JPH11296432A - 情報処理装置とメモリ管理方式 - Google Patents
情報処理装置とメモリ管理方式Info
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- JPH11296432A JPH11296432A JP10094309A JP9430998A JPH11296432A JP H11296432 A JPH11296432 A JP H11296432A JP 10094309 A JP10094309 A JP 10094309A JP 9430998 A JP9430998 A JP 9430998A JP H11296432 A JPH11296432 A JP H11296432A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
- Y02D10/00—Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management
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- Power Sources (AREA)
- Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アドレス変換領域のアクセスにおける消費電
力を低減する。 【解決手段】 CPU1からのメモリアクセスの論理ア
ドレス10を物理アドレス20に変換するアドレス変換
手段2と、このアドレス変換手段2によって変換された
物理アドレス20によってアクセスされるキャッシュ3
とを備え、論理アドレス空間は、アドレス変換ONかつ
キャッシュONの空間と、アドレス変換ONかつキャッ
シュOFFの空間を持ち、CPU1からのアクセスがア
ドレス変換ONかつキャッシュOFFの空間へのアクセ
スである場合には、キャッシュ3を動作させない。
力を低減する。 【解決手段】 CPU1からのメモリアクセスの論理ア
ドレス10を物理アドレス20に変換するアドレス変換
手段2と、このアドレス変換手段2によって変換された
物理アドレス20によってアクセスされるキャッシュ3
とを備え、論理アドレス空間は、アドレス変換ONかつ
キャッシュONの空間と、アドレス変換ONかつキャッ
シュOFFの空間を持ち、CPU1からのアクセスがア
ドレス変換ONかつキャッシュOFFの空間へのアクセ
スである場合には、キャッシュ3を動作させない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、論理アドレス空間
を物理アドレス空間にマッピングするアドレス変換装置
と物理キャッシュメモリを備えた情報処理装置に関す
る。
を物理アドレス空間にマッピングするアドレス変換装置
と物理キャッシュメモリを備えた情報処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の電子技術の発展により、マイクロ
コンピュータをはじめ情報処理装置が普及し、あらゆる
分野で用いられている。また、情報処理の複雑化に伴っ
て仮想記憶空間を実現するためのアドレス変換装置やキ
ャッシュメモリを塔載することが多くなっている。
コンピュータをはじめ情報処理装置が普及し、あらゆる
分野で用いられている。また、情報処理の複雑化に伴っ
て仮想記憶空間を実現するためのアドレス変換装置やキ
ャッシュメモリを塔載することが多くなっている。
【0003】従来の情報処理装置は、論理アドレスを物
理アドレスに変換するとともに、物理アドレスタグをも
つキャッシュメモリのアクセスを同時に開始し、物理ア
ドレスとタグの比較を行なうことによって、アドレス変
換時間をキャッシュアクセス時間に隠蔽することによっ
て高速に行うものである。
理アドレスに変換するとともに、物理アドレスタグをも
つキャッシュメモリのアクセスを同時に開始し、物理ア
ドレスとタグの比較を行なうことによって、アドレス変
換時間をキャッシュアクセス時間に隠蔽することによっ
て高速に行うものである。
【0004】論理アドレスを物理アドレスに変換するア
ドレス変換装置と物理アドレスキャッシュを備える情報
処理装置の例として、「SH7708 Hardware User Manual
HITACHI, Version2.3 Preliminary 09/10/96, Hitachi
Micro Systems, Inc. Joe Brennan」に記載されている
マイクロコンピュータがある。
ドレス変換装置と物理アドレスキャッシュを備える情報
処理装置の例として、「SH7708 Hardware User Manual
HITACHI, Version2.3 Preliminary 09/10/96, Hitachi
Micro Systems, Inc. Joe Brennan」に記載されている
マイクロコンピュータがある。
【0005】また、論理アドレスを物理アドレスに変換
するアドレス変換装置と、論理アドレスでインデックス
される論理アドレスキャッシュを備え、メモリ管理ユニ
ットが物理アドレスに従って、キャッシュメモリへの書
き込みを禁止する情報処理装置として、特開平9−21
2420号公報がある。
するアドレス変換装置と、論理アドレスでインデックス
される論理アドレスキャッシュを備え、メモリ管理ユニ
ットが物理アドレスに従って、キャッシュメモリへの書
き込みを禁止する情報処理装置として、特開平9−21
2420号公報がある。
【0006】以下、従来の情報処理装置の例を物理アド
レスによってインデックスされる物理アドレスキャッシ
ュを実装している場合について説明する。
レスによってインデックスされる物理アドレスキャッシ
ュを実装している場合について説明する。
【0007】図3は、従来の情報処理装置の概略ブロッ
ク図を示している。図3において、1はCPUでメモリ
から命令をフェッチし、その命令を実行することによっ
てメモリ4上のデータを変更する。2はアドレス変換手
段でCPUからのメモリ4に対するアクセス時に、論理
アドレスを物理アドレスに変換するものである。3はキ
ャッシュでメモリ4のデータのコピーを保持しメモリア
クセスの遅延を緩和するものである。メモリ4は情報処
理装置の主記憶装置をそれぞれ示している。
ク図を示している。図3において、1はCPUでメモリ
から命令をフェッチし、その命令を実行することによっ
てメモリ4上のデータを変更する。2はアドレス変換手
段でCPUからのメモリ4に対するアクセス時に、論理
アドレスを物理アドレスに変換するものである。3はキ
ャッシュでメモリ4のデータのコピーを保持しメモリア
クセスの遅延を緩和するものである。メモリ4は情報処
理装置の主記憶装置をそれぞれ示している。
【0008】また、10は、CPU1がメモリ4をアク
セスするための論理アドレス、20は、論理アドレス1
0をアドレス変換手段2によって変換された物理アドレ
ス、21は、アドレス変換手段2によって変換された、
物理アドレス20に対するアクセスがキャッシュ3を用
いる、つまりキャッシングされることを示すキャッシュ
情報を示している。
セスするための論理アドレス、20は、論理アドレス1
0をアドレス変換手段2によって変換された物理アドレ
ス、21は、アドレス変換手段2によって変換された、
物理アドレス20に対するアクセスがキャッシュ3を用
いる、つまりキャッシングされることを示すキャッシュ
情報を示している。
【0009】図4は、従来の情報処理装置の論理アドレ
ス空間と物理アドレス空間の対応を示している。図4に
おいて、100は論理アドレス空間、2はアドレス変換
手段、300は物理アドレス20によって指定される物
理メモリ領域を示している。
ス空間と物理アドレス空間の対応を示している。図4に
おいて、100は論理アドレス空間、2はアドレス変換
手段、300は物理アドレス20によって指定される物
理メモリ領域を示している。
【0010】図5は、従来の情報処理装置のアドレス変
換手段2の一例としてアドレス変換対の構成を示す。図
5において、300はタグ部であり、タグ部は少なくと
も論理ページ番号301と有効フラグ(V)302から
構成される。400はRAM部であり、RAM部400
は少くとも物理ページ番号401とキャッシュ情報
(C)402から構成される。通常アドレス変換手段2
は、図5に示すアドレス変換対を複数備える。
換手段2の一例としてアドレス変換対の構成を示す。図
5において、300はタグ部であり、タグ部は少なくと
も論理ページ番号301と有効フラグ(V)302から
構成される。400はRAM部であり、RAM部400
は少くとも物理ページ番号401とキャッシュ情報
(C)402から構成される。通常アドレス変換手段2
は、図5に示すアドレス変換対を複数備える。
【0011】以下図3、図4、図5を用いて従来の情報
処理装置のメモリアクセスにおける動作を説明する。
処理装置のメモリアクセスにおける動作を説明する。
【0012】図4において、論理アドレス空間100
は、アドレスH0000〜Hffffの範囲である。論
理アドレス空間100は、次の3つの領域に分割されて
いる。
は、アドレスH0000〜Hffffの範囲である。論
理アドレス空間100は、次の3つの領域に分割されて
いる。
【0013】T0領域は、アドレスH0000〜H7f
ffの範囲であり、T0領域へのアクセスは、アドレス
変換ONである。つまりアドレス変換手段2によって論
理アドレスから物理アドレスへのアドレス変換が行なわ
れる。また、T0領域へのアクセスは、アドレス変換手
段2から物理アドレスと共に出力されるキャッシュ情報
によって、そのアクセスをキャッシュ3にキャッシング
するか否かを決定する。
ffの範囲であり、T0領域へのアクセスは、アドレス
変換ONである。つまりアドレス変換手段2によって論
理アドレスから物理アドレスへのアドレス変換が行なわ
れる。また、T0領域へのアクセスは、アドレス変換手
段2から物理アドレスと共に出力されるキャッシュ情報
によって、そのアクセスをキャッシュ3にキャッシング
するか否かを決定する。
【0014】一般に、キャッシュングしない領域は、マ
ルチプロセッサにおける共有メモリや、メモリマップド
I/Oや、フレームバッファなどに用いられる。
ルチプロセッサにおける共有メモリや、メモリマップド
I/Oや、フレームバッファなどに用いられる。
【0015】U0領域は、アドレスH8000〜Hbf
ffの範囲であり、U0領域へのアクセスは、アドレス
変換OFFである。つまり、アドレス変換手段2によっ
てアドレス変換されない。つまりアドレス変換手段2
は、論理アドレス10を、そのまま物理アドレス20へ
出力する。そして、U0領域へのアクセスは、キャッシ
ュONである。つまりU0領域へのアクセスはキャッシ
ュ3にキャッシングされる。
ffの範囲であり、U0領域へのアクセスは、アドレス
変換OFFである。つまり、アドレス変換手段2によっ
てアドレス変換されない。つまりアドレス変換手段2
は、論理アドレス10を、そのまま物理アドレス20へ
出力する。そして、U0領域へのアクセスは、キャッシ
ュONである。つまりU0領域へのアクセスはキャッシ
ュ3にキャッシングされる。
【0016】U1領域は、アドレスHc000〜Hff
ffの範囲であり、U1領域へのアクセスは、U0領域
へのアクセスと同様に、アドレス変換OFFである。し
かし、U1領域へのアクセスは、キャッシュOFFであ
り、キャッシュ3にキャッシングされない。
ffの範囲であり、U1領域へのアクセスは、U0領域
へのアクセスと同様に、アドレス変換OFFである。し
かし、U1領域へのアクセスは、キャッシュOFFであ
り、キャッシュ3にキャッシングされない。
【0017】図5に示すアドレス変換対によって、アド
レス変換は、次のように行なわれる。ここでは説明のた
めに、論理アドレスの上位4ビットが論理ページ番号、
物理アドレスの上位4ビットが物理ベージ番号であると
する。(1)論理アドレス10中の論理ページ番号、つ
まり論理アドレス10の上位4ビットと同じ論理ページ
番号301を持ち、有効フラグ302によって有効であ
ることが示されているアドレス変換対を検索する。
(2)(1)で検索されたアドレス変換対の物理ページ
番号を物理アドレス20の上位4ビットとして出力す
る。さらに、そのアドレス変換対のキャッシュ情報40
2をキャッシュ情報21として同時に出力する。また、
論理アドレス10がU0及びU1領域である場合は、論
理アドレス10をそのまま物理アドレス20に出力し、
キャッシュ情報21は、論理アドレス10がU0領域の
場合は、真を、また、論理アドレス10がU1領域の場
合は、偽を出力する。また、キャッシュ3のアクセスは
以下のように行われる。(a)論理アドレス10の下位
12ビットによってキャッシュ3のタグメモリの読み出
しアクセスを行なう。(b)キャッシュ情報21によっ
てキャッシュ3のアクセスを行う場合、物理アドレス2
0の上位4ビットとキャッシュ3のタグメモリから読み
出した値を比較しキャッシュ3が物理アドレス20に対
するメモリ4の領域のコピーを保持しているか調べる。
つまりキャッシュ3がヒットするかどうか調べる。
(c)(b)でキャッシュがヒットしていれば、キャッ
シュ3のデータメモリのアクセスを行ない、CPU1か
らのアクセスが完了する。(b)でミス(つまり、物理
アドレス20に対するメモリ4の領域がキャッシュ3に
保持されていない)場合は、キャッシュ3がメモリ4に
アクセスを行いCPU1からのアクセスが完了する。ま
た、CPU1が高速にメモリアクセスを行なうために、
アドレス変換動作(1),(2)とキャッシュアクセス
動作(a)〜(c)は同時に実行されることが多い。
レス変換は、次のように行なわれる。ここでは説明のた
めに、論理アドレスの上位4ビットが論理ページ番号、
物理アドレスの上位4ビットが物理ベージ番号であると
する。(1)論理アドレス10中の論理ページ番号、つ
まり論理アドレス10の上位4ビットと同じ論理ページ
番号301を持ち、有効フラグ302によって有効であ
ることが示されているアドレス変換対を検索する。
(2)(1)で検索されたアドレス変換対の物理ページ
番号を物理アドレス20の上位4ビットとして出力す
る。さらに、そのアドレス変換対のキャッシュ情報40
2をキャッシュ情報21として同時に出力する。また、
論理アドレス10がU0及びU1領域である場合は、論
理アドレス10をそのまま物理アドレス20に出力し、
キャッシュ情報21は、論理アドレス10がU0領域の
場合は、真を、また、論理アドレス10がU1領域の場
合は、偽を出力する。また、キャッシュ3のアクセスは
以下のように行われる。(a)論理アドレス10の下位
12ビットによってキャッシュ3のタグメモリの読み出
しアクセスを行なう。(b)キャッシュ情報21によっ
てキャッシュ3のアクセスを行う場合、物理アドレス2
0の上位4ビットとキャッシュ3のタグメモリから読み
出した値を比較しキャッシュ3が物理アドレス20に対
するメモリ4の領域のコピーを保持しているか調べる。
つまりキャッシュ3がヒットするかどうか調べる。
(c)(b)でキャッシュがヒットしていれば、キャッ
シュ3のデータメモリのアクセスを行ない、CPU1か
らのアクセスが完了する。(b)でミス(つまり、物理
アドレス20に対するメモリ4の領域がキャッシュ3に
保持されていない)場合は、キャッシュ3がメモリ4に
アクセスを行いCPU1からのアクセスが完了する。ま
た、CPU1が高速にメモリアクセスを行なうために、
アドレス変換動作(1),(2)とキャッシュアクセス
動作(a)〜(c)は同時に実行されることが多い。
【0018】以上、物理アドレスによってインデックス
される物理アドレスキャッシュを備えた従来の情報処理
装置の例を説明した。一般に、論理アドレスキャッシュ
は、プロセス切り替えによってキャッシュ全体を無効化
する必要があるために現在では、あまり使用されない
が、論理アドレスによってインデックスされる論理アド
レスキャッシュを備える場合も、キャッシュのタグメモ
リからのデータとの比較を論理アドレスの上位4ビット
と行なう点を除いて、物理アドレスキャッシュを備える
場合と同様の動作を行なう。また、この場合も、キャッ
シュミス時の外部メモリアクセスを高速に行なうため
に、キャッシュアクセス動作とアドレス変換動作は、同
時に実行されることが多い。
される物理アドレスキャッシュを備えた従来の情報処理
装置の例を説明した。一般に、論理アドレスキャッシュ
は、プロセス切り替えによってキャッシュ全体を無効化
する必要があるために現在では、あまり使用されない
が、論理アドレスによってインデックスされる論理アド
レスキャッシュを備える場合も、キャッシュのタグメモ
リからのデータとの比較を論理アドレスの上位4ビット
と行なう点を除いて、物理アドレスキャッシュを備える
場合と同様の動作を行なう。また、この場合も、キャッ
シュミス時の外部メモリアクセスを高速に行なうため
に、キャッシュアクセス動作とアドレス変換動作は、同
時に実行されることが多い。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述のCPU1からの
論理アドレス空間へのアクセスを、アドレス変換手段2
によって論理アドレス空間から物理アドレス空間へ変換
すると同時に、キャッシュ3に対するキャッシュ情報2
1を出力する情報処理装置においては、アドレス変換O
Nの領域T0に対するアクセスは、アドレス変換手段2
とキャッシュ3の少なくともタグメモリ部を常に動作さ
せることになる。
論理アドレス空間へのアクセスを、アドレス変換手段2
によって論理アドレス空間から物理アドレス空間へ変換
すると同時に、キャッシュ3に対するキャッシュ情報2
1を出力する情報処理装置においては、アドレス変換O
Nの領域T0に対するアクセスは、アドレス変換手段2
とキャッシュ3の少なくともタグメモリ部を常に動作さ
せることになる。
【0020】従って、アドレス変換ONの領域T0にお
いて、キャッシュ3を使用しないアクセスが多い場合
や、キャッシュ3の容量が大きい場合には、キャッシュ
3を動作させる消費電力が無駄であるという問題があ
る。
いて、キャッシュ3を使用しないアクセスが多い場合
や、キャッシュ3の容量が大きい場合には、キャッシュ
3を動作させる消費電力が無駄であるという問題があ
る。
【0021】現在は、メモリとCPUとの速度のギャッ
プを埋めるために、大容量のキャッシュメモリが塔載さ
れることが多いので、このために、無駄になる消費電力
は少なくない。また、現在は、情報処理装置をLSIと
して実現することが多く、消費電力の増加は、パッケー
ジコスト、または、冷却装置が必要となるなど、情報処
理装置のコスト増を意味することになる。
プを埋めるために、大容量のキャッシュメモリが塔載さ
れることが多いので、このために、無駄になる消費電力
は少なくない。また、現在は、情報処理装置をLSIと
して実現することが多く、消費電力の増加は、パッケー
ジコスト、または、冷却装置が必要となるなど、情報処
理装置のコスト増を意味することになる。
【0022】本発明はかかる点に鑑み、その目的は、論
理アドレス空間から物理アドレス空間へのアドレス変換
と、メモリとの間にキャッシュメモリを備える情報処理
装置において、消費電力を低減することにある。
理アドレス空間から物理アドレス空間へのアドレス変換
と、メモリとの間にキャッシュメモリを備える情報処理
装置において、消費電力を低減することにある。
【0023】また本発明の他の目的は、上記情報処理装
置におけるメモリ管理方式を提供することにある。
置におけるメモリ管理方式を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
請求項1記載の本発明の情報処理装置は、CPUからの
メモリアクセスの論理アドレスを物理アドレスに変換す
るアドレス変換手段とアドレス変換手段によって変換さ
れた物理アドレスによってアクセスされるキャッシュを
備え、論理アドレス空間は、アドレス変換ONかつキャ
ッシュONの空間とアドレス変換ONかつキャッシュO
FFの空間を持ち、CPUからのアクセスがアドレス変
換ONかつキャッシュOFFの空間へのアクセスである
場合には、キャッシュを動作させない。
請求項1記載の本発明の情報処理装置は、CPUからの
メモリアクセスの論理アドレスを物理アドレスに変換す
るアドレス変換手段とアドレス変換手段によって変換さ
れた物理アドレスによってアクセスされるキャッシュを
備え、論理アドレス空間は、アドレス変換ONかつキャ
ッシュONの空間とアドレス変換ONかつキャッシュO
FFの空間を持ち、CPUからのアクセスがアドレス変
換ONかつキャッシュOFFの空間へのアクセスである
場合には、キャッシュを動作させない。
【0025】また、本発明の情報処理装置は、2の(K
+1)(Kは正の整数)乗の大きさの論理アドレス空間
が、2のK乗のキャッシュONの空間と、2のK乗のキ
ャッシュOFFの空間から構成される。また、それぞれ
の空間は、1ビットのアドレスによって識別される。
+1)(Kは正の整数)乗の大きさの論理アドレス空間
が、2のK乗のキャッシュONの空間と、2のK乗のキ
ャッシュOFFの空間から構成される。また、それぞれ
の空間は、1ビットのアドレスによって識別される。
【0026】OSは、2のK乗のキャッシュONの空間
のみのメモリ管理テーブルを持ち、キャッシュOFFの
空間のメモリ割り付けに対しては、メモリ管理テーブル
の、そのメモリ割り付けに使用するエントリにキャッシ
ュを動作させない情報を付加し、その管理テーブルエン
トリが示す論理アドレスに、その論理アドレスがキャッ
シュOFF空間を示すように1ビットの情報を付与して
メモリ割り付けを行なう。
のみのメモリ管理テーブルを持ち、キャッシュOFFの
空間のメモリ割り付けに対しては、メモリ管理テーブル
の、そのメモリ割り付けに使用するエントリにキャッシ
ュを動作させない情報を付加し、その管理テーブルエン
トリが示す論理アドレスに、その論理アドレスがキャッ
シュOFF空間を示すように1ビットの情報を付与して
メモリ割り付けを行なう。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図2を用いて説明する。
て、図1から図2を用いて説明する。
【0028】図1は本発明の第一の実施の形態における
情報処理装置の概略ブロック図を示しており、1はCP
U、2はアドレス変換手段、3はキャッシュ、4はメモ
リ、10は論理アドレス、20は物理アドレスをそれぞ
れ示している。
情報処理装置の概略ブロック図を示しており、1はCP
U、2はアドレス変換手段、3はキャッシュ、4はメモ
リ、10は論理アドレス、20は物理アドレスをそれぞ
れ示している。
【0029】図2は、図1に示す情報処理装置の論理ア
ドレス空間と物理メモリ領域の対応を示す図であり、1
00は論理アドレス空間、2はアドレス変換手段、30
0は物理メモリ領域を示す。また、論理アドレス空間1
00は、101〜104の4つの空間に分割される。
ドレス空間と物理メモリ領域の対応を示す図であり、1
00は論理アドレス空間、2はアドレス変換手段、30
0は物理メモリ領域を示す。また、論理アドレス空間1
00は、101〜104の4つの空間に分割される。
【0030】T0領域101は、論理アドレスH000
0〜H3fffの領域(一般的に2のK乗(Kは正の整
数)の大きさ)であり、アドレス変換ONの領域であ
る。つまり、T0領域101へのアクセスは、アドレス
変換手段2によって論理アドレス10から物理アドレス
20への変換が行なわれる領域である。また、T0領域
101は、キャッシュONの領域である。つまり、T0
領域101へのアクセスは、キャッシュ3にメモリ領域
4のコピーが保持される領域である。
0〜H3fffの領域(一般的に2のK乗(Kは正の整
数)の大きさ)であり、アドレス変換ONの領域であ
る。つまり、T0領域101へのアクセスは、アドレス
変換手段2によって論理アドレス10から物理アドレス
20への変換が行なわれる領域である。また、T0領域
101は、キャッシュONの領域である。つまり、T0
領域101へのアクセスは、キャッシュ3にメモリ領域
4のコピーが保持される領域である。
【0031】T1領域102は、論理アドレスH400
0〜H7fffの領域(一般的に2のK乗(Kは正の整
数)の大きさ)であり、アドレス変換ONの領域であ
る。また、T1領域102は、キャッシュOFFの領域
である。つまり、T1領域102へのアクセスは、キャ
ッシュ3にメモリ領域4のコピーが保持されない領域で
ある。つまり、論理アドレス空間は、T0領域101と
T1領域102との合計の2の(K+1)乗(Kは正の
整数)の大きさである。
0〜H7fffの領域(一般的に2のK乗(Kは正の整
数)の大きさ)であり、アドレス変換ONの領域であ
る。また、T1領域102は、キャッシュOFFの領域
である。つまり、T1領域102へのアクセスは、キャ
ッシュ3にメモリ領域4のコピーが保持されない領域で
ある。つまり、論理アドレス空間は、T0領域101と
T1領域102との合計の2の(K+1)乗(Kは正の
整数)の大きさである。
【0032】U0領域103は、論理アドレスH800
0〜Hbfffの領域であり、アドレス変換OFFの領
域である。つまり、U0領域103へのアクセスは、ア
ドレス変換手段2によって論理アドレス10から物理ア
ドレス20への変換が行なわれない領域である。またU
0領域103はキャッシュONの領域である。U1領域
104は、論理アドレスHC000〜Hffffの領域
であり、アドレス変換OFFの領域である。またU1領
域104はキャッシュOFFの領域である。
0〜Hbfffの領域であり、アドレス変換OFFの領
域である。つまり、U0領域103へのアクセスは、ア
ドレス変換手段2によって論理アドレス10から物理ア
ドレス20への変換が行なわれない領域である。またU
0領域103はキャッシュONの領域である。U1領域
104は、論理アドレスHC000〜Hffffの領域
であり、アドレス変換OFFの領域である。またU1領
域104はキャッシュOFFの領域である。
【0033】ここで、アドレス変換手段2によるアドレ
ス変換は以下のように行なわれる。ここでは説明のため
に、論理アドレスの上位4ビットが論理ページ番号、物
理アドレスの上位4ビットが物理ベージ番号であるとす
る。
ス変換は以下のように行なわれる。ここでは説明のため
に、論理アドレスの上位4ビットが論理ページ番号、物
理アドレスの上位4ビットが物理ベージ番号であるとす
る。
【0034】(1)論理アドレス10中の論理ページ番
号、つまり論理アドレス10の上位4ビットと同じ論理
ページ番号301を持ち、有効フラグ302によって有
効であることが示されているアドレス変換対を検索す
る。
号、つまり論理アドレス10の上位4ビットと同じ論理
ページ番号301を持ち、有効フラグ302によって有
効であることが示されているアドレス変換対を検索す
る。
【0035】(2)(1)で検索されたアドレス変換対
の物理ページ番号を物理アドレス20の上位4ビットと
して出力する。また、論理アドレス10がU0及びU1
領域である場合は、論理アドレス10を、そのまま物理
アドレス20に出力する。
の物理ページ番号を物理アドレス20の上位4ビットと
して出力する。また、論理アドレス10がU0及びU1
領域である場合は、論理アドレス10を、そのまま物理
アドレス20に出力する。
【0036】次に、キャッシュ3のアクセスは以下のよ
うに行なわれる。 (a)論理アドレス10の最上位ビットから2ビット目
が’0’つまり、論理アドレス10がT0領域101ま
たは、U0領域103の場合は、論理アドレス10の下
位12ビットによってキャッシュ3のタグメモリの読み
出しアクセスを行なう。それ以外は、キャッシュ3のア
クセスを行なわない。
うに行なわれる。 (a)論理アドレス10の最上位ビットから2ビット目
が’0’つまり、論理アドレス10がT0領域101ま
たは、U0領域103の場合は、論理アドレス10の下
位12ビットによってキャッシュ3のタグメモリの読み
出しアクセスを行なう。それ以外は、キャッシュ3のア
クセスを行なわない。
【0037】(b)キャッシュ3のアクセスを行う場
合、物理アドレス20の上位4ビットとキャッシュ3の
タグメモリから読み出した値を比較しキャッシュ3が物
理アドレス20に対するメモリ4の領域のコピーを保持
しているか調べる。つまりキャッシュ3がヒットするか
どうか調べる。キャッシュ3のアクセスを行なわない場
合は、物理アドレス20を用いて、メモリ4のアクセス
を行いCPU1からのアクセスが完了する。
合、物理アドレス20の上位4ビットとキャッシュ3の
タグメモリから読み出した値を比較しキャッシュ3が物
理アドレス20に対するメモリ4の領域のコピーを保持
しているか調べる。つまりキャッシュ3がヒットするか
どうか調べる。キャッシュ3のアクセスを行なわない場
合は、物理アドレス20を用いて、メモリ4のアクセス
を行いCPU1からのアクセスが完了する。
【0038】(c)(b)でキャッシュがヒットしてい
れば、キャッシュ3のデータメモリのアクセスを行な
い、CPU1からのアクセスが完了する。
れば、キャッシュ3のデータメモリのアクセスを行な
い、CPU1からのアクセスが完了する。
【0039】(b)でミス(つまり、物理アドレス20
に対するメモリ4の領域がキャッシュ3に保持されてい
ない)場合は、キャッシュ3がメモリ4にアクセスを行
いCPU1からのアクセスが完了する。
に対するメモリ4の領域がキャッシュ3に保持されてい
ない)場合は、キャッシュ3がメモリ4にアクセスを行
いCPU1からのアクセスが完了する。
【0040】以上のように本発明の第一の実施の形態に
よれば、アドレス変換を行う領域であってもキャッシュ
3のアクセスを行わないCPU1からのアクセスは、キ
ャッシュ3のタグメモリのアクセスを行わないようにす
ることが可能であるので、キャッシュ3のアクセスを行
わないアクセスによるキャッシュ3の消費電力を低減す
ることが可能である。
よれば、アドレス変換を行う領域であってもキャッシュ
3のアクセスを行わないCPU1からのアクセスは、キ
ャッシュ3のタグメモリのアクセスを行わないようにす
ることが可能であるので、キャッシュ3のアクセスを行
わないアクセスによるキャッシュ3の消費電力を低減す
ることが可能である。
【0041】また、本発明の実施の形態における、メモ
リ管理方式は以下のようになる。図6に仮想アドレス空
間とメモリ管理テーブルの関係を示す。図6において、
図2と同じものには同一符号を付してあり、500は、
メモリ管理テーブル、501〜504は、それぞれメモ
リ管理テーブルエントリを示す。
リ管理方式は以下のようになる。図6に仮想アドレス空
間とメモリ管理テーブルの関係を示す。図6において、
図2と同じものには同一符号を付してあり、500は、
メモリ管理テーブル、501〜504は、それぞれメモ
リ管理テーブルエントリを示す。
【0042】ここでは、説明のために、T0領域101
を4つの論理ページ1011〜1014に分割する。そ
れぞれの論理ページは、メモリ管理テーブル500の中
のメモリ管理テーブルエントリ501〜504に、それ
ぞれ関連づけられる。また、T1領域102もT0領域
101と同様に4つのページに分割するが、T1領域が
直接関連付けられるメモリ管理テーブルエントリは、存
在しない。
を4つの論理ページ1011〜1014に分割する。そ
れぞれの論理ページは、メモリ管理テーブル500の中
のメモリ管理テーブルエントリ501〜504に、それ
ぞれ関連づけられる。また、T1領域102もT0領域
101と同様に4つのページに分割するが、T1領域が
直接関連付けられるメモリ管理テーブルエントリは、存
在しない。
【0043】図6において、メモリ管理テーブルエント
リ501〜504は、物理ページ番号、キャッシュOF
F情報、有効ビットから構成される。有効ビットは、そ
のメモリ管理テーブルエントリが有効な情報を保持して
いるかどうかを示す。また、物理ページ番号は、そのメ
モリ管理テーブルエントリに対応する論理ページがアド
レス変換によって対応付ける物理ページ番号を示す。キ
ャッシュOFF情報は、そのメモリ管理テーブルエント
リによって対応付けられる物理ページ番号に対するアク
セスをキャッシングしないことを示す。
リ501〜504は、物理ページ番号、キャッシュOF
F情報、有効ビットから構成される。有効ビットは、そ
のメモリ管理テーブルエントリが有効な情報を保持して
いるかどうかを示す。また、物理ページ番号は、そのメ
モリ管理テーブルエントリに対応する論理ページがアド
レス変換によって対応付ける物理ページ番号を示す。キ
ャッシュOFF情報は、そのメモリ管理テーブルエント
リによって対応付けられる物理ページ番号に対するアク
セスをキャッシングしないことを示す。
【0044】図7に、OSが物理ページを割り付ける処
理のフローチャートを示す。図7において、701はメ
モリ割り付け要求、702はメモリ管理テーブル500
に空きエントリがあるかどうかを判断するステップ、7
03は割り付けエラー、704はメモリ管理テーブルエ
ントリの選択ステップ、705は物理ページに空きがあ
るかどうかを判断するステップ、706はページ退避ス
テップ、707は物理ページの選択ステップ、708は
メモリ管理テーブルのアップデートステップ、709
は、メモリ割り付け要求がキャッシュONの領域かキャ
ッシュOFFの領域かを判断するステップ、710,7
11はメモリ管理テーブルエントリに対応する論理ペー
ジ番号をそれぞれ示している。
理のフローチャートを示す。図7において、701はメ
モリ割り付け要求、702はメモリ管理テーブル500
に空きエントリがあるかどうかを判断するステップ、7
03は割り付けエラー、704はメモリ管理テーブルエ
ントリの選択ステップ、705は物理ページに空きがあ
るかどうかを判断するステップ、706はページ退避ス
テップ、707は物理ページの選択ステップ、708は
メモリ管理テーブルのアップデートステップ、709
は、メモリ割り付け要求がキャッシュONの領域かキャ
ッシュOFFの領域かを判断するステップ、710,7
11はメモリ管理テーブルエントリに対応する論理ペー
ジ番号をそれぞれ示している。
【0045】図6では、メモリ管理テーブルエントリ5
02と504が有効な情報を保持しており、論理ページ
1012は、メモリ管理テーブル502によって物理ア
ドレス領域H3000−H3fffにマッピングされ、
かつキャッシングされることを示している。また、メモ
リ管理テーブル504によって物理アドレス領域のH1
000−H1fffがマッピングされ、かつキャッシン
グされないことを示している。
02と504が有効な情報を保持しており、論理ページ
1012は、メモリ管理テーブル502によって物理ア
ドレス領域H3000−H3fffにマッピングされ、
かつキャッシングされることを示している。また、メモ
リ管理テーブル504によって物理アドレス領域のH1
000−H1fffがマッピングされ、かつキャッシン
グされないことを示している。
【0046】以下、図6、図7を用いてメモリ管理方式
の動作について説明する。ここで説明する動作は、メモ
リ割り付けを必要とするプログラムが、OSにメモリ割り
付けを依頼し、OSは、メモリ割り付けを行い、割り付け
たメモリの論理ページ番号を論理アドレスとして、プロ
グラムに返すものである。
の動作について説明する。ここで説明する動作は、メモ
リ割り付けを必要とするプログラムが、OSにメモリ割り
付けを依頼し、OSは、メモリ割り付けを行い、割り付け
たメモリの論理ページ番号を論理アドレスとして、プロ
グラムに返すものである。
【0047】まず、メモリ管理テーブルは、図6の状態
であるとする。 (ステップ701)キャッシュON領域のメモリ割り付
け要求の発生。
であるとする。 (ステップ701)キャッシュON領域のメモリ割り付
け要求の発生。
【0048】(ステップ702)メモリ管理テーブル5
00のメモリ管理エントリ501の有効ビットが×、つ
まり無効であるので空き判定に成功し、ステップ704
に移行する。
00のメモリ管理エントリ501の有効ビットが×、つ
まり無効であるので空き判定に成功し、ステップ704
に移行する。
【0049】(ステップ704)ステップ702で空エ
ントリと判定されたメモリ管理エントリ501を選択す
る。
ントリと判定されたメモリ管理エントリ501を選択す
る。
【0050】(ステップ705)物理ページ管理テーブ
ルの空きリスト(図示せず)が空でないことを検索す
る。ここでは、物理アドレス領域H0000−H0ff
fとH2000−H2fffのページが空きリストに存
在するので、物理ページの空き判定に成功し、ステップ
707に移行する。
ルの空きリスト(図示せず)が空でないことを検索す
る。ここでは、物理アドレス領域H0000−H0ff
fとH2000−H2fffのページが空きリストに存
在するので、物理ページの空き判定に成功し、ステップ
707に移行する。
【0051】(ステップ707)ステップ705で検索
された物理ページの空きリストの先頭を利用する。した
がっては物理アドレス領域H0000−H0fffが選
択される。
された物理ページの空きリストの先頭を利用する。した
がっては物理アドレス領域H0000−H0fffが選
択される。
【0052】(ステップ708)ステップ707で選択
された物理アドレス領域の物理ページ番号と、キャッシ
ュOFF情報、この場合、キャッシュONの領域である
のでキャッシュOFF情報は×、有効ビット○をメモリ
管理テーブルエントリ501に書き込む。
された物理アドレス領域の物理ページ番号と、キャッシ
ュOFF情報、この場合、キャッシュONの領域である
のでキャッシュOFF情報は×、有効ビット○をメモリ
管理テーブルエントリ501に書き込む。
【0053】(ステップ709)ステップ701での、
メモリ割り付け要求がキャッシュONの領域に対するも
のか否かを判断する。ここではキャッシュONの領域へ
の要求であるのでステップ710に移行する。
メモリ割り付け要求がキャッシュONの領域に対するも
のか否かを判断する。ここではキャッシュONの領域へ
の要求であるのでステップ710に移行する。
【0054】(ステップ710)ステップ708で更新
したメモリ管理テーブルエントリ501に対応する論理
アドレス空間1011(H0000−H0fff)の論
理ページアドレスを出力する。次に、キャッシュOFF
領域の割り付け要求に対する動作を説明する。この場
合、ステップ701〜707までは、上記キャッシュO
N領域の割り付け要求に対する動作と同様であるのでス
テップ708以降の動作を説明する。
したメモリ管理テーブルエントリ501に対応する論理
アドレス空間1011(H0000−H0fff)の論
理ページアドレスを出力する。次に、キャッシュOFF
領域の割り付け要求に対する動作を説明する。この場
合、ステップ701〜707までは、上記キャッシュO
N領域の割り付け要求に対する動作と同様であるのでス
テップ708以降の動作を説明する。
【0055】(ステップ708)ステップ707で選択
された物理アドレス領域の物理ページ番号と、キャッシ
ュOFF情報、この場合、キャッシュOFFの領域であ
るのでキャッシュOFF情報は○、有効ビット○をメモ
リ管理テーブルエントリ501に書き込む。
された物理アドレス領域の物理ページ番号と、キャッシ
ュOFF情報、この場合、キャッシュOFFの領域であ
るのでキャッシュOFF情報は○、有効ビット○をメモ
リ管理テーブルエントリ501に書き込む。
【0056】(ステップ709)ステップ701での、
メモリ割り付け要求がキャッシュONの領域に対するも
のか否かを判断する。ここではキャッシュOFFの領域
への要求であるのでステップ711に移行する。
メモリ割り付け要求がキャッシュONの領域に対するも
のか否かを判断する。ここではキャッシュOFFの領域
への要求であるのでステップ711に移行する。
【0057】(ステップ711)ステップ708で更新
したメモリ管理テーブルエントリ501に対応する論理
アドレス空間1011(H0000−Hffff)の論
理ページアドレスに、H4000を論理和して出力す
る。ここで、H4000、つまり論理アドレスのビット
14は、そのビットによって、T0領域101とT1領
域102を相補的に切り替えられる(識別可能な)ビッ
トである。
したメモリ管理テーブルエントリ501に対応する論理
アドレス空間1011(H0000−Hffff)の論
理ページアドレスに、H4000を論理和して出力す
る。ここで、H4000、つまり論理アドレスのビット
14は、そのビットによって、T0領域101とT1領
域102を相補的に切り替えられる(識別可能な)ビッ
トである。
【0058】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、キャッシュ3のアクセスを行わないCPU1からの
アクセスは、キャッシュ3のタグメモリのアクセスを行
わないようにすることが可能である情報処理装置におい
て、論理アドレス空間のキャッシュONの領域に対応す
るメモリ管理テーブルのみを用いてメモリ管理を行なう
ことが可能となる。また、メモリ管理テーブルの大きさ
を論理アドレス空間の大きさに対して半減することが可
能である。
ば、キャッシュ3のアクセスを行わないCPU1からの
アクセスは、キャッシュ3のタグメモリのアクセスを行
わないようにすることが可能である情報処理装置におい
て、論理アドレス空間のキャッシュONの領域に対応す
るメモリ管理テーブルのみを用いてメモリ管理を行なう
ことが可能となる。また、メモリ管理テーブルの大きさ
を論理アドレス空間の大きさに対して半減することが可
能である。
【0059】ここで、上記の動作においては、アドレス
変換手段2の設定を行なうステップがないが、これは、
OSがデマンドページング方式をとる場合には、メモリ割
り付けが終り、実際にメモリ割り付けを要求したプログ
ラムがそのメモリ領域にアクセスを行い、アドレス変換
手段2で変換ミスが発生した場合にOS、又はアドレス変
換手段2がメモリ管理テーブル500から、そのアドレス変
換に必要なエントリをアドレス変換手段2にコピーする
ことによって行なわれるためである、また、OSがデマン
ドページング方式であるかどうかによって本発明は何ら
制限されることはない。
変換手段2の設定を行なうステップがないが、これは、
OSがデマンドページング方式をとる場合には、メモリ割
り付けが終り、実際にメモリ割り付けを要求したプログ
ラムがそのメモリ領域にアクセスを行い、アドレス変換
手段2で変換ミスが発生した場合にOS、又はアドレス変
換手段2がメモリ管理テーブル500から、そのアドレス変
換に必要なエントリをアドレス変換手段2にコピーする
ことによって行なわれるためである、また、OSがデマン
ドページング方式であるかどうかによって本発明は何ら
制限されることはない。
【0060】なお以上の本発明の実施の形態では、論理
アドレス及び物理ページは16ビットで、論理ベージ及
び物理ページは、アドレスの上位4ビット、さらに論理
アドレスの最上位ビットから2ビット目を用いてキャッ
シュON及びキャッシュOFFの制御を行ったが、これ
は本発明を制限するものでないことは明かである。
アドレス及び物理ページは16ビットで、論理ベージ及
び物理ページは、アドレスの上位4ビット、さらに論理
アドレスの最上位ビットから2ビット目を用いてキャッ
シュON及びキャッシュOFFの制御を行ったが、これ
は本発明を制限するものでないことは明かである。
【0061】また、以上の本発明の実施の形態では、メ
モリ管理テーブルはキャッシュONの論理空間にのみ対
応しているが、逆にキャッシュOFFの論理空間にのみ
対応していても良い。
モリ管理テーブルはキャッシュONの論理空間にのみ対
応しているが、逆にキャッシュOFFの論理空間にのみ
対応していても良い。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、キ
ャッシュのアクセスが不要であるアクセスの場合に、キ
ャッシュの動作を停止することができ、その結果、消費
電力を低減できるという有利な効果が得られる。
ャッシュのアクセスが不要であるアクセスの場合に、キ
ャッシュの動作を停止することができ、その結果、消費
電力を低減できるという有利な効果が得られる。
【0063】情報処理装置の構成や、実行するプログラ
ムによって差があるが、ここで、仮に情報処理装置に、
キャッシュを常にアクセスする動作を行なわせた時に、
情報処理装置の50%の電力をキャッシュが消費し、デ
ータアクセスは全体の命令の30%、そのデータアクセ
スのうち30%がキャッシュOFF領域へのアクセスで
あるとすると、0.5×0.3×0.3=0.045
(約5%)の消費電力の削減になる。また、この情報処
理装置を実装するLSIにおいては、この5%の削減に
よって、セラミックパッケージから、プラスチックパッ
ケージへの置き換えができる場合があり、これによるコ
スト削減は、大きなものとなる。
ムによって差があるが、ここで、仮に情報処理装置に、
キャッシュを常にアクセスする動作を行なわせた時に、
情報処理装置の50%の電力をキャッシュが消費し、デ
ータアクセスは全体の命令の30%、そのデータアクセ
スのうち30%がキャッシュOFF領域へのアクセスで
あるとすると、0.5×0.3×0.3=0.045
(約5%)の消費電力の削減になる。また、この情報処
理装置を実装するLSIにおいては、この5%の削減に
よって、セラミックパッケージから、プラスチックパッ
ケージへの置き換えができる場合があり、これによるコ
スト削減は、大きなものとなる。
【0064】また、本発明の情報処理装置において、キ
ャッシュON、又はキャッシュOFFの論理空間のみに
対応するメモリ管理テーブルを用いるメモリ管理方式に
よって、メモリ管理テーブルを半減することが可能とな
る。
ャッシュON、又はキャッシュOFFの論理空間のみに
対応するメモリ管理テーブルを用いるメモリ管理方式に
よって、メモリ管理テーブルを半減することが可能とな
る。
【図1】本発明の第一の実施の形態における情報処理装
置の概略ブロック図
置の概略ブロック図
【図2】図1に示す情報処理装置の論理アドレス空間と
物理アドレス空間の対応を示す図
物理アドレス空間の対応を示す図
【図3】従来の情報処理装置の概略ブロック図
【図4】従来の情報処理装置の論理アドレス空間と物理
アドレス空間の対応を示す図
アドレス空間の対応を示す図
【図5】従来の情報処理装置におけるアドレス変換対の
概略構成図
概略構成図
【図6】本発明のメモリ管理方式における論理アドレス
空間とメモリ管理テーブルの対応を示す図
空間とメモリ管理テーブルの対応を示す図
【図7】本発明のメモリ管理方式のフローチャート
1 CPU 2 アドレス変換手段 3 キャッシュ 4 メモリ 10 論理アドレス 20 物理アドレス
Claims (6)
- 【請求項1】 CPUの論理アドレス空間に対するアク
セスを物理アドレス空間に変換するアドレス変換手段
と、前記物理アドレスによって動作するキャッシュとを
少なくとも備える情報処理装置において、前記論理アド
レス空間が、少なくとも前記キャッシュを動作させる空
間と、前記キャッシュを動作させない空間から構成され
ることを特徴とする情報処理装置。 - 【請求項2】 前記CPUの、前記キャッシュを動作さ
せない論理アドレス空間に対するアクセス時には、前記
キャッシュを動作させないことを特徴とする請求項1記
載の情報処理装置。 - 【請求項3】 前記CPUの、前記キャッシュを動作さ
せない論理アドレス空間に対するアクセス時には、前記
キャッシュのタグメモリ部を動作させないことを特徴と
する請求項1記載の情報処理装置。 - 【請求項4】 CPUの論理アドレス空間に対するアク
セスを物理アドレス空間に変換するアドレス変換手段
と、前記物理アドレスによって動作するキャッシュとを
少なくとも備える情報処理装置において、前記論理アド
レス空間は、2の(K+1)乗(Kは正の整数)の大き
さであり、前記論理アドレス空間は、2のK乗の大きさ
のキャッシュを動作させる空間と、2のK乗の大きさの
キャッシュを動作させない空間から構成されることを特
徴とする情報処理装置。 - 【請求項5】 前記2のK乗の大きさのキャッシュを動
作させる空間と前記2のK乗の大きさのキャッシュを動
作させない空間は、1ビットのアドレスによって識別可
能であることを特徴とする請求項4記載の情報処理装
置。 - 【請求項6】 2のK乗の大きさのキャッシュを動作さ
せる空間のみに対するメモリ管理テーブルを持ち、前記
メモリ管理テーブルは、少なくともキャッシュを動作さ
せない情報を持つエントリから構成され、少なくとも、
キャッシュしない空間を割り付ける時に、前記メモリ管
理テーブルの該当エントリにキャッシュを動作させない
情報を付加し、その前記管理テーブルエントリが示す論
理アドレスとして、前記キャッシュさせる空間とキャッ
シュさせない空間を識別可能な1ビットを用いて、キャ
ッシュをさせない空間を示すようにするメモリ割り付け
るステップをもつことを特徴とするメモリ管理方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10094309A JPH11296432A (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 情報処理装置とメモリ管理方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10094309A JPH11296432A (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 情報処理装置とメモリ管理方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11296432A true JPH11296432A (ja) | 1999-10-29 |
Family
ID=14106688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10094309A Pending JPH11296432A (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 情報処理装置とメモリ管理方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11296432A (ja) |
-
1998
- 1998-04-07 JP JP10094309A patent/JPH11296432A/ja active Pending
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