JPH11290772A - ステンレス鋼の着色方法と、ステンレス鋼線状体からなる着色形成品 - Google Patents
ステンレス鋼の着色方法と、ステンレス鋼線状体からなる着色形成品Info
- Publication number
- JPH11290772A JPH11290772A JP10100893A JP10089398A JPH11290772A JP H11290772 A JPH11290772 A JP H11290772A JP 10100893 A JP10100893 A JP 10100893A JP 10089398 A JP10089398 A JP 10089398A JP H11290772 A JPH11290772 A JP H11290772A
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- Japan
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- stainless steel
- colored
- pigment
- clear resin
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- Pending
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ステンレス鋼に対し、その独特の光沢を生かし
た様々な色の着色をして、外観美麗なステンレス製品を
得ること。 【解決手段】ステンレス鋼２に電解研磨を行ったあと
で、顔料を混入したクリヤ樹脂を粉体塗装して、表面に
着色層３を形成する
た様々な色の着色をして、外観美麗なステンレス製品を
得ること。 【解決手段】ステンレス鋼２に電解研磨を行ったあと
で、顔料を混入したクリヤ樹脂を粉体塗装して、表面に
着色層３を形成する
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、外観美麗なステ
ンレス製品、例えば台所で用いる水切り棚やコップ立
て、ハンガーネットなどの製品を得ることができるとよ
うな、着色方法と、該着色方法により着色した形成品に
関する。
ンレス製品、例えば台所で用いる水切り棚やコップ立
て、ハンガーネットなどの製品を得ることができるとよ
うな、着色方法と、該着色方法により着色した形成品に
関する。
【０００２】
【従来の技術】ステンレスは錆びないものとして知ら
れ、メッキなどを施さずとも綺麗に保て、ステンレス鋼
の有する光沢により美しさを発揮できる。しかし、ステ
ンレスと言えば誰もが同じイメージを抱くほどありふれ
てくると、ステンレス鋼のもつ、家庭用品としては高級
なイメージが薄れてしまう。例えばステンレス鋼の線状
体でデザインの素晴らしいコップ立てを形成しても、そ
の形状による美しさが減殺されてしまう。
れ、メッキなどを施さずとも綺麗に保て、ステンレス鋼
の有する光沢により美しさを発揮できる。しかし、ステ
ンレスと言えば誰もが同じイメージを抱くほどありふれ
てくると、ステンレス鋼のもつ、家庭用品としては高級
なイメージが薄れてしまう。例えばステンレス鋼の線状
体でデザインの素晴らしいコップ立てを形成しても、そ
の形状による美しさが減殺されてしまう。
【０００３】そこで、着色をして色彩による美しさを加
えることが考えられるが、一般的な塗料による塗装で
は、厚い塗膜が形成されるため、塗料ばかりが強調さ
れ、金属感がなくなりステンレス鋼らしく見えなくなっ
て、ステンレス鋼で形成した意味が無くなってしまう。
えることが考えられるが、一般的な塗料による塗装で
は、厚い塗膜が形成されるため、塗料ばかりが強調さ
れ、金属感がなくなりステンレス鋼らしく見えなくなっ
て、ステンレス鋼で形成した意味が無くなってしまう。
【０００４】また、インコ法という着色方法もあるが、
この方法では、処理液に対する浸漬時間によって、青、
金、赤、緑と、着ける色を決めるわけで、極限られた色
しか得られない。
この方法では、処理液に対する浸漬時間によって、青、
金、赤、緑と、着ける色を決めるわけで、極限られた色
しか得られない。
【０００５】
【解決すべき課題及びそのための手段】そこで、この発
明は、ステンレスの持つ意味を生かしながら、色彩によ
る美しさを得ることができるようにすることを課題とす
る。
明は、ステンレスの持つ意味を生かしながら、色彩によ
る美しさを得ることができるようにすることを課題とす
る。
【０００６】そのための手段は、ステンレス鋼からなる
被着色体に電解研磨処理をしたのち、表面に、顔料を混
ぜたクリヤ樹脂を被着するステンレス鋼の着色方法であ
ることを特徴とする。なお、前記被着は、粉体塗装で行
なうとよい。
被着色体に電解研磨処理をしたのち、表面に、顔料を混
ぜたクリヤ樹脂を被着するステンレス鋼の着色方法であ
ることを特徴とする。なお、前記被着は、粉体塗装で行
なうとよい。
【０００７】また、ステンレス鋼製の線状体で形成品を
形成し、該形成品に電解研磨を施した後、顔料を混ぜた
クリヤ樹脂を表面に被着して着色層を形成したステンレ
ス鋼線状体からなる着色形成品であることを特徴とす
る。なお、前記クリヤ樹脂に抗菌剤を混入するもよい。
形成し、該形成品に電解研磨を施した後、顔料を混ぜた
クリヤ樹脂を表面に被着して着色層を形成したステンレ
ス鋼線状体からなる着色形成品であることを特徴とす
る。なお、前記クリヤ樹脂に抗菌剤を混入するもよい。
【０００８】
【作用及び効果】すなわち上述の構成によれば、ステン
レス鋼からなる被着色体や形成品の表面には、顔料を混
ぜたクリヤ樹脂からなる着色層を形成しているので、ス
テンレス鋼のもつ光沢を生かした着色ができる。しかも
顔料の選択により様々な色にできる。つまり、金属感を
発揮でき、ステンレス鋼らしく見せながらも従来にはな
い多様な色彩を得て、外観を美麗にすることができる。
レス鋼からなる被着色体や形成品の表面には、顔料を混
ぜたクリヤ樹脂からなる着色層を形成しているので、ス
テンレス鋼のもつ光沢を生かした着色ができる。しかも
顔料の選択により様々な色にできる。つまり、金属感を
発揮でき、ステンレス鋼らしく見せながらも従来にはな
い多様な色彩を得て、外観を美麗にすることができる。
【０００９】また、着色する被着色体や形成品を線状体
で形成すると、板状や箱状のような形成品を着色した場
合に比して、線状体が作る直線や曲線に妙味を与えて、
着色しないときには得られなかったような、線による意
匠的な美しさとの相乗効果を生むことができる。
で形成すると、板状や箱状のような形成品を着色した場
合に比して、線状体が作る直線や曲線に妙味を与えて、
着色しないときには得られなかったような、線による意
匠的な美しさとの相乗効果を生むことができる。
【００１０】また、樹脂からなる着色層を形成するの
で、この樹脂に抗菌剤を混入すれば、従来のステンレス
製品では得られなかった抗菌製品とすることができる。
で、この樹脂に抗菌剤を混入すれば、従来のステンレス
製品では得られなかった抗菌製品とすることができる。
【００１１】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図１はステンレス鋼線状体からなる着色形成品
の一例としての、台所において使用するようなコップ立
て１の斜視図であり、ステンレス鋼２からなる複数本の
線状体を適宜折曲し、溶接して形成してから、同図に示
したような断面構造にして着色している。
述する。図１はステンレス鋼線状体からなる着色形成品
の一例としての、台所において使用するようなコップ立
て１の斜視図であり、ステンレス鋼２からなる複数本の
線状体を適宜折曲し、溶接して形成してから、同図に示
したような断面構造にして着色している。
【００１２】すなわちこの着色は、ステンレス鋼２の表
面に着色層３を形成して行なっている。着色のための工
程は図２に示した通りである。まず、被着色体（形成
品）に対して電解研磨を行ない、表面に光沢を出す。続
いて、粉体塗装を行なって表面に着色層３を形成する。
面に着色層３を形成して行なっている。着色のための工
程は図２に示した通りである。まず、被着色体（形成
品）に対して電解研磨を行ない、表面に光沢を出す。続
いて、粉体塗装を行なって表面に着色層３を形成する。
【００１３】この粉体塗装では、透明のエポキシ樹脂や
ポリエステル樹脂等からなるクリヤ樹脂に顔料を少し混
ぜ、必要に応じて抗菌剤も混入した粉末状態塗料を使用
する。顔料はあまり多いとステンレス鋼の光沢が生きな
くなるので、着色層３の厚みにも色にもよるが、重量比
で２０％程度までがよい。
ポリエステル樹脂等からなるクリヤ樹脂に顔料を少し混
ぜ、必要に応じて抗菌剤も混入した粉末状態塗料を使用
する。顔料はあまり多いとステンレス鋼の光沢が生きな
くなるので、着色層３の厚みにも色にもよるが、重量比
で２０％程度までがよい。
【００１４】ピンクの着色層３を形成する場合を例示す
ると、硬化剤を含んだエポキシ樹脂９２．３％に対し
て、有機系赤顔料を０．１％、体質顔料を５．０％、抗
菌剤、流れ調整剤等を２．６％混ぜるとよい。赤顔料
は、上記０．１％より多くしてもよく、０．８％程度ま
でならば綺麗なピンク色の着色層３が形成できる。
ると、硬化剤を含んだエポキシ樹脂９２．３％に対し
て、有機系赤顔料を０．１％、体質顔料を５．０％、抗
菌剤、流れ調整剤等を２．６％混ぜるとよい。赤顔料
は、上記０．１％より多くしてもよく、０．８％程度ま
でならば綺麗なピンク色の着色層３が形成できる。
【００１５】このように形成したコップ立て１（着色形
成品）では、光沢を有するステンレス鋼の表面に、顔料
を混ぜたクリヤ樹脂からなる着色層を形成した構成であ
るので、ステンレス鋼のもつ光沢を生かした着色ができ
る。しかも顔料の選択により様々な色とすることができ
る。つまり、金属感を発揮でき、ステンレス鋼らしく見
せながらも従来にはない多様な色彩を得て、外観を美麗
にすることができる。
成品）では、光沢を有するステンレス鋼の表面に、顔料
を混ぜたクリヤ樹脂からなる着色層を形成した構成であ
るので、ステンレス鋼のもつ光沢を生かした着色ができ
る。しかも顔料の選択により様々な色とすることができ
る。つまり、金属感を発揮でき、ステンレス鋼らしく見
せながらも従来にはない多様な色彩を得て、外観を美麗
にすることができる。
【００１６】また、コップ立て１は、直線や曲線を有す
る線状体で形成しているので、その線状体が作る形に妙
味を与えて、着色しないときには得られなかったよう
な、線による意匠的な美しさとの相乗効果を生むことが
できる。
る線状体で形成しているので、その線状体が作る形に妙
味を与えて、着色しないときには得られなかったよう
な、線による意匠的な美しさとの相乗効果を生むことが
できる。
【００１７】さらに、着色層３には抗菌剤を混入してい
るので、従来のステンレス製品ではできなかった抗菌製
品を得ることができる。なお、上述のようなコップ立て
１のほか、水切り棚やたわし受け、三角コーナ、ハンガ
ーネットなどの台所用品をはじめ、フラワーポットを形
成しても綺麗である。
るので、従来のステンレス製品ではできなかった抗菌製
品を得ることができる。なお、上述のようなコップ立て
１のほか、水切り棚やたわし受け、三角コーナ、ハンガ
ーネットなどの台所用品をはじめ、フラワーポットを形
成しても綺麗である。
【図１】 コップ立ての斜視図。
【図２】 着色工程を示す説明図。
１…コップ立て（ステンレス鋼線状体からなる着色形成
品） ２…ステンレス鋼 ３…着色層
品） ２…ステンレス鋼 ３…着色層
Claims (4)
- 【請求項１】ステンレス鋼からなる被着色体に電解研磨
処理をしたのち、表面に、顔料を混ぜたクリヤ樹脂を被
着するステンレス鋼の着色方法。 - 【請求項２】前記被着を、粉体塗装で行なう請求項１記
載のステンレス鋼の着色方法。 - 【請求項３】ステンレス鋼製の線状体で形成品を形成
し、該形成品に電解研磨を施した後、顔料を混ぜたクリ
ヤ樹脂を表面に被着して着色層を形成したステンレス鋼
線状体からなる着色形成品。 - 【請求項４】前記クリヤ樹脂に抗菌剤を混入した請求項
３記載のステンレス鋼線状体からなる着色形成品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10100893A JPH11290772A (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | ステンレス鋼の着色方法と、ステンレス鋼線状体からなる着色形成品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10100893A JPH11290772A (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | ステンレス鋼の着色方法と、ステンレス鋼線状体からなる着色形成品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11290772A true JPH11290772A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14286024
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10100893A Pending JPH11290772A (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | ステンレス鋼の着色方法と、ステンレス鋼線状体からなる着色形成品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11290772A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8215726B1 (en) | 2002-03-22 | 2012-07-10 | Dream Fab, LLC | Apparatus and method for seamless rigid countertop |
| CN110157294A (zh) * | 2019-05-28 | 2019-08-23 | 六安科瑞达新型材料有限公司 | 一种抗菌粉末涂料 |
-
1998
- 1998-04-13 JP JP10100893A patent/JPH11290772A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8215726B1 (en) | 2002-03-22 | 2012-07-10 | Dream Fab, LLC | Apparatus and method for seamless rigid countertop |
| CN110157294A (zh) * | 2019-05-28 | 2019-08-23 | 六安科瑞达新型材料有限公司 | 一种抗菌粉末涂料 |
| CN110157294B (zh) * | 2019-05-28 | 2021-01-29 | 六安科瑞达新型材料有限公司 | 一种抗菌粉末涂料 |
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