JPH11285962A - 研磨パッド、研磨装置および研磨方法 - Google Patents

研磨パッド、研磨装置および研磨方法

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JPH11285962A
JPH11285962A JP9374998A JP9374998A JPH11285962A JP H11285962 A JPH11285962 A JP H11285962A JP 9374998 A JP9374998 A JP 9374998A JP 9374998 A JP9374998 A JP 9374998A JP H11285962 A JPH11285962 A JP H11285962A
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JP
Japan
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polishing
polishing pad
opening
pad
slurry
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Application number
JP9374998A
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English (en)
Inventor
Hideharu Nakajima
英晴 中嶋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH11285962A publication Critical patent/JPH11285962A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
    • B24B37/11Lapping tools
    • B24B37/20Lapping pads for working plane surfaces
    • B24B37/26Lapping pads for working plane surfaces characterised by the shape of the lapping pad surface, e.g. grooved

Abstract

(57)【要約】 【課題】研磨パッドを押圧したウェーハの研磨面にこの
押圧にもかかわらず研磨スラリを強制的に均一性良く供
給し、化学的機械研磨の均一性および再現性などの研磨
特性を改善することが可能な研磨パッド、および、これ
を用いた研磨装置、研磨方法を提供する。 【解決手段】被処理基板を押圧して化学的機械研磨法に
より被処理基板の研磨処理を行う研磨パッドであって、
研磨パッド20には、当該研磨パッドの研磨面と対向す
る面側から研磨面に研磨スラリを供給するための少なく
とも1つの貫通開口部21が形成されている構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
工程において化学的機械研磨(CMP;ChemicalMechan
ical Polishing )法により層間絶縁膜の平坦化処理な
どを行う時に用いる研磨パッドおよびこの研磨パッドを
用いた研磨装置、研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体集積回路の微細化および高
集積化は3年で次世代へ進み、デザインルールは前世代
の7割の縮小化が行われ、縮小化に伴い半導体装置の高
速化も実現してきた。半導体装置を微細に加工するため
に、例えばトランジスタのゲート電極のゲート幅やDR
AMなどでのキャパシタの占有面積を狭め、配線部も同
様に、多層配線構造とするなど、微細に加工することが
必要になってきており、さらにコンタクトホールなども
同様に微細な開口径のものを形成することが重要になっ
てきている。トランジスタやキャパシタなどのデバイス
が複雑な構造になって立体化するに伴い、層間絶縁膜は
厚膜化してきている。
【0003】上記の微細化は、半導体装置の製造工程に
おける微細加工技術の進歩、特に、光を利用して回路パ
ターンをウェーハ面上に塗布された感光性有機膜(フォ
トレジスト)に転写する技術であるリソグラフィー工程
における高解像力化により達成されてきた。具体的に
は、リソグラフィー工程に用いられる光源が短波長化さ
れ、例えば、1.0〜0.5μmルールの半導体集積回
路のパターン転写には、g線(436nm)あるいはi
線(365nm)が用いられており、0.35μmルー
ルのパターン転写には、主にi線が用いられている。ま
た、0.25μmルール以降の半導体集積回路の製造の
ために、KrFエキシマレーザ(248.8nm)ある
いはArFエキシマレーザ(193nm)を用いて露光
する技術が開発されている。
【0004】上記のように、リソグラフィー工程におけ
る解像度の向上は、一方でリソグラフィー工程における
露光の焦点深度(DOF;Depth Of Focus)の低下をも
たらしている。この改善はレジストの性能改善に待たな
ければならないが、このレジスト性能の改善より微細化
要求の方が先行しているのが現状である。そこで、リソ
グラフィー工程を行うときのデバイス構造の高低差をで
きるだけ低減することでこの焦点深度の不足を補い、微
細なパターンを焦点ずれを引き起こさず確実に解像させ
る方法が検討されている。
【0005】そこで、デバイス構造の高低差を平坦化す
る方法として、最近では、シリコンウェーハの鏡面加工
を応用した化学的機械研磨方法が採用されている。図2
1は、この化学的機械研磨を行うための、従来の化学的
機械研磨装置を示す概略図である。この装置は、回転す
る研磨プレート回転軸1に支承され表面に研磨パッド2
が接着された研磨プレート3と、ダイア102などを金
属板に電着形成した、研磨パッド2の表面を目立てする
ためのドレッサ101と、層間絶縁膜などの被研磨層が
形成された被処理基板4(以下、ウェーハとも称する)
をウェーハバッキングフィルム14により保持するキャ
リア5と、研磨スラリ10を研磨パッド2上に供給する
研磨スラリ供給ノズル6を有する研磨スラリ供給装置7
とから概ね構成されている。
【0006】そして、研磨パッド2をドレッサ101に
よりドレッシング(研削)した後に、研磨プレート回転
軸1およびキャリア回転軸8を回転させ、研磨スラリ供
給ノズル6から研磨パッド2の中央部に研磨スラリ10
を供給しながら、研磨圧力調整機構9によりウェーハ4
を研磨パッド2上に押圧させてウェーハ4の研磨を行う
ものである。
【0007】上記のような化学的機械研磨方法において
は、研磨パッド2表面にドレッサが無数の傷を付けるこ
とで研磨パッド2表面にいわゆる浅い目立て層103を
形成し、ここに研磨スラリ10が入り込んで保持された
状態でウェーハ4を研磨することで、研磨パッド2に押
圧したウェーハ4の研磨面に研磨スラリ10を供給し、
これにより研磨が行えるようになるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の化学的機械研磨方法においては、研磨パッ
ド2の目立てを十分に行っても、研磨するためにウェー
ハ4を押圧することによって研磨パッド2の表面の目立
て層103に蓄えられた研磨スラリ10が絞り出されて
しまい、実際の研磨時にはウェーハ4と研磨パッド2の
間に研磨スラリ10が殆ど入り込めなくなり、特にウェ
ーハ4の中央領域にまで研磨スラリ10を供給すること
が困難であった。
【0009】上記のように、ウェーハの研磨に必要な研
磨スラリをウェーハの中央部分を含めて面内全域に渡り
十分に供給し、確保することができない場合、ウェーハ
間あるいはウェーハの面内における研磨レートや研磨量
のばらつきが大きくなり、均一性や再現性の改善に限度
があった。
【0010】上記の問題を改善するため、ドレッサによ
る研磨パッド表面の目立て層103の深さや密度が最適
となるように行い、さらに研磨パッド2の中央部に供給
する研磨スラリ10の量を増加させても、ウェーハの研
磨均一性に対するデバイスからの要求を十分満たすには
至っていないのが現実であった。
【0011】本発明は上記の問題を鑑みてなされたもの
であり、従って、本発明は、半導体装置の製造工程にお
いて層間絶縁膜の平坦化処理などを行う化学的機械研磨
において、従来のようなドレッサによるパッドのドレッ
シングでランダムな研磨パッドの目立て層を形成する方
法に代わり、あるいはこの方法に加え、研磨パッドを押
圧したウェーハ(被処理基板)の研磨面にこの押圧にも
かかわらず研磨スラリを強制的に均一性良く供給するこ
とで、化学的機械研磨に必要十分な量の研磨スラリを確
実に確保し、ウェーハ間あるいはウェーハの面内におけ
る研磨レートや研磨量のばらつきなどを抑制し、化学的
機械研磨の均一性および再現性などの研磨特性を改善す
ることが可能な研磨パッド、および、これを用いた研磨
装置、研磨方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の研磨パッドは、被処理基板を押圧して化
学的機械研磨法により前記被処理基板の研磨処理を行う
研磨パッドであって、前記研磨パッドには、当該研磨パ
ッドの研磨面と対向する面側から前記研磨面に研磨スラ
リを供給するための少なくとも1つの貫通開口部が形成
されている。
【0013】上記の本発明の研磨パッドは、研磨パッド
に形成された貫通開口部を通して研磨パッドの研磨面と
対向する面側から研磨面に研磨スラリを供給することに
より研磨パッドを押圧した被処理基板の研磨面にこの押
圧にもかかわらず研磨スラリを強制的に均一性良く供給
することが可能となり、化学的機械研磨に必要十分な量
の研磨スラリを確実に確保し、ウェーハ間あるいはウェ
ーハの面内における研磨レートや研磨量のばらつきなど
を抑制し、化学的機械研磨の均一性および再現性などの
研磨特性を改善することが可能である。
【0014】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
前記貫通開口部が、前記被処理基板と接触する領域内に
のみ形成されている。研磨パッドを押圧した被処理基板
の研磨面にこの押圧にもかかわらず研磨スラリを供給す
るため、研磨スラリに圧力をかけたとき、貫通開口部部
分が全て被処理基板で覆われていない場合には、貫通開
口部から研磨スラリが噴出してしまうが、貫通開口部が
被処理基板と接触する領域内にのみ形成されている構成
によりこれを防止することが可能となる。
【0015】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
前記貫通開口部が略円形の貫通孔であり、さらに好適に
は、前記略円形の貫通孔が複数個形成されており、さら
に好適には、前記研磨パッドが円盤状の形状であり、前
記貫通孔が前記研磨パッドの中心から外周方向に並んで
形成されている。また、上記の本発明の研磨パッドは、
好適には、前記貫通開口部が直線および/あるいは曲線
からなる形状の貫通溝であり、さらに好適には前記研磨
パッドが円盤状の形状であり、前記貫通溝が前記研磨パ
ッドの中心から外周方向に延びて形成されている。ま
た、上記の本発明の研磨パッドは、好適には前記研磨パ
ッドが円盤状の形状であり、前記研磨パッドには、前記
研磨パッドの中心から外周方向に延びる溝が形成されて
おり、さらに好適には、前記溝が、前記貫通開口部に接
続して形成されている。これにより、上記の本発明の研
磨パッドに形成する貫通開口部を構成することが可能で
ある。
【0016】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
前記貫通開口部に、前記研磨面上方から押圧されたとき
にのみ開く弁が形成されている。研磨パッドを押圧した
被処理基板の研磨面にこの押圧にもかかわらず研磨スラ
リを供給するため、研磨スラリに圧力をかけても、研磨
面上方から押圧されたときにのみ開く弁により、貫通開
口部から研磨スラリが噴出することを防止できる。
【0017】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
前記貫通開口部が略円形の貫通孔であり、さらに好適に
は、前記略円形の貫通孔が複数個形成されており、さら
に好適には、前記研磨パッドが円盤状の形状であり、前
記貫通孔が前記研磨パッドの中心から外周方向に並んで
形成されている。また、上記の本発明の研磨パッドは、
好適には、前記貫通開口部が直線および/あるいは曲線
からなる形状の貫通溝であり、さらに好適には、前記研
磨パッドが円盤状の形状であり、前記貫通溝が前記研磨
パッドの中心から外周方向に延びて形成されている。こ
れにより、上記の本発明の研磨パッドに形成する貫通開
口部を構成することが可能である。
【0018】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
前記研磨パッドには、当該研磨パッドを貫通し、前記被
処理基板を押圧していない状態では閉じており、前記被
処理基板を押圧して研磨面上を擦るときに前記被処理基
板から受ける圧力により変形して開き、前記研磨面に研
磨スラリを供給するための前記貫通開口部となるスリッ
トが形成されている。研磨パッドを押圧した被処理基板
の研磨面にこの押圧にもかかわらず研磨スラリを供給す
るため、研磨スラリに圧力をかけても、被処理基板によ
り押圧されていない状態では閉じているスリットである
ことから、スリットから研磨スラリが噴出することはな
い。
【0019】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
前記研磨パッドは、少なくとも1つの突起部を有する第
1研磨パッド部材と、前記突起部の高さ以上の厚さを有
し、前記突起部と略同一形状および大きさの突起部用貫
通開口部が形成された第2研磨パッド部材とを有し、前
記第2研磨パッド部材の研磨面と対向する面側から前記
突起部用貫通開口部に前記突起部が嵌込されており、前
記被処理基板を押圧していない状態では前記突起部の側
壁と前記突起部用貫通開口部の側壁は密着しており、前
記被処理基板を押圧して研磨面上を擦るときに前記被処
理基板から受ける圧力により変形して前記突起部の側壁
と前記突起部用貫通開口部の側壁の間が開き、前記研磨
面に研磨スラリを供給するための前記貫通開口部とな
る。研磨パッドを押圧した被処理基板の研磨面にこの押
圧にもかかわらず研磨スラリを供給するため、研磨スラ
リに圧力をかけても、被処理基板を押圧していない状態
では突起部の側壁と突起部用貫通開口部の側壁の間は閉
じており、ここから研磨スラリが噴出することはない。
【0020】上記の本発明の研磨パッドは、さらに好適
には、前記第1研磨パッド部材が、前記第2研磨パッド
部材よりも少なくとも硬度あるいは弾性が高い材料によ
り形成されている。これにより、被処理基板を押圧して
研磨面上を擦るときに被処理基板から受ける圧力により
変形して突起部の側壁と突起部用貫通開口部の側壁の間
が開きやすくなる。例えば、第1研磨パッド部材は金属
により、また、第2研磨パッド部材は発泡あるいは非発
泡のウレタン、ナイロン、テフロン、塩化ビニルあるい
はこれらの混合物を主成分として形成することができ
る。
【0021】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
前記貫通開口部が、前記研磨面と対向する面側から圧力
をかけて研磨スラリを供給したときに、前記研磨面に前
記研磨スラリがにじみ出る程度の微細な径の開口部であ
る。研磨パッドを押圧した被処理基板の研磨面にこの押
圧にもかかわらず研磨スラリを供給するため、研磨スラ
リに圧力をかけても、貫通開口部の径が微細で、研磨面
に研磨スラリがにじみ出る程度であるので、ここから研
磨スラリが噴出することはない。
【0022】上記の本発明の研磨パッドは、さらに好適
には、前記研磨パッドが発泡材料により形成されてお
り、前記発泡材料の泡が繋がって前記貫通開口部を形成
する。これにより、上記の本発明の研磨パッドに形成す
る微細な径の貫通開口部を構成することが可能である。
【0023】上記の本発明の研磨パッドは、さらに好適
には、前記研磨パッドの研磨面上の所定の領域毎に前記
研磨スラリのにじみ出し量が変わるように、少なくとも
前記貫通開口部の開口径、前記貫通開口部の密度、ある
いは、前記研磨パッドの厚さを変えて形成されている。
これにより、研磨パッドの研磨面上の所定の領域毎に研
磨スラリのにじみ出し量を変えることが可能で、研磨レ
ートあるいは研磨量などの微細な調節が可能となる。
【0024】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
ウレタン、ナイロン、テフロン、塩化ビニルあるいはこ
れらの混合物を主成分として形成されている。研磨する
のに適当な硬度および弾性を有する研磨パッドを形成す
ることに加え、上記のような形状の抵抗体を形成するこ
とが可能となる。
【0025】また、上記の本発明の研磨パッドを用いた
研磨装置および研磨方法により、上記の目的を達成する
ことができる。
【0026】上記の研磨装置および研磨方法において
は、前記貫通開口部からの前記研磨スラリの流出量をセ
ンサにより感知し、前記感知した流出量に従って前記研
磨スラリの流出量を一定値に保つように前記研磨スラリ
にかける圧力を調節することにより、ウェーハ間あるい
はウェーハの面内における研磨レートや研磨量のばらつ
きなどをさらに抑制することが可能である。また、前記
被処理基板の被研磨層がシリコン含有層であるときに、
前記研磨スラリとして、シリカ系あるいは二酸化マンガ
ン系の研磨スラリを、前記被処理基板の被研磨層が金属
含有層であるときに、前記研磨スラリとして、アルミナ
系あるいは二酸化マンガン系の研磨スラリを用いること
により、それぞれ酸化シリコン、窒化シリコンなどの絶
縁膜、ポリシリコンなどのシリコン含有層、あるいは、
アルミニウム、銅などの金属含有層を効果的に研磨する
ことが可能である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0028】第1実施形態 図1は、本実施形態の化学的機械研磨装置を示す概略図
である。この装置は、研磨プレート支持軸1に支承され
表面に研磨パッド2が接着された研磨プレート3と、層
間絶縁膜などの被研磨層が形成された被処理基板4(以
下、ウェーハとも称する)をウェーハバッキングフィル
ム14により保持するキャリア5とから概ね構成されて
いる。
【0029】ウェーハ4の被研磨層の研磨を行う場合に
は、キャリア回転軸8を回転させ、研磨プレート3中に
埋め込まれた図示しない研磨スラリ供給管から研磨パッ
ド2の貫通開口部を介して研磨面に研磨スラリ10を供
給しながら、研磨圧力調整機構9によりウェーハ4を研
磨パッド2上に押圧させ、これによりウェーハ4の研磨
を行うものである。
【0030】図2(a)は、上記の研磨パッド2の概略
構成を示す平面図であり、図2(b)は研磨パッド2お
よび研磨プレート3概略構成を示し、図2(a)のX−
X’における断面に相当する説明図である。研磨パッド
2は、略円盤形状の研磨パッド基体20を基体とし、複
数個の貫通孔21が研磨パッドの中心から外周方向に並
んで形成されている。この貫通孔21は、研磨面と対向
する側から研磨プレート3中に埋め込まれた研磨スラリ
副供給管22を介して研磨スラリ主供給管23に接続し
ている。
【0031】上記の研磨装置において研磨を行う場合に
は、図3(a)の平面図および図3(a)中のX−X’
における断面に相当する説明図である図3(b)に示す
ように、キャリア回転軸9に支承されたキャリア5にバ
ッキングフィルム14を介して張り付けたウェーハ4
を、上記の構造の研磨パッド上に研磨圧力調整機構9に
よる圧力でウェーハ4を押圧させて、キャリア回転軸8
を回転させて研磨を行う。研磨スラリ10は、研磨スラ
リ主供給管23から研磨スラリ副供給管22および研磨
パッド基体20に形成された貫通孔21を介して、研磨
面に供給される。このとき、研磨パッドへのウェーハ4
の押圧よりも高い圧力で、研磨スラリ供給管に研磨スラ
リを供給することで、研磨パッドへウェーハ4を押圧し
ているにもかかわらず、研磨パッドとウェーハ4の間隙
24に研磨スラリ10が確実に入り込むことが可能とな
る。ここで、研磨スラリに圧力をかけて供給することか
ら、貫通孔21から研磨スラリが噴出しないように、貫
通孔21は、ウェーハ4と接触する領域内にのみ形成す
るようにする。また、研磨スラリ主供給管23から研磨
スラリを送りこんだ分、研磨パッドとウェーハ4の間隙
24から余剰スラリ及び使用済みスラリが研磨パッドの
エッジから流れ出て、排出される構成となっている。
【0032】上記の研磨装置によれば、研磨パッドに形
成された貫通孔を通して研磨パッドの研磨面と対向する
面側から研磨面に研磨スラリを供給することにより研磨
パッドを押圧したウェーハの研磨面にこの押圧にもかか
わらず研磨スラリを強制的に均一性良く供給することが
可能となり、化学的機械研磨に必要十分な量の研磨スラ
リを確実に確保し、ウェーハ間あるいはウェーハの面内
における研磨レートや研磨量のばらつきなどを抑制し、
化学的機械研磨の均一性および再現性などの研磨特性を
改善することが可能である。
【0033】第2実施形態 本実施形態にかかる研磨装置は、実質的に第1実施形態
にかかる研磨装置と同様であり、研磨パッド2に形成さ
れた貫通開口部および研磨プレートに埋め込まれた研磨
スラリ供給管の形状が異なっている。
【0034】図4(a)は、上記の研磨パッド2の概略
構成を示す平面図であり、図4(b)は研磨パッド2お
よび研磨プレート3概略構成を示し、図4(a)のX−
X’における断面に相当する説明図である。研磨パッド
2は、略円盤形状の研磨パッド基体20を基体とし、研
磨パッドの中心から外周方向に放射状に延び、研磨パッ
ド基体20を貫通する貫通溝25が形成されている。こ
の貫通溝25は、研磨面と対向する側から研磨プレート
3中に埋め込まれた研磨スラリ副供給管26を介して研
磨スラリ主供給管23に接続している。
【0035】上記の研磨装置において研磨を行う場合に
は、図5(a)の平面図および図5(a)中のX−X’
における断面に相当する説明図である図5(b)に示す
ように、キャリア回転軸9に支承されたキャリア5にバ
ッキングフィルム14を介して張り付けたウェーハ4
を、上記の構造の研磨パッド上に研磨圧力調整機構9に
よる圧力でウェーハ4を押圧させて、キャリア回転軸8
を回転させて研磨を行う。研磨スラリ10は、研磨スラ
リ主供給管23から研磨スラリ副供給管22および研磨
パッド基体20に形成された貫通溝25を介して、研磨
面に供給される。このとき、研磨パッドへのウェーハ4
の押圧よりも高い圧力で、研磨スラリ供給管に研磨スラ
リを供給することで、研磨パッドへウェーハ4を押圧し
ているにもかかわらず、研磨パッドとウェーハ4の間隙
24に研磨スラリ10が確実に入り込むことが可能とな
る。ここで、研磨スラリに圧力をかけて供給することか
ら、貫通溝25から研磨スラリが噴出しないように、貫
通溝25は、ウェーハ4と接触する領域内にのみ形成す
るようにする。また、研磨スラリ主供給管23から研磨
スラリを送りこんだ分、研磨パッドとウェーハ4の間隙
24から余剰スラリ及び使用済みスラリが研磨パッドの
エッジから流れ出て、排出される構成となっている。
【0036】上記の研磨装置によれば、研磨パッドに形
成された貫通溝を通して研磨パッドの研磨面と対向する
面側から研磨面に研磨スラリを供給することにより研磨
パッドを押圧したウェーハの研磨面にこの押圧にもかか
わらず研磨スラリを強制的に均一性良く供給することが
可能となり、化学的機械研磨に必要十分な量の研磨スラ
リを確実に確保し、ウェーハ間あるいはウェーハの面内
における研磨レートや研磨量のばらつきなどを抑制し、
化学的機械研磨の均一性および再現性などの研磨特性を
改善することが可能である。
【0037】第3実施形態 図6は、本実施形態の化学的機械研磨装置を示す概略図
である。この装置は、回転する研磨プレート回転軸1に
支承され表面に研磨パッド2が接着された研磨プレート
3と、層間絶縁膜などの被研磨層が形成されたウェーハ
4をウェーハバッキングフィルム14により保持するキ
ャリア5とから概ね構成されている。
【0038】ウェーハ4の被研磨層の研磨を行う場合に
は、キャリア回転軸8を回転させ、研磨プレート3中に
埋め込まれた図示しない研磨スラリ供給管から研磨パッ
ド2の貫通開口部を介して研磨面に研磨スラリ10を供
給しながら、研磨圧力調整機構9によりウェーハ4を研
磨パッド2上に押圧させ、これによりウェーハ4の研磨
を行うものである。
【0039】図7(a)は、上記の研磨パッド2の概略
構成を示す平面図であり、図7(b)は研磨パッド2お
よび研磨プレート3概略構成を示し、図7(a)のX−
X’における断面に相当する説明図である。研磨パッド
2は、略円盤形状の研磨パッド基体20を基体とし、複
数個の貫通孔27が研磨パッドの中心から外周方向に並
んで形成されている。各貫通孔27には、研磨面上方か
ら押圧されたときにのみ開く弁28がそれぞれ形成され
ている。この貫通孔27は、研磨面と対向する側から研
磨プレート3中に埋め込まれた研磨スラリ副供給管22
を介して研磨スラリ主供給管23に接続している。
【0040】上記の弁28について説明する。図8
(a)に示すように、研磨パッド基体20の貫通孔27
に形成された弁28は、圧力検知棒28aと、プッシュ
ロッド28bと、スラリ弁28cと、遮蔽板28dとか
ら概ね構成されている。上記の貫通孔27は、研磨スラ
リ副供給管22に接続している。研磨スラリ副供給管2
2を満たしている研磨スラリにかけられた圧力により、
弁を閉じる矢印10aの方向にスラリ弁28cに圧力が
加えられ、研磨面上方から押圧されていないときには、
弁28は閉じている。
【0041】上記の弁28は、図8(b)に示すよう
に、例えばウェーハ4により研磨面上方から押圧される
と、研磨パッド基体20に埋め込まれた圧力検知棒28
aが図面上下方に動き、プッシュロッド28bおよびス
ラリ弁28cを押し下げ、これによりスラリ弁28cと
遮蔽板28dとの間に間隙が生じる。この間隙から方向
10bに研磨スラリが流れ出て、研磨スラリが押圧して
いるウェーハ4と研磨パッドの間隙の方向10cに選択
的に供給されることとなる。
【0042】上記の研磨装置において研磨を行う場合に
は、図9(a)の平面図および図9(a)中のX−X’
における断面に相当する説明図である図9(b)に示す
ように、図示しないキャリアに張り付けたウェーハ4を
押圧させて、図示しないキャリア回転軸を回転させて研
磨を行う。ウェーハ4により押圧されている領域の貫通
孔27’において弁28が開き、これにより研磨スラリ
10は、研磨スラリ主供給管23から研磨スラリ副供給
管22および研磨パッド基体20に形成された貫通孔2
7を介して、研磨面に供給される。このとき、研磨パッ
ドへのウェーハ4の押圧よりも高い圧力で、研磨スラリ
供給管に研磨スラリを供給することで、研磨パッドへウ
ェーハ4を押圧しているにもかかわらず、研磨パッドと
ウェーハ4の間隙に研磨スラリ10が確実に入り込むこ
とが可能となる。ウェーハ4により押圧されていない領
域の貫通孔27においては弁28が閉じていることか
ら、研磨スラリが噴出することはない。また、研磨スラ
リ主供給管23から研磨スラリを送りこんだ分、研磨パ
ッドとウェーハ4の間隙から余剰スラリ及び使用済みス
ラリが研磨パッドのエッジから流れ出て、排出される構
成となっている。
【0043】上記の研磨装置によれば、研磨パッドに形
成された貫通孔を通して研磨パッドの研磨面と対向する
面側から研磨面に研磨スラリを供給することにより研磨
パッドを押圧したウェーハの研磨面にこの押圧にもかか
わらず研磨スラリを強制的に均一性良く供給することが
可能となり、化学的機械研磨に必要十分な量の研磨スラ
リを確実に確保し、ウェーハ間あるいはウェーハの面内
における研磨レートや研磨量のばらつきなどを抑制し、
化学的機械研磨の均一性および再現性などの研磨特性を
改善することが可能である。
【0044】第4実施形態 本実施形態にかかる研磨装置は、実質的に第3実施形態
にかかる研磨装置と同様であり、研磨パッド2に形成さ
れた貫通開口部、弁、および、研磨プレートに埋め込ま
れた研磨スラリ供給管の形状が異なっている。
【0045】図10(a)は、上記の研磨パッド2の概
略構成を示す平面図であり、図10(b)は研磨パッド
2および研磨プレート3概略構成を示し、図10(a)
のX−X’における断面に相当する説明図である。研磨
パッド2は、略円盤形状の研磨パッド基体20を基体と
し、研磨パッドの中心から外周方向に放射状に延び、研
磨パッド基体20を貫通する貫通溝29が形成されてい
る。この貫通溝29は、研磨面と対向する側から研磨プ
レート3中に埋め込まれた研磨スラリ副供給管26を介
して研磨スラリ主供給管23に接続している。さらに、
貫通溝29内には、圧力検知棒30aと、スラリ弁30
bと、遮蔽板30cとから概ね構成されている弁30が
形成されており、研磨面上方から押圧されていないとき
には、弁30は閉じており、例えばウェーハにより研磨
面上方から押圧されると、圧力検知棒30aが図面上下
方に動き、スラリ弁30bを押し下げ、これによりスラ
リ弁30bと遮蔽板30cとの間に間隙が生じ、弁が開
くことになる。
【0046】上記の研磨装置において研磨を行う場合に
は、図11(a)の平面図および図11(a)中のX−
X’における断面に相当する説明図である図11(b)
に示すように、図示しないキャリアに張り付けたウェー
ハ4を押圧させて、図示しないキャリア回転軸を回転さ
せて研磨を行う。ウェーハ4により押圧されている領域
の貫通溝29’において弁30が開き、これにより研磨
スラリ10は、研磨スラリ主供給管23から研磨スラリ
副供給管26および研磨パッド基体20に形成された貫
通溝29を介して、研磨面に供給される。このとき、研
磨パッドへのウェーハ4の押圧よりも高い圧力で、研磨
スラリ供給管に研磨スラリを供給することで、研磨パッ
ドへウェーハ4を押圧しているにもかかわらず、研磨パ
ッドとウェーハ4の間隙に研磨スラリ10が確実に入り
込むことが可能となる。ウェーハ4により押圧されてい
ない領域の貫通溝29においては弁30が閉じているこ
とから、研磨スラリが噴出することはない。また、研磨
スラリ主供給管23から研磨スラリを送りこんだ分、研
磨パッドとウェーハ4の間隙から余剰スラリ及び使用済
みスラリが研磨パッドのエッジから流れ出て、排出され
る構成となっている。
【0047】上記の研磨装置によれば、研磨パッドに形
成された貫通溝を通して研磨パッドの研磨面と対向する
面側から研磨面に研磨スラリを供給することにより研磨
パッドを押圧したウェーハの研磨面にこの押圧にもかか
わらず研磨スラリを強制的に均一性良く供給することが
可能となり、化学的機械研磨に必要十分な量の研磨スラ
リを確実に確保し、ウェーハ間あるいはウェーハの面内
における研磨レートや研磨量のばらつきなどを抑制し、
化学的機械研磨の均一性および再現性などの研磨特性を
改善することが可能である。
【0048】第5実施形態 本実施形態にかかる研磨装置は、実質的に第3実施形態
にかかる研磨装置と同様であり、研磨パッド2に形成さ
れた貫通開口部などの形状が異なっている。
【0049】図12(a)は、上記の研磨パッド2の概
略構成を示す平面図であり、図12(b)は研磨パッド
2および研磨プレート3概略構成を示し、図12(a)
のX−X’における断面に相当する説明図である。研磨
パッド2は、略円盤形状の研磨パッド基体20を基体と
し、研磨パッド基体20を貫通するスリット31が形成
されている。このスリット31の研磨面と対向する側で
ある研磨プレート3中には研磨スラリ副供給管26と研
磨スラリ主供給管23が埋め込まれて配管されている。
【0050】上記のスリット31について説明する。図
13(a)に示すように、研磨パッド基体20に形成さ
れたスリット31は、研磨パッド基体20を貫通して形
成されているが、ウェーハ4により押圧されていないと
きや、ウェーハ4により押圧されても研磨面上を擦って
動かされないときには、このスリット31は閉じてお
り、研磨スラリは供給されない。
【0051】一方、上記のスリット31は、図13
(b)に示すように、例えばウェーハ4により研磨面上
方から押圧され、方向4aに研磨面上を擦って動かされ
ると、ウェーハ4から受ける圧力により変形して、開口
部31aとなる。この開口部31aを介して、方向10
dに向かって研磨面に研磨スラリ供給管から研磨スラリ
を供給することが可能となる。
【0052】上記のスリットの形状について説明する。
図14(a)は、上記のスリット31の拡大図である。
研磨パッド基体20に対して、弧状のスリット31が4
つで1つの円を形成するように形成されている。
【0053】上記のスリットに対して、研磨パッドの研
磨面上を方向4aにウェーハ4が押圧されて擦って動か
されると、図14(b)に示すように、ウェーハ4から
受ける圧力により、ウェーハ4の進行方法4aの前方側
のスリット31aが開く。ウェーハ4の進行方法4aの
後方側のスリット31は閉じたままである。
【0054】上記の研磨装置によれば、研磨パッドに形
成されたスリットを通して研磨パッドの研磨面と対向す
る面側から研磨面に研磨スラリを供給することにより研
磨パッドを押圧したウェーハの研磨面にこの押圧にもか
かわらず研磨スラリを強制的に均一性良く供給すること
が可能となり、化学的機械研磨に必要十分な量の研磨ス
ラリを確実に確保し、ウェーハ間あるいはウェーハの面
内における研磨レートや研磨量のばらつきなどを抑制
し、化学的機械研磨の均一性および再現性などの研磨特
性を改善することが可能である。
【0055】第6実施形態 本実施形態にかかる研磨装置は、実質的に第3実施形態
にかかる研磨装置と同様であり、研磨パッド2として
は、突起部33aと支持部33bを有する第1研磨パッ
ド部材33と、突起部33aの高さ以上の厚さを有し、
突起部33aと略同一形状および大きさの突起部用貫通
開口部32が形成された第2研磨パッド部材20とから
なっており、第2研磨パッド部材20の研磨面と対向す
る面側から、突起部用貫通開口部32に突起部33aが
嵌込されている。この突起部用貫通開口部32の研磨面
と対向する側である研磨プレート3中には研磨スラリ副
供給管26と研磨スラリ主供給管23が埋め込まれて配
管されている。
【0056】上記の第1研磨パッド部材33について説
明する。図16(a)の平面図および図16(a)中の
X−X’における断面図である図16(b)に示すよう
に、突起部33aが、突起部33aを支持する支持部3
3b上に形成されている。第1研磨パッド部材33の大
きさは、第2研磨パッド部材20と略同一の大きさであ
る。また、突起部33aの高さは、第2研磨パッド部材
20の厚さ以下とする。
【0057】第1研磨パッド部材33としては、第2研
磨パッド部材20よりも少なくとも硬度あるいは弾性が
高い材料により形成されていることが好ましく、例え
ば、第1研磨パッド部材33は金属により、第2研磨パ
ッド部材20は発泡あるいは非発泡のウレタン、ナイロ
ン、テフロン、塩化ビニルあるいはこれらの混合物を主
成分として形成することができる。
【0058】上記の第1研磨パッド部材33および第2
研磨パッド部材20からなる研磨パッドの突起部嵌込部
においては、図17(a)に示すように、ウェーハ4に
より押圧されていないときや、ウェーハ4により押圧さ
れても研磨面上を擦って動かされないときには、この突
起部33aの側壁と突起部用貫通開口部32の側壁は密
着して閉じており、研磨スラリは供給されない。
【0059】一方、上記の突起部33aの側壁と突起部
用貫通開口部32の側壁は、図17(b)に示すよう
に、例えばウェーハ4により研磨面上方から押圧され、
方向4aに研磨面上を擦って動かされると、ウェーハ4
から受ける圧力により変形して、突起部33aの側壁と
突起部用貫通開口部32の側壁の間に開口部が形成され
る。この開口部を介して、方向10dに向かって研磨面
に研磨スラリ供給管から研磨スラリを供給することが可
能となる。
【0060】上記の突起部嵌込部における突起部33a
の側壁と突起部用貫通開口部32の側壁の間に形成され
る開口部の形状について説明する。図18(a)は、上
記の突起部嵌込部の拡大図である。ウェーハなどにより
押圧されていないときや、ウェーハにより押圧されても
研磨面上を擦って動かされないときには、突起部用貫通
開口部32の側壁と突起部33aの側壁との間は弧状の
密着部32aとなっている。
【0061】上記の突起部嵌込部に対して、研磨パッド
の研磨面上を方向4aにウェーハ4が押圧されて擦って
動かされると、図18(b)に示すように、ウェーハ4
から受ける圧力により、第1および/あるいは第2研磨
パッド部材が変形し、ウェーハ4の進行方法4aの前方
側の突起部用貫通開口部32の側壁と突起部33aの側
壁の間が開口部32bとなる。ウェーハ4の進行方法4
aの後方側の突起部用貫通開口部32の側壁と突起部3
3aの側壁の間は閉じたままである。
【0062】上記の研磨装置によれば、突起部用貫通開
口部の側壁と突起部3の側壁の間隙から研磨パッドの研
磨面と対向する面側から研磨面に研磨スラリを供給する
ことにより研磨パッドを押圧したウェーハの研磨面にこ
の押圧にもかかわらず研磨スラリを強制的に均一性良く
供給することが可能となり、化学的機械研磨に必要十分
な量の研磨スラリを確実に確保し、ウェーハ間あるいは
ウェーハの面内における研磨レートや研磨量のばらつき
などを抑制し、化学的機械研磨の均一性および再現性な
どの研磨特性を改善することが可能である。
【0063】第7実施形態 本実施形態にかかる研磨装置は、実質的に第3実施形態
にかかる研磨装置と同様であり、研磨パッド2に形成さ
れた貫通開口部などの形状が異なっている。
【0064】図19(a)は、上記の研磨パッド2の概
略構成を示す平面図であり、図19(b)は研磨パッド
2および研磨プレート3概略構成を示し、図19(a)
のX−X’における断面に相当する説明図である。研磨
パッド2は、略円盤形状の研磨パッド基体20を基体と
し、研磨面と対向する面側から圧力をかけて研磨スラリ
を供給したときに、研磨面に研磨スラリがにじみ出る程
度の微細な径の開口部34が形成されている。例えば、
発泡材料により形成して、発泡材料の泡が繋がって開口
部34とすることができる。また、例えば微細な径の針
などで貫通した孔や、線状の傷などにより形成すること
もできる。上記の研磨パッド基体34の研磨面と対向す
る側である研磨プレート3中には研磨スラリ副供給管2
6と研磨スラリ主供給管23が埋め込まれて配管されて
いる。
【0065】上記の微細な径5開口部34からの研磨ス
ラリのにじみ出し量が変わるように、所定の領域毎に開
口部34の開口径、密度、あるいは、研磨パッド基体2
0の厚さを変えて形成することも好ましく行われる。
【0066】この微細な径の開口部を有する研磨パッド
としては、例えば、フェルトなどの繊維の固まりで厚さ
大きさが研磨パッドと同様な材料にウレタンを浸し、こ
の後ウレタンを侵さずフェルトを溶解する液に演けてフ
ェルトを除くとフェルトのあったところが微細な径の開
口部として残り、所望の研磨パッドを形成することがで
きる。また、例えば、研磨パッド基体を形成した後に、
微細な直径の針を多数集めた、略研磨パッドの大きさの
いわば剣山のような治具を研磨パッド基体の溶解温度以
上に熱してから研磨パッド表面から刺し、これを貫通す
ることで、微細な径の開口部を形成することができ、所
望の研磨パッドを形成することができる。
【0067】上記の研磨装置において研磨を行う場合に
は、図20(a)の平面図および図20(a)中のX−
X’における断面に相当する説明図である図20(b)
に示すように、図示しないキャリアに張り付けたウェー
ハ4を押圧させて、図示しないキャリア回転軸を回転さ
せて研磨を行う。研磨面と対向する面側から圧力をかけ
て研磨スラリを供給したときに、微細な径の開口部34
から研磨面に研磨スラリがにじみ出し、研磨面に供給さ
れる。これにより、研磨パッドへウェーハ4を押圧して
いるにもかかわらず、研磨パッドとウェーハ4の間隙に
研磨スラリ10が確実に入り込むことが可能となる。研
磨面には研磨スラリがにじみ出る程度であるので、ウェ
ーハにより押圧されていない領域においても研磨スラリ
が噴出することはない。また、研磨スラリ主供給管23
から研磨スラリを送りこんだ分、研磨パッドとウェーハ
4の間隙から余剰スラリ及び使用済みスラリが研磨パッ
ドのエッジから流れ出て、排出される構成となってい
る。
【0068】上記の研磨装置によれば、研磨パッドに形
成された微細な径の開口部を通して研磨パッドの研磨面
と対向する面側から研磨面に研磨スラリを供給すること
により研磨パッドを押圧したウェーハの研磨面にこの押
圧にもかかわらず研磨スラリを強制的に均一性良く供給
することが可能となり、化学的機械研磨に必要十分な量
の研磨スラリを確実に確保し、ウェーハ間あるいはウェ
ーハの面内における研磨レートや研磨量のばらつきなど
を抑制し、化学的機械研磨の均一性および再現性などの
研磨特性を改善することが可能である。
【0069】本発明は上記の実施形態に限定されない。
例えば、上記の実施形態の研磨装置においては、研磨パ
ッド側を固定して、ウェーハ側を回転する構成を想定し
ているが、ウェーハ側を固定して研磨パッド側を回転す
る構成とすることもでき、さらに両者ともに回転する構
成とすることも可能である。その他、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0070】
【発明の効果】上記のように、本発明の研磨パッドによ
れば、研磨パッドに形成された貫通開口部を通して研磨
パッドの研磨面と対向する面側から研磨面に研磨スラリ
を供給することにより研磨パッドを押圧した被処理基板
の研磨面にこの押圧にもかかわらず研磨スラリを強制的
に均一性良く供給することが可能となり、化学的機械研
磨に必要十分な量の研磨スラリを確実に確保し、ウェー
ハ間あるいはウェーハの面内における研磨レートや研磨
量のばらつきなどを抑制し、化学的機械研磨の均一性お
よび再現性などの研磨特性を改善することが可能であ
る。
【0071】また、本発明の研磨パッドを研磨装置に組
み込んで用いることができ、また、この研磨装置を用い
て被処理基板の化学的機械研磨処理を施すことが可能で
あり、研磨パッドに形成された貫通開口部を通して研磨
パッドの研磨面と対向する面側から研磨面に研磨スラリ
を供給することにより研磨パッドを押圧した被処理基板
の研磨面にこの押圧にもかかわらず研磨スラリを強制的
に均一性良く供給することが可能となり、化学的機械研
磨に必要十分な量の研磨スラリを確実に確保し、ウェー
ハ間あるいはウェーハの面内における研磨レートや研磨
量のばらつきなどを抑制し、化学的機械研磨の均一性お
よび再現性などの研磨特性を改善することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1および第2実施形態にかかる化学的
機械研磨装置の概略図である。
【図2】図2(a)は第1実施形態にかかる研磨パッド
の開口部のパターンを示す平面図であり、図2(b)は
図2(a)中のX−X’における断面に相当する説明図
である。
【図3】図3は第1実施形態においてウェーハを研磨す
るときの様子を説明するための(a)は平面図、(b)
は(a)中のX−X’における断面に相当する説明図で
ある。
【図4】図4(a)は第2実施形態にかかる研磨パッド
の開口部のパターンを示す平面図であり、図4(b)は
図4(a)中のX−X’における断面に相当する説明図
である。
【図5】図5は第2実施形態においてウェーハを研磨す
るときの様子を説明するための(a)は平面図、(b)
は(a)中のX−X’における断面に相当する説明図で
ある。
【図6】図6は第3〜第7実施形態にかかる化学的機械
研磨装置の概略図である。
【図7】図7(a)は第3実施形態にかかる研磨パッド
の開口部のパターンを示す平面図であり、図7(b)は
図7(a)中のX−X’における断面に相当する説明図
である。
【図8】図8(a),(b)は図7(a)における要部
拡大図である。
【図9】図9は第3実施形態においてウェーハを研磨す
るときの様子を説明するための(a)は平面図、(b)
は(a)中のX−X’における断面に相当する説明図で
ある。
【図10】図10(a)は第4実施形態にかかる研磨パ
ッドの開口部のパターンを示す平面図であり、図10
(b)は図10(a)中のX−X’における断面に相当
する説明図である。
【図11】図11は第4実施形態においてウェーハを研
磨するときの様子を説明するための(a)は平面図、
(b)は(a)中のX−X’における断面に相当する説
明図である。
【図12】図12(a)は第5実施形態にかかる研磨パ
ッドの開口部のパターンを示す平面図であり、図12
(b)は図12(a)中のX−X’における断面に相当
する説明図である。
【図13】図13(a),(b)はウェーハを研磨する
ときの様子を説明するための説明図である。
【図14】図14(a),(b)はウェーハを研磨する
ときの様子を説明するための説明図である。
【図15】図15(a)は第6実施形態にかかる研磨パ
ッドの開口部のパターンを示す平面図であり、図15
(b)は図15(a)中のX−X’における断面に相当
する説明図である。
【図16】図16(a),(b)は第6実施形態にかか
る第1研磨パッド部材を説明するための説明図である。
【図17】図17(a),(b)はウェーハを研磨する
ときの様子を説明するための説明図である。
【図18】図18(a),(b)はウェーハを研磨する
ときの様子を説明するための説明図である。
【図19】図19(a)は第7実施形態にかかる研磨パ
ッドの開口部のパターンを示す平面図であり、図19
(b)は図19(a)中のX−X’における断面に相当
する説明図である。
【図20】図20は第7実施形態においてウェーハを研
磨するときの様子を説明するための(a)は平面図、
(b)は(a)中のX−X’における断面に相当する説
明図である。
【図21】図21は従来例にかかる化学的機械研磨装置
の概略図である。
【符号の説明】
1…研磨プレート回転軸、2…研磨パッド、3…研磨プ
レート、4…被処理基板(ウェーハ)、5…キャリア、
6…研磨スラリ供給ノズル、7…研磨スラリ供給装置、
8…キャリア回転軸、9…研磨圧力調整機構、10…研
磨スラリ、11…ドレッサー印加圧力、14…ウェーハ
バッキングフイルム、20…研磨パッド基体(第2研磨
パッド部材)、21,27…開口孔、22,26…研磨
スラリ副供給管、23…研磨スラリ主供給管、24…研
磨パッドとウェーハの間隙、25,29…溝、28,3
0…弁、28a,30a…圧力検知棒、28b…プッシ
ュロッド、28c,30b…スラリ弁、28d,30c
…遮蔽板、31…スリット、32…突起部用貫通開口
部、33…第1研磨パッド部材、33a…突起部、33
b…支持部、34…微細な径の開口部、101…ドレッ
サー、102…ドレッサーのダイア、103…ドレスに
よる研磨パッドの目立て層。

Claims (76)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理基板を押圧して化学的機械研磨法に
    より前記被処理基板の研磨処理を行う研磨パッドであっ
    て、 前記研磨パッドには、当該研磨パッドの研磨面と対向す
    る面側から前記研磨面に研磨スラリを供給するための少
    なくとも1つの貫通開口部が形成されている研磨パッ
    ド。
  2. 【請求項2】前記貫通開口部が、前記被処理基板と接触
    する領域内にのみ形成されている請求項1記載の研磨パ
    ッド。
  3. 【請求項3】前記貫通開口部が略円形の貫通孔である請
    求項1記載の研磨パッド。
  4. 【請求項4】前記略円形の貫通孔が複数個形成されてい
    る請求項3記載の研磨パッド。
  5. 【請求項5】前記研磨パッドが円盤状の形状であり、 前記貫通孔が前記研磨パッドの中心から外周方向に並ん
    で形成されている請求項4記載の研磨パッド。
  6. 【請求項6】前記貫通開口部が直線および/あるいは曲
    線からなる形状の貫通溝である請求項1記載の研磨パッ
    ド。
  7. 【請求項7】前記研磨パッドが円盤状の形状であり、 前記貫通溝が前記研磨パッドの中心から外周方向に延び
    て形成されている請求項6記載の研磨パッド。
  8. 【請求項8】前記研磨パッドが円盤状の形状であり、 前記研磨パッドには、前記研磨パッドの中心から外周方
    向に延びる溝が形成されている請求項1記載の研磨パッ
    ド。
  9. 【請求項9】前記溝が、前記貫通開口部に接続して形成
    されている請求項8記載の研磨パッド。
  10. 【請求項10】前記貫通開口部に、前記研磨面上方から
    押圧されたときにのみ開く弁が形成されている請求項1
    記載の研磨パッド。
  11. 【請求項11】前記貫通開口部が略円形の貫通孔である
    請求項10記載の研磨パッド。
  12. 【請求項12】前記略円形の貫通孔が複数個形成されて
    いる請求項11記載の研磨パッド。
  13. 【請求項13】前記研磨パッドが円盤状の形状であり、 前記貫通孔が前記研磨パッドの中心から外周方向に並ん
    で形成されている請求項12記載の研磨パッド。
  14. 【請求項14】前記貫通開口部が直線および/あるいは
    曲線からなる形状の貫通溝である請求項10記載の研磨
    パッド。
  15. 【請求項15】前記研磨パッドが円盤状の形状であり、 前記貫通溝が前記研磨パッドの中心から外周方向に延び
    て形成されている請求項14記載の研磨パッド。
  16. 【請求項16】前記研磨パッドには、当該研磨パッドを
    貫通し、前記被処理基板を押圧していない状態では閉じ
    ており、前記被処理基板を押圧して研磨面上を擦るとき
    に前記被処理基板から受ける圧力により変形して開き、
    前記研磨面に研磨スラリを供給するための前記貫通開口
    部となるスリットが形成されている請求項1記載の研磨
    パッド。
  17. 【請求項17】前記研磨パッドは、少なくとも1つの突
    起部を有する第1研磨パッド部材と、前記突起部の高さ
    以上の厚さを有し、前記突起部と略同一形状および大き
    さの突起部用貫通開口部が形成された第2研磨パッド部
    材とを有し、 前記第2研磨パッド部材の研磨面と対向する面側から前
    記突起部用貫通開口部に前記突起部が嵌込されており、 前記被処理基板を押圧していない状態では前記突起部の
    側壁と前記突起部用貫通開口部の側壁は密着しており、
    前記被処理基板を押圧して研磨面上を擦るときに前記被
    処理基板から受ける圧力により変形して前記突起部の側
    壁と前記突起部用貫通開口部の側壁の間が開き、前記研
    磨面に研磨スラリを供給するための前記貫通開口部とな
    る請求項1記載の研磨パッド。
  18. 【請求項18】前記第1研磨パッド部材が、前記第2研
    磨パッド部材よりも少なくとも硬度あるいは弾性が高い
    材料により形成されている請求項17記載の研磨パッ
    ド。
  19. 【請求項19】前記第1研磨パッド部材が金属により形
    成されている請求項17記載の研磨パッド。
  20. 【請求項20】前記第2研磨パッド部材が発泡あるいは
    非発泡のウレタン、ナイロン、テフロン、塩化ビニルあ
    るいはこれらの混合物を主成分として形成されている請
    求項17記載の研磨パッド。
  21. 【請求項21】前記貫通開口部が、前記研磨面と対向す
    る面側から圧力をかけて研磨スラリを供給したときに、
    前記研磨面に前記研磨スラリがにじみ出る程度の微細な
    径の開口部である請求項1記載の研磨パッド。
  22. 【請求項22】前記研磨パッドが発泡材料により形成さ
    れており、 前記発泡材料の泡が繋がって前記貫通開口部を形成する
    請求項21記載の研磨パッド。
  23. 【請求項23】前記研磨パッドの研磨面上の所定の領域
    毎に前記研磨スラリのにじみ出し量が変わるように、少
    なくとも前記貫通開口部の開口径、前記貫通開口部の密
    度、あるいは、前記研磨パッドの厚さを変えて形成され
    ている請求項21記載の研磨パッド。
  24. 【請求項24】ウレタン、ナイロン、テフロン、塩化ビ
    ニルあるいはこれらの混合物を主成分として形成されて
    いる請求項1記載の研磨パッド。
  25. 【請求項25】研磨パッドに被処理基板を押圧して化学
    的機械研磨法により前記被処理基板の研磨処理を行う研
    磨装置であって、 前記研磨パッドには、当該研磨パッドの研磨面と対向す
    る面側から前記研磨面に研磨スラリを供給するための少
    なくとも1つの貫通開口部が形成されており、 前記研磨面と対向する面側から圧力をかけて研磨スラリ
    を供給する研磨装置。
  26. 【請求項26】前記貫通開口部が、前記被処理基板と接
    触する領域内にのみ形成されている請求項25記載の研
    磨装置。
  27. 【請求項27】前記貫通開口部が略円形の貫通孔である
    請求項25記載の研磨装置。
  28. 【請求項28】前記略円形の貫通孔が複数個形成されて
    いる請求項27記載の研磨装置。
  29. 【請求項29】前記研磨パッドが円盤状の形状であり、 前記貫通孔が前記研磨パッドの中心から外周方向に並ん
    で形成されている請求項28記載の研磨装置。
  30. 【請求項30】前記貫通開口部が直線および/あるいは
    曲線からなる形状の貫通溝である請求項25記載の研磨
    装置。
  31. 【請求項31】前記研磨パッドが円盤状の形状であり、 前記貫通溝が前記研磨パッドの中心から外周方向に延び
    て形成されている請求項30記載の研磨装置。
  32. 【請求項32】前記研磨パッドが円盤状の形状であり、 前記研磨パッドには、前記研磨パッドの中心から外周方
    向に延びる溝が形成されている請求項25記載の研磨装
    置。
  33. 【請求項33】前記溝が、前記貫通開口部に接続して形
    成されている請求項32記載の研磨装置。
  34. 【請求項34】前記貫通開口部に、前記研磨面上方から
    押圧されたときにのみ開く弁が形成されている請求項2
    5記載の研磨装置。
  35. 【請求項35】前記貫通開口部が略円形の貫通孔である
    請求項34記載の研磨装置。
  36. 【請求項36】前記略円形の貫通孔が複数個形成されて
    いる請求項35記載の研磨装置。
  37. 【請求項37】前記研磨パッドが円盤状の形状であり、 前記貫通孔が前記研磨パッドの中心から外周方向に並ん
    で形成されている請求項36記載の研磨装置。
  38. 【請求項38】前記貫通開口部が直線および/あるいは
    曲線からなる形状の貫通溝である請求項34記載の研磨
    装置。
  39. 【請求項39】前記研磨パッドが円盤状の形状であり、 前記貫通溝が前記研磨パッドの中心から外周方向に延び
    て形成されている請求項38記載の研磨装置。
  40. 【請求項40】前記研磨パッドには、当該研磨パッドを
    貫通し、前記被処理基板を押圧していない状態では閉じ
    ており、前記被処理基板を押圧して研磨面上を擦るとき
    に前記被処理基板から受ける圧力により変形して開き、
    前記研磨面に研磨スラリを供給するための前記貫通開口
    部となるスリットが形成されている請求項25記載の研
    磨装置。
  41. 【請求項41】前記研磨パッドは、少なくとも1つの突
    起部を有する第1研磨パッド部材と、前記突起部の高さ
    以上の厚さを有し、前記突起部と略同一形状および大き
    さの突起部用貫通開口部が形成された第2研磨パッド部
    材とを有し、 前記第2研磨パッド部材の研磨面と対向する面側から前
    記突起部用貫通開口部に前記突起部が嵌込されており、 前記被処理基板を押圧していない状態では前記突起部の
    側壁と前記突起部用貫通開口部の側壁は密着しており、
    前記被処理基板を押圧して研磨面上を擦るときに前記被
    処理基板から受ける圧力により変形して前記突起部の側
    壁と前記突起部用貫通開口部の側壁の間が開き、前記研
    磨面に研磨スラリを供給するための前記貫通開口部とな
    る請求項25記載の研磨装置。
  42. 【請求項42】前記第1研磨パッド部材が、前記第2研
    磨パッド部材よりも少なくとも硬度あるいは弾性が高い
    材料により形成されている請求項41記載の研磨装置。
  43. 【請求項43】前記第1研磨パッド部材が金属により形
    成されている請求項41記載の研磨装置。
  44. 【請求項44】前記第2研磨パッド部材が発泡あるいは
    非発泡のウレタン、ナイロン、テフロン、塩化ビニルあ
    るいはこれらの混合物を主成分として形成されている請
    求項41記載の研磨装置。
  45. 【請求項45】前記貫通開口部が、前記研磨面と対向す
    る面側から圧力をかけて研磨スラリを供給したときに、
    前記研磨面に前記研磨スラリがにじみ出る程度の微細な
    径の開口部である請求項25記載の研磨装置。
  46. 【請求項46】前記研磨パッドが発泡材料により形成さ
    れており、 前記発泡材料の泡が繋がって前記貫通開口部を形成する
    請求項45記載の研磨装置。
  47. 【請求項47】前記研磨パッドの研磨面上の所定の領域
    毎に前記研磨スラリのにじみ出し量が変わるように、少
    なくとも前記貫通開口部の開口径、前記貫通開口部の密
    度、あるいは、前記研磨パッドの厚さを変えて形成され
    ている請求項45記載の研磨装置。
  48. 【請求項48】前記研磨パッドが、ウレタン、ナイロ
    ン、テフロン、塩化ビニルあるいはこれらの混合物を主
    成分として形成されている請求項25記載の研磨装置。
  49. 【請求項49】前記貫通開口部からの前記研磨スラリの
    流出量を感知するセンサと、 前記センサからが出力する前記研磨スラリの流出量に従
    って前記研磨スラリの流出量を一定値に保つように前記
    研磨スラリにかけられる圧力を調節する調節部とをさら
    に有する請求項25記載の研磨装置。
  50. 【請求項50】研磨パッドに被処理基板を押圧して化学
    的機械研磨法により前記被処理基板の研磨処理を行う研
    磨方法であって、 前記研磨パッドとして、当該研磨パッドの研磨面と対向
    する面側から前記研磨面に研磨スラリを供給するための
    少なくとも1つの貫通開口部が形成されている研磨パッ
    ドを用い、 前記研磨面と対向する面側から圧力をかけて研磨スラリ
    を供給する研磨方法。
  51. 【請求項51】前記貫通開口部が、前記被処理基板と接
    触する領域内にのみ形成されている研磨パッドを用いる
    請求項50記載の研磨方法。
  52. 【請求項52】前記貫通開口部が略円形の貫通孔である
    研磨パッドを用いる請求項50記載の研磨方法。
  53. 【請求項53】前記略円形の貫通孔が複数個形成されて
    いる研磨パッドを用いる請求項52記載の研磨方法。
  54. 【請求項54】前記研磨パッドが円盤状の形状であり、 前記貫通孔が前記研磨パッドの中心から外周方向に並ん
    で形成されている研磨パッドを用いる請求項53記載の
    研磨方法。
  55. 【請求項55】前記貫通開口部が直線および/あるいは
    曲線からなる形状の貫通溝である研磨パッドを用いる請
    求項50記載の研磨方法。
  56. 【請求項56】前記研磨パッドが円盤状の形状であり、 前記貫通溝が前記研磨パッドの中心から外周方向に延び
    て形成されている研磨パッドを用いる請求項55記載の
    研磨方法。
  57. 【請求項57】前記研磨パッドが円盤状の形状であり、 前記研磨パッドの中心から外周方向に延びる溝が形成さ
    れている研磨パッドを用いる請求項50記載の研磨方
    法。
  58. 【請求項58】前記溝が、前記貫通開口部に接続して形
    成されている研磨パッドを用いる請求項57記載の研磨
    方法。
  59. 【請求項59】前記貫通開口部に、前記研磨面上方から
    押圧されたときにのみ開く弁が形成されている研磨パッ
    ドを用いる請求項50記載の研磨方法。
  60. 【請求項60】前記貫通開口部が略円形の貫通孔である
    研磨パッドを用いる請求項59記載の研磨方法。
  61. 【請求項61】前記略円形の貫通孔が複数個形成されて
    いる研磨パッドを用いる請求項60記載の研磨方法。
  62. 【請求項62】前記研磨パッドが円盤状の形状であり、 前記貫通孔が前記研磨パッドの中心から外周方向に並ん
    で形成されている研磨パッドを用いる請求項61記載の
    研磨方法。
  63. 【請求項63】前記貫通開口部が直線および/あるいは
    曲線からなる形状の貫通溝である研磨パッドを用いる請
    求項59記載の研磨方法。
  64. 【請求項64】前記研磨パッドが円盤状の形状であり、 前記貫通溝が前記研磨パッドの中心から外周方向に延び
    て形成されている研磨パッドを用いる請求項63記載の
    研磨方法。
  65. 【請求項65】前記研磨パッドとして、当該研磨パッド
    を貫通し、前記被処理基板を押圧していない状態では閉
    じており、前記被処理基板を押圧して研磨面上を擦ると
    きに前記被処理基板から受ける圧力により変形して開
    き、前記研磨面に研磨スラリを供給するための前記貫通
    開口部となるスリットが形成されている研磨パッドを用
    いる請求項50記載の研磨方法。
  66. 【請求項66】前記研磨パッドとして、少なくとも1つ
    の突起部を有する第1研磨パッド部材と、前記突起部の
    高さ以上の厚さを有し、前記突起部と略同一形状および
    大きさの突起部用貫通開口部が形成された第2研磨パッ
    ド部材とを有し、 前記第2研磨パッド部材の研磨面と対向する面側から前
    記突起部用貫通開口部に前記突起部が嵌込されており、 前記被処理基板を押圧していない状態では前記突起部の
    側壁と前記突起部用貫通開口部の側壁は密着しており、
    前記被処理基板を押圧して研磨面上を擦るときに前記被
    処理基板から受ける圧力により変形して前記突起部の側
    壁と前記突起部用貫通開口部の側壁の間が開き、前記研
    磨面に研磨スラリを供給するための前記貫通開口部とな
    る研磨パッドを用いる請求項50記載の研磨方法。
  67. 【請求項67】前記第1研磨パッド部材が、前記第2研
    磨パッド部材よりも少なくとも硬度あるいは弾性が高い
    材料により形成されている研磨パッドを用いる請求項6
    6記載の研磨方法。
  68. 【請求項68】前記第1研磨パッド部材が金属により形
    成されている研磨パッドを用いる請求項66記載の研磨
    方法。
  69. 【請求項69】前記第2研磨パッド部材が発泡あるいは
    非発泡のウレタン、ナイロン、テフロン、塩化ビニルあ
    るいはこれらの混合物を主成分として形成されている研
    磨パッドを用いる請求項66記載の研磨方法。
  70. 【請求項70】前記貫通開口部が、前記研磨面と対向す
    る面側から圧力をかけて研磨スラリを供給したときに、
    前記研磨面に前記研磨スラリがにじみ出る程度の微細な
    径の開口部である研磨パッドを用いる請求項50記載の
    研磨方法。
  71. 【請求項71】前記研磨パッドが発泡材料により形成さ
    れており、 前記発泡材料の泡が繋がって前記貫通開口部を形成する
    研磨パッドを用いる請求項70記載の研磨方法。
  72. 【請求項72】前記研磨パッドの研磨面上の所定の領域
    毎に前記研磨スラリのにじみ出し量が変わるように、少
    なくとも前記貫通開口部の開口径、前記貫通開口部の密
    度、あるいは、前記研磨パッドの厚さを変えて形成され
    ている研磨パッドを用いる請求項70記載の研磨方法。
  73. 【請求項73】前記研磨パッドとして、ウレタン、ナイ
    ロン、テフロン、塩化ビニルあるいはこれらの混合物を
    主成分として形成されている研磨パッドを用いる請求項
    50記載の研磨方法。
  74. 【請求項74】前記貫通開口部からの前記研磨スラリの
    流出量をセンサにより感知し、 前記感知した流出量に従って前記研磨スラリの流出量を
    一定値に保つように前記研磨スラリにかける圧力を調節
    する請求項50記載の研磨方法。
  75. 【請求項75】前記被処理基板の被研磨層がシリコン含
    有層であるときに、前記研磨スラリとして、シリカ系あ
    るいは二酸化マンガン系の研磨スラリを用いる請求項5
    0記載の研磨方法。
  76. 【請求項76】前記被処理基板の被研磨層が金属含有層
    であるときに、前記研磨スラリとして、アルミナ系ある
    いは二酸化マンガン系の研磨スラリを用いる請求項50
    記載の研磨方法。
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