JPH11285589A - 安全剃刀 - Google Patents

安全剃刀

Info

Publication number
JPH11285589A
JPH11285589A JP12754698A JP12754698A JPH11285589A JP H11285589 A JPH11285589 A JP H11285589A JP 12754698 A JP12754698 A JP 12754698A JP 12754698 A JP12754698 A JP 12754698A JP H11285589 A JPH11285589 A JP H11285589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
razor
razor blade
view
cutting edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12754698A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Ishibashi
信雄 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP12754698A priority Critical patent/JPH11285589A/ja
Publication of JPH11285589A publication Critical patent/JPH11285589A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Knives (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 棒状の把手部分の先端に、ホルダーを介して
剃刀刃が交差状に設けられたT型の安全剃刀において、
剃刀刃の刃先を皮膚に当接させたまま、剃刀刃の長手方
向へ動かしたとしても、肌に筋状の傷がつくことがない
ようにする。 【解決手段】 剃刀刃4は、その刃先4aが、長手方向
にわたり肉厚方向の湾曲を繰り返しつつ配置されたもの
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安全剃刀に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、安全剃刀としては、棒状に形成
された把手部分の先端部に、ホルダー部を介して剃刀刃
が交差状に設けられた、いわゆるT字型をしたものが周
知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種、従来の安全剃
刀では、ホルダー部が剃刀刃をその平板形状のまま肉厚
方向両側から挟持する構造になっていたため、剃刀刃の
刃先は左右方向に一直線状になっている。従って、剃刀
刃の刃先を顔等に当てたまま、刃先の長手方向に沿って
安全剃刀を動かすと、皮膚を筋状に傷つけるおそれがあ
った。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、剃刀刃の刃先によって皮膚を筋状に傷つける
ことを防止できるようにした安全剃刀を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る安全剃刀の第1の技術的手段は、剃刀刃の刃先
において、その長手方向にわたり肉厚方向の湾曲を繰り
返しつつ配置したことにある。このようにすると、剃刀
刃の刃先が一直線状でないため、剃刀刃の刃先を顔等に
当てたまま安全剃刀をどの方向へ進行させても、皮膚に
筋状の傷がつくのを防止できる。
【0006】のみならず、剃刀刃の刃先が肉厚方向で湾
曲を繰り返している(即ち、ジグザグ状になっている)
ことに伴い、剃刀刃の進行方向において湾曲の凹側とな
る部分では、皮膚を内側へ寄せつけつつ刃先の後流側へ
張りを与えるような作用が得られ、これによって深剃り
ができるという利点がある。一方、本発明に係る安全剃
刀の第2の技術的手段は、剃刀刃の刃先をエンドレスに
配置したことにある。
【0007】このようにした場合も、剃刀刃の刃先が一
直線状でないため、剃刀刃の刃先を顔等に当てたまま安
全剃刀をどの方向へ進行させても、皮膚に筋状の傷がつ
くのを防止できる。なお、これら第1及び第2の技術的
手段を両方備えた構成とすることも可能であり、これに
よってそれぞれの利点を全て得ることができる。
【0008】剃刀刃の刃先に肉厚方向の湾曲を繰り返し
て配置させる場合にあって、湾曲における少なくとも一
方の凸側に対し、各頂点部を結ぶような配置で、別の剃
刀刃を沿接配置するようにしてもよい。このようにする
と、刃先が湾曲配置となった剃刀刃とこれに沿接配置さ
れた剃刀刃とで共同して髭等を剃ることになるため、剃
りムラを防止できるという利点が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1及び図2は、本発明に係る安
全剃刀1の第1実施形態を示している。この第1実施形
態は、棒状に形成された把手部分2の先端部に、ホルダ
ー部3を介して剃刀刃4が交差状に設けられる、いわゆ
るT字型をしたものである。
【0010】剃刀刃4は、その刃先4aが長手方向にわ
たり肉厚方向の湾曲を繰り返しつつ、ジグザグ状に配置
されている。これに対し、ホルダー部3を形成している
上下一対の挟持部5,6も、剃刀刃4と同様に、その左
右方向にわたり肉厚方向の湾曲を繰り返したジグザグ状
に形成されている。これら挟持部5,6は、金属製又は
樹脂製等とすればよい。
【0011】従って、剃刀刃4は、ホルダー部3におけ
る上下の挟持部5,6相互間に差し込まれ、両挟持部
5,6が相互近接方向に付勢される作用で保持されるよ
うになっている。勿論、剃刀刃4の刃先4aが磨耗、折
損、腐食等した場合には、ホルダー部3に対して剃刀刃
4を着脱、交換することが可能である。この第1実施形
態であれば、剃刀刃4の刃先4aが一直線状でないた
め、剃刀刃4の刃先4aを顔等に当てたまま、安全剃刀
1を仮に左右方向へ進行させたとしても、皮膚に筋状の
傷がつくのを防止できる。
【0012】のみならず、剃刀刃4の刃先4aが肉厚方
向で湾曲を繰り返していることに伴い、剃刀刃の進行方
向(例えば図2に示す矢符X方向)において湾曲の凹側
となる部分8では、皮膚をその湾曲の内側へ寄せつけつ
つ、刃先4aの後流側へ張りを与えるような作用が得ら
れ、これによって深剃りができるという利点がある。な
お、この第1実施形態において、剃刀刃4は、ホルダー
部3に対して差し込む前の状態では平板形状を呈し、ホ
ルダー部3へ差し込むことによって、肉厚方向の湾曲を
繰り返す形状に変形するものとして形成することも可能
である。
【0013】図3は、本発明に係る安全剃刀1の第2実
施形態(T字型)を示している。この第2実施形態の剃
刀刃4では、湾曲における一方(図3の下向きとなる
方)で凹側となる部分8が、他方(同・上向きとなる
方)で凹側となる部分9に比べて曲率半径の小さなもの
に形成されている。従って、この第2実施形態では、矢
符X方向に進行させる場合に、曲率半径の小さな凹側部
分8が皮膚に当接する面圧が高くなり、それだけ深剃り
ができるという利点がある。
【0014】図4は、本発明に係る安全剃刀1の第3実
施形態(T字型)を示している。この第3実施形態の剃
刀刃4では、半円の円弧状に形成された刃ピース10
を、複数、左右方向に並べることによって、その全体
で、肉厚方向の湾曲を繰り返した刃先4aとして形成さ
せたものである。従って、この第3実施形態において、
ホルダー部3は、樹脂等により一体的に形成され、各刃
ピース10を、やや無理嵌め状に差込可能にする円弧状
の溝12が形成されたものとしてある。
【0015】この第3実施形態では、剃刀刃4の交換に
ついて、磨耗、折損、腐食等の生じた刃ピース10ごと
に行えるため、経済的であるという利点がある。図5
は、本発明に係る安全剃刀1の第4実施形態(T字型)
を示している。この第4実施形態の剃刀刃4では、上記
第3実施形態(図4)に比べて各刃ピース10を大型化
し、また使用数を2個だけとしたものである。
【0016】図6は、本発明に係る安全剃刀1の第5実
施形態(T字型)を示している。この第5実施形態は、
第1実施形態(図1及び図2)に対して、別の剃刀刃1
5を付設した構成となっている。すなわち、別に付設す
る剃刀刃15は、肉厚方向の湾曲を繰り返して配置させ
た剃刀刃4に対し、その湾曲における少なくとも一方の
凸側16に対し、それらの各頂点部を結ぶような配置で
沿接配置されている。
【0017】従って、この場合のホルダー部3では、上
部の挟持部5は剃刀刃4に対応して、肉厚方向の湾曲を
繰り返した形状とされているが、下部の挟持部6は一直
線状に形成されたものとなっている。なお、図示は省略
するが、ホルダー部3は、樹脂等により一体的に形成す
るものとして、剃刀刃4及び15のそれぞれに対応した
差込溝を具備させるようにしてもよい。また、沿接配置
の剃刀刃15は、湾曲配置の剃刀刃4に対して、図6の
上側となるように配置してもよい。
【0018】このような構成の第5実施形態では、湾曲
配置の剃刀刃4とこれに沿接配置の剃刀刃15とで共同
して髭等を剃ることになるため、剃りムラを防止できる
という利点が得られる。沿接配置の剃刀刃15の刃先1
5aは一直線状になっているが、この剃刀刃15は、必
ず、湾曲配置の剃刀刃4と組み合わされるものであるか
ら、これら剃刀刃4,15の刃先4a,15aを顔等に
当てたまま、安全剃刀1を仮に左右方向へ進行させたと
しても、皮膚に筋状の傷がつくのを防止できるものであ
る。
【0019】ところで、この第5実施形態のように、湾
曲配置の剃刀刃4に対して別の剃刀刃15を沿接配置す
ることは、第2乃至第4実施形態(図3乃至図5)のも
のにも同様に実施することができる。すなわち、図7乃
至図9は、その実施例としての第6乃至第8実施形態で
ある。このうち第8実施形態(図9)について付言する
と、沿接配置の剃刀刃15についても、湾曲配置の剃刀
刃4と同様に、複数の刃ピース18を組み合わせたもの
となっている。
【0020】なお、刃ピース18は、図28に示すよう
に湾曲させてもよい。図10は、本発明に係る安全剃刀
1の第9実施形態(T字型)を示している。この第9実
施形態では、湾曲配置とされた剃刀刃4が、その全体と
して左右方向で大きなカーブを描くように形成されてお
り、これに伴って沿接配置の剃刀刃15も、左右方向で
大きなカーブを描くように湾曲して形成されている。
【0021】図11乃至図13は、本発明に係る安全剃
刀1の第10実施形態を示している。この第10実施形
態では、把手部分2が小型の円形キャップ状に形成され
ており、その周壁部20の端縁部がホルダー部としての
機能をも兼備して、剃刀刃4を保持するようになってい
る。
【0022】そして、この第10実施形態の剃刀刃4
は、刃先4aが肉厚方向の湾曲を繰り返して配置されて
いるだけでなく、その全体として、把手部分2の周壁部
20に沿うように、円形のエンドレスになっている(な
お、以下では、このように剃刀刃4やそのホルダー部
(上記周壁部20等)がエンドレスになった安全剃刀1
を「エンドレス型」と言う)。
【0023】これに対して把手部分2における周壁部2
0の端縁部(即ち、ホルダー部)には、剃刀刃4の刃先
4aと略同じように、ジグザグ状を成し、且つ全周に沿
ってエンドレスとなった溝21が設けられている。従っ
て、剃刀刃4は、把手部分2の上記溝21に対して無理
嵌め状に差込保持されるものとされ、剃刀刃4の刃先4
aに磨耗、折損、腐食等が生じた場合には、剃刀刃4を
着脱、交換することが可能である。
【0024】この把手部分2の平面大きさは、片手で掴
める程度(おおよそ直径40〜100mm程度)となっ
ており、また周壁部20の高さは、指を掛けやすい範囲
(おおよそ10〜20mm程度)となっている。なお、
把手部分2は、周壁部20だけを具備して形成されたリ
ング形体のものとすることも可能である。
【0025】このような構成の第10実施形態では、把
手部分2を片手で掴んで、剃刀刃4の刃先4aにおける
エンドレスの一部、半部又は全周を皮膚に押し付けた状
態にしたうえで、この安全剃刀1を皮膚に沿って動かす
ように用いる。この場合、剃刀刃4の刃先4aは一直線
状でないため、剃刀刃4の刃先4aを顔等に当てたま
ま、安全剃刀1をどの方向へ進行させたとしても、皮膚
に筋状の傷がつくのを防止できるという利点がある。ま
た進行方向において湾曲の凹側となる部分で深剃りがで
きるという利点も得られる。
【0026】そのうえ、把手部分2を片手で掴むことが
できるうえに、T字型をしたもの(図1参照)とは異な
って皮膚に対する進行方向の方向性が無いために、例え
ば顔に対して異なる部位の髭等を剃るたびに、把手部分
2の角度を種々様々な方向へ巧みに動かしたり、持ち替
えたりする必要がなくなり、使いやすいという利点があ
る。
【0027】図14は、本発明に係る安全剃刀1の第1
1実施形態(エンドレス型)を示している。この第11
実施形態では、剃刀刃4において、湾曲における一方
(外周面側)で凹側となる部分8が、他方(内周面側)
で凹側となる部分9に比べて曲率半径の小さなものに形
成されている。また勿論、この刃先4aは全体として、
把手部分2の周壁部20に沿うように、円形のエンドレ
スになっている。
【0028】従って、この第11実施形態では、曲率半
径の小さな凹側部分8が皮膚に当接する面圧が高くな
り、それだけ深剃りができるという利点がある。図15
は、本発明に係る安全剃刀1(エンドレス型)の第12
実施形態を示している。この第12実施形態では、剃刀
刃4として、半円の円弧状に形成された刃ピース10
を、複数、エンドレスの周方向へ並べることによって、
その全体で、肉厚方向の湾曲を繰り返した刃先4aを形
成させたものである。また勿論、この刃先4aは全体と
して、把手部分2の周壁部20に沿うように、円形のエ
ンドレスになっている。
【0029】この第11実施形態では、剃刀刃4の交換
について、磨耗、折損、腐食等の生じた刃ピース10ご
とに行えるため、経済的であるという利点がある。図1
6は、本発明に係る安全剃刀1の第13実施形態(エン
ドレス型)を示している。この第13実施形態では、第
10実施形態(図11乃至図13)に対して、別の剃刀
刃15を付設した構成となっている。
【0030】すなわち、別に付設する剃刀刃15は、肉
厚方向の湾曲を繰り返して配置させた剃刀刃4に対し、
そのエンドレスの内側で、且つ各湾曲の凸側16の各頂
点部を結ぶような配置で沿接配置されている。なお、こ
の沿接配置の剃刀刃15は、湾曲配置の剃刀刃4に対し
て、そのエンドレスの外側となるように配置してもよ
い。
【0031】このような構成の第13実施形態では、湾
曲配置の剃刀刃4とこれに沿接配置の剃刀刃15とで共
同して髭等を剃ることになるため、剃りムラを防止でき
るという利点が得られる。ところで、この第13実施形
態のように、湾曲配置の剃刀刃4に対して別の剃刀刃1
5を沿接配置することは、第11及び第12実施形態
(図14及び図15)のものにも同様に実施することが
できる。すなわち、図17及び図18は、その実施例と
しての第14及び第15実施形態である。
【0032】図19は、本発明に係る安全剃刀1の第1
6実施形態(エンドレス型)を示している。この第16
実施形態では、湾曲配置の剃刀刃4における湾曲度を大
きく且つ粗くしてある点を除き、第13実施形態(図1
6)と略同じである。図20は、本発明に係る安全剃刀
1の第17実施形態(エンドレス型)を示している。こ
の第17実施形態では、把手部分2が楕円型のキャップ
状に形成されている点を除き、第10実施形態(図11
乃至図13)と略同じである。
【0033】図21は、本発明に係る安全剃刀1の第1
8実施形態(エンドレス型)を示している。この第18
実施形態では、把手部分2が多角形型のキャップ状に形
成されている点を除き、第12実施形態(図15)と略
同じである。図22及び図23は、本発明に係る安全剃
刀1の第19及び第20実施形態(エンドレス型)を示
したもので、それぞれ、第17実施形態(図20)や第
18実施形態(図21)に対して、別の剃刀刃15を付
設した構成となっている。
【0034】図24は、本発明に係る安全剃刀1の第2
1実施形態(エンドレス型)を示している。この第21
実施形態では、把手部分2が楕円型のキャップ状とされ
ており、その周壁部20の端縁に設けられた剃刀刃4の
刃先4aは、肉厚方向の湾曲を繰り返したものではな
く、単に、全体として楕円のエンドレスを描くように形
成されたものである。
【0035】また、図25及び図26は、本発明に係る
安全剃刀1の第22実施形態(エンドレス型)を示して
おり、この第22実施形態では、剃刀刃4が内外二重と
され、いずれも刃先4aが全体として楕円のエンドレス
に形成されたものである。これら第21及び第22実施
形態でも、剃刀刃4は一直線状ではないので、その刃先
4aを顔等に当てたまま、安全剃刀1をどの方向へ進行
させても皮膚に筋状の傷がつくのを防止できるという利
点が得られるものである。
【0036】また、把持部分2が円形ではないので、手
で掴む方向性や、この掴んだ状態で皮膚に沿って動かす
方向性がある程度、固定されることになり、従って、把
持部分2をその周方向に沿って回転させるといったこと
は殆ど無くなるから、皮膚に筋状の傷がつくのを防止で
きる効果もそれだけ十分なものになっている。図27
は、本発明に係る安全剃刀1の第23実施形態(エンド
レス型)を示している。
【0037】この第23実施形態では、第15実施形態
(図18)や第20実施形態(図23)に対して、肉厚
方向の湾曲を繰り返して配置させた剃刀刃4よりもエン
ドレスの外側となるように、更に別の剃刀刃15を沿接
配置させたものである。図29乃至図32は、本発明に
係る安全剃刀1の第24実施形態(エンドレス型)を示
している。
【0038】この第24実施形態は、これを第13乃至
第16実施形態(図16乃至図19)との比較において
説明すると、湾曲配置の剃刀刃4は、各湾曲ごとに独立
した刃ピース10を複数用いるものとしたうえで、これ
ら刃ピース10の湾曲方向を一方向きに統一し(湾曲内
面を把持部分2の径方向内方へ向けている)、且つ各刃
ピース10が周方向で互いに所定隙間30を保持するも
のとし、更に、この湾曲配置の剃刀刃4を内周側、別添
の剃刀刃15を外周側としてこれらの内外周位置関係を
逆にしたものである。
【0039】湾曲配置の剃刀刃4において、各刃ピース
10は、湾曲のカーブ度合(曲率半径)が緩慢で、且つ
湾曲領域(刃幅)が小さなものとしてあり、これらのこ
とが上記のように刃ピース10相互間に所定隙間30を
設けたことと相まって、肌にやさしくフィットされると
いった効果に繋がる。なお、図32に示すように、この
刃ピース10は、その個々の刃先10aの両端部にアー
ル状等の面取りを施すのが好適であるが、図33に示す
ように、各刃先10aを指先のように全体としてアール
形状にしてもよいし、図34に示すように、湾曲中央に
平坦領域10bを形成させて、この平坦領域10bにだ
け刃先10aを設けると共に、その両側に、刃先10a
の及ばないすくい傾斜部10cを形成させるようにして
もよい。
【0040】なお、この場合、図35に示すように、平
坦領域10bだけでなく両側のすくい傾斜部10cにも
刃先10aを設けるようにしたり、或いは図36に示す
ように、両側のすくい傾斜部10cに設ける刃先10a
を、その両端寄りほど丈が徐々に小さくなるような形状
にしたりすることもできる。一方、この第24実施形態
のように、刃ピース10の相互間に所定隙間30を形成
させる場合、図37に示すように、各刃ピース10がラ
ンナー部31を介して一体的に繋がったかたちとして形
成すると、剃刀刃4の全体として、製造が容易且つ低廉
に行え、また組立や交換等も容易になる利点がある。
【0041】このランナー部31は、把手部分2の周壁
部20に埋設すればよい。図38及び図39に示すよう
に、湾曲配置の剃刀刃4や別添の剃刀刃15のうち一方
(又は双方)を傾斜させて、両刃の刃先が近接するよう
にしてもよい。図40及び図41は、本発明に係る安全
剃刀1の第25実施形態(エンドレス型)を示してい
る。
【0042】この第25実施形態では、把手部分2の周
壁部20における周方向に沿わすように、複数の刃ピー
ス34を互いに所定隙間30で並べることにより、その
全体として湾曲配置の剃刀刃4を構成させたもので、個
々の刃ピース34は、それぞれ中空の円錐台状に形成さ
れたものとなっている。また、各刃ピース34は、把手
部分2の径方向内方側に向けられる部分(図40の左
方)が低く、径方向外方側へ行くにしたがって高くなる
ように傾斜して形成されている。すなわち、この高くな
る部分が、平面的に見て湾曲部分に相当することにな
り、従ってこの高くなる部分の半周程度の上端領域に、
刃先34aが設けられているものである。
【0043】なお、この刃先34aは、この刃ピース3
4の上端部全周に設けてもよい。また、刃ピース34
は、把手部分2の径方向外方側に向けられる位置を最高
点として、その上端部全周を傾斜させることが限定され
るものではなく、図42に示すように、把手部分2の径
方向外方側に向けられる位置に所定範囲で平坦領域34
bを設けて、それより把手部分2の径方向内方側へ向く
部分的な領域において傾斜させたり、上端部全周を平坦
にしたりすることができる。
【0044】平坦領域34bを設ける場合、刃先34a
は、この平坦領域34bに相当する部分だけ、又は図4
3に示すように平坦領域34bに続く傾斜領域34cへ
かけて徐々に丈を小さくするかたちで設けるようにして
もよい。勿論、上端部全周に設けてもよい。上記第25
実施形態において、別添の剃刀刃15は、湾曲配置の剃
刀刃4に対する内周側だけとしたり、内外周の両側とし
たり、或いは設けないようにしたりすることが可能であ
る。
【0045】また、刃ピース34を、把手部分2の周壁
部20における周方向に沿って千鳥配置状にしたり、内
外周で二重・三重の円周配置にしたりすることも可能で
あると共に、各刃ピース34における大きさ(特に湾曲
カーブの大きさ)や取付個数、所定隙間30の大小等は
適宜変更可能である。図44は、本発明に係る安全剃刀
1の第26実施形態(T字型)を示している。
【0046】この第26実施形態は、これを第7実施形
態(図8)との比較において説明すると、湾曲配置の剃
刀刃4を構成するために用いている刃ピース10を、湾
曲領域(刃幅)の小さいものとし、且つ各刃ピース10
の相互間に所定隙間30を保持させたものである。上記
第26実施形態でも、図32乃至図36で説明した刃先
形状や、図37で説明した刃ピース10の形成構造、図
38及び図39で説明した別添の剃刀刃15に対する刃
先の近接構造等の採用をはじめ、図40乃至図43で説
明した刃ピース34の採用等も可能である。
【0047】図45は、本発明に係る安全剃刀1の第2
7実施形態(T字型)を示している。この第27実施形
態は、これを第9実施形態(図10)との比較において
説明すると、湾曲配置の剃刀刃4を構成するために用い
ている刃ピース10を、湾曲領域(刃幅)の小さいもの
とし、且つ各刃ピース10の相互間に所定隙間30を保
持させたものである。
【0048】上記第27実施形態でも、図32乃至図3
6で説明した刃先形状や、図37で説明した刃ピース1
0の形成構造、図38及び図39で説明した別添の剃刀
刃15に対する刃先の近接構造等の採用をはじめ、図4
0乃至図43で説明した刃ピース34の採用等も可能で
ある。図46は、本発明に係る安全剃刀1の第28実施
形態(T字型)を示している。
【0049】この第28実施形態は、これを第20実施
形態(図23)との比較において説明すると、湾曲配置
の剃刀刃4を構成するために用いている刃ピース10
を、湾曲領域(刃幅)の小さいものとし、且つ各刃ピー
ス10の相互間に所定隙間30を保持させたものであ
る。上記第28実施形態でも、図32乃至図36で説明
した刃先形状や、図37で説明した刃ピース10の形成
構造、図38及び図39で説明した別添の剃刀刃15に
対する刃先の近接構造等の採用をはじめ、図40乃至図
43で説明した刃ピース34の採用等も可能である。
【0050】ところで、本発明は、上記各実施形態に限
定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲
で、細部構造等を適宜変更することが可能である。例え
ば、剃刀刃4、15の刃先に0〜0.1mm程度の段差
を付けるようにしてもよい。この場合、剃刀刃4、15
のうち前又は後のどちらかが他方に対して突出するよう
にすればよい。また、剃刀刃4、15の間隔をねじ等で
調整できるようにしてもよい。
【0051】従って、例えば各実施形態の一部構成を置
換又は複合的に採用するようなことも可能である。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る安全剃刀では、剃刀刃の刃先が一直線状でないた
め、剃刀刃の刃先を顔等に当てたまま安全剃刀をどの方
向へ進行させても、皮膚に筋状の傷がつくのを防止でき
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る安全剃刀の第1実施形態を分解し
て示す斜視図である。
【図2】第2実施形態をその刃先側から示す平面図であ
る。
【図3】第2実施形態をその刃先側から示す平面図であ
る。
【図4】第3実施形態をその刃先側から示す平面図であ
る。
【図5】第4実施形態をその刃先側から示す平面図であ
る。
【図6】第5実施形態をその刃先側から示す平面図であ
る。
【図7】第6実施形態をその刃先側から示す平面図であ
る。
【図8】第7実施形態をその刃先側から示す平面図であ
る。
【図9】第8実施形態をその刃先側から示す平面図であ
る。
【図10】第9実施形態をその刃先側から示す平面図で
ある。
【図11】第10実施形態を示す斜視図である。
【図12】第10実施形態をその刃先側から示す平面図
である。
【図13】図12のA−A線拡大断面図である。
【図14】第11実施形態をその刃先側から示す平面図
である。
【図15】第12実施形態をその刃先側から示す平面図
である。
【図16】第13実施形態をその刃先側から示す平面図
である。
【図17】第14実施形態をその刃先側から示す平面図
である。
【図18】第15実施形態をその刃先側から示す平面図
である。
【図19】第16実施形態をその刃先側から示す平面図
である。
【図20】第17実施形態をその刃先側から示す平面図
である。
【図21】第18実施形態をその刃先側から示す平面図
である。
【図22】第19実施形態をその刃先側から示す平面図
である。
【図23】第20実施形態をその刃先側から示す平面図
である。
【図24】第21実施形態をその刃先側から示す平面図
である。
【図25】第22実施形態をその刃先側から示す平面図
である。
【図26】図25のB−B線拡大断面図である。
【図27】第23実施形態の一部を拡大して示す要部平
面図である。
【図28】第8実施形態の変形例を示す平面図である。
【図29】第24実施形態を示す斜視図である。
【図30】図29のC−C線断面図である。
【図31】第24実施形態をその刃先側から示す部分拡
大平面図である。
【図32】図30のD−D線拡大矢視図である。
【図33】図32の刃ピースに置換可能な第2例の刃ピ
ースを示す正面図である。
【図34】図32の刃ピースに置換可能な第3例の刃ピ
ースを示す側面図、底面図、及び背面図よりなる三面図
である。
【図35】図32の刃ピースに置換可能な第4例の刃ピ
ースを示す側面図、底面図、及び背面図よりなる三面図
である。
【図36】図32の刃ピースに置換可能な第5例の刃ピ
ースを示す側面図である。
【図37】図32の刃ピースに置換可能な第6例の刃ピ
ースを示す正面図である。
【図38】図30の剃刀刃の取付構造に置換可能な第2
構造を示す側断面図である。
【図39】図30の剃刀刃の取付構造に置換可能な第3
構造を示す側断面図である。
【図40】第25実施形態をその刃先側から示す部分拡
大平面図(図31と同視点のもの)である。
【図41】図40のE−E線断面図である。
【図42】図40の刃ピースに置換可能な第2例の刃ピ
ースを示す平面図、側断面図、及び背面図よりなる三面
図である。
【図43】図40の刃ピースに置換可能な第3例の刃ピ
ースを示す側面図である。
【図44】第26実施形態(図8に示した第7実施形態
に対応するもの)をその刃先側から示す平面図である。
【図45】第27実施形態(図10に示した第9実施形
態に対応するもの)をその刃先側から示す平面図であ
る。
【図46】第28実施形態(図23に示した第20実施
形態に対応するもの)をその刃先側から示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 安全剃刀 4 剃刀刃(肉厚方向に湾曲を繰り返して配置された
もの) 4a 刃先 15 剃刀刃(沿接配置のもの) 30 所定隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剃刀刃(4)の刃先(4a)が長手方向
    にわたり肉厚方向の湾曲を繰り返しつつ配置されている
    ことを特徴とする安全剃刀。
  2. 【請求項2】 剃刀刃(4)の刃先(4a)がエンドレ
    スに配置されていることを特徴とする安全剃刀。
  3. 【請求項3】 剃刀刃(4)の刃先(4a)がエンドレ
    スに配置されていると共に、エンドレスの周方向にわた
    り肉厚方向の湾曲を繰り返しつつ配置されていることを
    特徴とする安全剃刀。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項3記載の安全剃刀に
    おいて、肉厚方向の湾曲を繰り返して配置された剃刀刃
    (4)に対し、湾曲における少なくとも一方の凸側(1
    6)の頂点部を長手方向に結ぶ配置で、別の剃刀刃(1
    5)が沿接配置されていることを特徴とする安全剃刀。
JP12754698A 1998-02-04 1998-05-11 安全剃刀 Pending JPH11285589A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12754698A JPH11285589A (ja) 1998-02-04 1998-05-11 安全剃刀

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-23574 1998-02-04
JP2357498 1998-02-04
JP12754698A JPH11285589A (ja) 1998-02-04 1998-05-11 安全剃刀

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11285589A true JPH11285589A (ja) 1999-10-19

Family

ID=26360951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12754698A Pending JPH11285589A (ja) 1998-02-04 1998-05-11 安全剃刀

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11285589A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7510684B2 (en) * 2001-02-09 2009-03-31 Beckman Coulter, Inc. Latch system and modified blade design for thick stopper-closed container sampling piercing station

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7510684B2 (en) * 2001-02-09 2009-03-31 Beckman Coulter, Inc. Latch system and modified blade design for thick stopper-closed container sampling piercing station
US7981383B2 (en) 2001-02-09 2011-07-19 Beckman Coulter, Inc. Latch system and modified blade design for thick stopper-closed container sampling piercing station

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7201626B2 (ja) 毛切断システム及びアタッチメント
US6298557B1 (en) Safety razors
CA2593633C (en) Attachment comb for a hair clipper
US7043840B2 (en) Shaving razor and blade unit with improved guard
JP4282685B2 (ja) カミソリヘッド
JP3626362B2 (ja) バリカン用の取付け櫛
US10780598B2 (en) Razor cartridge and razor using same
KR19990067406A (ko) 타원형 프레임 면도기
US20190329433A1 (en) Shaving blade cartridge and a shaver comprising such shaving blade cartridge
US10369712B2 (en) Shaving blade cartridge and a shaver comprising such shaving blade cartridge
JP4990996B2 (ja) 電気かみそり
CA2247821C (en) Safety razors
KR101978257B1 (ko) 만곡형상 블레이드 구비형 헤어 커터
JPH11285589A (ja) 安全剃刀
US20210170614A1 (en) Razor cartridge
US20190308336A1 (en) Shaving blade cartridge and a shaver comprising such shaving blade cartridge
WO2011118704A1 (ja) 電気かみそり
US5127163A (en) Enhanced cutting system for electric dry shavers
WO2011118684A1 (ja) 電気かみそり
CN220719399U (zh) 一种双环凸弧面超大面积的剃须刀网
US20230373116A1 (en) Razor cartridge
KR200260191Y1 (ko) 헤어밴드
JP2019005531A (ja) 理美容鋏およびその製造方法
JP2003111985A (ja) かみそり
JP3019248U (ja) かつら止着部材