JPH11290995A - 鋳型表面温度を均一化した連続鋳造用鋳型 - Google Patents
鋳型表面温度を均一化した連続鋳造用鋳型Info
- Publication number
- JPH11290995A JPH11290995A JP11429398A JP11429398A JPH11290995A JP H11290995 A JPH11290995 A JP H11290995A JP 11429398 A JP11429398 A JP 11429398A JP 11429398 A JP11429398 A JP 11429398A JP H11290995 A JPH11290995 A JP H11290995A
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- Japan
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- mold
- casting
- copper plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 連続鋳造用の鋳型のコーナー部の冷却能を向
上させて、鋳型全体の表面温度を均一にしてやることで
均一な鋳片凝固組織を得ることであり、後工程での加工
歪を減少することである。 【解決手段】 連続鋳造用の銅板２の鋳型コーナー部５
を円弧状に形成し、この銅板２の円弧形状コーナー部５
の鋳型銅板継ぎ目４の近傍の部分に連続鋳造方向と平行
な放熱用貫通孔１を設け、鋳型表面温度の均一化を図っ
ている。
上させて、鋳型全体の表面温度を均一にしてやることで
均一な鋳片凝固組織を得ることであり、後工程での加工
歪を減少することである。 【解決手段】 連続鋳造用の銅板２の鋳型コーナー部５
を円弧状に形成し、この銅板２の円弧形状コーナー部５
の鋳型銅板継ぎ目４の近傍の部分に連続鋳造方向と平行
な放熱用貫通孔１を設け、鋳型表面温度の均一化を図っ
ている。
Description
【０００１】本発明は、組み合わせ鋳型片からなる方形
連続鋳造用鋳型を用いた連続鋳造設備における均一な凝
固組織を得るための鋳型に関する。
連続鋳造用鋳型を用いた連続鋳造設備における均一な凝
固組織を得るための鋳型に関する。
【０００２】
【従来の技術】特開平８−１８７５５３号公報には、鋳
型コーナー部の円弧形状化により鋳型コーナー部におけ
る高周波磁場集中解消による表面性状改善の実施例が記
載されている。
型コーナー部の円弧形状化により鋳型コーナー部におけ
る高周波磁場集中解消による表面性状改善の実施例が記
載されている。
【０００３】ところで、鋳型コーナー部は溶鋼から受け
る熱が集中するため鋳型面中央部に比して高温になって
いる。従って、鋳型コーナー部の熱集中を解消するため
に鋳型コーナー部を丸めて円弧形状化し熱がコーナーに
集中しないようにしても、鋳型コーナー部の継ぎ目部分
と鋳型面中央部との表面温度差はなお解消されず、鋳型
片の継ぎ目部分の温度は鋳型面中央部分の温度より高
い。
る熱が集中するため鋳型面中央部に比して高温になって
いる。従って、鋳型コーナー部の熱集中を解消するため
に鋳型コーナー部を丸めて円弧形状化し熱がコーナーに
集中しないようにしても、鋳型コーナー部の継ぎ目部分
と鋳型面中央部との表面温度差はなお解消されず、鋳型
片の継ぎ目部分の温度は鋳型面中央部分の温度より高
い。
【０００４】鋳型の表面温度の差が大きいと鋳造した鋳
片の冷却速度にも差が生じるため、コーナー部側と鋳型
面中央部側とで鋳片に異なる凝固組織が形成される。こ
の凝固組織の違いが後工程での加工歪みを製品に生じる
原因となっている。
片の冷却速度にも差が生じるため、コーナー部側と鋳型
面中央部側とで鋳片に異なる凝固組織が形成される。こ
の凝固組織の違いが後工程での加工歪みを製品に生じる
原因となっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記の問題を軽減することであり、鋳型の
コーナー部の冷却能を向上させて鋳型全体の表面温度を
均一にしてやることで均一な鋳片凝固組織を得ることで
ある。
する課題は、上記の問題を軽減することであり、鋳型の
コーナー部の冷却能を向上させて鋳型全体の表面温度を
均一にしてやることで均一な鋳片凝固組織を得ることで
ある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の課題を解決する
ための手段は、連続鋳造鋳型のコーナー部を円弧状に形
成し、該円弧形状化したコーナー部近傍の鋳型片の継ぎ
目部分に連続鋳造方向と平行な放熱用の貫通孔を設け、
鋳型全体の表面温度を均一化することで均一な鋳片凝固
組織を形成することである。
ための手段は、連続鋳造鋳型のコーナー部を円弧状に形
成し、該円弧形状化したコーナー部近傍の鋳型片の継ぎ
目部分に連続鋳造方向と平行な放熱用の貫通孔を設け、
鋳型全体の表面温度を均一化することで均一な鋳片凝固
組織を形成することである。
【０００７】本発明の作用を説明すると、鋳型のコーナ
ー部を円弧形状化しても鋳型コーナー部と鋳型面中央部
の表面温度が不均一であれば冷却速度に差が生じ、コー
ナー部と面中央部で異なった凝固組織が形成されること
になる。
ー部を円弧形状化しても鋳型コーナー部と鋳型面中央部
の表面温度が不均一であれば冷却速度に差が生じ、コー
ナー部と面中央部で異なった凝固組織が形成されること
になる。
【０００８】しかしながら円弧形状化したコーナー部近
傍の鋳型片の継ぎ目部分に連続鋳造方向と平行な放熱用
の貫通孔を有する本発明の鋳型を用いれば、表面温度の
高いコーナー部の鋳型片の継ぎ目部分を効果的に冷却で
き、鋳型全体の表面温度が均一化され、この結果鋳片に
均一な凝固組織を形成することが可能となり、後工程の
加工における加工歪みの低減を図ることができる。
傍の鋳型片の継ぎ目部分に連続鋳造方向と平行な放熱用
の貫通孔を有する本発明の鋳型を用いれば、表面温度の
高いコーナー部の鋳型片の継ぎ目部分を効果的に冷却で
き、鋳型全体の表面温度が均一化され、この結果鋳片に
均一な凝固組織を形成することが可能となり、後工程の
加工における加工歪みの低減を図ることができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】図１に示すように、連続鋳造用の
鋳型銅板２のコーナー部５を円弧状とし、この円弧形状
コーナー部５の鋳型銅板継ぎ目４の部分に、鋳造方向と
平行な放熱用貫通孔１を設け、鋳型表面温度の均一化を
図っている。鋳型銅板２の外周には冷却水用ジャケット
３を設ける。
鋳型銅板２のコーナー部５を円弧状とし、この円弧形状
コーナー部５の鋳型銅板継ぎ目４の部分に、鋳造方向と
平行な放熱用貫通孔１を設け、鋳型表面温度の均一化を
図っている。鋳型銅板２の外周には冷却水用ジャケット
３を設ける。
【００１０】
【実施例】本発明における連続鋳造用の鋳型は、銅製の
長さ９００ｍｍ、銅板の厚さ１５ｍｍ、鋳型の内径のト
ップ部とボトム部のテーパー比は長辺側で０．８０、短
辺側で０．７５のものからなる。図２にこの連続鋳造用
鋳型の形状を模式的に示す斜視図で示す。図２に見られ
るように、鋳型のトップ部の内径の長辺の長さ７は５０
３．４ｍｍで、短辺の長さ８は３９３．３ｍｍであり、
ボトム部の内径の長辺の長さ９は５００．０ｍｍで、短
辺の長さ１０は３９０．５ｍｍである。円弧状コーナー
部５は半径３０ｍｍの円弧形状に形成されている。この
鋳型銅板２は、外周に配設した冷却水用ジャケット３に
送給される毎時１７０トンの冷却水量により冷却されて
いる。この冷却水の温度は約４０℃である。表面温度の
高いコーナー部の鋳型片の継ぎ目４の近傍には径１０ｍ
ｍの放熱用貫通孔１を設け、大気により空冷しており、
鋳型の面中央部６とコーナー部５との表面温度差を解消
している。
長さ９００ｍｍ、銅板の厚さ１５ｍｍ、鋳型の内径のト
ップ部とボトム部のテーパー比は長辺側で０．８０、短
辺側で０．７５のものからなる。図２にこの連続鋳造用
鋳型の形状を模式的に示す斜視図で示す。図２に見られ
るように、鋳型のトップ部の内径の長辺の長さ７は５０
３．４ｍｍで、短辺の長さ８は３９３．３ｍｍであり、
ボトム部の内径の長辺の長さ９は５００．０ｍｍで、短
辺の長さ１０は３９０．５ｍｍである。円弧状コーナー
部５は半径３０ｍｍの円弧形状に形成されている。この
鋳型銅板２は、外周に配設した冷却水用ジャケット３に
送給される毎時１７０トンの冷却水量により冷却されて
いる。この冷却水の温度は約４０℃である。表面温度の
高いコーナー部の鋳型片の継ぎ目４の近傍には径１０ｍ
ｍの放熱用貫通孔１を設け、大気により空冷しており、
鋳型の面中央部６とコーナー部５との表面温度差を解消
している。
【００１１】この連続鋳造用の鋳型を用いることによ
り、連続鋳造された鋳片は均一な凝固組織が得られ、後
工程における加工における加工歪みの低減が可能とな
る。
り、連続鋳造された鋳片は均一な凝固組織が得られ、後
工程における加工における加工歪みの低減が可能とな
る。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、連続鋳造用鋳型に
おいて、コーナー部を円弧形状とした鋳型の該コーナー
部の鋳型片の継ぎ目部分に、連続鋳造方向と平行な放熱
用の貫通孔を設けたので、鋳型全周の表面温度の均一化
が図られることとなり、冷却速度の不均一化が解消さ
れ、その結果、均一な鋳片凝固組織を形成することがで
きる。従って、本発明における鋳型により得られた鋳片
は後工程の加工における加工歪みの発生が低減されてい
る。
おいて、コーナー部を円弧形状とした鋳型の該コーナー
部の鋳型片の継ぎ目部分に、連続鋳造方向と平行な放熱
用の貫通孔を設けたので、鋳型全周の表面温度の均一化
が図られることとなり、冷却速度の不均一化が解消さ
れ、その結果、均一な鋳片凝固組織を形成することがで
きる。従って、本発明における鋳型により得られた鋳片
は後工程の加工における加工歪みの発生が低減されてい
る。
【図１】本発明の連続鋳造用鋳型の鋳型コーナー部を部
分断面で示す平面図である。
分断面で示す平面図である。
【図２】本発明の連続鋳造用鋳型の形状を模式的に示す
斜視図である。
斜視図である。
１ 放熱用貫通孔 ２ 鋳型銅板 ３ 冷却水用ジャケット ４ 鋳型銅板の継ぎ目 ５ 円弧形状コーナー部 ６ 鋳型の面中央部 ７ 鋳型のトップ部の内径の長辺の長さ ８ 鋳型のトップ部の内径の短辺の長さ ９ 鋳型のボトム部の内径の長辺の長さ １０ 鋳型のボトム部の内径の短辺の長さ
Claims (1)
- 【請求項１】 組合わせ鋳型片からなる方形連続鋳造用
鋳型の鋳型コーナー部を有する鋳型片において、鋳型コ
ーナー部を円弧状に形成し、かつ、継ぎ目側の鋳型コー
ナー部近傍に鋳造方向に平行な放熱用貫通孔を形成した
ことを特徴とする連続鋳造用鋳型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11429398A JPH11290995A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 鋳型表面温度を均一化した連続鋳造用鋳型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11429398A JPH11290995A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 鋳型表面温度を均一化した連続鋳造用鋳型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11290995A true JPH11290995A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14634243
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11429398A Pending JPH11290995A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 鋳型表面温度を均一化した連続鋳造用鋳型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11290995A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013100499A1 (ko) | 2011-12-27 | 2013-07-04 | 주식회사 포스코 | 연속주조 주형 |
| JP2013136081A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Mishima Kosan Co Ltd | 連続鋳造鋳型 |
| CN104624990A (zh) * | 2015-02-26 | 2015-05-20 | 周嘉平 | 一种均匀冷却结晶器铜管及其制造方法 |
| CN115446279A (zh) * | 2022-09-06 | 2022-12-09 | 中南大学 | 一种圆倒角结晶器角部温度场热模拟装置及应用 |
-
1998
- 1998-04-08 JP JP11429398A patent/JPH11290995A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013100499A1 (ko) | 2011-12-27 | 2013-07-04 | 주식회사 포스코 | 연속주조 주형 |
| JP2013136081A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Mishima Kosan Co Ltd | 連続鋳造鋳型 |
| CN104624990A (zh) * | 2015-02-26 | 2015-05-20 | 周嘉平 | 一种均匀冷却结晶器铜管及其制造方法 |
| CN104624990B (zh) * | 2015-02-26 | 2023-08-25 | 周嘉平 | 一种均匀冷却结晶器铜管及其制造方法 |
| CN115446279A (zh) * | 2022-09-06 | 2022-12-09 | 中南大学 | 一种圆倒角结晶器角部温度场热模拟装置及应用 |
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