JPH11294628A - 副弁付バタフライ弁用操作装置 - Google Patents
副弁付バタフライ弁用操作装置Info
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- JPH11294628A JPH11294628A JP11148398A JP11148398A JPH11294628A JP H11294628 A JPH11294628 A JP H11294628A JP 11148398 A JP11148398 A JP 11148398A JP 11148398 A JP11148398 A JP 11148398A JP H11294628 A JPH11294628 A JP H11294628A
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Abstract
のトラブルを防ぎながら機構を単純且つコンパクト化し
て製造コストを下げられる上、各弁を最適な開度に調整
でき、流体に対する抵抗を小さくさせられる副弁付バタ
フライ弁用操作装置を提供する。 【解決手段】 ピン(3d)を有してなる駆動車3、案
内溝5c及び突片(5d)を有してなる被動車5、及び
ストッパアーム4をそれぞれ配設し、ピン(3d)と案
内溝5c、並びにストッパアーム4と突片(5d)の各
係合関係で間欠回動機構を構成し、主弁軸106及び副
弁軸107と適切に連動させることにより、副弁を開い
た状態での主弁の開閉を一駆動源で実現でき、水撃等が
発生しない性質を確保しつつ部品点数を減らせ、大幅に
コストダウンが図れると共に、手動開閉操作も一箇所で
済み、作業性が大きく向上する。
Description
する副弁付バタフライ弁と共に用いられ、特に一つの駆
動源からの駆動力により主弁と副弁の両方を適切な開度
調整の下に開閉させられる副弁付バタフライ弁用操作装
置に関する。
配設されるバタフライ弁においては、弁の急激な閉鎖が
行われると、弁上流では圧力が急上昇して、管路中の急
激な圧力伝播、いわゆる水撃(ウォータハンマ)現象
が、一方、弁下流では圧力が急降下し、管路に気体によ
る空洞部が生じる、いわゆる液柱分離現象がそれぞれ生
じることが知られており、いずれの場合も管路中に高い
衝撃圧を発生して破損事故等のトラブルの原因になる。
これらの現象を防ぐために、管路全体を閉鎖する弁体
(主弁)に小型の別のバタフライ弁(副弁)を配設し、
閉鎖の際にはこの副弁を開いた状態にして流体の流れを
維持しながら主弁を閉じ、この主弁を閉鎖した後に副弁
を閉じることによって、管路の急激な閉鎖に伴う弁上下
流での圧力の急変を防ぐ副弁付バタフライ弁が従来から
使用されている。
しては実開昭63−96381号公報に開示されるもの
があり、これを図8及び図9に示す。この図8は従来の
副弁付バタフライ弁の概略構成断面図、図9は従来の副
弁付バタフライ弁の要部概略構成図を示す。
弁100は、弁胴103内に配設され、主弁軸106が
固着されるバタフライ型の主弁101と、この主弁10
1の中心部に配設され、副弁軸107が固着されるバタ
フライ型の副弁102と、前記弁胴103の頂部に配設
される固定ケース104と、この固定ケース104上部
に回動自在に配設され、前記主弁軸106の頂部を固定
される回動ケース105と、主弁軸106内を貫通して
回動ケース105内まで延びる副弁軸107の先端に固
着されるギヤ部材107aと、前記回動ケース105の
頂部内側の副弁軸107と同軸心位置に形成される固定
ギヤ105aと、前記回動ケース105の頂部から固定
ギヤ105aを貫通させて垂直方向に挿通され、先端に
アーム108aを固定されるハンドル軸108と、前記
アーム108aに軸支させて配設される上下一組の遊星
歯車109とを備え、前記固定ギヤ105aには上部遊
星歯車109aを噛合させ、前記ギヤ部材107aには
下部遊星歯車109bを噛合させる構成である。
いては、副弁102が流体力によって回動されようとし
ても減速比の大きい遊星歯車109によってロックされ
た状態となり、誤動作することはない。また、副弁10
2の操作力として遊星歯車109を介して行うので、従
来の一般的ギヤに比べてスムーズな開閉動作が可能にな
る上、減速歯車を取付けるための軸を不要にし、ハンド
ル軸108を回動ケース105に支持するのみでよく、
シンプルな構造となっている。
イ弁100は以上のように構成されていたことから、主
弁101と副弁102の駆動部分がそれぞれ独立してお
り、自動開閉とする場合には、駆動源及び制御系が二つ
必要となってその分コストがかかる上、手動で開閉する
場合には、副弁102の開閉では副弁操作ハンドル10
8bを、主弁101の開閉では主弁操作ハンドル110
をそれぞれ別々に駆動しなければならない上、それぞれ
の弁の開度を確認しながらの操作となり、作業性が悪
く、誤動作が生じやすいという課題を有した。
開状態としたときに副弁102が主弁101に対し開い
た状態となる場合があり、この時は流体が主弁101中
央の副弁102を設けた孔に流れ込んで主弁101付近
での流体の流れが大きく乱れ、管路内で大きな抵抗とし
て作用し、流れのスムーズさを損うという課題を有し
た。
たもので、主弁と副弁を同じ駆動源で開閉させられ、水
撃等のトラブルを防ぎながら操作機構を単純且つコンパ
クト化して製造コストを下げられると共に、各弁を最適
な開度に調整でき、流体に対する抵抗を小さくできる副
弁付バタフライ弁用操作装置を提供することを目的とす
る。
フライ弁用操作装置は、バタフライ型の主弁の所定位置
にバタフライ型の副弁が配設され、且つ副弁軸が主弁軸
中心を貫通して配設されてなる副弁付バタフライ弁に対
し、前記各弁軸を回動させて前記各弁の開閉操作を行う
副弁付バタフライ弁用操作装置において、前記主弁を取
囲む弁胴の外部に配設される装置枠と、当該装置枠に回
動自在に軸支される駆動軸部を有し、当該駆動軸部から
半径方向に所定径離れた位置に駆動軸部に平行な円筒体
のピンが配設され、前記駆動軸部の一端部に歯車部が配
設されてなり、駆動軸部に駆動力を入力されて回動する
駆動車と、前記駆動車の駆動軸部に平行で且つ駆動車に
接触しない位置で装置枠に回動自在に軸支される被動軸
部を有し、当該被動軸部と一体に軸方向に略垂直な略板
状の基盤部が形成され、当該基盤部に前記駆動車のピン
が係脱自在に嵌まり込む案内溝が被動軸部の半径方向に
形成されると共に、当該案内溝近傍の駆動車と干渉しな
い所定位置に突片が形成されてなり、前記被動軸部に前
記主弁軸が軸心を同じくして一体に固定される被動車
と、前記被動車の被動軸部を貫通して回動自在に配設さ
れ、一端部に前記駆動車の歯車部と噛合して駆動力を得
る歯車部を形成され、他端部に前記副弁軸が軸心を同じ
くして一体に固定されてなる歯車軸と、前記装置枠内で
前記駆動車と回動中心を同じくして回動自在に配設され
る所定長さの部材で形成され、前記駆動車に対し近付こ
うとする回動方向に付勢されてなり、駆動車と被動車が
接触していない状態では被動車における前記突片に回動
中心から離れた一端部を接触させて駆動車から離れ、且
つ駆動車と被動車が接触する状態では回動する駆動車に
接触して一体に回動すると共に一端部を突片から離すス
トッパアームとを備え、前記駆動車及び被動車が、前記
主弁及び副弁の全閉状態においては駆動車のピンを被動
車の案内溝に係合させない状態となると共に、前記全閉
状態から副弁を回動させる途中で駆動車のピンを被動車
の案内溝に係合させた状態となり、当該係合させた状態
で少なくとも主弁を全開とするよう主弁及び副弁への連
動を調整されてなるものである。
なる駆動車、案内溝及び突片を有してなる被動車、及び
ストッパアームをそれぞれ配設し、ピンと案内溝、並び
にストッパアームと突片の各係合関係で適切な間欠回動
機構を構成し、主弁及び副弁と適切に連動させることに
より、主弁と副弁の全閉状態から駆動車を弁開き側に回
転させると、駆動車のピンが被動車の案内溝に係合しな
い所定期間は駆動車のみ回動して副弁のみを閉から開ま
で回転させ、駆動車のピンが被動車の案内溝に係合する
と被動車が駆動車と共に回転して副弁と共に主弁を回転
させて開状態とし、逆に全開状態から駆動車を弁閉じ側
に回転させると、駆動車のピンが被動車の案内溝に係合
している所定期間は被動車が駆動車と共に回動し、副弁
と共に主弁を回動させてまず主弁を閉状態とし、駆動車
のピンが被動車の案内溝に係合しなくなってからは駆動
車のみ回動して残った副弁を開状態から閉状態として全
閉状態とすることとなり、副弁を開いた状態での主弁の
開閉を一つの駆動源で実現でき、開閉時の圧力急変がな
く水撃等が発生しない性質を確保しつつ、簡略な構造に
して部品点数を減らせ、且つ制御系も一系統のみの配設
で事足りるなど、大幅にコストダウンが図れると共に、
手動で開閉する場合も操作が一箇所で済み、作業性が大
きく向上する。
操作装置は必要に応じて、前記駆動車及び被動車が、前
記主弁の全開状態において副弁を主弁に対し閉止状態と
するように各弁を連動させるものである。このように本
発明によれば、駆動車及び被動車で全開状態の主弁に対
して副弁を閉止状態とするように連動させることによ
り、全開状態で副弁を閉じた主弁に流体が通り抜けるよ
うな孔は生じず、副弁付近での流れの乱れを防いで流体
に対する弁の抵抗を小さく抑えられる。
操作装置は必要に応じて、前記駆動車及び被動車が、前
記主弁及び副弁の全閉状態から副弁を90°回動させた
状態で駆動車のピンを被動車の案内溝に係合させた状態
となり、当該係合させた状態で副弁をさらに180°、
主弁を90°回動させて主弁を全開させると共に副弁を
主弁と同じ向きとするよう各弁への連動を調整されてな
るものである。このように本発明によれば、前記主弁及
び副弁の全閉状態から駆動車のピンが被動車の案内溝に
係合するまでの駆動車の回動を副弁の90°の回動と対
応させ、且つさらなる副弁の180°の回動と主弁の9
0°の回動を同期させて行い、全閉状態から駆動車を弁
開き側に回転させると、まず副弁のみが90°回転して
閉から開となり、次に主弁が90°回動して閉から開と
なると共に副弁もさらに180°回動させて主弁に対し
閉止状態となることにより、副弁を主弁に対し開いて流
体の弁通過を可能とした状態で主弁の開閉を行え、主弁
開閉時の圧力の急変を確実に防いで、水撃等を発生させ
ないと共に、主弁が全開状態の場合に副弁は主弁に対し
て確実に閉止されて流体の通り抜けるような孔が生じな
い状態となり、副弁付近での流れの乱れを防いで流体に
対する弁の抵抗を小さく抑えられる。
操作装置は必要に応じて、最終減速段にウォームギヤを
有し、前記駆動車の駆動軸部に駆動力を入力するアクチ
ュエータを備えるものである。このように本発明によれ
ば、駆動車の前段にウォームギヤを有するアクチュエー
タを配設し、アクチュエータで駆動軸部を駆動して各弁
を操作することにより、出力側のウォームホイールから
入力側のウォームへの逆転がほとんど不可能な性質で被
動車及び駆動車側に外部の力が加わってもアクチュエー
タが影響を受けないこととなり、流体から弁を動かそう
とする圧力が加わっても、アクチュエータで被動車及び
駆動車を動かす駆動力は変化せず、各弁は制御された状
態を維持でき、流れによる弁の異常動作が防げる。
操作装置は必要に応じて、前記駆動車のピンとして、円
筒状のローラが回動自在に軸支されるものである。この
ように本発明によれば、駆動車に回動自在なローラを配
設し、ピンとして案内溝との係合を行わせることによ
り、ピンと案内溝との接触が転がり接触となって摩擦等
の抵抗が減り、被動車及び主弁をよりスムーズに動かせ
ると共に、摺動による摩耗が減少して耐久性が向上す
る。
る副弁付バタフライ弁用操作装置を図1〜図6に基づい
て説明する。この図1は本実施の形態に係る副弁付バタ
フライ弁用操作装置の概略構成断面図、図2は本実施の
形態に係る副弁付バタフライ弁用操作装置の要部平面
図、図3は本実施の形態に係る副弁付バタフライ弁用操
作装置の要部の駆動車単独回動状態説明図、図4は本実
施の形態に係る副弁付バタフライ弁用操作装置の要部の
駆動車・被動車連動状態説明図、図5は本実施の形態に
係る副弁付バタフライ弁用操作装置による副弁回動状態
説明図、図6は本実施の形態に係る副弁付バタフライ弁
用操作装置による主弁・副弁回動状態説明図を示す。
る副弁付バタフライ弁用操作装置1は、管路中に配設さ
れる弁胴103内に回動自在に軸支され、主弁軸106
を上部に固着される主弁101、及び、この主弁101
中央に設けられた孔101a内に回動自在に配設され、
主弁軸106の中心を貫通して配設される副弁軸107
を上部に固着される副弁102を有してなる副弁付バタ
フライ弁100(図8、図9参照)と組合わせて用いら
れる装置であり、前記弁胴103の上部に配設される装
置枠2と、この装置枠2に回動自在に配設され、駆動力
を入力されて回動する駆動車3と、駆動車3に回動自在
に配設され、駆動車3にねじりばね4aを介して連結す
るストッパアーム4と、前記装置枠2に前記主弁軸10
6と一体に連結して回動自在に配設され、駆動車3の回
動に対し所定期間はストッパアーム4先端の接触で動か
ないよう拘束され、それ以外は駆動車3の一部に係合し
て連動して回動する被動車5と、前記被動車5の回転中
心を貫通して前記副弁軸107と一体に連結して回動自
在に配設され、前記駆動車3から駆動力を得て回動する
歯車軸6と、前記駆動車3を位置制御しながら駆動する
アクチュエータ7とを備えてなる構成である。
に軸支され、上端側をアクチュエータ7の最終段のウォ
ームホイール7bに固定される駆動軸部3aと、駆動軸
部3aから半径方向に所定長さ延出させて形成されるク
ランクアーム3bと、このクランクアーム3bの先端下
側に駆動軸部3aと平行なローラ軸3cを中心に回動自
在に配設されるローラ3dと、駆動軸部3aの下端部に
一体に配設される歯車部3eとを有してなる構成であ
る。駆動車3のローラ3dは摺動するため、材質として
砲金が用いられる。
クランクアーム3b下側における駆動軸部3aに回動自
在に取付けられ、駆動軸部3a半径方向に突出する板状
体である。ストッパアーム4とクランクアーム3bとの
間には、両端部をそれぞれストッパアーム4とクランク
アーム3bに固定されるねじりばね4aが配設され、ス
トッパアーム4をクランクアーム3bに近接させる回転
方向(図3における反時計回り方向)に付勢する。これ
により、ストッパアーム4は他から拘束力を受けない限
りクランクアーム3b先端部分に接触して駆動車3と共
に回動する。
支され、下端内側に主弁軸106端部を挿入固定される
被動軸部5aと、この被動軸部5aの上部に略板状に形
成される基盤部5bと、基盤部5bの上面に軸心に対し
て半径方向に形成され、前記駆動車3のローラ3dが係
脱自在に嵌まり込む案内溝5cと、基盤部5bの上面の
案内溝5c近傍に突出して形成され、前記ストッパアー
ム4先端が必要に応じて接触する突片としてのストッパ
接触部5dとを備える構成である。被動車5の案内溝5
cは摺接するローラ3dから力を受けるため、表面を焼
き入れ等で硬化させて十分な強度に形成される。なお、
駆動車3と被動車5の収納される装置枠2内は潤滑剤が
封入されて双方の摺動部分は十分に潤滑される状態とな
っている。
部3eと1:1のギヤ比で噛合して駆動力を得る歯車部
6aを形成され、被動車5の回転中心を貫通する他端部
内側に副弁軸107端部を挿入固定される構成である。
ウォームギヤを配した公知の電動式の弁開閉用装置で、
ウォーム7aの軸端に緊急時等における手動開閉用のハ
ンドル(図示を省略)を備える構成である。流体から弁
を勝手に動かそうとする力が加わっても、出力側のウォ
ームホイール7bから入力側のウォーム7aへの逆転が
ほとんど不可能な性質によるセルフロック機能で、ウォ
ームギヤより先の機構部分は制御された状態を維持で
き、弁の異常動作が起りにくくなっている。
伝達機構は、駆動車3の一回転に対し、被動車5が所定
角度回転すると共に所定期間休止する間欠機構であり、
駆動車3と被動車5の軸間距離を小さくして機構を小型
にできること、また、被動車5の回転角を駆動車3の回
転角に比べて小さく減速側に設定できると共に、駆動車
3の一回転における被動車5の休止期間を回動期間に比
べて短くして、駆動車3から被動車5への駆動力の伝達
がスムーズ且つ強力に行われることを特徴とする内接ゼ
ネバ機構を応用したものとなっている。駆動車3は、装
置枠2による規制で270°の範囲で回動させ、これと
一体に副弁102が弁胴103に対して270°回動す
るようにしている。被動車5は、駆動車3の270°の
回動のうち90°の回動期間は休止し、残りの180°
の回動期間に駆動車3による駆動で90°だけ回転し、
主弁101を弁胴103に対し90°回動させるように
している。
1及び副弁102の全閉状態からの開き初めの段階に設
定することで、主弁101を閉止させた状態で副弁10
2を90°、すなわち閉から開まで回転させ、次に副弁
102を回転させつつ主弁101を閉止状態から開まで
90°回転させる構成となり、逆に弁を閉じる際におい
ても、副弁102が回転しながらまず主弁101が閉
じ、その後に副弁102が開から閉となる仕組みが実現
する。こうして、主弁101を閉じる際に流体のわずか
な流れを確保して管路を急閉鎖しないようにし、管路内
圧力の急変を防いでいる。
のみが回動して被動側に駆動力が伝わらない場合、駆動
側が被動側に接触、摺動しながら被動側の運動を拘束す
る仕組みであるが、本発明の装置では、内接ゼネバ機構
の駆動側となる駆動車3とストッパアーム4を分離構造
としていることから、駆動車3のみを回動させて被動車
5は回動させない場合に、ストッパアーム4を駆動車3
と一緒には動かさずに被動車5に接触させた状態で静止
させられ、ストッパアーム4及び被動車5に摺動による
摩耗が生じにくくなっている。
弁用操作装置の弁開閉動作について説明する。主弁10
1、副弁102共に閉止した状態(図3(A)、図5
(A)参照)から、アクチュエータ7を作動させると、
アクチュエータ7の最終段のウォームホイール7bが、
ウォーム7aに対し所定の減速比で回転し、ウォームホ
イール7bに一体に取付けられた駆動車3の駆動軸部3
aに駆動力を与える。駆動車3は駆動力を受けて回転
し、駆動車3のローラ3dが被動車5の案内溝5cに係
合していないために駆動車3のみで回転し、歯車部3
e、6aを介して副弁軸107を駆動し、副弁102を
回転させる(図5(B)参照)。この駆動車3のローラ
3dが被動車5の案内溝5cに係合していない期間は、
ストッパアーム4の先端部が被動車5のストッパ接触部
5d側面に接触して被動車5を回転しないよう拘束して
いることから、主弁101に流体からの圧力が加わって
も、主弁101をはじめ主弁軸106、被動車5及び駆
動車3にがたつき等の発生もなく確実に主弁101の閉
止状態を保つ。
3dが被動車5の案内溝5cに係合する直前に、駆動車
3のクランクアーム3bがストッパアーム4に接触し
(図3(B)参照)、ストッパアーム4が駆動車3のク
ランクアーム3bに押されて回転を開始する。回転でス
トッパアーム4の先端がストッパ接触部5dから離れる
と(図4(A)参照)、ストッパアーム4とストッパ接
触部5dの接触による運動の拘束がなくなるため、被動
車5は駆動車3の駆動に伴って回動できるようになる。
さらに駆動車3が回転を続け、副弁102が閉止位置か
ら90°回転して開になると(図6(A)参照)、駆動
車3のローラ3dが被動車5の案内溝5cに係合し、回
転する駆動車3のローラ3dが案内溝5cの側壁を転が
りつつ押すことにより、被動車5も回転し、主弁軸10
6を介して主弁101を回動させる(図4(B)、図6
(B)参照)。
体から主弁101を勝手に動かそうとする圧力が加わっ
ても、ローラ3dと案内溝5cがガタなく係合している
ことに加え、被動車5と一体に回転する駆動車3の前段
には入力側と出力側の逆転が困難なウォームギヤが配設
されているため、被動車5並びに駆動車3が出力側から
の力、すなわち流体から弁に加わる力で動くことはな
く、主弁101は常に正しく開度制御された状態を保
つ。
続けると、最終的に主弁101が閉止状態から90°回
転して開となると共に、副弁102が開位置から180
°、すなわち初めの全閉状態から270°回動し、主弁
101に対し開−閉−開の各状態を経て閉状態(弁胴1
03に対しては開)となる(図4(C)、図6(C)参
照)。この位置で、駆動車3は装置枠2による規制でそ
れ以上回動できないので、アクチュエータ7を停止制御
して、各弁を全開状態に保持する。
副弁102共に全開の状態(図4(C)、図6(C)参
照)から、アクチュエータ7を前記と逆向きに作動させ
ると、ウォームホイール7bと共に駆動車3が逆向きに
回転し、歯車部3e、6aを介して副弁軸107を駆動
し、副弁102を回転させると共に、駆動車3のローラ
3dが被動車5の案内溝5cの側壁を転がりつつ押すこ
とにより被動車5を回転させ、主弁軸106を介して主
弁101を回転させる。前記同様、流体から弁を勝手に
動かそうとする圧力が加わっても、主弁101は常に正
しく開度制御された状態を保つ。また、駆動車3の回転
と共に、ストッパアーム4もねじりばね4aの付勢によ
ってクランクアーム3bに近接した状態のままで駆動車
3に追随して逆向きに回転する。
°回転して閉状態になると共に副弁が180°回転して
再び開状態になる(図4(A)、図6(A)参照)と、
ローラ3dの案内溝5cへの係合が外れ、さらにクラン
クアーム3bと共に回転してきたストッパアーム4の先
端部と被動車5のストッパ接触部5dが接触し(図3
(B)参照)、被動車5の運動を拘束するため、被動車
5は開方向に回転できなくなり、主弁101は確実に閉
状態に保たれる。
のローラ3dが被動車5の案内溝5cに係合していない
ために駆動車3のみで回転して、副弁102を開位置か
らさらに回転させる。副弁102は、この開位置から9
0°、すなわち当初の全開位置から270°回転して閉
状態となり、駆動車3は装置枠2による規制でそれ以上
回動しないので、アクチュエータ7を停止制御し、各弁
を全閉状態に保持する(図3(A)、図5(A)参
照)。
タフライ弁用操作装置では、駆動車3、被動車5、及び
ストッパアーム4を組合わせて間欠回動機構を構成し、
主弁101及び副弁102と適切に連動させて開閉させ
られることから、副弁102を開いた状態で主弁101
の開閉を行い、弁開閉時の管路中の圧力急変を防いで水
撃等を発生させない機能を有しながら、主弁101と副
弁102の駆動力を駆動車3からそれぞれ適切に分配し
てアクチュエータ7を一つにすることができ、制御系も
一系統で済み、シンプルな機構として部品点数を減ら
せ、コストダウンが図れると共に、手動開閉の場合には
一箇所の操作ですみ、作業性が大きく向上する。また、
主弁101が開状態の場合に副弁102は主弁101に
対して閉となり、流体が副弁102付近で乱れることが
なく、流体に対する抵抗が小さくなって流れの効率を高
められる。
ライ弁用操作装置においては、駆動車3と被動車5によ
る回転伝達機構が、内接ゼネバ機構を応用した間欠機構
となっている構成であるが、この他に、外接ゼネバ機構
や間欠ピン歯車機構などの間欠機構を用いる構成とする
こともできる。
ライ弁用操作装置においては、ストッパアーム4の運動
拘束をねじりばね4aを用いて行う構成としているが、
この他、図7に示すように、ストッパアーム4と駆動車
3、及び被動車5にマグネット8を取付ける構成とする
こともでき、駆動車3のローラ3dが案内溝5cに接触
していない間はストッパアーム4と被動車5を吸着させ
て被動車5の拘束を確実に維持し(図7(A)参照)、
駆動車3のクランクアーム3bがストッパアーム4を押
して回転させる際にはこれらを互いに吸着させ(図7
(B)参照)、逆回転の際にクランクアーム3bに吸着
させたストッパアーム4をそのまま駆動車3と一体に回
転させられることとなり、ストッパアーム4の適切な回
動が簡略な機構で実現でき、装置製作におけるコストダ
ウンが図れる。
有してなる駆動車、案内溝及び突片を有してなる被動
車、及びストッパアームをそれぞれ配設し、ピンと案内
溝、並びにストッパアームと突片の各係合関係で適切な
間欠回動機構を構成し、主弁及び副弁と適切に連動させ
ることにより、主弁と副弁の全閉状態から駆動車を弁開
き側に回転させると、駆動車のピンが被動車の案内溝に
係合しない所定期間は駆動車のみ回動して副弁のみを閉
から開まで回転させ、駆動車のピンが被動車の案内溝に
係合すると被動車が駆動車と共に回転して副弁と共に主
弁を回転させて開状態とし、逆に全開状態から駆動車を
弁閉じ側に回転させると、駆動車のピンが被動車の案内
溝に係合している所定期間は被動車が駆動車と共に回動
し、副弁と共に主弁を回動させてまず主弁を閉状態と
し、駆動車のピンが被動車の案内溝に係合しなくなって
からは駆動車のみ回動して残った副弁を開状態から閉状
態として全閉状態とすることとなり、副弁を開いた状態
での主弁の開閉を一つの駆動源で実現でき、開閉時の圧
力急変がなく水撃等が発生しない性質を確保しつつ、簡
略な構造にして部品点数を減らせ、且つ制御系も一系統
のみの配設で事足りるなど、大幅にコストダウンが図れ
ると共に、手動で開閉する場合も操作が一箇所で済み、
作業性が大きく向上するという効果を奏する。また、本
発明においては、駆動車及び被動車で全開状態の主弁に
対して副弁を閉止状態とするように連動させることによ
り、全開状態で副弁を閉じた主弁に流体が通り抜けるよ
うな孔は生じず、副弁付近での流れの乱れを防いで流体
に対する弁の抵抗を小さく抑えられるという効果を有す
る。また、本発明においては、前記主弁及び副弁の全閉
状態から駆動車のピンが被動車の案内溝に係合するまで
の駆動車の回動を副弁の90°の回動と対応させ、且つ
さらなる副弁の180°の回動と主弁の90°の回動を
同期させて行い、全閉状態から駆動車を弁開き側に回転
させると、まず副弁のみが90°回転して閉から開とな
り、次に主弁が90°回動して閉から開となると共に副
弁もさらに180°回動させて主弁に対し閉止状態とな
ることにより、副弁を主弁に対し開いて流体の弁通過を
可能とした状態で主弁の開閉を行え、主弁開閉時の圧力
の急変を確実に防いで、水撃等を発生させないと共に、
主弁が全開状態の場合に副弁は主弁に対して確実に閉止
されて流体の通り抜けるような孔が生じない状態とな
り、副弁付近での流れの乱れを防いで流体に対する弁の
抵抗を小さく抑えられるという効果を有する。また、本
発明においては、駆動車の前段にウォームギヤを有する
アクチュエータを配設し、アクチュエータで駆動軸部を
駆動して各弁を操作することにより、出力側のウォーム
ホイールから入力側のウォームへの逆転がほとんど不可
能な性質で被動車及び駆動車側に外部の力が加わっても
アクチュエータが影響を受けないこととなり、流体から
弁を動かそうとする圧力が加わっても、アクチュエータ
で被動車及び駆動車を動かす駆動力は変化せず、各弁は
制御された状態を維持でき、流れによる弁の異常動作が
防げるという効果を有する。また、本発明においては、
駆動車に回動自在なローラを配設し、ピンとして案内溝
との係合を行わせることにより、ピンと案内溝との接触
が転がり接触となって摩擦等の抵抗が減り、被動車及び
主弁をよりスムーズに動かせると共に、摺動による摩耗
が減少して耐久性が向上するという効果を有する。
弁用操作装置の概略構成断面図である。
弁用操作装置の要部平面図である。
タフライ弁用操作装置の要部の主弁及び副弁全閉時状態
説明図である。(B)は本発明の一実施の形態に係る副
弁付バタフライ弁用操作装置の要部の駆動車とストッパ
アームの接触開始状態説明図である。
タフライ弁用操作装置の要部の駆動車と被動車の係合開
始状態説明図である。(B)は本発明の一実施の形態に
係る副弁付バタフライ弁用操作装置の要部の主弁45°
開時状態説明図である。(C)は本発明の一実施の形態
に係る副弁付バタフライ弁用操作装置の要部の主弁及び
副弁全開時状態説明図である。
タフライ弁用操作装置による主弁及び副弁全閉状態説明
図である。(B)は本発明の一実施の形態に係る副弁付
バタフライ弁用操作装置による副弁開状態説明図であ
る。
タフライ弁用操作装置による副弁全開状態説明図であ
る。(B)は本発明の一実施の形態に係る副弁付バタフ
ライ弁用操作装置による主弁45°開状態説明図であ
る。(C)は本発明の一実施の形態に係る副弁付バタフ
ライ弁用操作装置による主弁及び副弁全開状態説明図で
ある。
バタフライ弁用操作装置の要部の主弁及び副弁全閉時状
態説明図である。(B)は本発明の他の実施の形態に係
る副弁付バタフライ弁用操作装置の要部の駆動車と被動
車の係合開始状態説明図である。
ある。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 バタフライ型の主弁の所定位置にバタフ
ライ型の副弁が配設され、且つ副弁軸が主弁軸中心を貫
通して配設されてなる副弁付バタフライ弁に対し、前記
各弁軸を回動させて前記各弁の開閉操作を行う副弁付バ
タフライ弁用操作装置において、 前記主弁を取囲む弁胴の外部に配設される装置枠と、 当該装置枠に回動自在に軸支される駆動軸部を有し、当
該駆動軸部から半径方向に所定径離れた位置に駆動軸部
に平行な円筒体のピンが配設され、前記駆動軸部の一端
部に歯車部が配設されてなり、駆動軸部に駆動力を入力
されて回動する駆動車と、 前記駆動車の駆動軸部に平行で且つ駆動車に接触しない
位置で装置枠に回動自在に軸支される被動軸部を有し、
当該被動軸部と一体に軸方向に略垂直な略板状の基盤部
が形成され、当該基盤部に前記駆動車のピンが係脱自在
に嵌まり込む案内溝が被動軸部の半径方向に形成される
と共に、当該案内溝近傍の駆動車と干渉しない所定位置
に突片が形成されてなり、前記被動軸部に前記主弁軸が
軸心を同じくして一体に固定される被動車と、 前記被動車の被動軸部を貫通して回動自在に配設され、
一端部に前記駆動車の歯車部と噛合して駆動力を得る歯
車部を形成され、他端部に前記副弁軸が軸心を同じくし
て一体に固定されてなる歯車軸と、 前記装置枠内で前記駆動車と回動中心を同じくして回動
自在に配設される所定長さの部材で形成され、前記駆動
車に対し近付こうとする回動方向に付勢されてなり、駆
動車と被動車が接触していない状態では被動車における
前記突片に回動中心から離れた一端部を接触させて駆動
車から離れ、且つ駆動車と被動車が接触する状態では回
動する駆動車に接触して一体に回動すると共に一端部を
突片から離すストッパアームとを備え、 前記駆動車及び被動車が、前記主弁及び副弁の全閉状態
においては駆動車のピンを被動車の案内溝に係合させな
い状態となると共に、前記全閉状態から副弁を回動させ
る途中で駆動車のピンを被動車の案内溝に係合させた状
態となり、当該係合させた状態で少なくとも主弁を全開
とするよう主弁及び副弁への連動を調整されてなること
を特徴とする副弁付バタフライ弁用操作装置。 - 【請求項2】 前記請求項1に記載の副弁付バタフライ
弁用操作装置において、 前記駆動車及び被動車が、前記主弁の全開状態において
副弁を主弁に対し閉止状態とするように各弁を連動させ
ることを特徴とする副弁付バタフライ弁用操作装置。 - 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載の副弁付バタ
フライ弁用操作装置において、 前記駆動車及び被動車が、前記主弁及び副弁の全閉状態
から副弁を90°回動させた状態で駆動車のピンを被動
車の案内溝に係合させた状態となり、当該係合させた状
態で副弁をさらに180°、主弁を90°回動させて主
弁を全開させると共に副弁を主弁と同じ向きとするよう
各弁への連動を調整されてなることを特徴とする副弁付
バタフライ弁用操作装置。 - 【請求項4】 前記請求項1ないし3のいずれかに記載
の副弁付バタフライ弁用操作装置において、 最終減速段にウォームギヤを有し、前記駆動車の駆動軸
部に駆動力を入力するアクチュエータを備えることを特
徴とする副弁付バタフライ弁用操作装置。 - 【請求項5】 前記請求項1ないし4のいずれかに記載
の副弁付バタフライ弁用操作装置において、 前記駆動車のピンとして、円筒状のローラが回動自在に
軸支されることを特徴とする副弁付バタフライ弁用操作
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11148398A JP3862121B2 (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 副弁付バタフライ弁用操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11148398A JP3862121B2 (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 副弁付バタフライ弁用操作装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11294628A true JPH11294628A (ja) | 1999-10-29 |
JP3862121B2 JP3862121B2 (ja) | 2006-12-27 |
Family
ID=14562414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11148398A Expired - Fee Related JP3862121B2 (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 副弁付バタフライ弁用操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3862121B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100419187B1 (ko) * | 2000-12-30 | 2004-02-18 | 이영범 | 자동 콘트롤 체크밸브 |
JP2009036398A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Hrd Singapore Pte Ltd | 住宅用換気システム |
CN113464666A (zh) * | 2021-07-28 | 2021-10-01 | 山东钛融安全技术服务有限公司 | 一种阀门的紧急切断器 |
-
1998
- 1998-04-06 JP JP11148398A patent/JP3862121B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR100419187B1 (ko) * | 2000-12-30 | 2004-02-18 | 이영범 | 자동 콘트롤 체크밸브 |
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CN113464666A (zh) * | 2021-07-28 | 2021-10-01 | 山东钛融安全技术服务有限公司 | 一种阀门的紧急切断器 |
CN113464666B (zh) * | 2021-07-28 | 2024-01-30 | 山东钛融安全技术服务有限公司 | 一种阀门的紧急切断器 |
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---|---|
JP3862121B2 (ja) | 2006-12-27 |
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