JPH11285615A - 浮体式液化、貯蔵設備の廃ガス放出処理方法及び装置 - Google Patents

浮体式液化、貯蔵設備の廃ガス放出処理方法及び装置

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JPH11285615A
JPH11285615A JP10107121A JP10712198A JPH11285615A JP H11285615 A JPH11285615 A JP H11285615A JP 10107121 A JP10107121 A JP 10107121A JP 10712198 A JP10712198 A JP 10712198A JP H11285615 A JPH11285615 A JP H11285615A
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JP
Japan
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waste gas
gas
liquefaction
floating body
floating
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JP10107121A
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Mikiro Mori
幹郎 森
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IHI Corp
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浮体甲板上の面積に制約を受けることなく廃
ガスを燃焼して放出させる。 【解決手段】 浮体3上にLNG貯蔵タンクやLNG出
荷設備等の天然ガス液化プラント2を搭載してなる浮体
式液化、貯蔵設備1において、天然ガス液化プラント2
の廃ガス排出部に、廃ガス8を海面下まで導くガス導管
9を接続する。ガス導管9の先端部に水中燃焼装置10
を装備させる。天然ガス液化プラント2から排出された
廃ガス8を、ガス導管9を通して水中燃焼装置10に導
き、水中で燃焼させてから放出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は天然ガス液化プラン
トを搭載してなる浮体式液化、貯蔵設備の廃ガス放出処
理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】洋上にて、原料の天然ガスを液化し、貯
蔵及び出荷する浮体式液化、貯蔵設備の研究が進められ
ている。
【0003】かかる浮体式液化、貯蔵設備1は、図2に
一例を示す如く、浮体(バージ)3上に天然ガス液化プ
ラント2を搭載してなり、上記浮体3を、海流や潮流等
の流れに沿って自由に動くことができるように係留索4
を用いて洋上に係留させた状態とし、LNG船5と浮体
式液化、貯蔵設備3との間にローディングアーム6を掛
け渡して連結し、該ローディングアーム6を通してLN
G船5へLNGを出荷するように計画されている。7は
廃ガス燃焼設備としてのフレアスタックを示す。
【0004】上記浮体式液化、貯蔵設備1においては、
天然ガス液化プラント2から排出された廃ガスを燃焼さ
せてから大気に放出させるようにするが、燃焼廃ガスを
放出するフレアスタック7の設置場所が天然ガス液化プ
ラント2を浮体3に搭載するときの一つの問題となって
いる。すなわち、浮体3は陸上プラントと異なり甲板上
の面積が狭いので、燃焼廃ガスによる輻射熱を発するフ
レアスタック7の設置位置が制約を受けることになる。
【0005】そのため、廃ガス排出流量を削減するか、
あるいは、フレアスタック7の高さを高くする等して、
甲板上の輻射熱を許容値以下に抑えるように工夫をしな
ければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、廃ガスの排
出流量を削減しようとすると、排出ユニットや他の必要
な装置類を小分けにして、1ユニット、1装置当りの排
出ガスを減らさなければならないので、コストアップに
なると共に、排出ユニットや他の装置類の専有面積が大
きくなり、メンテナンス費用も嵩むという問題が惹起さ
れる。
【0007】一方、フレアスタック7の高さを高くしよ
うとすると、コストが増大するだけでなく、技術的な高
さ制限の問題もあって、充分に高くできない場合があ
る。
【0008】そこで、本発明は、浮体甲板上の面積に制
約を受けることなく、且つ低コストで廃ガスを燃焼して
放出させることができるような浮体式液化、貯蔵設備の
廃ガス放出処理方法及び装置を提供しようとするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、浮体に天然ガス液化プラントを搭載して
なる浮体式液化、貯蔵設備における上記天然ガス液化プ
ラントから排出された廃ガスを、海面下まで導いて水中
燃焼させてから放出させるようする浮体式液化、貯蔵設
備の廃ガス放出処理方法とし、又、浮体に天然ガス液化
プラントを搭載してなる浮体式液化、貯蔵設備における
上記天然ガス液化プラントの廃ガス排出部に、廃ガスを
海面下まで導くためのガス導管を接続し、且つ該ガス導
管の先端部に、廃ガスを水中燃焼させてから放出させる
ための水中燃焼装置を装備させた構成を有する浮体式液
化、貯蔵設備の廃ガス放出処理装置とする。
【0010】天然ガス液化プラントから排出された廃ガ
スはガス導管を通り海面下に導かれて水中燃焼装置によ
り水中燃焼させられてから放出されるため、燃焼の際の
輻射熱が低減される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0012】図1(イ)(ロ)は本発明の実施の一形態
を示すもので、図2に示したと同様に、浮体3上にLN
G貯蔵タンクやLNG出荷設備等の天然ガス液化プラン
ト2を搭載してなる浮体式液化、貯蔵設備1において、
天然ガス液化プラント2の廃ガス排出部に、排出された
廃ガス8を海面下まで導くためのガス導管9を接続し、
且つ該ガス導管9の先端部に、廃ガス8を水中燃焼させ
てから放出させるための水中燃焼装置10を装備させ
る。
【0013】上記水中燃焼装置10は、図1(ロ)に拡
大して示す如く、上下部を開口させたケーシング12の
上部に、バーナ13を下向きに設置し、該バーナ13
に、上記ガス導管9を接続すると共に、浮体3上に設置
した空気供給源14からの空気供給管15を接続して、
ガス導管9を通して導いた廃ガス8を、空気供給管15
を通して供給した燃焼用空気16により燃焼させられる
ようにし、又、上記バーナ13の下端に、廃ガス8を燃
焼した後の燃焼廃ガス17を下方へ導くダウンカマー1
8を取り付け、且つ該ダウンカマー18を通してケーシ
ング12内の海水中に燃焼廃ガス17を吹き込めるよう
にしてある。
【0014】又、上記水中燃焼装置10には、燃焼廃ガ
ス17の放出部が常時海面下に置かれるように、ケーシ
ング12の外側にフロート19を取り付け、且つガス導
管9は、鉛直に配置する部分を一部をテレスコープの如
き伸縮摺動部9aとして、伸縮摺動部9aの固定側を、
保持部材20を介して浮体3に保持させるようにし、更
に、上記空気供給管15は、少なくとも途中の一部をフ
レキシブル構造としてあり、これにより、潮位の変動に
追随して水中燃焼装置10全体が自在に上下変位できる
ようにしてある。11はバーナ13をケーシングに保持
させるための放射状保持部材を示す。
【0015】天然ガス液化プラント2から排出された廃
ガス8を放出処理する場合は、廃ガス8を、ガス導管9
を通して水中燃焼装置10に導き、該水中燃焼装置10
により燃焼させてから海水を通して大気へ放出させるよ
うにする。
【0016】詳述すると、上記廃ガス8をガス導管9を
通して水中燃焼装置10のバーナ13に導き、このと
き、同時に、空気供給管15を通して燃焼用空気16を
バーナ13に供給すると、廃ガス8はバーナ13で燃焼
させられる。更に、この燃焼により生成された燃焼廃ガ
ス17はダウンカマー18に沿い下方へ導かれ、ケーシ
ング12内の海水中へ吹き込まれる。
【0017】ケーシング12内の海水中に吹き込まれた
燃焼廃ガス17は、海水中を浮上して大気へ放出される
ことになる。したがって、燃焼廃ガス17の燃焼熱は海
水との熱交換により海水中に捨てられることになるの
で、図2に示す如きフレアスタック7にて放出させる場
合に比して輻射熱を大幅に低減することができる。この
ため、廃ガス8の排出流量を削減したり、フレアスタッ
ク7の高さを高くする等して、甲板上の輻射熱を許容値
以下に抑えるような工夫を施す場合に比して、コスト的
にも甲板上の専有面積の面でも有利となる。
【0018】上記において、水中燃焼装置10はフロー
ト19により海水面に浮いており、又、ガス導管9は伸
縮摺動部9aで上下の変位を吸収することができ、しか
も、空気供給管15は一部がフレキシブル構造になって
いるため、水中燃焼装置10は波浪等により潮位が変動
しても海水面に対し一定の没水位置を保持することがで
きて、安定した燃焼状態を維持することができる。
【0019】このように、本発明では、燃焼廃ガス17
の輻射熱低減対策として、廃ガス8を燃焼した後の燃焼
廃ガス17の放出先を海水中に向けるようにするので、
廃ガス8の元圧が高い場合に極めて有利となる。
【0020】なお、本発明は上記実施の形態にのみ限定
されるものではなく、たとえば、燃焼廃ガス17の圧力
がある程度高ければダウンカマー18の先端位置が変化
してもガスは問題なく流れるし、又、浮体3自体がある
程度高さの調整を行うので、ダウンカマー18の先端
は、海面下にあれば一定の没水位置に保持されなくても
よく、したがって、フロート19やガス導管9の伸縮摺
動部9a等は必要不可欠なものではないこと、その他本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え
得ることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、浮体
に天然ガス液化プラントを搭載してなる浮体式液化、貯
蔵設備において、上記天然ガス液化プラントから排出さ
れた廃ガスを、海面下まで導いて水中燃焼させてから放
出させるようする廃ガス放出処理方法とし、又、浮体に
天然ガス液化プラントを搭載してなる浮体式液化、貯蔵
設備において、廃ガス排出部に、廃ガスを海面下まで導
くためのガス導管を接続し、且つ該ガス導管の先端部
に、廃ガスを水中燃焼してから放出させるための水中燃
焼装置を装備させた構成を有する廃ガス放出処理装置と
してあるので、浮体の甲板上の面積に制約を受けること
なく廃ガスを燃焼させて放出させることができ、したが
って、廃ガスの排出流量を削減したり、フレアスタック
の高さを高くする等して、甲板上の輻射熱を許容値以下
に抑えるように工夫を施す場合に比し、コスト的にも浮
体甲板上の専有面積の面でも有利となる、等の優れた効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浮体式液化、貯蔵設備の廃ガス放出処
理装置の実施の一形態を示すもので、(イ)は全体の概
略図、(ロ)は水中燃焼装置の拡大断面図である。
【図2】浮体式液化、貯蔵設備の一例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 浮体式液化、貯蔵設備 2 天然ガス液化プラント 3 浮体 8 廃ガス 9 ガス導管 10 水中燃焼装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮体に天然ガス液化プラントを搭載して
    なる浮体式液化、貯蔵設備における上記天然ガス液化プ
    ラントから排出された廃ガスを、海面下まで導いて水中
    燃焼させてから放出させるようすることを特徴とする浮
    体式液化、貯蔵設備の廃ガス放出処理方法。
  2. 【請求項2】 浮体に天然ガス液化プラントを搭載して
    なる浮体式液化、貯蔵設備における上記天然ガス液化プ
    ラントの廃ガス排出部に、廃ガスを海面下まで導くため
    のガス導管を接続し、且つ該ガス導管の先端部に、廃ガ
    スを水中燃焼させてから放出させるための水中燃焼装置
    を装備させた構成を有することを特徴とする浮体式液
    化、貯蔵設備の廃ガス放出処理装置。
JP10107121A 1998-04-03 1998-04-03 浮体式液化、貯蔵設備の廃ガス放出処理方法及び装置 Pending JPH11285615A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130046133A (ko) * 2011-10-27 2013-05-07 대우조선해양 주식회사 계기용 히트실드
RU2497711C1 (ru) * 2009-12-18 2013-11-10 ЭсТиЭкс ОФФШОР ЭНД ШИПБИЛДИНГ КО., ЛТД. Плавучий завод спг катамаранного типа
KR101398606B1 (ko) * 2012-04-27 2014-05-22 삼성중공업 주식회사 소각 장치
KR101487505B1 (ko) * 2013-10-16 2015-01-28 삼성중공업 주식회사 해양구조물에 설치되는 수중 플레어 장치
KR20170006881A (ko) * 2015-07-10 2017-01-18 대우조선해양 주식회사 해상구조물의 유출된 유체 처리 시스템

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