JPH11293554A - 不織布及びそれを用いた吸収性物品 - Google Patents

不織布及びそれを用いた吸収性物品

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JPH11293554A
JPH11293554A JP10097871A JP9787198A JPH11293554A JP H11293554 A JPH11293554 A JP H11293554A JP 10097871 A JP10097871 A JP 10097871A JP 9787198 A JP9787198 A JP 9787198A JP H11293554 A JPH11293554 A JP H11293554A
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JP
Japan
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nonwoven fabric
fibers
fiber
heat
present
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Application number
JP10097871A
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English (en)
Inventor
Manabu Matsui
学 松井
Mitsuhiro Ikeda
光浩 池田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風合いや肌触りに優れ、毛羽立ちが少なく、
かつ不織布の生産性及び製品の加工性にも優れた不織布
を提供する。 【解決手段】 少なくとも表面層が直径10〜15μm
の複合短繊維で構成されており、不織布の摩擦係数(M
IU)が0.25以下、単位目付当たりの反射率が1.
2%以上であることを特徴とする熱融着不織布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維経が10〜1
5μmの複合短繊維で構成されている熱融着不織布及び
それを用いた吸収性物品に関し、更に詳しくは表面の滑
らかさ、柔らかさ等の優れた風合いと肌触りを有し、か
つ毛羽立ちが少なく、更に、生産性、加工性に優れた不
織布及びそれを用いた吸収性物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明の解決しようとする課題】従来か
ら、熱融着短繊維不織布は衣料用、産業資材用、医療衛
生材用等、種々の用途に使用されている。
【0003】近年使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の
衛生材用吸収性物品には、トップシート、レッグカフ、
バックシート等に不織布が使用されており、これらの不
織布には吸水性や撥水性等の機能に加え、滑らかさ、柔
らかさ等の優れた風合いや肌触りと、毛羽立ちが少ない
ことが要求され、且つ不織布の生産性及び製品の加工性
が要求されている。このような要求特性とコストから、
短繊維を用いたエンボス法やエアスルー法の熱融着不織
布あるいは連続長繊維を用いたスパンボンド不織布が主
に用いられている。
【0004】エンボス法は融点の異なる成分からなる複
合繊維もしくはポリプロピレン単一からなる繊維等を用
いて得られる。また、エアスルー法は同様な複合繊維を
用いて得られ、特公昭44−22547号公報、特開昭
57−167442号公報、特開昭59−137552
号公報等において公知である。また、スパンボンド不織
布についても既に広く実用化されており公知である。
【0005】従来から用いられているこれらの不織布で
は、風合いや肌触りの点で満足していないのが現状であ
る。そこで、特開平7−70898号公報、特開平7−
70899号公報において、0.2〜1デニール(繊維
径4〜10μm程度)の芯鞘型複合繊維を用いることに
より、風合いや肌触りを改良した熱接着性不織布が報告
されている。該不織布は極細繊維を用いることにより良
好な肌触りを有しているが、繊維が非常に細いため該不
織布に適した不織布生産設備が必要となり、生産性も低
下する問題点があった。また、単繊維の強度も低下する
ため、毛羽立ちの面で十分な性能が得られてはいない。
【0006】また、スパンボンド不織布は、短繊維より
なる不織布に比較して柔軟性、弾力性に劣る等風合い的
に欠点があったため、特開昭63−2823号公報、特
開平8−92856号公報等で柔軟性、弾力性、肌触り
を改良したスパンボンド不織布が提案されているが、衛
材用不織布としての生産コスト、肌触り、地合い、及び
毛羽立ちのバランスが十分満足できないこと等の問題点
がある。
【0007】従って、本発明の目的は、風合いや肌触り
に優れ、毛羽立ちが少なく、かつ不織布の生産性及び製
品の加工性にも優れた不織布を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、少なくと
も表面層が特定の繊維径からなる複合短繊維で構成され
た熱融着性不織布が上記目的を達成しうることを知見し
た。
【0009】本発明は、少なくとも表面層が直径10〜
15μmの複合短繊維で構成されており、不織布の摩擦
係数(MIU)が0.25以下、単位目付当たりの反射
率が1.2%以上であることを特徴とする熱融着不織布
を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の熱融着不織布につ
いて詳細に説明する。本発明の不織布は、少なくとも表
面層が直径10〜15μmの複合短繊維からなる。
【0011】ここで、複合短繊維としては、芯鞘型及び
偏芯型等の繊維が挙げられ、芯成分としてポリプロピレ
ン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)を
用い、鞘成分としてポリエチレン(PE)を用いてなる
繊維等が挙げられる。また、該PEとしては、中密度P
E、高密度PE、直鎖状低密度PE等が挙げられる。こ
こで、上記芯成分の融点は、160〜260℃であるの
が好ましく、上記鞘成分の融点は、120〜140℃で
あるのが好ましい。短繊維とは、繊維長が20〜70m
m程度の繊維で、35〜55mmが望ましい。
【0012】また、直径10〜15μmの繊維とは、繊
維を構成する樹脂によって異なるが、1.0〜2.0デ
ニール程度に相当し、風合い、肌触り、毛羽立ち、及び
不織布生産性、生産コスト等の面から1.5 〜1.8
デニールが特に好ましい。上記繊維径が15μmを越え
ると、不織布の風合い、肌触り等が十分に改良されず、
10μm未満であると、単繊維強度が低下して毛羽立ち
が多くなり、且つ不織布の生産性が著しく低下するた
め、好ましくない。
【0013】さらに、表面層とは実際に使用者が触れる
面を示しており、使用形態により表面層のみ、あるいは
表面層とそれに対する面の両方の層、さらには全ての層
を該繊維で構成することができる。ここで、上記繊維か
らなる層以外の層は、上記の複合短繊維のみからなって
いてもよいが、この他に目的に応じて、PET 、レー
ヨン等の非バインダー繊維等を含有していてもよいし、
スパンボンド等の長繊維で構成されていてもよい。
【0014】而して、本発明の不織布は、上記繊維を用
い、上記構成のカードウエブを、上記繊維の鞘成分を熱
により融着してなり、不織布の摩擦係数(平均摩擦係
数;MIU)が0.25以下、単位目付当たりの反射率
が1.2%以上であることを特徴とする。
【0015】本発明に係る不織布はMIUが0.25以
下、好ましくは0.2以下である。MIU が0.25
を越えると、不織布の滑らかさが十分に得られず、風合
いが十分でない。
【0016】また、本発明に係る不織布は、その単位面
積当たりの反射率が1.2%以上、好ましくは1.3%
以上である。
【0017】不織布の反射率を上げることは、不織布を
白くすることであり、これを目的としてTiO2 を繊維
に含有させる技術があり、既に公知である。しかし、本
発明に係る反射率は、不織布の繊維間の空隙度、即ち製
品の加工性や接着剤等の染み出し、抜け等の度合いを示
す指標であり、TiO2 等を用いて繊維自体を白くし
て、反射率を高くすることとは異なるため、本発明の不
織布の反射率は、繊維はTiO2 が0 〜1%程度の、
いわゆるブライト及びセミダル繊維を基準としている。
【0018】即ち、上記反射率が、1.2%未満である
と、不織布の繊維間の空隙度が高いことを意味し、製品
の加工性において粘着材等の滲み出し、抜け等が発生し
やすくなったり、高坪量でコスト的に不利になる。
【0019】また、上記カードウエブは、上記複合短繊
維の鞘成分の融点以上且つ芯成分の融点以下の温度で互
いに融着されているのが望ましく、融着方法は、使用目
的と必要機能に応じて、ヒートロール法、エアスルー法
等を用いることができる。
【0020】また、本発明の不織布のMIUは、摩擦感
テスター、KES−SE(カトーテック製)を使用し、
0.5mm径のピアノ繊をコの字型に曲げた接触子を1
0本並べ、重錘によって50gfの力で接触面を試料不
織布に圧着させた。この試料を0.1cm/secの一
定速度で水平方向に2cm移動させ、移動領域の摩擦係
数と摩擦係数の標準偏差を縦方向と横方向について各々
3点測定し、その平均値を求めてMIUとした。
【0021】反射率は、日本電色工業(株)製の色差計
SZG−Σ80を用いて下記の測定条件で測定し、下記
の計算式により算出した。また、単位目付当たりの反射
率は、上記反射率を、試料不織布目付で割算して求め
た。 測定条件:測定部径 φ30mm(これに合わせて内部
レンズをφ30mm用とした) 回 数 10回 波 長 500nm 計算式:反射率(%)=[(r−ro)/(100−r
o)] ×100 r :不織布の値 ro:黒色基準板の値
【0022】上述のように、本発明の不織布は少なくと
も表面層が複合短繊維により形成されているが、該複合
短繊維の目付は5〜20g/m2 であることが好まし
く、8〜15g/m2 であることが更に好ましい。ま
た、本発明の不織布は、全体で目付15〜35g/m2
で構成されるのが好ましいが、目付18〜25g/m2
が、風合い、製品加工性、コストの点でより好ましい。
【0023】本発明の不織布の用途は制限されず、衣料
用、産業資材用、医療衛生材用等の種々の用途に使用さ
れるが、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の衛生材用
吸収性物品の外層材及び表面材として特に好適に用いら
れる。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。
【0025】〔実施例1〕芯成分としてポリエステル
を、鞘成分として融点130℃の高密度PEからなる芯
鞘構造を有し、繊維径が13μm、繊維長が45mmの
繊維を用い、全層を該繊維100%で構成して得られた
カードウエブを132℃の乾燥機内に10秒間通して熱
処理を行い、目付25g/m2 の不織布を得た。
【0026】得られた不織布について、上述の方法に準
じてMIU、単位目付当たりの反射率を測定し、さらに
8人のモニターによる官能試験により、不織布サンプル
の風合いを判定し、下記のように評価した。
【0027】〔表1〕に示してある、比較例1を基準品
として3点とし、下記の如く不織布の肌触りを判定し、
平均点を算出した。 基準品より非常に優れると判定....5点 基準品より優れると判定.......4点 基準品...............3点 基準品より劣ると判定........2点 基準品より非常に劣ると判定.....1点
【0028】〔実施例2〜3及び比較例1〜3〕〔表
1〕に示す繊維を用いて、エアスルー法は実施例1と同
じ条件で、エンボス法は、それぞれ140℃と100℃
に加熱したエンボスロールとスムースロール間を50m
/minの速度で通過させて繊維を融着させ、不織布を
得た。繊維は全て実施例1と同じ芯鞘構造を有する複合
短繊維を用いた。
【0029】
【表1】
【0030】表1の結果から、実施例1〜3は、比較例
1〜3に比して、肌触りが良好であることが判る。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明の熱融着不織布
は、風合いや肌触りに優れ、毛羽立ちが少なく、かつ不
織布の生産性及び製品の加工性にも優れる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面層が直径10〜15μm
    の複合短繊維で構成されており、不織布の摩擦係数(M
    IU)が0.25以下、単位目付当たりの反射率が1.
    2%以上であることを特徴とする熱融着不織布。
  2. 【請求項2】 上記複合短繊維同士の接点が融着されて
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の熱融着
    不織布。
  3. 【請求項3】 表面材として請求項1又は2記載の熱融
    着不織布を用いた吸収性物品。
JP10097871A 1998-04-09 1998-04-09 不織布及びそれを用いた吸収性物品 Pending JPH11293554A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019176167A1 (ja) 2018-03-14 2019-09-19 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品

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