JPH11287719A - 三次元多方向地盤内応力計測システム - Google Patents

三次元多方向地盤内応力計測システム

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JPH11287719A
JPH11287719A JP10406998A JP10406998A JPH11287719A JP H11287719 A JPH11287719 A JP H11287719A JP 10406998 A JP10406998 A JP 10406998A JP 10406998 A JP10406998 A JP 10406998A JP H11287719 A JPH11287719 A JP H11287719A
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雅宏 佐藤
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HIROSE KOZAI SANGYO KK
TECHNO SOORU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地盤内における三次元多方向の応力挙動を実計
測する。 【解決手段】円筒形状の筒体4内にブロック供給機構5
と送出機構6が組み込まれて成る本体部2を、地盤に形
成されたボーリング孔内に挿入する。ブロック供給機構
5が複数のブロック部材BLを送出機構6側へ搬送し、
送出機構6が、搬送されてきたブロック部材BLを土圧
計に連設しつつその連設側へ移動させることにより、土
圧計を複数の連結部材BLの連設長さに応じた地盤内の
奥まで貫入する。この貫入処理を複数回繰り返して、地
盤内の異なった深さにおいて異なった方向に複数個の土
圧計を貫入し、更に、各土圧計の受圧面の向きをそれぞ
れ異ならせて貫入することで、地盤内における三次元多
方向の応力挙動を実計測できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤内における三
次元多方向の応力挙動を実計測する三次元多方向地盤内
応力計測システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の建設工事では、工事に伴う近接す
る建物や地盤への影響を定量的に計る必要があるが、地
盤を掘削した後に変形量を計る方法では、既に周辺に影
響が現れていることを確認するに留まり、陥没・崩壊事
故に繋がるケースもあった。地盤の変状を予見するため
には、地盤の変形原因となる地盤内の応力状態の変化を
知ることが求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のボーリング孔を
用いた地盤内応力の計測は、孔底から土圧計を鉛直に貫
入させるため、1本のボーリング孔に対して1点が原則
である。しかし、ボーリングに掛かる費用が高く、特別
なケースを除くと実施が見送られたり、数量的な制約を
受けることが多い。
【0004】また、鉛直に貫入された土圧計では二次元
方向の土圧のみしか計ることができず、孔底からの貫入
のためにボーリング孔の応力開放による影響も強く受け
ることが知られている。
【0005】また、地盤内では二次元のみならず三次元
の応力挙動を伴うため、三次元多方向の応力挙動を高精
度且つ定量的に実計測することが可能な技術開発の要請
が高まっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来技術の課題を克服するためになされたものであり、土
圧計を地盤内に貫入する貫入装置を備えた三次元多方向
地盤内応力計測システムにおいて、前記土圧計に複数の
連結部材を連設しつつ連設側へ移動させることにより、
前記土圧計を前記複数の連結部材の連設長さに応じた地
盤内の奥まで貫入する送出機構と、前記複数の連結部材
を前記送出機構へ搬送する供給機構とを具備する構成と
した。
【0007】この構成によれば、土圧計の地盤内への貫
入量が連結部材の連結数によって決まり、この連結数を
調節することで地盤内の所望の位置における応力挙動が
実計測されることとなる。
【0008】また、土圧計を地盤内に貫入する貫入装置
を備えた三次元多方向地盤内応力計測システムにおい
て、前記土圧計に複数の連結部材を連設しつつ連設側へ
移動させることにより、前記土圧計を前記複数の連結部
材の連設長さに応じた地盤内の奥まで貫入する送出機構
と、前記複数の連結部材を前記送出機構へ搬送する供給
機構とを具備し、前記地盤内のそれぞれ異なる三次元の
複数方向に貫入するために用意され複数個の前記土圧計
を前記各方向に貫入する際に、前記複数個の各土圧計を
前記送出機構と前記供給機構との協働により、前記複数
の連結部材の長さに応じた地盤内の奥まで貫入する構成
とした。
【0009】この構成によれば、複数個の土圧計がそれ
ぞれ三次元の異なった方向に且つ連結部材の連結数に応
じた異なった貫入量で地盤内に敷設され、地盤内の複数
箇所における応力挙動が実計測されることとなる。
【0010】また、土圧計を地盤内に貫入する貫入装置
を備えた三次元多方向地盤内応力計測システムにおい
て、前記土圧計に複数の連結部材を連設しつつ連設側へ
移動させることにより、前記土圧計を前記複数の連結部
材の連設長さに応じた地盤内の奥まで貫入する送出機構
と、前記複数の連結部材を前記送出機構へ搬送する供給
機構とを具備し、前記地盤内の深度の異なる複数箇所に
貫入するために用意され複数個の前記土圧計を前記各箇
所に貫入する際に、前記複数個の各土圧計を前記送出機
構と前記供給機構との協働により、前記複数の連結部材
の連設長さに応じた地盤内の奥まで貫入する構成とし
た。
【0011】この構成によれば、複数個の土圧計がそれ
ぞれ異なった深度の箇所に且つ連結部材の連結数に応じ
た異なった貫入量で地盤内に敷設され、地盤内の深度方
向の異なった複数箇所における応力挙動が実計測される
こととなる。
【0012】また、上記それぞれの三次元多方向地盤内
応力計測システムにおいて、前記複数個の各土圧計に設
けられている受圧面の向きを異ならせて、前記各土圧計
を前記送出機構と前記供給機構との協働により、前記地
盤内に貫入する構成とした。
【0013】この構成によれば、地盤内における三次元
多方向の応力挙動が実計測されることとなる。
【0014】また、前記土圧計から出力される地盤内の
応力検出信号を数値解析するコンピュータシステムから
成る解析装置を備えた。この構成により、地盤内の応力
挙動が様々な形で数値解析される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、三次元多方向地盤内応力計
測システムの実施の形態を図1〜図8を参照して説明す
る。
【0016】本実施の形態の三次元多方向地盤内応力計
測システムは、土圧計を地盤中に貫入するための貫入装
置と、土圧計から出力される検出信号を解析する解析装
置とを備えて構成されている。
【0017】図1は、貫入装置1の構造を概略的に示す
縦断面図である。同図において、貫入装置1は、図2に
示す土圧計SEと図3に示す連結部材(以下、ブロック
部材という)BLとを連結させて地盤中に貫入するため
の本体部2と、本体部2を保護するための円筒形状の金
属製保護ケース3とによって構成されており、本体部2
は、円筒形状の金属製筒体4内にブロック供給機構5と
送出機構6とが組み込まれた構成となっている。
【0018】筒体4の一側壁には、土圧計SEとブロッ
ク部材BLを筒体4内から地盤中に向けて送り出すため
の貫通穴7が形成され、保護ケース3の一側壁には、長
手方向に沿った切溝8が形成されている。そして、保護
ケース3内に本体部2を収納し、貫通穴7と切溝8とを
位置合わせした一体化状態で貫入装置1を使用するよう
になっている。
【0019】筒体2内に設けられた送出機構6には、筒
体2の下方に配設された油圧シリンダ9と、油圧シリン
ダ9に連結されその油圧駆動によって筒体2の長手方向
(以下、上下方向という)に進退移動するテーパー部材
10と、土圧計SEとブロック部材BLとを貫通穴7を
介して地盤中に送り出す送出部材11のほか、送出部材
11を水平に保持する水平保持機構12と、地盤中に貫
入した土圧計SEとブロック部材BLの抜けを防止する
ための戻り防止機構13が備えられている。
【0020】送出部材11の一端には、テーパー部材1
0に形成されたテーパー面10aに接触する接触突起1
1aが突設されている。油圧シリンダ9による駆動でテ
ーパー部材10が上方に移動すると、接触突起11aが
テーパー面10aに押されて貫通穴7側へ移動し、この
接触突起11aの移動に伴って送出部材11が貫通穴7
側へ前進することにより、送出部材11に装着されてい
る土圧計SEとブロック部材BLを地盤中に貫入するよ
うになっている。
【0021】ブロック供給機構5は、送出部材11に向
けて延設された案内軸14と、案内軸14の上方に配設
された油圧シリンダ15とを備えて構成され、案内軸1
4に支承されている複数個のブロック部材BLを油圧シ
リンダ15の駆動力で降下させることにより、ブロック
部材BLを1個ずつ送出部材11に搬送して装着させる
構造となっている。なお、案内軸14には約20個のブ
ロック部材BLが取り付けられるようになっている。
【0022】筒体4の上端部には、油圧シリンダ9,1
5に油圧を供給するための油圧ポート16と、この油圧
を制御することにより油圧シリンダ9,15の動作を制
御する電磁弁17が設けられ、更に、土圧計SEに接続
された伝送ケーブルCBを外部へ引き出すための貫通穴
18が形成されている。また、筒体4の下端には紡錘形
のキャップ部19が形成され、これによって、本体部2
の地盤中への挿入を容易にしている。
【0023】次に、図2を参照して、土圧計SEの構造
を説明する。尚、同図(a)(b)は、土圧計SEの外
観形状を示す平面図と側面図である。
【0024】同図において、土圧計SEは、ナイフエッ
ジ状に形成された金属製の平板部20と、平板部20に
固着した円筒形状の金属製支持部21を備えて構成さ
れ、平板部20と支持部21との連結部分には、土圧計
SEを平板部20の先端側から地盤中へ貫入する際に、
その貫入を容易にするためのテーパー面22が形成され
ている。
【0025】支持部21の後端には、図3に示すブロッ
ク部材BLの嵌合凹部25に嵌合する円筒形状の嵌合突
部23と、ブロック部材BLに設けられた連結孔25
a,25bに結合する連結ピン21aが突設されてい
る。嵌合突部23の中空部内に伝送ケーブルCBが連結
されている。更に、支持部21の側壁には、平板部20
の平面部分に対して平行な溝部21bと、平板部20の
平面部分に対して直角な溝部21cが形成されている。
【0026】嵌合突部23と連結ピン21aがブロック
部材BLに設けられた嵌合凹部25と連結孔25a,2
5bにそれぞれ連結することで、土圧計SEとブロック
部材BLが確実に連結して一体化し、土圧計SEを地盤
内に貫入する際の貫入方向の精度が高められる構造とな
っている。
【0027】更に、溝部21bと21cは、図4に示す
送出部材11に形成された収容室28の底面に突設され
た突部(図示略)にスプライン嵌合するようになってい
る。このスプライン嵌合により、土圧計SEの貫入方向
の精度が更に高められると共に、周方向に回転すること
無く土圧計SEを地盤内に貫入できる。尚、上記の突部
に溝部21bをスプライン嵌合させたときと、溝部21
cをスプライン嵌合させたときでは、平板部20の平面
部分の向きをラジアル方向に対してほぼ90°異ならせ
ることができ、地盤応力の検出面を調節することができ
る。
【0028】平板部20のほぼ中央部分には受圧面AE
が設けられ、受圧面AEに生じる応力変位を電圧などの
検出信号に変換して伝送ケーブルCBへ出力するトラン
スジューサ(図示略)が支持部21の中空部内に内蔵さ
れている。
【0029】なお、平板部20の幅が受圧面AEの直径
の2倍程度に設計されており、これによって、地盤から
の受圧面AEへの応力集中を抑える構造となっている。
また、伝送ケーブルCBは、嵌合突部23の内径より細
いものが用いられている。更に、平板部20の先端から
嵌合突部23の後端までの長さを約10cm、平板部2
0の幅と支持部21の直径をそれぞれ約2cmに設計す
ることで、土圧計SEの小型化が図られている。
【0030】次に、図3を参照して、ブロック部材BL
の構造を説明する。尚、同図(a)(b)は、ブロック
部材BLの外観形状を示す斜視図と長手方向に切断した
状態を示す縦断面図である。
【0031】同図(a)(b)において、ブロック部材
BLは、長さが約5cm、直径が約2cmのほぼ円筒形
状の金属部材であり、その後端部には、土圧計SEの嵌
合突部23とほぼ同形の嵌合突部24が形成され、その
先端部には、土圧計SEの嵌合突部23と他のブロック
部材BLの嵌合突部24が嵌合可能な嵌合凹部25が形
成されている。更に、伝送ケーブルCBを収容する長溝
26が先端部から後端部にかけて形成され、側壁のほぼ
中央部分には、案内軸14を貫通させるための貫通穴2
7が穿設されている。
【0032】更に、ブロック部材BLの後端部には、一
対の連結ピン24a,24bが嵌合突部24と並んで突
設され、ブロック部材BLの先端部には、他のブロック
部材BLの連結ピン24a,24b又は土圧計SEの連
結ピン21aが嵌まり込む一対の連結孔25a,25b
が形成されている。
【0033】そして、これらの連結ピン21a,24
a,24bと連結孔25a,25bとを結合させて、土
圧計SEに複数のブロック部材BLを順次連設すること
により、土圧計SEを地盤内の奥まで貫入できるように
なっている。
【0034】更に、ブロック部材BLの上側面には、幅
4.5mm、深さ約1.5mmの長溝27aが刻設され
ており、土圧計SEを地盤内に貫入する際に、送出部材
11に形成された収容室(図4参照)28の上方に設け
られた戻り防止用ピン(図示略)が長溝27a内を摺動
し、上記貫入方向の精度が高められるようになってい
る。また、1回の貫入処理が完了すると、上記の戻り防
止用ピンがブロック部材BLの連結ピン24a,24b
の間に係合することで、連設されたブロック部材BLの
抜け防止の役割と、ラアジアル方向への回転防止の役割
も果たすようになっている。
【0035】次に、図1に示した送出機構6と水平保持
機構12及び戻り防止機構13の詳細構造を図4の斜視
図を参照して説明する。
【0036】前述したように、送出機構6は、油圧シリ
ンダ9とテーパー部材10及び送出部材11を備えて構
成されている。送出部材11には、ブロック部材BLを
収容する収容室28と、伝送ケーブルCBを収容するケ
ーブル収容室29とが連なって形成され、これら収容室
28とケーブル収容室29の上部が開口している。送出
部材11の側端には、テーパー部材10のテーパー面1
0aに接触する接触突起11aが突設され、更に、送出
部材11の一端には、送出部材11を常に貫通穴7(図
1参照)とは反対側に付勢するバネ部材30が設けられ
ている。
【0037】水平保持機構12は、送出部材11を搭載
する搭載部材31と、搭載部材31の下端に連結した油
圧シリンダ32とを備えて構成されている。なお、油圧
シリンダ32も上記の電磁弁17を介して油圧ポート1
6から供給される油圧によって動作する。
【0038】搭載部材31には、送出部材11を載置し
て貫通穴7の方向に案内する案内部33と、接触突起1
1aを移動自在に貫通させる長穴34が形成されてい
る。更に、搭載部材31の後端部が蝶番機構35等で支
持されているため、搭載部材31は蝶番機構35を支点
として上下に揺動自在となっている。なお、土圧計SE
とブロック部材BLを地盤中に貫入する際には、油圧シ
リンダ32により搭載部材31が水平に保たれ、貫入処
理後には、油圧シリンダ32の駆動軸を降下させること
により、搭載部材31及びそれに搭載されている送出部
材11の先端部を斜め下方へ傾けるようになっている。
【0039】戻り防止機構13は、搭載部材31の前方
に配設された揺動部材36と、揺動部材36を搭載部材
31の後方側へ弾性付勢するバネ部材37、及び揺動部
材36の揺動範囲を規制する規制部材38を備えて構成
されている。そして、土圧計SEとブロック部材BLを
地盤中へ貫入する際には、揺動部材36が土圧計SEと
ブロック部材BLに押されて前方へ揺動し、土圧計SE
とブロック部材BLの貫入後は、揺動部材36が図示の
位置に戻ってブロック部材BLの後端に係止することに
より、土圧計SEとブロック部材BLの地盤中からの抜
け止めが行われる。
【0040】次に、貫入装置1の動作及び操作手順を図
5及び図6を参照して説明する。
【0041】まず、土圧計SEを敷設すべき深度(深
さ)までボーリングする。更に、図5(a)に示すよう
に、土圧計SEの後端に1個のブロック部材BLを嵌合
させ、土圧計SEの受圧面AEを計測すべき地盤中の応
力方向に対して直交するように予め向けて、そのブロッ
ク部材BLと伝送ケーブルCBを送出部材11の収容室
28とケーブル収容室29内に収容しておく。更にま
た、所望の個数のブロック部材BLを案内軸14に取り
付けておく。
【0042】そして、保護ケース3内に本体部2を収納
し、貫通穴7と切溝8とを位置合わせした一体化状態に
し、貫入装置1をボーリング孔内に挿入して計測すべき
地盤の深さまで押し込む。
【0043】このように貫入装置1をボーリング孔内に
挿入した後、図5(b)に示すように、油圧シリンダ9
を作動させ、テーパー部材10を上方へ移動させること
により、送出部材11を貫通穴7側へ水平に前進させ
る。これにより、送出部材11に装着されているブロッ
ク部材BLが土圧計SEとの連結側へ移動して、土圧計
SEを押すため、土圧計SEはボーリング孔内の裸孔部
分の孔壁より地盤内に貫入される。
【0044】次に、図6(a)に示すように、油圧シリ
ンダ9を作動させてテーパー部材10を降下させること
により、バネ部材30の付勢力により送出部材11を貫
通穴7側から後退させる。このとき、戻り防止機構13
が土圧計SEに連結しているブロック部材BLの後端に
係止することで、地盤中に貫入された土圧計SEの抜け
止めが行われる。その後、油圧シリンダ15を作動させ
て、案内軸14に設けられているブロック部材BLを送
出部材11の収容室28に装着させる。ここで、ブロッ
ク部材BLに設けられた長溝26内に伝送ケーブルCB
が嵌まり込むため、送出部材11は収容室28に確実に
装着される。
【0045】次に、再び油圧シリンダ9を作動させ、テ
ーパー部材10を上方へ移動させることにより、送出部
材11を貫通穴7側へ前進させる。これにより、図6
(b)に示すように、土圧計SEに連結されているブロ
ック部材BLに次のブロック部材BLが嵌合し、土圧計
SEが更に地盤内の奥へ貫入されると共に、土圧計SE
に連結されているブロック部材BLも地盤中に貫入され
る。
【0046】以後同様に、油圧シリンダ9とテーパー部
材10による送出部材11の進退移動と、油圧シリンダ
15による送出部材11へのブロック部材BLの供給動
作を繰り返すことにより、その繰り返し回数に応じた複
数個のブロック部材BLが土圧計SEの後端に直列に連
結され、更に、連結したブロック部材BLの全長に応じ
た奥まで土圧計SEが貫入される。
【0047】以上の貫入処理が完了すると、油圧シリン
ダ9によってテーパー部材10を降下させた後、図4に
示した油圧シリンダ32を作動させることにより、水平
保持部材31と共に送出部材11を斜め下方へ傾倒させ
る。これにより、ブロック部材BLの連結が解かれる。
そして、貫入装置1をボーリング孔から引き抜く。この
貫入装置1をボーリング孔から引き抜いているときに
は、伝送ケーブルCBは筒体4に設けられた貫通穴7,
18中を自由に移動できるため、伝送ケーブルCBを切
断することなく、貫入装置1をボーリング孔から容易に
引き抜くことができる。
【0048】次に、別個の(次の)土圧計SEを送出部
材11に装着し、案内軸14にも複数個のブロック部材
BLを新たに取り付けて、再び貫入装置1をボーリング
孔内に挿入し、前記同様の貫入処理を行うことにより、
次の土圧計SEを地盤中に貫入する。ここで、次の土圧
計SEを送出部材11に装着する際に、その土圧計SE
に設けられている受圧面AEを、最初に貫入した土圧計
SEの受圧面AEとは異なる方向に向けて装着すること
により、それぞれの土圧計SEで地盤内の異なった方向
からの応力挙動が計測できるようにする。
【0049】更に、同様の貫入処理を繰り返し、例えば
図7に模式的に示すように、地盤の地層ごとに少なくと
も3個ずつの土圧計BLを敷設すると共に、各地層に敷
設された各土圧計BLの受圧面AEを、それぞれ深度方
向zと、深度方向zに直交する水平面において互いに直
交するx方向とy方向に向けて敷設する。なお、図7に
示すような、複数の地層内に土圧計BLを敷設する場合
には、それぞれの土圧計BLを最も深い地層から浅い地
層へと順番に敷設することで、ボーリング孔が崩れて埋
まっても、敷設が終わった深い部分から埋まるため、敷
設に支障を来さないようにすることができる。
【0050】そして、各土圧計SEに接続されている伝
送ケーブルCBを解析装置39に接続する。なお、解析
装置39は、コンピュータシステムで構成され、各土圧
計SEから出力された検出信号を数値解析用のプログラ
ムに基づいて解析することにより、地盤内の地層ごとの
3次元応力分布(σx,σy,σz)や、応力挙動の時間
的変化などを求め、更に、地盤内の3次元応力分布をグ
ラフィック表示する機能等を備えている。
【0051】図8は、本実施の形態の三次元多方向地盤
内応力計測システムによって計測された地盤応力特性図
である。なお、本特性図の横軸は土圧計の貫入直後から
の経過時間、縦軸は、地盤応力の計測値である。
【0052】砂質土の場合、土圧計SEの貫入直後は、
地盤内に本来存在しない土圧計SEという異物が挿入さ
れた状態であるため、計測値に変動が見られる。しか
し、次第に地盤が安定化状態となり、この安定化状態を
確認した後、計測を開始することで、地盤内の本来の応
力挙動が計測できることが確認された。
【0053】このように本実施の形態によれば、一つの
ボーリング孔で複数個の土圧計SEを敷設することがで
きるため、複数のボーリング孔をあける大規模な敷設工
事を必要とせず、土圧計SEの敷設工事に要する時間の
短縮化、敷設工事の簡素化が可能である。
【0054】更に、図2及び図3に示したように、土圧
計SEに設けられた嵌合突部分23とブロック部材BL
に設けられた嵌合凹部25とを結合させると共に、土圧
計SEに設けられた連結ピン21aとブロック部材BL
に設けられた連結孔25a,25bとを結合させ、更
に、複数個のブロック部材BL間を、連結ピン24a,
24bと連結孔25a,25bとの結合及び嵌合突部2
4と嵌合凹部25との結合によって、土圧計SEと複数
個のブロック部材BLとを連設している。このため、土
圧計SEの貫入方向を高精度で設定することができる。
これに加えて、複数のブロック部材BLの連設長さに応
じた正確な位置に土圧計SEを敷設することができる。
更に、土圧計SEの受圧面AEを所望の方向に向けて貫
入することができる。このように、受圧面AEを三次元
座標における任意の場所に且つ任意の方向に向けて、確
実に敷設することができることとなり、ひいては地盤内
の応力挙動を極めて高精度で三次元計測することができ
る。
【0055】また、ブロック供給機構5と送出機構6と
の協働により、複数個のブロック部材BLを筒体4の長
手方向から供給しつつ、水平方向に連結して地盤内に貫
入する構造を採っているので、貫入装置を細くすること
ができる。この結果、小径のボーリング孔をあけるだけ
で済み、工事の簡素化なども可能である。
【0056】また、各受圧面の向きを異ならせて複数個
の土圧計SEを地盤内に貫入するだけで、地盤内におけ
る三次元多方向からの応力挙動が計測できるため、地盤
内の応力挙動を従来に無い高精度で立体的に計測するこ
とができる。
【0057】また、複数個のブロック部材BLを連結し
て土圧計SEをボーリング孔から離れた地盤内の奥へ貫
入するので、ボーリング孔による応力開放の影響を受け
ることなく地盤内の本来の応力挙動を計測することがで
きる。
【0058】また、計測結果が速やかに得られることか
ら、建設工事の進行とともに変化する地盤内の応力挙動
を逐一追うことができる。このため、建設工事中の安全
性確保等のための工事管理を確実なものとすることがで
きる。また、建設工事完了後の保守管理においても同様
の効果が得られる。
【0059】また、次期施工段階における応力挙動を高
精度で予測することも可能である。このため、その予測
結果を、次期施工段階に入る前に、事前の地盤評価や工
事方法の対策等に活用することができる。
【0060】また、建設工事に伴う地盤応力の計測に限
らず、例えば、地滑り対策の一環として、地盤内の応力
挙動を計測することで滑動量の予測を行う等の応用も可
能であり、その他、使用目的や使用態様に応じて様々な
効果が得られるものである。
【0061】なお、送出機構6と水平保持機構12及び
戻り防止機構13の構成を図4に示したが、本発明は図
4に示した構成に限定されるものではなく、これら送出
機構6と水平保持機構12及び戻り防止機構13と同様
の機能を発揮する構成であれば、他の構成で実現しても
よい。
【0062】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の三次元多
方向地盤内応力計測システムによれば、地盤内の奥へ貫
入させるための土圧計の貫入量が連結部材の連設数によ
って決まるため、土圧計の地盤内の敷設位置を調節で
き、地盤内の所望の位置での応力挙動を実計測すること
ができる。
【0063】また、複数個の土圧計がそれぞれ異なった
方向に且つ連結部材の連結数に応じた異なった貫入量で
地盤内に敷設することができるため、地盤内の複数箇所
における応力挙動を実計測することができる。
【0064】また、複数個の土圧計がそれぞれ異なった
深度の箇所に且つ連結部材の連結数に応じた異なった貫
入量で地盤内に敷設することができるため、地盤内の深
度方向の異なった複数箇所における応力挙動を実計測す
ることができる。
【0065】また、複数の土圧計の受圧面をそれぞれ異
なった方向に向けて地盤内に敷設することにより、地盤
内における三次元多方向の応力挙動を実計測できる。こ
の結果、地盤内の応力挙動についていわゆる三次元の解
析が可能となり、更に、不均質で様々な自然要素と複雑
に絡み合って変動する地盤の応力挙動をより高精度で定
量的に解析することができる。
【0066】また、解析装置を備えたことで、地盤内の
応力挙動をより高精度で定量的に解析することができ、
地盤評価や工事方法の対策等に活用することができる。
【0067】そして、本発明の三次元多方向地盤内応力
計測システムは、極めて高い技術と安全性の確保が要求
される建設工事に適用することで、工事完成までの円滑
な工事管理や工事完了後の保守管理などに大きく寄与す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の三次元多方向地盤内応力計測シ
ステムを構成する貫入装置の概略構造を示す縦断面図で
ある。
【図2】土圧計の外観形状を示す平面図と側面図であ
る。
【図3】ブロック部材の外観形状を示す斜視図とブロッ
ク部材を長手方向に切断した状態を示す縦断面図であ
る。
【図4】送出機構と水平保持機構及び戻り防止機構の構
成を示す斜視図である。
【図5】貫入装置の動作を説明するための説明図であ
る。
【図6】貫入装置の動作を更に説明するための説明図で
ある。
【図7】土圧計とブロック部材の地盤中への敷設状態を
模式的に示す模式図である。
【図8】本実施の形態の三次元多方向地盤内応力計測シ
ステムにより計測された地盤応力特性図である。
【符号の説明】
1…貫入装置 2…本体部 5…送出機構 6…ブロック供給機構 10…テーパー部材 11…送出部材 21a,24a,24b…連結ピン 23,24…嵌合突部 25…嵌合凹部 25a,25b…連結孔 SE…土圧計 AE…受圧面 BL…ブロック部材 CB…伝送ケーブル
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 雅宏 東京都港区赤坂2−12−33 株式会社テク ノソール内 (72)発明者 石田 哲朗 埼玉県東松山市桜山台25−4

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】土圧計を地盤に形成されたボーリング孔内
    の孔壁から地盤内に貫入する貫入装置を備えた三次元多
    方向地盤内応力計測システムにおいて、 前記土圧計に前記ボーリング孔内において複数の連結部
    材を連設しつつ連設側へ移動させることにより、前記土
    圧計を前記ボーリング孔内の孔壁から前記複数の連結部
    材の連設長さに応じた地盤内の奥まで貫入する送出機構
    と、 前記複数の連結部材を前記送出機構へ搬送する供給機構
    と、を具備することを特徴とする三次元多方向地盤内応
    力計測システム。
  2. 【請求項2】前記ボーリング孔内の孔壁から前記地盤内
    の前記三次元のそれぞれ異なる複数方向に貫入するため
    に用意され複数個の前記土圧計を前記各方向に貫入する
    際に、前記複数個の各土圧計を前記送出機構と前記供給
    機構との協働により、前記複数の連結部材の連設長さに
    応じた地盤内の奥まで貫入することを特徴とする請求項
    1に記載の三次元多方向地盤内応力計測システム。
  3. 【請求項3】前記ボーリング孔内の孔壁から前記地盤内
    の深度の異なる複数箇所に貫入するために用意され複数
    個の前記土圧計を前記各箇所に貫入する際に、前記複数
    個の各土圧計を前記送出機構と前記供給機構との協働に
    より、前記複数の連結部材の連設長さに応じた地盤内の
    奥まで貫入することを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の三次元多方向地盤内応力計測システム。
  4. 【請求項4】前記複数個の各土圧計に設けられている受
    圧面の向きを異ならせて、前記各土圧計を前記送出機構
    と前記供給機構との協働により、前記ボーリング孔内の
    孔壁から前記地盤内に貫入することを特徴とする請求項
    2または請求項3に記載の三次元多方向地盤内応力計測
    システム。
  5. 【請求項5】前記土圧計から出力される地盤内の応力検
    出信号を数値解析するコンピュータシステムから成る解
    析装置を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれか1項に記載の三次元多方向地盤内応力計測
    システム。
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