JPH11296138A - Ac−dc複合型放電表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

Ac−dc複合型放電表示装置およびその駆動方法

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JPH11296138A
JPH11296138A JP10106052A JP10605298A JPH11296138A JP H11296138 A JPH11296138 A JP H11296138A JP 10106052 A JP10106052 A JP 10106052A JP 10605298 A JP10605298 A JP 10605298A JP H11296138 A JPH11296138 A JP H11296138A
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JP
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discharge
display
voltage
electrodes
selection
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Application number
JP10106052A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Asai
秀之 浅井
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Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コントラストが高く且つ高輝度が得られるAC
−DC複合型放電表示装置およびその駆動方法を提供す
る。 【解決手段】トリガ・セッティイング工程において、複
数の放電空間26内でそれぞれ交流放電が発生させられ
て誘電体層44上に壁電荷がそれぞれ蓄積され、表示セ
ル壁電荷蓄積工程において、複数本のアドレス・カソー
ド30に負電圧V K が順次印加されることによりその誘
電体層44上の壁電荷を利用して複数の放電空間26の
各々でトリガ放電が順次発生させられると共に、その印
加タイミングに合わせて複数本のアドレス・アノード2
8に選択的に正電圧VA が印加されることにより、トリ
ガ放電を利用して複数本のアドレス・カソード30との
間で順次放電させられ、発光させる放電空間26内の誘
電体18、20上に壁電荷が蓄積され、更に、表示放電
工程において、一対の表示電極14、16間に放電維持
電圧VSH−VSLが周期的に極性が反転するように印加さ
れることにより表示放電空間26内で継続して放電させ
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ・ディス
プレイ・パネル(Plasma Display Panel:PDP)等に
代表される放電表示装置の駆動方法に関し、特に所謂A
C−DC複合型と称される放電表示装置の駆動方法の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】マトリックス状に配置された複数の放電
空間と、その複数の放電空間内においてそれぞれ誘電体
に覆われて設けられ、全面でそれぞれ共通に駆動される
ことにより相互間で放電させられる一対の表示電極と、
それら複数の放電空間の各々で交わるように互いに直交
する一方向および他方向のそれぞれ沿って平行に配置さ
れたそれぞれ複数本の第一選択電極および第二選択電極
とを備えた放電表示装置が知られている。例えば、特公
平7−70289号公報或いは特許第2650013号
公報等に記載されている表示用放電管(PDP)がそれ
である。
【0003】上記のPDPにおいては、例えば図1(a)
,(b) に示されるように、透光性を有する前面板10
および背面板12の間に、格子状の表示電極14,16
がそれぞれ誘電体18,20で覆われて構成される格子
状隔壁体22,24を配設することによって複数の放電
空間(セル)26が形成されている。また、前面板10
および背面板12の内面には、互いに直交する方向に沿
ってそれぞれ複数本のアドレス・アノード(第一選択電
極)28およびアドレス・カソード(第二選択電極)3
0が各放電空間26を通るように設けられている。その
ため、表示セル26を選択するアドレス放電は、アドレ
ス・アノード28およびアドレス・カソード30間の直
流放電で為される一方、選択された放電空間26内での
表示放電は、一対の表示電極14,16間の交流放電で
為される。したがって、このようなAC−DC複合型P
DPでは、セル選択が容易に行われると共に交流放電に
基づくメモリ効果によって表示放電が継続させられるこ
とから、簡単な駆動方法で高い輝度を得ることができ
る。なお、図1(b) は(a) のb−b視断面であるが、説
明の便宜上、格子状隔壁体22,24が(a) よりも大き
く描かれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なAC−DC複合型PDPは、例えば、上記の特許第2
650013号公報等に記載されているように、1画面
を表示する1フィールドと呼ばれる期間を、セル選択を
行うアドレス期間と表示放電を行うメモリー(表示)期
間とに分けた図2に示されるようなタイミング・チャー
トに従って駆動される。なお、図において、An はアド
レス・アノード28、K1 〜Kn はアドレス・カソード
30、M1 ,M2 は表示電極14,16の電位をそれぞ
れ示す。
【0005】すなわち、アドレス期間において、先ず、
例えば表示電極14,16間に消去パルス(例えば、細
幅の放電維持電圧)を印加し、前画面で表示放電を行っ
ていたセルの壁電荷を消去する。次いで、表示電極1
4、16間に放電維持電圧を印加した状態で、アドレス
・カソード30に線順次で所定の負電圧Vk を印加して
走査すると共に、その走査のタイミングに同期して所定
のアドレス・アノード28に所定の正電圧VA を印加す
る。これにより、それら負電圧Vk および正電圧VA
それぞれ印加されたアドレス・アノード28およびアド
レス・カソード30の交点に位置する所定の放電空間2
6内において、それらの間でアドレス放電させられ、そ
れによって発生した荷電粒子が表示セルの誘電体18,
20上に壁電荷として蓄積される。そして、メモリー期
間において、一対の表示電極14,16間に所定の放電
維持パルスが与えられると、壁電荷が蓄積された表示セ
ル26では、一方の表示電極14を覆う誘電体18上に
正の壁電荷が、他方の表示電極16を覆う誘電体20上
に負の壁電荷がそれぞれ蓄積されていることから、放電
維持電圧に壁電荷の大きさだけ重畳されることにより放
電開始電圧を上回る電位差が表示電極14,16間に与
えられることになるため、表示放電が発生し継続させら
れる。
【0006】上記の駆動方法におけるアドレス期間で
は、全ての放電空間26内の壁電荷が消去された状態
で、アドレス・アノード28およびアドレス・カソード
30間に電圧(VA +Vk )を印加してアドレス放電を
発生させる。そのため、放電空間26毎の特性バラツキ
や残留する壁電荷量の相違等に応じて放電が発生し難い
条件になっているところでは放電遅れが発生することか
ら、誘電体上に蓄積される壁電荷量に大きなバラツキが
生じて表示が不安定になる。アドレス放電を容易に発生
させるためには印加電圧(VA +Vk )を高くすればよ
く、また、放電遅れに起因する壁電荷量のバラツキはそ
の印加時間を長くする(すなわちパルス幅を大きくす
る)ことでも抑制し得る。しかしながら、印加電圧を高
くする方法では、アドレス・アノード28およびアドレ
ス・カソード30と表示電極14、16との間の電位差
が大きくなるため、それらの間で誤放電が発生して選択
しない放電空間26内に壁電荷が蓄積され得る。そのた
め、アドレス放電に関係なく表示放電が発生するため、
所期の画像を表示できないという問題がある。また、電
圧の印加時間を長くする方法では、個々の放電空間26
に対するアドレス時間が長くなるため、全体としてアド
レス期間が長くなって輝度が低下するという問題があ
る。表示の1フィールドは人間の目の残像特性に応じて
画像のちらつきが認識されない短時間に設定されること
から、アドレス期間が長くなると表示に直接寄与するメ
モリー期間が短くなるのである。
【0007】一方、図3に示されるように、予め全ての
セルに壁電荷を蓄積して、アドレス放電によって非表示
セルの壁電荷を消去する駆動方法も提案されている。図
において、アドレス期間の始めの壁電荷蓄積期間では、
例えば表示電極14,16間に放電開始電圧Vw を印加
することによって全放電空間26内の誘電体18,20
上に壁電荷を蓄積する。次いで、壁電荷消去期間におい
て、アドレス・カソード30に線順次で所定の負電圧V
k を印加して走査すると共に、その走査のタイミングに
同期して所定のアドレス・アノード28に所定の正電圧
A を印加する。このとき、一対の表示電極14,16
はアドレス・アノード28およびアドレス・カソード3
0の電位の中間の同電位である例えばバイアス電位VB
に保持される。これにより、所定の放電空間26内でア
ドレス・カソード30およびアドレス・アノード28間
でアドレス放電させられて、それによって発生した荷電
粒子によって非表示セルの誘電体18,20上の壁電荷
が消去され、その後、空間電位と一対の表示電極14,
16との電位差に応じて、誘電体18,20上に同様な
壁電荷が蓄積される。なお、上記のような駆動方法にお
いて『壁電荷を消去する』とは、必ずしも壁電荷が残存
していない状態にすることを意味せず、駆動に影響しな
い程度まで壁電荷量を少なくすれば実質的に消去したこ
ととなる。
【0008】したがって、上記図3に示されるような駆
動方法では、アドレス放電により表示セルに壁電荷を蓄
積する図2に示される駆動方法に比較して、予め全ての
セルに壁電荷を蓄積する書込放電がアドレス放電のプラ
イミングとして作用することから、アドレス放電の放電
遅れが抑制されて高速でアドレスすることが可能であ
る。しかしながら、この駆動方法ではアドレス期間にお
いて非表示セルでアドレス放電させることから、非表示
セルで表示に直接寄与しないバックグラウンドの発光が
生ずるため、コントラストが低下するという問題があ
る。因みに、全放電空間26で壁電荷を蓄積するための
書込放電は、誘電体18、20に覆われた表示電極1
4、16間で為される交流放電であることから、その誘
電体18、20上の壁電荷量が飽和するまでの一瞬で終
了する。したがって、この放電による発光は弱く、表示
品位に殆ど影響を及ぼさない。これに対して、非表示セ
ルで壁電荷を消去するアドレス放電は、放電空間26内
に露出させられたアドレス・アノード28、アドレス・
カソード30間で為される直流放電であることから、電
圧を印加している間は継続して放電させられる。そし
て、電圧波形の鈍りや放電空間26毎の放電特性バラツ
キを考慮して、全ての非表示セルで確実にアドレス放電
が発生するように、印加電圧が十分に高く且つ個々の電
極28、30に対する印加時間が十分に長く設定される
ことから、これによる発光は強くなって表示品位に大き
な影響を及ぼすのである。
【0009】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的とするところは、コントラス
トが高く且つ高輝度が得られるAC−DC複合型放電表
示装置およびその駆動方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための第1の手段】斯かる目的を達成
するため、第1発明の駆動方法の要旨とするところは、
マトリックス状に配置された複数の放電空間内において
それぞれ誘電体に覆われて設けられ、全面でそれぞれ共
通に駆動されることにより相互間で放電させられる一対
の表示電極と、それら複数の放電空間の各々で交わるよ
うに互いに直交する一方向および他方向のそれぞれに沿
って平行に配置されたそれぞれ複数本の第一選択電極お
よび第二選択電極とを備えたAC−DC複合型放電表示
装置を駆動する方法であって、(a) 前記複数の放電空間
でそれぞれ交流放電を発生させて各々の内壁面に第一壁
電荷をそれぞれ蓄積する第一壁電荷蓄積工程と、(b) 前
記複数本の第一選択電極に所定の第一電圧を順次印加す
ることにより前記第一壁電荷を利用して前記複数の放電
空間の各々で補助放電を順次発生させると共に、その第
一電圧の印加タイミングに合わせて前記複数本の第二選
択電極に選択的に所定の第二電圧を印加することにより
その補助放電を利用してそれら複数本の第一選択電極と
の間で順次放電させて、発光させる表示放電空間内の前
記誘電体上に第二壁電荷を蓄積する表示放電空間選択工
程と、(c) 前記一対の表示電極間に所定の放電維持電圧
を周期的に極性が反転するように印加することにより前
記表示放電空間内で継続して放電させる表示放電工程と
を、含むことにある。
【0011】
【第1発明の効果】このようにすれば、AC−DC複合
型放電表示装置を駆動するに際しては、第一壁電荷蓄積
工程において、複数の放電空間内でそれぞれ交流放電が
発生させられて各々の内壁面に第一壁電荷がそれぞれ蓄
積され、続く表示放電空間選択工程において、複数本の
第一選択電極に所定の第一電圧が順次印加されることに
より第一壁電荷を利用して複数の放電空間の各々で補助
放電が順次発生させられると共に、その第一電圧の印加
タイミングに合わせて複数本の第二選択電極に選択的に
所定の第二電圧が印加されることによりその補助放電を
利用して複数本の第一選択電極との間で順次放電させら
れて、発光させる表示放電空間内の誘電体上に第二壁電
荷が蓄積され、更に、表示放電工程において、一対の表
示電極間に所定の放電維持電圧が周期的に極性が反転す
るように印加されることにより表示放電空間内で継続し
て放電させられる。そのため、表示放電空間選択工程に
おいては、第一壁電荷蓄積工程において蓄積された壁電
荷を利用した補助放電によって、表示放電空間で第一、
第二選択電極間の放電が誘発される。したがって、表示
放電空間を選択するための放電が容易に発生させられる
ことから、各放電空間において確実に放電を発生させつ
つ個々の電極への電圧印加時間を短くできるため、表示
放電空間選択工程を十分に短く延いては表示放電工程を
十分に長くして輝度を高めることができる。このとき、
非表示放電空間で発生させられる放電は第一壁電荷蓄積
工程における交流放電だけであり、表示放電空間に壁電
荷を蓄積するための選択的な放電はその表示放電空間だ
けで発生させられることから、非表示放電空間における
発光(バックグラウンドの発光)は極めて微弱となる。
これにより、AC−DC複合型放電表示装置を駆動する
に際して、コントラストを高め且つ高輝度を得ることが
できる。
【0012】
【第1発明の他の態様】ここで、好適には、(a-1) 前記
第一壁電荷蓄積工程は、前記複数本の第一選択電極およ
び第二選択電極の一方を前記交流放電に用いるものであ
る。このようにすれば、前記複数の放電空間の内壁面に
第一壁電荷をそれぞれ蓄積するための交流放電を発生さ
せる放電電極の一方として、第一選択電極および第二選
択電極の一方が用いられる。そのため、表示放電空間を
選択する目的で従来から備えられている電極を有効に利
用して、好適に全ての放電空間に第一壁電荷を蓄積する
ことができる。放電を発生させるための電極の少なくと
も一方が誘電体で覆われた交流放電電極であれば、発生
する放電は交流放電となるため、上記のように一方を一
般に直流放電電極として設けられる第一、第二選択電極
で構成してもよいのである。なお、本願において「交流
放電」は、壁電荷量の飽和によって極めて短時間で放電
が終了させられるものであればその目的を達成し得るた
め、このように一方の電極が直流放電電極で構成される
「半交流放電」と称されるものも含むこととなる。
【0013】また、更に好適には、(a-1-1) 前記第一壁
電荷蓄積工程は、前記複数本の第一選択電極および第二
選択電極の一方に、放電電流を制限するための電流制限
抵抗を介することなく所定の放電電圧を印加するもので
ある。このようにすれば、第一選択電極および第二選択
電極の一方を前記交流放電に用いる場合において、その
一方には、それらの間で放電させる際に放電電流を制限
するために設けられている電流制限抵抗を介することな
く、所定の放電電圧が印加される。そのため、第一壁電
荷蓄積工程においては、印加される電圧の波形が電流制
限抵抗の存在によって鈍ることが抑制されることから、
波形の鈍りによって放電開始時期がばらつき延いては蓄
積される第一壁電荷の量が放電空間毎にばらつくことが
抑制され、過不足のない第一壁電荷量となる交流放電条
件を容易に設定し得る。したがって、続く表示放電空間
選択工程において、表示放電空間で壁電荷量が不足して
放電が発生せず、或いは、非表示放電空間において過剰
な壁電荷量に起因して第二選択電極への第二電圧の印加
に無関係に第一選択電極との間で放電が発生することが
好適に抑制されるため、その選択を一層確実に行い得
る。因みに、交流放電においては、蓄積される壁電荷量
が放電電極間の電位差に応じて決定され、印加電圧が一
様であれば壁電荷量は一様となる。しかしながら、放電
開始時期は、放電空間毎の放電特性の相違や、前回の表
示放電工程における表示、非表示の相違等に起因してば
らつき得る。そのため、電圧波形の鈍りが大きい場合に
は、放電開始時期が早い放電空間において、設定電位差
に到達する前に壁電荷量が飽和し得ることから、放電が
終了させられる際の電位差、すなわち実質的な印加電圧
が必ずしも一様とはならないのである。
【0014】また、好適には、前記AC−DC複合型放
電表示装置は、(a-2) 前記複数の放電空間の各々におい
て誘電体で覆われて設けられて共通に駆動される補助電
極を更に備え、前記第一壁電荷蓄積工程は、その補助電
極を前記交流放電に用いるものである。このようにすれ
ば、第一壁電荷蓄積工程においては、一対の表示電極お
よび第一、第二選択電極に加えて各々の放電空間におい
て誘電体で覆われて設けられる共通の補助電極と他の電
極との間で交流放電させられる。そのため、第一壁電荷
蓄積工程および表示放電空間選択工程における補助電極
への印加電圧は、交流放電を発生させ或いは表示放電空
間を選択する目的でそれぞれ設定される一対の表示電極
や第一、第二選択電極への印加電圧との関係を専ら考慮
して、これらとの関係において適切となるように設定す
ればよい。したがって、既存の四種の電極相互の関係に
特に変更を加える必要がないため、駆動方法や印加電圧
波形が複雑になることが抑制される。因みに、表示放電
空間に第二壁電荷を蓄積するに際しては、第一、第二選
択電極間の電位差をそれらの間で放電(アドレス放電)
が発生させられる電位差に、一対の表示電極間の電位差
をそれらの表面上に第二壁電荷が蓄積される電位差に、
それぞれ設定する一方、第一、第二選択電極と一対の表
示電極との相互関係はそれらの間で放電が発生しない電
位差になるように設定する必要がある。そのため、例え
ば一対の表示電極の一方を第一壁電荷を蓄積するための
交流放電に用い、更に表示放電空間を選択する際の補助
放電に用いる場合には、上記のような相互関係を実現す
るために駆動方法が複雑になるのである。
【0015】また、好適には、(b-1) 前記表示放電空間
選択工程は、前記複数本の第一選択電極および第二選択
電極間の放電で発生した電荷が前記誘電体上に蓄積され
るように、前記一対の表示電極間に前記所定の放電維持
電圧を印加すると共に、前記第一電圧を、それら第一選
択電極および第二選択電極と一対の表示電極との間の実
効電位差が放電開始電圧を越えず、且つ前記補助電極と
の間で補助放電が発生するように設定するものである。
このようにすれば、誘電体に覆われた補助電極が更に備
えられる場合において、表示放電空間選択工程において
は、第一、第二選択電極間の放電で発生した電荷が誘電
体上に蓄積されるように一対の表示電極間に放電維持電
圧が印加されると共に、それら第一、第二選択電極と一
対の表示電極との間の実効電位差が放電開始電圧を越え
ず且つ補助電極との間で補助放電が発生するように前記
第一電圧が設定される。そのため、一対の表示電極間に
放電維持電圧が印加されていることから、誘電体上に蓄
積される第二壁電荷量は続く表示放電工程において好適
に表示放電が発生し且つ維持される量となる。また、第
一電圧が上記のように設定されることから、第一、第二
選択電極と一対の表示電極との間で表示放電空間の選択
に無関係に放電の発生することが抑制されつつ補助放電
が好適に発生させられる。したがって、表示放電空間の
選択が一層確実に行われる。
【0016】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記目的を
達成するための第2発明の要旨とするところは、マトリ
ックス状に配置された複数の放電空間内においてそれぞ
れ誘電体に覆われて設けられ、全面でそれぞれ共通に駆
動されることにより相互間で放電させられる一対の表示
電極と、それら複数の放電空間の各々で交わるように互
いに直交する一方向および他方向のそれぞれに沿って平
行に配置されたそれぞれ複数本の第一選択電極および第
二選択電極とを備え、それら第一選択電極および第二選
択電極との間で選択的に放電を発生させることにより表
示させる放電空間の前記誘電体上に壁電荷を蓄積して表
示放電空間を選択し、その壁電荷を重畳した実効電圧が
放電開始電圧を越える所定の放電維持電圧を前記一対の
表示電極に周期的に印加して維持放電を発生させること
によりその表示放電空間から発光させる形式のAC−D
C複合型放電表示装置であって、(d) 前記複数の放電空
間の各々において誘電体で覆われて設けられ、共通に駆
動される補助電極を含むことにある。
【0017】
【第2発明の効果】このようにすれば、AC−DC複合
型放電表示装置は、複数の放電空間の各々において誘電
体で覆われて設けられ、共通に駆動される補助電極を含
んで構成される。そのため、表示放電空間の選択のため
の放電および表示放電には直接関係しない第5の電極と
して誘電体に覆われた共通の補助電極が設けられること
から、この補助電極と既存の四種の電極の何れかとの間
で、全ての放電空間に前記の第一壁電荷を蓄積するため
の交流放電を発生させ、その誘電体上に第一壁電荷を形
成することができる。したがって、その第一壁電荷を利
用して発生させられる補助放電を、前記第一、第二選択
電極間の放電を誘発させるために利用することにより、
前記第一発明の駆動方法を好適に実現してコントラスト
を低下させることなく輝度を高め得る。これにより、コ
ントラストが高く且つ高輝度のAC−DC複合型放電表
示装置を得ることができる。
【0018】
【第2発明の他の態様】ここで、好適には、上記のAC
−DC複合型放電表示装置は、(e) 前記複数本の第一選
択電極および第二選択電極の一方を各別に駆動するため
に設けられ、放電電流を制限するための電流制限抵抗を
介して駆動電圧を印加する第一経路と、その電流制限抵
抗を介することなく駆動電圧を印加する第二経路とを、
その一方の各々に択一的に接続する選択駆動回路を備え
たものである。このようにすれば、AC−DC複合型放
電表示装置には、複数本の第一、第二選択電極の一方を
各別に駆動するために設けられ、放電電流を制限するた
めの電流制限抵抗を介して駆動電圧を印加する第一経路
と、その電流制限抵抗を介することなく駆動電圧を印加
する第二経路とを、その一方の各々に択一的に接続する
選択駆動回路が備えられる。そのため、第一、第二選択
電極間で表示放電空間を選択するための放電をするに際
しては、第一経路を介して電圧を印加することによって
放電電流が過大となることを好適に抑制できる一方、第
一選択電極および第二選択電極の一方を前記交流放電に
用いる場合には、第二経路を介して電圧を印加すること
によって電圧波形の鈍りを好適に抑制し延いては蓄積さ
れる第一壁電荷量のバラツキを好適に抑制できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例におい
て、各部の寸法比等は必ずしも正確に描かれていない。
【0020】図4は、本発明の一実施例の駆動方法が適
用されるAC−DC複合型PDP(以下、単にPDPと
いう)40の要部構成を示す図である。図において、P
DP40は、透光性を有するガラス平板から成る前面板
10と、同様にガラス平板から成る背面板12と、それ
ら前面板10および背面板12の間にマトリックス状
(縦横格子状)に配列された複数の放電空間(セル)2
6を形成する互いに同形状の一対の格子状隔壁22、2
4とを備えて構成されている。
【0021】上記の格子状隔壁22、24は、それぞれ
格子状の金属から成る第1メモリ電極14および第2メ
モリ電極16(以下、特に区別しないときはメモリ電極
14、16という)と、それらの表面をそれぞれ覆って
設けられたガラス等の絶縁材料から成る誘電体層18、
20とから構成されている。これらメモリ電極14、1
6は、例えば所謂426合金(Ni 42, Cr 6,残部Fe)等
のガラスと略同様な熱膨張係数を有する金属から成るシ
ート材を、化学エッチング処理等によって格子状に加工
したものである。なお、格子状隔壁22、24は開口部
の大きさが1.1(mm) ×0.3(mm) 程度、格子の一方向に沿
って伸びる部分の幅寸法がそれぞれ100(μm)程度、厚さ
が100(μm)程度とされており、メモリ電極14、16の
高さは 50(μm)程度、誘電体層18、20の厚さは 25
(μm)程度である。上記複数の放電空間26はこれら一
対の格子状隔壁22、24を開口部が一致するように重
ね合わせることで形成されており、各々の平面寸法は開
口部の大きさに等しく、高さ寸法は厚さの合計に等しい
200(μm)程度となっている。本実施例においては、上記
のメモリ電極14、16が一対の表示電極に相当し、こ
れらはそれぞれ全面で共通に形成され且つ一括して駆動
される。
【0022】また、上記の前面板10の背面板12側に
位置する内面には、上記格子状隔壁22、24の構成部
分であって放電空間26を構成するために一方向に沿っ
て伸びる部分(すなわち構成部分である長手状壁部の一
方)に沿って略等間隔で、複数本のアドレス・アノード
28が放電空間26の略中央部に位置するように設けら
れている。このアドレス・アノード28は、例えば、幅
100(μm)程度、厚さ 10(μm)程度の寸法に、Ni(ニッケ
ル)、Al(アルミニウム)等の電極材料から厚膜スクリ
ーン印刷法等によって形成されたものであり、複数本の
アドレス・アノード28相互の中心間距離は、放電空間
26の上記一方向における中心間隔に等しく例えば 1.2
(mm)程度にされている。なお、前面板10の内面のアド
レス・アノード28を除く部分には、各放電空間26毎
に図示しない所定の発光色の蛍光体層が設けられてい
る。本実施例においては、上記のアドレス・アノード2
8が第二選択電極に相当する。
【0023】また、前記の背面板12の前面板10側の
内面には、その略全面を覆う例えば厚さが 10(μm)程度
のトリガ電極42、およびそのトリガ電極42の全面を
覆う例えば厚さが 30(μm)程度の誘電体層44が設けら
れている。このトリガ電極42は、例えば、Ag(銀)等
の電極材料から厚膜スクリーン印刷法等によって形成さ
れたものであり、誘電体層44は、ガラス等の絶縁材料
から同様に厚膜スクリーン印刷法等によって形成された
ものである。なお、メモリ電極14、16、およびトリ
ガ電極42をそれぞれ覆う誘電体層18、20、44上
には、例えばMgO 薄膜等から成る図示しない保護層が蒸
着等によって設けられている。本実施例においては、上
記のトリガ電極42が補助電極に相当する。したがっ
て、補助電極すなわちトリガ電極42は、メモリ電極1
4、16と同様に全面に共通に形成されており、一括し
て駆動される。
【0024】また、上記の誘電体層44上には、格子状
隔壁22、24の構成部分であって放電空間26を構成
するために上記一方向と直交する他方向に沿って伸びる
部分(すなわち構成部分である長手状壁部の他方)に沿
って略等間隔で、複数のアドレス・カソード30が、放
電空間26の略中央部に位置するように設けられてい
る。すなわち、アドレス・アノード28とアドレス・カ
ソード30とは、互いに直交するように配列されてお
り、これらの交点は各放電空間26の略中央部に位置す
る。このアドレス・カソード30は、例えば、幅100(μ
m)、厚さ 10(μm)程度の寸法に、Ni、Al等の電極材料か
ら厚膜スクリーン印刷法等によって形成されたものであ
り、複数本のアドレス・カソード30相互の中心間隔は
放電空間26の上記他方向における中心間隔に等しく0.
4(mm) 程度に構成されている。本実施例においては、こ
のアドレス・カソード30が第一選択電極に相当する。
なお、前記のトリガ電極42は、アドレス・カソード3
0の直下の位置を抜いたパターンで形成されてもよい。
このようにすれば、それらの間の相互誘導に起因して生
じ得る誤作動を抑制できる。また、前面板10および背
面板12と格子状隔壁22、24との間には、アドレス
・アノード28或いはアドレス・カソード30の厚さに
相当する隙間が形成され、放電空間26はその隙間を介
して連通させられているが、この隙間の存在は放電特性
に何ら影響するものではない。
【0025】以上のように構成されたPDP40の駆動
方法を、各電極14、16、28、30、および42に
それぞれ印加する電圧波形を表す図5のタイミング・チ
ャート、および壁電荷の変化を表す図6(a) 〜(f) を参
照しつつ説明する。なお、図5は、PDP40で連続的
に画像を表示するに際して、ある瞬間における1画像を
構成するための1フィールドと呼ばれる期間を抜き出し
て示すものである。この1フィールドが、画像のちらつ
きが認識されない例えば60(Hz)程度以上の周波数で繰り
返されることにより、所望の動画像が連続的に或いは所
望の静止画像が継続的に表示される。また、図におい
て、An は任意のアドレス・アノード28、K1 、K
2 、〜Kn は個々のアドレス・カソード30、M1 、M
2 は第1メモリ電極14,第2メモリー電極16、およ
びTはトリガ電極42の電位(電圧波形)をそれぞれ示
している。
【0026】まず、前フィールドが終了して新たな1フ
ィールドが開始する時刻t0 においては、何れの電極も
バイアス電位VB に保持されており、画像は表示されて
いない。このとき、前フィールドで表示されていたセル
(放電空間26)では、図6(a) に示されるように誘電
体18、20上に壁電荷が蓄積されているが、非表示セ
ルでは壁電荷は存在しないかそれよりも十分に微量とな
っている。この時刻t 0 から開始するアドレス期間にお
いて、時刻t1 になるとメモリー電極14,16にそれ
ぞれ電位VSL,VSHでパルス幅0.5(μs)程度の消去電
圧、すなわちVSH−VSL=180(V)程度の放電維持電圧に
等しい電圧が印加される。これにより、前フィールドで
表示放電が行われていたセル(放電空間26)では、そ
れらを覆う誘電体層18、20上にそれぞれ蓄積されて
いる壁電荷が印加電圧に重畳されて放電開始電圧を越え
るため、図6(a) に示されるように、それらメモリー電
極14,16間で交流放電が発生する。但し、図5に示
されるようにパルス幅は表示放電の場合よりも十分に細
くされて、放電発生後、直ちに電圧の印加が停止される
ことから、図6(b) に示されるように、その表示セルの
壁電荷が消去される。一方、前フィールドで表示させら
れなかったセルでは、誘電体18、20上における実効
電圧が放電開始電圧を越えないことから放電は発生せ
ず、壁電荷が存在しない図6(b) と同様な状態に維持さ
れる。このため、消去電圧の印加後においては、全ての
放電空間26に壁電荷が実質的に存在しない略一様な初
期状態が実現される。本実施例においては、この壁電荷
を消去する時刻t0 〜t2 が壁電荷消去工程に対応す
る。
【0027】続く時刻t2 〜t3 のトリガ・セッティン
グ工程(期間)においては、トリガ電極42に例えば−
180 〜−250(V)程度の負電圧VW が印加されると共に、
全てのアドレス・アノード28に例えば+120(V)程度の
正電圧VA が印加される。これにより、アドレス・アノ
ード28とトリガ電極42との間の電位差が300 〜370
(V)程度と大きくなって放電開始電圧を越えるため、そ
れらの間で書込放電が発生させられる。この電位差は、
前フィールドでの表示の有無や放電空間26毎の放電特
性のバラツキを考慮して、全セルで確実に書込放電が発
生するように設定される。図6(c) は、この状態を示し
ている。この書込放電によって放電空間26内の放電ガ
スが電離させられて荷電粒子が発生するが、負電圧を印
加されているトリガ電極42が誘電体44で覆われた交
流放電電極であることから、その誘電体層44上には正
の壁電荷が蓄積されることとなる。一方、アドレス・ア
ノード28は放電空間26内に露出させられた直流放電
電極であることから、それに向かわせられる負の荷電粒
子(電子)はアドレス・アノード28に吸収されて消滅
する。アドレス・アノード28とトリガ電極42との実
効電位差は、誘電体層44上に正の壁電荷が蓄積される
に従って低下させられるため、その電位差が放電維持電
圧以下となると放電が自動的に停止することとなる。図
6(d) は、この状態すなわちトリガ・セッティングが為
された状態を示している。このように全ての放電空間2
6で一定量の壁電荷(第一壁電荷)が蓄積された状態で
書込放電が完全に終了する。本実施例においては、上記
のトリガ・セッティング工程が第一壁電荷蓄積工程に対
応する。なお、トリガ・セッティングの時間は、放電空
間26相互の放電特性のバラツキを考慮して、全ての放
電空間26で一様に壁電荷が形成されるように十分に長
く設定されている。
【0028】時刻t4 〜t5 の表示セル壁電荷蓄積工程
(期間)においては、先ず、一対のメモリ電極14、1
6に+90(V) 程度の正電圧VSHおよび−90(V) 程度の負
電圧VSLがそれぞれ印加されると共に、トリガ電極42
に+60(V) 程度の正電圧VTが印加される。そして、そ
の状態でアドレス・カソード30に例えば−120(V)程度
の負電圧Vk が線順次で印加されて走査されると共に、
その走査のタイミングに同期して、表示セル(表示させ
る放電空間26)に対応するアドレス・アノード28に
例えば+120(V)程度の正電圧VA が印加される。なお、
アドレス・アノード28およびアドレス・カソード30
にそれぞれ印加されるパルス電流のパルス幅は例えば5
(μs)程度、電流値は200(μA)程度である。これによ
り、図6(e)に示されるように、走査パルスを印加され
たアドレス・カソード30とトリガ電極42との間でト
リガ放電が発生し、この放電がプライミング(引き金)
となって、同時にアドレス・アノード28にデータ・パ
ルスが印加された表示セル26では、アドレス・アノー
ド28およびアドレス・カソード30間で直流放電(ア
ドレス放電)させられる。そして、それによって発生し
た荷電粒子が表示セル26内の空間電位と第1メモリ電
極14および第2メモリー電極16との電位差に基づ
き、図6(f) に示されるように、それぞれを覆う誘電体
層18、20上に蓄積され、壁電荷(第二壁電荷)が形
成される。
【0029】一方、上記の表示セル壁電荷蓄積期間にお
いて、非表示セル26に対応するアドレス・アノード2
8は、正電圧VA が印加されずバイアス電位VB に保持
されている。そのため、その表示セル26では、トリガ
放電によって誘電体44上の壁電荷が消去されるに止ま
り、メモリ電極14、16上の誘電体層18、20表面
には壁電荷が形成されない。したがって、本実施例にお
いては、上記の表示セル壁電荷蓄積期間が、発光させる
表示放電空間内の誘電体上に第二壁電荷を蓄積する表示
放電空間選択工程に対応する。
【0030】時刻t5 においてアドレス期間が終了した
後、続くメモリー期間においては、表示放電工程に対応
する時刻t6 〜t7 の間、第1メモリ電極14および第
2メモリー電極16間に放電維持電圧に相当する例えば
180(V)程度の所定の電位差V SH−VSLが周期的に極性が
反転されつつ形成されるように、それらに維持放電パル
スが与えられる。これにより、表示セル26において
は、その放電維持電圧に壁電荷による電位差が重畳され
て、メモリー電極14,16間の電位差が放電開始電圧
を上回ることとなって、表示放電が開始され、維持され
る。一方、非表示セル26においては、壁電荷による電
位差がないことから、メモリー電極14,16間の電位
差が放電開始電圧よりも低いため、表示放電が開始しな
い。したがって、1フィールドの期間中(厳密にはメモ
リー期間中)、表示セル26のみで表示放電によって発
生した紫外線で励起されて蛍光体層が発光させられ、所
望の1画像が継続的に表示されるのである。
【0031】ここで、本実施例においては、AC−DC
複合型のPDP40を駆動するに際して、トリガ・セッ
ティイング工程において、複数の放電空間26内でそれ
ぞれ交流放電が発生させられて各々の内壁面を構成する
誘電体層44上に壁電荷がそれぞれ蓄積され、続く表示
セル壁電荷蓄積工程において、複数本のアドレス・カソ
ード30に負電圧VK が順次印加されることによりその
誘電体層44上の壁電荷を利用して複数の放電空間26
の各々でトリガ放電が順次発生させられると共に、その
負電圧VK の印加タイミングに合わせて複数本のアドレ
ス・アノード28に選択的に正電圧VA が印加されるこ
とによりそのトリガ放電を利用して複数本のアドレス・
カソード30との間で順次放電させられて、発光させる
表示放電空間26内の誘電体18、20上に壁電荷が蓄
積され、更に、表示放電工程において、一対の表示電極
14、16間に放電維持電圧VSH−VSLが周期的に極性
が反転するように印加されることにより表示放電空間2
6内で継続して放電させられる。そのため、表示セル壁
電荷蓄積工程においては、トリガ・セッティング工程に
おいて蓄積された壁電荷を利用したトリガ放電によっ
て、表示放電空間26でアドレス・カソード30、アド
レス・アノード28間の放電が誘発される。したがっ
て、表示放電空間26を選択するための放電が容易に発
生させられることから、各放電空間26において確実に
放電を発生させつつ個々の電極への電圧印加時間を短く
できるため、表示セル壁電荷蓄積工程を十分に短く延い
ては表示放電工程を十分に長くして輝度を高めることが
できる。このとき、非表示放電空間26で発生させられ
る放電はトリガ・セッティング工程における交流放電だ
けであり、表示放電空間26に壁電荷を蓄積するための
選択的な放電はその表示放電空間26だけで発生させら
れることから、非表示放電空間26における発光は極め
て微弱となる。これにより、AC−DC複合型PDP4
0を駆動するに際して、コントラストを高め且つ高輝度
を得ることができる。
【0032】また、本実施例においては、トリガ・セッ
ティング工程は、複数の放電空間26内において誘電体
層44上に壁電荷をそれぞれ蓄積するための交流放電を
発生させる放電電極の一方として、複数本のアドレス・
アノード28が用いられる。そのため、表示放電空間2
6を選択する目的でAC−DC複合型PDPに従来から
備えられている電極を有効に利用して、好適に全ての放
電空間26でトリガ・セッティングが行われる。
【0033】また、本実施例においては、トリガ・セッ
ティング工程において、一対の表示電極14、16、ア
ドレス・カソード30、およびアドレス・アノード28
に加えて各々の放電空間26において誘電体44で覆わ
れて設けられる共通のトリガ電極42と、アドレス・ア
ノード28との間で交流放電させられる。そのため、ト
リガ・セッティング工程および表示セル壁電荷蓄積工程
におけるトリガ電極42への印加電圧は、交流放電を発
生させ或いは表示放電空間26を選択する目的でそれぞ
れ設定される一対の表示電極14、16、アドレス・カ
ソード30、およびアドレス・アノード28への印加電
圧との関係を専ら考慮して、これらとの関係において適
切となるように設定すればよい。したがって、既存の四
種の電極相互の関係に特に変更を加える必要がないた
め、図5から明らかなように、駆動方法やそれらへの印
加電圧波形が複雑になることが抑制される。
【0034】また、本実施例においては、表示セル壁電
荷蓄積工程においては、アドレス・カソード30、アド
レス・アノード28間の放電で発生した電荷が誘電体1
8、20上に蓄積されるように一対の表示電極14、1
6間に放電維持電圧VSH−V SLが印加されると共に、そ
れらアドレス・カソード30、アドレス・アノード28
と一対の表示電極14、16との間の実効電位差が放電
開始電圧を越えず且つトリガ電極42との間でトリガ放
電が発生するように前記負電圧VK が設定される。その
ため、一対の表示電極14、16間に放電維持電圧VSH
−VSLが印加されていることから、誘電体18、20上
に蓄積される壁電荷量は続く表示放電工程において好適
に表示放電が発生し且つ維持される量となる。また、負
電圧VKが上記のように設定されることから、アドレス
・カソード30、アドレス・アノード28と一対の表示
電極14、16との間で表示放電空間26の選択に無関
係に放電の発生することが抑制されつつトリガ放電が好
適に発生させられる。したがって、表示放電空間26の
選択が一層確実に行われる。
【0035】また、本実施例においては、AC−DC複
合型PDP40は、複数の放電空間26の各々において
誘電体44で覆われて設けられ、共通に駆動されるトリ
ガ電極42を含んで構成される。そのため、表示放電空
間26の選択のための放電および表示放電には直接関係
しない第5の電極として誘電体44に覆われた共通のト
リガ電極42が設けられることから、このトリガ電極4
2と既存の四種の電極の何れか(実施例においてはアド
レス・カソード30)との間で、全ての放電空間26の
誘電体44上に壁電荷を蓄積(トリガ・セッティング)
するための交流放電を発生させることができる。したが
って、その壁電荷を利用して発生させられるトリガ放電
を、アドレス・カソード30、アドレス・アノード28
間の放電を誘発させるために利用することにより、コン
トラストを低下させることなく輝度を高め得る。
【0036】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の説明において前述の実施例と共通する部分は
説明を省略する。
【0037】図7は、前記図5に示されるタイミング・
チャートに従って図4に示されるAC−DC複合型PD
P40を駆動するに際して、アドレス・アノード28を
駆動するために用いられるアノード駆動回路46の要部
を説明する図である。図において、アノード駆動回路4
6は、電源回路のVA レベルとVB レベルから入力され
た電圧を、それぞれアドレス・アノード28(A1 、A
2 、〜An )に接続された複数個の出力端子48から出
力するものである。個々の出力端子48は、スイッチン
グ素子AD1 、AD2 、〜ADn 、AT1 、AT2 、〜
ATn 、およびAB1 、AB2 、〜ABn のオン・オフ
動作に従って、それぞれ3つの第一経路50、第二経路
52、および第三経路54に択一的に接続される。
【0038】上記の第一経路50は、それぞれ電流制限
抵抗R1 、R2 、〜Rn を備えており、これら電流制限
抵抗Rおよびスイッチング素子ADを介してそれぞれ電
源のVA レベルに接続されている。また、第二経路52
は、電流制限抵抗Rを備えておらず、スイッチング素子
ATだけを介してそれぞれ電源のVA レベルに接続され
ている。また、第三経路54は、スイッチング素子AB
を介してそれぞれ電源のVB レベルに接続されている。
【0039】そのため、スイッチング素子ADがオンで
他がオフのときには、電流制限抵抗Rを介してアドレス
・アノード28に正電圧VA が印加され、スイッチング
素子ATがオンで他がオフのときには、電流制限抵抗R
を介することなく第二経路52からアドレス・アノード
28に正電圧VA が印加され、更に、スイッチング素子
ABがオンで他がオフのときには、第三経路54からア
ドレス・アノード28にバイアス電圧VB が印加され
る。したがって、本実施例においては、前記のアノード
駆動回路46が選択駆動回路に相当する。
【0040】上記のようなアノード駆動回路46を用い
て図5のタイミング・チャートに従ってPDP40を駆
動するに際して、時刻t2 〜t3 のトリガ・セッティン
グ工程においては、スイッチング素子ATがオン動作さ
せられる。これにより、アドレス・アノード28に電流
制限抵抗Rを介することなく、正電圧VA が直接印加さ
れ、同時に負電圧VW を印加されたトリガ電極42との
間で交流放電(トリが・セッティング)が行われる。こ
のとき、アドレス・アノード28に印加される電圧波形
には、電流制限抵抗Rに起因する鈍りが生じ得ないこと
から、その電位が速やかに設定電圧(正電圧VA )に到
達する。したがって、電圧波形の鈍りによって放電開始
時期がばらつき延いては放電終了電圧がばらついて、ト
リガ・セッティング後に蓄積されている壁電荷量にバラ
ツキが生じることが好適に抑制される。なお、トリガ・
セッティング工程においてアドレス・アノード28との
間で放電させられる他方のトリが電極42は、誘電体4
4に覆われた交流放電電極であるため、電流制限抵抗R
によって放電電流を制限しなくともそれが過大となるこ
とはない。
【0041】一方、時刻t4 〜t5 の表示セル壁電荷蓄
積工程においては、スイッチング素子ADがオン動作さ
せられる。これにより、アドレス・アノード28に電流
制限抵抗Rを介して正電圧VA が印加され、同時に負電
圧VK を印加されて走査されているアドレス・カソード
30との間でアドレス放電が発生させられる。このアド
レス放電は、図4から明らかなように何れも放電空間2
6内に露出して設けられている直流放電電極28、30
間で行われるが、アノード駆動回路46には電流制限抵
抗Rが備えられているため、アドレス・アノード28お
よびアドレス・カソード30の電流量が過大となること
が好適に抑制される。なお、表示放電期間等のアドレス
・アノード28の電位をバイアス・レベルに保持すると
きには、スイッチング素子ABがオン動作させられるこ
とによってアドレス・アノード28にバイアス電圧VB
が印加される。この点は従来の駆動回路と同様である。
【0042】ここで、本実施例によれば、トリガ・セッ
ティング工程においては、交流放電に用いられるアドレ
ス・アノード28に、アドレス・カソード30との間で
アドレス放電させる際に放電電流を制限するために設け
られている電流制限抵抗Rを介することなく、正電圧V
A が印加される。そのため、トリガ・セッティング工程
においては、印加される電圧の波形が電流制限抵抗Rの
存在によって鈍ることが抑制されることから、波形の鈍
りによって放電開始時期がばらつき延いては誘電体層4
4上に蓄積される壁電荷量が放電空間26毎にばらつく
ことが抑制され、過不足のない壁電荷量となる交流放電
条件を容易に設定し得る。したがって、続く表示セル壁
電荷蓄積工程において、表示セルで壁電荷量が不足して
放電が発生せず、或いは、非表示セルにおいて過剰な壁
電荷量に起因してアドレス・アノード28への正電圧V
A の印加に無関係にアドレス・カソード30との間で放
電が発生することが好適に抑制されるため、その選択を
一層確実に行い得る。
【0043】また、本実施例においては、AC−DC複
合型PDP40には、アドレス・アノード28を各別に
駆動するために設けられ、放電電流を制限するための電
流制限抵抗Rを介して正電圧VA を印加する第一経路5
0と、その電流制限抵抗Rを介することなく正電圧VA
を印加する第二経路52とを、そのアドレス・アノード
28の各々に択一的に接続するアノード駆動回路46が
備えられる。そのため、アドレス・アノード28、アド
レス・カソード30間で表示セルを選択するためのアド
レス放電をさせるに際しては、第一経路50を介して正
電圧VA を印加することによって放電電流が過大となる
ことが好適に抑制される一方、アドレス・アノード28
がトリガ・セッティングのための交流放電に用いられる
際には、第二経路52を介して正電圧VA を印加するこ
とによって電圧波形の鈍りを好適に抑制し延いては誘電
体層44上に蓄積される壁電荷量のバラツキを好適に抑
制できる。
【0044】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0045】例えば、実施例においては、本発明が前面
板10の内面に図示しない蛍光体層を備えたカラー表示
用のAC−DC複合型PDP40に適用された場合につ
いて説明したが、表示セル選択のためのそれぞれ複数本
の第一選択電極(アドレス・カソード30)および第二
選択電極(アドレス・アノード28)と、表示のための
一対の表示電極とを備える形式のAC−DC複合型PD
Pであれば、蛍光体層を備えていないモノクロ表示用の
ものにも本発明は同様に適用される。
【0046】また、実施例においては、セル選択や表示
に直接用いられず、セル選択の放電のプライミングを形
成することを目的とする第5の電極としてトリガ電極4
2が備えられていたが、トリガ電極42は必ずしも備え
られていなくともよい。例えば、一対の表示電極14、
16の一方とアドレス・アノード28との間でトリガ・
セッティングのための交流放電を発生させるように構成
すれば、トリガ電極42は不要となる。図5における駆
動波形では、表示電極14(M1 )をトリガ電極として
用いればよい。その場合には、例えば、表示セル壁電荷
蓄積期間においてその表示電極14の電位を図5に示さ
れるトリガ電極42の電位と同様にし、或いは、アドレ
ス・カソード30の各々の走査タイミングにおいてトリ
ガ放電の発生直後に表示電極14の電位を一時的にVB
に低下させればよい。前者の場合には、表示電極14上
には壁電荷が十分に蓄積されない状態でメモリ期間が開
始され得るが、必要に応じて最初のパルスを強くする等
の処置を施せばよい。
【0047】また、実施例においては、一対の表示電極
14、16が互いに同様な形状の格子状に構成されてい
たが、これらの形状は適宜変更される。例えば、図4
(b) における断面形状が相互に異なるように、格子の一
方向に沿って伸びる部分の幅寸法や、その前面板10か
ら背面板12に向かう方向における厚さ寸法等を、一方
と他方とで相互に異なるものとしてもよい。また、前述
のようにトリガ電極42を設けない場合には、表示電極
14、16の一方を、トリガ電極42と同様に背面板1
2上に印刷形成してもよい。
【0048】また、実施例においては、トリガ・セッテ
ィングのための交流放電がアドレス・アノード28を利
用して、トリガ放電がアドレス・カソード30を利用し
てそれぞれ発生させられていたが、トリガ・セッティン
グの際に壁電荷が蓄積される誘電体(実施例においては
誘電体層44)側の電位と、直流放電電極との関係がト
リガ放電時に反対となるように設定されていれば、これ
らは反対に用いられてもよく、或いは、一方が両方に用
いられてもよい。
【0049】また、実施例においては、表示セル壁電荷
蓄積工程においてトリが電極42にVT =+60(V) 程度
の正電圧、アドレス・アノード28にVA =+120(V)程
度の正電圧、およびアドレス・カソード30にVK =−
120(V)程度の負電圧がそれぞれ印加されていたが、これ
らの電位は、選択されていないセルで壁電荷が消滅する
一方、選択されたセルではアドレス放電によって誘電体
18、20上に壁電荷が形成されるように適宜設定され
る。例えば、トリガ・セッティング時の蓄積壁電荷量が
多い場合には、トリガ電極42の電位を実施例の場合よ
りも低く(必要であればバイアス・レベルに)してもよ
い。但し、アドレス・カソード30の電位を低くし過ぎ
ると、セル選択とは無関係にVSHに維持されている表示
電極14との間で放電が発生してしまうため、各電極の
電位はこれらの関係も考慮して設定する必要がある。
【0050】また、実施例においては、アドレス・カソ
ード30およびアドレス・アノード28が印刷形成され
ていたが、蒸着等の薄膜法で形成してもよく、或いは金
属線(ワイヤ)等で構成してもよい。また、トリガ電極
42も、印刷形成に代えてガラス膜等の誘電体で被覆し
た金属線で構成して、アドレス・カソード30と平行に
配置してもよい。
【0051】また、実施例においては、アドレス・アノ
ード28およびアドレス・カソード30の全てが互いに
独立させられていたが、格子状隔壁体22、24の複数
の開口部(放電空間26)で表示単位となる1セルを構
成する場合には、複数本のアドレス・アノード28或い
はアドレス・カソード30がその表示単位毎に纏めて駆
動されてもよい。
【0052】また、実施例においては、アドレス・アノ
ード28およびアドレス・カソード30が各放電空間2
6の中央部に位置するように説明したが、それらの位置
は交点が放電空間26内に形成される範囲で適宜変更し
得る。
【0053】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) はAC−DC複合型PDPの構成の一例を
示す分解斜視図であり、(b) は(a) におけるb−b視断
面図である。
【図2】図1のAC−DC複合型PDPの従来の駆動方
法の一例を説明するタイミング・チャートである。
【図3】図1のAC−DC複合型PDPの従来の駆動方
法の他の例を説明するタイミング・チャートである。
【図4】(a) は、本発明の一実施例のAC−DC複合型
PDPの要部構成を示す分解斜視図であり、(b) は(a)
におけるb−b視断面図である。
【図5】図4のAC−DC複合型PDPの駆動方法の一
例を説明するタイミング・チャートである。
【図6】(a) 〜(f) は、図4のAC−DC複合型PDP
を図5の駆動方法で駆動する場合の壁電荷の変化を説明
する図である。
【図7】図4のAC−DC複合型PDPの駆動に用いら
れるアノード駆動回路の構成の一例を説明する図であ
る。
【符号の説明】
26:放電空間{14:第1メモリー電極,16:第2
メモリー電極}(一対の表示電極) 18,20:誘電体層 28:アドレス・アノード(第二選択電極) 30:アドレス・カソード(第一選択電極) 40:AC−DC複合型プラズマ・ディスプレイ・パネ
ル 42:トリガ電極(補助電極) 44:誘電体層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状に配置された複数の放電
    空間内においてそれぞれ誘電体に覆われて設けられ、全
    面でそれぞれ共通に駆動されることにより相互間で放電
    させられる一対の表示電極と、該複数の放電空間の各々
    で交わるように互いに直交する一方向および他方向のそ
    れぞれに沿って平行に配置されたそれぞれ複数本の第一
    選択電極および第二選択電極とを備えたAC−DC複合
    型放電表示装置を駆動する方法であって、 前記複数の放電空間でそれぞれ交流放電を発生させて各
    々の内壁面に第一壁電荷をそれぞれ蓄積する第一壁電荷
    蓄積工程と、 前記複数本の第一選択電極に所定の第一電圧を順次印加
    することにより前記第一壁電荷を利用して前記複数の放
    電空間の各々で補助放電を順次発生させると共に、該第
    一電圧の印加タイミングに合わせて前記複数本の第二選
    択電極に選択的に所定の第二電圧を印加することにより
    該補助放電を利用して該複数本の第一選択電極との間で
    順次放電させて、発光させる表示放電空間内の前記誘電
    体上に第二壁電荷を蓄積する表示放電空間選択工程と、 前記一対の表示電極間に所定の放電維持電圧を周期的に
    極性が反転するように印加することにより前記表示放電
    空間内で継続して放電させる表示放電工程とを、含むこ
    とを特徴とするAC−DC複合型放電表示装置の駆動方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第一壁電荷蓄積工程は、前記複数本
    の第一選択電極および第二選択電極の一方を前記交流放
    電に用いるものである請求項1のAC−DC複合型放電
    表示装置の駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記第一壁電荷蓄積工程は、前記複数本
    の第一選択電極および第二選択電極の一方に、放電電流
    を制限するための電流制限抵抗を介することなく所定の
    放電電圧を印加するものである請求項2のAC−DC複
    合型放電表示装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の放電空間の各々において誘電
    体で覆われて設けられて共通に駆動される補助電極を更
    に備え、前記第一壁電荷蓄積工程は、該補助電極を前記
    交流放電に用いるものである請求項1乃至3の何れかの
    AC−DC複合型放電表示装置の駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記表示放電空間選択工程は、前記複数
    本の第一選択電極および第二選択電極間の放電で発生し
    た電荷が前記誘電体上に蓄積されるように、前記一対の
    表示電極間に前記所定の放電維持電圧を印加すると共
    に、前記第一電圧を、該第一選択電極および該第二選択
    電極と該一対の表示電極との間の実効電位差が放電開始
    電圧を越えず、且つ前記補助電極との間で補助放電が発
    生するように設定するものである請求項4のAC−DC
    複合型放電表示装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】 マトリックス状に配置された複数の放電
    空間内においてそれぞれ誘電体に覆われて設けられ、全
    面でそれぞれ共通に駆動されることにより相互間で放電
    させられる一対の表示電極と、該複数の放電空間の各々
    で交わるように互いに直交する一方向および他方向のそ
    れぞれに沿って平行に配置されたそれぞれ複数本の第一
    選択電極および第二選択電極とを備え、該第一選択電極
    および該第二選択電極との間で選択的に放電を発生させ
    ることにより表示させる放電空間の前記誘電体上に壁電
    荷を蓄積して表示放電空間を選択し、該壁電荷を重畳し
    た実効電圧が放電開始電圧を越える所定の放電維持電圧
    を前記一対の表示電極に周期的に印加して維持放電を発
    生させることにより該表示放電空間から発光させる形式
    のAC−DC複合型放電表示装置であって、 前記複数の放電空間の各々において誘電体で覆われて設
    けられ、共通に駆動される補助電極を含むことを特徴と
    するAC−DC複合型放電表示装置。
  7. 【請求項7】 前記複数本の第一選択電極および第二選
    択電極の一方を各別に駆動するために設けられ、放電電
    流を制限するための電流制限抵抗を介して駆動電圧を印
    加する第一経路と、該電流制限抵抗を介することなく駆
    動電圧を印加する第二経路とを、該一方の各々に択一的
    に接続する選択駆動回路を備えたものである請求項6の
    AC−DC複合型放電表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100485858B1 (ko) * 2001-03-26 2005-04-28 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 방법, 구동 회로 및화상 표시 장치
CN110599976A (zh) * 2019-09-18 2019-12-20 广东长虹电子有限公司 一种快速掉电电路

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