の信号に
切替えることにより、より安定な再生方法を実現する。
また、図4におけるRAWエラー判定用のスライスレベ
ルを有するスライス回路53とは別のスライス回路P5
6を設置し、PLL暴走判定用のスライスレベルを設定
し、PLL暴走時にPLL暴走信号57として制御回路
6に送る。図2の場合と同様にもし、PLL暴走と判定
したならば、PLL38の同期する信号を前記エッジ検
出回路36の出力信号37でなく安定した、水晶発振器
等で発振する固定周波数の信号に切替えることにより、
より安定な再生方法を実現する。
【0020】(実施例3)本発明の第3の実施例につい
て、図8を用いて説明する。
【0021】図8は、スライスレベルのコントロールを
行なうASC62の構成を示す図である。
【0022】図8で示すようにASC62は、再生信号
の波形を検出するDuty検出回路800と、PLLのロッ
ク点を検出するJitterエラー検出回路810とを備えて
いる。このDuty検出回路800とJitterエラー検出回路
810とを制御しながら最適なスライスレベルを設定す
る。
【0023】本実施例の特徴は、Duty検出回路800と
Jitterエラー検出回路810とを状況に応じてそれぞれ
独立して制御することができることであり、以下この点
について説明する。
【0024】Duty検出回路800とJitterエラー検出回
路810とを用いてスライスレベルを設定するにあた
り、Duty検出回路800とJitterエラー検出回路810
により、光情報記録媒体の再生信号を検出し、検出した
再生信号をコンパレータ820で二値化し、PLL83
0に入力し、再生クロックを発生する。しかし、再生信
号の検出中に、すれが生じることが有り、このずれを補
正するためにこの再生信号のずれを検出し、再生信号の
同期を取り、再生信号のずれを補正するために光情報記
録媒体に形成されたsync(シンク)と呼ばれる特定のパ
ターンをsync検出840およびsync判定850により検
出している。
【0025】再生信号の検出中にsyncが見えなくなった
場合、PLLのロック点が正規の位置からずれたと判断
され、いくつかのsyncが見えなくなった場合、ドライブ
が誤動作し、記録されたデータが正しく読めなってしま
う。
【0026】このため、本実施例では、いくつかのsync
が見えなくなった場合、Jitterエラー検出回路810を
OFFし、Duty検出回路のみで再生信号の検出を行な
う。Duty検出回路800のみで再生信号の検出を行なう
場合、Duty検出用フィルタ定数の切り換え等を行ない、
Duty検出回路800の応答性を向上させることにより、
syncの検出をすばやく行なえるようにする。そして、sy
ncの検出が可能となったら、Jitterエラー検出回路81
0を再度ONし、Duty検出回路800とJitterエラー検
出回路810とを用いて再生信号の検出を行なう。
【0027】Duty検出回路800のみでもsyncが検出で
きない場合、Duty検出回路800もOFFした状態で再
生信号の検出を行なう。Duty検出回路800およびJitt
erエラー検出回路810をOFFしてもsyncが検出でき
ない場合、中心スライスレベルに設定する。
【0028】(実施例4)次に、図9を用いて本発明の
第4の実施例について説明する。
【0029】図9は、ASC62の前に配置された微分
器900によるDC変動を抑制するための構成を示した
ブロック図である。
【0030】通常、ASC62の前には、微分器900
が配置されている。この微分器900を配置することに
よりDC変動が生じるが、このDC変動はJitterエラー
検出回路810のスライスレベルで補うことができる。
しかし、Jitterエラー検出回路810の負担が増えた
り、ダイナミックレンジが広くなってしまうため、本実
施例では、図9(a)に示すように、微分器900によ
るDC変動を抑制するために微分器900とASC62
の間に量子化帰還回路(DC補正回路)910を配置し
たことを特徴としている。
【0031】量子化帰還回路(DC補正回路)910
は、図9(b)で示すように、コンパレータ920と積
分器930で構成されており、微分の特性を積分の特性
で補正することで、HPFで捉えたDC成分を補間して
ASC62に入れることにより、Jitterエラー検出回路
810の負担を減らすとともに、ダイナミックレンジを
小さくすることが可能となる。
【0032】(実施例5)次に、RAW条件の調整につ
いて説明する。
【0033】RAW条件の調整は、記録の後に余裕を持
って再生できるようにするために行なわれる。上述した
従来のRAW条件は、スライスレベルを±ΔVだけずら
し、3個の弁別器を用いてRAW条件を調整している。
しかし、ΔVは、回路を構成する素子により決まるもの
であり、回路を構成する素子が多い程、ΔVは大きくな
ってしまう。このため従来のように3個の弁別器を用い
ている回路では、回路規模が大きくなり、ΔVが大きく
なってしまうので、再生信号のばらつきが大きく、スラ
イスレベルの調整が難しくなり、許容されているばらつ
きの範囲を越えてしまうという問題がある。
【0034】そこで本発明では、1個の弁別器と、エラ
ーパルスのゼロクロス点のずれを検出するジッタ検出器
によりRAW条件を調整することで、回路規模を小さく
し、RAW条件のばらつきを小さくするようにした。以
下、具体的な構成について説明する。
【0035】図10は、本発明におけるRAW条件を調
整を行なうためのブロック図である。図10において、
まずPLLクロックとデータエッジを位相比較器100
0に入力し、クロックとデータエッジの二値化位置のず
れを検出し、積分器1100で三角波に変換する。三角
波に変換後、レベル比較器1110によりしきい値電圧
を入力し、しきい値電圧よりも大きい三角波を検出した
場合にはパルスを1個入力する。なお、しきい値電圧
は、16段階で変えることが可能である。
【0036】入力したパルスの数(エラーの数)を、エ
ラーエッジカウンタ1120でカウントする。また、デ
ータエッジ自体のデータ数を全エッジカウンタ1130
で数える。そして、全データ数に対するエラーの数を比
率ででるようにしておき、この比率をCPU1140に
取り込む。
【0037】図11は、RAW条件の調整方法を示す図
である。図11において、横軸はスライスレベルを設定
するレジスタの値、縦軸は検出窓幅としている。また図
の点線は、設計値を示し、プロット点は実際の測定値を
示している。実際の測定値は、IC等の特性により若干
のずれが生じるため、このずれを所望の範囲で押さえる
ように設計しなければならない。
【0038】本発明では、このずれを押さえるために、
しきい値電圧と検出窓幅との関係を直線補間で計算(最
小2乗法)し、フィッティングさせるようにした。例え
ば、検出窓幅を80%に設定したい場合、設計値ではレ
ジスタの値は10であるが、実際に測定したデータでは
11〜12となる。
【0039】次に、本発明のよるRAW条件の調整の流
れについて説明する。
【0040】図12は、本発明によるRAW条件の調整
の動作を示すフローチャートである。まず、ステップ1
200において未記録トラックにアクセスする。次に、
ステップ1210でトラックの状態をチェックし、欠陥
の有無をチェックする(ステップ1220)。欠陥があ
れば、ステップ1210に戻り、別のトラックへ移動す
る。欠陥がなければ、トラックの信号記録状態をチェッ
クし(ステップ1230)、信号がなければステップ1
240に進む。信号が記録されている場合は、信号を消
去し(ステップ1235)、ステップ1230に戻る。
【0041】ステップ1240においては、トラックに
“1”を入力した後、しきい値電圧を設定し、しきい値
電圧を変えながら1セクタ再生し、エラーをカウントし
読み込む。カウントを読み込んだ後、セクタ内を平均化
し、サンプルから最大、最小を除きサンプルを平均化す
る。
【0042】サンプルの平均化後、ステップ1250へ
進み、しきい値電圧と検出窓幅の関係を最小2乗法によ
り計算し、しきい値電圧を決定し、EEPROMに格納
することで、RAW条件の調整が行なわれる。
【0043】この調整の結果、図13で示すように、例
えば標準記録を70%、RAW条件を85%にすると、
85〜100%の再生余裕が確保でき、かつ再生信号の
エッジが常に再生余裕の内側に入っているので、再生時
のスポット歪みや装置の個体差によるずれを吸収するこ
とが可能となる。
【0044】
【発明の効果】本発明ではデータ弁別で用いる二値化信
号とそれに同期するPLLの出力信号を用いてRAWエ
ラー検出を行うことから、再生のデータ弁別と同等の位
相マージン検出が可能なので再生信号の高域振幅特性等
の振幅特性変動に依存せず安定なRAWエラー検出を実
現できる。
【0045】また、データ弁別で用いる二値化信号とそ
れに同期するPLLの出力信号を用いてPLLの異常検
出行い、PLLの同期する信号を安定な固定周波数の信
号に切替えることにより、より安定な再生方法を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するためのブロック図
【図2】RAWエラー検出回路の第1の具体例を説明す
るためのブロック図
【図3】RAWエラー検出回路の第1の具体例の波形を
説明するための図
【図4】RAWエラー検出回路の第2の具体例を説明す
るためのブロック図
【図5】RAWエラー検出回路の第2の具体例の波形を
説明するための図
【図6】従来のRAWエラー検出方法を説明するブロッ
ク図
【図7】従来のRAWエラー検出方法の波形を説明する
ための補足図
【図8】スライスレベルのコントロールを行なうASC
の構成を示す図
【図9】微分器によるDC変動を抑制するための構成を
示す図
【図10】RAW調整を行なうためのブロック図
【図11】RAW条件の調整方法を示す図
【図12】RAW条件の調整の流れを示す図
【図13】本発明によるRAW条件の結果を示す図
【符号の説明】
1・・・記録媒体、2・・・スピンドルモータ、3・・・光ヘッ
ド、4・・・ホストコンピュータ、5・・・インターフェース
制御回路、6・・・制御回路、7・・・変調回路、8・・・レー
ザ駆動回路、9・・・再生回路、10・・・復調回路、11・・
・サーボ制御回路、12・・・RAWエラー検出回路、31
・・・AGC、32・・・EQ、33・・・LPF、34・・・AS
C、36・・・エッジ検出回路、38・・・PLL、42・・・
OR回路、44・・・積分器A、46・・・スライス回路、4
8・・・カウンタ、51・・・積分器B、53・・・スライス回
路、56・・・スライスP回路、62・・・ASC、800・・
・Duty検出器、810・・・Jitter検出器、820・・・コン
パレータ、830・・・PLL、840・・・sync検出、85
0・・・sync判定、900・・・微分器、910・・・量子化帰
還回路、1000・・・位相比較器、1100・・・積分器、
1110・・・レベル比較器、1120・・・エラーエッジカ
ウンタ、1130・・・全エッジカウンタ、1140・・・C
PU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 20/18 520 G11B 20/18 520C 572 572C (72)発明者 賀来 敏光 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像情報メディア事業部内 (72)発明者 川嶋 徹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立画像情報システム内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録媒体に光を照射し、該光の反射光
    を検出して電気信号に変換し、該電気信号の振幅が所定
    の値以上あるいは以下であることをもって二値化して情
    報を再生する情報記録再生装置において、 前記電気信号の波形に基づいて前記所定の値を求める第
    1の検出回路と、該電気信号が得られる同期信号に基づ
    いて前記所定の値を求める第2の検出回路とを有し、 前記第1の検出回路および前記第2の検出回路の使用を
    前記反射光の検出状態に応じて制御することを特徴とす
    る情報記録再生装置。
JP10102389A 1998-04-14 1998-04-14 情報記録再生方法および情報記録再生装置 Pending JPH11296863A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100476617B1 (ko) * 2000-09-19 2005-03-17 가부시끼가이샤 도시바 리드 채널 회로 및 그 에러 정정 방법
JP2006227009A (ja) * 2005-02-14 2006-08-31 Advantest Corp ジッタ測定装置、ジッタ測定方法、試験装置、及び電子デバイス

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