JPH11295103A - 航法装置 - Google Patents

航法装置

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JPH11295103A
JPH11295103A JP10472298A JP10472298A JPH11295103A JP H11295103 A JPH11295103 A JP H11295103A JP 10472298 A JP10472298 A JP 10472298A JP 10472298 A JP10472298 A JP 10472298A JP H11295103 A JPH11295103 A JP H11295103A
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sensor
acceleration
angular velocity
axis direction
axis
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JP10472298A
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Koji Hasegawa
浩二 長谷川
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角速度センサを用いずに現在位置を推測す
る。 【解決手段】 車両に、X軸およびY軸方向それぞれの
加速度αxおよびαyを検出するセンサを固定する。加
速度αxからX軸方向の速度vxが求められ、遠心力F
の関係式に基づき、速度vxと加速度αyとからヨー方
向の角速度ωyawが求められる。角速度ωyawの積
分でヨー方向の方位θyawが、速度vxの積分でX軸
方向の移動距離lxがそれぞれ求められる。したがっ
て、角速度センサを用いずとも、方位θyawと移動距
離lxとから現在位置POSが計算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車載された加速
度センサによって走行中の加速度を測定することによっ
て自律航法を行う航法装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、車載され、自車の位置や進行方向
などを通知して、運転の補助を行うような航法装置、所
謂カーナビゲーション装置が普及している。このカーナ
ビゲーション装置には、GPS(Global Positioning Sy
stem) などの電波による測位システムを用いて利用して
自車の絶対位置を求めるものと、各種センサを用いて自
車の進行方向や速度などを知り、自車の位置を相対的に
求める自律航法によるものとがある。
【0003】自律航法では、自車の前後方向の加速度を
検知する加速度センサと、左右の旋回を検知する角速度
センサが用いられる。図6は、従来技術による、自律航
法を用いた現在位置の推測のための計算処理の一例を示
す。なお、以下の記述では、自車の運動に関する方向
を、図7に示されるように定義する。すなわち、前後,
左右,上下に関する運動方向をX軸,Y軸,およびZ軸
でそれぞれ表す。また、X軸に対する回転をロール(r
oll),Y軸に対する回転をピッチ(pitch),
およびZ軸に対する回転をヨー(yaw)とする。
【0004】このような方向定義において、車両に、X
軸方向の加速度を検知するX軸加速度センサおよびヨー
方向の角速度を検知する角速度センサが設けられる。先
ず、ステップS100で得られるX軸加速度センサの出
力Vx〔V:voltage〕に対して、零点出力処理
計算(オフセット処理計算)を行い、X軸方向の加速度
αx〔m/ss〕を得る(ステップS101)。なお、
〔〕内の記述は、単位系を表す。そして、αx〔m/s
s〕を積分することで、X軸方向の速度vx〔m/s〕
が求められ(ステップS102)、このvx〔m/s〕
を再度積分することで、X軸方向の移動距離lx〔m〕
が求められる(ステップS103)。
【0005】一方、ヨー方向においては、ステップS1
04で得られる角速度センサの出力Vyaw〔V〕に対
して、零点出力処理計算(オフセット処理計算)を行
い、ヨー方向の角速度ωyaw〔deg/s〕を得る
(ステップS105)。このωyaw〔deg/s〕を
積分することで、ヨー方向の方位θyaw〔deg〕が
求められる(ステップS106)。そして、上述のX軸
方向の移動距離lx〔m〕とヨー方向の方位θyaw
〔deg〕とから、現在位置を推測することができる
(ステップS107)。すなわち、前回計測された位置
に対して、方位θyaw〔deg〕に距離lx〔m〕だ
け移動すれば、最新の位置を求めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の自
律航法による航法装置では、角速度センサが用いられ
る。ところが、この角速度センサは、一般的に、零点の
温度ドリフトが大きく、計算される角速度や方位に大き
な誤差が生じていた。特に、温度変化の激しい、車両で
の使用においては、この傾向が顕著に現れる。そのた
め、温度センサをさらに設けて温度に対する補正を行う
などの、煩雑な処理が必要であるという問題点があっ
た。
【0007】また、角速度センサの形状も大きく、設置
場所の限られた車両に対する取り付けにも不具合が生じ
てしまう場合があるという問題点があった。
【0008】したがって、この発明の目的は、角速度セ
ンサを用いずに現在位置を推測することができるような
航法装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、車両に固定されたセンサを用いて
該車両の運動を自ら検出することで現在位置を推測する
ようにした航法装置において、X軸方向の加速度を検出
する第1のセンサと、Y軸方向の加速度を検出する第2
のセンサと、第1のセンサによる検出結果と第2のセン
サによる検出結果とに基づきヨー方向の角速度を計算す
る角速度計算手段と、第1のセンサによる検出結果と、
角速度計算手段により計算された角速度とに基づき位置
演算を行う位置演算手段とを有することを特徴とする航
法装置である。
【0010】上述したように、この発明は、第1および
第2のセンサによって検出されたX軸およびY軸方向の
加速度によってヨー方向の角速度を求め、このヨー方向
の角速度とX軸方向の加速度とから現在の位置を演算す
るようにされているため、車両の進行方向を知るための
角速度センサを設ける必要がない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態
を、図面を参照しながら説明する。この発明では、車両
の前後方向(X軸方向)および横方向(Y軸方向)の加
速度αx〔m/ss〕,αy〔m/ss〕を検出する加
速度センサをそれぞれ設け、これらセンサの検出結果に
基づき、車両の水平面内での変位であるヨー方向の角速
度ωyaw〔deg/s〕を求める。このようにして求
められた角速度ωyawを積分することでヨー方向の方
位θyaw〔deg〕を求め、この方位θyawとX軸
方向の加速度αxとから、現在位置POSを推測する。
【0012】図1は、この実施の一形態に適用できる航
法装置の構成の一例を示す。航法装置1は、本体2とセ
ンサ部3とからなり、例えばLCD(Liquid Crystal Di
splay)および表示制御部などからなる表示部4、スピー
カ5が接続される。航法装置1は、例えば赤外線信号を
用いたリモートコントロールコマンダ(以下、リモコン
と略称する)6によって操作できる。
【0013】航法装置本体1は、この例では、2つのC
PU10,11を有する。メインCPU10は、データ
やプログラムなどが格納されるメモリ12が接続され、
主にプログラムの実行を行う。サブCPU11は、周辺
制御装置13が接続され、メインCPU10からの命令
により周辺装置の制御を行う。周辺制御装置13には、
周辺装置として、表示部4,D/Aコンバータ14,お
よびCD−ROMドライブ15が接続される。D/Aコ
ンバータ14の出力は、図示されないアンプを介してス
ピーカ5に供給される。
【0014】サブCPU11には、センサ部3からのセ
ンサ出力が供給される。センサ部3は、X軸方向の加速
度αxを検知するX軸加速度センサ20と、Y軸方向の
加速度αyを検知するY軸加速度センサ21とからな
る。センサ部3は、例えば車両に対して、各センサ20
および21のそれぞれが所定の方向の運動を検知するよ
うに、固定して用いられる。各センサ20および21そ
れぞれの検知結果は、電圧値として出力される。例え
ば、サブCPU11は、A/Dコンバータを内蔵し、電
圧値として供給された検知結果をディジタルデータに変
換して取り込む。
【0015】なお、なお、航法装置本体2には、例えば
赤外線信号を受信するリモコン受光部16が設けられ
る。ユーザは、リモコン6によって航法装置1を操作す
ることができる。
【0016】このような構成において、航法装置1は、
例えば現在位置周辺の地図画像を表示部4に表示させる
ことができる。センサ部3の各センサ20,21の検知
出力が航法装置本体2のサブCPU11に供給される。
サブCPU11では、供給された検知出力に基づき入力
演算を行い、演算結果のデータが周辺制御装置13を介
してメインCPU10に供給される。メインCPU10
では、供給されたこのデータに基づき現在位置を求める
ための位置演算が行われる。位置演算の結果得られた現
在位置情報は、メモリ12に格納されると共に、周辺制
御装置13に供給される。
【0017】ところで、CD−ROMドライブ15に
は、所定領域の地図データが格納されたCD−ROM1
7がセットされている。周辺制御装置13では、CD−
ROMドライブ15に対して、供給された現在位置情報
に基づき、CD−ROM17から現在位置周辺の所定領
域の地図データを読み込むように、命令が出される。こ
の命令に基づきCD−ROM17から読み出された地図
データは、周辺制御装置13に送られる。
【0018】この地図データは、周辺制御装置13にお
いて表示部4で表示可能なように変換され、表示部4に
供給される。また、現在位置情報も、同様にして表示部
4に供給される。地図データによって、表示部4に対し
て現在位置周辺の地図画像が表示され、現在位置情報に
よって、現在位置周辺の地図に対して現在の位置がマー
クされる。
【0019】また、この航法装置1では、表示部4に対
して現在位置周辺の所定領域以外の地図画像を表示させ
ることができる。例えば、表示部4に所定領域が表示さ
れている地図画像をスクロールさせて他の領域を表示さ
せたり、表示されている地図画像の縮尺を変更すること
ができる。
【0020】表示部4には、既に、上述の手順によって
現在位置周辺の所定領域の地図画像が表示されており、
この地図画像をスクロールさせ他の領域を表示させるも
のとする。例えばユーザのリモコン6の操作により、地
図画像のスクロールの命令がリモコン6から送信され
る。この信号がリモコン受光部16によって受信され、
赤外線信号がデコードされ所定のデータに変換され、サ
ブCPU11に供給される。
【0021】この受信データは、サブCPU11から周
辺制御装置13を介してメインCPU10に供給され
る。この受信データは、メインCPU10で解読され、
地図画像のスクロールなどの所定の命令とされる。この
命令は、周辺制御装置13を介してサブCPU11に供
給される。この命令に基づき、サブCPU11からCD
−ROMドライブ15に対して、CD−ROM17から
指定された領域の地図データが読み出される。読み出さ
れた地図データは、周辺制御装置13を介して表示部4
に供給される。こうして、リモコン6によって指定され
た領域の地図画像が表示部4に表示される。地図画像の
縮尺の変更も、同様にしてなされる。
【0022】次に、この発明の実施の一形態を、図面を
参照しながら説明する。図2は、この実施の一形態によ
る現在位置の推測のための計算処理の一例を示す。先
ず、X軸加速度センサ20とY軸加速度センサ21から
の出力がそれぞれサブCPU11に供給され、サブCP
U11で入力演算を施され、メインCPU10で位置演
算が行われる。このとき、最初に、X軸加速度センサ2
0およびY軸加速度センサ21の出力データが電圧
〔V〕から、加速度〔m/ss〕にそれぞれ変換され
る。
【0023】すなわち、先ず、ステップS10で得られ
るX軸加速度センサ20の出力Vx〔V〕に対して零点
出力処理計算が行われる。X軸加速度センサ20からの
出力値が電圧Vx〔V〕、センサ20の零点電圧(セン
サ静止時の電圧)をVx_offset〔V〕,および
センサ20の感度をSx〔V/m/ss〕とすると、X
軸方向の加速度αx〔m/ss〕は、 αx=(Vx−Vx_offset)×(1/Sx) ・・(1) このように求められる(ステップS11)。
【0024】Y軸方向についても同様に、ステップS1
2で得られるY軸加速度センサ21の出力Vy〔V〕に
対して零点出力処理計算が行われる。Y軸加速度センサ
21からの出力値が電圧Vy〔V〕、センサ21の零点
電圧(センサ静止時の電圧)をVy_offset
〔V〕,およびセンサ21の感度をSy〔V/m/s
s〕とすると、Y軸方向の加速度αy〔m/ss〕は、 αy=(Vy−Vy_offset)×(1/Sy) ・・(2) このように求められる(ステップS13)。
【0025】ここで、例えば車両が半径rで以て回転運
動をしている場合を考える。図3は、この場合の、車両
30に加わる各力の関係を概略的に示す。車両が半径r
の曲線上を、接線方向を進行方向として、速度vx〔m
/s〕で運動しているとする。このとき、車両30に
は、遠心力Fがはたらく。遠心力Fは、良く知られてい
るように、 F=(m×vx_rot2 )/r ・・(3) このように表される。なお、速度vx_rotは、速度
vxの接線方向の成分である。
【0026】一方、これを、Y軸加速度センサ21で検
出される加速度αy〔m/ss〕で表すと、 F=m×αy ・・(4) このようになる。
【0027】したがって、上述の式(3)とこの式
(4)とから、Y軸方向の加速度αyは、 αy=vx_rot2 /r ・・(5) このように表される。
【0028】また、車両30の回転半径r〔m〕と車両
30の角速度ωyaw〔deg/s〕と、接線方向の速
度vx_rot〔m/s〕との間には、Y軸方向への滑
り(移動)が無い条件の下で、 vx_rot=r×ωyaw×(π/180) ・・(6) このような関係がある。
【0029】上述の式(5)と式(6)から半径rを消
去し、ωyawを求めると、 ωyaw=(αy/vx_rot)×(180/π) ・・(7) このようになる。この式(7)は、X軸方向の速度vx
_rotとY軸方向の加速度αyとから、ヨー方向の角
速度ωyawが求められることを示している。
【0030】ここで、次式(8)に示されるように、上
述の式(1)で求められたX軸方向の加速度αxを積分
することで、X軸方向の速度vx〔m/s〕が求められ
る(ステップS14)。
【0031】
【数1】
【0032】このX軸方向の速度vxを、上述の式
(7)におけるX軸方向の速度vx_rotに代入する
と、次式(9)が得られ、X軸方向の速度vx_rot
とY軸方向の加速度αyとから、ヨー方向の角速度ωy
awが求められる(ステップS15)。
【0033】
【数2】
【0034】ここで求められたヨー方向の角速度ωya
wを積分することで、ヨー方向の方位θyaw〔de
g〕が得られる(ステップS16)。また、上述のステ
ップS14で得られたX軸方向の速度vxを積分するこ
とで、X軸方向の移動距離lx〔m〕が求められる(ス
テップS17)。ステップS18では、ステップS17
で求められたX軸方向の移動距離lxと、ステップS1
6で求められたヨー方向の方位θyaw〔deg〕とか
ら、現在位置POSが推測される。現在位置POSは、
例えば緯度,経度情報として得られる。
【0035】このように、この実施の一形態では、特性
の不安定な角速度センサを用いずに、X軸およびY軸方
向の加速度センサ20,21を用いて移動距離と変位方
向を求め、現在位置POSを推測している。
【0036】次に、この発明の実施の一形態の変形例に
ついて説明する。図4は、この変形例による航法装置の
構成の一例を示す。図4で分かるように、この変形例で
は、上述の図1で示した構成に対して、GPS受信機4
0が追加されている。GPS受信機40から出力される
測位情報は、サブCPU11に供給される。この図4お
よび後述する図5において、上述の図1および図2と共
通する部位については同一の番号を付し、詳細な説明を
省略する。
【0037】GPSは、数個乃至十数個の衛星のそれぞ
れから、スペクトラム拡散されて送信されるエフェメリ
スデータ(Ephemeris Data;軌道情報)とアルマナック
データ(Almanac Data;衛星の暦)などの信号を受信
し、受信されたこれらのデータや信号に基づき、受信位
置情報(緯度,経度)を求める。アルマナックデータ
は、捕捉可能な衛星を決定するために用いられる。エフ
ェメリスデータは、衛星の正確な位置情報であり、受信
機と衛星との距離を求める際に用いられる。
【0038】図4において、GPS受信機40により、
例えば3個の衛星からデータが受信され、それぞれのデ
ータが送信されてから受信されるまでの時間に基づき、
疑似距離が算出される。そして、さらに4個目の衛星か
らのデータが受信され、疑似距離に含まれる誤差を修正
して、GPS受信機40の現在位置POS’が求められ
る。このGPS受信機40によって、現在位置POS’
が緯度および経度情報として得られる。この現在位置P
OS’は、サブCPU11に供給される。
【0039】また、GPS受信機40において、測位情
報に基づき所定の演算を行うことで、車両の速度vxや
移動の方位θyawを求めることができる。例えば、一
般的には、衛星からの電波のドップラー効果(周波数変
化)を測定することで、これら速度vxや方位θyaw
が求められる。これに限らず、所定間隔で繰り返して測
位を行い、最新の測位情報と直前の測位情報とを比較す
ることでも、これらの情報を求めることができる。これ
ら速度vxや方位θyawの情報も、サブCPU11に
供給される。
【0040】一般的に、車両の前後方向の加速度を検知
する、X軸加速度センサ20は、例えば坂道を走行した
場合、重力加速度の影響を受ける。そのため、センサ2
0によって得られるX軸方向の加速度αxに誤差が含ま
れ、その結果、最終的に求められるX軸方向の移動距離
lxが誤差を含んだものとなってしまう。また、車両の
横方向の加速度を検知する、Y軸加速度センサ21は、
例えば車両の回転(旋回)運動時のロール角の変化によ
り重力加速度の影響を受けてしまう。そのため、上述の
X軸加速度センサ20と同様、計算結果に誤差が含まれ
てしまう。
【0041】この変形例では、これらX軸およびY軸の
加速度センサ20,21の誤差を補正するために、GP
S受信機40による測位情報を用いる。図5は、この変
形例による現在位置の推測のための計算処理の一例を示
す。X軸加速度センサ20およびY軸加速度センサ21
での現在位置POSを求めるための計算は、上述の図2
に示される実施の一形態による処理と同様に行われる。
【0042】GPSによる電波が受信可能な状態である
場合には、GPS受信機40において、GPSによる測
位が行われる(ステップS20)。GPS受信機40が
測位中、若しくは、出力される測位情報が信頼できる状
態にあるときには、X軸加速度センサ20およびY軸加
速度センサ21によって求められた計算結果の代わり
に、GPS受信機40から出力された測位情報を用いる
ことができる。
【0043】例えば、ステップS10およびS11によ
り求められたX軸方向の速度vxの代わりに、GPS受
信機40から出力された速度vxを用いることができ
る。同様に、ステップS10〜ステップS15により求
められたヨー方向の方位θyawの代わりに、GPS受
信機40から出力された方位θyawを用いることがで
きる。さらに、ステップS10〜ステップS17で得ら
れる現在位置POSの代わりに、GPS受信機40から
出力される現在位置POS’を直接的に用いることもで
きる。
【0044】一方、GPSによる電波が届きにくく、G
PS受信機40からの測位情報が正確に得られないよう
な場合には、X軸加速度センサ20およびY軸加速度セ
ンサ21によって求められた計算結果に基づき、現在位
置POSが求められる。
【0045】このような選択は、例えば、GPS受信機
40からサブCPU11に対して、GPSによる電波の
受信状態を表す情報を供給することで、実現することが
可能である。この情報に基づき、サブCPU11で、デ
ータの選択が行われる。なお、これに限らず、例えば直
線的な走行が続き、Y軸方向の加速度がセンサ21で検
知されにくくなったときに、GPSによる測位を選択す
るようにしてもよい。
【0046】加速度センサ20,21により求められる
現在位置POSには、その演算の特徴により、誤差が積
算されていくため、演算回数が増えるにつれて飛躍的に
誤差の割合が増加してしまう。しかしながら、加速度セ
ンサ20,21からは、常時、データが出力されている
ため、連続的に現在位置POSを算出することが可能で
ある。
【0047】一方のGPSによる現在位置POS’に
は、積算誤差が含まれない。そのため、演算回数によら
ず誤差の割合が一定である。しかしながら、衛星からの
電波を受信することで測位を行っているため、電波の受
信のできない場所、例えば高架下やトンネル内などで
は、連続的なデータとしての利用ができない。
【0048】したがって、この変形例を用いることで、
加速度センサ20,21のデータの連続性とGPSによ
るデータの誤差割合一定の性質を利用することができ、
現在位置POSの演算の精度を向上させることができ
る。
【0049】例えば、車両の走行中に、GPS受信機4
0による測位情報を適当なタイミングで用いて、加速度
センサ20,21により求められる現在位置POSに対
して補正をかけるようにすることも可能である。こうす
ることで、加速度センサ20,21による現在位置PO
Sの、蓄積的な誤差を解消することが可能となる。
【0050】なお、上述の実施の一形態の変形例では、
GPSによる測位を併用するように説明したが、これは
この例に限定されない。この変形例は、電波を受信して
測位を行う、他の測位システムに対しても適用すること
ができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、前後方向の加速度を検知するX軸加速度センサと、
横方向の加速度を検知するY軸加速度センサとから水平
面内の角速度を求めることができる効果がある。
【0052】また、角速度センサを用いず、加速度セン
サのみで位置演算を行うことができるため、システムを
小型化ならびに安価にすることができるという効果があ
る。
【0053】さらに、この発明によれば、零点のドリフ
トが大きな角速度センサが不要とされるため、位置演算
の精度の向上が図れるという効果がある。
【0054】また、この発明の変形例によれば、GPS
による測位と加速度センサに位置演算とが、適応的に併
用可能なため、より精度良く位置演算を行うことができ
るという効果がある。
【0055】さらにまた、この発明を用いることで、車
両の現在位置をより正確に求めることができるようにな
り、例えば所定の目的地を設定した場合、目的地の確認
を精度良く行うことができ、目的地へ効率よく到達する
ことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の一形態に適用できる航法装置の構成の一
例を示すブロック図である。
【図2】実施の一形態による現在位置の推測のための一
例の計算処理を説明するための図である。
【図3】車両が半径rで以て回転運動をしている場合
の、車両に加わる各力の関係を概略的に示す略線図であ
る。
【図4】実施の変形例に適用できる航法装置の構成の一
例を示すブロック図である。
【図5】実施の変形例による現在位置の推測のための一
例の計算処理を説明するための図である。
【図6】従来技術による自律航法を用いた現在位置の推
測のための一例の計算処理を説明するための図である。
【図7】車両の運動に関する方向の定義を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1・・・航法装置、2・・・航法装置本体、3・・・セ
ンサ部、4・・・表示部、10・・・メインCPU、1
1・・・サブCPU、12・・・メモリ、20・・・X
軸方向の加速度を検出する加速度センサ、21・・・Y
軸方向の加速度を検出する加速度センサ,40・・・G
PS受信機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に固定されたセンサを用いて該車両
    の運動を自ら検出することで現在位置を推測するように
    した航法装置において、 X軸方向の加速度を検出する第1のセンサと、 Y軸方向の加速度を検出する第2のセンサと、 上記第1のセンサによる検出結果と上記第2のセンサに
    よる検出結果とに基づきヨー方向の角速度を計算する角
    速度計算手段と、 上記第1のセンサによる検出結果と、上記角速度計算手
    段により計算された上記角速度とに基づき位置演算を行
    う位置演算手段とを有することを特徴とする航法装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の航法装置において、 測位情報を受信するようにされた受信手段をさらに有
    し、 上記受信手段によって受信された上記測位情報に基づき
    上記位置演算手段によって求められた位置演算結果を補
    正するようにしたことを特徴とする航法装置。
JP10472298A 1998-04-15 1998-04-15 航法装置 Pending JPH11295103A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008089517A (ja) * 2006-10-04 2008-04-17 Sony Corp 方位判別装置、方位判別方法及び方位判別プログラム
JP2009210296A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Furuno Electric Co Ltd 衛星航法/推測航法統合測位装置

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