JPH11288658A - 酸化物陰極 - Google Patents

酸化物陰極

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JPH11288658A
JPH11288658A JP8871498A JP8871498A JPH11288658A JP H11288658 A JPH11288658 A JP H11288658A JP 8871498 A JP8871498 A JP 8871498A JP 8871498 A JP8871498 A JP 8871498A JP H11288658 A JPH11288658 A JP H11288658A
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earth metal
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rare earth
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Yukio Koizumi
幸生 小泉
Hisafumi Komiya
寿文 小宮
Norio Iwamura
則夫 岩村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陰極線管を高い電流密度状態で動作させて
も、電子放射物質層3の剥離がなく、長時間にわたって
安定した電子放射特性が得られ、安価で量産性に富んだ
陰極構体を提供する。 【解決手段】 高融点金属からなる陰極スリーブ2の一
端に高融点金属からなる帽状の陰極基体1を装着固定
し、陰極基体1の頂面に電子放射物質層3を被着形成し
た陰極構体であって、電子放射物質層3を、アルカリ土
類金属酸化物中にレーザー回折法によって測定した平均
粒径が0.5乃至2.0μmの希土類金属酸化物を0.
5乃至5.0重量%分散させた構成にしている。この場
合、電子放射物質層3を第1層5と第2層6の2層構造
のもので構成し、第1層5の希土類金属酸化物の含有率
をゼロにし、第1層5及び第2層6の希土類金属酸化物
の総合含有率を0.5乃至5.0重量%の範囲内に選ん
でいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極構体に係わ
り、特に、陰極構体を組み込んだ陰極線管を高い電流密
度状態で長時間動作させた場合に、安定した電子放射特
性を維持させることが可能な陰極構体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー受像管やカラーディスプ
レー管等の画像表示用陰極線管においては、表示情報の
多様化や表示画像の高密度化等に伴い、表示面に表示さ
れる画像の高精細化が強く要望されている。このような
要望を満たすには、画像表示用陰極線管に用いられる陰
極構体として、陰極線管を高い電流密度で長時間動作さ
せた場合においても、安定した電子放射特性を維持でき
るものでなければならない。
【0003】ところで、このような要望を満たす陰極構
体を有する陰極線管には、以下に述べるように、いくつ
かのものが既に提案されている。例えば、その第1とし
て、特公昭64−5417号には、帽状の陰極基体の頂
面に被着形成された電子放射物質層を構成するアルカリ
金属酸化物層内に酸化スカンジウム等の希土類金属酸化
物の粉末を分散させた陰極構体が開示されており、その
第2として、特開平5−12983号には、帽状の陰極
基体の頂面に被着形成された電子放射物質層を構成する
アルカリ土類金属酸化物層を、陰極基体側の第1層と電
子放射側の第2層との2層構造にし、第2層内にバリウ
ムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )の粉末を分散させ
た陰極構体が開示されている。
【0004】ここで、図3は、前記特開平5−1298
3号に開示された陰極構体の構成を示す断面図である。
【0005】図3において、31は帽状の陰極基体、3
2は円筒状の陰極スリーブ、33は電子放射物質層、3
4はヒーター、35は電子放射物質層33の第1層、3
6は電子放射物質層33の第2層である。この場合、帽
状の陰極基体31及び円筒状の陰極スリーブ32は、高
融点金属、例えば、ニッケル(Ni)を主成分とし、そ
の中に少量のシリコン(Si)やマグネシウム(Mg)
の還元性金属を含んだ材料からなっている。また、第1
層35は、アルカリ金属土類酸化物からなっており、第
2層36は、アルカリ金属土類酸化物内に希土類金属酸
化物、例えば、バリウムスカンデート(Ba2 Sc2
5 )等を含んだものからなっている。この場合、バリウ
ムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )粒子の形状や粒径
はアルカリ土類金属酸化物粒子の形状や粒径とほぼ同じ
のものが用いられている。
【0006】そして、円筒状の陰極スリーブ32は、陰
極基体31が一端に装着固定されて、その端部が封止さ
れ、内部にヒーター34が保持されて、傍熱型の陰極を
構成している。陰極基体31は、頂面に電子放射物質層
33が被着形成される。電子放射物質層33は、陰極基
体31の頂部表面に接するように被着形成された第1層
35と、第1層35上の電子放射面側に被着形成された
バリウムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )等の希土類
金属酸化物を含んだ第2層36とからなっている。
【0007】このような電子放射物質層33を製造する
には、始めに、陰極基体31の頂面にアルカリ土類金属
炭酸塩の第1層を被着形成させ、次に、その第1層の上
にバリウムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )等の希土
類金属酸化物を含んだアルカリ土類金属炭酸塩の第2層
を被着形成させ、次いで、陰極線管の製造工程の熱処理
時に加わる熱によって、第1層及び第2層のアルカリ土
類金属炭酸塩を熱分解させ、それぞれアルカリ土類金属
酸化物に変化させることにより、電子放射物質層33の
第1層35及び第2層36を形成している。
【0008】前記構成を備えた陰極構体によれば、電子
放射物質層33の電子放射面側に形成されたアルカリ土
類金属酸化物内にバリウムスカンデート(Ba2 Sc2
5)からなる希土類金属酸化物を含んだ電子放射物質
層33の第2層36は、陰極基体31中の還元性金属元
素によって生成された遊離バリウム(Ba)を第2層3
6内に付着拘束させ、電子放射物質層33の中の遊離バ
リウム(Ba)が高濃度状態に維持されるようにしてい
る。その結果、陰極構体を高い電流密度状態で動作させ
た場合においても、電子放射物質層33内のジュール熱
の発生が少なく、しかも、バリウム(Ba)の蒸発する
程度が少なくなる。
【0009】この他にも、前記要望を満たす陰極構体を
有する陰極線管として、次のようなものが知られてい
る。その1つの特開平6−96661号には、帽状の陰
極基体の頂面に被着形成された電子放射物質層を構成す
るアルカリ土類金属酸化物層を、陰極基体側の第1層と
電子放射側の第2層との2層構造にし、第2層内に平均
粒径が0.01乃至2.0μmで、球形状の形状をした
バリウムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )の粉末を分
散させた陰極構体が開示されている。
【0010】特開平6−96661号に開示の陰極構体
によれば、バリウムスカンデート(Ba2 Sc2 5
の粒子形状を、アルカリ土類金属酸化物の粒子形状より
も小さくすることにより、電子放射物質層における高い
電流動作特性の向上を図っているものである。
【0011】さらに、電子放射物質層に分散する希土類
金属酸化物の平均粒径を選択した陰極構体としては、特
開昭62−246222号、特開平2−304835号
に開示のものがある。この内、特開昭62−24622
2号には、希土類金属酸化物の平均粒径が4.5μm以
下のものを電子放射物質層内に分散させる手段に係わる
ものであり、特開平2−304835号には、希土類金
属酸化物の平均粒径が1μm以下のものを電子放射物質
層内に分散させる手段に係わるものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記要望を満たす陰極
構体は、電子放射物質層内に希土類金属酸化物を分散し
ていないそれ以前の陰極構体と比較すれば、高い電流密
度の動作時に電子放射物質層内の抵抗が低減し、ジュー
ル熱の発生が低減される等、長期間にわたって比較的安
定な電子放射特性を維持させることができるものの、電
子放射物質層内に分散させる希土類金属酸化物を安定し
た状態で、安価に量産し、かつ、容易に電子放射物質層
内に分散させること、及び、陰極基体と電子放射物質層
の接着強度を一定以上に保持させることについては、何
等の考慮が払われていない。
【0013】一般に、陰極構体においては、陰極基体に
電子放射物質層を被着形成する場合に、陰極基体と電子
放射物質層との接着強度(結合強度)は、陰極基体中に
含有されている微量のシリコン(Si)と電子放射物質
層を構成するアルカリ土類金属酸化物(酸化バリウム)
とから生成されるシリコン系酸化物(中間層)に依存す
る。
【0014】この場合、前記特開平5−12983号、
前記特開昭62−246222号、前記特開平2−30
4835号にそれぞれ開示されている陰極構体のよう
に、陰極基体に接触している電子放射物質層の部分にバ
リウムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )等の希土類金
属酸化物が分散含有されていた場合、スカンジウム(S
c)原子によってシリコン系酸化物の生成が抑制され、
陰極基体と電子放射物質層との接着強度(結合強度)を
十分に大きくすることができず、その上に、陰極線管の
動作中に陰極基体と電子放射物質層との熱膨張係数の違
いに基づく膨張収縮の差、及び、それらの間に働く静電
気力により、陰極線管の使用中に、電子放射物質層が陰
極基体から剥離していまう場合があるという問題があ
る。
【0015】また、陰極構体における高い電流密度の動
作特性の向上を図るには、電子放射物質層のアルカリ土
類金属酸化物内に分散される希土類金属酸化物粒子の表
面積を大きくすればよいことが知られている。このた
め、前記特開平6−96661号、前記特開昭62−2
46222号、前記特開平2−304835号にそれぞ
れ開示されている陰極構体においては、希土類金属酸化
物の粒子形状を小さくする手段が開示されているが、い
ずれの手段も、アルカリ土類金属酸化物内に小さい粒子
形状の希土類金属酸化物を凝集させることなく、均一に
分散させることについては、何等の考慮が払われていな
い。このように、前記特開平6−96661号、前記特
開昭62−246222号、前記特開平2−30483
5号にそれぞれ開示されている陰極構体は、以下に述べ
るような種々の問題を有しているものである。
【0016】即ち、平均粒径が0.5μm以下の希土類
金属酸化物は、結晶間の凝集が著しく増大し、その結
果、アルカリ土類金属酸化物内にこのような希土類金属
酸化物を分散させると、希土類金属酸化物の大きな凝集
性により、粒子の表面積が却って小さくなってしまい、
高い電流密度の動作特性の向上に逆行するようになる。
その上に、平均粒径が0.5μm以下の希土類金属酸化
物は、化学合成・粉砕等によって製造した時点において
も、結晶間の凝集が著しいから、平均粒径が0.5μm
以下の希土類金属酸化物を量産することはかなり困難に
なる。
【0017】また、陰極構体における高い電流密度の動
作特性の向上を図るには、前述のように、アルカリ土類
金属酸化物内に分散される希土類金属酸化物粒子の表面
積を大きくすることが必要であるが、前記特開平6−9
6661号等のように、希土類金属酸化物粒子を球形形
状または楕円形形状にした場合には、形状の大きさに比
べて実効的な表面積を大きくすることができず、高い電
流密度の動作特性の向上を図ることができないものであ
る。そして、希土類金属酸化物は、高価であることか
ら、表面積を増やすためにアルカリ土類金属酸化物内に
分散する分散量を増大させると、陰極構体の製造コスト
が上昇してしまう。
【0018】本発明は、このような陰極構体における種
々の問題点を解決するようにしたもので、その目的は、
陰極線管を高い電流密度状態で動作させても、電子放射
物質層の剥離がなく、長時間にわたって安定した電子放
射特性が得られ、安価で量産性に富んだ陰極構体を提供
することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による陰極構体は、陰極スリーブの一端に帽
状の陰極基体を装着固定し、陰極基体の頂面に電子放射
物質層を被着形成したもので、電子放射物質層として、
アルカリ土類金属酸化物中にレーザー回折法によって測
定した平均粒径が0.5乃至2.0μmの希土類金属酸
化物を0.5乃至5.0重量%分散させて構成した手段
を具備する。
【0020】前記手段によれば、電子放射物質層のアル
カリ土類金属酸化物内に分散させる希土類金属酸化物粒
子の平均粒径を0.5乃至2.0μmの範囲内にし、そ
の中で、希土類金属酸化物粒子の平均粒径の最小平均粒
径を0.5μmにしているので、希土類金属酸化物粒子
の平均粒径を0.5μm以下にした場合に比べて、粒子
の凝集性がそれほど大きくならず、希土類金属酸化物粒
子をアルカリ土類金属酸化物内にほぼ均等に分散させる
ことができるだけでなく、希土類金属酸化物粒子の量産
性を高めることができ、一方、希土類金属酸化物粒子の
平均粒径の最大平均粒径を2.0μmにしているので、
希土類金属酸化物粒子の表面積を大きくし、陰極構体に
おける高い電流密度の動作特性の向上が図れる。
【0021】また、前記手段によれば、電子放射物質層
のアルカリ土類金属酸化物内に分散させる希土類金属酸
化物粒子の分散量を0.5乃至5.0重量%の範囲内に
しているので、高価な希土類金属酸化物粒子を多く分散
させる必要がなく、陰極構体の製造コストを安価にでき
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態において、陰
極構体は、高融点金属からなる陰極スリーブの一端に高
融点金属からなる帽状の陰極基体を装着固定し、陰極基
体の頂面に電子放射物質層を被着形成したものであっ
て、電子放射物質層を、アルカリ土類金属酸化物中にレ
ーザー回折法によって測定した平均粒径が0.5乃至
2.0μmの希土類金属酸化物を0.5乃至5.0重量
%分散させて構成したものである。
【0023】本発明の実施の形態の具体例において、陰
極構体は、電子放射物質層が陰極基体側に形成された第
1層と第1層上に形成された第2層の2層構造のものか
らなり、第1層の希土類金属酸化物の含有率がゼロであ
り、第1層及び第2層の希土類金属酸化物の総合含有率
が0.5乃至5.0重量%であるものである。
【0024】本発明の実施の形態の好適例において、陰
極構体は、希土類金属酸化物がバリウムスカンデート
(Ba2 Sc2 5 )からなるものである。
【0025】本発明の実施の形態の他の好適例におい
て、陰極構体は、バリウムスカンデート(Ba2 Sc2
5 )が粉砕粒からなる多面体形状の粒子を少なくとも
10重量%含んでいるものである。
【0026】これらの本発明の実施の形態によれば、電
子放射物質層のアルカリ土類金属酸化物内に分散させる
希土類金属酸化物粒子の平均粒径を0.5乃至2.0μ
mの範囲内になるように選び、その選択の中で、希土類
金属酸化物粒子の平均粒径の最小平均粒径を0.5μm
にしているので、希土類金属酸化物粒子の平均粒径を
0.5μm以下にした既知のこの種の陰極構体に比べ
て、粒子の凝集性がそれほど大きくならないので、希土
類金属酸化物粒子をアルカリ土類金属酸化物内にほぼ均
等に分散させることが可能になり、しかも、希土類金属
酸化物粒子の製造時においても、希土類金属酸化物粒子
の量産性を高めることができる。これに対して、希土類
金属酸化物粒子の平均粒径の選択の中で、希土類金属酸
化物粒子の平均粒径の最大平均粒径を2.0μmにして
いるので、希土類金属酸化物粒子の表面積が大きくな
り、それによって陰極構体における高い電流密度の動作
特性の向上が図れる。
【0027】また、これらの本発明の実施の形態によれ
ば、電子放射物質層のアルカリ土類金属酸化物内に分散
させる希土類金属酸化物粒子の分散量を0.5乃至5.
0重量%の範囲内になるように選んでいるので、高価な
希土類金属酸化物粒子を多く分散させなくても、陰極構
体における高い電流密度の動作特性の向上を図ることが
可能になり、その結果、陰極構体の製造コストを安価に
することができる。
【0028】さらに、本発明の実施の形態の具体例によ
れば、電子放射物質層を第1層と第2層の2層構造のも
ので構成し、その中で、陰極基体側に形成される第1層
における希土類金属酸化物の含有率をゼロにし、陰極基
体に接する電子放射物質層の第1層内に希土類金属酸化
物を存在させないようにしているので、陰極基体と電子
放射物質層の第1層との接着強度(結合強度)を十分に
大きくすることができ、この陰極構体を備えた陰極線管
の動作時に、陰極基体から電子放射物質層の第1層が剥
離することがない。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0030】図1は、本発明による陰極構体の一実施例
の要部構成を示す断面図である。
【0031】図1において、1は高融点金属、例えば、
ニッケル(Ni)を主成分としてシリコン(Si)やマ
グネシウム(Mg)、ジルコニウム(Zr)等の微量の
還元性金属元素を含有する陰極基体、2はモリブデン
(Mo)等の高融点金属からなる円筒状の金属スリー
ブ、3は後述する構成を備えた電子放射物質層、4は加
熱ヒーターである。また、5はバリウム・ストロンチウ
ム・カルシウムの炭酸塩{(Ba・Sr・Ca)C
3 }を主成分とするアルカリ土類金属酸化物からなる
電子放射物質層3の第1層、6はバリウム・ストロンチ
ウム・カルシウムの炭酸塩{(Ba・Sr・Ca)CO
3 }を主成分とするアルカリ土類金属酸化物内にバリウ
ムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )を分散含有させた
電子放射物質層3の第2層である。
【0032】そして、陰極基体1は、円筒状の金属スリ
ーブ2の一端に嵌合固定され、金属スリーブ2の一端を
封止する。電子放射物質層3は、帽状の陰極基体1の頂
面上に直接着形成された第1層5と、第1層5上に被着
形成された第2層6とからなっている。加熱ヒーター4
は、円筒状の金属スリーブ2の内部に挿入配置され、全
体として傍熱型陰極を構成している。この場合、電子放
射物質層3の第2層6には、レーザー回折法によって測
定した平均粒径が1.3μmのバリウムスカンデート
(Ba2 Sc2 5 )を、アルカリ土類金属酸化物内に
アルカリ土類金属酸化物に対して1.5重量%だけ分散
させたものを用いている。
【0033】この場合、バリウムスカンデート(Ba2
Sc2 5 )の平均粒径を測定するために用いるレーザ
ー回折法は、粒子によるレーザー光の前方回折光度の角
度分布が粒子の粒径の関数になることを利用する粒度測
定装置に用いられているもので、粒度測定装置は、既に
種々のものが市販されている。
【0034】その中の1つの粒度測定装置としては、測
定粒子を分散させた懸濁液の流路にレーザー光を投射
し、レーザー光を横切って次々に通過する測定粒子の回
折光をレンズ系を用いて平面波にし、その平面波の半径
方向の光強度分布を回転スリットを通して光検出器に供
給し、光検出器の検出出力をプリントアウトして測定粒
子の粒径分布を求めるものである。この粒度測定装置に
よれば、測定粒子の粒径として、約0.5乃至200μ
m程度のものが測定できる。
【0035】前記構成による本実施例の陰極構体は、例
えば、次のような工程を経て製造される。
【0036】まず、電子放射物質層3の第1層5を形成
する懸濁液は、54重量%の硝酸バリウム(BaN
3 )、39重量%の硝酸ストロンチウム(SrN
3 )、7重量%の硝酸カルシウム(CaNO3 )の混
合溶液に、炭酸ナトリウム(Na2 CO3 )を添加して
バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)、カルシウ
ム(Ca)の炭酸塩{(Ba・、Sr・Ca)CO3
を沈殿させ、これらの沈殿物(粉末状)にニトルセルロ
ースラッカー、酢酸ブチルを加えてローリング混合し、
第1の懸濁液を調製する。
【0037】次に、電子放射物質層3の第2層6を形成
する懸濁液は、53重量%の硝酸バリウム(BaN
3 )、38重量%の硝酸ストロンチウム(SrN
3 )、6重量%の硝酸カルシウム(CaNO3 )の混
合溶液に、炭酸ナトリウム(Na2 CO3 )を添加して
バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)、カルシウ
ム(Ca)の炭酸塩{(Ba・、Sr・Ca)CO3
を沈殿させ、これらの沈殿物(粉末状)に1.5重量%
のバリウムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )を混合
し、この混合物にニトルセルロースラッカー、酢酸ブチ
ルを加えてローリング混合し、第2の懸濁液を調製す
る。
【0038】この場合、バリウムスカンデート(Ba2
Sc2 5 )は、例えば、特開昭64−77819号に
開示されているように、化学合成・粉砕・焼成等の工程
を経て製造されるもので、平均粒径は1.3μmのもの
であり、粒径の分布は、全粒子の90%以上が粒径0.
5乃至4.0μmの範囲内にあるものである。粒子の形
状は、不規則な多面体のものが主であって、その一部に
粉砕によって得られた微粉末が含まれているものであ
る。
【0039】ここで、ニッケル(Ni)を主成分として
シリコン(Si)やマグネシウム(Mg)、ジルコニウ
ム(Zr)等の微量の還元性金属元素を含有する陰極基
体1の頂面に、スプレー法によって第1の懸濁液を塗布
し、厚さが約15μmの第1層5を形成する。
【0040】その後、第1層5上に同様のスプレー法に
よって第2の懸濁液を塗布し、厚さが約50μmの第2
層6を形成し、第1層5及び第2層6の2層構造からな
る電子放射物質層3を形成する。
【0041】続いて、陰極線管の真空排気工程を経た後
で、加熱ヒーター4の駆動によって電子放射物質層3を
加熱し、電子放射物質層3内にあるバリウム(Ba)、
ストロンチウム(Sr)、カルシウム(Ca)の炭酸塩
{(Ba・、Sr・Ca)CO3 }を分解し、バリウム
(Ba)、ストロンチウム(Sr)、カルシウム(C
a)の酸化物{(Ba・、Sr・Ca)O}にし、電子
放射物質層3の第1層5及び電子放射物質層3の第2層
6を形成する。
【0042】次いで、900乃至950℃の温度で加熱
して電子放射物質層3を活性化させ、陰極構体を形成す
る。
【0043】前記構成による陰極構体によれば、電子放
射物質層3の第2層6においては、バリウムスカンデー
ト(Ba2 Sc2 5 )を分散含有させたことにより、
遊離バリウム(Ba)がバリウムスカンデート(Ba2
Sc2 5 )に付着し、電子放射物質層3の第2層6内
の遊離バリウム(Ba)の濃度を高い状態に維持できる
ようになり、その結果、長期間にわたって高い電流密度
の動作が行われるときでも、安定化された電子放射特性
を維持させることができる。
【0044】なお、本実施例においては、電子放射物質
層3の第2層6内に分散される希土類金属酸化物がバリ
ウムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )を用いた例を挙
げて説明したが、本発明に使用可能な希土類金属酸化物
としてはバリウムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )の
ようなバリウム(Ba)とスカンジウム(Sc)の複合
酸化物に限られるものでなく、他の希土類金属酸化物、
例えば、バリウム(Ba)とイットリウム(Y)の複合
酸化物やバリウム(Ba)とセリウム(Ce)の複合酸
化物であっても、同様の機能を達成することができる。
【0045】また、本実施例においては、電子放射物質
層3の第2層6に分散含有されるバリウムスカンデート
(Ba2 Sc2 5 )の含有量が1.5重量%である例
を挙げて説明したが、本発明によるバリウムスカンデー
ト(Ba2 Sc2 5 )の含有量は1.5重量である例
に限られず、0.5乃至5.0重量%の範囲内であれ
ば、ほぼ同様の機能を達成することができる。この場
合、電子放射物質層3の第2層6に分散含有されるバリ
ウムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )の含有量1.5
重量%は、炭酸塩における含有量であって、酸化物に換
算し5た場合、含有量2.0重量%に相当するが、電子
放射物質層3の第1層5と第2層6との総合の含有量と
しては1.5重量%になる。
【0046】この点について、さらに詳しく述べると、
バリウムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )の含有量が
0.5重量%以下の微量の場合は、バリウムスカンデー
ト(Ba2 Sc2 5 )を含有させたことのメリットが
なく、一方、バリウムスカンデート(Ba2 Sc
2 5 )の含有量が5.0重量%を超えると、バリウム
スカンデート(Ba2 Sc2 5 )を含有させたことの
メリットが却って損なわれるようになるので、バリウム
スカンデート(Ba2 Sc2 5 )の含有量は0.5乃
至5.0重量%の範囲内に選択する。そして、バリウム
スカンデート(Ba2Sc2 5 )の含有量が0.5乃
至5.0重量%の範囲内であっても、バリウムスカンデ
ート(Ba2 Sc2 5 )の含有量が0.7乃至2.1
重量%の範囲内に選べば好適である。
【0047】さらに、本実施例においては、電子放射物
質層3の第2層6内に分散されるバリウムスカンデート
(Ba2 Sc2 5 )の平均粒径が1.3μmである例
を挙げて説明したが、本発明に使用可能なバリウムスカ
ンデート(Ba2 Sc2 5)の平均粒径は1.3μm
のものに限られず、平均粒径が0.5乃至2.0μmの
範囲内であれば、任意の平均粒径のものを用いることが
できる。この場合、バリウムスカンデート(Ba2 Sc
2 5 )の平均粒径を0.5μm以下に選んだ場合は、
バリウムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )の粒子の凝
集力が増大し、電子放射物質層3の第2層6のアルカリ
土類金属酸化物内に均等に分布させることができなくな
り、却ってバリウムスカンデート(Ba2 Sc2 5
の粒子の表面積が小さくなるので好ましくなく、一方、
バリウムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )の平均粒径
を2.0μm以上に選んだ場合は、確実にバリウムスカ
ンデート(Ba2 Sc2 5 )の粒子の表面積が小さく
なるので好ましくなるので、バリウムスカンデート(B
2 Sc2 5 )の平均粒径が0.5乃至2.0μmの
範囲内に選択する。そして、バリウムスカンデート(B
2 Sc2 5 )の平均粒径が0.5乃至2.0μmの
範囲内であっても、バリウムスカンデート(Ba2 Sc
2 5 )の平均粒径が0.9乃至1.5μmの範囲内に
選べば好適である。
【0048】次に、図2は、本実施例の陰極構体を陰極
線管内に組み込み、第1グリッド(図示なし)孔径φ
0.35mm、カソード電流値を370μAとして動作
させた場合の動作時間の経緯に対する最大陰極電流の初
期値の変化状態を示す特性図である。
【0049】図2において、縦軸は%で表した最大陰極
電流の初期値の変化状態、横軸はkhで表した時間であ
る。また、図2の特性曲線において、aはバリウムスカ
ンデート(Ba2 Sc2 5 )の分散量が1.4重量%
であるときのもの、bはバリウムスカンデート(Ba2
Sc2 5 )の分散量が5.0重量%であるときのも
の、cはバリウムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )の
分散量が0.5重量%であるときのもので、いずれの特
性曲線もバリウムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )粒
子として平均粒径が1.3μmのものを用いたときのも
のである。
【0050】図2の特性曲線aに示されるように、バリ
ウムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )の分散量が1.
4重量%であるときは、非常に良好な電子放射特性を示
し、動作時間が10000時間を経過しても、最大陰極
電流の変化率はその初期値の72%程度であるが、バリ
ウムスカンデート(Ba2 Sc2 5 )の分散量を1.
4重量%から順次増大させた場合、バリウムスカンデー
ト(Ba2 Sc2 5)の分散量が5.0重量%になる
と、図2の特性曲線bに示されるように、また、順次減
少させた場合は、バリウムスカンデート(Ba2 Sc2
5 )の分散量が0.5重量%になると、図2の特性曲
線cに示されるように、特性曲線aに比べて電子放射特
性が若干劣化するようになり、動作時間が10000時
間を経過したとき、最大陰極電流の変化率はその初期値
の61%及び58%程度になって、この程度の最大陰極
電流の変化率であれば、一応、実用的には何等問題はな
い。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、希土類
金属酸化物粒子の最小平均粒径を0.5μmに選んでい
るので、希土類金属酸化物粒子の平均粒径を0.5μm
以下にした既知のこの種の陰極構体に比べて、粒子の凝
集性が大きくなるのを避けて、希土類金属酸化物粒子を
アルカリ土類金属酸化物内にほぼ均等に分散させること
が可能になり、しかも、希土類金属酸化物粒子の製造時
に、粒子の凝集性が大きくないことから、希土類金属酸
化物粒子の量産性を高めることができるという効果があ
る。
【0052】また、本発明によれば、希土類金属酸化物
粒子の最大平均粒径を2.0μmに選んでいるので、希
土類金属酸化物粒子の表面積を大きくして、陰極構体に
おける高い電流密度の動作特性の向上が図れるという効
果がある。
【0053】さらに、本発明によれば、電子放射物質層
のアルカリ土類金属酸化物内に分散させる希土類金属酸
化物粒子の分散量を0.5乃至5.0重量%の範囲内に
なるように選んでいるので、高価な希土類金属酸化物粒
子を多く分散させなくても、陰極構体における高い電流
密度の動作特性の向上を図ることが可能になり、その結
果、陰極構体の製造コストを安価にすることができると
いう効果がある。
【0054】この他に、本発明によれば、電子放射物質
層を第1層と第2層の2層構造のもので構成し、その中
で、陰極基体側に形成される第1層における希土類金属
酸化物の含有率をゼロにし、陰極基体に接する電子放射
物質層の第1層内に希土類金属酸化物を存在させないよ
うにしているので、陰極基体と電子放射物質層の第1層
との接着強度(結合強度)を十分に大きくすることがで
き、この陰極構体を備えた陰極線管の動作時に、陰極基
体から電子放射物質層の第1層が剥離することがないと
いう効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による陰極構体の一実施例の要
部構成を示す断面図である。
【図2】図1に図示の実施例の陰極構体を陰極線管内に
組み込み、通常の態様で動作させた場合の動作時間の経
緯に対する最大陰極電流の初期値の変化状態を示す特性
図である。
【図3】既知の陰極構体の要部構成の一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 陰極基体 2 金属スリーブ 3 電子放射物質層 4 加熱ヒーター 5 電子放射物質層3の第1層 6 電子放射物質層3の第2層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高融点金属からなる陰極スリーブの一端
    に高融点金属からなる陰極基体を装着固定し、前記陰極
    基体の頂面に電子放射物質層を被着形成した陰極構体に
    おいて、前記電子放射物質層を、アルカリ土類金属酸化
    物中にレーザー回折法によって測定した平均粒径が0.
    5乃至2.0μmの希土類金属酸化物を0.5乃至5.
    0重量%分散させて構成していることを特徴とする陰極
    構体。
  2. 【請求項2】 前記電子放射物質層は、前記陰極基体側
    に形成された第1層と前記第1層上に形成された第2層
    の2層構造のもので、前記第1層の前記希土類金属酸化
    物の含有率がゼロであり、前記第1層及び前記第2層の
    前記希土類金属酸化物の総合含有率が0.5乃至5.0
    重量%であることを特徴とする請求項1に記載の陰極構
    体。
  3. 【請求項3】 前記希土類金属酸化物は、バリウムスカ
    ンデート(Ba2 Sc2 5 )であることを特徴とする
    請求項1または2に記載の陰極構体。
  4. 【請求項4】 前記バリウムスカンデート(Ba2 Sc
    2 5 )は、粉砕粒からなる多面体形状の粒子を少なく
    とも10重量%含んでいることを特徴とする請求項3に
    記載の陰極構体。
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