JPH11294569A - マニュアルレンジ付き自動変速機 - Google Patents

マニュアルレンジ付き自動変速機

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JPH11294569A
JPH11294569A JP9732298A JP9732298A JPH11294569A JP H11294569 A JPH11294569 A JP H11294569A JP 9732298 A JP9732298 A JP 9732298A JP 9732298 A JP9732298 A JP 9732298A JP H11294569 A JPH11294569 A JP H11294569A
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JP
Japan
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shift
range
manual
speed
engine
Prior art date
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JP9732298A
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Kenji Nishino
健司 西野
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マニュアルレンジでの空走感をなくし、ダイ
レクト感のある走行特性が得られるようにしたマニュア
ルレンジ付き自動変速機を提案する。 【解決手段】 マニュアルレンジで(31)、変速中で
なければ(33)、4速以外の1〜3速であると判定す
る時(35)、37でオーバーランクラッチソレノイド
をOFFしてオーバーランクラッチを締結すると共に、
1速では更にローリバースブレーキをも締結し、マニュ
アルレンジの1〜3速でエンジンブレーキが効く状態に
する。4速と判定する時は(35)、36でオーバーラ
ンクラッチソレノイドをONしてオーバーランクラッチ
を開放し、インターロックを防止するが、4速では摩擦
要素の締結なしでエンジンブレーキが効くから、4速で
もエンジンブレーキが効く状態になる。よって、マニュ
アルレンジでアクセルペダルを釈放した時に空走感がな
く、エンジン回転の急低下もなく、ダイレクト感のある
走行特性を実現可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動変速が可能な
マニュアルレンジを付加した自動変速機に関し、特に、
当該マニュアルレンジにおいて要求される好適な運転感
覚が得られるようにする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、例えば日産自動車(株)
が昭和62年3月に発行した「NISSAN RE4R
01A型 フルレンジ電子制御オートマチックトランス
ミッション整備要領書」(A261C07)に記載のよ
うに、運転者がシフトレバーによりマニュアルバルブを
自動変速(D)レンジに操作している間、クラッチや、
ブレーキ等の複数の摩擦要素を選択的に締結させること
により歯車伝動系の動力伝達経路(変速段)を決定し
て、当該選択変速段で入力軸から出力軸への動力伝達が
可能な状態となり、また、締結する摩擦要素を切り換え
ることにより他の変速段への変速を行うよう構成する。
【0003】そして、自動変速(D)レンジにおいては
上記の文献にも記載されているが、上記の動力伝達をワ
ンウエイクラッチを介し行うよう伝動系を構成し、これ
により高速側変速比へのアップシフト変速に際して、上
記変速用摩擦要素の掛け換えが必要でなくなるように
し、変速制御の容易さと変速の滑らかさを実現すると共
に、アクセルペダルの釈放時においてコースティング
(惰性走行)トルクが駆動車輪からエンジン側にへ力さ
れないようにし、ギクシャクした走行感とならないよう
にする工夫がなされている。
【0004】これがため、この種自動変速機においては
エンジンブレーキが必要な時に上記のワンウエイクラッ
チの空転によって、必要なエンジンブレーキが得られな
いこととなる。従って、自動変速(D)レンジにおいて
もエンジンブレーキが必要な運転状態(例えばアクセル
ペダルが釈放状態)である時や、或いは、運転者がシフ
トレバーによりマニュアルバルブをエンジンブレーキレ
ンジにしている時は、上記変速用摩擦要素とは別に、上
記ワンウエイクラッチに対し並列的に設けたエンジンブ
レーキ用摩擦要素を締結させてワンウエイクラッチの空
転を阻止し、これにより選択変速段でのエンジンブレー
キが得られるようにするのが常套であった。
【0005】一方で、自動変速機において手動変速をも
可能にした型式のものが提案されつつあり、既に一部の
車両には実用されている。この場合、一般的には運転者
が操作するシフトレバーに、マニュアル(M)レンジを
付加して設定し、当該マニュアル(M)レンジでシフト
レバーの操作によりアップシフト指令またはダウンシフ
ト指令を出す度に、自動変速機を現在の変速段から高速
側の変速段または低速側の変速段へ順次変速させるよう
構成するのが普通である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで一般的には、
このマニュアル(M)レンジにおいてもエンジンブレー
キ用摩擦要素の締結および開放を、自動変速(D)レン
ジやエンジンブレーキレンジにおけると同様の態様で行
うようにするのが常識的であるが、この場合、以下のよ
うな問題があることを確かめた。
【0007】マニュアル(M)レンジにおいてエンジン
ブレーキ用摩擦要素を全く締結しないことにすると、ア
クセルペダルを釈放した時にエンジンが車輪側から逆駆
動されないために、エンジン回転が急低下したり、エン
ジンブレーキが発生しないことで、運転者がマニュアル
(M)レンジにより期待しているダイレクト感が得られ
ないという問題がある。またマニュアル(M)レンジに
おいて、エンジンブレーキが必要な運転状態でのみエン
ジンブレーキ用摩擦要素を締結することにすると、当該
エンジンブレーキが必要な運転状態に移行した当初、エ
ンジンブレーキ用摩擦要素の締結応答遅れで、車両が一
瞬だけ空走し、当該応答遅れの後にエンジンブレーキ用
摩擦要素が締結された時、急にエンジンブレーキが作用
する違和感を免れないという問題がある。
【0008】本願出願人は、運転者がマニュアル(M)
レンジを選択しているのは、自動変速(D)レンジにお
ける滑らかな変速やアクセルペダル釈放時の滑らかな走
行より、これらが犠牲になっても手動変速機と同様のダ
イレクト感を希望してのレンジ選択であり、マニュアル
(M)レンジにおいては当該ダイレクト感を重視すべき
であるとの事実認識に基づき、この着想を具体化したも
のである。
【0009】これがため請求項1に記載の第1発明は、
マニュアルレンジにおいてダイレクト感が得られるよう
にしたマニュアルレンジ付き自動変速機を提案すること
を目的とする。
【0010】また請求項2に記載の第2発明は、マニュ
アルレンジでも変速中はこれに適した状態となるように
したマニュアルレンジ付き自動変速機を提案することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】これら目的のため、先ず
第1発明のマニュアルレンジ付き自動変速機は、変速用
摩擦要素の選択的締結作動により対応する変速段を選択
可能で、エンジンブレーキ用摩擦要素の締結作動で選択
変速段でのエンジンブレーキが可能であり、手動変速が
可能なマニュアルレンジを付加した自動変速機におい
て、該マニュアルレンジでは、常時エンジンブレーキが
効く状態になるよう前記エンジンブレーキ用摩擦要素を
締結作動させておくよう構成したことを特徴とするもの
である。
【0012】また第2発明のマニュアルレンジ付き自動
変速機は、第1発明において、前記変速段の切り換えを
行っている変速中は、マニュアルレンジでエンジンブレ
ーキ用摩擦要素を締結作動させておく前記制御を中止
し、自動変速レンジでの変速中におけると同様にエンジ
ンブレーキ用摩擦要素を締結制御するよう構成したこと
を特徴とするものである。
【0013】
【発明の効果】自動変速機は、変速用摩擦要素の選択的
締結作動により対応する変速段を選択することができ、
エンジンブレーキ用摩擦要素の締結作動で選択変速段で
のエンジンブレーキが可能である。ところで第1発明に
おいては、手動変速が可能なマニュアルレンジで常時エ
ンジンブレーキが効く状態にしておくよう前記エンジン
ブレーキ用摩擦要素を締結作動させておくために、当該
マニュアルレンジでアクセルペダルを釈放した時、一切
の応答遅れなしに直ちにエンジンが必ず車輪側から逆駆
動されることとなり、エンジン回転の急低下を回避し得
ると共に、エンジンブレーキも直ちに発生して如何なる
空走感も防止することができ、マニュアルレンジにより
期待しているダイレクト感を運転者に期待通りに与える
ことができる。
【0014】第2発明は、マニュアルレンジでエンジン
ブレーキ用摩擦要素を締結作動させておく第1発明の上
記制御を変速中においては中止し、当該変速中は自動変
速レンジでの変速中におけると同様にエンジンブレーキ
用摩擦要素を締結制御することから、マニュアルレンジ
でも、自動変速レンジでの変速中におけると同様なワン
ウエイクラッチを介した滑らかな変速を行わせることが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は、本発明一実施の形態
になるマニュアルレンジ付き自動変速機の変速制御装置
を示し、1はエンジン、2はトルクコンバータ、3は自
動変速機であり、エンジン回転はトルクコンバータ2を
経て自動変速機の入力軸4に伝達するものとする。
【0016】自動変速機3は、基本的には前記した日産
自動車(株)発行「RE4R01A型オートマチックト
ランスミッション整備要領書」(A261C07)に記
載されたと同様なものとし、同軸突き合わせ関係に配置
した入出力軸4,5上にフロントプラネタリギヤ組6お
よびリヤプラネタリギヤ組7を載置して具える。
【0017】そして、変速用摩擦要素としてフォワード
クラッチF/C、ハイクラッチH/C、バンドブレーキ
B/B、ローワンウエイクラッチL/OWC、フォワー
ドワンウエイクラッチF/OWC、およびリバースクラ
ッチR/Cを具え、更にエンジンブレーキ用摩擦要素と
して、ローワンウエイクラッチL/OWCに対し並列的
に設けたローリバースブレーキLR/B、およびフォワ
ードワンウエイクラッチF/OWCに対し並列的に設け
たオーバーランクラッチOR/Cを具え、これら摩擦要
素を選択的に図2(b)に○で示すように締結させるこ
とにより前進第1速〜第4速と、後退の変速段を選択し
得るものとする。
【0018】なお、ローリバースブレーキLR/Bおよ
びオーバーランクラッチOR/Cに関する図2(b)の
(○)は、第1速〜第3速でエンジンブレーキが必要な
時に(運転者が後述するOD禁止スイッチ13により3
速エンジンブレーキを指令したり、詳しくは後述するシ
フトレバー15を介したマニュアルバルブ(図示せず)
のIIレンジまたはIレンジ選択により2速エンジンブ
レーキまたは1速エンジンブレーキを指令している時
に)締結させることを示す。ちなみに第4速は、図1の
場合エンジンブレーキが効くギヤトレーンであり、第4
速のためのエンジンブレーキ用摩擦要素は存在しない。
【0019】また上記摩擦要素の選択的作動(締結)を
実行するために本実施の形態においては特に、自動変速
機3のコントロールバルブ8に挿置して、シフトソレノ
イドAおよびBと、オーバーランクラッチソレノイド1
0とを設け、コントロールバルブ8には更に、トルクコ
ンバータ2のロックアップ制御のためにロックアップソ
レノイド11を挿置して設ける。そして自動変速機3
は、シフトソレノイドAおよびBを図2(a)に示すO
N(ソレノイド圧発生),OFF(ソレノイド圧消失)
の組み合わせとなるよう制御することにより、対応する
前進第1速〜第4速が選択されるよう図2(b)の締結
論理に従って、摩擦要素F/C,H/C,B/Bを選択
的に締結させるものとする。
【0020】なお、ローリバースブレーキLR/Bおよ
びリバースクラッチR/Cはそれぞれ、運転者がシフト
レバー15を1速エンジンブレーキ(I)レンジ位置
や、後退走行(R)レンジ位置にする時、これに連動す
るマニュアルバルブ(図示せず)のポートより作動油圧
の供給を受けて所定通りに締結され、第1速でのエンジ
ンブレーキを、ローリバースブレーキLR/Bの締結
と、後述するオーバーランクラッチOR/Cの締結とで
可能にしたり、後退変速段の選択を、ローリバースブレ
ーキLR/BおよびリバースクラッチR/Cの締結で可
能にするものとする。ここでオーバーランクラッチOR
/Cは、上記オーバーランクラッチソレノイド10のO
FF(ソレノイド圧消失)で締結され、オーバーランク
ラッチソレノイド10のON(ソレノイド圧発生)で開
放されるものとする。
【0021】またロックアップソレノイド11は、ON
によりトルクコンバータ2のロックアップクラッチ(図
示せず)を締結して、トルクコンバータ2を入出力要素
間が直結されたロックアップ状態にし、OFFによりロ
ックアップクラッチを解放してトルクコンバータ2をコ
ンバータ状態にするものとする。
【0022】ソレノイドA,B,10,11のON,O
FFはコントローラ14により制御し、該コントローラ
には、運転者がシフトレバー15により選んだ選択レン
ジ、および同じく運転者がシフトレバー15により発生
させる後述の手動変速指令、更にはOD(第4速)禁止
スイッチ13からの3速エンジンブレーキ指令を検知す
るセレクタスイッチ16からの信号と、エンジン1のス
ロットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ1
7からの信号と、車速VSPを検出する車速センサ18
からの信号とをそれぞれ入力する。
【0023】シフトレバー15およびセレクタスイッチ
16について補足説明するに、シフトレバー15は前記
文献にも記載の通り周知の、駐車(P)レンジ位置と、
後退走行(R)レンジ位置と、中立(N)レンジ位置
と、前進自動変速(D)レンジ位置と、2速エンジンブ
レーキ(II)レンジ位置と、1速エンジンブレーキ
(I)レンジ位置とを一直線上に配置されて有するほ
か、本実施の形態においては特に、該一直線からオフセ
ットしてマニュアル変速(M)レンジ位置を有する。
【0024】セレクタスイッチ16は、シフトレバー1
5がこれらレンジ位置のどこに操作されているかを示す
信号をコントローラ14に出力すると共に、OD(第4
速)禁止スイッチ13からの3速エンジンブレーキ指令
をコントローラ14に出力するものとする。
【0025】そしてシフトレバー15は、マニュアル変
速(M)レンジ位置にある間、アップシフト(+)位置
と、ダウンシフト(−)位置との間に自己復帰形式に弾
支されており、運転者が、1段階高速側へのアップシフ
ト変速を希望する度にシフトレバー15をアップシフト
(+)位置にし、1段階低速側へのダウンシフト変速を
希望する度にシフトレバー15をダウンシフト(−)位
置にするようにしたもので、セレクタスイッチ16は、
シフトレバー15をアップシフト(+)位置またはダウ
ンシフト(−)位置にされる度に、これらアップシフト
変速またはダウンシフト変速のための手動変速指令をコ
ントローラ14に出力するものとする。
【0026】なお前記ではローリバースブレーキLR/
Bの締結が、シフトレバー15の1速エンジンブレーキ
(I)レンジ位置において、これに連動するマニュアル
バルブ(図示せず)からの作動油圧により行われると述
べたが、マニュアル変速(M)レンジでは、オーバーラ
ンクラッチソレノイド10のOFF(ソレノイド圧消
失)でオーバーランクラッチOR/Cが締結される時に
両シフトソレノイドA,BのONで対応するシフトバル
ブ(図示せず)が1速選択位置である場合に、これらシ
フトバルブを経由した油圧によりローリバースブレーキ
LR/Bが締結されるようなものとする。従ってマニュ
アル変速(M)レンジでは、第1速が選択されていれば
オーバーランクラッチソレノイド10をOFFするだけ
で、オーバーランクラッチOR/Cのみならずローリバ
ースブレーキLR/Bも締結され、Mレンジ第1速での
エンジンブレーキを得ることができる。
【0027】コントローラ14は、上記の入力情報をも
とに以下の変速制御を実行すると共に、本発明が狙いと
するMレンジでのエンジンブレーキ用摩擦要素(ローリ
バースブレーキLR/BおよびオーバーランクラッチO
R/C)の締結制御を行うものとする。先ず自動変速機
の変速制御を説明するに、コントローラ14は前記文献
におけるとほぼ同様の変速制御を行うべく、ソレノイド
A,BのON,OFFを制御すると共に、ソレノイド1
1のON,OFFを介してトルクコンバータ2のロック
アップ制御を行う。
【0028】Dレンジでの自動変速を説明すると、コン
トローラ14は図示せざる制御プログラムを実行して、
例えば前記文献に示された変速マップをもとに、スロッ
トル開度TVOおよび車速VSPから、現在の運転状態
において要求される好適変速段を検索する。次いでコン
トローラ14は、現在の選択変速段が好適変速段と一致
しているか否かを判定し、不一致なら好適変速段への変
速が実行されるよう、つまり図2(b)の締結論理にも
とづき当該変速のための摩擦要素の締結、解放切換えが
行われるよう、図2(a)の論理に基づきソレノイド
A,BのON,OFF切り換えを行う。
【0029】勿論、現在の選択変速段が好適変速段と一
致している場合、コントローラ14はソレノイドA,B
のON,OFFを現在のままに保ち、今の選択変速段を
維持する。
【0030】OD(第4速)禁止スイッチ13がONさ
れて3速エンジンブレーキ指令を受けるとコントローラ
14は、第4速への変速が生じないように変速制御する
と共に、オーバーランクラッチソレノイド10のOFF
によりオーバーランクラッチOR/Cを締結して第3速
でのエンジンブレーキを可能にする。シフトレバー15
をIIレンジにすると、コントローラ14は第3速への
変速が生じないように変速制御すると共に、オーバーラ
ンクラッチソレノイド10のOFFによりオーバーラン
クラッチOR/Cを締結して第2速でのエンジンブレー
キを可能にする。シフトレバー15をIレンジにする
と、コントローラ14は第2速への変速が生じないよう
に変速制御すると共に、オーバーランクラッチソレノイ
ド10のOFFによりオーバーランクラッチOR/Cを
締結する。そして、シフトレバー15に連動するマニュ
アルバルブ(図示せず)からの作動油圧によりローリバ
ースブレーキLR/Bが締結され、オーバーランクラッ
チOR/Cの締結と相俟って第1速でのエンジンブレー
キを可能にする。
【0031】Mレンジでの手動変速を説明するに、コン
トローラ14は、シフトレバー15がアップシフト
(+)位置またはダウンシフト(−)位置にされる度
に、セレクタスイッチ16からのアップシフト手動変速
信号またはダウンシフト手動変速信号を受けて、図2
(b)の締結論理にもとづき、現在の選択変速段を基準
にしたアップシフト変速またはダウンシフト変速のため
の摩擦要素の締結、解放切換えが行われるよう、図2
(a)の論理に基づきソレノイドA,BのON,OFF
切り換えを行う。
【0032】次いで本発明に係わる、Mレンジでのエン
ジンブレーキ用摩擦要素(ローリバースブレーキLR/
BおよびオーバーランクラッチOR/C)の締結制御を
説明するに、当該制御をコントローラ14は図3の制御
プログラムを実行してこれを遂行するものとする。先ず
ステップ31でマニュアル変速(M)レンジか否かを判
定する。Mレンジでなければステップ32において、D
レンジ(OD禁止時も含む)、IIレンジ、Iレンジ
で、前記文献に記載されているごとく通常通りに(一部
を前記した)オーバーランクラッチソレノイド10をO
N,OFF制御し、オーバーランクラッチOR/Cを適
宜締結する。なお、ローリバースブレーキLR/BはI
レンジ時にマニュアルバルブからの油圧により締結され
る。よって、Dレンジでエンジンブレーキが必要な運転
状態の時、また、IIレンジやIレンジが選択されてい
る時、対応変速段でのエンジンブレーキが可能である。
【0033】ステップ31でマニュアル変速(M)レン
ジであると判定する時は、ステップ33においてMレン
ジの変速中であるか否かを判定し、変速中ならステップ
34において、前記文献に記載されているDレンジ変速
用と同様にオーバーランクラッチソレノイド10を、変
速の種類、車速VSP、スロットル開度TVO、変速進
行度合に応じON,OFF制御し、マニュアル変速
(M)レンジでも、自動変速(D)レンジでの変速中に
おけると同様なフォワードクラッチワンウエイクラッチ
F/OWCの空転を介した滑らかな変速を行わせる。
【0034】ステップ33において変速中でないと判定
する時は、ステップ35において当該Mレンジでの選択
変速段が第4速か、それ以外の第1速〜第3速かを判定
する。第4速であれば、図1のギヤトレーンが前記した
ようにそのままでエンジンブレーキが効き、オーバーラ
ンクラッチOR/Cを締結するとインターロック状態と
なる弊害を生ずるから、ステップ36においてオーバー
ランクラッチソレノイド10をONし、これによりオー
バーランクラッチOR/Cを開放する。第1速〜第3速
であれば、ステップ37においてオーバーランクラッチ
ソレノイド10をOFFし、これによりオーバーランク
ラッチOR/Cを締結する。ここで、両シフトソレノイ
ドA,BのONで対応するシフトバルブが第1速を選択
する位置にあって第1速が選択されていれば、前記した
通りオーバーランクラッチソレノイド10のOFFによ
り、これらシフトバルブを経由した油圧を介しローリバ
ースブレーキLR/Bも同時に締結される。
【0035】以上により、手動変速が可能なマニュアル
変速(M)レンジにおいては、第1速〜第3速なら図4
(a)に示すように常時オーバーランクラッチソレノイ
ド10をOFFし、これによりオーバーランクラッチO
R/Cを第1速〜第3速で締結すると共に、第1速では
更にローリバースブレーキLR/Bをも締結することか
ら、当該Mレンジの第1速〜第3速でアクセルペダルを
釈放した時、一切の応答遅れなしに直ちにエンジンが必
ず車輪側から逆駆動されることとなり、エンジン回転の
急低下を回避し得ると共に、エンジンブレーキも直ちに
発生して如何なる空走感も防止することができ、マニュ
アルレンジにより期待しているダイレクト感を運転者に
期待通りに与えることができる。
【0036】また、Mレンジの第4速では図4(b)に
示すように常時オーバーランクラッチソレノイド10を
ONし、これによりオーバーランクラッチOR/Cを開
放しておくとから、Mレンジ第4速でオーバーランクラ
ッチOR/Cが締結されて自動変速機がインターロック
状態になるという弊害を回避することができる。
【0037】なお変速中はMレンジでも、ステップ34
においてDレンジ変速用と同様にオーバーランクラッチ
ソレノイド10を、変速の種類、車速VSP、スロット
ル開度TVO、変速進行度合に応じON,OFF制御
し、図4(a)(b)のようなMレンジ定常状態での制
御を禁止するから、Mレンジでも、自動変速Dレンジで
の変速中におけると同様なフォワードクラッチワンウエ
イクラッチF/OWCの空転を介した滑らかな変速を行
わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態になるマニュアルレンジ
付き自動変速機の変速制御システム図である。
【図2】(a)は、同自動変速機におけるシフトソレノ
イドのON,OFFと選択変速段との関係を示す図面、
(b)は、同自動変速機における選択変速段と摩擦要素
の締結論理との関係を示す図面である。
【図3】同自動変速機においてコントローラが実行す
る、マニュアルレンジでのエンジンブレーキ用摩擦要素
の締結制御を示すフローチャートである。
【図4】(a)は、同エンジンブレーキ用摩擦要素の締
結制御を、マニュアルレンジ第1速〜第3速である場合
について示す領域線図、(b)は、同エンジンブレーキ
用摩擦要素の締結制御を、マニュアルレンジ第4速の場
合について示す領域線図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 トルクコンバータ 3 自動変速機 4 入力軸 5 出力軸 6 フロントプラネタリギヤ組 7 リヤプラネタリギヤ組 8 コントロールバルブ A シフトソレノイド B シフトソレノイド 10 オーバーランクラッチソレノイド 11 ロックアップソレノイド 13 OD禁止スイッチ 14 コントローラ 15 シフトレバー 16 セレクタスイッチ 17 スロットル開度センサ 18 車速センサ F/C フォワードクラッチ(変速用摩擦要素) H/C ハイクラッチ(変速用摩擦要素) B/B バンドブレーキ(変速用摩擦要素) LR/B ローリバースブレーキ(エンジンブレーキ用摩擦
要素) OR/C オーバーランクラッチ(エンジンブレーキ用摩擦
要素) L/OWC ロークワンウエイクラッチ F/OWC フォワードワンウエイクラッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速用摩擦要素の選択的締結作動により
    対応する変速段を選択可能で、エンジンブレーキ用摩擦
    要素の締結作動で選択変速段でのエンジンブレーキが可
    能であり、手動変速が可能なマニュアルレンジを付加し
    た自動変速機において、 該マニュアルレンジでは、常時エンジンブレーキが効く
    状態にしておくよう前記エンジンブレーキ用摩擦要素を
    締結作動させておくよう構成したことを特徴とするマニ
    ュアルシレンジ付き自動変速機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記変速段の切り換
    えを行っている変速中は、マニュアルレンジでエンジン
    ブレーキ用摩擦要素を締結作動させておく前記制御を中
    止し、自動変速レンジでの変速中におけると同様にエン
    ジンブレーキ用摩擦要素を締結制御するよう構成したこ
    とを特徴とするマニュアルシレンジ付き自動変速機。
JP9732298A 1998-04-09 1998-04-09 マニュアルレンジ付き自動変速機 Pending JPH11294569A (ja)

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