JPH11294192A - ディーゼル機関の吸気絞り弁制御方法及び制御装置 - Google Patents

ディーゼル機関の吸気絞り弁制御方法及び制御装置

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JPH11294192A
JPH11294192A JP10106651A JP10665198A JPH11294192A JP H11294192 A JPH11294192 A JP H11294192A JP 10106651 A JP10106651 A JP 10106651A JP 10665198 A JP10665198 A JP 10665198A JP H11294192 A JPH11294192 A JP H11294192A
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intake throttle
target opening
diesel engine
engine
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ステップモータを用いたディーゼル機関の吸気
絞り弁制御にあって、フューエルカット時の機関回転数
を簡単な制御構造でもって的確に低下させる。 【解決手段】電子制御装置19は、ディーゼル機関1の
吸気絞り弁4に駆動連結されたステップモータ40の所
定のステップ位置を基準としたステップ数制御に基づき
吸気絞り弁4を開閉駆動する。当該機関1のアクセル開
度に基づき設定される燃料噴射量指令値が「0」となる
とき、電子制御装置19は吸気絞り弁4の目標開度を同
機関1のアイドル運転時における目標開度よりも更に閉
弁側に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼル機関の
吸気通路内に設けられ、ステップモータによって開閉駆
動される吸気絞り弁の制御方法及び制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関の出力調整は主に燃料噴
射量制御によって行われるため、従来、吸入空気量制御
には、あまり高い精度は要求されなかった。しかしなが
ら、近年高まりつつあるエミッション向上の要求を満た
すためには、排気ガス還流(以下「EGR」という)装
置を通じて大量のEGR量を確保することが必要となっ
てきており、大量のEGR量を確保すべく、ディーゼル
機関への吸入空気量そのものを細密に制御する必要が生
じるようになってきている。そして、こうした細密な吸
入空気量制御を可能とするために、アクセルペダルとは
連動せずに独立して、しかも高精度の開度制御が可能な
吸気絞り弁装置が要望されるようになった。
【0003】そして従来、こうした要求を満たすため
に、例えば実公昭61−20268号公報に記載の装置
のように、正逆転モータによって吸気絞り弁を独立して
開度制御することのできる装置が提案され、実用される
に至っている。また、こうした正逆転モータとしてステ
ップモータを採用することで、更に高精度の開度制御を
実現するステップモータ式の吸気絞り弁制御装置も実用
化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでディーゼル機
関では、減速時に燃料噴射を中断して燃費向上を図る、
いわゆるフューエルカットが実施されている。これによ
りディーゼル機関では、吸入空気量の制御を行わなくて
も効果的に機関回転数を低下させることが可能である。
しかし、燃料噴射系の異常やエンジンオイルの吸気への
混入等があると、ディーゼル機関では燃焼が継続される
ため、機関回転数が運転者の意志とは関係なく低下しな
い、あるいは上昇することがある。この点、上記公報に
記載の装置では吸気絞り弁を小開度に設定することであ
る程度は上記問題を解消できるものの、小開度とはいえ
空気が存在する以上、燃料量に応じて機関の燃焼が継続
され、完全に問題を解決できていない。
【0005】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、フューエルカット時の機関回
転数を簡単な制御構造をもって的確に低下することので
きるディーゼル機関の吸気絞り弁制御方法及び制御装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、ディーゼル機関の吸気絞
り弁に駆動連結されたステップモータの所定のステップ
位置を基準としたステップ数制御に基づき前記吸気絞り
弁を開閉駆動せしめるディーゼル機関の吸気絞り弁制御
方法であって、当該機関のアクセル開度に基づき設定さ
れる燃料噴射量指令値が「0」となるとき、前記吸気絞
り弁の目標開度を同機関のアイドル運転時における前記
吸気絞り弁の目標開度よりも更に閉弁側に設定すること
をその要旨とする。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、ディーゼ
ル機関の吸気絞り弁に駆動連結されたステップモータの
所定のステップ位置を基準としたステップ数制御に基づ
き前記吸気絞り弁を開閉駆動せしめるディーゼル機関の
吸気絞り弁制御方法であって、当該機関が搭載された車
両の走行時、アクセル開度が全閉となるとき、前記吸気
絞り弁の目標開度を同機関のアイドル運転時における同
吸気絞り弁の目標開度よりも更に閉弁側に設定すること
をその要旨とする。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載のディーゼル機関の吸気絞り弁制御方法
において、前記吸気絞り弁の、前記アイドル運転時にお
ける目標開度、及び該アイドル運転時よりも更に閉弁側
に設定する目標開度をそれぞれ所定の定数値として設定
することをその要旨とする。
【0009】また、請求項4に記載の発明は、ディーゼ
ル機関の吸気絞り弁に駆動連結されたステップモータの
ステップ数制御に基づき前記吸気絞り弁を開閉駆動せし
めるディーゼル機関の吸気絞り弁装置において、当該機
関のアクセル開度に基づいて燃料噴射量指令値を算出す
る噴射量指令値演算手段と、当該機関のアイドル運転時
における前記吸気絞り弁の目標開度を設定する第1の目
標開度設定手段と、前記算出される燃料噴射量指令値が
「0」となるときの前記吸気絞り弁の目標開度を前記第
1の目標開度設定手段により設定される目標開度よりも
更に同吸気絞り弁の閉弁側の開度として設定する第2の
目標開度設定手段と、を備えることをその要旨とする。
【0010】また、請求項5に記載の発明は、ディーゼ
ル機関の吸気絞り弁に駆動連結されたステップモータの
ステップ数制御に基づき前記吸気絞り弁を開閉駆動せし
めるディーゼル機関の吸気絞り弁装置において、当該機
関のアクセル開度に基づいて燃料噴射量指令値を算出す
る噴射量指令値演算手段と、当該機関のアイドル運転時
における前記吸気絞り弁の目標開度を設定する第1の目
標開度設定手段と、当該機関が搭載された車両の走行時
に前記検出されるアクセル開度が全閉となるときの前記
吸気絞り弁の目標開度を前記第1の目標開度設定手段に
より設定される目標開度よりも更に同吸気絞り弁の閉弁
側の開度として設定する第2の目標開度設定手段と、を
備えることをその要旨とする。
【0011】また、請求項6に記載の発明は、請求項4
または5に記載のディーゼル機関の吸気絞り弁制御装置
において、前記第1及び第2の目標開度設定手段は、前
記設定する目標開度をそれぞれ所定値として設定するも
のであることをその要旨とする。
【0012】請求項1に記載の方法及び請求項4に記載
の構成によれば、当該機関の高速運転領域における減速
時等、燃料噴射量指令値が「0」であるときの吸気絞り
弁の目標開度をアイドル運転時における同吸気絞り弁の
目標開度よりも更に閉弁側に設定して、吸入空気量を大
幅に削減させる。こうして吸入空気量を制限することで
十分な機関回転数を簡単な制御構造をもって的確に低下
できるようになる。また、このときの吸気絞り弁の目標
開度と、上記アイドル運転時の同目標開度とは、それぞ
れ別々に設定されるため、該アイドル運転時にも適切な
吸入空気量を確保できるようになり、エミッションの悪
化や機関の発生する振動・騒音も好適に抑制できるよう
にもなる。
【0013】また、請求項2に記載の方法及び請求項5
に記載の構成によれば、アクセル開度を全閉とすること
で吸入空気量を大幅に削減することができるようにな
り、アクセルを全閉とする運転者の意図的な操作でもっ
て機関回転数を簡単な制御構造をもって的確に低下する
ことができるようになる。また、このときの吸気絞り弁
の目標開度と、上記アイドル運転時の同目標開度とは、
それぞれ別々に設定されるため、該アイドル運転時にも
適切な吸入空気量を確保できるようになり、エミッショ
ンの悪化や機関の発生する振動・騒音も好適に抑制でき
るようにもなる。
【0014】更に、請求項3に記載の方法及び請求項6
に記載の構成によれば、アイドル運転時における吸気絞
り弁の目標開度と、燃料噴射指令値が「0」であると
き、あるいはアクセル開度が全閉となるときの同吸気絞
り弁の目標開度とをそれぞれ所定の定数値として設定す
ることで、更に簡単な制御構造をもって的確に吸気絞り
弁の開度制御を行うことができるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるディーゼル
機関の吸気絞り弁制御装置を具体化した一実施の形態に
ついて、詳細に説明する。
【0016】まず、本実施の形態にかかる吸気絞り弁制
御装置が設けられたディーゼル機関の概要について、図
1に基づき説明する。ディーゼル機関1の燃焼室12に
は、図示しない吸気バルブを介して吸気通路2が接続さ
れている。この吸気通路2には、上流側より、吸入空気
を濾過するエアクリーナ3、吸入空気の圧力を検出する
ための圧力センサ6、同吸入空気の温度を検出するため
の吸気温センサ78、燃焼室12内に導入される吸入空
気量を調整するための吸気絞り弁4が設けられいる。
【0017】吸気絞り弁4は、ステップモータ40及
び、このステップモータ40と吸気絞り弁4とを駆動連
結するギア群を中心として構成される駆動機構5によっ
て開閉駆動される。なお、ステップモータ40は、ディ
ーゼル機関1の各種制御を行うための電子制御装置(以
下「ECU」という)19によって駆動制御される。ま
た、上記駆動機構5には、吸気絞り弁4が全開位置近傍
の所定位置よりも開き側に位置することでオン状態とな
る全開スイッチ39が設けられている。
【0018】一方、吸気通路2にあって吸気絞り弁4の
更に下流側には、上記燃焼室12に図示しない排気バル
ブを介して接続される排気通路7から分岐して同吸気通
路2に合流するEGR(排気ガス還流)通路8が接続さ
れている。このEGR通路8には、上記ECU19によ
って制御される例えばダイアフラム等のアクチュエータ
10によって開閉駆動されるEGR制御弁9が設けられ
ている。前記吸気絞り弁4によって吸入空気量を、また
このEGR制御弁9によってEGR量をそれぞれ調整す
ることで燃焼室12内に導入される吸入空気量に対する
EGR量の割合、すなわちEGR率を自在に設定するこ
とが可能となる。すなわち、ディーゼル機関1の全運転
領域にわたって適切なEGR制御を行うことができるよ
うになる。
【0019】ところで、ディーゼル機関1の副燃焼室1
3には、燃料を噴射するための噴射ノズル11が設けら
れている。この燃料噴射ノズル11は、燃料噴射ポンプ
14に接続されている。この燃料噴射ポンプ14は、デ
ィーゼル機関1の出力軸23の回転に基づき駆動されて
前記噴射ノズル11に対し燃料を加圧供給する。また、
この燃料噴射ポンプ14は、噴射ノズル11から噴射さ
れる燃料の噴射時期や噴射量を調整するタイマコントロ
ールバルブ15及びスピル弁16を備えている。これら
タイマコントロールバルブ15及びスピル弁16も前記
ECU19によってその作動が制御される。
【0020】なお、燃料噴射ポンプ14内には、ディー
ゼル機関1の出力軸の回転に同期して回転するロータ
(図示しない)が設けられるとともに、このロータの外
周面に形成された凸部を検出してその回転速度に対応し
たパルス信号を出力する電磁ピックアップからなる回転
数センサ17が設けられている。この回転数センサ17
の出力は、ディーゼル機関1の回転数の算出に寄与する
信号として前記ECU19に取り込まれる。
【0021】その他、ECU19には、上記圧力センサ
6によって検出される大気圧情報や吸気温センサ78に
よって検出される吸気温度情報をはじめ、アクセル開度
センサ18によって検出されるアクセル開度情報(アク
セルペダルの踏み込み量情報)やIG(イグニション)
スイッチ20のオン・オフ情報、スタータスイッチ21
のオン・オフ情報、水温センサ72によって検出される
冷却水温度情報、車速センサ22によって検出される車
速情報等も併せて取り込まれるようになっている。
【0022】次に、前記吸気絞り弁4を開閉させる駆動
機構5の詳細について、図2〜図4に基づき説明する。
なお、図2は吸気絞り弁4及びその駆動機構5の側部断
面構造を、図3は同駆動機構5の正面構造を、図4は同
駆動機構5内に設けられた被動ギア29及びその周辺部
の部分断面構造を示している。
【0023】図2に示されるように、吸気通路2の開口
面積を可変とし、同通路2内を流れる吸入空気量を調整
するための吸気絞り弁4は、弁軸26に一体回動可能に
固定されている。この弁軸26は、前記吸気通路2に連
結されたスロットルボディ25に回動可能に支持されて
いる。この弁軸26の一端(図2の上方端)は、リター
ンスプリング27を介して上記スロットルボディ25に
連結されている。そして、弁軸26並びに吸気絞り弁4
は、このリターンスプリング27の付勢力によって、吸
気絞り弁4を開弁させる方向に付勢されている。
【0024】一方、弁軸26のもう一端(図2の下方
端)には、スロットルボディ25に装着されたギアボッ
クス28内に設けられた被動ギア29が一体回動可能に
取り付けられている。この被動ギア29は、上記ギアボ
ックス28内に設けられた支軸35に回動可能に支持さ
れた第2中間ギア37と噛合している。また、上記支軸
35には、この第2中間ギア37と一体回動する第1中
間ギア36が取り付けられている。この第1中間ギア3
6は、前記ギアボックス28に装着されたステップモー
タ40の出力軸41に一体回動可能に取り付けられた駆
動ギア38と噛合している。すなわち、ステップモータ
40によって駆動される出力軸41の回動は、前記駆動
ギア38,第1中間ギア36,第2中間ギア37及び被
動ギア29を介して弁軸26に伝達される。そして、同
弁軸26の回動によって前記吸気絞り弁4が開閉駆動さ
れる。
【0025】なお、前記弁軸26には、図3に示すよう
に、2本のアーム部32a及び32bを備えるレバー3
2が回動可能に装着されている。このレバー32は、リ
リーフスプリング31を介して前記被動ギア29に連結
されている。レバー32は、このリリーフスプリング3
1の付勢力によって、被動ギア29に対して図3の反時
計回り方向に付勢されている。また、レバー32に設け
られたアーム部の一方32bは、L字状に曲折し、被動
ギア29側に延伸されている。このアーム部32bの先
端部は、図4に示すように、被動ギア29に形成された
溝部30内に係合されている。そして、レバー32は被
動ギア29に対して、溝部30とアーム部32bの先端
部との間隙分だけ相対回動可能となっている。ただし通
常、アーム部32bの先端部は、リリーフスプリング3
1の付勢力によって、この溝部30の弁軸26を中心と
した反時計回り方向側の側壁と当接している。そしてこ
の状態で、被動ギア29とレバー32とは一体となって
回動される。
【0026】また、レバー32に設けられたもう一方の
アーム部32aの先端部には、ギアボックス28内に設
けられた全開スイッチ39と当接可能な押圧部33が設
けられている。この押圧部33は、吸気絞り弁4の全開
位置において全開スイッチ39と当接し、全開スイッチ
39をオンとすることが可能である。なお、本実施の形
態において、吸気絞り弁4は、上記全開位置よりも更に
開き側方向に回動可能となっている。ここでいう全開位
置とは、吸気通路2の開口面積が最大となるときの吸気
絞り弁4の位置のことである。そして、吸気絞り弁4を
全開位置より更に開き側方向に駆動していくと、やがて
図示しないストッパによりそれ以上の開駆動が制限され
るようになる。以下では、このときの吸気絞り弁4の位
置を最大開度位置ということとする。
【0027】さらに、同アーム部32aの先端部には、
上記押圧部33とは反対側、すなわち吸気絞り弁4の閉
方向側に当接部34が設けられている。この当接部34
は、吸気絞り弁4が全閉位置となる直前にギアボックス
28の内壁と当接し、レバー32の吸気絞り弁4の閉方
向側への回動を規制する。なお、ここでいう全閉位置と
は吸気通路2の開口面積が最小、すなわち0となるとき
の吸気絞り弁4の位置をいうこととする。ただし、この
とき被動ギア29は、全閉位置より更に閉方向側へと回
動可能である。前記当接部34が当接してレバー32の
回動が規制された位置から更に被動ギア29が閉方向側
に回動した場合、前記リリーフスプリング31の付勢力
によって、被動ギア29は開方向側に付勢されるように
なる。この状態から更に吸気絞り弁4を閉方向に駆動し
た場合、先と同様に図示しないストッパ等により同吸気
絞り弁4のそれ以上の閉駆動が制限される。以下では、
このときの同弁4の位置を最小開度位置といい、前記全
閉位置とは区別して用いることとする。
【0028】次に、前記ディーゼル機関1の制御系統を
示す電気回路構成について、図5に示すブロック図に基
づき説明する。ECU19は、ディーゼル機関1の燃料
噴射量制御、燃料噴射時期制御、EGR制御、吸入空気
量制御等のための各種制御プログラムや、各種条件に対
応した値を算出するためのマップ等を記憶した読み出し
専用メモリ(ROM)61を備えている。また、ECU
19は、このROM61内に記憶されたプログラムに基
づき演算処理を実行する中央演算装置(CPU)60
と、このCPU60での演算結果や各センサ等から入力
されたデータを一時的に記憶するためのランダムアクセ
スメモリ(RAM)62と、必要なデータをECU19
への電源供給遮断時にも保持するためのバックアップR
AM63等を備えている。これらCPU60,ROM6
1,RAM62及びバックアップRAM63は、バス6
4を介して互いに接続されるとともに、外部入力回路6
6及び外部出力回路67とも接続されている。
【0029】一方、ECU19において、前記圧力セン
サ6及びアクセル開度センサ18、水温センサ77、吸
気温センサ78からの入力信号は、バッファ69内に一
時的に格納される。各バッファ69内に格納された入力
信号は、マルチプレクサ68によってCPU60の指令
に基づき順次選択され、A/D変換器65によってデジ
タル信号に変換された後、上記外部入力回路66へと送
られる。また、回転数センサ17からのパルス状の入力
信号は、波形整形回路71によって2値化された後、外
部入力回路66へと送られる。更に、IGスイッチ2
0、スタータスイッチ21及び全開スイッチ39の状態
も、それらスイッチのオン・オフ情報として送られる。
なお、IGスイッチ20は、機関の始動・停止を制御す
るためのスイッチであり、機関始動時にオンとなり、停
止時にオフとなる。また、スタータスイッチ21は、機
関を始動させるスタータモータを駆動するためのスイッ
チであり、同スタータモータの回転時にはオンとなり、
停止時にはオフとなる。
【0030】一方、ECU19の外部出力回路67に
は、前記ステップモータ40の駆動回路72、前記EG
R制御弁9を開閉駆動するアクチュエータ10の駆動回
路73、前記燃料噴射ポンプ14のタイマコントロール
バルブ15の駆動回路74、そして同燃料噴射ポンプ1
4のスピル弁16の駆動回路75が接続されている。こ
れら各駆動回路72〜75には、CPU60の演算結果
に基づき指令信号が送られる。そして、各駆動回路72
〜75は、この指令信号に基づき、上記ステップモータ
40,アクチュエータ10,タイマコントロールバルブ
15及びスピル弁16をそれぞれ駆動する。
【0031】次に、前記ステップモータ40の構成及び
その制御態様について、図6〜図10に基づき説明す
る。図6にステップモータ40の平面断面構造を、図7
に同モータ40の側部断面構造を示す。これらの図に示
されるように、ステップモータ40は大きくは、前記出
力軸41と一体回動可能な回転子42と、回転子42を
囲繞するように設けられた2つの固定子カップ、すなわ
ちA相固定子カップ44とB相固定子カップ45とから
構成されている。回転子42には、その外周に永久磁石
43が一体回動可能に設けられている。この永久磁石4
3には、図8(a)及び(b)に同ステップモータ40
の模式断面図を示すように、所定角間隔をおいて磁極の
N極とS極とが交互に形成されている。
【0032】一方、図6及び図7に示すように、A相固
定子カップ44及びB相固定子カップ45はリング形状
を呈しており、その中空部には前記回転子42が回動可
能に収容されている。これら固定子カップ44及び45
内には、それぞれ2組のコイル、すなわちAp相コイル
46及びAn相コイル47、またはBp相コイル48及
びBn相コイル49が設けられている。これら各コイル
46〜49は、同一方向に巻き線されている。
【0033】また、これら固定子カップ44及び45に
あって、回転子42が収容された中空部の内周には、図
8(a)及び(b)に示すように、回転子42の永久磁
石43の磁極と同じ所定角間隔をおいて、上歯50及び
下歯51(A相固定子カップ44)、あるいは上歯52
及び下歯53(B相固定子カップ45)が交互に形成さ
れている。これらの上歯50,52及び下歯51,53
は、前記コイル46〜49に電圧が印加されることで励
磁される。なお、A相固定子カップ44に設けられた各
歯50,51とB相固定子カップ45に設けられた各歯
52,53とは、上記所定角の半分、すなわち半歯分だ
けずらされた位置に設けられている。
【0034】次に、上記ステップモータ40及びその駆
動回路72の電気回路構成を、図9に基づき説明する。
なお、図9(a)及び(b)では、ステップモータ40
の回転子42の外周部と各固定子カップ44及び45の
内周部との関係を平面的に展開するかたちで模式的に示
している。また、同図9では、駆動回路72の機能をわ
かりやすく説明するため、その電気回路構成についても
これを簡略化して模式的に示している。
【0035】A相固定子カップ44内に設けられたAp
相コイル46及びAn相コイル47は、直流電源58に
よって電圧が印加される。駆動回路72には、各コイル
47,48への電圧の印加を許容あるいは遮断するため
のAp相コイルスイッチ54とAn相コイルスイッチ5
5とが設けられている。これら各コイルスイッチ54及
び55をオンとすることで、各コイル47,48に電圧
が印加され、各上歯50及び下歯51が励磁される。こ
れら各コイル47,48は先述したように同一方向に巻
き線されているが、同図9(a)及び(b)に示すよう
に、コイル47,48に通電される電流の方向は逆方向
となるよう構成されている。したがって、Ap相コイル
46に電圧が印加されたときと、An相コイル47に電
圧が印加されたときとでは、各上歯50及び下歯51は
異なった極に励磁されるようになる。すなわち、Ap相
コイル46に電圧を印加したときには、上歯50はN極
に励磁され、下歯51はS極に励磁される。一方、An
相コイル47に電圧を印加したときには、上歯50がS
極に励磁され、下歯51がN極に励磁される。
【0036】また、B相固定子カップ45部においても
同様の電気回路構成が採用されており、Bp相コイルス
イッチ56及びBn相コイルスイッチ57のオン・オフ
切り替えによって各コイル48,49に選択的に電圧が
印加される。そして、Bp相コイル48に電圧を印加す
ることで上歯52はN極に、下歯53はS極に励磁さ
れ、Bn相コイル49に電圧を印加することで上歯52
はS極に、下歯53はN極に励磁される。
【0037】次に、上記駆動回路72により駆動される
ステップモータ40の動作原理について、同図9及び図
10に基づき説明する。駆動回路72は、前記CPU6
0の指令信号に基づき動作し、A相固定子カップ44の
各コイル46,47の一方とB相固定子カップ45の各
コイル48,49の一方とに対して同時に、あるいは各
固定子カップ44,45のコイル46〜49のいずれか
一つに対して電圧を選択的に印加する。図10に、ステ
ップモータ40の各コイル46〜49に対する通電態様
を示す。
【0038】駆動回路72は、同図10に示されるよう
な8つの励磁相モード0〜7を選択的に切り替えてステ
ップモータ40を回動させる。なお、同図10から明ら
かなように、奇数番号の励磁相モードの場合には、各固
定子カップ44,45のコイル46,47及び48,4
9に対して各々一つずつ同時に電圧が印加され、偶数番
号の場合には、コイル46〜49のいずれか1つだけに
対して電圧が印加される。
【0039】図9(a)は、図10に示す励磁相モード
1(elstepの下位3ビットの値=1)の場合の駆
動回路72及びステップモータ40の態様を示す。この
とき、駆動回路72は、Ap相コイルスイッチ54及び
Bp相コイルスイッチ56を閉じ、Ap相コイル46と
Bp相コイル48とに対して電圧を印加させる。これら
コイル46,48に電圧を印加することで、A相固定子
カップ44の上歯50はN極に、下歯51はS極に、ま
た同様にB相固定子カップ45の上歯52はN極に、下
歯53はS極に励磁される。このとき、回転子42の永
久磁石43のS極は、N極に励磁されたA相固定子カッ
プ44の上歯50及びB相固定子カップ45の上歯52
とに吸引され、これら両上歯50及び52の中間の位置
に引き寄せられる。また同様に、回転子42の永久磁石
43のN極は、S極に励磁されたA相固定子カップ44
の下歯51及びB相固定子カップ45の下歯53とに吸
引され、これら両下歯51及び53の中間の位置に引き
寄せられる。こうして回転子42は、永久磁石43のS
極が上記両上歯50,52の中間の位置に、同じく永久
磁石43のN極が上記両下歯51,53の中間の位置に
位置するように回動される。
【0040】その後、励磁相モードをモード1からモー
ド3に変更すると、図10に示すように、今度はAn相
コイル47とBp相コイル48とに電圧が印加されるよ
うに駆動回路72のスイッチ設定が行われる。上記励磁
相モード3(elstepの下位3ビットの値=3)の
場合の駆動回路72及びステップモータ40の態様を図
9(b)に示す。このとき、A相固定子カップ44の上
歯50はS極に、下歯51はN極に、B相固定子カップ
45の上歯52はN極に、下歯53はS極に励磁される
ようになる。こうして回転子42の永久磁石43のS極
は、N極に励磁されたA相固定子カップ44の下歯51
とB相固定子カップ45の上歯52との中間の位置に吸
引され、同じく永久磁石43のN極は、S極に励磁され
たA相固定子カップ44の上歯50とB相固定子カップ
45の下歯53との中間の位置に吸引される。こうして
回転子42は、同図9においては右方向に半歯分だけ回
動され、出力軸41は時計回り方向に前記所定角の半分
だけ回動される。なお、本実施の形態では、出力軸41
(回転子42)が同図9において右方向に回動すること
で吸気絞り弁4が閉弁され、左方向に回動することで同
弁4が開弁される構成となっている。
【0041】以上のように、駆動回路72は励磁相モー
ドを切り替えることでステップモータ40の出力軸41
を回動させるものであり、具体的には励磁相モードを降
順に切り替えることで吸気絞り弁4を開弁させ、励磁相
モードを昇順に切り替えることで吸気絞り弁4を閉弁さ
せる方向に同出力軸41を回動させる。
【0042】ところで本実施の形態の制御装置では、ス
テップモータ40を回動させるときに、2つの励磁方式
を使い分けている。すなわち上記励磁相モードを1つず
つ、具体的には、励磁相モードをモード0→モード1→
モード2…あるいはモード2→モード1→モード0…と
切り替え、1つのコイルのみが励磁されるモードと2つ
のコイルが同時に励磁されるモードとを交互に繰り返し
ながら回動させる方式(以下「1−2相励磁方式」とい
う)と、常に励磁相モードが奇数番号となるように励磁
相モードを2つずつ、具体的には、励磁相モードをモー
ド1→モード3→モード5…あるいはモード5→モード
3→モード1…と切り替え、2つのコイルが同時に励磁
されるモードのみを使用して回動させる方式(以下「2
相励磁方式」という)との2つの励磁方式である。1−
2相励磁方式の場合、励磁相モードの切り替え1回当た
りのステップモータ40の回転子42の回動角を細かく
設定することが可能であり、細密な吸気絞り弁4の開度
制御ができる。一方、2相励磁方式の場合、励磁相モー
ドの切り替え1回当たりの回転子42の回動角を大きく
することが可能となり、吸気絞り弁4の開閉速度を速く
できる。このように2つの励磁方式を状況に応じて使い
分けることで、吸気絞り弁4の開度制御における精度向
上と追従性向上との両立を図るようにしている。
【0043】なお、本実施の形態では、1−2相励磁方
式時の励磁相モード切り替え1回あたりの回動角を1ス
テップと定義して吸気絞り弁4の開度制御を行ってい
る。したがって、2相励磁方式時には、1回の励磁相モ
ード切り替え毎に2ステップずつ回動されることとな
る。
【0044】次に、以下に本実施の形態の吸気絞り弁4
の開度制御態様について、図11〜図13に基づき、詳
細に説明する。なお、本実施の形態では、駆動したステ
ップモータ40のステップ数から吸気絞り弁4の作動量
を把握し、それに基づき吸気絞り弁4の開度制御を行っ
ている。こうした制御を行う場合、ステップモータ40
のステップ位置と吸気絞り弁4の実際の開度との対応を
把握しておく必要がある。しかしながら、ステップモー
タ40の脱調や機関1の停止中に通電が遮断されること
などによって、これらの対応がくずれることがある。そ
こで、本実施の形態では、吸気絞り弁4の開度制御に先
立ち、上記対応関係を初期化して、そのずれを是正する
初期化処理を実行している。
【0045】はじめに、この初期化処理について説明す
る。この初期化処理が開始されると、CPU60は、ま
ず、前記全開スイッチ39のオン・オフ状態を確認す
る。そしてCPU60は全開スイッチ39のオン・オフ
状態が切り替わる方向にステップモータ40を駆動し、
同スイッチ39が切り替わった時点でのステップ位置を
基準ステップ位置として設定する。
【0046】この基準ステップ位置の設定は、全開スイ
ッチ39のオン・オフ状態が切り替わったステップモー
タ40のステップ位置において、現在のステップels
actの値を”0”、そのときの励磁相モード値をオフ
セット値elsofとして記憶することで行われる。こ
の現在のステップelsactは、ステップモータ40
が駆動されたステップ数分だけ、閉弁側に駆動した場合
には加算、開弁側に駆動した場合には減算される。この
ように現在のステップelsactの値は吸気絞り弁4
の開度に対応して増減されため、この値から吸気絞り弁
4の開度を把握することができる。また、オフセット値
elsofは、吸気絞り弁4の全開位置におけるステッ
プモータ40の励磁相モード値を示している。吸気絞り
弁4の開度制御時には、こうして設定された現在のステ
ップelsactと記憶値elsofとの和である励磁
相対応ステップelstepを用い、ステップモータ4
0の駆動制御を行う。この励磁相対応ステップelst
epの下位3ビットの値(0〜7)は、現在のステップ
elsactにおけるステップモータ40の励磁相モー
ド値を示している。
【0047】次に、以上の初期化処理が完了した後に実
行される吸気絞り弁4の開度制御時におけるステップモ
ータ40の駆動制御について説明する。ステップモータ
40の駆動制御に際し、CPU60は、まず現在のステ
ップelsactと目標ステップelstrgとの大小
関係を確認し、ステップモータ40の駆動方向を決定す
る。現在のステップelsactとの方が大きな場合に
はステップモータ40を開弁側に駆動し、目標ステップ
elstrgの方が大きな場合には閉弁側に駆動するよ
うにする。これら現在のステップelsactと目標ス
テップelstrgとが一致する場合には、吸気絞り弁
4は既に目標とする開度となっているため、ステップモ
ータ40の励磁相をそのまま保持しておき、吸気絞り弁
4の現在の開度を保持するようにする。
【0048】また、CPU60はステップモータ40の
駆動方式も決定する。先述したように本実施の形態のス
テップモータ40は、1回の励磁相切り替え毎に1ステ
ップずつ駆動する1−2相励磁方式と2ステップずつ駆
動する2相励磁方式の2つの方式の駆動を行うことがで
きる。本実施の形態では、通常は2相励磁方式でステッ
プモータ40を駆動するようにし、ステップモータ40
が現在1相励磁されている場合と目標ステップelst
rgと現在のステップelsactとの差が”1”ステ
ップであるときに限って1−2相励磁方式で駆動するよ
うにしている。
【0049】こうしてステップモータ40の駆動方向及
び駆動方式を設定した後、CPU60は現在のステップ
elsactを変更する。開弁方向に駆動する場合に
は、現在のステップelsactから、駆動方式に応じ
て”1”又は”2”ずつを減算する。閉弁方向に駆動す
る場合には、現在のステップelsactに、同様にし
て”1”又は”2”ずつを加算する。
【0050】以上のようにして、現在のステップels
actを目標ステップelstrgに近づけ、一致させ
るようステップモータ40を駆動制御し、吸気絞り弁4
を目標とする開度とするように開度制御を行っている。
【0051】次に、前述した目標開度(目標ステップe
lstrg)を算出するための処理である目標開度算出
ルーチンについて、図11に基づき説明する。なお、本
ルーチンの処理は、所定時間(例えば8m秒)毎の定時
割り込み(時間同期)処理として実行される。
【0052】本ルーチンに移行するとCPU60は、ま
ず処理S100において、ディーゼル機関1がアイドル
運転状態にあるか否かを判断する。なお、ディーゼル機
関1がアイドル運転状態にあることは、車速センサ20
によって検出される車速が0であるとともに、機関回転
数NEが所定値以下、且つアクセル開度が全閉であるこ
とから判断される。
【0053】ここで機関1がアイドル運転状態にある場
合、CPU60は処理S102において、目標ステップ
のベース値elsbseに定数Kidlを設定する。こ
の定数Kidlは、アイドル運転状態時にディーゼル機
関1の発生する振動や騒音を抑制し、且つエミッション
の悪化や白煙、黒煙の発生をも好適に抑制することので
きる吸気絞り弁4の絞り側の所定開度に対応した値とし
て予め設定されている。
【0054】一方、アイドル運転状態にない場合には、
CPU60は処理S101において、図13に示すよう
な、機関回転数NEと燃料噴射量Qfincとの2次元
マップから前記目標ステップのベース値elsbseを
算出する。なお、燃料噴射量Qfincは、機関回転数
NEとアクセル開度ACCPAとの2次元マップから算
出される。本実施の形態における上記燃料噴射量Qfi
nc算出用のマップを図14に示す。
【0055】例えば機関1の高回転運転量域において燃
料噴射を中断(フューエルカット)する処理が行われる
場合、燃料噴射量Qfincは計算上、負の値となる。
燃料噴射量Qfincが”0”であっても負の値であっ
ても、燃料噴射が中断されるという点では同じである。
ただし、本実施の形態にあっては、ステップモータ40
の目標ステップelstrgの算出の際に、両者を区分
して別々の吸気絞り弁4の開度制御を行うため、ここで
は異なった値を設定している。
【0056】すなわち、図13に示すように、本実施の
形態にあって、燃料噴射量Qfincが上記”−5”の
場合の目標ステップのベース値elsbseには、アイ
ドル運転時の目標ステップのベース値elsbseより
も大きな値が設定される。なお、本実施の形態では、こ
のベース値elsbseの値が大きなほど吸気絞り弁4
の目標開度は閉弁側に設定される構成となっているた
め、このときの吸気絞り弁4の目標開度はアイドル運転
時の目標開度よりも閉弁側となる。そして、このときの
同吸気絞り弁4の目標開度とは、燃料噴射系の異常や吸
入空気中へのオイルの混入等によってフューエルカット
中にも燃焼が行われ、運転者の意図に反した機関回転数
の上昇が発生した場合にあっても、オイル等の存在によ
っても燃焼が継続されない程度まで吸入空気量を削減す
ることで同機関回転数を確実に低減可能な同吸気絞り弁
4の開度であるとする。
【0057】こうして目標ステップのベース値elsb
seが設定された後、CPU60は処理S103におい
て、燃料噴射量Qfincが上記”−5”よりも大きい
か否かを判定する。燃料噴射量Qfincが上記”−
5”より大きい場合、CPU60は処理S104におい
て、目標ステップのベース値elsbseに水温補正項
emlthwと吸気温補正項emlthaと大気圧補正
項emlpaとを乗じたものを目標ステップelstr
gとする。なおこれら各補正項は、次に説明する補正値
算出ルーチンによって設定される。
【0058】なお、吸気絞り弁4の目標開度は適正なE
GR量を確保すべく設定される。またEGR量は燃料噴
射量Qfincに基づき算出されるため、燃料噴射量Q
fincから吸気絞り弁4の適切な目標開度を算出する
ことができる。よって、燃料噴射量Qfincの関数と
することで容易且つ適切に吸気絞り弁4の適切な目標開
度を算出することができる。
【0059】一方、燃料噴射量Qfincが”−5”以
下の場合、CPU60は処理S105において、目標ス
テップのベース値elsbseをそのまま目標ステップ
elstrgとする。つまり、フューエルカット時にあ
るときには、一切の補正を行わず、ベース値elsbs
eそのものが目標ステップelstrgとなる。しか
も、このときのベース値elsbseには、図13のマ
ップより明らかなようにアイドル運転時よりも大きな値
を設定している。
【0060】ディーゼル機関1では、高速運転状態から
の減速時に、触媒の加熱防止や燃料の節約、機関回転数
NEの異常な上昇による機関の損傷防止等のため同機関
1への燃料噴射を遮断する、いわゆるフューエルカット
が行われている。このとき、燃料噴射系の異常や吸入空
気中へのオイルの混入等によってフューエルカット中に
も燃焼が行われた場合、運転者の意図に反して機関回転
数NEの上昇または低下度合が低い状態が発生する。
【0061】その点、上記のように燃料噴射量Qfin
cが上記”−5”以下である場合、すなわちフューエル
カット時である場合、目標ステップelstrgをアイ
ドル運転時よりも更に吸気絞り弁4の開度を閉弁するよ
うに設定して吸入空気量を大幅に削減させることで、機
関回転数NEを速やか且つ効果的に減少させるようにし
ている。こうして、十分な機関回転数NEの制限が可能
となり、アクセルを全閉とする操作によって運転者の意
図に反した機関作動を抑制することができるようにな
る。
【0062】こうして目標ステップelstrgを設定
した後、CPU60は本ルーチンの処理を一旦終了す
る。前述のステップモータ40の駆動制御においてCP
U60は、こうして設定された目標ステップelstr
gに基づきステップモータ40を駆動し、吸気絞り弁4
の開度を調整する。
【0063】次に、補正値算出ルーチンの処理手順につ
いて、図12のフローチャートに基づき説明する。本ル
ーチンの処理は、所定時間(例えば1秒)ごとの定時割
り込み処理として実行される。本ルーチンでは、各補正
項を機関1の温度状態や大気の温度状態及び圧力状態に
基づき前記各補正項の値を設定している。これらの状態
は機関1の運転状態の変動と比較して変動が少ないた
め、本ルーチンが実行される間隔は前記目標開度算出ル
ーチンが実行される間隔よりも十分に長く設定されてい
る。
【0064】さて、本ルーチンに移行すると、CPU6
0はまず処理S200において、前記水温センサ77の
出力結果から算出される冷却水温度thwの1次元マッ
プから水温補正項emlthwを算出する。この水温補
正項emlthwとしては、冷却水温度thwが低いほ
ど小さな値が設定される。すなわちこの水温補正項em
lthwは、冷却水温度thwが低いほど、吸気絞り弁
4の開度を大きくする補正項として設定される。冷却水
温度thwはディーゼル機関1の温度状態を反映してい
る。機関1の低温運転時には失火が発生し易くなる。そ
こで、冷却水温度thwが低い場合には、吸気絞り弁4
の開度を大きく設定することで吸入空気量に対するEG
R量の割合、すなわちEGR率を低減し、失火の発生を
抑制する。
【0065】次に、CPU60は処理S201におい
て、前記吸気温センサ78の出力結果から算出される吸
気温度thaの1次元マップから吸気温補正項emlt
haを算出する。この吸気温補正項emlthaも吸気
温度thaが低いほど小さな値が設定され、吸気絞り弁
4の開度を大きくするようにしている。ディーゼル機関
1では吸気温度thaが低い場合、失火が発生し易くな
る。そこで吸入空気量を増やし、失火を発生させないよ
うに上記の補正が行われる。
【0066】そしてCPU60は処理S202におい
て、前記圧力センサ6の出力結果から算出される大気圧
Paの1次元マップから大気圧補正項emlpaを算出
する。この大気圧補正項emlpaも大気圧paが低い
ほど小さな値が設定され、吸気絞り弁4の開度を大きく
するようにしている。例えばディーゼル機関1が高地で
運転されている時のように大気圧paが低い場合、吸入
空気の密度が低いため、実質的に燃焼室12内に導入さ
れる吸入空気の量、すなわち吸気充填率が低下し、排ガ
ス中のスモークやHCが増加する。そこで吸入空気量を
増量して吸気充填率を高め、スモークやHCを低減すべ
く上記の補正が行われる。
【0067】こうして各補正項を設定した後、CPU6
0は本ルーチンの処理を一旦終了する。これらの補正項
は、上述のように燃料噴射量Qfinc≧−5のときの
み、目標ステップelstrgの補正に用いられる。
【0068】なお、燃料噴射量Qfinc<−5のと
き、すなわちフューエルカット時には燃料噴射が行われ
ないため、前記の冷却水温度thwや吸気温tha、大
気圧paに基づく補正は無意味であるばかりか、これら
の補正によって吸気絞り弁4の開度が機関回転数を低減
すべく設定された開度よりも大きくなることがあり、か
えって機関回転数NEの低減を遅らせる結果となるおそ
れがある。減速時には速やかに機関回転数NEを低減す
ることが優先されるため、本実施の形態では上記の減速
時の目標ステップelstrgの算出時には、こうした
補正を行わず、確実に吸入空気量を低減できるようにし
ている。
【0069】また、本実施の形態では、アイドル運転時
や通常の開度制御時と上記の減速時とでは吸気絞り弁4
の開度を別個に設定しているため、互いに制約を受ける
ことなく、常に適切な吸気絞り弁4の開度を設定するこ
とができるようになる。
【0070】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を得ることができる。 (1)吸気絞り弁4の開度をアイドル運転時よりも更に
小さく設定して吸入空気量を大幅に減少させることで、
アクセル開度全閉状態における減速時に燃料噴射系の異
常やオイル吸引等によって生じる運転者の意図に反した
機関作動を簡単な制御構造をもって的確に抑制すること
ができるようになる。
【0071】(2)また、このときの目標ステップel
strgには冷却水温度thwや吸気温度tha、大気
圧paによる補正を行わないため、常に吸気絞り弁4の
開度を小さくでき、機関回転数NEを確実に低減するこ
とができるようになる。
【0072】(3)また、フューエルカット時の機関回
転数を確実に低下させることで、ディーゼル機関1の信
頼性や耐久性を高く維持することができるようになる。 (4)減速時の吸気絞り弁4の開度とアイドル運転時の
開度とを別個に設定することで、ディーゼル機関1の運
転状態に応じた適切な開度を設定することができるよう
になる。
【0073】(5)目標ステップelstrgをディー
ゼル機関1の燃料噴射量Qfincと機関回転数NEと
に基づき算出することで、適切なEGR制御やアイドル
回転数制御あるいは機関回転数制限を行うことができる
ようになる。
【0074】(6)燃料噴射量Qfincの関数とする
ことで容易且つ適切に吸気絞り弁4の適切な目標開度を
算出することができる。なお、本発明の実施の形態は、
以下のように変更してもよい。
【0075】・本実施の形態では、燃料噴射量Qfin
cが”−5”以下の場合も、通常と同じマップから目標
ステップelstrgを算出する構成としたが、この場
合だけに用いる特別なマップを用意して算出する構成と
してもよい。また、上記構成では、燃料噴射量Qfin
cが”−5”以下の場合には、一切補正を行わず、基本
値elsbseそのものを目標ステップelstrgと
していたが、本発明の趣旨を越えない範囲であれば、こ
のときも補正を行ってもよい。
【0076】・また、本実施の形態では、基本値els
bseに冷却水温thwや吸気温tha、大気圧paに
基づき補正を行い目標ステップelstrgを算出して
いたが、これらのパラメータの一部だけを用いて補正を
行う構成としたり、他のパラメータに基づく補正項を更
に加えたり、全く補正を行わない構成としてもよい。
【0077】・本実施の形態において、フューエルカッ
ト時で且つアクセルペダルの全閉時に設定される燃料噴
射量Qfincの値(=−5)等は任意であり、ディー
ゼル機関1のアイドル運転時や通常の運転時における燃
料噴射量Qfincと確実に区別できるようにこの値を
設定すればよい。
【0078】・また、本実施の形態では、回転子42に
永久磁石を用いるPM型のステップモータ40を採用し
ていたが、これをVR型やハイブリット型等の他の型式
のステップモータに変更してもよい。
【0079】
【発明の効果】請求項1及び請求項4に記載の発明によ
れば、当該機関の高速運転領域における減速時等、燃料
噴射量指令値が「0」であるときの吸気絞り弁の目標開
度をアイドル運転時における同吸気絞り弁の目標開度よ
りも更に閉弁側に設定して吸入空気量を制限することで
十分な機関回転数を簡単な制御構造をもって的確に低下
できるようになる。
【0080】また、請求項2及び請求項5に記載の発明
によれば、アクセルを全閉とする運転者の意図的な操作
でもって機関回転数を簡単な制御構造をもって的確に低
下することができるようになる。
【0081】また、請求項3及び請求項6に記載の発明
によれば、アイドル運転時における吸気絞り弁の目標開
度と、燃料噴射指令値が「0」であるとき、あるいはア
クセル開度が全閉となるときの同吸気絞り弁の目標開度
とをそれぞれ所定の定数値として設定することで、更に
簡単な制御構造をもって的確に吸気絞り弁の開度制御を
行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるステップモータ式
弁装置が適用されたディーゼル機関の概略構成を示す略
図。
【図2】吸気絞り弁及びその駆動機構の側部断面構造を
示す断面図。
【図3】吸気絞り弁の駆動機構の正面構造を示す正面
図。
【図4】同吸気絞り弁の駆動機構の部分断面図。
【図5】同実施形態の弁装置の電気的構成を示すブロッ
ク図。
【図6】ステップモータの平面断面構造を示す断面図。
【図7】同ステップモータの側部断面構造を示す断面
図。
【図8】同ステップモータの模式構造を示す略図。
【図9】同ステップモータの動作原理を示す略図。
【図10】同ステップモータの各コイルへの通電態様を
示す図。
【図11】目標開度算出ルーチンの処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図12】補正値算出ルーチンの処理手順を示すフロー
チャート。
【図13】機関回転数及びアクセル開度と燃料噴射量と
の関係を示すグラフ。
【図14】機関回転数及び燃料噴射量と目標ステップ及
び吸気絞り弁開度との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1…ディーゼル機関、2…吸気通路、4…吸気絞り弁、
5…吸気絞り弁駆動機構、6…圧力センサ、7…排気通
路、8…EGR通路、9…EGR制御弁、17…回転数
センサ、18…アクセル開度センサ、19…電子制御装
置(ECU)、20…イグニションスイッチ、21…ス
タータスイッチ、22…車速センサ、23…クランク
軸、24…ロータ、26…弁軸、29…被動ギア、32
…レバー、33…押圧部、35…支軸、36…第1中間
ギア、37…第2中間ギア、38…駆動ギア、39…全
開スイッチ、40…ステップモータ、41…出力軸、4
2…回転子、43…永久磁石、44…A相固定子カッ
プ、45…B相固定子カップ、46…Ap相コイル、4
7…An相コイル、48…Bp相コイル、49…Bn相
コイル、60…CPU、72…駆動回路、78…水温セ
ンサ、78…大気温センサ。
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、ディーゼル機関の吸気絞
り弁に駆動連結されたステップモータの所定のステップ
位置を基準としたステップ数制御に基づき前記吸気絞り
弁を開閉駆動せしめるディーゼル機関の吸気絞り弁制御
方法であって、当該機関のアクセル開度に基づき設定さ
れる燃料噴射量指令値が「0」となるとき、前記吸気絞
り弁の目標開度を同機関のアイドル運転時における前記
吸気絞り弁の目標開度よりも更に閉弁側であって、燃料
噴射系の異常や吸入空気中へのオイルの混入等によって
フューエルカット中にも燃焼が行われて運転者の意図に
反した機関回転数の上昇が発生する条件にあっても、燃
焼が継続されない程度まで吸入空気量が削減される開度
に設定することをその要旨とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、請求項2に記載の発明は、ディーゼ
ル機関の吸気絞り弁に駆動連結されたステップモータの
所定のステップ位置を基準としたステップ数制御に基づ
き前記吸気絞り弁を開閉駆動せしめるディーゼル機関の
吸気絞り弁制御方法であって、当該機関が搭載された車
両の走行時、アクセル開度が全閉となるとき、前記吸気
絞り弁の目標開度を同機関のアイドル運転時における同
吸気絞り弁の目標開度よりも更に閉弁側であって、燃料
噴射系の異常や吸入空気中へのオイルの混入等によって
フューエルカット中にも燃焼が行われて運転者の意図に
反した機関回転数の上昇が発生する条件にあっても、燃
焼が継続されない程度まで吸入空気量が削減される開度
に設定することをその要旨とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載のディーゼル機関の吸気絞り弁制御方法
において、前記吸気絞り弁の、前記アイドル運転時にお
ける目標開度、及び該アイドル運転時よりも更に閉弁側
であって、燃料噴射系の異常や吸入空気中へのオイルの
混入等によってフューエルカット中にも燃焼が行われて
運転者の意図に反した機関回転数の上昇が発生する条件
にあっても、燃焼が継続されない程度まで吸入空気量が
削減される開度に設定する目標開度をそれぞれ所定の定
数値として設定することをその要旨とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、請求項4に記載の発明は、ディーゼ
ル機関の吸気絞り弁に駆動連結されたステップモータの
ステップ数制御に基づき前記吸気絞り弁を開閉駆動せし
めるディーゼル機関の吸気絞り弁装置において、当該機
関のアクセル開度に基づいて燃料噴射量指令値を算出す
る噴射量指令値演算手段と、当該機関のアイドル運転時
における前記吸気絞り弁の目標開度を設定する第1の目
標開度設定手段と、前記算出される燃料噴射量指令値が
「0」となるときの前記吸気絞り弁の目標開度を前記第
1の目標開度設定手段により設定される目標開度よりも
更に同吸気絞り弁の閉弁側であって、燃料噴射系の異常
や吸入空気中へのオイルの混入等によってフューエルカ
ット中にも燃焼が行われて運転者の意図に反した機関回
転数の上昇が発生する条件にあっても、燃焼が継続され
ない程度まで吸入空気量が削減される開度に設定する第
2の目標開度設定手段と、を備えることをその要旨とす
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また、請求項5に記載の発明は、ディーゼ
ル機関の吸気絞り弁に駆動連結されたステップモータの
ステップ数制御に基づき前記吸気絞り弁を開閉駆動せし
めるディーゼル機関の吸気絞り弁装置において、当該機
関のアクセル開度に基づいて燃料噴射量指令値を算出す
る噴射量指令値演算手段と、当該機関のアイドル運転時
における前記吸気絞り弁の目標開度を設定する第1の目
標開度設定手段と、当該機関が搭載された車両の走行時
に前記検出されるアクセル開度が全閉となるときの前記
吸気絞り弁の目標開度を前記第1の目標開度設定手段に
より設定される目標開度よりも更に同吸気絞り弁の閉弁
であって、燃料噴射系の異常や吸入空気中へのオイル
の混入等によってフューエルカット中にも燃焼が行われ
て運転者の意図に反した機関回転数の上昇が発生する条
件にあっても、燃焼が継続されない程度まで吸入空気量
が削減される開度に設定する第2の目標開度設定手段
と、を備えることをその要旨とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項1に記載の方法及び請求項4に記載
の構成によれば、当該機関の高速運転領域における減速
時等、燃料噴射量指令値が「0」であるときの吸気絞り
弁の目標開度をアイドル運転時における同吸気絞り弁の
目標開度よりも更に閉弁側であって、燃料噴射系の異常
や吸入空気中へのオイルの混入等によってフューエルカ
ット中にも燃焼が行われて運転者の意図に反した機関回
転数の上昇が発生する条件にあっても、燃焼が継続され
ない程度まで吸入空気量が削減される開度に設定して、
吸入空気量を大幅に削減させる。こうして吸入空気量を
制限することで十分な機関回転数を簡単な制御構造をも
って的確に低下できるようになる。また、このときの吸
気絞り弁の目標開度と、上記アイドル運転時の同目標開
度とは、それぞれ別々に設定されるため、該アイドル運
転時にも適切な吸入空気量を確保できるようになり、エ
ミッションの悪化や機関の発生する振動・騒音も好適に
抑制できるようにもなる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】
【発明の効果】請求項1及び請求項4に記載の発明によ
れば、当該機関の高速運転領域における減速時等、燃料
噴射量指令値が「0」であるときの吸気絞り弁の目標開
度をアイドル運転時における同吸気絞り弁の目標開度よ
りも更に閉弁側であって、燃料噴射系の異常や吸入空気
中へのオイルの混入等によってフューエルカット中にも
燃焼が行われて運転者の意図に反した機関回転数の上昇
が発生する条件にあっても、燃焼が継続されない程度ま
で吸入空気量が削減される開度に設定して吸入空気量を
制限することで十分な機関回転数を簡単な制御構造をも
って的確に低下できるようになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 11/10 F02D 11/10 K 41/04 360 41/04 360 41/20 360 41/20 360

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディーゼル機関の吸気絞り弁に駆動連結さ
    れたステップモータの所定のステップ位置を基準とした
    ステップ数制御に基づき前記吸気絞り弁を開閉駆動せし
    めるディーゼル機関の吸気絞り弁制御方法であって、 当該機関のアクセル開度に基づき設定される燃料噴射量
    指令値が「0」となるとき、前記吸気絞り弁の目標開度
    を同機関のアイドル運転時における前記吸気絞り弁の目
    標開度よりも更に閉弁側に設定することを特徴とするデ
    ィーゼル機関の吸気絞り弁制御方法。
  2. 【請求項2】ディーゼル機関の吸気絞り弁に駆動連結さ
    れたステップモータの所定のステップ位置を基準とした
    ステップ数制御に基づき前記吸気絞り弁を開閉駆動せし
    めるディーゼル機関の吸気絞り弁制御方法であって、 当該機関が搭載された車両の走行時、アクセル開度が全
    閉となるとき、前記吸気絞り弁の目標開度を同機関のア
    イドル運転時における同吸気絞り弁の目標開度よりも更
    に閉弁側に設定することを特徴とする請求項1に記載の
    ディーゼル機関の吸気絞り弁制御方法。
  3. 【請求項3】前記吸気絞り弁の、前記アイドル運転時に
    おける目標開度、及び該アイドル運転時よりも更に閉弁
    側に設定する目標開度をそれぞれ所定の定数値として設
    定する請求項1または2に記載のディーゼル機関の吸気
    絞り弁制御方法。
  4. 【請求項4】ディーゼル機関の吸気絞り弁に駆動連結さ
    れたステップモータのステップ数制御に基づき前記吸気
    絞り弁を開閉駆動せしめるディーゼル機関の吸気絞り弁
    装置において、 当該機関のアクセル開度に基づいて燃料噴射量指令値を
    算出する噴射量指令値演算手段と、 当該機関のアイドル運転時における前記吸気絞り弁の目
    標開度を設定する第1の目標開度設定手段と、 前記算出される燃料噴射量指令値が「0」となるときの
    前記吸気絞り弁の目標開度を前記第1の目標開度設定手
    段により設定される目標開度よりも更に同吸気絞り弁の
    閉弁側の開度として設定する第2の目標開度設定手段
    と、 を備えることを特徴とするディーゼル機関の吸気絞り弁
    制御装置。
  5. 【請求項5】ディーゼル機関の吸気絞り弁に駆動連結さ
    れたステップモータのステップ数制御に基づき前記吸気
    絞り弁を開閉駆動せしめるディーゼル機関の吸気絞り弁
    装置において、 当該機関のアクセル開度を検出するアクセル開度検出手
    段と、 当該機関のアイドル運転時における前記吸気絞り弁の目
    標開度を設定する第1の目標開度設定手段と、 当該機関の搭載された車両の走行時に前記検出されるア
    クセル開度が全閉となるときの前記吸気絞り弁の目標開
    度を前記第1の目標開度設定手段により設定される目標
    開度よりも更に同吸気絞り弁の閉弁側の開度として設定
    する第2の目標開度設定手段と、 を備えることを特徴とするディーゼル機関の吸気絞り弁
    制御装置。
  6. 【請求項6】前記第1及び第2の目標開度設定手段は、
    前記設定する目標開度をそれぞれ所定値として設定する
    ものである請求項4または5に記載のディーゼル機関の
    吸気絞り弁制御装置。
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