JPH11294530A - 防振マウントおよび撮像装置 - Google Patents

防振マウントおよび撮像装置

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JPH11294530A
JPH11294530A JP9891698A JP9891698A JPH11294530A JP H11294530 A JPH11294530 A JP H11294530A JP 9891698 A JP9891698 A JP 9891698A JP 9891698 A JP9891698 A JP 9891698A JP H11294530 A JPH11294530 A JP H11294530A
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JP
Japan
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vibration
ring
vulcanized rubber
outer cylinder
inner cylinder
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JP9891698A
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Inventor
Yasuo Otake
康夫 大竹
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加硫ゴムの弾性力を利用した防振マウントを
有する撮像装置において、防振マウントにおける剛性の
ばらつきによって防振特性が変化することなく、振動等
の環境の影響を受けずに振れのない安定した画像を得る
ことを目的とする。 【解決手段】 リングとコイルばねと止めねじの組み合
わせからなる調整機構を有し、ばね剛性の調整を行える
防振マウントを用いて、撮像装置を支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、航空機や車両等
の移動体に搭載される撮像装置において、特に撮像装置
に加わる振動および衝撃を吸収する防振マウント、およ
びその防振マウントを有し振れのない安定した画像を得
る撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】航空機や車両等の基台に搭載される撮像
装置においては、運用する環境により激しい振動・衝撃
が加わり、破損に至る恐れがある。撮像装置をこのよう
な厳しい振動及び衝撃に耐えうる構造とすると、装置全
体が大型化して搭載には適さない場合がある。このた
め、被防振器である撮像装置を防振マウントで支持し、
撮像装置に加わる振動及び衝撃を吸収し、撮像装置内部
の電子機器や光学系には振動・衝撃が直接加わらないよ
うにする方式が用いられている。
【0003】図9は従来の撮像装置を示すもので、光学
系31は第一のフレーム32に取り付けられ、レンズ、
撮像素子等を有し、レンズを介して入射する光を撮像素
子に結像し、取得された像を図示しないケーブルから撮
像信号として出力する。第一のセンサ55は第一のフレ
ーム32に取付けられ並進方向に加速度を検出し信号と
して出力する。第二のセンサ56は第一のフレーム32
に取付けられ光学系31の光軸周りの角速度または角加
速度を検出し電圧に変換し出力する。第一のフレーム3
2は第一のシャフト34、第二のシャフト35に取り付
けられた第一の軸受38、第二の軸受39を介して第二
のフレーム33に支持されている。また、第一のフレー
ム32は、第一のダイレクトドライブモータ42により
第二のフレーム33に対して相対的に回転駆動される。
さらに第一のフレーム32は第一のレゾルバ44により
回転角度が検出される。
【0004】また、図において、第二のフレーム33は
第三のシャフト36、第四のシャフト37に取り付けら
れた第三の軸受40と第四の軸受41により第一のケー
シング46、及び第二のケーシング47に支持され、第
二のダイレクトモータ43により、第一のケーシング4
6に対して相対的に回転駆動される。第一のケーシング
46は、第一の防振マウント49の内筒に設けられた図
示しないフランジとねじで結合されている。第一の防振
マウント49の外筒は、固定フレーム48に設けられた
図示しないフランジとねじで結合されている。第二のケ
ーシング47は、第二の防振マウント50の内筒に設け
られた図示しないフランジとねじで結合されている。第
二の防振マウント50の外筒は、固定フレーム48に設
けられた図示しないフランジとねじで結合されている。
固定フレーム48は機体または車両等の構造フレーム5
1に固定されている。それぞれのフレーム同士が相対的
に回転駆動されることにより、光学系31は任意の方向
の画像を撮影することができる。
【0005】図10は第一、第二の防振マウント49、
50の構成図である。図10(a)は第一、第二の防振
マウント49、50の断面図で、加硫ゴム52は金属製
の外筒53及び内筒54に加硫接着されている。図10
(b)は第一、第二の防振マウント49、50の平面図
で、第一、第二の防振マウント49、50はリング形状
をしている。
【0006】以上のように構成された防振マウントにお
いて、固定フレーム48に振動や衝撃が加わった場合に
は、第一の防振マウント49、第二の防振マウント50
でその振動や衝撃のエネルギーが吸収される。その結
果、各防振マウントで支持される第一、第二のリング4
6、47から第三、第四の軸受40、41を介して第二
のフレーム33、第一のフレーム32、光学系31へそ
れぞれ加えられる振動及び衝撃は減衰され、それぞれの
機器における故障や破損を防ぐとともに、防振マウント
で支持される各フレーム、光学系等の構造を軽量化する
ことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
撮像装置においては、防振マウントにおけるばね剛性の
ばらつきが大きいうえに、加硫ゴムから成形された後
は、防振マウントのばね剛性の調整が不可能である。こ
のため、防振支持系の共振点を正確に特定できず、使用
する環境によっては防振マウントが共振を起こし、撮像
装置の画像がぼやけるといった問題があった。
【0008】また、フレームを支持する防振マウントの
ばね剛性にばらつきがあると、並進方向に同振幅、同位
相の振動が入力された場合であっても、各防振マウント
の変位は、振幅、位相共に異なる振動となる。防振マウ
ントにより両端支持されたフレームは各支持点が異なる
振幅、位相の振動で変位することになり、フレームの中
心の変位は並進方向および回転方向の連成振動となる。
回転方向の振動成分が発生することにより、フレームに
搭載された光学系は光軸周りに回転振れを生じるが、従
来の撮像装置の構成においては、光軸周りの回転駆動機
構がないために、回転成分を補正することが不可能で、
画像ぼけが生じるといった問題があった。
【0009】この発明は、防振マウントを有する撮像装
置において、以上のような問題を解決するためになされ
たものであり、剛性の調整機構を有する防振マウント、
およびその防振マウントを有し光軸まわりの回転による
画像振れを抑えるための補正機構を備えた撮像装置を得
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第一の発明による防振マ
ウントは、被防振器を接合するための第一の接合手段を
有する内筒と、前記被防振器を据え付ける基台に接合す
るための第二の接合手段を有する外筒と、前記外筒と前
記内筒に挟まれるように当接する環状の弾性部材と、前
記弾性部材の端面に当接可能なリングと、前記外筒もし
くは前記内筒に結合され、前記リングを前記弾性部材に
付勢させる方向かもしくは前記リングを前記弾性部材か
ら離間させる方向に移動可能な加圧調整手段とを備えた
ものである。
【0011】第二の発明による防振マウントは、被防振
器を接合するための第一の接合手段を有する外筒と、前
記被防振器を据え付ける基台に接合するための第二の接
合手段を有する内筒と、前記外筒と前記内筒に挟まれる
ように当接する環状の弾性部材と、前記弾性部材の端面
に当接可能なリングと、前記外筒もしくは前記内筒に結
合され、前記リングを前記弾性部材に付勢させる方向か
もしくは前記リングを前記弾性部材から離間させる方向
に移動可能な加圧調整手段とを備えたものである。
【0012】第三の発明による防振マウントは、被防振
器を接合するための第一の接合手段を有する内筒と、前
記被防振器を据え付ける基台に接合するための第二の接
合手段、および突縁部を有する外筒と、前記外筒と前記
内筒によって把持されるように当接する円筒状の加硫ゴ
ムと、前記加硫ゴムの端面に当接可能な曲面を有するリ
ングと、前記加硫ゴムの端面付近で前記外筒の前記突縁
部に結合された複数の押しねじと、前記リングを前記押
しねじに当接させるコイルばねとを備え、前記それぞれ
の押しねじは、締め付けトルクに応じて前記リングを前
記加硫ゴムに付勢させるかもしくは前記リングを前記加
硫ゴムから離間させる方向に移動可能な手段を有するも
のである。
【0013】第四の発明による防振マウントは、被防振
器を接合するための第一の接合手段を有する内筒と、前
記被防振器を据え付ける基台に接合するための第二の接
合手段、および突縁部を有する外筒と、前記外筒と前記
内筒によって把持されるように当接する円筒状の弾性部
材と、前記弾性部材の端面に当接可能なリングと、前記
加硫ゴムの端面付近で前記外筒の突縁部に保持された複
数の圧電素子とを備え、前記それぞれの圧電素子は、印
加電流に応じて前記リングを前記加硫ゴムに付勢される
かもしくは前記リングを前記加硫ゴムから離間させる方
向に伸縮可能な手段を有するものでである。
【0014】第五の発明による防振マウントは、基台に
設置された二つの前記第一から第四いずれかの発明の防
振マウントと、この二つの防振マウントにおける前記第
一の接合手段で両端支持された撮像手段とを備えたもの
である。
【0015】第六の発明による防振マウントは、基台に
設置された二つの前記第一から第四いずれかの発明の防
振マウントと、撮像手段と、前記撮像手段をその光軸ま
わりに回転可能に支持する第一のフレームと、前記第一
のフレームを支持するとともに、前記二つの防振マウン
トにおける前記第一の接合手段で両端支持された第二の
フレームとを備えたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示す防振マウントの構成図である。図1
(a)は防振マウントの断面図で、防振マウントは加硫
ゴム1、金属製の外筒2及び内筒3、第一のリング4、
第二のリング5、止めねじ6及び7、コイルばね8及び
コイルばね9より構成される。図1(b)は防振マウン
トの平面図で、各止めねじは外筒の表裏にそれぞれ均等
な間隔で配置されている。外筒2は、加硫ゴム1の端面
付近でそれと対向するように突出した突縁部2bを有し
ており、その突縁部2bに止めねじ6及び7が係合して
いる。
【0017】図2は防振マウントのゴム部分の拡大図で
ある。図2(a)において止めねじ6及び止めねじ7を
締め込まない場合には、第一のリング4及び第二のリン
グ5はコイルばね8及びコイルばね9により、外筒2に
引き付けられ、加硫ゴム1の自由表面10、11に接触
しない状態に保持される。図2(b)は止めねじ6及び
7を閉め込んだ状態を示す。図2(b)において止めね
じを締め付けると第一のリング4、第二のリング5は加
硫ゴム1の自由表面10及び11に接触した状態で保持
される。
【0018】一般にゴムの特性として、荷重を受ける面
積に対して、自由表面積の割合が小さいほど、ゴムのみ
かけの弾性係数は大きくなる性質がある。第一のリング
4及び第二のリング5が加硫ゴム1の自由表面10及び
11に接触することにより、加硫ゴム1の自由表面積の
割合が小さくなり、みかけの弾性係数は大きくなり、防
振マウントのばね剛性は、第一のリング4、第二のリン
グ5が接触していない状態よりも高くなる。また、止め
ねじ6、7をゆるめると、第一のリング4と第二のリン
グ5と加硫ゴム1の接触面積が減り、自由表面10及び
11の面積が大きくなり、ばね剛性が小さくなる。
【0019】本実施の形態における防振マウントを従来
と同様の撮像装置に用い、図9における構造フレーム5
1に連続的に周波数が変化する正弦波振動を加え、第一
のセンサ55の加速度信号をみながら、止めねじ6及び
7の締込み量を調節することによって、加硫ゴム1の自
由表面の接触面積を変化させ、成形後に防振マウントの
ばね剛性を調節し、撮像装置の使用環境からの影響が少
なくなるように共振点の周波数を調整する。また、第二
のセンサ56の共振周波数における出力信号を見なが
ら、出力が小さくなるように、止めねじ6及び7の締込
み量を変え、防振マウントのばね剛性が等しくなるよう
に調節することにより、防振マウントの応答振動の振幅
および位相差により生じる撮像装置の光軸周りの回転運
動を抑止し、画像の振れを低減する。
【0020】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2を示す防振マウントの構成図である。図3(a)は
防振マウントの断面図で、防振マウントは加硫ゴム1、
金属製の外筒2及び内筒3、第一のリング4、第二のリ
ング5、圧電素子12、圧電素子13より構成される。
圧電素子12、圧電素子13はそれぞれ、外筒2と第一
のリング4、第二のリング5に接着されている。図3
(b)は防振マウントの平面図で、圧電素子12及び圧
電素子13は等間隔に外筒2及び第一のリング4、第二
のリング5に接着されている状態を示す。ここで、外筒
2は、加硫ゴム1の端面付近でそれと対向するように突
出した突縁部2bを有しており、その突縁部2bに圧電
素子12、13が接着されている。
【0021】図4は防振マウントのゴム部分の拡大図で
ある。図4(a)において、圧電素子12、13に電圧
を印加しない場合には、第一のリング4及び第二のリン
グ5はゴム自由表面10、11に接触しない状態に保持
される。図4(b)は圧電素子12、13に電圧を印加
した状態である。図4(b)において圧電素子12、1
3に電圧を印加すると、第一のリング4、第二のリング
5は加硫ゴム1の自由表面10及び11に接触した状態
で保持される。
【0022】第一のリング4及び第二のリング5が加硫
ゴム1の自由表面10及び11に接触することにより、
加硫ゴム1の自由表面積の割合が小さくなり、みかけの
弾性係数は大きくなり、防振マウントのばね剛性は、第
一のリング4、第二のリング5が接触していない状態よ
りも高くなる。また、圧電素子12、13への電圧の印
加を停止すると、第一のリング4と第二のリング5は外
筒2側に移動し、加硫ゴム1の接触面積が減り、自由表
面10及び11の面積が大きくなり、ばね剛性が小さく
なる。
【0023】本実施の形態における防振マウントを従来
と同様の撮像装置に用い、図9における構造フレーム5
1に連続的に周波数が変化する正弦波振動を加え、第一
のセンサ55の加速度信号をみながら、圧電素子12、
13への印加電圧を調節することにより、加硫ゴム1の
自由表面の接触面積を変化させ、防振マウントのばね剛
性を調節し、撮像装置の使用環境からの影響が少なくな
るように共振点の周波数を調整する。また、第二のセン
サ56の共振周波数における出力信号を見ながら、出力
が小さくなるように、圧電素子12、13への印加電圧
を変え、防振マウントのばね剛性が等しくなるように調
節することにより、防振マウントの応答の振幅および位
相差により生じる撮像装置の光軸周りの回転運動を抑止
し、画像の振れを低減する。
【0024】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3を示す撮像装置の光学系の構成図である。第一の円
筒15は第二の円筒16に取り付けられた第一の軸受1
7、第二の軸受18により、光軸19周りに回転自由な
状態で支持されている。第二の円筒16に取り付けられ
た第一のヨーク20にマグネット21が固定されてい
る。第一の円筒15に取り付けられた第二のヨーク22
にコイル23、24、25、26が固定されている。入
射光は、第二の円筒16に取り付けられた対物レンズ2
7を通り、第一の円筒15に取り付けられた受光素子2
8上に結像する。
【0025】図6は光学系の断面図である。マグネット
21は図の極性で着磁されており、第一のヨーク20と
第二のヨーク22とともに磁気回路を構成する。第一か
ら第四の各コイル23〜26に電圧を印加することによ
り、光軸19を中心とする円の接線方向に推力を発生
し、第一の円筒15は第二の円筒16に対して光軸周り
に駆動される。印加電圧の極性及び電圧値を変えること
により、駆動方向、推力が調節される。
【0026】防振マウントを有する撮像装置において
は、防振支持される側の重心が防振マウント取付位置の
中心よりずれてたり、使用している防振マウントの剛性
が異なる場合、光軸周り19の回転運動が生じ、画像が
振れる場合がある。このような場合、光学系のアクチュ
エータを用い、撮像装置に取付けられたセンサにより光
軸周りの回転角度または角速度または角加速度を検出
し、角度補正を行う制御をおこなうことにより、受光素
子28を光軸周り19に回転補正できる構造とすること
により、画像の回転振れを補正する効果がある。
【0027】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4を示す撮像装置の構成図である。図において1から
9は実施の形態1のものと同じである。また15から5
6は従来の技術と同様のものである。
【0028】この実施の形態では、実施の形態1と同
様、止めねじ6及び7の締込み量を調節し、加硫ゴム1
の自由表面の接触面積を変化させることにより、成形後
に防振マウントのばね剛性を調節することができ、撮像
装置の使用環境から受ける影響が少なくなるように共振
点の周波数を調整できる作用がある。また、剛性のばら
つきにより生じる撮像装置の光軸周りの回転運動を抑止
し、画像の振れを低減する作用がある。
【0029】しかしながら実施の形態1において、防振
マウントに支持される撮像装置構成品の重心位置と、防
振マウントの中心がずれている場合、ばね剛性が均等に
調整されていても、光軸周りの回転運動が生じるため、
正確な重心合わせの作業が必要となる。
【0030】そこで、この実施の形態では、第二のフレ
ーム33に取り付けられる光学系に実施の形態3の構成
を適用し、光学系内の受光素子28を光軸19周りに回
転させる構造とし、さらに重心位置のアンバランスによ
り生じる撮像画像の光軸に対する回転方向の振れを補正
することにより、画像の回転振れをより減少させること
ができる。
【0031】実施の形態5.図8はこの発明の実施の形
態4を示す撮像装置の構成図である。図において1から
13は実施の形態2のものと同じである。また15から
56は従来の技術と同様のものである。
【0032】この実施の形態では実施形態1と同様、圧
電素子12及び13の印加電圧を調整し、加硫ゴム1の
自由表面の接触面積を変化させることにより、成形後に
防振マウントのばね剛性を調節することができ、撮像装
置の使用環境から受ける影響が少なくなるように共振点
の周波数を調整できる作用がある。また、剛性のばらつ
きにより生じる撮像装置の光軸周りの回転運動を抑止
し、画像の振れを低減する作用がある。
【0033】しかしながら実施の形態2において、防振
マウントに支持される撮像装置構成分の重心位置と、防
振マウントの中心がずれている場合、ばね剛性が均等に
調整されていても、光軸周りの回転運動が生じるため、
正確な重心合わせの作業が必要となる。
【0034】そこで、第二のフレーム33に取り付けら
れる光学系を実施の形態3と同様なものとし、光学系内
の受光素子28を光軸周り19に回転させる構造とし、
さらに重心位置のアンバランスにより生じる撮像画像の
光軸に対する回転方向の振れを補正することにより、画
像の回転振れをより減少させる作用がある。
【0035】なお、上記実施の形態1から5では、防振
マウントの内筒3に撮像装置を保持する第一のフレーム
32に取り付けられた第三のシャフト36、第四のシャ
フト37を結合し、撮像装置を防振支持したが、この発
明の主旨とするところが同じであれば、例えばレーザ装
置のような撮像装置以外のものにつかってもよい。
【0036】
【発明の効果】この発明は以上のように説明したように
構成されているので、以下に記載されるような効果を奏
する。
【0037】第一、第二の発明によれば、撮像装置等の
被防振器において、押しねじによりゴム自由表面に接触
保持されるリングを有する防振マウントを用いることに
より、成形後に防振マウントのばね剛性を調節すること
ができ、被防振器の使用環境から受ける影響が少なくな
るように共振点の周波数を調整できる効果がある。
【0038】第三、第四の発明によれば、撮像装置等の
被防振器において、圧電素子によってゴム自由表面に接
触保持されるリングを有する防振マウントを用いること
により、成形後に防振マウントのばね剛性を調節するこ
とができ、被防振器の使用環境から受ける影響が少なく
なるように共振点の周波数を調整できる効果がある。
【0039】第五の発明によれば、撮像装置において、
押しねじもしくは圧電素子によってゴム自由表面に接触
保持されるリングを有する防振マウントを用い、成形後
に防振マウントのばね剛性を調節することができ、撮像
装置の使用環境で影響が少なくなるように共振点の周波
数を調整できる効果がある。
【0040】第六の発明によれば、撮像装置において、
筺体に取り付けられた外筒に対して、光受光素子が回動
可能な構造の光学系を用い、撮像装置の重心のアンバラ
ンスにより生じる撮像画像の光軸に対する回転方向の振
れを補正することにより、振れのない撮像画像を得られ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施の形態1における防振マ
ウントを示す図である。
【図2】 この発明による実施の形態1における防振マ
ウントのばね剛性の調整の原理を示す図である。
【図3】 この発明による実施の形態2における防振マ
ウントを示す図である。
【図4】 この発明による実施の形態2における防振マ
ウントのばね剛性の調整の原理を示す図である。
【図5】 この発明による実施の形態3における撮像装
置の光学系を示す図である。
【図6】 この発明による実施の形態3における撮像装
置の光学系の断面を示す図である。
【図7】 この発明による実施の形態4における撮像装
置を示す図である。
【図8】 この発明による実施の形態5における撮像装
置を示す図である。
【図9】 従来の防振マウントを有する撮像装置の構成
図である。
【図10】 従来の防振マウントの構成図である。
【符号の説明】
1 加硫ゴム、2 外筒、3 内筒、4 第一のリン
グ、5 第二のリング、6 第一の止めねじ、7 第二
の止めねじ、8 コイルばね、9 コイルばね、10
第一の自由表面、11 第二の自由表面、12 圧電素
子、13 圧電素子、15 外筒、16 内筒、17
第一の軸受、18 第二の軸受、19 光軸、20 第
一のヨーク、21 マグネット、22 第二のヨーク、
23 第一のコイル、24 第二のコイル、25 第三
のコイル、26 第四のコイル、27 対物レンズ、2
8 受光素子、31 光学系、32 第一のフレーム、
33第二のフレーム、34 第一のシャフト、35 第
二のシャフト、36 第三のシャフト、37 第四のシ
ャフト、38 第一の軸受、39 第二の軸受、40
第三の軸受、41 第四の軸受、42 第一のダイレク
トモータ、43 第二のダイレクトモータ、44 第一
のレゾルバ、45 第二のレゾルバ、46第一のリン
グ、47 第二のリング、48 固定フレーム、49
第一の防振マウント、50 第二の防振マウント、51
構造フレーム、52 加硫ゴム、53 外筒、54
内筒、55 第一のセンサ、56 第二のセンサ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被防振器を接合するための第一の接合手
    段を有する内筒と、前記被防振器を据え付ける基台に接
    合するための第二の接合手段を有する外筒と、前記外筒
    と前記内筒に挟まれるように当接する環状の弾性部材
    と、前記弾性部材の端面に当接可能なリングと、前記外
    筒もしくは前記内筒に結合され、前記リングを前記弾性
    部材に付勢させる方向かもしくは前記リングを前記弾性
    部材から離間させる方向に移動可能な加圧調整手段とを
    備えたことを特徴とする防振マウント。
  2. 【請求項2】 被防振器を接合するための第一の接合手
    段を有する外筒と、前記被防振器を据え付ける基台に接
    合するための第二の接合手段を有する内筒と、前記外筒
    と前記内筒に挟まれるように当接する環状の弾性部材
    と、前記弾性部材の端面に当接可能なリングと、前記外
    筒もしくは前記内筒に結合され、前記リングを前記弾性
    部材に付勢させる方向かもしくは前記リングを前記弾性
    部材から離間させる方向に移動可能な加圧調整手段とを
    備えたことを特徴とする防振マウント。
  3. 【請求項3】 被防振器を接合するための第一の接合手
    段を有する内筒と、前記被防振器を据え付ける基台に接
    合するための第二の接合手段、および突縁部を有する外
    筒と、前記外筒と前記内筒によって把持されるように当
    接する円筒状の加硫ゴムと、前記加硫ゴムの端面に当接
    可能な曲面を有するリングと、前記加硫ゴムの端面付近
    で前記外筒の前記突縁部に結合された複数の押しねじ
    と、前記リングを前記押しねじで当接させるコイルばね
    とを備え、前記それぞれの押しねじは、締め付けトルク
    に応じて前記リングを前記加硫ゴムに付勢させるかもし
    くは前記リングを前記加硫ゴムから離間させる方向に移
    動可能な手段を有することを特徴とする防振マウント。
  4. 【請求項4】 被防振器を接合するための第一の接合手
    段を有する内筒と、前記被防振器を据え付ける基台に接
    合するための第二の接合手段、および突縁部を有する外
    筒と、前記外筒と前記内筒によって把持されるように当
    接する円筒状の弾性部材と、前記弾性部材の端面に当接
    可能なリングと、前記加硫ゴムの端面付近で前記外筒の
    突縁部に保持された複数の圧電素子とを備え、前記それ
    ぞれの圧電素子は、印加電流に応じて前記リングを前記
    加硫ゴムに付勢させるかもしくは前記リングを前記加硫
    ゴムから離間させる方向に伸縮可能な手段を有すること
    を特徴とする防振マウント。
  5. 【請求項5】 基台に設置された二つの請求項1から4
    いずれか記載の防振マウントと、この二つの防振マウン
    トにおける前記第一の接合手段で両端支持された撮像手
    段とを備えた撮像装置。
  6. 【請求項6】 基台に設置された二つの請求項1から4
    いずれか記載の防振マウントと、撮像手段と、前記撮像
    手段をその光軸まわりに回転可能に支持する第一のフレ
    ームと、前記第一のフレームを支持するとともに、前記
    二つの防振マウントにおける前記第一の接合手段で両端
    支持された第二のフレームとを備えた撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104019320A (zh) * 2014-05-27 2014-09-03 中国船舶重工集团公司第七○二研究所 一种用于管道的三维动力吸振器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104019320A (zh) * 2014-05-27 2014-09-03 中国船舶重工集团公司第七○二研究所 一种用于管道的三维动力吸振器
CN104019320B (zh) * 2014-05-27 2016-01-13 中国船舶重工集团公司第七○二研究所 一种用于管道的三维动力吸振器

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