JPH11287026A - 真空含浸式タイル補修接着工法 - Google Patents

真空含浸式タイル補修接着工法

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JPH11287026A
JPH11287026A JP12515298A JP12515298A JPH11287026A JP H11287026 A JPH11287026 A JP H11287026A JP 12515298 A JP12515298 A JP 12515298A JP 12515298 A JP12515298 A JP 12515298A JP H11287026 A JPH11287026 A JP H11287026A
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JP
Japan
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vacuum
tile
peeling
vinyl sheet
mortar layer
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JP12515298A
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English (en)
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Ichiro Shimizu
一郎 清水
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 真空含浸接着工法により建物外壁タイル仕
上層の剥落を予防し、公共社会の安全性確保に貢献す
る。 【解決手段】 剥離したタイル陶片 4 や下地モル
タル層剥離部 3 の中央部を穿孔し、剥離部界面と外
気とを通気させビニールシート 8 で被覆して四周を
シール材 9 で密閉し真空のリークを止める。真空吸
引口 6 より真空ポンプ 13でビニールシート内部
の空気を吸引排気させることにより、タイル陶片や下地
モルタル層の剥離部間隙も真空状態となる。真空ポンプ
の吸引力が臨界点に達したら接着剤ポンプ 14 にて
液状接着剤を 7 のビニールシートに取り付けた注入
口より注ぐと真空の作用によって液状接着剤は剥離部間
隙に含浸されその強度を発現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、剥離した建物
外壁タイル陶片及び下地モルタル層に接着剤を含浸さ
せ、接着一体化を図る建物外壁の補修工法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】 従来の剥離した建物外壁タイルの補
修工法としては、剥離界面が躯体コンクリートと下地モ
ルタル層、又は下地モルタル層間の場合は接着剤のみの
注入やステンレス全ネジピンを併用するピンニング工
法、更に、最近では接着剤とアンカーを併用し固定一体
化する工法などがあるものの、接着剤の注入圧力によっ
て周囲の剥離を捉進させる共浮き現象の発生は解決され
ていず、また下地モルタル層とタイル陶片の剥離界面に
対しては、タイル陶片の一枚一枚に穿孔して接着剤とア
ンカーを用いて固定するしかなく、タイル陶片が小形に
なるほど力学的に無駄な設計となるばかりかその経済的
負担を大きくし、現実的な対策とはなり得ずこの工法の
広い普及を困難にしている。また他に、剥離したタイル
を新たに張り替える工法も、新品のタイルと既存のタイ
ルでは色彩を微妙に異にするため外壁の美粧性を犠牲に
することは避けられず、無数の補修跡が外観に見受けら
れ美粧性を低下した建物は、その資産価値の低減に直結
する。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】 如何なる優
れた外壁の補修工法も、経済性を無視したとき広い普及
は望めない。現実に外壁タイルの剥落の危険が確認され
ながら放置されているのは、主として経済的負担の大き
さによるものと考えられる。平時に於いてさえ外壁タイ
ルの剥落が報道されているが、これ等の躯体と外壁仕上
層の支持力が脆弱化した建物に、突然にして地震が襲来
したとき、その地震外力よって水平、下方向への慣性力
や強制変形力が発生し、これらのタイル陶片は外壁仕上
材の最終劣化形態として剥落に至る。外壁タイルの剥落
は塗装などの仕上げと異なり重大人身事故に直結し社会
的な脅威となり得る。本発明は経済的負担が大きい故に
放置され、また、安易な対策で済まされているこれら剥
離したタイル陶片やその下地モルタル層を、安価、且
つ、確実な接着一体化と外壁の美粧性を損なうことなく
図ることにより、建物の資産価値をも損なう事なく建物
外壁の安全性能、延いては公共社会の安全性の確保に貢
献する。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明は、従来技
術のように剥離した一枚一枚のタイル陶片を穿孔しアン
カーを打ち込んだり、また、タイルの目地を切断し、タ
イル陶片や下地モルタルをハツり取はずした後、再接着
させる必要もなく、剥離したタイル陶片中央の穿孔部よ
り真空作用の力学的応用、即ち、圧力差を利用してタイ
ル陶片と下地モルタルの剥離界面に接着剤を含浸させ、
接着一体化を図る補修工法である。。
【0005】 タイル陶片の剥離ばかりではなく、
下地モルタル層の剥離が確認された際は剥離界面を穿孔
し通気させることにより、タイル陶片と下地モルタル
層、また、モルタル層間の剥離を同時に接着一体化が図
れ、作業工程の省略化及び効率化により経済的負担の低
減化が可能である。
【0006】
【発明実施の形態】 発明実施の形態を実施例に基ずき
図面を参照して説明する。 (1) 外壁タイル面を打診し、タイル陶片 4 の剥
離及び下地モルタル層2 の剥離の範囲をマーキングす
る。 (2) 下地モルタル層 2 にも剥離が確認された場
合は剥離部の中央部を穿孔 16 し通気を確認する。 (3) 剥離したタイル陶片 5 の中央部には小径の
穿孔 17 をする。 (4) 吸引口 6 と注入口 7 を取り付けた透明
ビニールシート 8 を剥離部に張りつけ、シートの四
周を剥離が容易なシール材 9 でシールする。 (5) 吸引口 6 にノズル 11 を差し込み真空
ポンプ 13 でビニールシート 8 の内部の空気を
吸引排気し真空状態にする。 (6) 13 の真空ポンプが臨界点に達したら注入ポ
ンプ 14 より液状接着剤をビニールシート 8 の
注入口 7 を介して注ぐと接着剤は真空状態の剥離部
間隙に吸引含浸される。 (7) 接着剤 15 の含浸完了後、ビニールシート
8 を撤去し、タイル陶片、4 の表面に接着剤と同
じ物性の塗料を塗布し目地の強化、及び壁面の防水性能
の向上を図る。
【0007】
【発明の効果】 本発明は、外壁タイルの剥離が確
認されながらも放置されてれていたり、また、意味があ
るとは思えない安易な補修で済まされているのは従来技
術の経済的負担が大きいことに由来するものと考えた。
いかに優れた施工法であれ大きな経済的負担を強いる施
工法は広い普及を阻む。平時に於いてさえ剥落の恐れが
ある外壁タイル層に地震外力が加わったとき、建物外壁
は凶器と化して公共社会に対する加害者となる。従っ
て、経済的な高負担と云う障害物を除去し、安価で、且
つ、確実に外壁タイルの剥落を阻止することが可能な本
発明はより広い普及を可能とし、そして、頭上の脅威を
排除し建物の安全性能を確保すると云う社会的な要請に
応えうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 真空含浸式タイル補修接着工法の実施例を示
す断面図である。
【図2】 真空含浸式タイル補修接着工法の実施例を示
す立面図である。
【図3】 真空含浸式タイル補修接着工法の一枚だけの
タイル陶片を補修する際の実地例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 建物躯体コンクリート 13 真
空ポンプ 2 下地モルタル層 14 接
着剤注入ポンプ 3 下地モルタル層の剥離部 15 接
着剤タンク 4 タイル陶片 16 下
地モルタル穿孔部 5 タイル陶片の剥離部 17 タ
イル陶片穿孔部 6 真空吸引口 18 接
着剤タンクバルブ 7 接着剤注入口 19 真
空ポンプバルブ 8 ビニールシート 20 真
空タンク 9 シール材 21 ア
タッチメント 10 注入ノズル 22
真空ホース 11 吸引ノズル 23
接着剤注入ホース 12 注入.吸引兼用ノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項 1】 剥離した範囲の下地モルタル層
    2 やタイル陶片 4を穿孔し、大気と通気させ、その
    剥離範囲をビニールシート 8 で被覆し四周をシール
    9 をした後、ビニールシート内部の空気を真空ポン
    プ 13 で排気させることにより下地モルタル層の剥
    離部 3 やタイル陶片の剥離部 5の間隙を真空状態
    にし、液状接着剤を含浸させて接着一体化を図る外壁タ
    イルの補修接着工法。
  2. 【請求項 2】 タイル陶片のみの剥離補修は、図
    3のようにタイル陶片4 の中央部を穿孔し下地モルタ
    ル 2 との剥離部間隙を通気させ、アタッチメントで
    タイル陶片四周をシールしした後、剥離部間隙の空気を
    真空ポンプ13で吸引排気することにより真空状態に
    し、液状の接着剤を含浸させる外壁タイルの補修接着工
    法。
JP12515298A 1998-04-01 1998-04-01 真空含浸式タイル補修接着工法 Pending JPH11287026A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030038004A (ko) * 2001-11-08 2003-05-16 (주)황우토탈 콘크리트 구조물의 보강 공법 및 그 장치
KR100405033B1 (ko) * 2000-07-11 2003-11-07 이성우 복합소재의 진공성형 부착에 의한 콘크리트 구조물의보강방법
JP2004353284A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Forestry & Forest Products Research Institute 各種資材の修復・強化方法。

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