JPH11287126A - 過給機付きエンジンの過給圧制御方法および装置 - Google Patents

過給機付きエンジンの過給圧制御方法および装置

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JPH11287126A
JPH11287126A JP10089708A JP8970898A JPH11287126A JP H11287126 A JPH11287126 A JP H11287126A JP 10089708 A JP10089708 A JP 10089708A JP 8970898 A JP8970898 A JP 8970898A JP H11287126 A JPH11287126 A JP H11287126A
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JP
Japan
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supercharging pressure
temperature
engine
supercharger
catalyst
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Application number
JP10089708A
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English (en)
Inventor
Naoki Watabe
直樹 渡部
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11287126A publication Critical patent/JPH11287126A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過給機付きエンジンにおいて排気ガス浄化用
触媒の熱劣化を防止する。 【解決手段】 エンジンの排気系に介設された排気ガス
浄化用触媒の温度を検出する。触媒の温度は、触媒内を
通過する排気ガス温度を測定して行う。触媒の温度が所
定設定時間以上に亘って所定設定温度以上となった場合
に、過給機による過給圧を低減させる。これより、高温
の排気ガスが長時間に亘り触媒を流れ続けるという事態
を回避し、高温の排気ガスによる触媒の熱劣化を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過給機付きエンジ
ンの過給圧制御技術に関し、特に、過給時における排気
ガス浄化用触媒の劣化防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンの排気ガスには、二酸化炭素
(CO2 )や一酸化炭素(CO)、水(H2 O)、酸素
(O2 )、水素(H2 )、窒素(N2 )等の他、微量成
分として窒素酸化物(NOx)や、未燃焼の燃料成分で
ある炭化水素(HC)が含まれる。この場合、その中の
一酸化炭素や窒素酸化物、炭化水素(以下、それぞれC
O、NOx、HCと略す)には種々の規制が設けられて
おり、その対策のひとつとして排気系に触媒を配し、そ
こで排気ガスの有害成分を除去する方式が広く用いられ
ている。
【0003】このような触媒としては、従来より三元触
媒と空燃比フィードバック制御との組み合わせが広く採
用されている。ところが、希薄空燃比にて運転を行うリ
ーンバーンエンジンが燃費向上のため開発されるにつ
れ、排気ガス中のNOxをいかに除去するかが大きな課
題となってきた。すなわち、理論空燃比においてはNO
xはHCやCO2 、H2 などの還元成分によって容易に
還元されるが、酸素過剰な希薄空燃比では、これらの還
元成分がO2 により酸化されてしまいNOxを十分に還
元処理できない。
【0004】そこで、NOx浄化処理のため、リーン領
域にてNOxを吸着し、それをリッチ雰囲気下において
還元浄化するNOx吸蔵触媒や、リーン運転時において
NOxとHCを強制的に反応させる選択還元型触媒が開
発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、排気ガ
スの持つエネルギを利用して吸気圧を高めるいわゆる過
給機付きエンジン(ターボエンジン)では、過給状態で
かつスロットル全開であるような高負荷領域で長時間走
行した場合、高温かつ多量の排気ガスが触媒に流入す
る。このため、排気ガス浄化用の触媒が熱劣化し易いと
いう問題があった。特に、前述のNOx吸蔵触媒や選択
還元型触媒は、高温状態に長時間さらされると熱劣化を
生じ易くその改善が望まれていた。
【0006】本発明の目的は、過給機付きエンジンにお
いて排気ガス浄化用触媒の熱劣化を防止することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の過給機付きエン
ジンの過給圧制御方法は、吸入空気を過給してシリンダ
内に送給する過給機を備えた過給機付きエンジンの過給
圧制御方法であって、エンジンの排気系に介設された排
気ガス浄化用の触媒の温度を検出し、触媒の温度が所定
設定時間以上継続して所定設定温度以上となった場合
に、過給機による過給圧を低減させることを特徴として
いる。
【0008】また、本発明の過給機付きエンジンの過給
圧制御方法は、吸入空気を過給してシリンダ内に送給す
る過給機を備えた過給機付きエンジンの過給圧制御方法
であって、エンジンの排気系に介設された排気ガス浄化
用の触媒を通過する排気ガスの温度を検出し、排気ガス
の温度が所定設定時間以上継続して所定設定温度以上と
なった場合に、過給機による過給圧を低減させることを
特徴としている。
【0009】これらにより、高温の排気ガスが長時間に
亘り触媒を流れ続けるという事態を防止することがで
き、高温の排気ガスによる触媒の熱劣化を防止すること
ができる。
【0010】さらに、過給機を迂回するように配設され
たバイパス通路と、バイパス通路を開閉するウエストゲ
ートバルブとを備えるようにし、排気ガスの温度が所定
設定時間以上継続して所定設定温度以上となった場合
に、ウエストゲートバルブを開いて過給機による過給圧
を低減させるようにしても良い。
【0011】一方、本発明の過給機付きエンジンの過給
圧制御装置は、吸入空気を過給してシリンダ内に送給す
る過給機を備え、その排気系に排気ガス浄化用の触媒を
介設してなる過給機付きエンジンの過給圧制御装置であ
って、エンジンの運転状態を示す運転状態データを算出
する運転状態算出手段と、運転状態データから運転状態
に応じて予め設定された目標過給圧である基本目標過給
圧を算出する基本過給圧算出手段と、運転状態データに
基づいて触媒内の温度状態を判定する温度条件判定手段
と、触媒内の温度が所定設定温度以上となっている時間
を算出する経過時間算出手段と、触媒内の温度が所定設
定時間以上継続して所定設定温度以上となった場合に現
在の過給圧から低下させるべき圧力量を示す低下過給圧
量を算出する低下過給圧量算出手段と、基本目標過給圧
と低下過給圧量とからエンジンに対して現在実施すべき
過給圧である最終目標過給圧を算出する最終目標過給圧
算出手段と、最終目標過給圧に基づいて過給圧を調整す
る過給圧調整手段とを有することを特徴としている。
【0012】この場合、前記温度条件判定手段が、触媒
を通過する排気ガスの温度に基づいて触媒内の温度状態
を判定するようにしても良い。また、過給機を迂回する
ように配設されたバイパス通路と、バイパス通路を開閉
するウエストゲートバルブとを備えるようにし、前記過
給圧調整手段が、最終目標過給圧に基づいてウエストゲ
ートバルブの開度を制御するようにしても良い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は過給機付きエンジン
の概略構成図、図2は本発明の一実施の形態である過給
機付きエンジンの過給圧制御装置における電子制御系の
回路構成図である。
【0014】図1に示したように、当該エンジンではシ
リンダブロック1と、これの上部に設けられたシリンダ
ヘッド2とによりエンジン本体が形成されている。シリ
ンダブロック1の下部にはオイルパン3が取り付けられ
ており、その内部に形成されたクランク室C内にはクラ
ンクシャフト4が回転自在に設けられている。シリンダ
ボア内には軸方向に往復動自在にピストン5が配設され
ており、このピストン5はコンロッド6によりクランク
シャフト4に接続されている。また、クランクシャフト
4には、それと対向してクランク角センサ39が設けら
れている。クランク角センサ39は、クランクシャフト
4に設けた突起4aの通過によりクランクシャフト4の
回転数を検出している。なお、シリンダブロック1に
は、4つあるいは6つなど所定の数のピストン5が設け
られているが、図1には1つのみが示されている。
【0015】シリンダヘッド2には、エンジン本体内の
燃焼室Bに燃焼に必要な空気を供給するための吸気ポー
ト7と、燃焼した排気ガスを排出するための排気ポート
8とが形成されている。そして、吸気ポート7は吸気バ
ルブ8によって開閉され、排気ポート8は排気バルブ1
0によって開閉される。
【0016】エンジン本体には、吸気系11と排気系1
2とが設けられている。このうち吸気系11は、吸入空
気を浄化するエアクリーナ13とエアクリーナ13を通
って流入した空気を冷却するインタークーラ14とを有
してなる吸気管15と、それぞれの吸気ポート7に分岐
して接続される吸気管分岐部16を備えたインテークマ
ニホールド17とを有している。このインテークマニホ
ールド17には、吸気管分岐部16を介してそれぞれの
吸気ポート7に連通するコレクトチャンバ18が形成さ
れている。また、コレクトチャンバ18には、吸入空気
の圧力を検出するための圧力センサ48が設けられてお
り、これによりエンジンの過給圧も検出できるようにな
っている。吸気系11にはさらに、吸入空気量を測定す
るためのエアフローメータ19と、燃焼室Bに供給され
る空気の量を調整するためのスロットルバルブ20とが
設けられている。なお、スロットルバルブ20には、そ
の開度を検出するためのスロットル開度センサ45が設
けられている。
【0017】一方、排気系12は、それぞれの排気ポー
ト8に接続される排気管が集合されたエグゾーストマニ
ホールド21と、NOx吸蔵触媒によって形成された排
気ガス浄化用触媒(以下、触媒と略す)22およびマフ
ラー23を備えた排気管24とを有している。この場
合、当該エンジンでは、触媒22の出口に排ガス温度セ
ンサ47が設けられており、触媒22内を通過する排気
ガスの温度を検出できるようになっている。なお、排ガ
ス温度センサ47の検出値は、前述のクランク角センサ
39や圧力センサ48、スロットル開度センサ45等の
センサ類の検出値と同様、後述するECU70に送られ
る。
【0018】ここで、図示するエンジンは、過給機(タ
ーボチャージャ)25を備えている。この過給機25
は、排気ガスにより回転するタービン26と、このター
ビン26により駆動されて吸入空気を加圧するコンプレ
ッサ27とを有している。排気管24のタービン入口に
は、タービン26を迂回するようにバイパス通路28が
設けられている。そして、このバイパス通路28はウエ
ストゲートバルブ29によって開閉され、これにより過
給圧を調整できるようになっている。この場合、ウエス
トゲートバルブ29の開度は、ECU70によって制御
されるバルブアクチュエータ30により制御される。な
お、ウエストゲートバルブ29の開度制御には、ウエス
トゲートバルブ29を全閉または全開に制御するON−
OFF制御も含まれる。
【0019】シリンダヘッド2には、燃焼室B内に燃料
を噴射する高圧インジェクタ32が取り付けられてお
り、このエンジンは筒内噴射型となっている。さらに、
インテークマニホールド17には、吸気バルブ9の直前
の吸気管15内に燃料を噴射する低圧インジェクタ33
が取り付けられている。各インジェクタ32,33は、
ソレノイドコイルの作動によりノズルを開閉するプラン
ジャを有しており、ソレノイドコイルに供給される電流
のパルス幅に応じて噴射時間が制御されるようになって
いる。
【0020】低圧インジェクタ33は、低圧燃料ポンプ
34とフィルタ35が介設された燃料供給管36により
燃料タンク37と接続されている。また、低圧インジェ
クタ33から噴射される燃料の燃圧を調整するため、低
圧インジェクタ33は低圧レギュレータ38と接続され
ている。そして、噴射されなかった燃料はリターン配管
40により燃料タンク37へと戻される。
【0021】高圧インジェクタ32は、各高圧インジェ
クタ31に接続されたコモンレールつまりデリバリ管4
1と接続されている。デリバリ管41には、燃料供給管
36と接続された高圧燃料供給管42が接続されてお
り、この高圧燃料供給管42には高圧燃料ポンプ43が
介設されている。また、高圧インジェクタ32から噴射
される燃料の燃圧を調整するため、高圧インジェクタ3
2は高圧レギュレータ44と接続されている。そして、
噴射されなかった燃料はリターン配管46により燃料タ
ンク37へと戻される。
【0022】一方、ECU70は、図2に示したよう
に、CPU71と、ROM72、RAM73およびバッ
クアップ用のRAM74、タイマ75とI/Oインター
フェース76がバスライン77を介して互いに接続され
たマイクロコンピュータと、その周辺回路とから構成さ
れる。そして、圧力センサ48等のセンサ類からの信号
を処理し、バルブアクチュエータ30や各インジェクタ
32,33等の各種アクチュエータ類に制御信号を送出
する。
【0023】I/Oインターフェース76には、クラン
ク角センサ39が波形整形回路78を介して接続されて
いる。また、エアフローメータ19と、圧力センサ4
8、スロットル開度センサ45、排ガス温度センサ47
は、それぞれA/D変換器79を介してI/Oインター
フェース76に接続されている。さらに、I/Oインタ
ーフェース76には、バルブアクチュエータ30と、低
圧および高圧インジェクタ32,33が、駆動回路80
を介して接続されている。
【0024】ROM72には制御プログラムおよび各種
制御用固定データが記憶されており、RAM73にはデ
ータ処理した後の各センサ類やスイッチ類への出力信号
や、CPU71にて演算処理したデータが格納される。
そして、CPU71では、ROM72に記憶されている
制御プログラムに従い、燃料噴射制御や過給圧制御、、
空燃比制御、点火時期制御等を実行する。
【0025】一方、図3はECU70の主要機能構成を
示すブロック図である。図3に示したように、ECU7
0は過給圧制御装置としてまず、エンジン回転数などエ
ンジンの運転状態を示す各種データを算出する運転状態
算出手段51を有している。また、求めた運転状態デー
タからその運転状態における通常の目標過給圧である基
本目標過給圧を求める基本目標過給圧算出手段52と、
運転状態データに基づいて触媒22の現在の状態を判定
する触媒状態判定手段53とを有する。この場合、触媒
状態判定手段53は、触媒22内の温度状態を判定する
温度条件判定手段53aと、所定設定温度条件が連続す
る時間を算出する経過時間算出手段53bとを有してい
る。
【0026】さらに、触媒状態判定手段53によって得
た温度と時間に関する情報に基づき、現在の過給圧から
低下させるべき圧力量を算出する低下過給圧量算出手段
54と、基本目標過給圧と低下過給圧量から目標過給圧
を算出する最終目標過給圧算出手段55を有している。
加えて、ECU70は過給圧調整手段として、算出した
目標過給圧に基づいて、ウエストゲートバルブ29を駆
動するバルブアクチュエータ30を制御するバルブアク
チュエータ制御手段56を有する構成となっている。
【0027】ここで、運転状態算出手段51では、運転
状態データとして、クランク角センサ39の検出値によ
りエンジン回転数Neが、また、エアフローメータ19
により吸入空気量Qが、圧力センサ48の検出値により
過給圧Pが、スロットル開度センサ45の検出値により
スロットルバルブ20の開度αが、排ガス温度センサ4
7の検出値により触媒出口の排気ガスの温度Texがそ
れぞれ算出される。そして、これらの運転状態データに
基づき、基本目標過給圧算出手段52や触媒状態判定手
段53、低下過給圧量算出手段54、最終最終目標過給
圧算出手段55、バルブアクチュエータ制御手段56に
より過給圧の制御が行われる。図4は、当該エンジンに
おける過給圧制御の手順を示すフローチャートである。
【0028】図4に示したように、ここではまずステッ
プS1で、運転状態データが読み込まれる。すなわち、
運転状態算出手段51にて算出されたエンジン回転数N
e等が基本目標過給圧算出手段52や触媒状態判定手段
53によって読み込まれる。
【0029】運転状態データが読み込まれると、ステッ
プS2にて目標過給圧Pmが算出される。この目標過給
圧Pmの算出は、基本目標過給圧算出手段52、触媒状
態判定手段53、低下過給圧量算出手段54および最終
目標過給圧算出手段55によって行われる。図5は、こ
れらの手段による目標過給圧Pmの算出手順を示すフロ
ーチャートである。
【0030】そこで図5に移り、まずそのステップS1
1にて、基本目標過給圧算出手段52により基本目標過
給圧Pkを算出する。この基本目標過給圧Pkは運転状
態に応じて予め設定されており、ここではスロットル開
度αとエンジン回転数Neから決定されるα−Neマッ
プを用いて算出される。次に、ステップS12にて、触
媒状態判定手段53の温度条件判定手段53aにより、
触媒出口排ガス温度Texと所定設定温度値(例えば、
800℃)が比較される。すなわち、触媒22内を通過
する排気ガスの温度が所定設定温度より高くなっている
か否かにより触媒22内の温度状態が判断される。この
際、排気ガス温度が所定設定値より小さい場合には、排
気ガスが触媒22に与える影響は少ないと判断してステ
ップS13にてタイマ75をリセットした上でステップ
S14に進む。そして、最終目標過給圧算出手段55に
より、先に求めた基本目標過給圧PkをPmとしてルー
チンを抜ける。なお、この場合には、低下過給圧量算出
手段54による低下過給圧量PDの算出は行わない。
【0031】一方、排ガス温度が所定設定値以上の場合
には、ステップS15にてタイマ75が加算された上で
ステップS16に進む。そして、触媒状態判定手段53
の経過時間算出手段53bにより、タイマ75の値が所
定設定時間(例えば、5分)と比較される。すなわち、
触媒22内を通過する排ガスの温度が所定設定温度以上
の状態が所定設定時間以上続いているか否かが判断され
る。この際、経過時間が所定設定時間より短い場合に
は、排気ガスが触媒22に与える影響はまだ少ないと判
断してステップS14に進み先に求めた基本目標過給圧
Pkを目標過給圧Pmとしてルーチンを抜ける。
【0032】これに対し、経過時間が所定設定時間より
長い場合には、触媒22が排気ガスにより熱劣化するお
それがあると判断してステップS17に進み、低下過給
圧量算出手段54により低下過給圧量PDを算出する。
この低下過給圧量PDは、運転状態に関係なく一定値を
設定することもできるが、当該実施の形態ではスロット
ル開度αとエンジン回転数Neから決定されるα−Ne
マップによって算出するようにしている。そして、低下
過給圧量PDを求めた後、最終目標過給圧算出手段55
によって基本目標過給圧Pkから低下過給圧量PDが減
じられて目標過給圧Pmが算出され(Pm←Pk−P
D)、ルーチンを抜ける。
【0033】このようにしてPmが求まると図4に戻
り、ステップS3で、バルブアクチュエータ制御手段5
6により現在の過給圧Pと目標過給圧Pmとが比較され
る。この際、現在の過給圧Pが目標過給圧Pmを下回っ
ている場合には、ステップS4に進み、過給圧を目標過
給圧に近付けるべくウエストゲートバルブ29を閉じる
側に駆動する。すなわち、バルブアクチュエータ30に
対しウエストゲートバルブ29を閉じて過給圧を増加さ
せるように指令する。
【0034】一方、現在の過給圧Pが目標過給圧Pmを
上回っている場合には、過給圧が大き過ぎるとしてステ
ップS5に進み、ウエストゲートバルブ29を開く側に
駆動する。そして、触媒出口排ガス温度Texが所定設
定値より低くなるまで、低下過給圧量PDが減じられた
目標過給圧Pmでエンジンが運転され、ウエストゲート
バルブ29もその間開かれた状態が維持される。これに
より、排気ガスの温度が低下し触媒22が保護されるこ
とになる。
【0035】このように当該過給機付きエンジンでは、
触媒22を通過する排気ガスの温度が所定設定値以上と
なる状態が一定時間以上継続すると過給圧を減少させて
排気ガスの温度を低下させる。このため、かかる状況が
長時間持続することが無く、触媒22の熱劣化を防止す
ることが可能となる。
【0036】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。
【0037】たとえば、前述の実施の形態では、触媒出
口の排気ガス温度を検出して触媒内の温度を判定してい
たが、触媒内の温度を直接検出するセンサを設け、その
検出値により前述の処理を行っても良い。また、触媒内
の温度を、例えば吸入空気量Qとエンジン回転数Neか
ら推定して、その値に基づいて処理を行っても良い。
【0038】さらに、前述の場合にはスロットル開度α
を用いてPkやPDを算出したが、電子制御スロットル
の場合にはこれに代えてアクセル開度を用いることもで
きる。加えて、前述の実施の形態では触媒22にNOx
吸蔵触媒を用いた例を示したが、触媒の種類はこれには
限られず、例えば選択還元型触媒に本発明を適用するこ
とも可能である。なお、前述の所定設定温度や所定設定
時間の例は、あくまでも例示でありその値に限定されな
いのは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】触媒内が所定設定温度以上となる状態が
一定時間以上継続すると過給圧を減少させて排気ガスの
温度を低下させるようにしたことにより、高温の排気ガ
スが長時間に亘り触媒を流れ続けるという事態を防止す
ることができる。従って、高温の排気ガスによる触媒の
熱劣化を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】過給機付きエンジンの概略構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態である過給機付きエンジ
ンの過給圧制御装置における電子制御系の回路構成図で
ある。
【図3】ECUの主要機能構成を示すブロック図であ
る。
【図4】エンジンにおける過給圧制御の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図5】目標過給圧Pmの算出手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
15 吸気管 20 スロットルバルブ 22 排気ガス浄化用触媒 24 排気管 25 過給機 29 ウエストゲートバルブ 30 バルブアクチュエータ 39 クランク角センサ 45 スロットル開度センサ 47 排ガス温度センサ 48 圧力センサ 51 運転状態算出手段 52 基本目標過給圧算出手段 53 触媒状態判定手段 53a 温度条件判定手段 53b 経過時間算出手段 54 低下過給圧量算出手段 55 最終目標過給圧算出手段 56 バルブアクチュエータ制御手段(過給圧調整手
段) α スロットルバルブ開度 B 燃焼室 C クランク室 Ne エンジン回転数 P 現在の過給圧 PD 低下過給圧量 Pk 基本目標過給圧 Pm 目標過給圧 Tex 触媒出口排ガス温度 Q 吸入空気量

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入空気を過給してシリンダ内に送給す
    る過給機を備えた過給機付きエンジンの過給圧制御方法
    であって、 前記エンジンの排気系に介設された排気ガス浄化用の触
    媒の温度を検出し、前記触媒の温度が所定設定時間以上
    継続して所定設定温度以上となった場合に、前記過給機
    による過給圧を低減させることを特徴とする過給機付き
    エンジンの過給圧制御方法。
  2. 【請求項2】 吸入空気を過給してシリンダ内に送給す
    る過給機を備えた過給機付きエンジンの過給圧制御方法
    であって、 前記エンジンの排気系に介設された排気ガス浄化用の触
    媒を通過する排気ガスの温度を検出し、前記排気ガスの
    温度が所定設定時間以上継続して所定設定温度以上とな
    った場合に、前記過給機による過給圧を低減させること
    を特徴とする過給機付きエンジンの過給圧制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の過給機付きエン
    ジンの過給圧制御方法であって、前記過給機を迂回する
    ように配設されたバイパス通路と、前記バイパス通路を
    開閉するウエストゲートバルブとを備え、前記排気ガス
    の温度が所定設定時間以上継続して所定設定温度以上と
    なった場合に、前記ウエストゲートバルブを開いて前記
    過給機による過給圧を低減させることを特徴とする過給
    機付きエンジンの過給圧制御方法。
  4. 【請求項4】 吸入空気を過給してシリンダ内に送給す
    る過給機を備え、その排気系に排気ガス浄化用の触媒を
    介設してなる過給機付きエンジンの過給圧制御装置であ
    って、 エンジンの運転状態を示す運転状態データを算出する運
    転状態算出手段と、 前記運転状態データから、運転状態に応じて予め設定さ
    れた目標過給圧である基本目標過給圧を算出する基本過
    給圧算出手段と、 前記運転状態データに基づいて前記触媒内の温度状態を
    判定する温度条件判定手段と、 前記触媒内の温度が所定設定温度以上となっている時間
    を算出する経過時間算出手段と、 前記触媒内の温度が所定設定時間以上継続して前記所定
    設定温度以上となった場合に、現在の過給圧から低下さ
    せるべき圧力量を示す低下過給圧量を算出する低下過給
    圧量算出手段と、 前記基本目標過給圧と前記低下過給圧量とから、前記エ
    ンジンに対して現在実施すべき過給圧である最終目標過
    給圧を算出する最終目標過給圧算出手段と、 前記最終目標過給圧に基づいて過給圧を調整する過給圧
    調整手段とを有することを特徴とする過給機付きエンジ
    ンの過給圧制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の過給機を備えた過給機付
    きエンジンの過給圧制御装置であって、前記温度条件判
    定手段は、前記触媒を通過する排気ガスの温度に基づい
    て前記触媒内の温度状態を判定することを特徴とする過
    給機付きエンジンの過給圧制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の過給機付きエン
    ジンの過給圧制御装置であって、前記過給機を迂回する
    ように配設されたバイパス通路と、前記バイパス通路を
    開閉するウエストゲートバルブとを備え、前記過給圧調
    整手段は、前記最終目標過給圧に基づいて前記ウエスト
    ゲートバルブの開度を制御することを特徴とする過給機
    付きエンジンの過給圧制御装置。
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