JPH11290497A - スポーツ用手袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸れ等の不快感を解消し、日焼けを有効に防
止出来ると共にオールシーズンにも使用でき、更に型崩
れも防止することが出来るスポーツ用手袋を提供するこ
とにある。 【解決手段】 手袋本体１は、手のひら部１ａをラムー
ス生地等の天然皮革または合成皮革で構成すると共に、
指袋２を含む手の甲１ｂの全面を、図３に示すように内
面側にポリエステル繊維等の化学繊維織物４，外側に綿
織物５を配設した二層構造に構成してある。 前記二層
構造に構成した編織組織としては、鹿子織りとし、通気
性が良好となるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、スポーツ用手袋
にかかわり、更に詳しくは、特にゴルフ用手袋として蒸
れの不快感を解消し、オールシーズンに使用することが
出来るスポーツ用手袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ゴルフ用の手袋としては、手のひ
ら部を天然皮革または合成皮革で構成すると共に、指袋
を含む手の甲全面に、２０〜１５０％の伸縮性繊維素材
で、かつ編織組織として２０〜５０本／吋のメッシュ状
組織を用いているものが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のメッシ
ュ状組織や、伸縮性繊維素材では、以下のような問題が
あった。 ．通気性はあるものの、汗等を吸い取らないので、蒸
れの不快感を完全に解消することは難しい。 ．肌に対する紫外線の影響が大きく、日焼けし易い。 ．冬場は保温効果が少ないので使用するのが難しい。 ．型崩れが生じ易い。

【０００４】この発明の目的は、蒸れ等の不快感を解消
し、日焼けを有効に防止出来ると共にオールシーズンに
も使用でき、更に型崩れも防止することが出来るスポー
ツ用手袋を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、手袋本体の指袋を含む手の甲全面を、内
面側に化学繊維織物，外側に綿織物を配設した二層構造
に構成したことを要旨とするものである。

【０００６】この発明は、上記のように構成され、手袋
本体の指袋を含む手の甲全面を、内面側にポリエステル
等の化学繊維織物，外側に綿織物を配設した二層構造に
構成し、更に編織組織として、鹿子織りとすることで、
夏場等の蒸れ等の不快感を解消し、日焼けを有効に防止
出来ると共にオールシーズンにも使用でき、更に型崩れ
も防止することが出来るものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づきこの発明
の実施の形態を説明する。図１は、この発明を実施した
ゴルフ用手袋の手の甲側の正面図、図２は図１の手のひ
ら側の背面図、図３は図１のＡーＡ矢視拡大断面図を示
し、前記手袋本体１は、手のひら部１ａをラムース生地
等の天然皮革または合成皮革で構成すると共に、指袋２
を含む手の甲１ｂの全面を、図３に示すように内面側に
ポリエステル繊維等の化学繊維織物４，外側に綿織物５
を配設した二層構造に構成してある。

【０００８】前記二層構造に構成した編織組織として
は、鹿子織りとし、通気性が良好となるように構成す
る。また、前記手のひら部１ａの親指袋部２ａの付け根
縫製部Ｘに沿って複数の通気穴６が形成してあり、この
通気穴６は、直径0.3 mm〜1.5mm前後で、５〜６個を等
間隔で形成してある。なお、通気穴６の直径及び数は特
に限定されない。

【０００９】更に、前記手袋本体１の手の甲１ｂ側の手
首部分７には、マジックテープ８ａ（商標名）を介して
親指側から小指側に向かって手首部分７を締め付ける締
め付けベルト８が設けてあり、この締め付けベルト８
は、従来、小指側から親指側に向かって締め付けるよう
にしたものを全く逆方向に構成して、親指側の親指袋部
２ａの付け根部や手のひら部１ａの弛みを引っ張って修
正するようにしたものである。

【００１０】この発明は、上記のように構成され、手袋
本体１の指袋を含む手の甲１ｂの全面を、内面側にポリ
エステル等の化学繊維織物４，外側に綿織物５を配設し
た二層構造に構成し、更に編織組織として、鹿子織りと
することで、手の表面に噴出する汗は化学繊維織物４の
毛細管現象により吸い上げ、吸い上げた汗は外側に綿織
物５と通気穴６とで蒸発させるようにしたので、吸汗乾
燥効果に優れ、夏場等の蒸れ等の不快感を解消でき、ま
た日焼けを有効に防止出来ると共に保温効果も大きいの
でオールシーズンにも使用でき、更に型崩れも防止する
ことが出来るものである。

【００１１】なお、この発明の実施形態では、ゴルフ用
の手袋について説明したが、これに限定されず、野球，
テニス等、あらゆるスポーツ用の手袋として使用するこ
とも可能である。

【００１２】

【発明の効果】この発明は、上記のように手袋本体の指
袋を含む手の甲全面を、内面側に化学繊維織物，外側に
綿織物を配設した二層構造に構成したので、手の表面に
噴出する汗は化学繊維織物の毛細管現象により吸い上
げ、吸い上げた汗は外側に綿織物と通気穴とで蒸発させ
るようにしたので、吸汗乾燥効果に優れ、夏場等の蒸れ
等の不快感を解消でき、また日焼けを有効に防止出来る
と共に保温効果も大きいのでオールシーズンにも使用で
き、更に型崩れも防止することが出来る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明を実施したゴルフ用手袋の手の甲側の
正面図である。

【図２】図１の手のひら側の背面図である。

【図３】図１のＡーＡ矢視拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 手袋本体 １ａ 手のひら部 １ｂ 手の甲 ２ 指袋 ２ａ 親指袋部 ４ 化学繊維
織物 ５ 綿織物 ６ 通気穴 ７ 手首部分 ８ 締め付けベ
ルト Ｘ 根縫製部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 智一 東京都港区新橋５丁目36番11号 横浜ゴム 株式会社内

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 手のひら部を天然皮革または合成皮革で
   構成すると共に、指袋を含む手の甲全面を織物で構成し
   たスポーツ用手袋において、 前記手袋本体の指袋を含む手の甲全面を、内面側に化学
   繊維織物，外側に綿織物を配設した二層構造に構成して
   成るスポーツ用手袋。
2. 【請求項２】 前記二層構造に構成した編織組織とし
   て、鹿子織りとした請求項１に記載のスポーツ用手袋。
3. 【請求項３】 前記手のひら部の親指袋部の付け根縫製
   部に沿って複数の通気穴を形成した請求項１または２に
   記載のスポーツ用手袋。
4. 【請求項４】 前記手袋本体の手の甲側手首部分に、親
   指側から小指側に向かって手首部分を締め付ける締め付
   けベルトを設けた請求項１，２または３に記載のスポー
   ツ用手袋。
5. 【請求項５】 前記化学繊維織物として、ポリエステル
   繊維を使用した請求項１，２，３または４に記載のスポ
   ーツ用手袋。