JPH11288574A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

Info

Publication number
JPH11288574A
JPH11288574A JP4197199A JP4197199A JPH11288574A JP H11288574 A JPH11288574 A JP H11288574A JP 4197199 A JP4197199 A JP 4197199A JP 4197199 A JP4197199 A JP 4197199A JP H11288574 A JPH11288574 A JP H11288574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
magnetic disk
actuator
head
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4197199A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Ogawa
美憲 小川
Yushi Sasaki
雄史 佐々木
Mitsuaki Yoshida
満彰 吉田
Kazunori Kano
和則 鹿野
Masato Ishikawa
正人 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP4197199A priority Critical patent/JPH11288574A/ja
Publication of JPH11288574A publication Critical patent/JPH11288574A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リードヘッドとライトヘッドが分離された磁
気ディスク装置に関し、リード/ライト動作を安定に行
う。 【構成】 磁気ディスク20と、これを回転するスピン
ドルモータ22と、リードヘッドとライトヘッドが分離
された磁気ヘッド30を有するロータリアクチュエータ
32とを有し、磁気ディスク20とロータリアクチュエ
ータ32とを有するベース10と、カバー11の分割面
を、装置の長辺に対し斜めにした。

Description

【発明の詳細な説明】
(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図51乃至図52) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用 実施例 (a)磁気ディスク装置の説明(図2乃至図11) (b)アクチュエータの説明(図12乃至図18) (c)アームの説明(図19乃至図23) (d)接続用FPCの説明(図24乃至図32) (e)リトラクタ機構の説明(図33乃至図39) (f)ロック機構の説明(図40乃至図45) (g)循環フィルタの説明(図46乃至図50) (h)他の実施例の説明 発明の効果
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスクに高密度
な記録を行うための磁気ディスク装置に関する。
【0002】近年の磁気ディスク装置の小型化及び大容
量化の傾向に対応して、磁気ディスクの記録密度の向
上、即ち、トラック密度及びビット密度の向上がなされ
ている。このビット密度を向上するため、読み取りヘッ
ドに、再生信号のレベルを大きくとれる磁気抵抗ヘッド
(MRヘッド)が、従来のリード/ライトができるイン
ダクティブヘッドに代わって利用されている。このた
め、磁気ヘッドは、書き込み用のインダクティブヘッド
と、読み取り用のMRヘッドとの2つになる。
【0003】このような2つのヘッドは、トラック方向
での位置が互いに異なるため、回転型アクチュエータに
よる回転角や軸の倒れによるトラックへの追従性能の低
下が問題となり、その対策が望まれる。
【0004】
【従来の技術】図51(A)、(B)及び図52
(A)、(B)、(C)、(D)は従来技術の説明図
(その1)、(その2)である。
【0005】図51(A)に示すように、回転中心91
を中心として回転する磁気ディスク90に対し、アクチ
ュエータ92が、磁気ヘッド93をその半径方向に移動
させる。このアクチュエータ92に回転中心94を中心
に回転するロータリアクチュエータを用いることによ
り、装置を小型にできる。
【0006】この磁気ヘッド93のリードヘッドに、ビ
ット密度を向上できるMRヘッドが用いられている。図
52に示すように、リードヘッド93−2に、このMR
ヘッドを用いると、ライトヘッド93−1を別に設ける
必要がある。例えば、ライト用にインダクティブヘッド
を使用する。このため、磁気ヘッド93における各ヘッ
ド93−1、93−2のギャップ位置が異なることにな
る。
【0007】この回転型アクチュエータ92は、回転中
心94を中心に回転して、磁気ヘッド93を磁気ディス
ク90の半径方向に移動するものであるため、その軌跡
は円弧を描く。従って、磁気ヘッド93のトラック(シ
リンダ)の方向に対する角度(ヘッドスキュー角又はヨ
ー角)は0°でない。しかも、磁気ディスク90のイン
ナー側(図52(A)、(B))とアウター側(図52
(C)、(D))で、ヨー角が変化する。
【0008】図51(A)の例では、アクチュエータ9
2の回転中心94から磁気ヘッド93のギャップ位置ま
での距離Rcgが、アクチュエータ92の回転中心94
から磁気ディスク90の回転中心91までの距離Rsc
の0.85倍に設定されている。図51(B)に示すよ
うに、この時のヨー各変化は、24°もある。
【0009】このヨー角の絶対値を小さくする方法とし
ては、日本国特許公開平成4年第232610号公報に
知られているように、ヘッド93−1、93−2の位置
をずらす方法が提案されている。又、扇型の軸受を有す
るリニアアクチュエータを用いて、ヨー角変化を小さく
する方法も提案されている(日本国特許公開平成2年第
126497号公報参照)。
【0010】又、従来のディスクエンクロージャーの構
成としては、ベースとカバーを上下に分割したものや、
ベースとカバーを左右に分割したたものがあった(日本
国特許公開平成4年第232610号公報参照)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、次の問題があった。
【0012】従来のベースとカバーを上下に分割した
ディスクエンクロージャーの構成では、スピンドルモー
タ及びロータリアクチュエータのシャフトの両端を支持
できるため、比較的剛性が高い。しかし、上下の部材の
温度変化による変形の度合いが異なるため、ロータリア
クチュエータのシャフトが倒れ易く、オフトラックを発
生し易い。
【0013】同様に、従来のベースとカバーを左右に
分割したものでは、ベースに2つの開口を有するため、
剛性が低い。このため、ロータリアクチュエータのシャ
フトが倒れ易く、オフトラックを発生し易い。
【0014】従って、本発明は、書き込みヘッドと読み
出しヘッドを分離しても、ディスクロージャーの剛性を
高く保つことができる磁気ディスク装置を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。
【0016】本発明は、少なくとも1枚の磁気ディスク
20と、前記磁気ディスクを回転させる回転手段22
と、前記磁気ディスク20に情報を書き込み、且つ読み
出すための磁気ヘッド30と、前記磁気ヘッド30を先
端に備え、前記磁気ヘッド30を前記磁気ディスク20
のトラックを横断する方向に移動させる回転型アクチュ
エータ32と、前記回転手段21と前記回転型アクチュ
エータ32の固定シャフトの両端が固定されたコの字形
状のベース10と、前記ベース10に嵌め合わされるカ
バー11とを含み、前記ベース10と前記カバー11と
の分割面を磁気ディスク装置の長辺に対し、斜めに形成
したエンクロージャー10、11とを有することを特徴
とする。
【0017】更に、本発明の他の形態では、前記磁気ヘ
ッド30は、ライトヘッド30−1とリードヘッド30
−2とを含み、前記ライトヘッド30−1がインダクテ
ィブヘッドであり、前記リードヘッド30−2が、磁気
抵抗ヘッドであることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明では、ベースとカバーの分割線を斜めと
したため、1つの開口で、磁気ディスク及びアクチュエ
ータを取り付けでき、剛性が高い。このため、アクチュ
エータシャフトの倒れを防止でき、磁気ヘッドのトラッ
ク位置ずれを防止できる。又、斜めの開口のため、磁気
ディスクとアクチュエータとの取り付け作業も容易にな
る。
【0019】
【実施例】(a)第1の実施例の説明 図2は本発明の一実施例の磁気ディスク装置の外観斜視
図、図3は図2の装置の上断面図、図4は図2のA−
A’断面図、図5は図2の装置の分解図である。
【0020】図2に示すように、磁気ディスクドライブ
1は、取り付け金具51に防振ゴム52を介して取り付
けられる。この取り付け金具51には、プリント板50
が取り付けられている。プリント板50には、磁気ディ
スクドライブ1の制御回路や外部接続用コネクタが搭載
されている。
【0021】この磁気ディスクドライブ1のエンクロー
ジャーは、図4にも示すように、断面が各々コの字形状
のベース10とカバー11とからなる。図3にも示すよ
うに、ベース10とカバー11の分割線は、磁気ディス
クドライブ1の長辺に対し、斜めに形成されている。こ
の分割線の長さは、即ちベース10の開口線は、前記磁
気ディスクドライブ1の長辺より短い。そして、ベース
10にカバー11を被せて、その重なり部分を粘着テー
プ12を巻いて、内部を密閉する。
【0022】図3及び図4に示すように、断面がコの字
形状のベース10により形成される収容空間において
は、図4の左側(図3の上側)に、ベース10に両端が
支持されたシャフト21を中心に回転するスピンドルモ
ータ22が設けられている。このスピンドルモータ22
には、8枚の磁気ディスク20が取り付けられている。
【0023】又、前記収容空間の右側(図3の下側)
に、ベース10に両端が支持されたシャフト31を中心
に回動するロータリアクチュエータ32が設けられてい
る。このロータリアクチュエータ32のアーム33の先
端には、先端に磁気ヘッド30を設けたスプリングアー
ム(サスペンション)34が取り付けられている。
【0024】次に、ロータリアクチュエータ32につい
て、説明する。図4に示すように、シャフト31の下部
は、ベース10にネジ49によりネジ止めされ、その上
部は、同じくベース10にネジ49によりネジ止めされ
る。このシャフト31の周囲には、ベアリング323が
設けられている。このベアリング323を介してアクチ
ュエータ32が設けられる。
【0025】アクチュエータ32は、シャフト31を中
心に図の左側に、9本のアーム33が形成されている。
このアーム33の各々には、前述のスプリングアーム3
4が設けられている。このスプリングアーム34の先端
には、磁気ヘッド30が取り付けられる。この磁気ヘッ
ド30は、日本国特許出願公開昭和60年101781
号公報に示されるスライダーに、リードヘッド30−2
にMR(磁気抵抗)素子を、ライトヘッド30−1にイ
ンダクティブ素子を設けたものである。
【0026】又、アクチュエータ32においては、シャ
フト31を中心に図4の右側(図3の下側)に、一対の
コイル支持ブロック321が設けられている。この一対
のコイル支持ブロック321に、図4のように、駆動コ
イル322が設けられる。この駆動コイル322の左右
及び間には、ベース10に固定されたヨーク35が位置
する。このヨーク35の左右ブロックの駆動コイル32
2に対面する面には、磁石350が設けられる。
【0027】従って、駆動コイル322に電流を流すこ
とにより、アクチュエータ32がシャフト31の中心に
回動し、磁気ヘッド30を磁気ディスク20の半径方向
に移動する。
【0028】図3において、36はアクチュエータロッ
ク機構であり、図40以下で後述するように、磁気ディ
スクドライブ1の運搬中にアクチュエータ32をロック
するためのものである。37はストッパであり、ベース
10に設けられ、アクチュエータ32の左右回動位置を
規制するためのものである。40はメインFPC(フレ
キシブル・プリント・ケーブル)であり、図32以下で
説明するように、磁気ヘッド30と駆動コイル322と
を外部(プリント板50)と接続するためのものであ
る。
【0029】41はケーブル固定板であり、メインFP
C40の他端を固定するものであり、図33以下で説明
するものである。42は外部コネクタであり、メインF
PC40を外部(プリント板50)と接続するためのも
のであり、図37以下で説明するものである。44は循
環フィルタであり、磁気ディスクドライブ1の内部の空
気を清浄するためのものである。
【0030】次に、この磁気ディスクドライブ1の組立
て作業について説明する。図5の分解図に示すように、
ベース10に、アクチュエータストッパ37を圧入す
る。次に、アクチュエータ32のコイル322に、磁気
回路(ヨーク)35−1を挿入し、サイドヨーク35−
2を取り付ける。サイドヨーク35−2は、磁力により
ヨーク35−1に吸着する。
【0031】次に、FPC固定板41、メインFPC4
0、ヨーク35を取り付けたアクチュエータ32を、ベ
ース10に挿入する。そして、アクチュエータ32を、
前述のように、ベース10にネジ49でネジ止めする。
同様に、FPC固定板41、ヨーク35をベース10に
ネジ止めする。
【0032】次に、磁気ディスク20を取り付けたスピ
ンドルモータ22を、アクチュエータ32に搭載された
磁気ヘッド30のスライダーが、磁気ディスク20間に
挿入される位置まで、ベース10に挿入する。そして、
その状態で、図示しないヘッドグリップを外し、磁気ヘ
ッド30を磁気ディスク20にロードする。
【0033】更に、スピンドルモータ22をベース10
の所定位置まで移動させ、スピンドルモータ22のシャ
フト21を、ネジ48でベース10にネジ止めする。そ
して、カバー11をベース10のガイド部分に合わせ
て、嵌め込む。その後、粘着テープ12で密閉固定す
る。
【0034】このように、ベース10とカバー11との
分割線を、磁気ディスクドライブ1の長辺に対し、斜め
とし、且つ長辺より短くしたため、分割面が長辺より小
さく且つ開口面も1つのため、ベース10の剛性が高
い。このため、アクチュエータ32のシャフト31の倒
れが発生しにくくなるため、磁気ヘッド30のオフトラ
ックを防止できる。これにより、トラック方向の高密度
記録が可能となる。又、分割面が斜めのため、奥に位置
するアクチュエータ等の取り付け作業が容易である。
【0035】図6は図2の装置のベースの構造図、図7
は図2の装置のサーボトラック書き込み動作説明図であ
る。
【0036】図6に示すように、ベース10は、アルミ
等の導体10−1の両面に、粉体塗装による絶縁被膜1
0−2が設けられている。この理由は、MRヘッドの破
壊防止のためである。
【0037】即ち、MRヘッド30−2は、読み取りの
ため常時バイアス電圧(約5.5V)が印加されてい
る。一方、磁気ディスク20には電位が与えられていな
い。このため、MRヘッド30−2から磁気ディスク2
0に電流がリークして、MRヘッド30−2の破壊をも
たらす。
【0038】このため、磁気ディスク20の電位をMR
ヘッド30−2の電位と同一にする必要がある。これを
実現するために、プリント板50の端子にベース10の
加工面を直接接続して、プリント板50の電源電位をベ
ース10に電位を付与する。これにより、このベース1
0に電気的に接続された磁気ディスク20に電位を付与
する。このため、MRヘッド30−2から磁気ディスク
20への電流がリークが防止でき、MRヘッド30−2
の破壊を防止できる。
【0039】ここで、ベース10は導体であるため、ベ
ース10に導体が触れると、ベース10の電位がアース
に落ち、磁気ディスク20の電位はアース電位となる。
これにより、磁気ディスク20の電位付与が停止し、M
Rヘッド30−2の破壊が発生する。
【0040】これを防止するため、ベース10の導体1
0−1の外側に絶縁被膜10−2を設けた。これによ
り、ベース10に物体が触れても、磁気ディスク20に
電位を付与し続けることができ、MRヘッド30−2の
破壊を防止できる。ここでは、ベース10のみについて
説明したが、カバー11も同様の構成である。又、この
絶縁被膜10−2は、導体10−1の腐食を防止する効
果もある。
【0041】次に、サーボトラック書き込み動作につい
て、図7により説明する。図7に示すように、アーム3
4の先端の移動軌跡に対応したベース10及びカバー1
1の位置にガイド穴13が設けられている。このガイド
穴13に、回転テーブルに設けたプッシュピン(図示せ
ず)を挿入する。
【0042】そして、プッシュピンをアーム34の先端
に押し付けて、磁気ヘッド30の位置決めを行いなが
ら、サーボトラックの書き込みを行う。尚、プッシュピ
ンとアクチュエータ32は常に接触するように、駆動コ
イル322に電流を流し、アクチュエータ32にバイア
ス力をかけておく。
【0043】この点に関し、従来は、アクチュエータ3
2のシャフト31の位置に穴を開け、ここにミラーを乗
せていた。そして、レーザー光をミラーに照射し、アク
チュエータの位置を確認しながら、サーボトラックの書
き込みを行っていた。このため、アクチュエータ32は
シャフト31の片方が支持されていない片持ち構造とな
るため、サーボトラック書き込みの品質が低下する。
又、実際の使用時には、アクチュエータ32は両持ち構
造となるため、サーボトラック書き込み品質が、実際の
使用時と異なる。更に、ベース10に大きな穴を開けな
ければならないため、ベース10の剛性が低下し、これ
によっても、サーボトラック書き込みの品質が低下す
る。
【0044】これに対し、この実施例では、アクチュエ
ータ32は、シャフト31がベース10に両端が固定さ
れた完全な両持ち構造において、サーボトラック書き込
みできるため、サーボトラック書き込み品質の低下を防
止できる。又、装置の使用時状態でサーボトラック書き
込みでき、より品質が向上する。更に、ベース10に開
ける穴は、プッシュピンが入るだけでよく、剛性が高い
状態で、サーボトラック書き込みできる。その上、アー
ム34の先端を押すことにより、ベアリング323のリ
ピータブル・ラン・アウト(REPEATABLE R
UNーOUT)の影響を防止できる。
【0045】次に、スピンドルモータ及びその周辺機構
を説明する。
【0046】図8は図3のスピンドルモータの断面図、
図9(A)、(B)は図8のコイルの説明図、図10は
図3の磁気ディスク装置を下面から見た分解図、図11
は図10の磁気ディスク装置の完成体の下面図である。
【0047】スピンドルモータ22は、図3に示したよ
うに、シャフト21の下部は、ベース10にネジ48’
によりネジ止めされ、その上部も、ベース10にネジ4
8によりネジ止めされる。図8に示すように、このシャ
フト21の周囲には、コイル220が設けられている。
そして、シャフト21の周囲には、一対のベアリング2
22を介してモータハブ221が設けられる。
【0048】モータハブ221の前記コイル220に対
向する内面には、磁石223が設けられている。このモ
ータハブ221の外周には、8枚の磁気ディスク20が
嵌め込まれている。
【0049】このスピンドルモータ22は、コイル22
0に電流を流すことにより、モータハブ221が、固定
されたシャフト21を中心に回転する。これにより、モ
ータハブ221に固定された磁気ディスク20が回転す
ることになる。
【0050】図9(B)に示すように、シャフト21の
周囲には、コイル220が、9個設けられている。そし
て、この9個のコイル220は、4本のリード線220
−1で接続される。図9(A)に示すように、スピンド
ルシャフト21には、ネジ穴210、211が設けられ
ている。そして、ネジ穴211は、シャフト21に設け
た連結穴212により、シャフト21の側面に連結して
いる。この連結穴212及びネジ穴211に、前記リー
ド線220−1が這わされる。
【0051】図8に示すように、このスピンドルシャフ
ト21のコイル220の上下に、ベアリング222を設
ける。そして、その周囲に、内面に磁石223を設けた
モータハブ221を設ける。これにより、スピンドルモ
ータを完成する。このスピンドルモータを、ベース10
にネジ48’、48により取り付ける。
【0052】この上側のネジ48’は、通常の構造のネ
ジであるが、下側のネジ48は、中央に、中央穴480
が設けられている。このベース10に、スピンドルモー
タが挿入され、ネジ48’、48により取り付けられる
時に、ネジ48の中央穴480に、前述のリード線22
0−1が挿入されて、取り付けられる。
【0053】従って、スピンドルモータは、ベース10
に、両端がネジ止めされるとともに、コイル220のリ
ード線220−1は、連結穴212、ネジ穴211及び
ネジ48の中央穴480を介してベース10の外部に導
かれる。これにより、スピンドルシャフト21は、ベー
ス10に両端が強固に支持されるため、スピンドルモー
タの偏心やオフトラットを防止できる。これとともに、
スピンドルモータの回転に影響を与えずに、リード線2
20−1を外部に導くことができる。図10に示すよう
に、この外部に導かれたリード線220−1は、フレキ
シブルケーブル46に接続される。
【0054】図11は前述した磁気ディスクドライブ1
に、プリント板50を設けた時の上面図である。プリン
ト板50は、図2で説明したように、先端に外部コネク
タ54を備える。そして、プリント板50は、図11に
示すように、取り付け金具51に5点で接続される。こ
の磁気ディスク装置のフレキシブルケーブル46は、プ
リント板50に設けたコネクタ53に接続される。これ
により、プリント板50に設けたモータ制御回路によ
り、スピンドルモータが回転制御される。
【0055】このようにして、ネジ48に中央穴480
を設けることにより、スピンドルモータのコイル220
のリード線220−1を中央穴480を介して外部に導
くため、スピンドルモータの両端支持を実現しつつ、リ
ード線の処理が容易となり、且つスピンドルモータの回
転特性を低下することを防止できる。 (b)アクチュエータの説明 図12は本発明によるヨー角の説明図、図13は本発明
によるヨー角と半径の関係図、図14は本発明によるヨ
ー角とR/Bの関係図、図15(A)、(B)は本発明
によるヨー角変化幅補正の説明図、図16(A)、
(B)は本発明によるヨー角変化幅とヨー角絶対値補正
の説明図(その1)、図17(A)、(B)は本発明に
よるヨー角変化幅とヨー角絶対値補正の説明図(その
2)、図18は本発明によるヨー角絶対値補正の説明図
である。
【0056】図12に示すように、アクチュエータ32
の回転中心qから磁気ディスク20の回転中心pまでの
距離をBとし、アクチュエータ32の回転中心qから磁
気ヘッド20のギャップ位置hまでの距離をAとする。
そして、磁気ディスク20の回転中心pから磁気ヘッド
30のギャップ位置hまでの距離をRとする。更に、辺
hqと辺hpのなす角をαとすると、ヨー角θを、下記
(3)式で定義する。
【0057】 θ=α−90° (3) 尚、図12において、ヨー角θは、図52のヨー角に対
し、90度回転させた位置で設定されている。
【0058】ここで、点p、q、hが形成する三角形の
間では、下記(4)式の関係が成り立つ。
【0059】 B2 =A2 +R2 −2AR・cosα (4) 従って、角αは下記(5)式により得られる。
【0060】
【式 5】
【0061】これを、(3)式に代入すると、下記
(6)式によるヨー角θが得られる。
【0062】
【式 6】
【0063】この式を、半径Rを横軸にとり、縦軸にヨ
ー角θをとると、図13に示す如くなる。このグラフに
おいて、アクチュエータ32の回転中心qから磁気ヘッ
ド20のギャップ位置hまでの距離(アーム長という)
Aが、アクチュエータ32の回転中心qから磁気ディス
ク20の回転中心pまでの距離(中心間距離という)B
より小さいと、ヘッドヨー角θの特性は、半径Rが大き
くなるに従って単調減少する曲線となる。従って、半径
に対するヨー角変化が大きい。
【0064】一方、アーム長Aが中心間距離B以上であ
ると、ヨー角θは、半径Rmで極大値をとるサイン波曲
線となる。従って、ヨー角変化を小さくするには、A≧
B、即ち、アーム長Aを長くし、中心間距離Bを短くす
れば良いことが判る。
【0065】更に、ヨー角変化幅を最小にするには、磁
気ディスク20の半径方向の使用領域内に極大値を持っ
てくれば良い。即ち、最インナーの半径をRiと、最ア
ウターの半径をRoとすると、Ri≦Rm≦Roであ
る。
【0066】図14は、アーム長A/中心間距離Bをパ
ラメータとした場合に、縦軸にヨー角、横軸にトラック
半径R/中心間距離Bをとった関係図である。図14に
示すように、ヨー角とトラック半径R/中心間距離Bと
の関係は、ア−ム長Aが中心間距離Bより小さいと、ヘ
ッドヨー角θの特性は、トラック半径Rが大きくなるに
従って単調減少する曲線となる。一方、ア−ム長Aと中
心間距離Bが等しいと、ヘッドヨー角θの特性は、ほぼ
直線となる。更に、アーム長Aが中心間距離Bより大き
いと、ピークを有する特性を示す。
【0067】ここで、磁気ディスク20の使用領域で比
較すると、明らかに、アーム長Aが中心間距離B以上の
方が、アーム長Aが中心間距離Bより小さい方より、ヨ
ー角変化が小さいことが判る。特に好ましい範囲として
は、1.0≦A/B≦1.2である。
【0068】図15(A)は、アーム長Aと中心間距離
Bとが等しくなるように中心間距離Bを短くした例であ
る。このようにすると、図15(B)に示すように、ヨ
ー角変化幅は13°と減少する。この例では、アーム3
3の長さを変えないため、アーム33のイナーシャの増
加によるアクセスタイムの長時間化を防止できる利点が
ある。但し、アクチュエータ32のシャフト31が、磁
気ディスク20に当たらないように、磁気ディスク20
の径を小径にするか、シャフト31の一部を切り欠く必
要がある。
【0069】図16(A)は、アーム長Aと中心間距離
Bとが等しくなるようにアーム33を長くした例であ
る。このようにすると、図16(B)に示すように、ヨ
ー角変化幅は11.5°と減少する。又、アーム33を
長くするため、アクセスタイムが長くなるが、シャフト
31の径を大きくとれるため、アクチュエータ32の強
度を強くできる。
【0070】更に、アーム33に対し、スプリングアー
ム34をインナー側に斜めに取り付けている。その取り
付け角度は、10°である。これにより、図18に示す
ように、ヨー角の絶対値を小さくできる。この例では、
図16(B)に示すように、ヨー角の絶対値の最大は、
13°と小さくできる。これに対して、図15では、ヨ
ー角の絶対値の最大は25°であった。
【0071】このように、ヨー角の絶対値を小さくする
と、磁気ヘッド30のスライダーが磁気ディスク20の
回転方向により向くため、磁気ヘッド30のスライダー
の浮上特性の低下を防止できる。
【0072】図17(A)は、アーム長Aを更に長くし
て、ヨー角変化幅が最小となるようにした例である。即
ち、A/Bを1.12とした例である。このようにする
と、図17(B)に示すように、ヨー角変化幅は2°と
減少する。この例では、図16の例と同様に、スプリン
グアーム34をインナー側に斜めに取り付けており、取
り付け角度は30°である。これにより、図17(B)
に示すように、ヨー角の絶対値は、約1°となる。
【0073】このように、アーム長Aを中心間距離B以
上としたので、磁気ヘッド30のヨー角変化幅を小さく
できる。このため、磁気ディスク20のどのシリンダ位
置においても、MRヘッドによる良好な読み取りが可能
となる。しかも、簡易な機構で実現できる。
【0074】又、スプリングアーム34をインナー側に
斜めに取り付けたので、ヨー角の絶対値も少なくでき
る。従って、前述のように、アーム長Aを中心間距離B
以上としても、磁気ヘッド30の浮上特性の低下を防止
できる。 (c)アームの説明 図19(A)、(B)は本発明のアクチュエータの上面
図、図20(A)、(B)は図19のアクチュエータの
構成図、図21は図19のアクチュエータの製作のため
の説明図、図22は図19のアクチュエータの段差部分
の拡大図、図23(A)、(B)はアクチュエータの他
の製作方法を説明する図である。
【0075】図19(A)は、従来のアクチュエータを
示す図である。従来のアクチュエータ92は、凡そ三角
形の形状をなしていた。このような形状では、前述のよ
うに、ヨー角変化を小さくするため、アームを長くする
と、上下方向の振動が大きくなる。これを防止するた
め、アクチュエータ92のアームの厚みを厚くすると、
磁気ディスクドライブ1内に収容できる磁気ディスクの
枚数が減少する。
【0076】このため、アームを薄くして、且つアーム
を長くしても、振動に強いヘッドアーム形状が必要とな
る。図19(B)及び図20(A)に示すように、アー
ム33の側面の形状を、凸曲線を近似した形状とした。
この凸曲線は、複数の直線と曲線を組み合わせたもので
ある。
【0077】このようにすると、アクチュエータの慣性
モーメントに大きく影響するアーム先端33−2の質量
を減らし、且つアームの根本33−1の剛性を上げるこ
とができる。このため、アーム33の薄さの割りには、
シーク方向及び上下方向の固有振動数を高くできる。
【0078】又、アーム先端33−2のリブ幅aを、ア
ーム根本33−1のリブ幅bの1/3以下とした。この
例では、リブ幅aをリブ幅bの1/4にしてある。この
リブ幅の形状は、アクチュエータ32の回転中心から磁
気ヘッド方向に延びるリブの各断面に生ずる曲げ応力が
ほぼ一様となるように形成される。これにより、シーク
の加速時や減速時にヘッド、サスペンション及びアーム
自体の物体力による曲げ応力が、均一となり、部分的に
過度な力がかかることを防止できる。
【0079】アーム厚tは、磁気ヘッド30からアクチ
ュエータ32の回転中心までの距離Aの1/40以下と
してある。この例では、約1/50とした。これによ
り、磁気ディスクの間隔を小さくできる。
【0080】図20(B)及び図22に示すように、こ
のアーム33の先端33−2には、サスペンション34
の取り付け面33−3が設けられている。この取り付け
面33−3は、アーム33から段差を有している。この
ようにすると、サスペンション34の取り付け位置決め
が容易となるとともに、アーム33の先端の重量を軽量
化できる。このサスペンション34は、図16及び図1
7で説明したように、10度傾けて設けられている。
【0081】次に、アクチュエータの製造方法について
説明する。図21に示すように、アクチュエータ32
は、アルミニウムの押し出し(図の矢印で示すアクチュ
エータの回転軸方向への押し出し)により成形される。
そして、アーム33及び磁気回路部分を切削加工により
取り除くことにより製造される。
【0082】この方法は、ダイキャスト成形法に比し、
密度が高くなり、巣ができにくい。又、延性が高いた
め、ヘッド取り付け面33−3へのサスペンション34
のカシメによる固定がし易い。且つカシメ部分の軽量化
が可能となる。
【0083】この方法の他に、図23(A)に示すよう
に、板材又は制振鋼板からプレスによりプレス成形アー
ム32−1を成形する。そして、回転軸部分に、スペー
サ23−2を設けることにより、形成できる。図23
(B)は、前記プレス成形アーム32−1に、側面32
−3を設けたものである。このようにすると、更に曲げ
強度が高くなる。
【0084】このように、アーム形状を凸曲線とするこ
とにより、アーム先端を軽量にしつつアーム根本を丈夫
にできる。このため、アーム長を長くしても、振動を防
止できる。 (d)接続用FPCの説明 図24は本発明による中継FPCの構成図、図25は本
発明の中継FPCの他の例の構成図、図26は中継FP
C基板の左半面図、図27は中継FPC基板の右半面
図、図28はメインFPCの端部拡大図、図29(A)
乃至図32(B)は図26及び図27の中継FPC基板
を用いた中継FPC取り付け工程図である。
【0085】図24において、60は中継FPC(フレ
キシブル・プリント・ケーブル)であり、アーム33の
側面に設けられる。この中継FPC60は、先端のヘッ
ド側端部に、第1のランド群600を有し、後端のメイ
ンFPC側端部に、第2のランド群601を有してい
る。この第1のランド群600と第2のランド群601
とは、中継FPC60内の図示しないリードパターンに
より接続されている。
【0086】中継FPC60は、両面テープにより、ア
ーム33の側面と図3及び図5で示したメインFPC4
0に固定されている。そして、中継FPC60の第2の
ランド群601は、メインFPC40のランド群40
0、401の位置に位置する。
【0087】磁気ヘッド30からのリード線300は、
中継FPC60の第1のランド群600にボンディング
される。一方、メインFPC40のランド群400、4
01は、中継FPC60の第2のランド群601にワイ
ヤボンディング又は半田付けにより接続されている。従
って、磁気ヘッド30は、リード線300、中継FPC
60を介してメインFPC40に電気的に接続される。
【0088】このように、中継FPC60を設けた理由
を説明する。従来の接続構成では、磁気ヘッド30から
のリード線をアーム33の側面に這わせて、アーム33
の付け根に設けたメインFPC40に導き、メインFP
C40のランド群400、401にボンディングしてい
た。このボンディングの後、接着等によりリード線をア
ーム33の側面に固定していた。
【0089】この従来構成では、磁気ヘッド30からの
リード線をメインFPC40のランド群400、401
に引き出すため、リード線が長くなる。このため、ボン
ディングの最中に、未ボンディング線が扱いずらく、作
業性が悪い。又、リード線をまとめてアーム33に接着
する際も、微細なリード線を切断しない様に、慎重な作
業が要求される。
【0090】更に、磁気ヘッド2個分のリード線をまと
めてアーム33に固定しているため、片方の磁気ヘッド
が損傷して、アーム33から取り外す場合には、いった
ん2個の磁気ヘッドのリード線のボンディングを外し
て、2個分のリード線をアーム33から剥がしてから、
損傷した磁気ヘッドを取り外すという手順が必要であ
る。損傷した磁気ヘッドを交換した後は、この逆の作業
を必要とする。つまり、1個の磁気ヘッドを交換するた
めに、2倍の手間がかかる。
【0091】この問題は、リードヘッドにMRヘッドを
用いている場合には、更に重大となる。即ち、従来のイ
ンダクティブヘッドのリード線が2本であるのに対し、
MRヘッドでは、リード線は4本に倍増するため、これ
まで以上にリード線の扱いが困難となる。特に、磁気ヘ
ッドの交換時の場合には、1個の磁気ヘッドを交換する
ために、8箇所のボンディングを外して、8本のリード
線の接着を剥がしてから、交換を行うことになる。この
ため、作業効率は更に悪化する。
【0092】しかも、前述したように、アーム33のリ
ブ幅は小さく、アーム33の長さが長いため、一層作業
効率は悪化する。
【0093】この実施例では、リード線をアーム33の
側面に這わせる代わりに、中継FPC60を設けてい
る。このため、ボンディング作業において、線材の取扱
いが容易である。又、リード線の切断を気にする必要が
なくるため、ボンディング作業の改善が図れる。しか
も、リード線切断に伴う歩留りも向上する。更に、ヘッ
ド交換作業において、中継FPC60とリード線300
との間のボンディングを外すのみで良いため、ヘッド交
換作業の効率化を図れる。
【0094】図25は中継FPCの他の実施例である。
中継FPCの幅は、アーム33の幅以下でなければなら
ない。しかし、MRヘッドに対し、中継FPCを適用す
る場合には、中継FPCに8本のパターンが必要とな
る。従って、FPCの幅をアーム33の幅に収めようと
すると、パターン幅が非常に狭くなる。例えば、50μ
m程度のパターン幅のFPCが必要となる。このような
微細パターンのFPCは、高価である。
【0095】これに対し、図25の実施例では、パター
ン本数が4本の中継FPC60−1、60−2を2枚重
ねている。即ち、第1のランド群600と第2のランド
群601とを有する第1の中継FPC60−1に、第1
のランド群602と第2のランド群603とを有する第
2の中継FPC60−2を積層したものである。
【0096】この様にすると、各中継FPC60−1、
60−2のパターン幅は、100μmで良いため、安価
なFPCを使用できる。この中継FPCは一層のパター
ンを有するため、より安価である。又、多層のFPCを
用いても、パターン幅を大きくできる。しかし、一層の
FPCより高価となる。
【0097】このようにして、MRヘッドを用いて、接
続線数が多くなっても、安価なFPCを用いて、接続で
きる。
【0098】次に、アクチュエータ32に対し、前述の
中継FPCを取り付ける工程を説明する。図26及び図
27に示すような梯子型の中継FPC基板61を用い
る。尚、図26は梯子型FPC基板61の右半面図、図
27は梯子型FPC基板61の左半面図である。
【0099】この基板61は、図26に示すように、基
板61の左端に、多数の窓610と第2のランド群60
1を設けたベース61−2を設ける。そして、ベース6
1−2に対し、アーム33の部分に対応するバー部61
−1をアーム33の本数分設ける。そして、図27に示
すように、基板61の右端において、各バー部61−1
は接続部61−3により接続されている。
【0100】即ち、この基板61は、複数の中継FPC
を並列に設け、且つアーム33間を打ち抜いた形状を有
する。
【0101】又、図28に示すように、メインFPC4
0の端部には、ランド群400が千鳥配列されている。
このランド群400は、1つの磁気ヘッド30に対応す
る4つのランドから成る。このように、ランド群400
を千鳥配列すると、各々リードパターンに接続されたラ
ンド群400を、アクチュエータ32の高さ内の幅のメ
インFPC40に収容できる。このため、メインFPC
40の幅をアクチュエータ32の高さ内に収めることが
できる。
【0102】次に、FPC基板の取り付け工程につい
て、図29乃至図32を用いて説明する。
【0103】先ず、図29(A)に示すように、アクチ
ュエータ32のアーム33の根元に、メインFPC40
を固定する。図29(B)の図29(A)のA部拡大図
に示すように、このメインFPC40には、多数のラン
ド群400が、千鳥配置されている。
【0104】次に、図30(A)に示すように、アーム
33の根元のメインFPC40上及びアーム33に、前
述のFPC基板61を張りつける。この時、図30
(B)の図30(A)のB部拡大図に示すように、FP
C基板61の窓610から、下部のメインFPC40の
ランド群400が露出している。FPC基板61の第2
のランド群601は、このランド群400に対向した位
置にある。
【0105】次に、図31(A)に示すように、FPC
基板61の接続部61−3を切断する。そして、図31
(B)の図31(A)のC部拡大図に示すように、FP
C基板61の窓610から露出しているメインFPC4
0のランド群400と、FPC基板61の第2のランド
群601をボンディングワイヤ62によりボンディング
する。
【0106】更に、図32(A)に示すように、磁気ヘ
ッド30を取り付けたサスペンション34をアーム33
の先端に取り付ける。そして、図32(B)の図32
(A)のD部拡大図に示すように、FPC基板61の各
バー部61−1の第1のランド群600に、磁気ヘッド
30のリード線300をボンディングする。
【0107】このようにすると、比較的大きいFPC基
板61を取り扱って、取り付け作業ができる。従って、
アーム幅が2mmであっても、容易に中継FPC60を
取り付けることができる。 (e)リトラクタ機構の説明 図33はリトラクタ機構の正面図、図34はリトラクタ
機構の分解図、図35はリトラクタ機構の動作説明図、
図36(A)、(B)は図35のA部拡大図である。
【0108】図33に示すように、メインFPC40
は、その一端がガイド板43でガイドされて、アクチュ
エータ32の側面に取り付けられる。一方、メインFP
C40は、その他端側は、ケーブル固定板41に固定さ
れる。従って、メインFPC40のアクチュエータ32
とケーブル固定板41との間の部分は、屈曲された自由
部分である。このメインFPC40は、ケーブル固定板
41において、折り曲げられ、ケーブル固定板41に固
定される。更に、メインFPC40の先端は、折り曲げ
られて、外部コネクタ42に固定される。
【0109】図34に示すように、メインFPC40の
一端側では、ガイド板43に、押さえ部材430により
押さえられている。一方、メインFPC40の他端側で
も、ケーブル固定板41に、押さえ部材410により押
さえられている。
【0110】従って、図35に示すように、アクチュエ
ータ32の回動に伴い、メインFPC40の屈曲部分4
0’の屈曲度は変化する。このため、アクチュエータ3
2に屈曲反力を与えることになる。
【0111】図35のA部の拡大図を図36に示す。図
36(A)、(B)において、S、S’は、力点であ
り、メインFPC40とガイド板43との接点である。
この接点の位置は、一般に、ガイド板43の押さえ部材
430の押さえ位置である。この接点位置を通り、ガイ
ド板43に垂直な方向D、D’が屈曲反力の方向であ
る。
【0112】図36(B)に示すように、従来の力点位
置S’は、次のように設定されていた。即ち、反力方向
D’からアクチュエータシャフト31の中心への距離
B’が、アクチュエータシャフト31の中心からベアリ
ング323の内輪(固定輪)323−1までの距離C’
より小さかった。これは反力によるシークへの影響を小
さくするためである。
【0113】このようにすると、インナー位置では、メ
インFPC40が、アクチュエータ32をインナー側に
押し付けようとする力がかかりにくくなる。このため、
最インナー(CSSゾーン)でない位置において、メイ
ンFPC40の反力の釣り合う所(不感帯)が発生す
る。これにより、不感帯を越えるシークについては、力
の方向が逆転してしまい、シーク制御が複雑になる問題
が発生した。
【0114】そこで、この実施例では、図36(A)に
示すように、反力方向Dからアクチュエータシャフト3
1の中心への距離Bが、アクチュエータシャフト31の
中心からベアリング323の内輪(固定輪)323−1
までの距離Cより大きくなるように、力点位置Sを設定
した。
【0115】これにより、メインFPC40の反力によ
り、アクチュエータ32がインナー側に回転し易くな
る。このため、不感帯が生じなくなり、シーク制御が容
易になる。尚、図において、323−2はベアリング3
23の外輪である。
【0116】次に、コネクタの構成について、図37乃
至図39により説明する。
【0117】図37はコネクタの説明図、図38
(A)、(B)はコネクタ固定動作の説明図、図39
(A)、(B)はコネクタ固定動作の拡大図である。
【0118】図37に示すように、メインのプリント基
板50(図2参照)とメインFPC40とを接続するコ
ネクタ42として、密閉型コネクタを使用する。密閉型
コネクタ42は爪を有する。そして、ベース10に設け
られた穴105に、ベース10内部からコネクタ42を
押し込んで、爪の引っ掛かりによって、ベース11に固
定される。
【0119】この場合、ベース11の分割が、図の上下
に分割されるものでは、メインFPC40をベース10
に挿入する方向と、コネクタ42をベース10に挿入す
る方向が同じであるため、密閉型コネクタ42を使用し
ても問題はない。しかし、図4及び図37に示す図の左
右に分割されるベース10の場合には、次の問題があ
る。
【0120】ベース10にメインFPC40を挿入し
て、図37のように、コネクタ42をベース10に固定
する場合には、コネクタ42のベース10の穴105へ
の押し込み方向は、メインFPC40のベース10への
挿入方向と垂直方向になる。
【0121】このため、メインFPC40を両面テープ
で張りつけたケーブル固定板41をベース10に固定す
るには、コネクタ42がベース10の上面にぶつからな
いように、メインFPC40を折り曲げながら、ケーブ
ル固定板41をベース10に挿入する。そして、ケーブ
ル固定板41が、固定位置に到達したら、メインFPC
40を折り曲げ返して、コネクタ42をベース10の穴
105に押し込んで固定する。
【0122】このような方法では、コネクタ42は、折
り曲げ線回りの回転自由度しか持たないため、ベース1
0に押し込もうとすると、コネクタ42の爪が、ベース
10の角にぶつかって、上手く押し込むことができな
い。
【0123】コネクタ42をベース10に確実に固定す
るには、コネクタ42の左右方向にる程度自由度を持た
せつつ、且つコネクタ42をベース10上面に対し、垂
直に押し込む必要がある。このため、図38(A)、
(B)に示すように、FPC40に、N字形状の折り曲
げ部分40−1〜40−4を設ける。
【0124】これにより、図38(B)、図39
(A)、(B)に示すように、この折り曲げ部分40−
1〜40−4の折り返しにより、コネクタ42は左右方
向にある程度の自由度を持ちながら、垂直方向に移動で
きる。即ち、左右方向の位置ずれを吸収しながら、コネ
クタ42の爪420を、ベース10の上面に対して垂直
方向に押し込むことができる。
【0125】従って、ベース10の構造が左右分割の構
造のため、FPC40の挿入方向とコネクタ42の押し
込み方向が垂直であっても、コネクタ42の固定が容易
となる。 (f)ロック機構の説明 図40はアクチュエータロック機構の上面図、図41
(A)、(B)は図40の漏れ磁束機構の説明図、図4
2(A)、(B)はロック機構の説明図である。
【0126】図40に示すように、アクチュエータ32
の磁気回路を構成する構成ヨーク35は、E型形状のヨ
ーク35−1と、サイドヨーク35−2で構成されてい
る。このE型ヨーク35−1の内面には、前述の磁石3
5−3が設けられている。
【0127】図41(A)に示すように、このE型のヨ
ーク35−1のセンターヨークには、段差部分350が
形成されている。これにより、図41(B)に示すよう
に、E型のヨーク35−1とサイドヨーク35−2を接
合してヨーク35を構成した場合に、E型のヨーク35
−1のセンターヨークとサイドヨーク35−2との間
に、スリット35−4が形成される。従って、このスリ
ット35−4より漏れ磁束が発生する。
【0128】図40及び図42(A)に示すように、ア
クチュエータ32の側面には、ロック機構36が設けら
れている。図42(B)に示すように、このロック機構
36は、アルミ板を折り曲げて形成した支持部36−1
と、圧延鋼板(軟磁性体材料)をプレスで打ち抜いて形
成したロック部材36−2から構成されている。
【0129】このロック部材36−2は、支持部36−
1の先端に、接着されて、取り付けられる。又、支持部
36−1は、アクチュエータ32の側面に、ネジ36−
3により取り付けられる。
【0130】この動作を説明する。図40に示すよう
に、アクチュエータ32が最インナーに位置した時に、
アクチュエータロック機構のロック部材36−2が、ヨ
ーク35のスリット35−4付近に位置する。これによ
り、スリット35−4の漏れ磁束が、ロック部材36−
2の中を通り、磁気回路の一部が構成される。このた
め、ロック部材36−2は、スリット35−4に吸引さ
れ、アクチュエータ32は最インナーのCSSゾーンに
ロックされる。
【0131】磁気ディスク装置の輸送時に、アクチュエ
ータ32が動くと、磁気ディスク20及びアクチュエー
タ32を損傷するため、このロックが必要となる。この
アクチュエータのロックのため、漏れ磁束を利用するこ
とは周知である。
【0132】しかし、従来の構成では、漏れ磁束の方向
がヨーク35の磁束方向であった。このため、漏れ磁束
に対し、アクチュエータロック部材が垂直に移動するも
のであった。このため、ロック部材が漏れ磁束のスリッ
トに衝突して、塵埃が発生したり、アクチュエータ32
の変形及び破壊が発生する問題があった。又、漏れ磁束
の範囲が広く、シーク動作や位置決め動作に影響を与え
ていた。
【0133】これに対し、この実施例では、スリットに
対し、アクチュエータロック部材36−2は、必ず非接
触であり、約0.4mmの間隔を保つ。このため、塵埃
の発生を防止できる。又、アクチュエータ又はその支持
部の変形、破壊を防止できる。
【0134】更に、アクチュエータの吸引に利用される
漏れ磁束は、スリット35−4に集中しているため、通
常の使用状態において、インナー側のシリンダにおいて
も、シーク動作や位置決め動作に悪影響を与えることも
ない。
【0135】しかも、図40に示すように、アクチュエ
ータのロック位置において、アクチュエータ32の突き
出し部324が、ストッパ37に接触しない。即ち、ギ
ャップgapを有する。このため、アクチュエータ32
のストッパ37への衝突も防止できる。このスリット3
5−4は、E型ヨーク35−1に段差350を設けるこ
とにより形成するため、容易に製造できる。
【0136】図43は漏れ磁束機構の他の例を説明する
図である。
【0137】この実施例では、E型ヨーク35−1のセ
ンターヨークに、凸部35−5を設け、これにスリット
350を設けたものである。アクチュエータ32に設け
られるロック機構36は、図42のものと同一である。
従って、前述の図41と同様の作用効果を奏する。
【0138】図44(A)、(B)はアクチュエータロ
ック機構の別の例の説明図である。
【0139】図44(A)は、ステータ35Aに、コイ
ル32A、32Bを設けている。そして、ローター(ア
クチュエータ)32のヨーク35B側に、磁石351を
設けたものである。このヨーク35Bに、スリット35
2を設けている。即ち、図44(B)に示すように、ヨ
ーク35Bの磁石351の間に、スリット352を設け
ている。
【0140】一方、図44(B)に示すように、ベース
10のロック位置に、軟磁性体材料からなるロック部材
101を設ける。これにより、スリット352の漏れ磁
束が、ロック部材101の中を通り、磁気回路の一部が
構成される。このため、ロック部材101は、スリット
352に吸引され、アクチュエータ32は最インナーの
CSSゾーンにロックされる。
【0141】次に、アクチュエータロック機構36のロ
ック部材36−2の側面に、ゴム等の弾性材料をライニ
ング又は圧入又は接着する。又、スリット35−4の近
傍にストッパ37を設ける。
【0142】これにより、アクチュエータロック機構3
6がアクチュエータストッパの役目を果たすことができ
る。このため、前記スリット位置35−4とストップ位
置との位置調整が容易となる利点を有する。
【0143】このように、ロック部材をヨーク外にもう
け、スリットにより漏れ磁束を外部に発生して、ロック
するため、塵埃の発生や、機構の破壊、損傷を防止でき
る。又、データシリンタへのシーク精度や位置決め精度
に悪影響を与えない。 (g)循環フィルタの説明 図45(A)、(B)、(C)は循環フィルタの構成
図、図46(A)、(B)は循環フィルタの取り付け図
である。
【0144】図45(B)は、フィルタ44の正面を示
し、図45(A)は、側面を示し、図45(C)は、断
面を示す。図45に示すように、フィルタ44の枠44
−1は、柔軟性のあるプラスチック材料で構成されてい
る。フィルタ44の枠44−1内には、メッシュ材等で
構成されたフィルタ部材44−2が設けられる。
【0145】このフィルタ44の枠44−1の上部に
は、半円形の凸部44−3が設けられている。一方、図
46(A)に示すように、ベース10のフィルタ取り付
け位置において、ベース10の上側10−1に、凹部1
06が設けられている。
【0146】図46(A)に示すように、ベース10の
側面からフィルタ44を挿入する。この時、フィルタ4
4の枠44−1が柔軟性を有するため、枠44−1が変
形する。このため、凸部44−3があっても、ベース1
0間に挿入できる。そして、図46(B)に示すよう
に、フィルタ44の凸部44−3が、ベース10の凹部
106に嵌め込まれ、位置が固定される。
【0147】このため、左右の分割したベース10で
も、スムーズにフィルタ44を取り付けることができ
る。
【0148】図47(A)、(B)、(C)、(D)は
循環フィルタの他の例説明図である。図47(A)はそ
の正面図、図47(B)はその上面図である。図47
(C)はその正面図、図47(D)はその上面図であ
る。
【0149】図47(B)に示すように、フィルタ44
の枠44−1には、2つの凸部44−3、44−4が設
けられている。図47(A)に示すように、一方、ベー
ス10の上側10−1には、2つの凹部106、107
が設けられている。従って、フィルタ44は、上2点で
支持される。このようにすると、フィルタ44の回動を
防止できる。このため、フィルタ44の位置の固定が正
確となる。
【0150】次に、図47(D)に示すように、フィル
タ44の枠44−1の凸部44−5を、長円形とする。
このようにしても、図47(C)に示すように、フィル
タ44の回動を防止できる。
【0151】図48(A)〜(D)は循環フィルタの更
に他の例説明図である。図48(A)はその側面図、図
48(B)はその正面図、図48(C)はその側面図、
図48(D)はその正面図である。
【0152】図48(A)、(B)に示すように、フィ
ルタ44の枠44−1の上下に、一対の凸部44−3、
44−6が設けられている。一方、ベース10の上側1
0−1と下側10−2とに、凹部106、108が設け
られている。従って、フィルタ44は、上下で固定され
る。
【0153】次に、図48(D)に示すように、フィル
タ44の枠44−1の上部には、2つの凸部44−3、
44−4が設けられている。一方、フィルタ44の枠4
4−1の下部には、1つの凸部44−6が設けられる。
従って、この実施例は、図47(A)と図48(A)の
実施例を組み合わせたものである。これにより、フィル
タ44の回動を防止できる。これとともに、フィルタ4
4の下側の移動を防止できる。
【0154】図49(A)〜(D)は循環フィルタの別
の実施例説明図である。図49(A)はその側面図、図
49(B)はその正面図、図49(C)、図49(D)
はその正面図である。
【0155】図49(A)、(B)に示すように、フィ
ルタ44の枠44−1の上側には、長円形の凸部44−
5が設けられている。一方、フィルタ44の枠44−1
の下側には、半円形の凸部44−6が設けられている。
【0156】この実施例でも、フィルタ44の上下に凸
部44−5、44−6を設けているため、フィルタ44
の上下で固定できる。しかも、フィルタ44の上側の凸
部44−5は長円形のため、フィルタ44の回動も防止
できる。
【0157】図49(C)の例は、フィルタ44の固定
枠44−1を変形しない丈夫なものとしている。そし
て、枠44−1に、凸部44−3を設けている。一方、
ベース10の上側10−1は若干撓むことができる薄さ
にしてある。このベース10の上側10−1には、凹部
106が設けられている。
【0158】次に、図49(C)に示すように、ベース
10の側面からフィルタ44を挿入する。この時、ベー
ス10の上側10−1が柔軟性を有するため、上側フレ
ーム10−1が変形する。このため、枠44−1に凸部
44−3があっても、ベース10間に挿入できる。そし
て、図49(D)に示すように、フィルタ44の凸部4
4−3が、ベース10の凹部106に嵌め込まれ、位置
が固定される。
【0159】図50(A)〜(D)は循環フィルタの更
に別の実施例説明図である。図50(A)、図50
(B)はその正面図、図50(C)はその側面図、図5
0(D)はその正面図である。
【0160】図50(A)に示すように、フィルタ44
の固定枠44−1を柔軟性のあるものとしている。そし
て、枠44−1に、凸部44−3を設けている。一方、
ベース10の上側10−1は若干撓むことができる薄さ
にしてある。このベース10の上側10−1には、凹部
106が設けられている。
【0161】次に、図50(A)に示すように、ベース
10の側面からフィルタ44を挿入する。この時、フィ
ルタ44の枠44−1及びベース10の上側10−1が
柔軟性を有するため、枠44−1及び上側フレーム10
−1が変形する。このため、枠44−1に凸部44−3
があっても、ベース10間に挿入できる。そして、図5
0(B)に示すように、フィルタ44の凸部44−3
が、ベース10の凹部106に嵌め込まれ、位置が固定
される。
【0162】次に、図50(C)、(D)の例では、フ
ィルタ44の枠44−1に、凹部44−7を設けてい
る。一方、ベース10の上側フレーム10−1には、凸
部108を設けてある。
【0163】このようにしても、フィルタ44の挿入時
に、枠44−1又は上側フレーム10−1が変形して、
フィルタ44の凹部44−7が、ベース10の凸部10
8に嵌め込まれ、位置が固定される。
【0164】このように、左右分割型のベースであって
も、フィルタを容易にセットでき、且つ交換も容易であ
る。 (h)他の実施例の説明 上述の実施例の他に、本発明は、次のような変形が可能
である。
【0165】上述の実施例では、スプリングアームを
アームに斜めに取り付けているが、ジンバルを斜めに取
り付けても良く、同様に、アーム先端を斜めに形成して
も良い。
【0166】磁気ディスクの収容枚数は、これに限ら
れず、10枚等他の枚数であっても良い。
【0167】リードヘッドをMR素子、ライトヘッド
をインダクティブ素子としたが、他のリードヘッドとラ
イトヘッドが分離されたヘッドに適用できる。
【0168】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であり、これ
らを本発明の範囲から排除するものではない。
【0169】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果を奏する。
【0170】ベースとカバーの分割線を斜めとしたた
め、1つの開口で、磁気ディスク及びアクチュエータを
取り付けでき、剛性が高い。このため、アクチュエータ
シャフトの倒れを防止でき、磁気ヘッドのトラック位置
づれを防止できる。
【0171】斜めの開口のため、磁気ディスクとアク
チュエータとの取り付け作業も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例磁気ディスク装置の外観図で
ある。
【図3】図2の磁気ディスク装置の上断面図である。
【図4】図2の磁気ディスク装置の横断面図である。
【図5】図2の磁気ディスク装置の分解図である。
【図6】図2の磁気ディスク装置のベースの構造図であ
る。
【図7】サーボトラック書き込み動作の説明図である。
【図8】スピンドルモータの断面図である。
【図9】図8のコイルの説明図である。
【図10】図3におけるベースとカバーの分離図であ
る。
【図11】図2の磁気ディスク装置の下面図である。
【図12】図3の磁気ディスク装置のヨー角の説明図で
ある。
【図13】図12おけるヨー角と半径の関係図である。
【図14】ヨー角とR/Bの関係図である。
【図15】ヨー角変化幅補正の説明図である。
【図16】ヨー角変化幅と絶対値補正の説明図(その
1)である。
【図17】ヨー角変化幅と絶対値補正の説明図(その
2)である。
【図18】ヨー角絶対値補正の説明図である。
【図19】図3におけるアクチュエータの上面図であ
る。
【図20】図19のアクチュエータの構成図である。
【図21】図19のアクチュエータ製作の説明図であ
る。
【図22】図19のアクチュエータ先端の拡大図であ
る。
【図23】図19のアクチュエータ製作の他の例説明図
である。
【図24】図19のアクチュエータのための中継FPC
の構成図である。
【図25】図24の中継FPCの他の例の構成図であ
る。
【図26】図24の中継FPCのためのFPC基板の左
半面図である。
【図27】図24の中継FPCのためのFPC基板の右
半面図である。
【図28】図24の中継FPCのためのメインFPCの
端部拡大図である。
【図29】図28のFPC基板の取り付け工程図(その
1)である。
【図30】図28のFPC基板の取り付け工程図(その
2)である。
【図31】図28のFPC基板の取り付け工程図(その
3)である。
【図32】図28のFPC基板の取り付け工程図(その
4)である。
【図33】図3のリトラクタ機構の正面図である。
【図34】図33のリトラクタ機構の分解図である。
【図35】図33のリトラクタ機構の動作説明図であ
る。
【図36】図35のA部拡大図である。
【図37】図3のコネクタの説明図である。
【図38】図37のコネクタ固定動作説明図である。
【図39】図38のコネクタ固定動作の拡大図である。
【図40】図3のアクチュエータロック機構の上面図で
ある。
【図41】図40の漏れ磁束機構の説明図である。
【図42】図40のロック機構の説明図である。
【図43】図40の漏れ磁束機構の他の例説明図であ
る。
【図44】図40のアクチュエータロック機構の別の例
説明図である。
【図45】図3の循環フィルタの構成図である。
【図46】図45の循環フィルタの取り付け図である。
【図47】図45の循環フィルタの他の例説明図であ
る。
【図48】図45の循環フィルタの更に他の例説明図で
ある。
【図49】図45の循環フィルタの別の例説明図であ
る。
【図50】図45の循環フィルタの更に別の例説明図で
ある。
【図51】従来技術の説明図(その1)である。
【図52】従来技術の説明図(その2)である。
【符号の説明】
10 ベース 11 カバー 20 磁気ディスク 22 スピンドルモータ 30 磁気ヘッド 32 ロータリアクチュエータ 33 アーム 34 スプリングアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 満彰 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 鹿野 和則 山形県東根市大字東根元東根字大森5400番 2 株式会社山形富士通内 (72)発明者 石川 正人 山形県東根市大字東根元東根字大森5400番 2 株式会社山形富士通内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1枚の磁気ディスク(20)
    と、 前記磁気ディスク(20)を回転させる回転手段(2
    2)と、 磁気ディスク(20)に情報を書き込み、且つ読み出す
    ための磁気ヘッド(30)と、 前記磁気ヘッド(30)を先端に備え、前記磁気ヘッド
    (30)を前記磁気ディスク(20)のトラックを横断
    する方向に移動させる回転型アクチュエータ(32)
    と、 前記回転手段(21)と前記回転型アクチュエータ(3
    2)の固定シャフトの両端が固定されたコの字形状のベ
    ース(10)と、前記ベース(10)に嵌め合わされる
    カバー(11)とを含み、前記ベース(10)と前記カ
    バー(11)との分割面を磁気ディスク装置の長辺に対
    し、斜めに形成したエンクロージャーとを有することを
    特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気ヘッド(30)は、ライトヘッ
    ド(30−1)とリードヘッド(30−2)とを含み、
    前記ライトヘッド(30−1)がインダクティブヘッド
    であり、前記リードヘッド(30−2)が、磁気抵抗ヘ
    ッドであることを特徴とする請求項1の磁気ディスク装
    置。
  3. 【請求項3】 前記エンクロージャーに絶縁のための粉
    体塗装を施したことを特徴とする請求項1又は2の磁気
    ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記ベース(10)又は前記カバー(1
    1)の少なくとも一方に設けられ、サーボライトのため
    に前記回転型アクチュエータ(32)を移動するピンを
    挿入するための窓(13)を有することを特徴とする請
    求項1の磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記ベース(10)と前記カバー(1
    1)の分割面が、前記磁気ヘッド(30)がその近傍で
    移動する位置に形成されたことを特徴とする請求項1の
    磁気ディスク装置。
JP4197199A 1999-02-19 1999-02-19 磁気ディスク装置 Pending JPH11288574A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4197199A JPH11288574A (ja) 1999-02-19 1999-02-19 磁気ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4197199A JPH11288574A (ja) 1999-02-19 1999-02-19 磁気ディスク装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34066793A Division JP2939937B2 (ja) 1993-12-07 1993-12-07 磁気ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11288574A true JPH11288574A (ja) 1999-10-19

Family

ID=12623092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4197199A Pending JPH11288574A (ja) 1999-02-19 1999-02-19 磁気ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11288574A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007102826A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Sanyo Electric Co Ltd 光ピックアップ装置およびその製造方法
US7224550B2 (en) * 2002-11-25 2007-05-29 Sae Magnetics (H.K.) Ltd. Hard disk drive device and method of assembling the hard disk drive device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7224550B2 (en) * 2002-11-25 2007-05-29 Sae Magnetics (H.K.) Ltd. Hard disk drive device and method of assembling the hard disk drive device
JP2007102826A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Sanyo Electric Co Ltd 光ピックアップ装置およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6243236B1 (en) Magnetic disk apparatus
US7733607B2 (en) Suspension with strengthening plate, head gimbal assembly, and disk drive unit with the same
US7165314B2 (en) Method for manufacturing a magnetic head arm assembly (HAA)
US7535680B2 (en) Micro-actuator with integrated trace and bonding pad support
US20130301164A1 (en) Disk drive suspension and manufacturing method therefor
EP1308933A2 (en) Hard disk drive comprising flexible printed circuit with damping material
US20230128010A1 (en) Gimbal Design With Increased Dimple Contact Force
US6219202B1 (en) Slider suspension assembly and method for attaching a slider to a suspension in a data-recording disk file including a flexible integrated cable having an aperture therein for permitting electrical contact
US8873202B2 (en) Head gimbal assembly in which flexure swing is suppressed and disk device including the same
JP4072911B2 (ja) データ記憶装置
US8064169B2 (en) Suspension for disc drive
US8040640B2 (en) Slider and micro-actuator assembly, head gimbal assembly, and disk drive unit with the same
JP2939937B2 (ja) 磁気ディスク装置
JPH11288574A (ja) 磁気ディスク装置
US20030002217A1 (en) Head suspension assembly, disk device, and head suspension assembly manufacturing method
CN109791780B (zh) 用于减少振动的被包装的数据存储设备组件及其组装方法
US11276425B2 (en) Disk device and manufacturing method thereof
US7554772B2 (en) Head gimbal assembly having an independent spacer therein and disk drive unit with the same
JP2007250172A (ja) U字形フレームと金属支持フレームとを備えているマイクロアクチュエータ、及びその製造方法
JP2004039235A (ja) ハードディスクドライブのアクチュエータロッキング装置
EP1594134B1 (en) Head suspension and information storage device
JP2007287234A (ja) ディスク・ドライブ装置及びそれに使用されるヘッド・アセンブリ
JPS62287480A (ja) 磁気デイスク装置用ヘツドアクチユエ−タ
JPH10162533A (ja) ヘッド支持機構及びこれを用いた記録再生装置
JP2020144957A (ja) ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020402