JPH11296726A - 自動販売機の情報収集装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 管理装置で自動販売機の個別情報を得るもの
において、ユーザーが安価に、必要な機能を有する自動
販売機を製造メーカーに関係無く選定することができる
自動販売機の情報収集装置を提供する。 【解決手段】 所定の標準化仕様に準じた通信条件で通
信可能な複数の自動販売機４と、自動販売機に対して前
記標準化仕様に準じた通信条件で通信可能なインターフ
ェイスユニット３と、インターフェイスユニット３に接
続されて複数の自動販売機の個別情報を収集する管理装
置１とを備え、インターフェイスユニット３は、管理装
置１側から該当する自動販売機４の識別情報が送信され
たことを認識して、自動販売機４に対して前記標準化仕
様に準じた通信条件で通信してその自動販売機４の個別
情報を得て管理装置１側に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機の個別
情報を収集する情報収集装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、自動販売機においては、商品を収
納している商品コラム毎の商品の販売数や販売売上額、
また、残りコインの枚数などのその自動販売機に関する
個別情報を、オフラインまたはオンラインで管理用コン
ピュータなどの管理装置に出力させて、管理装置側で、
販売売上額を管理したり、商品や釣銭用コインの補給の
必要性を判断したりすることに利用しているシステムが
ある。このような自動販売機の情報収集システムとして
は、以下の３通りのものがある。

【０００３】人が携帯型端末２１を持って自動販売機
２２の設置場所に出向き、携帯型端末２１と自動販売機
２２との間で無線によりその自動販売機２２の個別情報
を収集して管理装置２３に出力する（図６参照）。

【０００４】自動販売機３１と管理装置３２とにそれ
ぞれモデム装置３３，３４を設け、管理装置３２と自動
販売機３１とを公衆回線３５を介して接続し、管理装置
３２により自動販売機３１の個別情報を無人で収集する
（図７参照）。

【０００５】所定のエリア内（例えば工場など）に自
動販売機４１の管理装置４２を１台設置し、管理装置４
２と前記エリア内の複数の自動販売機４１とを専用線４
３もしくは無線で接続し、管理装置４２に情報を集約し
て収集する（図８参照）。

【０００６】前記第１の方法（携帯端末による方法）に
よれば、人が携帯型端末２１を持って自動販売機２２の
設置場所に出向かなければならず、また、前記第２の方
法（公衆回線を利用する方法）によれば、公衆回線３５
の通信費が必要となるため、コストが高くつくという課
題がある。これらに比較して、前記第３の方法によれば
人が出向く必要がないので手間がかからず、また、公衆
回線３５を使用しないため、通信費が高額となることも
ない。

【０００７】従来より、前記３つの情報収集方法に対し
て、自動販売機の製造メーカーがそれぞれ独自の仕様を
策定して情報収集を実現していたが、近年、日本自動販
売機工業会において、前記第１の方法および第２の方法
における通信に関する標準化仕様が決定された。

【０００８】つまり、前記第１の方法においては、自動
販売機２２と携帯型端末２１との間の無線の通信仕様
（物理的仕様，伝送手順およびデータ内容）が標準化さ
れ、前記第２の方法においては、自動販売機３１とこの
自動販売機３１に接続されたモデム装置３３との間の通
信仕様（物理的仕様，伝送手順およびデータ内容）が標
準化され、この標準化仕様に適合した自動販売機２２，
３１が製造されることにより、マスメリットによる製造
コストの低減が図られている。

【０００９】しかし、第３の方法である所定のエリア内
で管理装置４２を設置する方法での管理装置４２と自動
販売機４１との接続方法については、未だに製造メーカ
ーの独自仕様のままである。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】したがって、前記第３
の方法を用いるシステムにおいては特定エリア内の接続
方式が製造メーカーの独自仕様であるため、一旦システ
ムを導入すると、その後に自動販売機４１を追加して導
入する際には、自動販売機４１がその製造メーカーのも
のに限定されてしまい、ユーザーが自動販売機４１を自
由に選定することができないという課題を生じてしま
う。

【００１１】また、自動販売機は製造メーカーの独自仕
様であるため、マスメリットによる製造コストの低減が
望めなくなり、製造コストの上昇を招いている。本発明
は上記課題を解決するもので、管理装置で自動販売機の
個別情報を得るものにおいて、ユーザーが安価に、必要
な機能を有する自動販売機を製造メーカーに関係無く選
定することができる自動販売機の情報収集装置を提供す
ることを目的とするものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１に記載の自動販売機の情報収集装置は、随
時に１つの相手に対して対向して接続する所定の標準化
仕様に準じた通信条件で通信可能な複数の自動販売機
と、自動販売機に対して前記標準化仕様に準じた通信条
件で通信可能なインターフェイスユニットと、インター
フェイスユニットを介して複数の自動販売機の個別情報
を収集・配信する管理装置とを備え、インターフェイス
ユニットと管理装置との間を常時ネットワーク接続し、
そのインターフェイスユニットに対応する自動販売機の
識別情報を記憶する記憶部を設け、インターフェイスユ
ニットは、管理装置側から該当する自動販売機の識別情
報要求が送信されたことを認識して、自動販売機に対し
て前記標準化仕様に準じた通信条件に適応させて通信し
てその自動販売機の個別情報を得て管理装置側に送信す
るとともに管理装置側からの個別の配信データを自動販
売機側に送信するものである。

【００１３】上記構成により、管理装置側から自動販売
機の識別情報要求が送信されると、該当する自動販売機
に対応するインターフェイスユニットがこの識別情報要
求の送信内容を認識し、インターフェイスユニットから
自動販売機に対して前記標準化仕様に準じた通信条件に
適応させて通信してその自動販売機の個別情報を得て管
理装置側に送信され、また、管理装置側からの個別の配
信データが自動販売機側に送信される。自動販売機は標
準化仕様に準じた通信条件で通信可能な機能を有してい
ればよいため、自動販売機を購入するユーザーは、通信
条件が標準化仕様である多数の自動販売機の中から自由
に選択して購入することが可能となり、また、製造メー
カーは通信条件が標準化仕様である自動販売機を製造す
ればよいため、機能を統一できてマスメリットによる製
造コストの低減を図ることができる。

【００１４】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の自動販売機の情報収集装置において、管理装置とイン
ターフェイスユニット間の伝送仕様にポーリング・セレ
クティング方式が用いられ、インターフェイスユニット
は、管理装置と通信をする通信部と自動販売機と通信す
る通信部を有し、ポーリング・セレクティング方式の伝
送仕様と一対向接続の前記標準化仕様の伝送仕様とを伝
送仕様変換する通信制御部により、同時に管理装置およ
び自動販売機と通信するものであり、これによれば、管
理装置とインターフェイスユニットとがポーリング・セ
レクティング方式によって個別に通信され、既存の伝送
仕様（管理装置側の応答タイミングなどの規定仕様）を
変更すること無く、情報収集システムを構築できる。

【００１５】請求項３に記載の発明は、請求項２に記載
の自動販売機の情報収集装置において、インターフェイ
スユニットは、管理装置にセレクティングされて「売上
送信要求」を受信した時点で、自動販売機に対して前記
標準化仕様に準じた通信条件で、自動販売機に「売上送
信要求」を送信し、自動販売機から送信される売上デー
タを通信制御部で変換し、管理装置からポーリングされ
た時点で、その変換したデータを管理装置に送信するも
のである。

【００１６】この構成によれば、管理装置はインターフ
ェイスユニットに「売上送信要求」を送信して間もなく
自動販売機から送信される売上データをインターフェイ
スユニットから得られることとなる。

【００１７】請求項４に記載の発明は、請求項１に記載
の自動販売機の情報収集装置において、管理装置とイン
ターフェイスユニットとはそれぞれ時計部を有し、イン
ターフェイスユニットは、管理装置から送信された時計
データを時計部に設定する時計設定部と、設定時刻に自
動販売機にデータ収集を要求する収集要求部と、設定時
刻を記憶する記憶部とを有し、インターフェイスユニッ
トは前記指定時刻に自動販売機から情報を収集し、その
後、管理装置がインターフェイスユニットから自動販売
機の情報を収集する構成としたものである。

【００１８】この構成によれば、インターフェイスユニ
ットにより指定時刻に自動販売機に対して情報を予め収
集させておき、その後、時間をずらせてインターフェイ
スユニットから自動販売機の情報を管理装置へ送信させ
ることができ、この場合には、インターフェイスユニッ
トが管理装置と自動販売機に対して同時に通信してかつ
伝送信号の仕様を変更しなくても済むため、インターフ
ェイスユニットの構成が簡易となり、安価でコンパクト
にすることが可能となる。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づき説明する。図１に示すように、マイクロコン
ピュータなどからなる管理装置１には専用線２を介して
複数のインターフェイスユニット３が接続され、これら
のインターフェイスユニット３は各自動販売機４毎に設
けられている。この実施の形態ではインターフェイスユ
ニット３と自動販売機４とがオンラインで接続されてい
る。

【００２０】自動販売機４は、日本自動販売機工業会に
おいて標準化されたモデム装置との間のオンラインでの
通信仕様（物理的仕様，伝送手順およびデータ内容）と
同じ通信仕様にて通信できるものが用いられている。す
なわち、図２に示すように、自動販売機４には、その自
動販売機４の識別番号情報や販売数や販売売上額、残り
コイン枚数などの個別情報などを含めた情報が記憶され
ているデータ記憶部４ａと、各種制御動作を行わせる制
御部４ｂにおいて通信関連の制御を行う通信制御部４ｃ
と、インターフェイスユニット３に対してオンラインで
通信するための通信部４ｄとが設けられている。

【００２１】インターフェイスユニット３においても、
対応する自動販売機４に対して日本自動販売機工業会に
おいて標準化された通信仕様と同じ通信仕様で通信でき
るように、各種制御動作を行わせる制御部３ａにおいて
通信関連の制御を行う通信制御部３ｂと、自動販売機４
に対してオンラインで通信するための標準化仕様通信部
３ｃと、対応する自動販売機４の識別番号情報を含めた
情報を記憶するデータ記憶部３ｄが設けられている。こ
のインターフェイスユニット３においては、日本自動販
売機工業会において標準化された通信仕様で通信するモ
デム装置をシュミレーションするようになっている。ま
た、インターフェイスユニット３には、管理装置１に対
して専用線２を介してオンラインで通信するための管理
装置仕様通信部３ｅも設けられている。

【００２２】さらに、管理装置１においても、各種制御
動作を行わせる制御部１ａにおいて通信関連の制御を行
う通信制御部１ｂと、インターフェイスユニット３に対
して専用線２を介してオンラインで通信するための通信
部１ｃと、各種情報を記憶するデータ記憶部１ｄが設け
られている。

【００２３】ここで、管理装置１とインターフェイスユ
ニット３間の伝送仕様としてはポーリング・セレクティ
ング方式が用いられ、通信制御部３ｂは、ポーリング・
セレクティング方式の伝送仕様と一対向接続の前記標準
化仕様の伝送仕様とを伝送仕様変換して、管理装置１と
自動販売機４とに対して同時に通信するようになってい
る。

【００２４】上記構成において、管理装置１側から所定
の自動販売機４に対して「売上送信要求」などの送信要
求情報が送信されると、該当する自動販売機４に対応す
るインターフェイスユニット３は、管理装置１にセレク
ティングされて「売上送信要求」を受信した時点で、自
動販売機４に対して前記標準化仕様に準じた通信条件
で、自動販売機４に「売上送信要求」を送信し、自動販
売機４から送信される売上データを通信制御部３ｂで変
換し、管理装置１からポーリングされた時点で、その変
換したデータを管理装置１に送信する。これにより、管
理装置１はインターフェイスユニット３に「売上送信要
求」を送信して間もなく自動販売機４から送信される売
上データをインターフェイスユニット３から得られるこ
ととなる。

【００２５】また、自動販売機４は標準化仕様に準じた
通信条件で通信可能な機能を有していればよいため、ユ
ーザーは、通信条件が標準化仕様である多数の自動販売
機４の中から自由に選択して購入することが可能とな
り、また、製造メーカーは通信条件が標準化仕様である
自動販売機４を製造すればよいため、機能を統一できて
マスメリットによる製造コストの低減を図ることができ
る。また、異なる製造メーカーの自動販売機４であった
としても、自動販売機４の個別情報に関するデータ内容
が統一されるため、管理側のオペレータはデータを処理
するデータ処理装置を製造メーカー別に準備する必要が
なくなり、管理装置１側の設備も高額となることを防止
できる。また、自動販売機４の識別番号情報を記憶して
いるインターフェイスユニット３を介装することによっ
て、１台の管理装置１により複数台の自動販売機４の個
別情報を並行して得て管理することができる。

【００２６】また、管理装置１とインターフェイスユニ
ット３間の伝送仕様としてポーリング・セレクティング
方式を用いてインターフェイスユニット３が管理装置１
と自動販売機４とに対して同時に通信する代わりに以下
のようにしてもよい。

【００２７】すなわち、図３に示すように、管理装置１
とインターフェイスユニット３とにそれぞれ時計部３
ｆ，１ｅを設けるとともに、インターフェイスユニット
３に、管理装置１から送信された時計データを時計部に
設定する時計設定部３ｇと、設定時刻に自動販売機にデ
ータ収集を要求する収集要求部３ｈと、設定時刻を記憶
する設定時刻記憶部３ｉとを有せしめて、インターフェ
イスユニット３は前記指定時刻に自動販売機４から情報
を収集し、その後、管理装置１がインターフェイスユニ
ット３から自動販売機４の情報を収集する構成としても
よい。

【００２８】この構成によれば、インターフェイスユニ
ット３により指定時刻に自動販売機４に対して情報を予
め収集させておき、その後、時間をずらせてインターフ
ェイスユニット３から自動販売機４の情報を管理装置１
へ送信させることができ、この場合には、インターフェ
イスユニット３が管理装置１と自動販売機４に対して同
時に通信してかつ伝送信号の仕様を変更しなくても済む
ため、インターフェイスユニット３の構成が簡易とな
り、安価でコンパクトにすることが可能となる。

【００２９】なお、上記の実施の形態においては、１台
の自動販売機４に対して１つのインターフェイスユニッ
ト３を設けた場合を説明したが、これに限るものではな
く、複数台の自動販売機４に対して１つのインターフェ
イスユニット３を設けてそれぞれ個別にオフラインで通
信するようにしてもよい。また、特に離れた場所に設置
されている自動販売機４など、特定の自動販売機４に対
しては携帯型端末を介して個別情報を受け渡しするよう
にしてもよく、携帯型端末を混在させたシステムにする
ことも容易に行うことができる。

【００３０】また、インターフェイスユニット３と管理
装置１との通信は上記実施の形態においては専用線２を
介してオンラインで接続した場合を説明し、この構成に
よれば、無線を行うためのコストの増加を招くことな
く、システム全体として安価に済ますことができるが、
これに限るものではなく、管理装置１とインターフェイ
スユニット３とを無線で接続することも可能である。

【００３１】なお、特に離れた場所に設置されている自
動販売機４など、特定の自動販売機４に対してはモデム
装置を介して公衆回線で個別情報を受け渡しするように
してもよく、モデム装置を混在させたシステムにするこ
とも容易に行うことができる。

【００３２】さらに、他の実施の形態を図４，図５に基
づき説明する。図４に示すように、この実施の形態にお
いても、マイクロコンピュータなどからなる管理装置１
には専用線２を介して複数のインターフェイスユニット
３が接続され、これらのインターフェイスユニット３は
各自動販売機４毎に設けられている。この実施の形態で
はインターフェイスユニット３と自動販売機４とがオフ
ラインで接続されている。

【００３３】自動販売機４は、日本自動販売機工業会に
おいて標準化された、携帯型端末との間の無線の通信仕
様（物理的仕様，伝送手順およびデータ内容）と同じ通
信仕様にて通信できるものが用いられている。すなわ
ち、図５に示すように、自動販売機４には、その自動販
売機４の識別番号情報や販売数や販売売上額、残りコイ
ン枚数などの個別情報などを含めた情報が記憶されてい
るデータ記憶部４ａと、各種の制御動作を行わせる制御
部４ｂにおいて通信関連の制御を行う通信制御部４ｅ
と、インターフェイスユニット３に対して無線で通信す
るための赤外線通信部４ｆとが設けられている。

【００３４】また、インターフェイスユニット３におい
ても、対応する自動販売機４に対して日本自動販売機工
業会において標準化された通信仕様と同じ通信仕様で通
信できるように、各種の制御動作を行わせる制御部３ｂ
において通信関連の制御を行う通信制御部３ｊと、自動
販売機４に対して無線で通信するための赤外線通信部３
ｋとが設けられているとともに、対応する自動販売機４
の識別番号情報を含めた情報を記憶するデータ記憶部３
ａが設けられている。また、インターフェイスユニット
３は管理装置１との間でも所定の通信仕様でデータを入
出力するための管理装置仕様通信部３ｅも設けられてい
る。

【００３５】上記構成においても、管理装置１側から自
動販売機４の「売上送信要求」などの送信要求情報が送
信されると、該当する自動販売機４に対応するインター
フェイスユニット３がこの識別番号情報の送信を認識
し、そのインターフェイスユニット３から自動販売機４
に対して前記標準化されたと同じ通信仕様条件に適応さ
せてオフラインで通信してその自動販売機４の個別情報
がインターフェイスユニット３に入力され、インターフ
ェイスユニット３はその個別情報を管理装置１との間の
通信仕様で管理装置１に出力する。

【００３６】これによっても、オフラインで通信する標
準化仕様の自動販売機４を採用できて、上記実施の形態
と同様の効果を得ることができる。

【００３７】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、自動販売
機に対して日本自動販売機工業会などが標準化した仕様
に準じた通信条件で通信可能なインターフェイスユニッ
トを設けて、特定エリア内の自動販売機との接続も標準
化仕様の通信条件で実現することで、自動販売機は標準
化仕様に準じた通信条件で通信可能な機能を有していれ
ばよいため、ユーザーは、通信条件が標準化仕様である
多数の自動販売機の中から自由に選択して購入すること
が可能となり、また、製造メーカーは通信条件が標準化
仕様である自動販売機を製造すればよいため、機能を統
一できてマスメリットによる製造コストの低減を図るこ
とができる。また、異なる製造メーカーの自動販売機で
あったとしても、自動販売機の個別情報に関するデータ
内容が統一されるため、管理側のオペレータはデータを
処理するデータ処理装置を製造メーカー別に準備する必
要がなくなり、管理装置側の設備も高額となることを防
止できる。

【００３８】また、自動販売機の識別番号情報を記憶し
ているインターフェイスユニットを介装することによっ
て、１台の管理装置により複数台の自動販売機の個別情
報を並行して得て管理することができる。さらに、イン
ターフェイスユニットと管理装置との接続も仕様に制限
がなくなるため、自動販売機の配置環境などに応じた通
信手段を自由に利用することができる。また、標準化さ
れた仕様の携帯型端末やモデム装置などを混在させるこ
とも可能となる。

【００３９】また、管理装置とインターフェイスユニッ
ト間の伝送仕様にポーリング・セレクティング方式を用
い、インターフェイスユニットに、管理装置と通信をす
る通信部と自動販売機と通信する通信部を有せしめ、ポ
ーリング・セレクティング方式の伝送仕様と一対向接続
の前記標準化仕様の伝送仕様とを伝送仕様変換する通信
制御部により、同時に管理装置および自動販売機と通信
することにより、管理装置とインターフェイスユニット
とがポーリング・セレクティング方式によって個別に通
信され、既存の伝送仕様（管理装置側の応答タイミング
などの規定仕様）を変更すること無く、情報収集システ
ムを構築できる。

【００４０】また、インターフェイスユニットは、管理
装置にセレクティングされて「売上送信要求」を受信し
た時点で、自動販売機に対して前記標準化仕様に準じた
通信条件で、自動販売機に「売上送信要求」を送信し、
自動販売機から送信される売上データを通信制御部で変
換し、管理装置からポーリングされた時点で、その変換
したデータを管理装置に送信する構成とすることで、管
理装置はインターフェイスユニットに「売上送信要求」
を送信して間もなく自動販売機から送信される売上デー
タをインターフェイスユニットから得られることとな
り、情報を迅速に得ることができる。

【００４１】さらに、管理装置とインターフェイスユニ
ットとはそれぞれ時計部を有し、インターフェイスユニ
ットは、管理装置から送信された時計データを時計部に
設定する時計設定部と、設定時刻に自動販売機にデータ
収集を要求する収集要求部と、設定時刻を記憶する記憶
部とを有し、インターフェイスユニットは前記指定時刻
に自動販売機から情報を収集し、その後、管理装置がイ
ンターフェイスユニットから自動販売機の情報を収集す
る構成とすることで、インターフェイスユニットの構成
が簡易となり、安価でコンパクトにすることが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る自動販売機の情報
収集装置を概略的に示す図である。

【図２】同情報収集装置のブロック図である。

【図３】本発明の他の実施の形態に係る自動販売機の情
報収集装置のブロック図である。

【図４】本発明のさらに他の実施の形態に係る自動販売
機の情報収集装置を概略的に示す図である。

【図５】同情報収集装置にかかる自動販売機およびイン
ターフェイスユニットのブロック図である。

【図６】携帯型端末を用いて情報を収集する従来の自動
販売機の情報収集装置を示す図である。

【図７】公衆回線を用いて情報を収集する従来の自動販
売機の情報収集装置を示す図である。

【図８】所定のエリア内に複数台の自動販売機と１台の
管理装置とを設置してなる従来の自動販売機の情報収集
装置を示す図である。

【符号の説明】

１ 管理装置 １ａ 制御部 １ｂ 通信制御部 １ｃ 通信部 １ｄ データ記憶部 １ｅ 時計部 ２ 専用線 ３ インターフェイスユニット ３ａ 制御部 ３ｂ，３ｊ 通信制御部 ３ｃ 標準化仕様通信部 ３ｄ データ記憶部 ３ｅ 管理装置仕様通信部 ３ｆ 時計部 ３ｇ 時計設定部 ３ｈ 収集要求部 ３ｉ 設定時刻記憶部 ３ｋ 赤外線通信部 ４ 自動販売機 ４ａ データ記憶部 ４ｂ，４ｅ 制御部 ４ｃ 通信制御部 ４ｄ 通信部 ４ｆ 赤外線通信部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 随時に１つの相手に対して対向して接続
   する所定の標準化仕様に準じた通信条件で通信可能な複
   数の自動販売機と、自動販売機に対して前記標準化仕様
   に準じた通信条件で通信可能なインターフェイスユニッ
   トと、インターフェイスユニットを介して複数の自動販
   売機の個別情報を収集・配信する管理装置とを備え、イ
   ンターフェイスユニットと管理装置との間を常時ネット
   ワーク接続し、そのインターフェイスユニットに対応す
   る自動販売機の識別情報を記憶する記憶部を設け、イン
   ターフェイスユニットは、管理装置側から該当する自動
   販売機の識別情報要求が送信されたことを認識して、自
   動販売機に対して前記標準化仕様に準じた通信条件に適
   応させて通信してその自動販売機の個別情報を得て管理
   装置側に送信するとともに管理装置側からの個別の配信
   データを自動販売機側に送信する自動販売機の情報収集
   装置。
2. 【請求項２】 管理装置とインターフェイスユニット間
   の伝送仕様にポーリング・セレクティング方式が用いら
   れ、インターフェイスユニットは、管理装置と通信をす
   る通信部と自動販売機と通信する通信部を有し、ポーリ
   ング・セレクティング方式の伝送仕様と一対向接続の前
   記標準化仕様の伝送仕様とを伝送仕様変換する通信制御
   部により、同時に管理装置および自動販売機と通信する
   請求項１に記載の自動販売機の情報収集装置。
3. 【請求項３】 インターフェイスユニットは、管理装置
   にセレクティングされて「売上送信要求」を受信した時
   点で、自動販売機に対して前記標準化仕様に準じた通信
   条件で、自動販売機に「売上送信要求」を送信し、自動
   販売機から送信される売上データを通信制御部で変換
   し、管理装置からポーリングされた時点で、その変換し
   たデータを管理装置に送信する請求項２に記載の自動販
   売機の情報収集装置。
4. 【請求項４】 管理装置とインターフェイスユニットと
   はそれぞれ時計部を有し、インターフェイスユニット
   は、管理装置から送信された時計データを時計部に設定
   する時計設定部と、設定時刻に自動販売機にデータ収集
   を要求する収集要求部と、設定時刻を記憶する記憶部と
   を有し、インターフェイスユニットは前記指定時刻に自
   動販売機から情報を収集し、その後、管理装置がインタ
   ーフェイスユニットから自動販売機の情報を収集する構
   成とした請求項１に記載の自動販売機の情報収集装置。