JPH11287923A - 光結合システムおよびその作製方法 - Google Patents

光結合システムおよびその作製方法

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JPH11287923A
JPH11287923A JP11041744A JP4174499A JPH11287923A JP H11287923 A JPH11287923 A JP H11287923A JP 11041744 A JP11041744 A JP 11041744A JP 4174499 A JP4174499 A JP 4174499A JP H11287923 A JPH11287923 A JP H11287923A
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coupling
optical
optical element
lens
coupling system
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JP11041744A
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Josef Finak
フィネク ジョーゼフ
Neil Teitelbaum
タイテルバウム ネイル
Yihao Cheng
チェン イハオ
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JDS Fitel Inc
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/28Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals
    • G02B6/293Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals with wavelength selective means
    • G02B6/29346Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals with wavelength selective means operating by wave or beam interference
    • G02B6/29361Interference filters, e.g. multilayer coatings, thin film filters, dichroic splitters or mirrors based on multilayers, WDM filters
    • G02B6/2937In line lens-filtering-lens devices, i.e. elements arranged along a line and mountable in a cylindrical package for compactness, e.g. 3- port device with GRIN lenses sandwiching a single filter operating at normal incidence in a tubular package
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/32Optical coupling means having lens focusing means positioned between opposed fibre ends

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光要素間に所定の間隔と角度的方向付けを持
つ信頼性のある光結合システムを提供する。 【解決手段】 フェルール12に収納したファイバー1
4とレンズ16を結合するときに、エポキシ層等により
光透過を遮らない中央開放領域20と、フェルール12
とレンズ16の結合端面15,17を結合するための相
対する平らな表面21を持つスタンドオフ要素20を設
ける。使用に当って、開放領域20をファイバー14の
端部およびレンズ16の希望するポートと整合し、エポ
キシ等の接着剤により前記表面21を前記結合端面1
5,17に取り付け、中央開放領域20にエポキシは適
用しない。ファイバー14とレンズ16との整合はスタ
ンドオフ要素20の平らな表面21により確立される。
エポキシを介さず中央開放領域20を通して光伝搬させ
ることで、損失を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光要素同士を結合
する際に光要素間の信頼性のある、特に画一的な結合を
提供する光結合システムおよびその作製方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】最も一般的な光接続(光結合)は、ファ
イバー(光ファイバ)とグレーデッド・インデックス
(GRIN)レンズのような視準レンズ間の接続である。こ
のような光結合はファイバー結合とも呼ばれるものであ
り、従来の一般的な結合器システム(結合器を用いた光
結合システム)は、支持フェルール内に支持したファイ
バー端部をスリーブ内に設け、フェルールの側面でレン
ズをスリーブの内腔に取り付けることにより、スリーブ
内でファイバとレンズとが連結されるようなスリーブを
有する。
【0003】図8は、このような従来の光結合システム
(光結合要素ともいう)の一例を示すものであり、同図
には、フェルール12内部のファイバー14、およびレ
ンズ16がその中で連結されているスリーブ30を組み
込んだ光結合システムが示されている。フェルール12
の側面とスリーブ30の内壁との間にエポキシ32が設
けられており、レンズ16とスリーブ30の内壁との間
にエポキシ32が設けられており、従来の一般的な光結
合システムにおいては、このように、結合器としてのス
リーブ30の内壁に光要素を取付けている。
【0004】このような光結合システムにおいては、例
えば、レンズ16の直径、フェルール12の直径、ある
いはフェルール12内の内腔の大きさ、および位置の製
造上の裕度はバラツキを生じ、このバラツキのため、こ
の種の光結合システムにおいては、例えばファイバー1
4とレンズ16との結合のような、光要素の光結合に正
確な整合を果たすことが困難になる。すなわち、スリー
ブ30は、フェルール12、あるいはレンズ16をその
最大の裕度で取り付けるために十分に大きな内径を持た
なければならないため、結果的に、より小さな構成要素
(すなわちファイバー14等)はスリーブ内で不用意に
傾けられる。
【0005】したがって、フェルール12内のファイバ
ー14の端部は常に同心的ではない。すなわち、フェル
ール12の内径がファイバー14に対して非常に大きか
ったり、フェルール12の内腔からファイバー14が完
全に芯出しされていなければ、ファイバー14のレンズ
16に対する配列を調整、あるいは整合することが必要
となる。このような整合を結合スリーブ30の中で行な
うには限界がある。
【0006】また、環境の温度変化もスリーブ結合器内
の光部品の結合状態を変化させる構成要素になる。すな
わち、環境の温度変化が結合の質にさらに悪影響を与え
る。それゆえ、多くの例では、ファイバーがレンズの光
軸に整合されるよりも、寧ろそれに近接したレンズのポ
ートに整合される方が好ましい場合がある。スリーブ結
合器の内部でこのようなことを調整することは不可能で
ある。
【0007】光結合システムの別の一般的な例は、ファ
イバー14をフェルール12、あるいはファイバー管の
中に置き、管の端面をレンズ16の面に直接合わせ、そ
の間にエポキシ32の層を適用することにより連結して
ファイバーをグレーデッド・インデックス(GRIN)レン
ズのようなレンズ16に結合することである。図9に
は、このような光結合システムの一例が示されており、
この光結合システムにおいては、同図に示すように、フ
ァイバー14の端部を支持するフェルール12の結合端
面がレンズ16の結合端面とエポキシ32の層で直接連
結されている。
【0008】このように、レンズ16とフェルール12
を直接エポキシ32により接続する光接続(光結合)
は、結合される構成要素の整合を容易にし、均一な連結
を与える。レンズ16およびフェルール12の端面は、
結合に際して望ましくない傾斜角を防ぐために信頼性を
もって平面に形成される。レンズ16の光軸近傍にファ
イバー14の位置取りを行なうことは、図8に示したよ
うなスリーブ結合器による規制なしに可能である。ま
た、フェルール12内でファイバー14が偏心していて
も、この偏心を補償する比較的容易な整合が可能であ
る。すなわち、フェルール12内でファイバー14が偏
心しているときには、その偏心量に対応させてレンズ1
6を比較的容易に位置合わせすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エポキ
シ32は光の透過に対して完全に透明ではなく、あるい
は光透過性が均一ではない。したがって、エポキシ32
の層を通した光の透過は、ある程度の損失を招く。
【0010】ファイバー14の端部をレンズ16のよう
な光要素に結合するために、三つの位置変数、すなわち
構成要素間の間隔、光軸に対する結合点、および結合角
度がある。しかしながら、従来用いられている通常の結
合技術は、構成要素間の間隔、あるいは結合角度を調整
する便利な方法を提供しない。
【0011】すなわち、光要素の光結合を行なうときに
は、構成要素間の距離を、精密に設定された設定距離と
することがしばしば望まれるが、これは、図9に示した
ように、直接エポキシ32により光要素同士を結合する
接続では不可能である。一般的に、構成要素間の距離を
精密な設定距離とすることは、例えば基準となる基板上
に望ましい間隔を介して構成要素を配置し、配置した位
置において構成要素を接着剤で固定することにより達成
される。したがって、上記のように、基板などの基準を
持たずに、光要素同士を直接エポキシ32により結合す
る方法によると、正確な分離、あるいは整合、および角
度的位置取りを行うことは困難である。
【0012】また、上記のようにエポキシ32により結
合する方法は、制御された結合器間隔に加えて、必要な
結合角度が変化する。正確な結合角度は、低損失結合を
行なうためには極めて微妙である。本出願と同じ企業に
譲渡された審査中の出願No.09/015,325において、入力
および出力ポートが二つの(GRINレンズ等の)視準レン
ズの光軸近傍に配置されている時には、入力ポートと出
力ポートとレンズとの実質的な結合損失は、第一GRINレ
ンズ、あるいは他のタイプの視準レンズの入力ポート
と、第二視準レンズの出力ポート間で発生するというこ
とが記されている。また、このとき、レンズ間の距離、
すなわち間隙も重要である、ということが記されてい
る。
【0013】フィルタのような光要素はGRINレンズ間に
間隙を生じる。言い換えると、フィルタのようの光要素
をGRINレンズ間に設けると、レンズとレンズとの間には
その分だけ距離が生じることになり、第一GRINレンズを
通して入力ポートから伝播するビームは、出力ポートに
向かってフィルタなどの光要素を横切り、そして第二レ
ンズに入射するとき、ビームを第二レンズの光軸に対し
てオフセットしてシフトさせる、という結果になる。例
えば、このビームシフトが下方へシフトするとき、出力
ビームの上方への出射に繋がり、したがって、出力ビー
ムはレンズの光軸に対して必ずしも平行でない方向に出
力する。
【0014】そのため、もし、上記のように、二つのレ
ンズ間にフィルタを設けたレンズ組立体の出力にファイ
バーを設け、レンズとファイバーとを光結合する場合、
ファイバーがレンズの光軸に関して適当な角度で備えら
れていれば、より効率的な結合が達成される。
【0015】光要素間の信頼される結合手段を提供する
結合システムを提供することが望まれている。さらに、
エポキシ層を通した透過によって妨害を受けない結合シ
ステムを提供することが望まれている。また光要素間の
間隔を正確に制御でき、かつ結合の整合と角度の調整を
提供できる結合システムを提供することが望まれてい
る。
【0016】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、光要素間の光結合
が例えばエポキシなどにより光の透過を防止されること
なく行われ、光要素間の間隔や角度を適切にすることが
可能な、光結合の信頼性の高い光結合システムを提供す
ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、光結合システムの第1
の発明は、第一光要素を第二光要素に連結する光結合シ
ステムにおいて、前記第一光要素と前記第二光要素間
に、光を遮るもののない光透過領域と前記第一光要素の
結合端面に取付ける第一面と前記第二光要素の結合端面
に取付ける第二面とを持つスタンドオフ要素を設ける構
成をもって課題を解決する手段としている。
【0018】また、光結合システムの第2の発明は、上
記第1の発明の構成に加え、前記スタンドオフ要素の光
透過領域は、第一光要素と第二光要素間の整合調整用の
裕度を与えるために、第一光要素と第二光要素の間を透
過する一本以上のビームよりも大きい構成をもって課題
を解決する手段としている。
【0019】さらに、光結合システムの第3の発明は、
上記第1の発明の構成に加え、前記スタンドオフ要素の
第一面と第二面は共に平面に形成され、これら第一面と
第二面の間に所定の厚みが形成されて両者の面は実質的
に平行と成している構成をもって課題を解決する手段と
している。
【0020】さらに、光結合システムの第4の発明は、
上記第1の発明の構成に加え、前記スタンドオフ要素の
第一面と第二面の少なくとも一つは、第一光要素と第二
光要素との結合の軸に対してある角度を有する平らな表
面である構成をもって課題を解決する手段としている。
【0021】さらに、光結合システムの第5の発明は、
上記第4の発明の構成に加え、前記スタンドオフ要素の
第一面と第二面の少なくとも一つは、第一光要素または
第二光要素の結合端面に等しい角度で形成されている構
成をもって課題を解決する手段としている。
【0022】さらに、光結合システムの第6の発明は、
上記第4の発明の構成に加え、前記スタンドオフ要素の
第一面と第二面の少なくとも一つは、第一光要素または
第二光要素の結合端面をコンプリメントする角度に形成
されている(an angle complimentary to the coupling
end face of the first optical element or the seco
nd optical element)構成をもって課題を解決する手段
としている。
【0023】さらに、光結合システムの第7の発明は、
上記第1の発明の構成に加え、前記スタンドオフ要素は
中央に開口部を持った環状要素である構成をもって課題
を解決する手段としている。
【0024】さらに、光結合システムの第8の発明は、
上記第1の発明の構成に加え、前記スタンドオフ要素は
光を遮らずに通過させる開口部を持つU字形要素を有す
る構成をもって課題を解決する手段としている。
【0025】さらに、光結合システムの第9の発明は、
上記第1の発明の構成に加え、前記スタンドオフ要素の
第一面と第二面に接着層を含む構成をもって課題を解決
する手段としている。
【0026】さらに、光結合システムの第10の発明
は、上記第1の発明の構成に加え、前記第一光要素はフ
ァイバー端部を支持するハウジングを有する構成をもっ
て課題を解決する手段としている。
【0027】さらに、光結合システムの第11の発明
は、上記第10の発明の構成に加え、前記第二光要素は
視準レンズを有する構成をもって課題を解決する手段と
している。
【0028】さらに、光結合システムの第12の発明
は、結合端面を持ちファイバー端部を支持するハウジン
グと、ファイバー端部と光学的に結合する結合端面を持
つ第二光要素と、ハウジングと第二光要素を結合する結
合部材とを有し、該結合部材は前記結合端面を確実に結
びつけるための互いに相対する面と、光を透過する少な
くとも一つの開口部を有する構成をもって課題を解決す
る手段としている。
【0029】さらに、光結合システムの第13の発明
は、上記第12の発明の構成に加え、前記結合部材内の
開口部は、ファイバー端部と第二光要素間の整合調整用
の裕度を与えるために、そこを透過する一本以上のビー
ムよりも大きい構成をもって課題を解決する手段として
いる。
【0030】さらに、光結合システムの第14の発明
は、上記第12の発明の構成に加え、前記結合部材の相
対する面は、これらの面に取り付けられるハウジングの
結合端面と第二光要素を予め定めた間隔で実質的に平行
な面に規定する構成をもって課題を解決する手段として
いる。
【0031】さらに、光結合システムの第15の発明
は、上記第12の発明の構成に加え、前記ファイバーの
第二光要素のポートへの結合を確立するために、結合部
材の相対する面の一方からはハウジング受け入れ用の受
け入れ面を有する突出部が予め定められた距離だけ外側
に突出し、前記相対する面の他方からは第二光要素受け
入れ用の受け入れ面を有する突出部が予め定められた距
離だけ外側に突出している構成をもって課題を解決する
手段としている。
【0032】さらに、光結合システムの第16の発明
は、上記第12の発明の構成に加え、前記結合部材の相
対する面の一方側は、結合部材の他の相対する面によっ
て規定されるハウジングまたは第二光要素の結合端面の
一方側に対して、他方側の結合端面をある角度に規定す
る構成をもって課題を解決する手段としている。
【0033】さらに、光結合システムの第17の発明
は、上記第16の発明の構成に加え、前記結合部材の相
対する面の少なくとも一方側は、ハウジングまたは第二
光要素の結合端面と等しい角度に形成されている構成を
もって課題を解決する手段としている。
【0034】さらに、光結合システムの第18の発明
は、上記第16の発明の構成に加え、前記結合部材の相
対する面の少なくとも一方側は、ハウジングまたは第二
光要素の結合端面をコンプリメントする角度に形成され
ている(an angle complimentary to the coupling end
face of the housing or the second optical elemen
t)構成をもって課題を解決する手段としている。
【0035】さらに、光結合システムの第19の発明
は、上記第12の発明の構成に加え、前記結合部材の相
対する表面に接着層を含む構成をもって課題を解決する
手段としている。
【0036】さらに、光結合システムの第20の発明
は、上記第12の発明の構成に加え、前記第二光要素
は、レンズを有する構成をもって課題を解決する手段と
している。
【0037】さらに、本発明の光結合システムの作製方
法は、結合端面を持つ支持フェルールにファイバー端部
を収納し、該ファイバー端部に結合する結合端面を持つ
レンズを用意し、さらに、該レンズと前記フェルールの
各結合端面間の結合を整合するように適応された互いに
相対する面と光を透過させる開放区域とを有する結合部
材を用意し、該結合部材の相対する一方の面をフェルー
ルの結合端面に取付け、前記開放区域にフェルール内部
のファイバー端部を整合することにより該開放区域を通
して遮るもののない光透過を行わせるようにし、前記結
合部材の相対する他方の面を前記レンズの結合端面に取
付け、該レンズの希望する部分と前記結合部材の開放区
域とをファイバー端部に整合することを特徴とするファ
イバー端部をレンズに結合する構成をもって課題を解決
する手段としている。
【0038】上記構成の光結合システムの発明におい
て、例えば第1〜第11の発明のように、連結する第一
光要素と前記第二光要素間に、光を遮るもののない光透
過領域と前記第一光要素の結合端面に取付ける第一面と
前記第二光要素の結合端面に取付ける第二面とを持つス
タンドオフ要素を設けると、第一光要素と第二光要素と
の間を通る光は、この光を遮るもののない光透過領域を
通るため、第一光要素と第二光要素とをエポキシなどを
介して結合した場合と異なり、光要素間の光結合がエポ
キシなどにより光の透過を防止されることなく行われ
る。
【0039】また、第1〜第11の発明においては、第
一光要素の結合端面はスタンドオフ要素の第一面に取り
付けられ、第二光要素の結合端面はスタンドオフ要素の
第二面に取り付けられるため、例えば、スタンドオフ要
素の第一面と第二面を共に平面に形成し、これら第一面
と第二面の間に所定の厚みが形成されて両者の面を実質
的に平行と成したり、スタンドオフ要素の第一面と第二
面の少なくとも一つを、第一光要素と第二光要素との結
合の軸に対してある角度を有する平らな表面としたりし
て、適宜に形成することにより、光要素間の間隔や角度
を適切にすることが可能となるため、上記課題が解決さ
れる。
【0040】また、光結合システムの第12〜第20の
発明においても、上記と同様に、ハウジングの結合端面
と第二光要素の結合端面とを、これらを結びつけるため
の結合部材の互いに相対する面に取り付けて結合するこ
とにより、ハウジングと第二光要素間の光結合が、エポ
キシなどにより光の透過を防止されることなく行われ、
かつ、ハウジングと第二光要素間の間隔や角度を適切に
することが可能となるため、上記課題が解決される。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一構成要素についての重複説明は省略す
る。図1の(a)には、本発明に係る光結合システムの
第1実施形態例が示されており、符号10が付してあ
る。
【0042】本実施形態例は、第一光要素としてのフェ
ルール12を第二光要素としてのレンズ16に連結する
光結合システムであり、フェルール12にはファイバー
14の端部が支持されており、フェルール12は平らな
結合面(結合端面)15を持つ。この構成で一般的に用
いられるGRINレンズのようなレンズ16もまた平らな結
合面(結合端面)17を持つ。なお、フェルール12
は、ファイバー14の端部を支持するハウジングとして
機能する。
【0043】本実施形態例では、二つの結合面(ファイ
バー端部14を支持するフェルール12の結合面とレン
ズ16の結合面)を、従来例のようにエポキシで連結す
る代わりに、上記二つの結合面間に、スタンドオフ要素
20を結合部材として設けている。
【0044】この実施形態例では、スタンドオフ要素2
0は前記結合面15,17と合致するため、および結合
の配列を維持するために実質的に平行である相対する平
らな表面21を持つ。これらの相対する表面21の一方
は、フェルール12の結合面15に取り付ける第一面で
あり、結合面15と等しい角度に形成されており、表面
21の他方は、レンズ6の結合面17に取り付ける第二
面であり、結合面17と等しい角度に形成されている。
【0045】言い換えると、スタンドオフ要素20の前
記表面21は、フェルール12またはレンズ16の結合
面15,17に等しい角度で参照面を規定する構成と成
している。
【0046】スタンドオフ要素20の厚みはファイバー
14とレンズ16との間隔が望ましい間隔(分離距離)
となるように選択される。分離距離が微妙な問題ではな
い適用に対しては、結合システムの大きさに重大な増加
のない取り扱い容器を備える厚みが選択される。また、
スタンドオフ要素20の開口部内の小さな空気間隙によ
る反射を最小にするために、反射防止コーティングが構
成要素の面に塗られてもよい。
【0047】スタンドオフ要素20は、同図の(b)に
示すように、中央スロット(開口部)を有する中央開放
領域22を持つ環状要素である。中央開放領域22は、
表面21が接着剤等を取付けるのに十分な接触面形状で
あればよいのと同様に、ビーム透過用の十分な通路を提
供するならばいかなる形状でも良い。スロット形状はビ
ームをレンズ16への望ましいポートと整合するための
整合調整用に、一方向に大きな裕度を提供する。言い換
えれば、中央開放領域22は、フェルール12とレンズ
16間の整合調整用の裕度を与えるために、中央開放領
域22を通過する一本以上のビーム(ファイバー14か
らレンズ16側に伝搬する光またはレンズ16からファ
イバー14側に伝搬する光)よりも大きい。
【0048】結合を組み立てるエポキシ等の接着剤はス
タンドオフ要素20に適用されるが、表面21に適用さ
れるものであり、中央開放領域22には適用されない。
その結果、ファイバー14とレンズ16との結合は、エ
ポキシ等によって、これらの光要素間の光透過の質が遮
られたり妨げられたりすることなしに完成される。
【0049】なお、スタンドオフ要素20と、フェルー
ル12の結合面15およびレンズ16の結合面17とを
つける表面取付け手段は限定されない。例えば、スタン
ドオフ要素20の参照表面21を取付ける接着剤は、エ
ポキシ、金属はんだ、ガラスはんだ、液体ガラス、にか
わ等を含むと理解される。適当な表面取付け手段が使用
される材料によって選択される。
【0050】スタンドオフ要素20の寸法的安定性もま
た結合システムの精度と完全性に重要である。スタンド
オフ要素20は、低い熱的膨張特性用に選択されるガラ
ス、セラミック、あるいはある種の金属から構成される
ことが好ましい。そして、金属のスタンドオフ要素20
を適用する場合、このスタンドオフ要素20を光要素
(フェルール12およびレンズ16)にはんだ着けする
ために、光要素に金属コーティングが施される。
【0051】本実施形態例によれば、スタンドオフ要素
20を介してフェルール12とレンズ16とを接続する
ことにより、スタンドオフ要素20の参照表面21によ
って、フェルール12の結合面15とレンズ16の結合
面17とが予め定めた設定間隔だけ間隔を介して平行に
対向した状態に連結することができる。
【0052】そして、本実施形態例によれば、スタンド
オフ要素20の中央開放領域22を避けた位置に接着剤
等を設けて、フェルール12とレンズ16とを連結する
ことにより、中央開放領域22に整合されたファイバー
14とレンズ16との結合を、エポキシ等によって、こ
れらの光要素間の光透過の質が遮られたり妨げられたり
することなしに完成することができる。
【0053】図2の(a)には、本発明に係る光結合シ
ステムの第2実施形態例が断面図により示されている。
本第2実施形態例でも上記第1実施形態例と同様に、フ
ァイバー14を支持したフェルール12とレンズ16と
がスタンドオフ要素20を介して接続されており、スタ
ンドオフ要素20は、上記第1実施形態例に用いたスタ
ンドオフ要素20と同様に、環状スタンドオフ要素であ
る。断面において遮るもののない透過窓22が明確に見
える。
【0054】フェルール12には1本以上のファイバー
14が支持されてレンズ16に光を投射している。実際
のビーム幅は多数の近接ファイバーのものでも非常に小
さい。フェルール12とレンズ16の結合面15,17
は透過領域を遮ることなく良好な接着接触用に十分な表
面を与える。また、図2には図示されていないが、上記
第1実施形態例と同様に、スタンドオフ要素20は、フ
ェルール12とレンズ16の結合面15,17の垂直方
向を維持する相対する平行表面(参照表面)21を持
つ。
【0055】なお、スタンドオフ要素20は、例えば図
2の(b)のような横断面形状を有する、光を遮らずに
通過させる開口部を持つ環状要素でもよいし、同図の
(c)のような横断面形状を有する、中央に開口部(開
口チャンネル)を持ったU字形要素でもよい。また、他
にも多くの形状のものがスタンドオフ要素として適用さ
れる。
【0056】本第2実施形態例は以上のように構成され
ており、上記第1実施形態例と同様の効果を奏すること
ができる。
【0057】図3には、本発明に係る光結合システムの
第3実施形態例が側面図により示されている。なお、本
第3実施形態例の光結合システムによる結合組み立て体
を符号100により示してある。この第3実施形態例で
は、フェルール12の結合面15’およびレンズ16の
結合面17’は、共に、ファイバー14やレンズ16の
光軸に垂直な面ではなく、斜めに形成されている。
【0058】この第3実施形態例では、結合面15’、
17’は、直接後方反射を避けるために、スタンドオフ
部材(スタンドオフ要素)40の相対する面である平行
面41によって一致した、コンプリメントする角度を形
成している。すなわち、レンズ16とフェルール12と
が望ましい結合角度を形成している。なお、本実施形態
例において、中央開口部、すなわち窓42は実際どのよ
うな形状でも良い。
【0059】本第3実施形態例は以上のように構成され
ており、本実施形態例も上記第1、第2実施形態例と同
様の効果を奏することができる。
【0060】図4には、本発明に係る光伝送システムの
第4実施形態例が側面図により示されており、本第4実
施形態例は、二つのGRINレンズ16とそれらの間のフィ
ルタ50を含むレンズ組立体110を形成している。同
図において、入力ファイバー4は、光軸A近傍の第一レ
ンズ16に結合される。二つのレンズ16は、その間に
設けたフィルタ50の厚みと等しい距離だけ分離された
状態と成しており、このことにより、出力ビームは光軸
Aに対してある角度をもって出射する。
【0061】そこで、本第4実施形態例においては、フ
ァイバー14を効率的に結合するために、スタンドオフ
部材(スタンドオフ要素)60は、レンズ16とフェル
ール12とが望ましい結合角度を形成するために、互い
に角度をもった参照面61を備えるものとした。言い換
えると、スタンドオフ要素60の参照面61(第一面お
よび第二面)は、レンズ16とフェルール12の結合端
面をコンプリメントする角度に形成されている(参照面
61は、フェルール12またはレンズ16の結合面に対
してコンプリメントする角度で規定されている)。
【0062】本第4実施形態例は以上のように構成され
ており、本実施形態例も上記各実施形態例と同様に効果
を奏することができる。
【0063】また、本第4実施形態例のように、第一GR
INレンズ16を通して入力ポートから伝播するビーム
は、出力ポートに向かってフィルタ50を横切り、そし
て第二レンズ16に入射するとき、ビームを第二レンズ
の光軸に対してオフセットしてシフトさせる、という結
果になり、したがって、出力ビームは第二レンズ16の
光軸に対して平行でない方向に出力する。そこで、本第
4実施形態例では、上記のように、レンズ16とフェル
ール12の結合端面をコンプリメントする角度に形成す
ることにより、ファイバー14をレンズ16の光軸に関
して適当な角度で結合できるようにし、より効率的な結
合を達成することができる。
【0064】図5には、本発明に係る光結合システムの
第5実施形態例が断面図により示されている。本第5実
施形態例は、結合部材としての環状スタンドオフ要素8
0を内部に組み込んで形成されたスリーブを備えてお
り、スリーブコネクタ120を形成している。この実施
形態例では、結合端面を持ちファイバー14の端部を支
持するハウジングとしてのフェルール12と、ファイバ
ー14の端部と光学的に結合する結合端面を持つ第二光
要素としてのレンズ16と、フェルール12とレンズ1
6を結合する結合部材としての環状スタンドオフ要素8
0を有している。
【0065】環状スタンドオフ要素80には、前記結合
端面を確実に結びつけるための互いに相対する面である
結合参照面81が形成されており、また、環状スタンド
オフ要素80は、光を透過する少なくとも一つの開口部
を有している。
【0066】スリーブは、スタンドオフ要素80にフェ
ルール12とレンズ16とを挿入して形成される結合組
立体(スリーブコネクタ)120に対して横方向(ファ
イバー14の光軸に直交する平面方向)の強度を与え
る。
【0067】本第5実施形態例は以上のように構成され
ており、本実施形態例も上記各実施形態例と同様の効果
を奏することができる。
【0068】また、本実施形態例は、環状スタンドオフ
要素80をスリーブに組み込み、スリーブ内に挿入した
フェルール12とレンズ16とを環状スタンドオフ要素
80を介して光結合するために、スリーブによって横方
向の強度が確保され、機械的強度の強い光結合システム
とすることができる。
【0069】図6には、本発明に係る光結合システムの
第6実施形態例が側面図により示されている。この光結
合システムには符号140が付してある。同図に示す光
結合システムにおいて、ファイバー14のレンズ16の
入出力ポートへの結合を確立するために、すなわち、フ
ァイバー14をレンズ16の光軸A近傍のポートへの整
合を容易にするために、結合部材としてのスタンドオフ
要素90の相対する面である各結合参照面91には、ス
タンドオフ要素90の開口部を基準としたときに互いに
異なる位置から突出した突出部としての突出参照フラン
ジ92,93を設けている。
【0070】具体的には、スタンドオフ要素90の結合
参照面91の一方からは、ハウジングとしてのフェルー
ル12の受け入れ用の受け入れ面を有する突出参照フラ
ンジ92が予め定められた距離だけ外側に突出し、前記
結合参照面91の他方からは、第二光要素であるレンズ
16の受け入れ用の受け入れ面を有する突出参照フラン
ジ93が予め定められた距離だけ外側に突出している。
【0071】突出参照フランジ92は、突出参照フラン
ジ93よりも図の上下方向の厚みが大きく形成されてお
り、このようにすることで、本実施形態例では、前記各
突出参照フランジ92,93の突出位置が、スタンドオ
フ要素90の開口部を基準として、それぞれ互いに異な
る予め定められた設定位置と成している。
【0072】本第6実施形態例は以上のように構成され
ており、本実施形態例も上記各実施形態例と同様の効果
を奏することができる。
【0073】また、本実施形態例では、スタンドオフ要
素90の各結合参照面91から突出する突出参照フラン
ジ92,93を設けることにより、ファイバー14をレ
ンズ16の光軸A近傍のポートへ容易に整合し、ファイ
バー14とレンズ16との光結合を非常に適切に行なう
ことができる。
【0074】図7には、本発明に係る光結合システムの
第7実施形態例が断面図により示されており、本実施形
態例の光結合システムは、多重スタンドオフ要素20
(複数設けられたスタンドオフ要素20)が全組立体を
通して、信頼性があり、光を遮るもののない結合を提供
するために用いられる組立体160と成している。
【0075】同図に示すように、本第7実施形態例で
は、一対のレンズ16がフィルタ50を囲み、フィルタ
50とレンズ16との間にはスタンドオフ要素20が介
設されている。また、各レンズ16のフィルタ50との
結合側と反対側にもスタンドオフ要素20が設けられ、
このスタンドオフ要素20の結合面を介して、各レンズ
16にそれぞれフェルール12が結合している。図の左
側に設けられているフェルール12には、1本のファイ
バー14が支持されており、図の右側に設けられている
フェルール12には、ファイバー14とファイバー4が
それぞれ1本ずつ設けられてフェルール12に支持され
ている。
【0076】本第7実施形態例において、前記フィルタ
50は、例えば波長選択透過フィルタなどの適宜のフィ
ルタにより構成され、選択的に光の透過と反射を行な
う。一対のファイバー14(図の右側のフェルール12
に設けられたファイバー14と図の左側のフェルール1
2に設けられたファイバー14)は、組立体160を通
して光を入射、および透過する。追加のファイバー15
はフィルタ50によって反射した信号を透過する。
【0077】本第7実施形態例も上記各実施形態例と同
様の効果を奏することができる。そして、本実施形態例
において、組立体160を通して透過または反射する光
は、フェルール12とレンズ16とフィルタ50との間
を通るときに、各スタンドオフ要素20の中央側に設け
られた開口部を通るため、全組立体160を通して明確
な光通過が行われ、各連結部をエポキシにより結合した
従来の光結合システムと異なり、エポキシによって遮ら
れないで前記光透過および光反射を行なうことが可能と
なる。
【0078】なお、上記各実施形態例において、光結合
システムを作製するときには、例えば、結合端面を持つ
支持フェルール12にファイバー(4,14,15等)
の端部を収納し、ファイバーの端部に結合する結合端面
を持つレンズ16を用意し、さらに、レンズ16とフェ
ルール12の各結合端面間の結合を整合するように適応
された互いに相対する面と光を透過させる開放区域とを
有する結合部材として、スタンドオフ要素(スタンドオ
フ部材)20,40,60,80,90を用意して行わ
れ、例えば以下のような手順で光結合システムの作成が
行なわれる。
【0079】すなわち、スタンドオフ要素(スタンドオ
フ部材)20,40,60,80,90の、選択された
大きさと角度の構成を持った相対する面の一方側をフェ
ルール12の結合端面に接着剤等により取付け、前記開
放区域にフェルール12の内部に支持されたファイバー
の端部を整合することにより、開放区域を通して遮るも
ののない光透過を行わせるようにする。そして、スタン
ドオフ要素(スタンドオフ部材)20,40,60,8
0,90の相対する他方の面を、エポキシなどにより、
レンズ16の結合端面に取付け、レンズ16の希望する
部分と前記開放区域とをファイバーの端部に整合する。
【0080】上記光結合システムの作製において、スタ
ンドオフ要素20,40,60,80の相対する面スタ
ンドオフ要素(スタンドオフ部材)20,40,60,
80,90に圧着接着剤等の接着層を設けると、光結合
システムの素早い組み立てを可能にする。
【0081】なお、以上の例は例示用のみであり、これ
に限定されるものではなく、上記特許請求の範囲に規定
した本発明の意図と範囲から外れることのない他の多く
の実施形態例が、当業技術に習熟した人には明らかであ
ろう。
【0082】例えば、スタンドオフ要素の相対する面
(第一面と第二面)は、必ずしも平らな表面である必要
はなく、例えば星型要素の様な多数の接触点を有する面
によって、参照面を規定するものでもよい。
【0083】また、スタンドオフ要素の開口部あるいは
開放区域は必ずしも一つずつとは限らず、複数の開口部
や開放区域を設け、これらを光要素の一方から他への光
透過用の窓としてもよい。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、例えば第1〜第11の
発明のように、連結する第一光要素と前記第二光要素間
に、光を遮るもののない光透過領域と前記第一光要素の
結合端面に取付ける第一面と前記第二光要素の結合端面
に取付ける第二面とを持つスタンドオフ要素を設けるこ
とにより、第一光要素と第二光要素との間を通る光を、
この光を遮るもののない光透過領域に通して伝搬できる
ため、第一光要素と第二光要素とをエポキシなどを介し
て結合した場合と異なり、光要素間の光結合を、エポキ
シなどにより光の透過を防止することなく行うことがで
きる。
【0085】特に、第2の発明によれば、スタンドオフ
要素の光透過領域は、第一光要素と第二光要素の間を透
過する一本以上のビームよりも大きいため、第一光要素
と第二光要素間の整合を非常に行ないやすくすることが
でき、光要素間の光結合を、確実に、エポキシ等による
光の透過の防止なしに行うことができる。
【0086】また、第1〜第11の発明においては、第
一光要素の結合端面をスタンドオフ要素の第一面に取り
付け、第二光要素の結合端面をスタンドオフ要素の第二
面に取り付ける。そこで、例えば、第3の発明のよう
に、スタンドオフ要素の第一面と第二面を共に平面に形
成し、これら第一面と第二面の間に所定の厚みが形成さ
れて両者の面を実質的に平行と成したり、第4の発明の
ように、スタンドオフ要素の第一面と第二面の少なくと
も一つを、第一光要素と第二光要素との結合の軸に対し
てある角度を有する平らな表面としたりして、適宜に形
成することにより、光要素間の間隔や角度を適切にする
ことができる。
【0087】また、第5の発明のように、スタンドオフ
要素の第一面と第二面の少なくとも一つは、第一光要素
または第二光要素の結合端面に等しい角度で形成した
り、第6の発明のように、スタンドオフ要素の第一面と
第二面の少なくとも一つは、第一光要素または第二光要
素の結合端面をコンプリメントする角度に形成したりす
ることにより、第一面および第二面と光要素の結合軸と
の角度を適切にし、光要素間の角度を容易に、かつ適切
にすることができる。
【0088】さらに、スタンドオフ要素を、中央に開口
部を持った環状要素としたり、スタンドオフ要素を、光
を遮らずに通過させる開口部を持つU字形要素を有する
ものとしたりすることにより、スタンドオフ要素を非常
に容易に構成することができる。
【0089】さらに、スタンドオフ要素の第一面と第二
面に接着層を含む発明によれば、スタンドオフ要素と第
一光要素や第二光要素との接続を非常に行ないやすくで
き、光結合システムの作製を非常に効率よく行なうこと
ができる。
【0090】さらに、第一光要素はファイバー端部を支
持するハウジングを有するものとしたり、第二光要素は
視準レンズを有するものとすることにより、これらの光
要素を用いた、非常によく用いられる光結合システム
を、上記効果を奏する優れた光結合システムとすること
ができる。
【0091】さらに、光結合システムの第12〜第20
の発明においても、上記と同様に、ハウジングの結合端
面と第二光要素の結合端面とを、これらを結びつけるた
めの結合部材の互いに相対する面に取り付けて結合する
ことにより、ハウジングと第二光要素間の光結合を、エ
ポキシなどにより光の透過を防止することなく行うこと
ができ、かつ、ハウジングと第二光要素間の間隔や角度
を適切にすることができるため、第1〜第11の発明と
同様の効果を奏することができる。
【0092】さらに、第13の発明によれば、結合部材
内の開口部は、そこを透過する一本以上のビームよりも
大きいため、ハウジングと第二光要素間の整合を非常に
行ないやすくすることができ、これらの光要素間の光結
合を、確実に、エポキシ等による光の透過の防止なしに
行うことができる。
【0093】さらに、第14の発明のように、結合部材
の相対する面は、これらの面に取り付けられるハウジン
グの結合端面と第二光要素を予め定めた間隔で実質的に
平行な面に規定する構成としたり、第16の発明のよう
に、結合部材の相対する面の一方側は、結合部材の他の
相対する面によって規定されるハウジングまたは第二光
要素の結合端面の一方側に対して、他方側の結合端面を
ある角度に規定する構成とすることにより、ハウジング
の結合端面と第二要素との間隔および角度を容易に適切
にすることができる。
【0094】さらに、第15の発明によれば、ファイバ
ーの第二光要素のポートへの結合を確立するために、結
合部材の相対する面の一方からはハウジング受け入れ用
の受け入れ面を有する突出部が予め定められた距離だけ
外側に突出させ、前記相対する面の他方からは第二光要
素受け入れ用の受け入れ面を有する突出部が予め定めら
れた距離だけ外側に突出させることにより、光結合シス
テムの作製を非常に容易にできるし、ハウジングと第二
光要素との結合を非常に容易に、かつ、整合性よく行な
うことができる。
【0095】さらに、第17の発明のように、結合部材
の相対する面の少なくとも一方側を、ハウジングまたは
第二光要素の結合端面と等しい角度に形成したり、第1
8の発明のように、結合部材の相対する面の少なくとも
一方側を、ハウジングまたは第二光要素の結合端面をコ
ンプリメントする角度に形成したりすることにより、結
合部材の相対する面と光要素の結合軸との角度を適切に
し、光要素間の角度を容易に、かつ適切にすることがで
きる。
【0096】さらに、結合部材の相対する表面に接着層
を含む発明によれば、結合部材とハウジングや第二光要
素との接続を非常に行ないやすくでき、光結合システム
の作製を非常に効率よく行なうことができる。
【0097】さらに、第二光要素は、レンズを有するも
のとすることにより、レンズを用いた、非常によく用い
られる光結合システムを、上記効果を奏する光結合シス
テムとすることができる。
【0098】さらに、本発明の光結合システムの作製方
法によれば、上記優れた効果を奏する光結合システムを
非常に効率的に作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光結合システムの第1実施形態例
を示す側面構成図(a)と、(a)のI−I断面図
(b)である。
【図2】本発明に係る光結合システムの第2実施形態例
を示す断面構成図(a)と、この光結合システムに設け
られるスタンドオフ要素の例を示す断面図(b)、
(c)である。
【図3】本発明に係る光結合システムの第3実施形態例
を示す側面構成図である。
【図4】本発明に係る光結合システムの第4実施形態例
を示す側面構成図である。
【図5】本発明に係る光結合システムの第5実施形態例
を示す断面構成図である。
【図6】本発明に係る光結合システムの第6実施形態例
を示す側面構成図である。
【図7】本発明に係る光結合システムの第7実施形態例
を示す断面構成図である。
【図8】従来の光結合システムの一例を示す断面説明図
である。
【図9】従来の光結合システムの別の例を示す側面説明
図である。
【符号の説明】
4,14 ファイバー 12 フェルール 15,15’,17,17’結合面 16 レンズ 20,40,60,80,90 スタンドオフ要素(ス
タンドオフ部材) 21 表面 22 中央開放領域(透過窓) 41 平行面 42,82 開口部 61 参照面 81,91 結合参照面 92,93 突出参照フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597175606 570 West Hunt Club R oad,Nepean,Ontario, Canada K2G5W8 (72)発明者 ネイル タイテルバウム カナダ オンタリオ州 K1S 5C4 オッタワ カーネルバイドライブ 834 (72)発明者 イハオ チェン カナダ オンタリオ州 K2M 2L6 カナタ メドウブリーズドライブ 36

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一光要素を第二光要素に連結する光結
    合システムにおいて、前記第一光要素と前記第二光要素
    間に、光を遮るもののない光透過領域と前記第一光要素
    の結合端面に取付ける第一面と前記第二光要素の結合端
    面に取付ける第二面とを持つスタンドオフ要素を設ける
    ことを特徴とする光結合システム。
  2. 【請求項2】 スタンドオフ要素の光透過領域は、第一
    光要素と第二光要素間の整合調整用の裕度を与えるため
    に、第一光要素と第二光要素の間を透過する一本以上の
    ビームよりも大きいことを特徴とする請求項1記載の光
    結合システム。
  3. 【請求項3】 スタンドオフ要素の第一面と第二面は共
    に平面に形成され、これら第一面と第二面の間に所定の
    厚みが形成されて両者の面は実質的に平行と成している
    ことを特徴とする請求項1記載の光結合システム。
  4. 【請求項4】 スタンドオフ要素の第一面と第二面の少
    なくとも一つは、第一光要素と第二光要素との結合の軸
    に対してある角度を有する平らな表面であることを特徴
    とする請求項1記載の光結合システム。
  5. 【請求項5】 スタンドオフ要素の第一面と第二面の少
    なくとも一つは、第一光要素または第二光要素の結合端
    面に等しい角度で形成されていることを特徴とする請求
    項4記載の光結合システム。
  6. 【請求項6】 スタンドオフ要素の第一面と第二面の少
    なくとも一つは、第一光要素または第二光要素の結合端
    面をコンプリメントする角度に形成されていることを特
    徴とする請求項4記載の光結合システム。
  7. 【請求項7】 スタンドオフ要素は中央に開口部を持っ
    た環状要素であることを特徴とする請求項1記載の光結
    合システム。
  8. 【請求項8】 スタンドオフ要素は光を遮らずに通過さ
    せる開口部を持つU字形要素を有することを特徴とする
    請求項1記載の光結合システム。
  9. 【請求項9】 スタンドオフ要素の第一面と第二面に接
    着層を含むことを特徴とする請求項1記載の光結合シス
    テム。
  10. 【請求項10】 第一光要素はファイバー端部を支持す
    るハウジングを有することを特徴とする請求項1記載の
    光結合システム。
  11. 【請求項11】 第二光要素は視準レンズを有すること
    を特徴とする請求項10記載の光結合システム。
  12. 【請求項12】 結合端面を持ちファイバー端部を支持
    するハウジングと、ファイバー端部と光学的に結合する
    結合端面を持つ第二光要素と、ハウジングと第二光要素
    を結合する結合部材とを有し、該結合部材は前記結合端
    面を確実に結びつけるための互いに相対する面と、光を
    透過する少なくとも一つの開口部を有することを特徴と
    する光結合システム。
  13. 【請求項13】 結合部材内の開口部は、ファイバー端
    部と第二光要素間の整合調整用の裕度を与えるために、
    そこを透過する一本以上のビームよりも大きいことを特
    徴とする請求項12記載の光結合システム。
  14. 【請求項14】 結合部材の相対する面は、これらの面
    に取り付けられるハウジングの結合端面と第二光要素を
    予め定めた間隔で実質的に平行な面に規定することを特
    徴とする請求項12記載の光結合システム。
  15. 【請求項15】 ファイバーの第二光要素のポートへの
    結合を確立するために、結合部材の相対する面の一方か
    らはハウジング受け入れ用の受け入れ面を有する突出部
    が予め定められた距離だけ外側に突出し、前記相対する
    面の他方からは第二光要素受け入れ用の受け入れ面を有
    する突出部が予め定められた距離だけ外側に突出してい
    ることを特徴とする請求項12記載の光結合システム。
  16. 【請求項16】 結合部材の相対する面の一方側は、結
    合部材の他の相対する面によって規定されるハウジング
    または第二光要素の結合端面の一方側に対して、他方側
    の結合端面をある角度に規定することを特徴とする請求
    項12記載の光結合システム。
  17. 【請求項17】 結合部材の相対する面の少なくとも一
    方側は、ハウジングまたは第二光要素の結合端面と等し
    い角度に形成されていることを特徴とする請求項16記
    載の光結合システム。
  18. 【請求項18】 結合部材の相対する面の少なくとも一
    方側は、ハウジングまたは第二光要素の結合端面をコン
    プリメントする角度に形成されていることを特徴とする
    請求項16記載の光結合システム。
  19. 【請求項19】 結合部材の相対する表面に接着層を含
    むことを特徴とする請求項12記載の光結合システム。
  20. 【請求項20】 第二光要素は、レンズを有することを
    特徴とする請求項12記載の光結合システム。
  21. 【請求項21】 結合端面を持つ支持フェルールにファ
    イバー端部を収納し、該ファイバー端部に結合する結合
    端面を持つレンズを用意し、さらに、該レンズと前記フ
    ェルールの各結合端面間の結合を整合するように適応さ
    れた互いに相対する面と光を透過させる開放区域とを有
    する結合部材を用意し、該結合部材の相対する一方の面
    をフェルールの結合端面に取付け、前記開放区域にフェ
    ルール内部のファイバー端部を整合することにより該開
    放区域を通して遮るもののない光透過を行わせるように
    し、前記結合部材の相対する他方の面を前記レンズの結
    合端面に取付け、該レンズの希望する部分と前記結合部
    材の開放区域とをファイバー端部に整合することを特徴
    とするファイバー端部をレンズに結合することを特徴と
    する光結合システムの作製方法。
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