JPH11286847A - 炭化珪素繊維織物 - Google Patents
炭化珪素繊維織物Info
- Publication number
- JPH11286847A JPH11286847A JP10091213A JP9121398A JPH11286847A JP H11286847 A JPH11286847 A JP H11286847A JP 10091213 A JP10091213 A JP 10091213A JP 9121398 A JP9121398 A JP 9121398A JP H11286847 A JPH11286847 A JP H11286847A
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- JP
- Japan
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- fiber
- silicon carbide
- woven fabric
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- fibers
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比抵抗が種々異なる複数種類の炭化珪素繊維
織物を用意した場合であっても、その織物を比抵抗に応
じて容易に識別することを可能にした炭化珪素繊維織物
を提供する。 【解決手段】 炭化珪素繊維2,3を製織した織物1で
あって、縦糸に炭化珪素繊維2,3とは異なる彩色の識
別用繊維4を用いて織物1の比抵抗情報を表示する。
織物を用意した場合であっても、その織物を比抵抗に応
じて容易に識別することを可能にした炭化珪素繊維織物
を提供する。 【解決手段】 炭化珪素繊維2,3を製織した織物1で
あって、縦糸に炭化珪素繊維2,3とは異なる彩色の識
別用繊維4を用いて織物1の比抵抗情報を表示する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波吸収体の構成
材料として好適な炭化珪素繊維織物に関し、さらに詳し
くは、比抵抗が種々異なる複数種類の炭化珪素繊維織物
を使用する場合に、その識別を容易に行うことを可能に
した炭化珪素繊維織物に関する。
材料として好適な炭化珪素繊維織物に関し、さらに詳し
くは、比抵抗が種々異なる複数種類の炭化珪素繊維織物
を使用する場合に、その識別を容易に行うことを可能に
した炭化珪素繊維織物に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化珪素繊維は、その製造条件により多
様な比抵抗特性を付与することが可能であり、半導体領
域から誘電体領域で比抵抗特性を調整することが可能で
ある。そのため、炭化珪素繊維は比抵抗特性を利用した
電波吸収体などの構成材料に使用されることが多い。
様な比抵抗特性を付与することが可能であり、半導体領
域から誘電体領域で比抵抗特性を調整することが可能で
ある。そのため、炭化珪素繊維は比抵抗特性を利用した
電波吸収体などの構成材料に使用されることが多い。
【0003】しかしながら、比抵抗が種々異なる炭化珪
素繊維であっても、外観、機械的特性及び物理的特性は
殆ど変化がなく、電気的特性を除いては多様な製品を識
別することは実質的に不可能である。そのため、従来で
は炭化珪素繊維に識別票を付して識別を行っていた。し
かるに、電波吸収体などを製造するにあたって識別票を
取り外した後では材料を取り違える可能性があり、この
取り違えによって目的とする特性とは全く異なる製品が
得られてしまうという問題があった。
素繊維であっても、外観、機械的特性及び物理的特性は
殆ど変化がなく、電気的特性を除いては多様な製品を識
別することは実質的に不可能である。そのため、従来で
は炭化珪素繊維に識別票を付して識別を行っていた。し
かるに、電波吸収体などを製造するにあたって識別票を
取り外した後では材料を取り違える可能性があり、この
取り違えによって目的とする特性とは全く異なる製品が
得られてしまうという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、比抵
抗が種々異なる複数種類の炭化珪素繊維織物を用意した
場合であっても、その織物を比抵抗に応じて容易に識別
することを可能にした炭化珪素繊維織物を提供すること
にある。
抗が種々異なる複数種類の炭化珪素繊維織物を用意した
場合であっても、その織物を比抵抗に応じて容易に識別
することを可能にした炭化珪素繊維織物を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の炭化珪素繊維織物は、炭化珪素繊維を製織し
た織物であって、縦糸に炭化珪素繊維とは異なる彩色の
識別用繊維を用いて該織物の比抵抗情報を表したことを
特徴とするものである。
の本発明の炭化珪素繊維織物は、炭化珪素繊維を製織し
た織物であって、縦糸に炭化珪素繊維とは異なる彩色の
識別用繊維を用いて該織物の比抵抗情報を表したことを
特徴とするものである。
【0006】このように炭化珪素繊維織物の縦糸として
炭化珪素繊維とは異なる彩色の識別用繊維を適宜挿入し
て織物の比抵抗情報を表したことにより、比抵抗が種々
異なる複数種類の炭化珪素繊維織物を用意した場合であ
っても、その織物を比抵抗に応じて容易に識別すること
ができる。
炭化珪素繊維とは異なる彩色の識別用繊維を適宜挿入し
て織物の比抵抗情報を表したことにより、比抵抗が種々
異なる複数種類の炭化珪素繊維織物を用意した場合であ
っても、その織物を比抵抗に応じて容易に識別すること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照して詳細に説明する。
の図面を参照して詳細に説明する。
【0008】図1は本発明の実施形態からなる電波吸収
体用炭化珪素繊維織物を例示するものである。図におい
て、織物1は縦糸として複数本の炭化珪素繊維2を使用
し、横糸として複数本の炭化珪素繊維3を使用して製織
したものである。この織物1には、炭化珪素繊維2,3
とは異なる彩色の識別用繊維4が挿入されている。識別
用繊維4は織物1を製織する際に、縦糸として炭化珪素
繊維2と平行に配列して織り込むようにすればよい。
体用炭化珪素繊維織物を例示するものである。図におい
て、織物1は縦糸として複数本の炭化珪素繊維2を使用
し、横糸として複数本の炭化珪素繊維3を使用して製織
したものである。この織物1には、炭化珪素繊維2,3
とは異なる彩色の識別用繊維4が挿入されている。識別
用繊維4は織物1を製織する際に、縦糸として炭化珪素
繊維2と平行に配列して織り込むようにすればよい。
【0009】上記識別用繊維4としては、レーヨン繊
維、アセテート繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維、ビ
ニロン繊維、ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポ
リエステル繊維、アクリル繊維、ポリエチレン繊維、ポ
リプロピレン繊維、ポリウレタン繊維、ベンゾエート繊
維、ポリクラール繊維、弗素繊維、ガラス繊維、炭素繊
維、綿繊維、絹繊維、石英繊維などを挙げることがで
き、特にナイロン繊維、ポリエステル繊維、ガラス繊
維、石英繊維、アラミド繊維を使用することが好まし
い。一般に炭化珪素繊維2,3は黒色であるため、識別
用繊維4を無着色のまま使用してもよく、或いは黒色以
外の彩色に染色して使用してもよい。例えば、ポリエス
テル繊維を識別用繊維4として使用する場合、例えば低
比抵抗を表示するとき赤色に染色し、高比抵抗を表示す
るとき青色に染色し、中間比抵抗を表示するときは無染
色とすることにより、3種類の織物の取り違えを防止す
ることができる。また、識別用繊維4の彩色の種類を多
数用意したり、互いに色彩が異なる複数本の識別用繊維
4を組み合わせて使用することにより、具体的な比抵抗
値に準じた比抵抗情報の表示を行うことが可能になる。
なお、識別用繊維4として着色した炭化珪素繊維を使用
することも可能であるが、コスト削減の点から炭化珪素
繊維以外の上記繊維を使用することが好ましい。
維、アセテート繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維、ビ
ニロン繊維、ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポ
リエステル繊維、アクリル繊維、ポリエチレン繊維、ポ
リプロピレン繊維、ポリウレタン繊維、ベンゾエート繊
維、ポリクラール繊維、弗素繊維、ガラス繊維、炭素繊
維、綿繊維、絹繊維、石英繊維などを挙げることがで
き、特にナイロン繊維、ポリエステル繊維、ガラス繊
維、石英繊維、アラミド繊維を使用することが好まし
い。一般に炭化珪素繊維2,3は黒色であるため、識別
用繊維4を無着色のまま使用してもよく、或いは黒色以
外の彩色に染色して使用してもよい。例えば、ポリエス
テル繊維を識別用繊維4として使用する場合、例えば低
比抵抗を表示するとき赤色に染色し、高比抵抗を表示す
るとき青色に染色し、中間比抵抗を表示するときは無染
色とすることにより、3種類の織物の取り違えを防止す
ることができる。また、識別用繊維4の彩色の種類を多
数用意したり、互いに色彩が異なる複数本の識別用繊維
4を組み合わせて使用することにより、具体的な比抵抗
値に準じた比抵抗情報の表示を行うことが可能になる。
なお、識別用繊維4として着色した炭化珪素繊維を使用
することも可能であるが、コスト削減の点から炭化珪素
繊維以外の上記繊維を使用することが好ましい。
【0010】上述のように炭化珪素繊維織物1の縦糸と
して炭化珪素繊維2,3とは異なる彩色の識別用繊維4
を用いて織物1の比抵抗情報を表したことにより、比抵
抗が種々異なる複数種類の炭化珪素繊維織物を用意した
場合であっても、その織物を比抵抗に応じて容易に識別
することができる。また、炭化珪素繊維織物1は樹脂を
含浸させてプリプレグとした後に所望の形態の電波吸収
体に加工されるが、プリプレグ等の加工を施した状態で
も識別用繊維4によって容易に識別することができる。
して炭化珪素繊維2,3とは異なる彩色の識別用繊維4
を用いて織物1の比抵抗情報を表したことにより、比抵
抗が種々異なる複数種類の炭化珪素繊維織物を用意した
場合であっても、その織物を比抵抗に応じて容易に識別
することができる。また、炭化珪素繊維織物1は樹脂を
含浸させてプリプレグとした後に所望の形態の電波吸収
体に加工されるが、プリプレグ等の加工を施した状態で
も識別用繊維4によって容易に識別することができる。
【0011】本発明において、炭化珪素繊維織物をポリ
イミド樹脂、ビスマレイミド樹脂、耐熱エポキシ樹脂等
の耐熱性樹脂と組み合わせて使用する場合、ポリエステ
ル繊維等の耐熱性を考慮すると識別用繊維を織物の端部
に配置することが好ましい。このように織物において通
常は使用されない耳近傍に識別用繊維を配置することに
より、炭化珪素繊維織物と耐熱性樹脂とを組み合わせた
電波吸収体の耐熱性を阻害することはない。また、識別
用繊維が電波吸収特性に悪影響を与える場合も、識別用
繊維を織物の端部に配置して電波吸収体中に残存させな
いようにすることが好ましい。但し、識別用繊維を電波
吸収体中に残存させても問題がなければ、織物中におけ
る識別用繊維の配置は特に限定されるものではない。
イミド樹脂、ビスマレイミド樹脂、耐熱エポキシ樹脂等
の耐熱性樹脂と組み合わせて使用する場合、ポリエステ
ル繊維等の耐熱性を考慮すると識別用繊維を織物の端部
に配置することが好ましい。このように織物において通
常は使用されない耳近傍に識別用繊維を配置することに
より、炭化珪素繊維織物と耐熱性樹脂とを組み合わせた
電波吸収体の耐熱性を阻害することはない。また、識別
用繊維が電波吸収特性に悪影響を与える場合も、識別用
繊維を織物の端部に配置して電波吸収体中に残存させな
いようにすることが好ましい。但し、識別用繊維を電波
吸収体中に残存させても問題がなければ、織物中におけ
る識別用繊維の配置は特に限定されるものではない。
【0012】また、縦糸の炭化珪素繊維の比抵抗と、横
糸の炭化珪素繊維の比抵抗とを互いに異ならせるように
した炭化珪素繊維織物の場合、識別用繊維を織物の両端
部にそれぞれ配置し、一方で縦糸の比抵抗を表示し、他
方で横糸の比抵抗を表示することも可能である。
糸の炭化珪素繊維の比抵抗とを互いに異ならせるように
した炭化珪素繊維織物の場合、識別用繊維を織物の両端
部にそれぞれ配置し、一方で縦糸の比抵抗を表示し、他
方で横糸の比抵抗を表示することも可能である。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、炭
化珪素繊維織物の縦糸として炭化珪素繊維とは異なる彩
色の識別用繊維を用いて該織物の比抵抗情報を表したこ
とにより、比抵抗が種々異なる複数種類の炭化珪素繊維
織物を使用する場合に、織物単体としても、或いはプリ
プレグ等の加工を施した状態でも、その識別を容易に行
うことができる。
化珪素繊維織物の縦糸として炭化珪素繊維とは異なる彩
色の識別用繊維を用いて該織物の比抵抗情報を表したこ
とにより、比抵抗が種々異なる複数種類の炭化珪素繊維
織物を使用する場合に、織物単体としても、或いはプリ
プレグ等の加工を施した状態でも、その識別を容易に行
うことができる。
【図1】本発明の実施形態からなる炭化珪素繊維織物を
例示する平面図である。
例示する平面図である。
1 織物 2,3 炭化珪素繊維 4 識別用繊維
Claims (3)
- 【請求項1】 炭化珪素繊維を製織した織物であって、
縦糸に炭化珪素繊維とは異なる彩色の識別用繊維を用い
て該織物の比抵抗情報を表した炭化珪素繊維織物。 - 【請求項2】 前記識別用繊維を前記織物の端部に配置
した請求項1に記載の炭化珪素繊維。 - 【請求項3】 前記識別用繊維がナイロン繊維、ポリエ
ステル繊維、ガラス繊維、石英繊維、アラミド繊維から
選ばれた少なくとも1種である請求項1又は2に記載の
炭化珪素繊維。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10091213A JPH11286847A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 炭化珪素繊維織物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10091213A JPH11286847A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 炭化珪素繊維織物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11286847A true JPH11286847A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=14020155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10091213A Pending JPH11286847A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 炭化珪素繊維織物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11286847A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2373130A1 (en) | 2010-03-29 | 2011-10-05 | Fujitsu Limited | Printed wiring board manufacturing method and printed wiring board |
-
1998
- 1998-04-03 JP JP10091213A patent/JPH11286847A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2373130A1 (en) | 2010-03-29 | 2011-10-05 | Fujitsu Limited | Printed wiring board manufacturing method and printed wiring board |
US8631568B2 (en) | 2010-03-29 | 2014-01-21 | Fujitsu Limited | Printed wiring board manufacturing method |
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