JPH11295155A - 熱電対 - Google Patents

熱電対

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JPH11295155A
JPH11295155A JP10105298A JP10105298A JPH11295155A JP H11295155 A JPH11295155 A JP H11295155A JP 10105298 A JP10105298 A JP 10105298A JP 10105298 A JP10105298 A JP 10105298A JP H11295155 A JPH11295155 A JP H11295155A
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JP
Japan
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plug
thermocouple
pin
receiver
connector
Prior art date
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JP10105298A
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Inventor
Tetsuo Nagae
江 鉄 夫 長
Isao Suzuki
木 勲 夫 鈴
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SUZUKI TOKUSHU KINZOKU KK
Original Assignee
SUZUKI TOKUSHU KINZOKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小形の熱電対に好適で、簡単な構造でコネク
タを構成するプラグとプラグ受との電気的な接続を確実
かつ安定化させ、接続の信頼性を向上するとともに、そ
れらを小スペースで容易かつ確実に組み付けられ、しか
も構成部品の分解修理と有効利用を図れる熱電対を提供
すること。 【解決手段】 対向配置する一対のケース1,2内部に
コネクタ本体12,13を収容する。コネクタ本体12
の一方に導線33を電気的に接続するピンプラグ22,
23を装着する。他方のコネクタ本体13に熱電対素線
35,36を電気的に接続するプラグ受26,27を装
着する。プラグ受26,27にピンプラグ22,23を
抜き差し可能に接続する。ピンプラグ22,23とプラ
グ受26,27を熱電対素線35,36と同質または類
似部材で構成する。前記ピンプラグ22,23を収容す
るプラグ受26,27の一部周面に複数のスリット29
を軸方向に形成する。前記プラグ受26,27周面の外
径を拡縮可能にする。前記プラグ受26,27周面にコ
イルバネ32を着脱可能に装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小形の熱電対に好適
で、簡単な構造でコネクタを構成するプラグとプラグ受
との電気的な接続を確実かつ安定化させ、接続の信頼性
を向上するとともに、それらを小スペースで容易かつ確
実に組み付けられ、しかも構成部品の分解修理と有効利
用を図れるようにした熱電対に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱電対の中に、熱電対素線と同質
または類似部材部材の電気的接続手段として、着脱可能
な一対のコネクタを備えたものがあり、該コネクタは互
いに抜き差し可能なピンプラグとそのプラグ受を備えて
いる。
【0003】上記熱電対は、熱電対素線の断線若しくは
腐食等の劣化時にコネクタを取外し、ピンプラグをプラ
グ受から引き抜き、上記素線を取り換え後、ピンプラグ
をプラグ受に差し込んでコネクタを組み付け、これを繰
り返し使用するようにしていた。
【0004】したがって、このような使用を通じてピン
プラグとプラグ受との隙間が次第に大きくなり、また使
用時の振動によって、それらの電気的な導通が不安定に
なったり不可能になり、熱電対の信頼性が低下するとい
う問題があった。
【0005】このような問題を解決する手段として、ピ
ンプラグやプラグ受を弾性部材で構成し、またはこれら
に弾性手段を設ける方法が考えられる。このうち、前者
の場合、ピンプラグやプラグ受を熱電対素線と異種金属
で構成しても、それらの間に温度差がなければ熱電対の
精度に影響を与えないが、その場合には上記温度差の有
無を計測して補償する手段を要し、構造が複雑化し高価
になる。
【0006】そこで、ピンプラグやプラグ受を熱電対素
線と同種金属で構成すると、それらの材質は弾性が極め
て小さいため、ピンプラグを抜き差しするとプラグ受と
の間にガタを生じて、それらの電気的な接続が不安定に
なり、しかもそれらの機械加工が極めて難しいという問
題がある。
【0007】一方、後者の場合は大形の熱電対に採用で
きるが、その場合でも構造が複雑化し製作が煩雑化し
て、製造コストの上昇を助長する。殊に、小形の熱電対
の場合は弾性手段のスペースの確保が難しく、またその
組み付けも非常に困難になるという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決し、小形の熱電対に好適で、簡単な構造でコネ
クタを構成するプラグとプラグ受との電気的な接続を確
実かつ安定化させ、接続の信頼性を向上するとともに、
それらを小スペースで容易かつ確実に組み付けられ、し
かも構成部品の分解修理と有効利用を図れるようにした
熱電対を提供することを目的にする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明は、対向配置する一対のケース内部にコネクタ本体を
収容し、該コネクタ本体の一方に導線を電気的に接続す
るピンプラグを装着し、他方のコネクタ本体に熱電対素
線を電気的に接続するプラグ受を装着し、該プラグ受に
ピンプラグを抜き差し可能に接続し、これらピンプラグ
とプラグ受を熱電対素線と同質または類似部材で構成し
た熱電対において、前記ピンプラグを収容するプラグ受
の一部周面に複数のスリットを軸方向に形成し、該プラ
グ受周面の外径を拡縮可能にするとともに、前記プラグ
受周面にコイルバネを着脱可能に装着し、極小弾性部材
からなるプラグ受の外径を拡縮可能にし、コイルバネの
装着を実現するとともに、該バネによってプラグ受の拡
径を防止し、ピンプラグとプラグ受との間隙を抑制し
て、プラグとプラグ受との電気的な接続を確実かつ安定
化させ、接続の信頼性を向上する。また、コイルバネに
よる簡単かつコンパクトな手段でプラグ受の拡径を防止
し、小形の熱電対に好適にするとともに、機械加工の難
しいプラグ受の構成の簡潔化と、その製作の容易化を図
れる。
【0010】請求項2の発明は、コイルバネの装着時に
コイル内径を増径可能にし、コイルバネの装着後、原コ
イル内径を弾性により回復可能にし、コイルバネの捩り
作用を通して、該バネの装着の容易化と装着後のバネの
脱落防止を図り、プラグとプラグ受との電気的な接続を
確実かつ安定化させ、接続の信頼性を向上するようにし
ている。請求項3の発明は、前記プラグ受周面の外径を
強制的に縮径してコイルバネを装着し、該縮径後に前記
プラグ受周面の外径を強制的に拡径して原径を回復さ
せ、コイルバネの装着の容易化を実現するとともに、装
着後のバネの脱落を防止するようにしている。
【0011】請求項4の発明は、コネクタ本体にピンプ
ラグまたはプラグ受を着脱可能に装着し、ピンプラグま
たはプラグ受とコネクタ本体とを分解可能にし、それら
の部品の修理点検と個別の交換を可能にするとともに、
使用可能な部品の有効利用を図れるようにしている。請
求項5の発明は、コネクタ本体を対応するケースに着脱
可能に装着し、コネクタ本体とケースとを分解可能に
し、それらの部品の修理点検と個別の交換を可能にする
とともに、使用可能な部品の有効利用を図れるようにし
ている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明すると、図1乃至図10において1,2はス
テンレス鋼等の耐食性金属で構成した中空筒状の一対の
ケースで、それらの端部を突き合わせて同軸上に配置し
ており、その内部に円形断面の中空室3,4を設けてい
る。実施形態ではケース1,2の最大外径を6mmに形
成している。
【0013】前記中空室3,4は、一側に大径の段付孔
5,6を配置し、他側に小径の貫通孔7,8を配置して
いて、上記中空室3の内面先端部に環状溝9を形成し、
段付孔6の内面先端部に二つの環状溝10,11を形成
している。
【0014】上記段付孔5,6に略円筒状のコネクタ本
体12,13を収容し、これらを合成樹脂等の絶縁部材
で構成している。このうち、コネクタ本体12は片側周
面に小径部14を形成し、該小径部14を中空室3に挿
入し、その段部15を段付孔5の端部に係合可能にして
いる。
【0015】図中、16,17はコネクタ本体12の周
面と小径部14の周面に形成した環状溝で、前記環状溝
10,9と対向して配置され、それらに微小な間隙を有
する止輪18,19を介挿し、コネクタ本体12をケー
ス1,2に掛け止め可能にしている。
【0016】一方、コネクタ本体13は直軸状に形成さ
れ、その一端部を段付孔6の段部に係合可能に配置し、
この他側端部は前記環状溝11の開口縁に配置されてい
て、該溝11に係入した止輪20を介しコネクタ本体1
3の移動を規制している。
【0017】前記コネクタ本体12の内部に軸方向に沿
って一対の通孔21が形成され、該通孔21にピンプラ
グ22,23が挿入されている。ピンプラグ22,23
は同形に形成され、それらの材質は後述の熱電対素線と
同質のクロメルまたはアルメルで構成されている。実施
形態ではピンプラグ22をアルメル、ピンプラグ23を
クロメルで構成している。
【0018】ピンプラグ22は図9,10のように、コ
ネクタ本体12より長尺な棒状に構成され、その周面は
平滑に形成されていて、その一端の差込み部22a,2
3aは先細のテーパ状に形成され、当該部がコネクタ本
体12の一側に突出しているピンプラグ22の他端に、
スリワリを形成した端子部22b,23bが設けられ、
当該部がコネクタ本体12の他側に突出している。
【0019】一方、コネクタ本体13の内部に互いに連
通する大小異径の一対の通孔24と透孔25とが軸方向
に沿って形成され、これらの孔24,25にプラグ受2
6,27が挿入されている。プラグ受26,27は同形
に形成され、それらの材質は後述の熱電対素線と同質の
クロメルまたはアルメルで構成されている。実施形態で
はプラグ受26をアルメル、プラグ受27をクロメルで
構成している。
【0020】プラグ受26,27は図5乃至図8のよう
に、コネクタ本体13より長尺な段付きの棒状に構成さ
れ、その片側半部内に前記プラグ22,23を抜き差し
可能なピン孔28が形成されている。また、プラグ受2
6,27の片側半部周面に軸方向に沿って、前記ピン孔
28に連通する複数のスリット29が形成され、当該部
の外径を拡縮可能にしている
【0021】前記プラグ受26,27の一端部に、先細
テーパ状のスプリングガイド30が形成され、該ガイド
30はコネクタ本体13の一側に僅かに突出して位置
し、該ガイド30の近接周面に環状のバネ受31が形成
されている。上記バネ受31にステンレス製の非常に弱
いコイルバネ32が取付けられ、バネ受31周辺の拡径
を規制している。
【0022】上記コイルバネ32は、線径0.2mm、
巻数4〜4.5に形成され、コイル内径の若干の拡径
と、弾性による原形の回復を可能にしている。プラグ受
26,27の他端部に、スリワリを形成した端子部26
b,27bが設けられ、当該部がコネクタ本体13の他
側に突出している。
【0023】この他、33は端子部22b,23bに一
端を接続した導線で、他端を温度計器(図示略)に接続
しており、34は一端をケース2の端部に固定した保護
管で、他端を測温部に設置可能にしている。
【0024】保護管34の内部に熱電対素線35,36
が収容され、それらの一端が端子部26b,27bに接
続され、その他端部が電気的に接続されている。熱電対
素線35,36は、実施形態の場合、熱電対素線35を
アルメル、熱電対素線36をクロメルで構成している。
【0025】なお、端子部22b,23b,26b,2
7b周辺のケース1,2内スペースは、酸化マグネシウ
ム等の絶縁材を充填して固めても良いが、当該スペース
を空スペースにすれば、ケース1,2からのコネクタ本
体12,13、およびコネクタ本体12,13からのピ
ンプラグ22,23とプラグ受26,27の取出しが可
能になって、各部品の修理点検と有効利用を図れる。
【0026】このように構成した熱電対は概ね、金属製
のケース1,2と、合成樹脂製のコネクタ本体12,1
3と、該本体12,13に装着するクロメルまたはアル
メル製のピンプラグ22,23およびプラグ受26,2
7と、クロメルまたはアルメル製の熱電対素線35,3
6とで構成する。
【0027】このうち、ピンプラグ22,23とプラグ
受26,27とは、クロメルまたはアルメル線材を切削
加工して製作しているが、それらの構成は比較的簡単で
あるから、上記材質の割に比較的容易に加工し得る。
【0028】また、ピンプラグ22,23とプラグ受2
6,27とは特別な機構を持たず、コイルバネ32も小
形で簡素であるから、全体的に構成が簡単かつコンパク
トで、そのスペースの確保が容易になり、実施形態のよ
うに小形の熱電対に好適である。
【0029】次に本発明の熱電対を組み立てる場合は、
コネクタ本体12の通孔21,21にピンプラグ22,
23を挿入し、その両端の差込み部22a,23aと端
子部22b,23bをコネクタ本体12の両側に突出さ
せる。また、上記コネクタ本体13の通孔24と透孔2
5に、コイルバネ32を装着したプラグ受26,27を
挿入し、その両端のスプリングガイド30と端子部26
b,27bをコネクタ本体13の両側に突出させる。
【0030】プラグ受26,27にコイルバネ32を装
着する場合は、プラグ受26,27を保持し、その一端
のスプリングガイド30周辺を押し縮める。このように
すると、スリット29で区画したプラグ受26,27の
周面が、微小な弾性に抗して内側へ押し曲がり、前記ガ
イド30およびバネ受31の外径が縮径する。この場
合、プラグ受26,27の弾性は非常に小さいから、上
記縮径後に原形を回復することはなく、上記縮径を維持
する。
【0031】このような状況の下でコイルバネ32をス
プリングガイド30に嵌め込み、これを軸方向に押し込
んで、バネ受31に収容する。その際、コイルバネ32
は非常に弱く構成されているから、上記押し込み時に弾
性に抗してコイル内径が拡径し、バネ受31に円滑かつ
容易に収容され、収容後は自身の弾性によって当初のコ
イル内径を回復する。
【0032】そして、コイルバネ32の取付け後、例え
ばピン孔28の内径と略同径の棒状の治具をピン孔28
に挿入し、スプリングガイド30およびバネ受31を曲
げ戻して、それらの原状のコイル内径を回復する。
【0033】こうして、コネクタ本体12,13にピン
プラグ22,23とプラグ受26,27を取付け、コネ
クタ本体12周面の環状溝16,17に止輪18,19
を嵌め込み、またそれらの端子部22b,23bに導線
33の一端を半田付けし、若しくはかしめ、端子部26
b,27bに熱電対素線35,36の一端を半田付け
し、若しくはかしめる。
【0034】そして、上記コネクタ本体12のアセンブ
リをケース1に挿入し、止輪19を環状溝9に嵌め込
み、コネクタ本体12をケース1に掛け止める。また、
上記コネクタ本体13のアセンブリをケース2に挿入
し、該本体13の一端を段付孔6の端部に当接し、その
他端に位置するケース2の環状溝11に止輪20を取付
け、コネクタ本体13をケース2に掛け止める。
【0035】なお、ケース2は予め貫通孔8に保護管3
4を差し込み、該管34をケース2に溶接またはかし
め、その内部に一端を電気的に接続した熱電対素線3
5,36を収容して置く。また、ケース1,2内のコネ
クタ本体12,13と反対側スペースは、充填材を填充
せず空スペースにして置く。
【0036】この後、ケース1,2を保持し、それらの
コネクタ本体12,13を向き合わせて図2の矢視のよ
うに接近し、ピンプラグ22,23をプラグ受26,2
7のピン孔28に挿入する。このようにすると、ピン孔
28がスリット29によって押し広がり、ピンプラグ2
2,23の進入を促す一方、バネ受31がコイルバネ3
2に係合してプラグ受26,27の拡径を阻止する。
【0037】こうして、ピンプラグ22,23をプラグ
受26,27に十分挿入し、止輪18がケース2の環状
溝10に係合して、コネクタ本体12がケース2に掛け
止められ、ケース1,2がコネクタ本体12,13を介
して接続される。
【0038】この状況は図1のようで、コネクタ本体1
2,13がケース1,2内に収容されて防護され、また
プラグ受26,27がコイルバネ32によって拡径を阻
止され、ピンプラグ22,23との接触を維持して、そ
れらの電気的な接続状態を維持する。
【0039】このように上記組み付けに際しては、各部
の挿入と係合および掛け止めによって、容易かつ迅速に
行なえ、しかもコイルバネ32によって、ピンプラグ2
2,23とプラグ受26,27との簡易かつコンパクト
な電気的接続の維持手段が得られる。
【0040】こうして熱電対を組み付け後、保護管34
の測温部を所定の測温位置へ設置し、導線33を温度計
器(図示略)に接続すれば、上記熱電対を使用した温度
計測が可能になる。その際、前述のようにピンプラグ2
2,23とプラグ受26,27との電気的な接続が強固
に維持されるから、測温時の振動や衝撃によって上記電
気的な接続が中断することなく、安定かつ信頼性の高い
計測結果を得られる。
【0041】また、ピンプラグ22,23とプラグ受2
6,27は熱電対素線35,36と同質部材で構成され
ているから、当該部での温度差の形成を未然に阻止し、
信頼性の高い測温結果を得られる。
【0042】次に熱電対の使用時に、例えば熱電対素線
35,36が断線したり保護管34が折損すると、計測
不可能になり、その修理を要する。上記修理に際して
は、熱電対を取り外し、ケース1,2を腕力で反対方向
へ引張り、止輪18と環状溝10との係合を解除してケ
ース1,2を引き離し、ピンプラグ22,23をプラグ
受26,27から引き抜く。
【0043】このようにすると、熱電対は、ピンプラグ
22,23を装着したコネクタ本体12と一体のケース
1と、プラグ受26,27を装着したコネクタ本体13
と一体のケース2とに分解される。そして、上記ケース
1,2のアセンブリを点検し、その使用の可否をチェッ
クする。前記の例では、ケース1のアセンブリは通常は
再使用可能であり、ケース2のアセンブリは使用不可能
な場合が多い。
【0044】そこで、使用不可能なケース2のアセンブ
リを修理することとし、その場合はドライバー等の引掻
き可能な治工具(図示略)を用意し、これをケース2の
環状溝11に差込み、かつこれをこじって止輪20を取
外し、コネクタ本体13を断線した熱電対素線35,3
6と一緒に取り出す。
【0045】次に断線した熱電対素線35,36を新た
な熱電対素線35,36と交換して接続し、これを保護
管34に収容する。この場合、保護管34が折損した場
合は、新たな保護管34と交換し、これをケース2に接
続する。
【0046】こうして関係部品を交換後、コネクタ本体
13をケース2に挿入し、環状溝11に止輪20を取付
けて、コネクタ本体13をケース2に掛け止める。そし
て、修理後のケース2のアセンブリとケース1のアセン
ブリを保持し、それらのコネクタ本体12,13を向き
合わせて図2の矢視のように接近し、ピンプラグ22,
23をプラグ受26,27のピン孔28に挿入する。
【0047】このようにすると、ピン孔28がスリット
29によって押し広がり、ピンプラグ22,23の進入
を促す一方、バネ受31がコイルバネ32に係合してプ
ラグ受26,27の拡径を阻止する。この場合、前記ピ
ンプラグ22,23の引き抜きの際、コイルバネ32に
よってピン孔28の拡径が抑止される。
【0048】こうして、ピンプラグ22,23をプラグ
受26,27に十分挿入し、止輪18がケース2の環状
溝10に係合して、コネクタ本体12がケース2に掛け
止められ、ケース1,2がコネクタ本体12,13を介
して接続される。
【0049】この状況は図1のようで、コネクタ本体1
2,13がケース1,2内に収容されて防護され、また
プラグ受26,27がコイルバネ32によって拡径を阻
止され、ピンプラグ22,23との接触を維持して、そ
れらの電気的な接続状態を維持する。
【0050】このように上記修理に際しては、ケース
1,2内部の部品を取り出して分解できるから、要修理
若しくは要交換部品のみならず他の部品の点検も同時に
行なえ、精密かつ木目細かな修理を行なえる。したがっ
て、従来のように熱電対全体若しくは主要部を交換する
場合に比べて、使用可能な部品の再使用を図れ、部品の
有効利用と合理化を図れる。
【0051】こうして熱電対を組み付け後、保護管34
の測温部を所定の測温位置へ設置し、導線33を温度計
器(図示略)に接続すれば、上記熱電対を使用した温度
計測が可能になる。
【0052】なお、経年的使用によってプラグ受26,
27の交換を要する場合は、ケース2からコネクタ本体
13を取り出し、該コネクタ本体13からプラグ受2
6,27を引き抜き、予めバネ受31にコイルバネ32
を装着した新たなプラグ受26,27を通孔24と透孔
25に差し込む。
【0053】その際、前述のようにプラグ受26,27
を保持し、その一端のスプリングガイド30周辺を挟圧
し、スプリングガイド30およびバネ受31の外径を押
し縮めて、これらにコイルバネ32を嵌め込み、バネ受
31に収容する。
【0054】コイルバネ32の装着後、例えばピン孔2
8の内径と略同径の棒状の治具をピン孔28に挿入し、
スプリングガイド30およびバネ受31の外径を拡径し
て、それらの原形を回復し、端子部26b,27bに熱
電対素線35,36の一端を半田付け等で接続後、この
アセンブリをケース2に挿入して掛け止める。以後は前
述と同様である。
【0055】また、ピンプラグ22,23を交換する場
合は、ケース1からコネクタ本体12を取り出し、該コ
ネクタ本体12からピンプラグ22,23を引き抜き、
新たなピンプラグ22,23を通孔21,21に差し込
み、その端子部22b,23bに導線33の一端を半田
付け等で接続し、かつ環状溝16,17に止輪18,1
9を取付け後、このアセンブリをケース1に挿入して掛
け止める。以後は前述と同様である。
【0056】このようにピンプラグ22,23やプラグ
受26,27の交換に際しては、ケース1,2からコネ
クタ本体12,13を取り外して容易に作業でき、しか
もピンプラグ22,23やプラグ受26,27の他に特
に他の部品交換を要せず、コネクタ本体12,13やケ
ース1,2を引き続き使用でき、それらの有効利用を図
れる。
【0057】
【発明の効果】請求項1の発明は、ピンプラグを収容す
るプラグ受の一部周面に複数のスリットを軸方向に形成
し、該プラグ受周面の外径を拡縮可能にするとともに、
前記プラグ受周面にコイルバネを着脱可能に装着し、極
小弾性部材からなるプラグ受の外径を拡縮可能にしたか
ら、コイルバネの装着を実現するとともに、該バネによ
ってプラグ受の拡径を防止し、ピンプラグとプラグ受と
の間隙を抑制して、プラグとプラグ受との電気的な接続
を確実かつ安定化し、接続の信頼性を向上することがで
きる。また、コイルバネによる簡単かつコンパクトな手
段でプラグ受の拡径を防止できるから、小スペースで簡
単に組み付けられ、小形の熱電対に好適であるととも
に、機械加工の難しいプラグ受の構成の簡潔化と、その
製作の容易化を図ることができる。
【0058】請求項2の発明は、コイルバネの装着時に
コイル内径を増径可能にし、コイルバネの装着後、原コ
イル内径を弾性により回復可能にしたから、コイルバネ
の捩り作用を通して、該バネの装着の容易化と装着後の
バネの脱落防止を同時に解決することができるととも
に、プラグとプラグ受との電気的な接続を確実かつ安定
化させ、接続の信頼性を向上することができる。請求項
3の発明は、前記プラグ受周面の外径を強制的に縮径し
てコイルバネを装着し、該縮径後に前記プラグ受周面の
外径を強制的に拡径して原径を回復させたから、コイル
バネの装着の容易化を実現するとともに、装着後のバネ
の脱落を防止することができる。
【0059】請求項4の発明は、コネクタ本体にピンプ
ラグまたはプラグ受を着脱可能に装着し、ピンプラグま
たはプラグ受とコネクタ本体とを分解可能にしたから、
それらの部品の修理点検と個別の交換を可能にするとと
もに、使用可能な部品の有効利用を図れる効果がある。
請求項5の発明は、コネクタ本体を対応するケースに着
脱可能に装着し、コネクタ本体とケースとを分解可能に
したから、それらの部品の修理点検と個別の交換を可能
にするとともに、使用可能な部品の有効利用を図れる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面図で、組み立て
状態を示している。
【図2】本発明のケースアセンブリの組み付け途中の状
態を示す断面図である。
【図3】本発明に適用したプラグ受を有する一方のケー
スアセンブリの側面図である。
【図4】本発明に適用したピンプラグを有する一方のケ
ースアセンブリの側面図である
【図5】本発明に適用したピンプラグの正面図である。
【図6】図5の縦断面図である。
【図7】図5の左側面図である。
【図8】図5の右側面図である。
【図9】本発明に適用したプラグ受の正面図である。
【図10】図9の左側面図である。
【符号の説明】
1,2 ケース 12,13 コネクタ本体 22,23 ピンプラグ 26,27 プラグ受 29 スリット 32 コイルスプリング 33 導線 35,36 熱電対素線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置する一対のケース内部にコネク
    タ本体を収容し、該コネクタ本体の一方に導線を電気的
    に接続するピンプラグを装着し、他方のコネクタ本体に
    熱電対素線を電気的に接続するプラグ受を装着し、該プ
    ラグ受にピンプラグを抜き差し可能に接続し、これらピ
    ンプラグとプラグ受を熱電対素線と同質または類似部材
    で構成した熱電対において、前記ピンプラグを収容する
    プラグ受の一部周面に複数のスリットを軸方向に形成
    し、該プラグ受周面の外径を拡縮可能にするとともに、
    前記プラグ受周面にコイルバネを着脱可能に装着したこ
    とを特徴とする熱電対。
  2. 【請求項2】 前記コイルバネの装着時にコイル内径を
    増径可能にし、コイルバネの装着後、原コイル内径を弾
    性により回復可能にした請求項1記載の熱電対。
  3. 【請求項3】 前記プラグ受周面の外径を強制的に縮径
    してコイルバネを装着し、該縮径後に前記プラグ受周面
    の外径を強制的に拡径し原径を回復させた請求項1記載
    の熱電対。
  4. 【請求項4】 前記コネクタ本体にピンプラグまたはプ
    ラグ受を着脱可能に装着した請求項1記載の熱電対。
  5. 【請求項5】 前記コネクタ本体を対応するケースに着
    脱可能に装着した請求項1記載の熱電対。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100598786B1 (ko) * 2003-03-26 2006-07-10 주식회사 델로스테크놀로지 가스연소기구의 소화안전장치용 어댑터
JP2008058089A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Chugoku Electric Power Co Inc:The 熱電対の修理方法及び修理装置
JP2008215884A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Tokyo Yogyo Co Ltd 熱電対装置

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