JPH10162533A - ヘッド支持機構及びこれを用いた記録再生装置 - Google Patents

ヘッド支持機構及びこれを用いた記録再生装置

Info

Publication number
JPH10162533A
JPH10162533A JP31895896A JP31895896A JPH10162533A JP H10162533 A JPH10162533 A JP H10162533A JP 31895896 A JP31895896 A JP 31895896A JP 31895896 A JP31895896 A JP 31895896A JP H10162533 A JPH10162533 A JP H10162533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
recording
disk
gimbal
reproducing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31895896A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Ito
淳 伊藤
Yasutaka Sasaki
康貴 佐々木
Kazuishi Tanimoto
一石 谷本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP31895896A priority Critical patent/JPH10162533A/ja
Publication of JPH10162533A publication Critical patent/JPH10162533A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ジンバル部分の形状を大型化させることなく、
ヘッドのシーク性能を十分確保することが可能なヘッド
支持機構、及びこれを用いた記録再生装置の提供。 【解決手段】回転可能な情報記録媒体であるディスク上
で情報の記録若しくは再生を行う記録再生素子を搭載し
た記録再生ヘッド1と、この記録再生ヘッド1を前記デ
ィスクの回転時に該ディスクに倣うように支持する可撓
部材2と、この可撓部材を支持する支持部材とを備え、
前記可撓部材2は、前記記録再生ヘッド1に関して前記
ディスクの半径方向の両側に伸びた複数の梁状部分3
と、前記ディスクの半径方向の同じ側に位置する前記複
数の梁状部材3の端部同士を連結する折り返し部分4と
から構成される可撓部5を備えていることを特徴とする
ヘッド支持機構及びこれを用いた記録再生装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体上で
情報の記録および再生を行う記録再生素子を備えた記録
再生ヘッドを支持するヘッド支持機構及びこれを用いた
記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ここでは、記録再生装置の一例として磁
気ディスク装置に関する従来技術について説明する。図
9は、従来の磁気ディスク装置に用いられるヘッド支持
機構の概要を示したもので、図9(a)は断面図、図9
(b)は側面図である。磁気ディスク装置においては、
記録再生素子を備えた記録再生ヘッド(以下「ヘッド」
という)101が情報記録媒体であるディスク102の
回転に伴って発生する空気流の動圧により、その全体も
しくは一部がディスク102から浮上した状態で情報の
記録再生が行われる。ヘッド101は、動作時にその姿
勢がディスク102に倣うようにジンバル(可撓部材)
103により支持される。ジンバルはサスペンション
(支持部材)104に支持され、サスペンション104
は空気流の動圧と釣り合うようにピボット105を介し
てヘッド101にディスク方向の押付荷重を付与する。
ここで、サスペンション104とジンバル103は一体
的に形成してもよい。なお、ヘッド支持機構は通常ヘッ
ドを含めたHGA(Head GimbalAssem
bly)として提供される場合が多い。
【0003】ここで、ジンバル103は、ディスク面内
の2つの軸まわりの姿勢変化に対する柔軟性が要求され
る。すなわち、図9に示すように、ひとつはディスク進
行方向(図中の矢印Bの方向)に沿った軸106まわり
の姿勢変化に対応するローリング方向(矢印107)の
柔軟性、もうひとつはそれと直交するディスク半径方向
の沿った軸108まわりの姿勢変化に対応するピッチン
グ方向(矢印109)の柔軟性である。
【0004】近年、ヘッドの低浮上化を実現すべく、ヘ
ッドの小型化が図られている。これに伴い、ディスクと
ヘッドとの間で発生する空気膜の剛性が低下する方向に
ある。従って、サスペンションやジンバルの取付誤差が
生じた場合等には、小さいモーメントでその誤差を吸収
する必要があり、ジンバルの柔軟性に対する要請は益々
高まっている。一方、ヘッドの接触部をディスクに接触
させた状態で情報の記録再生を行う場合には、接触部を
低荷重でかつ安定にディスクと接触させる必要がある。
かかる場合にも、同様に取付誤差の問題から、ジンバル
の柔軟性に対する要請がある。
【0005】図10は、第1の従来例にかかるジンバル
の構造を示したもので、図10(a)は平面図、図10
(b)はローリング方向の柔軟性を示す側面図、図10
(c)はピッチング方向の柔軟性を示す側面図である。
【0006】本従来例のジンバル103は、ディスク進
行方向に伸びる2本の梁状部材110で構成されてい
る。ここで、ローリング方向の姿勢変化は2本の梁状部
材の互いに逆方向に関する曲げによって吸収され(図1
0(b)参照)、ピッチング方向の姿勢変化は2本の梁
状部材の同方向に関する曲げによって吸収される(図1
0(c)参照)構成となっている。
【0007】ところが、このような構成においては、ヘ
ッド101のシーク時に、梁状部材のディスク面と平行
な方向に変形するモードの固有振動数をあまり高くする
ことができないため、より高い柔軟性を持たせるとシー
ク性能が十分確保できないという問題点がある。
【0008】図11は、第2の従来例にかかるジンバル
の構造を示したもので、図11(a)は平面図、図11
(b)はローリング方向の柔軟性を示す側面図、図11
(c)はピッチング方向の柔軟性を示す側面図である。
【0009】本従来例のジンバル103は、ディスク半
径方向に伸びる2本の梁状部材111で構成されてお
り、ローリング方向の姿勢変化は2本の梁状部材の曲げ
によって吸収され(図11(b)参照)ピッチング方向
の姿勢変化は2本の梁状部材のねじりによって吸収され
る(図11(c)参照)構成となっている。
【0010】ところが、このような構成のジンバル10
3においては、ローリング方向の柔軟性を十分確保する
ために梁状部材の長さを長くする必要があり、ジンバル
部分の形状が大型化するという問題点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の記録再生装置に用いられるヘッド支持機構を構成
するジンバルは、ヘッドのシーク時に、梁状部材のディ
スク面と平行な方向に変形するモードの固有振動数をあ
まり高くすることができないため、シーク性能が十分確
保できないという問題があった。また、ローリング方向
の柔軟性を十分確保するために梁状部材の長さを長くす
る必要があり、ジンバル部分の形状が大型化するという
問題点があった。
【0012】そこで、本発明では、上記問題点を解決
し、ジンバル部分の形状を大型化させることなく、ヘッ
ドのシーク性能を十分確保することが可能なヘッド支持
機構、及びこれを用いた記録再生装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明では、回転可能な情報記録媒体であるディスク上
で情報の記録若しくは再生を行う記録再生素子を搭載し
た記録再生ヘッドと、この記録再生ヘッドを前記ディス
クの回転時に該ディスクに倣うように支持する可撓部材
と、この可撓部材を支持する支持部材とを備えたヘッド
支持機構において、前記可撓部材は、前記記録再生ヘッ
ドに関して前記ディスクの半径方向の両側に伸びた複数
の梁状部分と、前記ディスクの半径方向の同じ側に位置
する前記複数の梁状部材の端部同士を連結する折り返し
部分とから構成される可撓部を備えていることを特徴と
するヘッド支持機構を提供する。
【0014】また、本発明では、回転可能な情報記録媒
体であるディスクと、このディスク上で情報の記録若し
くは再生を行う記録再生素子を搭載した記録再生ヘッド
と、この記録再生ヘッドを、前記ディスクの回転時に該
ディスクに倣うように支持する可撓部材と、この可撓部
材を支持する支持部材とを備えた記録再生装置におい
て、前記可撓部材は、前記記録再生ヘッドに関して前記
ディスクの半径方向の両側に伸びた複数の梁状部分と、
前記ディスクの半径方向の同じ側に位置する前記複数の
梁状部材の端部同士を連結する折り返し部分とから構成
される可撓部を備えていることを特徴とする記録再生装
置を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照しつつ詳細に説明する。ここでは、記録再生装
置の一例として、磁気ディスク装置について説明する
が、本発明はこの場合に限定されず、ヘッドをジンバル
(可撓部材)を介してサスペンション(支持部材)で支
持する形態を有する他の記録再生装置についても適用が
可能である。
【0016】まず、本発明の実施形態の説明に先立ち、
磁気ディスク装置の概要について説明する。図1は、ロ
ータリーアクチュエータを用いた磁気ディスク装置の概
略を示したものである。情報記録媒体であるディスク2
01は、スピンドル202に装着され、所定の回転数で
回転される。ディスク201上を浮上もしくは接触した
状態で情報の記録再生を行う磁気ギャップを搭載したヘ
ッド203は、薄板状のサスペンション204の先端に
図示しないジンバルを介して支持されている。サスペン
ション204は、図示しない駆動コイルを保持するボビ
ン部等を有するアクチュエータアーム205の一端に接
続されている。一方、アクチュエータアーム205の他
端には、リニアモータの一種であるボイスコイルモータ
206が設けられている。ボイスコイルモータ206
は、前記アクチュエータアーム205のボビン部に巻き
上げられた図示しない駆動コイルと、それを挟み込むよ
うに対向して配置された永久磁石及び対向ヨークからな
る磁気回路とから構成される。アクチュエータアーム2
05は、固定軸207の上下2カ所に設けられた図示し
ないボールベアリングによって保持され、ボイスコイル
モータ206により回転揺動が自在にできるようになっ
ている。
【0017】なお、ヘッド支持機構の概要については、
従来の技術の欄で図9を参照しつつ説明したので、ここ
では省略する次に、本発明に係るヘッド支持機構を構成
するジンバルの第1の実施形態について、図2を参照し
つつ説明する。図2は、本発明に係るヘッド支持機構を
構成するジンバルの第1の実施形態を示したもので、図
2(a)は平面図、図2(b)はローリング方向の柔軟
性を示す側面図、図2(c)はピッチング方向の柔軟性
を示す側面図である。
【0018】本実施形態にかかるヘッド支持機構におい
ては、ヘッド1を支持するジンバル2が、ヘッド1に関
してディスクの半径方向(図中の矢印Aの方向)の両側
に伸びた複数の梁状部分3と、ディスク半径方向の同じ
側に位置する前記複数の梁状部材3の端部同士を連結す
る折り返し部分4とからなる可撓部5を備えている。こ
こでは、折り返し部分4 で連結されていない梁状部分3
の端部が相互に連結されており、可撓部5は全体として
一連の環状をなしている。また、かかる可撓部5の一端
には図示しないサスペンションと接合される基部6が、
他端には磁気ヘッドが取付けられるヘッド取付部7がそ
れぞれ一体的に設けられている。
【0019】このような構成において、ローリング方向
の姿勢変化は、図2(b)に示すように、梁状部分3の
曲げによって吸収される。その際、梁状部分3が複数あ
り、これらが折り返し部分4により連続的に形成されて
いることから、姿勢変化は各梁状部材3に分散して吸収
される。即ち、図2(b)に示すように、ローリング方
向に姿勢変化が生じた場合、ヘッド1のディスクに対向
する面8を基準として、2本の梁状部分3がそれぞれθ
1,θ2づつ曲げ変形を生じることにより、全体として
サスペンションに接合されるジンバル2の基部6の面9
がθだけ傾いた状態でこの姿勢変化を吸収していること
がわかる。
【0020】また、ピッチング方向の姿勢変化は、図2
(c)に示すようにディスク半径方向に伸びた複数の梁
状部分3のねじれとして吸収される。この場合も、姿勢
変化は各梁状部分3に分散して吸収される。即ち、図2
(c)に示すように、ピッチング方向に姿勢変化が生じ
た場合、2本の梁状部分3がそれぞれθ1’,θ2’づ
つねじり変形を生じる。これにより、全体としては、ヘ
ッド1のディスクに対向する面8を基準として、サスペ
ンションに接合されるジンバル2の基部6の平面9が
θ’だけ傾いた状態でこの姿勢変化を吸収していること
がわかる。
【0021】このように、本実施形態によれば、ディス
ク半径方向の幅を最小限に止めつつ、複数の梁状部分3
を備えた可撓部5を形成することにより従来よりも柔軟
なジンバル2を実現することが可能となるとともに、梁
状部分3をディスクの半径方向に沿って配置することに
より、ヘッド1のシーク性能を十分確保することが可能
となる。
【0022】ところで、ヘッドの姿勢変化が大きい場
合、梁状部分3に大きな曲げ変形が生じ、ヘッド1とジ
ンバル2とが干渉する可能性がある。本実施形態におい
ては、かかるヘッド1とジンバル2との干渉を防止する
ため、ヘッド1のジンバル2と対向する面10を、ジン
バル取付面11から後退させることにより所定の逃げ隙
間を形成し、ジンバルの変形を許容する構成としてい
る。ここで、ヘッド1のジンバル2と対向する面10を
ジンバル取付面11から後退させるには、ジンバル取付
面11を除く部分を機械加工により除去するか、ジンバ
ル取付面11を構成する突出部をヘッド1のジンバル2
と対向する面10に積めばよい。
【0023】次に、ヘッドとジンバルとが干渉しないよ
うにするための本実施形態の変形例について、図3及び
図4を用いて説明する。図3は、本発明の第1実施形態
の第1変形例の概略を示したものであり、図3(a)は
ヘッドを取付けたジンバルの平面図、図3(b)はさら
にサスペンションを加えたヘッド支持機構の断面図であ
る。本変形例では、図9に示した従来のヘッド支持機構
と同様にピボット12を介してサスペンション13から
ヘッド1へ押付荷重を付与する構成としている。図中に
示したように、シンバル2 の基部6には、サスペンショ
ン13に設けられたピボット12を通すための孔部14
が設けられている。
【0024】かかる構成によれば、ヘッド1がディスク
上に押付けられた際、ピボット10の高さ分ジンバル2
が変形することによりヘッド1とジンバル2との間に逃
げ隙間が形成されることから、ヘッド1とジンバル2と
の干渉が防止される。
【0025】図4は、本発明の第1実施形態の第2変形
例の概略を示したものであり、図3(a)はヘッドを取
付けたジンバルの平面図、図3(b)はその断面図であ
る。本変形例では、ジンバル2の基部6にピボット15
が設けられている。かかる構成でも、ヘッド1がディス
ク上に押付けられた際、ピボット15の高さ分ジンバル
2が変形することによりヘッド1とジンバル2との間に
逃げ隙間が形成されることから、ヘッド1とジンバル2
との干渉が防止される。
【0026】次に、本発明に係るヘッド支持機構を構成
するジンバルの第2の実施形態について、図5を参照し
つつ説明する。図5は、本発明に係るヘッド支持機構を
構成するジンバルの第2の実施形態を示した平面図であ
る。ここで、図2に示した第1の実施形態と同一部分及
び同一機能を有する部分に関しては、同一の符号を用い
ることにより重複説明を省略する(以下の各図面におい
ても同様とする)。
【0027】本実施形態にかかるヘッド支持機構におい
ても、上記した第1の実施形態と同様に、ヘッド1を支
持するジンバル2が、ヘッド1に関してディスクの半径
方向の両側に伸びた複数の梁状部分3と、ディスク半径
方向の同じ側に位置する前記複数の梁状部材3の端部同
士を連結する折り返し部分4、16とからなる可撓部5
を備えている。本実施形態では、ジンバル2の柔軟性を
より高めるために、ディスク半径方向の同じ側に複数の
折り返し部分4,16を構成することにより、梁状部分
3の数を増加させている。なお、梁状部分3及び折り返
し部分4,16の数は、本実施形態に限定されず、必要
数設けるようにすればよい。
【0028】また、本実施形態においては、ディスクの
半径方向の両側に位置する折り返し部分のうち、相互に
近接する折り返し部分16同士の間に所定の間隔を設
け、その間にヘッド取付部7が位置するように構成して
いる。かかるヘッド取付部7は、ディスク進行方向に十
分長く構成されているため、ヘッド1を取付ける際のヘ
ッド取付部7とヘッド1との平行度を容易に確保するこ
とができる。
【0029】本実施形態の構成によれば、上記した第1
の実施形態と同様の原理により、ディスク半径方向の幅
を最小限に止めつつ、より柔軟なジンバルを実現するこ
とが可能となるとともに、ヘッドのシーク性能を十分確
保することが可能となる。
【0030】次に、本発明に係るヘッド支持機構を構成
するジンバルの第3の実施形態について、図6を参照し
つつ説明する。図6は、本発明に係るヘッド支持機構の
第3の実施形態を示した平面図である。
【0031】本実施形態にかかるヘッド支持機構におい
ても、上記した第1、第2の実施形態と同様に、ヘッド
1を支持するジンバル2が、ヘッド1に関してディスク
の半径方向の両側に伸びた複数の梁状部分3と、ディス
ク半径方向の同じ側に位置する前記複数の梁状部材3の
端部同士を連結する折り返し部分4とからなる可撓部5
を備えている。
【0032】本実施形態では、ジンバル2の柔軟性をよ
り高めるために、上記した第1の実施形態で説明した環
状の可撓部5をディスク進行方向に沿って並列に配置す
ることにより、梁状部分3の数を増加させている。な
お、本実施形態においては、近接する梁状部分3の間に
単一の連接部分17を一体的に設けることにより、並列
に配置された環状の可撓部5を一体化している。
【0033】このような構成においても、上記した第1
の実施形態と同様の原理により、ディスク半径方向の幅
を最小限に止めつつ、より柔軟なジンバルを実現するこ
とが可能となるとともに、ヘッドのシーク性能を十分確
保することが可能となる。
【0034】次に、本発明に係るヘッド支持機構を構成
するジンバルの第4の実施形態について、図7を参照し
つつ説明する。図7は、本発明に係るヘッド支持機構の
第3の実施形態を示した平面図である。
【0035】本実施形態は、本発明にかかるヘッド支持
機構と略T字型形状を有するヘッドとの組合せにかかる
ものである。略T字型形状を有するヘッドに関しては、
特開平7−307069号公報を参照されたい。
【0036】上記した第1乃至第3の実施形態もしくは
その変形例にあっては、姿勢変化が大きい場合、これを
吸収する際に、ヘッドとジンバルとが干渉するのを防止
する必要があった。これに対し、本実施形態では、ヘッ
ドのディスク半径方向の幅が小さくなっている部分に、
同方向に延びた複数の梁状部分3を位置させるととも
に、ヘッドの幅が大きくなっている部分と干渉しないよ
うにジンバル2の基部6に切欠部18を設けることによ
り、ローリング方向の姿勢変化が大きい場合でも、ヘッ
ド1とジンバル2とが干渉しない構成とすることができ
る。このような構成においても、上記した第1の実施形
態と同様の原理により、ディスク半径方向の幅を最小限
に止めつつ、より柔軟なジンバルを実現することが可能
となるとともに、ヘッドのシーク性能を十分確保するこ
とが可能となる。
【0037】次に、本発明に係るヘッド支持機構を構成
するジンバルの第5の実施形態について、図8を参照し
つつ説明する。図8は、本発明に係るヘッド支持機構の
第5の実施形態を示した平面図である。
【0038】上記した各実施形態においては、ディスク
半径方向に伸びた複数の梁状部分3と、これらを連結す
る折り返し部分4とからなる可撓部5が、ジンバル2の
ヘッド取付部7と基部6との間に位置する構成となって
いた。このため、姿勢変化が大きい場合、ディスクの半
径方向に伸びた梁状部分3の曲げ変形に伴い、ヘッドと
ジンバルとが干渉するのを防止する必要があった。
【0039】これに対して、本実施形態では、ディスク
半径方向に伸びた複数の梁状部分3と、これらを連結す
る折り返し部分4からなる可撓部5をヘッド取付部7に
関して基部6とは反対側に設けるとともに、かかる可撓
部5及びヘッド1と基部とが干渉しないように、基部6
に切欠部19を設けている。かかる構成によれば、姿勢
変化が大きい場合でも、ヘッド1とジンバル2とが干渉
しない構成とすることができる。このような構成におい
ても、上記した第1の実施形態と同様の原理により、デ
ィスク半径方向の幅を最小限に止めつつ、より柔軟なジ
ンバルを実現することが可能となるとともに、ヘッドの
シーク性能を十分確保することが可能となる。
【0040】以上説明した本発明の実施形態において
は、ジンバルの基部とサスペンションとを接合すること
によりヘッド支持機構を構成する場合について説明した
が、本発明はそのような場合に限定されず、基部をその
まま延長することによりサスペンションの役割を兼ねる
ようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ジンバル部分の形状を大型化させることなく、ヘッドの
シーク性能を十分確保することが可能なヘッド支持機
構、及びこれを用いた記録再生装置を提供することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロータリーアクチュエータを用いた磁気ディス
ク装置の概略を示した図。
【図2】本発明に係るヘッド支持機構を構成するジンバ
ルの第1の実施形態の概略を示した図。
【図3】本発明に係るヘッド支持機構を構成するジンバ
ルの第1の実施形態の第1変形例の概略を示した図。
【図4】本発明に係るヘッド支持機構を構成するジンバ
ルの第1の実施形態の第2変形例の概略を示した図。
【図5】本発明に係るヘッド支持機構を構成するジンバ
ルの第2の実施形態の概略を示した図。
【図6】本発明に係るヘッド支持機構を構成するジンバ
ルの第3の実施形態の概略を示した図。
【図7】本発明に係るヘッド支持機構を構成するジンバ
ルの第4の実施形態の概略を示した図。
【図8】本発明に係るヘッド支持機構を構成するジンバ
ルの第5の実施形態の概略を示した図。
【図9】磁気ディスク装置に用いられるヘッド支持機構
の概略を示した図。
【図10】第1の従来例にかかるジンバルの構造を示し
た図。
【図11】第2の従来例にかかるジンバルの構造を示し
た図。
【符号の説明】
1 ヘッド(記録再生ヘッド) 2 ジンバル(可撓部材) 3 梁状部分 4 折り返し部分 5 可撓部 6 基部 7 ヘッド取付部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転可能な情報記録媒体であるディスク上
    で情報の記録若しくは再生を行う記録再生素子を搭載し
    た記録再生ヘッドと、この記録再生ヘッドを前記ディス
    クの回転時に該ディスクに倣うように支持する可撓部材
    と、この可撓部材を支持する支持部材とを備えたヘッド
    支持機構において、 前記可撓部材は、前記記録再生ヘッドに関して前記ディ
    スクの半径方向の両側に伸びた複数の梁状部分と、前記
    ディスクの半径方向の同じ側に位置する前記複数の梁状
    部材の端部同士を連結する折り返し部分とから構成され
    る可撓部を備えていることを特徴とするヘッド支持機
    構。
  2. 【請求項2】前記可撓部材と前記支持部材とは一体的に
    形成されることを特徴とする請求項1記載のヘッド支持
    機構。
  3. 【請求項3】回転可能な情報記録媒体であるディスク
    と、このディスク上で情報の記録若しくは再生を行う記
    録再生素子を搭載した記録再生ヘッドと、この記録再生
    ヘッドを、前記ディスクの回転時に該ディスクに倣うよ
    うに支持する可撓部材と、この可撓部材を支持する支持
    部材とを備えた記録再生装置において、 前記可撓部材は、前記記録再生ヘッドに関して前記ディ
    スクの半径方向の両側に伸びた複数の梁状部分と、前記
    ディスクの半径方向の同じ側に位置する前記複数の梁状
    部材の端部同士を連結する折り返し部分とから構成され
    る可撓部を備えていることを特徴とする記録再生装置。
  4. 【請求項4】前記可撓部材と前記支持部材とは一体的に
    形成されることを特徴とする請求項3記載の記録再生装
    置。
JP31895896A 1996-11-29 1996-11-29 ヘッド支持機構及びこれを用いた記録再生装置 Pending JPH10162533A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31895896A JPH10162533A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 ヘッド支持機構及びこれを用いた記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31895896A JPH10162533A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 ヘッド支持機構及びこれを用いた記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10162533A true JPH10162533A (ja) 1998-06-19

Family

ID=18104898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31895896A Pending JPH10162533A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 ヘッド支持機構及びこれを用いた記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10162533A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6246547B1 (en) * 1999-02-16 2001-06-12 Read-Rite Corporation Low profile flexure and slider-flexure assembly
JP2007213793A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Shinka Jitsugyo Kk スライダ実装体およびその製造方法。

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6246547B1 (en) * 1999-02-16 2001-06-12 Read-Rite Corporation Low profile flexure and slider-flexure assembly
JP2007213793A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Shinka Jitsugyo Kk スライダ実装体およびその製造方法。

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6055132A (en) Integrated lead suspension flexure for attaching a micro-actuator with a transducer slider
US6765759B2 (en) Resonance four piece suspension
JPH0673229B2 (ja) 磁気ヘツド駆動装置
US6128164A (en) Baseplate design for the arm and suspension assembly for minimal gram-force and z-height variation
US5936808A (en) Disk drive rotary actuator having arm with cross-member containing elastomeric damping member
JP2767666B2 (ja) 磁気ヘッド用スプリングアーム
US20070115591A1 (en) Suspension, head gimbal assembly and disk drive unit with the same
US7515385B1 (en) Band pivot bearing
JPH0721711A (ja) 磁気ディスク記憶装置
US5835307A (en) Magnetic disk unit having bent spring arm
US20030165033A1 (en) Head support device and recording regenerator having this head support device
US7551403B2 (en) HSA with air turbulence preventing structure for HGA, disk drive unit with the same, and manufacturing method thereof
JPH0834054B2 (ja) 固定ディスクドライブのヘッドおよびディスクのアセンブリ
JP3584306B2 (ja) 磁気記録装置
JPH10162533A (ja) ヘッド支持機構及びこれを用いた記録再生装置
CN1321419C (zh) 头支承装置及使用该装置的磁盘装置
US6055131A (en) Magnetic head suspension having selected thicknesses for enhancing rigidity
JP3434967B2 (ja) アクチュエータ構造及びこれを使用する記録再生装置
JP2730250B2 (ja) トランスジューサの位置決め装置
US7460341B2 (en) Magnetic disk device and suspension having multiple arm portions of varying lengths
JPH0373482A (ja) 磁気ディスク装置
JPH01113966A (ja) 磁気デイスク装置
EP0721181A2 (en) Rotary-type information recording/reproducing apparatus
JP3289307B2 (ja) 磁気ディスク装置
JPH11345474A (ja) 磁気ディスク装置