JPH11289557A

JPH11289557A - 画像情報表示方法及び画像情報表示装置

Info

Publication number: JPH11289557A
Application number: JP8994298A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Tsutsui; 博司筒井; Yasunori Kuratomi; 靖規藏富; Yoshinao Taketomi; 義尚武富; Katsumi Adachi; 克己足達; Kenya Uomori; 謙也魚森
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1998-04-02
Filing date: 1998-04-02
Publication date: 1999-10-19

Abstract

(57)【要約】【課題】１台のディスプレイで２つ以上の画面を同時
にかつ独立に観察できる表示方法とその表示装置を提供
する。【解決手段】ディスプレイ１と制御装置３と偏光変換
素子２と２組以上の偏光めがね４、５を備えた表示装置
であって、２種類以上の画像を時間順次にディスプレイ
１に表示し、ディスプレイ１に表示する画像と同期させ
て偏光変換素子２を動作し、ディスプレイ１に表示され
る画像を偏光めがね４、５を通して観察することを特徴
とする。これにより、１台のディスプレイに複数の種類
の画像を表示し、偏光変換素子と偏光めがねもしくは液
晶シャッタ等を用いて異なる観察者がそれぞれ異なる画
像を観察できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、１台のディスプレ
イで２つ以上の画面を同時にかつ独立に観察できる画像
情報表示方法と画像情報表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、１つのディスプレイに２つ以上の
画面を表示する方法は、マルチスクリーンなどとよば
れ、コンピュータのディスプレイ上に複数のファイルを
開いて表示する方法またはテレビの表示に複数のチャン
ネルの画像を表示する方法として知られている。

【０００３】しかし、これらの方法はいずれも１つのス
クリーン上に複数の画像を表示し、観察者が複数の画像
を同時に観察することを目的としている。また、偏光シ
ャッタと、めがねの左右に異なる偏光方向を有する２枚
の偏光板を設置してなる偏光めがねを用いて、左右の目
で異なる画像を見る方法がある（特開平８ー２０５２０
１号公報）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】１つのディスプレイを
用いて、２種類以上の画像情報を表示するが、１種類の
画像を観察するにはその他の画像が観察できないように
する。言い換えれば、１人の観察者が１つの画像情報を
観察すると同時に、他の観察者は他の画像情報を観察
し、相互の干渉がないようにする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の画像情報
表示方法は、ディスプレイと同期して偏光変換素子と偏
光めがねを用いて、前記ディスプレイに表示される情報
の特定フレームを選択して表示することを特徴とする。

【０００６】本発明の第２の画像情報表示方法は、ディ
スプレイと同期してシャッタめがねを用いて、前記ディ
スプレイに表示される情報の特定フレームを選択して表
示することを特徴とする。

【０００７】また、本発明の第１の画像情報表示装置
は、ディスプレイと制御装置と偏光変換素子と２組以上
の偏光めがねを備え、２種類以上の画像を時間順次に前
記ディスプレイに表示し、前記ディスプレイに表示する
画像と同期させて前記偏光変換素子を動作し、前記ディ
スプレイに表示される画像を前記偏光めがねを通して観
察することを特徴とする。

【０００８】本発明の第２の画像情報表示装置は、ディ
スプレイと制御装置と２種類の偏光方向を有する偏光変
換素子と２組以上の偏光めがねを備え、２種類以上の画
像を前記偏光変換素子の偏光方向に合わせて前記ディス
プレイに表示し、前記ディスプレイに表示される画像を
前記偏光めがねを通して観察することを特徴とする。

【０００９】本発明の大３の画像情報表示装置は、ディ
スプレイと制御装置と２組以上のシャッタめがねを備え
た表示装置であって、２種類以上の画像を時間順次に前
記ディスプレイに表示し、前記ディスプレイに表示する
画像と同期させて前記シャッタめがねのシャッタを開閉
し、前記ディスプレイに表示される画像を前記シャッタ
めがねを通して選択して観察することを特徴とする。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の第１の画像情報表示方法
は、ディスプレイと同期して偏光変換素子と偏光めがね
を用いて、前記ディスプレイに表示される情報の特定フ
レームを選択して表示することを特徴とする。

【００１１】また、第２の画像情報表示方法は、ディス
プレイと同期してシャッタめがねを用いて、前記ディス
プレイに表示される情報の特定フレームを選択して表示
することを特徴とする。

【００１２】本発明の第１の画像情報表示装置は、ディ
スプレイと制御装置と偏光変換素子と２組以上の偏光め
がねを備え、２種類以上の画像を時間順次に前記ディス
プレイに表示し、前記ディスプレイに表示する画像と同
期させて前記偏光変換素子を動作し、前記ディスプレイ
に表示される画像を前記偏光めがねを通して観察するこ
とを特徴とする。

【００１３】また、上記２組以上の偏光めがねが、同一
めがねに使用する左右の偏光板は同じ偏光方向で、他の
１組以上の偏光めがねに使用する偏光板の偏光方向と異
なることを特徴とする。

【００１４】また、２つの異なる偏光方向のいずれか１
つの偏光方向を有する偏光板を１つの偏光めがねに使用
したことを特徴とする。

【００１５】また、上記偏光変換素子がディスプレイの
表示部分全体を覆い、前記偏光変換素子全体にわたり同
時にスイッチングすることを特徴とする。

【００１６】また、上記偏光変換素子が１枚の偏光板と
１枚の液晶素子からなることを特徴とする。

【００１７】尚、上記液晶素子の液晶材料は、垂直配向
液晶、ネマチック液晶、強誘電性液晶、反強誘電性液
晶、強誘電性液晶ポリマーからなることが好ましい。

【００１８】本発明の第２の画像情報表示装置は、ディ
スプレイと制御装置と２種類の偏光方向を有する偏光変
換素子と２組以上の偏光めがねを備え、２種類以上の画
像を前記偏光変換素子の偏光方向に合わせて前記ディス
プレイに表示し、前記ディスプレイに表示される画像を
前記偏光めがねを通して観察することを特徴とする。

【００１９】また、上記偏光変換素子の偏光方向がディ
スプレイの表示画素の縦もしくは横の１ラインごとに異
なることを特徴とする。また、上記偏光変換素子の偏光
方向が隣接する画素と異なることを特徴とする。

【００２０】本発明の第３の画像情報表示装置は、ディ
スプレイと制御装置と２組以上のシャッタめがねとを備
え、２種類以上の画像を時間順次に前記ディスプレイに
表示し、前記ディスプレイに表示する画像と同期させて
前記シャッタめがねのシャッタを開閉し、前記ディスプ
レイに表示される画像を前記シャッタめがねを通して選
択して観察することを特徴とする。

【００２１】また、上記制御装置が複数のチャンネル入
力部と各チャンネル毎に設けられたフレームメモリを有
し、各フレームメモリを時系列的に読み出し、高速かつ
時系列的にディスプレイに複数の画像表示を行うことを
特徴とする。

【００２２】また、上記シャッタめがねのシャッタが制
御装置と連動し、時系列的にディスプレイに表示する複
数の画像のうちの１つを選択して前記シャッタを開くこ
とを特徴とする。

【００２３】以上のように本発明は、１つのディスプレ
イには時系列的に複数の画像情報を表示し、ディスプレ
イと観察者の間にシャッタ機構を設け、観察者の選択に
より特定の画像情報を表示している時間のみシャッタを
開にすることにより、観察者には特定の画像情報のみを
観察できるようにするものである。

【００２４】また、１つのディスプレイの画素上に２種
類の偏光方向をもたせ、偏光めがねを用い、表示される
いずれかの偏光方向の画像のみが観察できるようにする
ものである。

【００２５】（第１の実施例）以下本発明の実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。まず本発明の第１
の実施例の構成に関して述べる。図１に本発明の第１の
実施例の原理図を示す。本実施例は、主に、ディスプレ
イ１、偏光素子２、制御装置３、第１偏光めがね４、第
２偏光めがね５からなり、さらに、ディスプレイ１で表
示される画像情報に音声情報が含まれる場合の音声をそ
れぞれ再生するための第１イヤホーン６，第２イヤホー
ン７からなっている。

【００２６】ディスプレイ１の前面に偏光素子２を配
し、ディスプレイ１と偏光変換素子２は制御装置３によ
り同期して駆動する。偏光変換素子２は偏光板と液晶素
子からなっており、偏光板の偏光方向と液晶素子の液晶
の配向方向がおおむね平行もしくは直角方向となるよう
に予め方向が規制されている。この状態で液晶素子をパ
ルス電圧を印加してスイッチングすると、ディスプレイ
１から出た光は偏光変換素子２により偏光方向をおおむ
ね９０°回転させることができる。

【００２７】ここで用いられる液晶素子は、透明電極を
有する２枚の透明基板に配向膜を塗布し、ラビング処理
を行った後、透明基板の間隙に液晶を注入したものであ
る。液晶材料は通常の液晶デバイスに用いられる液晶材
料を使用することができる。使用する液晶材料として
は、ＴＮ液晶、ＳＴＮ液晶、垂直配向液晶、強誘電性液
晶、強誘電性液晶ポリマー、反強誘電性液晶等を使用す
ることができるが、高速性を必要とする場合は、強誘電
性液晶、反強誘電性液晶が望ましい。

【００２８】ディスプレイ１にはテレビに使用するブラ
ウン管（以降ＣＲＴと呼ぶ）を使用することが望まし
い。一例として画像Ａ、画像Ｂなる２つの画像情報を表
示する場合、それぞれの画像情報のフレーム信号を交互
に時系列的にディスプレイに入力し、そのフレーム信号
と同期して偏光変換素子２の液晶素子をスイッチングす
る。液晶素子をスイッチングすることにより、ディスプ
レイに表示される画像情報の画像Ａ、画像Ｂは異なる偏
光方向を有した画像情報となる。

【００２９】偏光めがね４に使用する偏光板は、偏光変
換素子２に用いる偏光板の偏光方向と同じ方向に配置
し、偏光めがね５に用いる偏光板は偏光変換素子２に用
いる偏光板と直交する方向または最も偏光角が変化する
方向に配置する。この偏光めがねを通してディスプレイ
を観察すると、偏光変換素子２のスイッチングにより、
偏光めがね４を通しては画像情報ＡまたはＢのいずれか
の画像情報のみを観察することができる。また、偏光め
がね５を通してはもう一方の画像情報のみを観察するこ
とができる。偏光めがね４と同じめがねを複数個準備す
れば、複数の観察者が画像情報Ａ，Ｂのいずれか一方の
情報のみを観察することが可能になる。

【００３０】例えば、画像情報Ａをテレビチャンネル
１、画像情報Ｂをテレビチャンネル２とし、ディスプレ
イ１に時系列的に表示すれば、偏光めがね４を用いる観
察者はチャンネル１のみを観察し、偏光めがね５を用い
る観察者はチャンネル２のみを観察することになり、双
方とも互いの画像情報を観察することはない。テレビ観
察の場合、各チャンネルの情報には画像情報に加えて音
声情報を含むので、各チャンネルの音声情報をイヤホ
ン、ヘッドホン等を使用してそれぞれ独立に観察者に伝
えることが可能である。

【００３１】他の１例として、２人以上の双方向ゲーム
用機器として使用する場合、従来は２台のディスプレイ
を使用して、２人がそれぞれのディスプレイの前で、互
いが相手の画像情報が見えないような工夫を施した機器
が用いられているが、本発明を用いれば、１台のディス
プレイの前の２人が並んでゲームの入力を行っても、互
いの画像情報を見ることなくゲームを楽しむことができ
る。特に対戦ゲーム等の場合は互いに相手のみを観察し
ながら白熱してゲームを楽しむことができる。

【００３２】また、ディスプレイに表示される画像のう
ち、特に観察したい画像情報がある場合、そのフレーム
を選択して偏光変換素子を駆動することにより、偏光め
がねを通して観察者は選択された画像または情報のフレ
ームのみを観察することができる。例えばテレビ放映で
問題とされているサブリミナル効果をねらった表示、す
なわち１フレームのみ異なる画像情報を含めた画像情報
を観察する場合、特定のフレームを選択して偏光変換素
子を駆動することにより、特定のフレームのみの観察ま
たは特定のフレームのみをカットした観察を行うことが
できる。

【００３３】（第２の実施例）図２に本発明の第２の実
施例の原理図を示す。本実施例は、主に、ディスプレイ
１１、偏光変換素子１２、制御装置１３、互いに偏光方
向が異なる偏光めがね１４、１５からなっており、ディ
スプレイ１１の前面に偏光変換素子１２を配している。
偏光変換素子１２は互いに偏光方向が直交する２種類の
偏光板からなっている。また、ディスプレイ１で表示さ
れる画像情報に音声情報が含まれる場合の音声をそれぞ
れ再生するための第１イヤホーン１６，第２イヤホーン
１７も備えている。

【００３４】偏光変換素子１２に使用する偏光板は、デ
ィスプレイ１１の画素ピッチに合わせて、図３（ａ）に
示すように、偏光方向の直交する細長い偏光板を交互に
組み合わせた偏光板からなる。このような偏光変換素子
１２をディスプレイ１１の前面に画素に合わせて配置す
ることにより、ディスプレイ１１の画素の縦のライン毎
に偏光方向を直交することができる。

【００３５】制御装置１３に入力される２種類の画像情
報Ａ，Ｂを、縦の１ライン毎に例えばＡ、Ｂ画像が交互
に繰り返されるようにして画像のフレームを再構成し、
１フレーム内にＡ，Ｂ画像を合成する。この合成画像を
ディスプレイ１１に表示することにより、異なる偏光方
向を有する画像が同時に表示されることになる。

【００３６】このディスプレイ１１に表示される画像情
報を偏光めがね１４、１５で観察すると、それぞれの偏
光めがねを使用する観察者は、画像情報Ａ，Ｂの互いに
異なる画像情報を観察することができる。この場合、画
像Ａ，Ｂの解像度は横方向が半分になる。

【００３７】偏光変換素子１２に用いる偏光板の組合せ
は、図３（ｂ）に示すように、細長い偏光板であって、
偏光方向の異なる偏光板を横方向に組み合わせても実現
できる。この場合は入力する２種類の画像情報Ａ，Ｂを
１ライン（または列）毎に、例えばＡ、Ｂ画像が交互に
繰り返されるようにして画像のフレームを再構成し、１
フレーム内にＡ，Ｂ画像を合成する。

【００３８】この合成画像をディスプレイ１１に表示す
ることにより、異なる偏光方向を有する２種類の画像情
報が同時に表示されることになる。このディスプレイ１
１に表示される画像情報を偏光めがね１４、１５で観察
すると、それぞれの偏光めがねを使用する観察者は、画
像情報Ａ，Ｂの互いに異なる画像情報のいずれかを観察
することができる。

【００３９】偏光素子１２に用いる偏光板の組合せは、
図３（ｃ）に示すように、偏光方向の異なる偏光板を千
鳥格子状に組み合わせても実現できる。この場合は入力
する２種類の画像情報Ａ，Ｂを偏光板の組合せに適応す
るようにして画像のフレームを再構成し、１フレーム内
にＡ，Ｂ画像を合成する。

【００４０】この合成画像をディスプレイ１１に表示す
ることにより、異なる偏光方向を有する２種類の画像情
報が同時に表示されることになる。このディスプレイ１
１に表示される画像情報を偏光めがね１４、１５で観察
すると、それぞれの偏光めがねを使用する観察者は、画
像情報Ａ，Ｂの互いに異なる画像情報を観察することが
できる。

【００４１】ここで用いるディスプレイ１１はＣＲＴで
も可能ではあるが、画素構造の精度が高い液晶表示素子
が望ましい。液晶素子は画素構造が分離しており、ディ
スプレイ表面が平坦であるため、偏光素子１２の位置合
わせを精度よく行うことができる。また、他にもフラッ
トパネルディスプレイであるＰＤＰ（プラズマディスプ
レイパネル）、無機ＥＬパネル、有機ＥＬパネル、ＦＥ
Ｄ（冷陰極ディスプレイ）、ダイオードアレイ等を使用
することができる。

【００４２】また、リア型プロジェクションテレビジョ
ンの場合はスクリーンを透過する場合、スクリーンによ
り偏光特性を劣化させる場合がある。このような場合
は、スクリーン上に偏光板を設けることにより実現する
ことができる。

【００４３】偏光変換素子１２の加工は、ＰＤＰのよう
に大型で１画素のサイズが大きい場合、または他の小型
のディスプレイでも数行又は数列を１つとする場合は、
ｍｍ単位の大きな画素サイズとして見なすことができる
ので、偏光板を機械的に加工し、直交する方向の細長い
偏光板を張り合わすことにより偏光素子を形成すること
が可能である。

【００４４】また、画素サイズの小さいディスプレイを
使用する場合は、偏光板のパターン加工が必要となる。
偏光板のパターン化は以下のように行う。偏光板の基材
は一般的にポリビニルアルコール（ＰＶＡ）が用いられ
る。このＰＶＡフイルムを延伸し、さらにヨウ素を含む
Ｈインキと呼ばれる溶液に浸けることにより、ヨウ素を
吸収させて偏光機能を付与する。このＰＶＡフィルムを
セルロース系の保護層により被覆されて偏光板ができ
る。

【００４５】２方向の偏光機能を付与するためには、ま
ず延伸したＰＶＡフィルムを２枚用意し、透明基板の両
側に延伸方向が直交する方向に合わせて接着する。次
に、両面にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフ
ィーにより偏光機能を付与すべき箇所をパターン化して
フォトレジストを取る。この状態でヨウ素を吸収させる
と、パターン化した部分のみヨウ素が吸収され、パター
ン化された偏光特性を有する。このフィルムを保護層で
被覆すれば、所望の偏光特性を有する偏光素子が完成す
る。この偏光素子をディスプレイの画素構造に合わせて
配置することにより実現した。

【００４６】（第３の実施例）以下本発明の第３の実施
例について、図面を参照しながら説明する。図４に本実
施例の接続図を示す。

【００４７】本実施例では、ディスプレイ２１にＡ，
Ｂ，Ｃ，Ｄの４種類の画像情報を表示し、４人以上の観
察者がそれぞれ異なる画像を独立に観察できる系を構成
した。ディスプレイ２１はＣＲＴが使用される。ディス
プレイ２１には制御装置２３を通して４つの画像情報が
時系列に表示される。

【００４８】制御装置２３には、４個以上のシャッタめ
がねａ，ｂ，ｃ，ｄが接続され、シャッタめがねのシャ
ッタが制御装置２３と連動し、時系列的にディスプレイ
２１に表示する複数の画像のうちの１つを選択して前記
シャッタを開くことができるように構成されている。

【００４９】４種類の画像情報はフリッカが感じられな
い時間を考慮して、１フレームあたり４．２ｍｓで時系
列的に表示される。シャッタめがねは制御装置２３によ
り画像表示と同期して駆動される。

【００５０】尚、シャッタめがね２８は、画像情報がＣ
の場合でもＥの場合でも観察できるように制御されるシ
ャッタめがねである。また、シャッタめがね２８は、画
像情報がＣの場合またはＥの場合に画像が観察できるよ
うに制御されてもよい。

【００５１】尚、制御装置２３は、複数のチャンネル入
力部と各チャンネル毎に設けられたフレームメモリを有
する構成とすることで、各フレームメモリを時系列的に
読み出し、高速かつ時系列的にディスプレイに複数の画
像表示を行うことができる。

【００５２】図５に画像情報Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄとシャッタ
めがねａ，ｂ，ｃ，ｄの開閉駆動の同期を示す。ディス
プレイ２３に画像情報Ａが表示される時間はシャッタめ
がねａのみがシャッタが開になるなるように制御装置２
３にて駆動電圧を制御する。画像情報Ｂ，Ｃ，Ｄに対し
ても同様にシャッタめがねｂ，ｃ，ｄに同期をかけるこ
とにより画像情報を選択して観察することができる。

【００５３】画像情報の種類を多くするにはディスプレ
イおよびシャッタめがねの高速性が要求される。ディス
プレイはＣＲＴを用いることにより、高速性が実現でき
る。ＣＲＴの蛍光体として残光の短いＺｎＳ系の蛍光体
を使用することにより、１０％減衰時間数１０μｓ程度
の高速性が得られるので、１０以上の画像情報をクロス
トーク無く時系列的に表示することができる。

【００５４】また、シャッタめがねに用いるシャッタ
は、１フレーム４．２ｍｓの高速性が要求されるので、
通常のネマチック液晶ではなく、強誘電性液晶が最も適
している。強誘電性液晶の場合、±５Ｖ印加でスイッチ
ング速度数１０μｓが得られるので、シャッタとして十
分な性能が得られる。また、反強誘電性液晶、強誘電性
液晶ポリマーも使用することができる。

【００５５】また、ディスプレイに表示される画像のう
ち、特に観察したい画像情報がある場合、そのフレーム
を選択してシャッタめがねを駆動することにより、シャ
ッタめがねを通して観察者は選択された画像または情報
のフレームのみを観察することができる。

【００５６】例えば、テレビ放映で問題とされているサ
ブリミナル効果をねらった表示、すなわち１フレームの
み異なる画像情報を含めた画像情報を観察する場合、特
定のフレームを選択してシャッタめがねを駆動すること
により、特定のフレームのみの観察または特定のフレー
ムのみをカットした観察を行うことができる。

【００５７】尚、各画像情報に対応した音声情報を再生
する場合は、各画像情報に対応して設置された無線タイ
プのイヤホーンで再生すればよい。

【００５８】

【発明の効果】本発明は以下のような効果を有する。

【００５９】（１）１台のディスプレイと偏光変換素子
と偏光めがねを用いてディスプレイに２種類以上の画像
情報を表示し、異なる観察者が１台のディスプレイでそ
れぞれ異なる画像情報を互いに干渉されず独立に観察す
ることができ、双方向ゲーム等が１台のディスプレイを
用いて実現することができる。

【００６０】（２）時系列かつ高速に異なる画像情報を
表示することが難しく、またシャッタによる画面の切り
替えが困難な液晶ディスプレイにおいて、画素毎に対応
して偏光方向の異なる偏光板を組み合わせることによ
り、同様に液晶ディスプレイに２種類以上の画像情報を
表示し、異なる観察者が１台のディスプレイでそれぞれ
異なる画像情報を互いに干渉されず独立に観察すること
ができる。

【００６１】（３）１台のディスプレイとシャッタめが
ねを用いて、ディスプレイに複数の画像情報を時系列的
に表示し、シャッタめがねをそれぞれの画像情報に同期
して駆動することにより、複数の画像情報から選択した
画像情報を独立に観察することが可能になる。その結
果、例えば１台のディスプレイで複数の観察者が異なる
テレビチャンネルを独立に観察することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例にかかる画像情報表示装
置の基本構成を示す図

【図２】本発明の第２の実施例にかかる画像情報表示装
置の基本構成を示す図

【図３】（ａ）〜（ｃ）本発明の第２の実施例の他の構
成を示す図

【図４】本発明の第３の実施例にかかる画像情報表示装
置の基本構成を示す図

【図５】第３の方向変換の駆動方法を示す図

【符号の説明】

１，１１，２１ディスプレイ２，１２偏光変換素子３，１３，２３制御装置４，１４第１偏光めがね５，１５第１偏光めがね６，１６第１イヤホーン７，１７第２イヤホーン２４〜２８シャッタめがね

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者足達克己大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (72)発明者魚森謙也大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ディスプレイと同期して偏光変換素子と偏
光めがねを用いて、前記ディスプレイに表示される情報
の特定フレームを選択して表示する画像情報表示方法。
【請求項２】ディスプレイと同期してシャッタめがねを
用いて、前記ディスプレイに表示される情報の特定フレ
ームを選択して表示する画像情報表示方法。
【請求項３】ディスプレイと制御装置と偏光変換素子と
２組以上の偏光めがねを備え、２種類以上の画像を時間
順次に前記ディスプレイに表示し、前記ディスプレイに
表示する画像と同期させて前記偏光変換素子を動作し、
前記ディスプレイに表示される画像を前記偏光めがねを
通して観察することを特徴とする画像情報表示装置。
【請求項４】２組以上の偏光めがねが、同一めがねに使
用する左右の偏光板は同じ偏光方向で、他の１組以上の
偏光めがねに使用する偏光板の偏光方向と異なることを
特徴とする請求項３記載の画像情報表示装置。
【請求項５】２つの異なる偏光方向のいずれか１つの偏
光方向を有する偏光板を１つのめがねに使用したことを
特徴とする請求項３記載の画像情報表示装置。
【請求項６】偏光変換素子がディスプレイの表示部分全
体を覆い、前記偏光変換素子全体にわたり同時にスイッ
チングすることを特徴とする請求項３記載の画像情報表
示装置。
【請求項７】偏光変換素子が１枚の偏光板と１枚の液晶
素子からなることを特徴とする請求項３記載の画像情報
表示装置。
【請求項８】液晶素子に用いられる液晶材料が、垂直配
向液晶、ネマチック液晶、強誘電性液晶、反強誘電性液
晶、強誘電性液晶ポリマーのいずれかからなることを特
徴とする請求項３、６または７のいずれかに記載の画像
情報表示装置。
【請求項９】ディスプレイと制御装置と２種類の偏光方
向を有する偏光変換素子と２組以上の偏光めがねを備え
た表示装置であって、２種類以上の画像を前記偏光変換
素子の偏光方向に合わせて前記ディスプレイに表示し、
前記ディスプレイに表示される画像を前記偏光めがねを
通して観察することを特徴とする画像情報表示装置。
【請求項１０】偏光変換素子の偏光方向がディスプレイ
の表示画素の縦の１ラインごとに異なることを特徴とす
る請求項９記載の画像情報表示装置。
【請求項１１】偏光変換素子の偏光方向がディスプレイ
の表示画素の横の１ラインごとに異なることを特徴とす
る請求項９記載の画像情報表示装置。
【請求項１２】偏光変換素子の偏光方向が隣接する画素
と異なることを特徴とする請求項９記載の画像情報表示
装置。
【請求項１３】ディスプレイと制御装置と２組以上のシ
ャッタめがねを備えた表示装置であって、２種類以上の
画像を時間順次に前記ディスプレイに表示し、前記ディ
スプレイに表示する画像と同期させて前記シャッタめが
ねのシャッタを開閉し、前記ディスプレイに表示される
画像を前記シャッタめがねを通して選択して観察するこ
とを特徴とする画像情報表示装置。
【請求項１４】制御装置が複数のチャンネル入力部と各
チャンネル毎に設けられたフレームメモリを有し、各フ
レームメモリを時系列的に読み出し、高速かつ時系列的
にディスプレイに複数の画像表示を行うことを特徴とす
る請求項１３記載の画像情報表示装置。
【請求項１５】シャッタめがねのシャッタが制御装置と
連動し、時系列的にディスプレイに表示する複数の画像
のうちの１つを選択して前記シャッタを開くことを特徴
とする請求項１３記載の画像情報表示装置。