JPH11285394A - Dna配列の遺伝子輸送用アデノウイルストランスファ―ベクタ― - Google Patents

Dna配列の遺伝子輸送用アデノウイルストランスファ―ベクタ―

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JPH11285394A
JPH11285394A JP11041549A JP4154999A JPH11285394A JP H11285394 A JPH11285394 A JP H11285394A JP 11041549 A JP11041549 A JP 11041549A JP 4154999 A JP4154999 A JP 4154999A JP H11285394 A JPH11285394 A JP H11285394A
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Anja Haack
アーンヤ・ハーク
Christoph Schmidt
クリストフ・シュミット
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Centeon Pharma GmbH
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アデノウイルス輸送システムを、治療に用い
る遺伝子を輸送するために体細胞遺伝子療法に使用でき
るように修飾または改変すること。 【解決手段】 DNA配列の遺伝子輸送用アデノウイル
ストランスファーベクターにおいて、天然のアデノウイ
ルス蛋白質をもう全く発現しないアデノウイルスプラス
ミドから製造され、(a)野生型アデノウイルス(血清
型5)の左逆方向末端反復配列(ITR)およびパケー
ジングシグナルを有する第1のDNA配列、および
(b)野生型アデノウイルス(血清型5)の右逆方向末
端反復配列(ITR)を有する第2のDNA配列、およ
び(c)アデノウイルスDNA配列の間に挿入された治
療用遺伝子中には存在しない制限エンドヌクレアーゼの
ための切断部位および/またはマーカー遺伝子からな
り、好ましくは(d)ITRはトランスファーベクター
のアデノウイルス部分の切断を可能にするが、稀にしか
切断しない制限エンドヌクレアーゼ(すなわち、認識配
列が8塩基対以上)、好ましくはFseIの切断部位によ
って囲まれているアデノウイルストランスファーベクタ
ー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遺伝子輸送に適当
なアデノウイルストランスファーベクターおよびトラン
スファーベクターからなり、典型的な血友病Aの処置に
使用することができる組み合わせ生成物に関する。
【0002】
【従来技術】多くの疾患が遺伝子の欠損によって起こる
ことは知られている。これらの症例では、生体内におい
て欠損または欠乏した遺伝子を置換することが可能な場
合にのみ永久的な治癒が期待できる。これは体細胞遺伝
子治療方法の集中的な研究が行われている理由である。
これらの方法では、正常な遺伝子の単回投与または長期
間隔での反復投与によって、患者の健康の回復がもたら
される。これらの努力の一例には体細胞遺伝子療法によ
る血友病Aの治癒の達成の試みがある。
【0003】血友病Aは、血液の凝固に要求される血液
凝固第VIII因子の欠損を生じる染色体の欠陥により起こ
る。遺伝子欠損はX染色体上に存在し、女性の遺伝物質
により伝達されるが、女性のキャリアー自体は血友病に
はならない。血友病Aの有望な処置は血液凝固第VIII因
子の血漿濃縮物が利用できるようになって初めて可能に
なった。ヒトドナーよりプールされた血漿からの凝固因
子濃縮物は、現在導入されている不活性化方法および個
々の精製工程自体で感染物質は不活性化または除去され
るとしても、原理的にこれまで知られていないまたは確
実には同定できない感染物質も伝達される可能性があ
る。真核細胞内で産生される組換えヒト血液凝固因子の
使用はこのような危険を著しく低下させる。しかしなが
ら、野生型第VIII因子の発現は現在まで、比較的少量し
か可能でないという欠点がある。これは、一つには血液
凝固第VIII因子の分子が2332個ものアミノ酸を有す
る異常に大きなポリペプチドであって、したがって、こ
れまでに用いられてきた発現系におけるmRNAの濃度
が比較的低いという事実によって説明される。さらに初
期の翻訳生成物の小胞体からゴルジ装置への輸送が、低
分泌速度のために、細胞培養上清中における低収率を反
映してあまり効率的に行われない。
【0004】これが、血液凝固第VIII因子のcDNAの
部分を切断することを目標にした研究が既にあることの
理由である。国際特許出願WO86/06101、WO
87/07144およびWO91/09122には、野
生型血液凝固第VIII因子蛋白質と同じ生物活性を有する
が、動物培養細胞内でかなり大量に発現する部分切断血
液凝固第VIII因子誘導体の組換えによる生産に関して既
に報告がある。
【0005】すなわち、たとえば J.J.Tooleらはアミ
ノ酸982〜1562またはアミノ酸760〜1639
を欠く血液凝固第VIII因子誘導体の生産および発現を報
告している(Proc.Natl.Acad.Sci. USA (1986) 83,
5939-5942)。D.L.Eatonらは、アミノ酸797〜15
62が欠失した血液凝固第VIII因子誘導体の生産および
発現に関して報告している(Biochemistry (1986) 25,
8343-8347)。R.J.Kaufmanはアミノ酸741〜164
6を欠く血液凝固第VIII因子誘導体の発現について記載
している(国際特許出願WO87/04187)。N.Sarverらは
アミノ酸747〜1560を欠く血液凝固第VIII因子誘
導体の生産および発現について報告している(DNA (198
7) 6,553-564)。M.Pasekらはアミノ酸745〜15
62またはアミノ酸741〜1648を欠く血液凝固第
VIII因子誘導体の生産および発現について報告している
(国際特許出願WO88/00831)。K.-D.Langnerはアミノ
酸816〜1598またはアミノ酸741〜1689を
欠く血液凝固第VIII因子誘導体の生産および発現につい
て報告している(Behring Inst.Mitt.(1988)No.82,
16-25,欧州特許出願 0 295 597)。P.Meulienらはア
ミノ酸868〜1562またはアミノ酸771〜166
6を欠く血液凝固第VIII因子誘導体の生産および発現に
ついて報告している(Protein Engineering (1988) 2
(4),301-306,欧州特許出願 0 303 540)。これらの部
分切断血液凝固第VIII因子誘導体を哺乳動物細胞系にお
いて発現させると、第VIII因子の発現は通常、野生型血
液凝固第VIII因子の生産の場合に比べて約10倍である
ことが見出されている。
【0006】部分切断血液凝固第VIII因子誘導体の発現
に関してはアミノ酸Arg−739とGlu−1649の間
の第VIII因子分子の高度にグリコシル化されたドメイン
Bはプレ凝血原および補因子活性には不必要であること
が繰り返し観察されてきた。この認識が高収率での発現
が可能で、血液凝固第VIII因子の完全な生物活性を示
し、しかも、血友病Aの体細胞遺伝子療法を可能にする
適当なベクターに導入できる別の部分切断血液凝固第VI
II因子誘導体の研究を促進することになった。体細胞遺
伝子療法は最近では、レシピエントの体内で短い半減期
の間しか有効ではない外来性血液凝固第VIII因子の連続
的投与を不要にすることが可能な血友病Aの唯一の処置
方法であると考えられている。これに反して、体細胞遺
伝子療法によれば、単回投与または比較的長い間隔(数
週または数年)での反復投与によって、血液凝固第VIII
因子の適当な産生を永久的に確保することが可能であ
る。
【0007】最近、様々な遺伝子輸送系が開発され、そ
れに伴って体細胞遺伝子療法に使用できる希望が増大し
てきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】最も有望なシステムの
一つはエキソビボのみでなく無傷の全生体内のインビボ
においても、現在使用されている他のシステムでは達成
できないきわめて高い遺伝子輸送効率を保証する、いわ
ゆる複製欠損アデノウイルスベクターから構成される。
このタイプのベクターシステムは既に、欧州特許出願
0 808 905に報告されている。しかしながら、野
生型血液凝固第VIII因子のcDNAもまた生物活性血液
凝固第VIII因子誘導体をコードする部分切断血液凝固第
VIII因子cDNAのいずれも大きすぎて、この特異的な
ベクターシステムには導入できない。
【0009】また、国際特許出願WO96/33280
には、最早複製できないアデノウイルスベクター中に3
6kBまでの大きさの異種DNAを取り込むことが可能
なアデノウイルスヘルパーウイルス系が開示されてい
る。このシステムはアデノウイルスベクター構築体、1
種または2種以上のヘルパーウイルスおよびヘルパー細
胞系から構成される。ベクター構築体は複製可能で、ヘ
ルパー細胞系を欠陥パケージングシグナルを含有するヘ
ルパーウイルスとともに投与すれば、ビリオン粒子をヘ
ルパー細胞系内にパッケージさせることができる。
【0010】したがって、本発明の目的は、この種のア
デノウイルス輸送システムを、治療に用いる遺伝子を輸
送するために体細胞遺伝子療法に使用できるように修飾
または改変することであった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、DNA配列の
遺伝子輸送用アデノウイルストランスファーベクターに
おいて、天然のアデノウイルス蛋白質を最早全く発現し
ないアデノウイルスプラスミドから製造され、(a)野
生型アデノウイルス(血清型5)の左逆方向末端反復配
列(ITR)およびパケージングシグナルを有する第1
のDNA配列、および(b)野生型アデノウイルス(血
清型5)の右逆方向末端反復配列(ITR)を有する第
2の配列、および(c)アデノウイルスDNA配列の間
に挿入された治療用遺伝子中には存在しない制限エンド
ヌクレアーゼのための切断部位および/またはマーカー
遺伝子からなり、好ましくは(d)ITRはトランスフ
ァーベクターのアデノウイルス部分の切断を可能にする
が、稀にしか切断しない制限エンドヌクレアーゼ(すな
わち、認識配列が8塩基対以上)、好ましくはFseIの
切断部位によって囲まれているアデノウイルストランス
ファーベクターに関する。
【0012】
【発明の実施の形態】すべてのアデノウイルス遺伝子の
欠失では36kBまでのパッケージング能力を生じる。
プラスミドにインテグレートされたこのようなDNAフ
ラグメントを後者から切り出すことを所望の場合には、
きわめて稀にしか切断しない制限エンドヌクレアーゼの
隣接する切断部位が必要である。これらのエンドヌクレ
アーゼの認識配列は通常、4、6または8塩基長であ
る。統計的に見ると、6−bp長の認識配列を認識する
エンドヌクレアーゼは4096塩基対毎に1回切断する
ことになるが、認識配列が8−bp長の場合は6553
6回に1回しか切断が起こらない。このようなミニベク
ター構築体中への様々なDNAフラグメントのクローニ
ングについての異なる可能性を最大数にするには、ミニ
ベクターDNAが切断された場合でも挿入されたDNA
フラグメントは切断されないようなきわめて稀にしか切
断が起こらない酵素を用いるのが賢明である。
【0013】図1に記載されたプラスミドpAd5mi
nはこのタイプのアデノウイルストランスファーベクタ
ーの一例である。プラスミドpUC19の配列がFseI
切断部位、最初に左逆方向末端反復配列およびパッケー
ジングシグナル(ITRおよびパッケージングシグナル
=Ad5LE)を介して野生型アデノウイルス(血清型
5)の塩基対1から少なくとも358に結合される。つ
いで、PacI、AscIおよびClaI切断部位が続き、塩
基対35705〜35935、少なくとも塩基対358
33から35935で構成される右逆方向末端反復配列
(ITR=Ad5RE)のDNA配列に連結する配列が
記載されている。ついで他のFseI切断部位が挿入され
る。このプラスミド構築体は酵素FseIによりAd5部
分をで切断することが可能である。得られた線状のDN
Aは線状アデノウイルス野生型と同じ末端を含み、各側
にシトシン塩基1個ずつ延長されている。
【0014】FseIは8−bp長の認識配列を有し、た
とえば血液凝固第VIII因子cDNAを切断しない。これ
は、血液凝固第VIII因子cDNAおよびさらに他の任意
の遺伝子/DNA配列を含むミニベクターDNAを、2
つの制限切断部位の間に位置する配列を切断することな
く切断できることを意味する。
【0015】同じ理由からアデノウイルス末端間の通常
の多重クローニング部位(MCS)の切断もまた同様に
不要となる。
【0016】通常のMCSにおける問題は、MCSの多
くの切断部位が血液凝固第VIII因子中にも少なくとも1
個は存在することである。これは、MCS中に血液凝固
第VIII因子のcDNAを挿入したのちには、第VIII因子
を同時に切断することなくMCS中に第2の配列を挿入
することはもうできないことを意味する。すなわち、ア
デノウイルス末端間の第2の配列の挿入は不可能であ
る。本発明のプラスミド構築体中に存在するAscI切断
部位(8bp認識配列)は、血液凝固第VIII因子の配列
を切断せず、しかも他のすべての配列を切断することも
稀である。一端をAscIで切断し、他端をMluI(Mlu
IはAscIと同じ突出末端を発生する)で切断したDN
AフラグメントをこのAscI切断部位に再び結合させる
と、ライゲーション後にミニベクター構築体中にAscI
切断部位が生成する。この部位は、このようにして連続
的に、血液凝固第VIII因子cDNAまたは他の挿入配列
を切断することなく使用することができる。
【0017】本発明によれば、したがって、MluI/A
scIフラグメントを合成するための特定のプラスミドが
構築された。これはMCSを介して遺伝子またはcDN
Aを挿入できる発現カセットを有する。完全な発現カセ
ットはMluIおよびAscIで切断し、ミニベクター構築
体中のAscI部位に挿入することができる。
【0018】PacIも、インビボ試験で必要ないGFP
配列を、他のDNA配列を切断することなく、切断する
ことを可能にする稀にしか切断しない(8bp認識配
列)酵素である。
【0019】すなわち要約すれば、本発明のベクターは
マーカー遺伝子たとえば緑色蛍光蛋白質(GFP)また
は治療用遺伝子たとえば血液凝固第VIII因子および第IX
因子、またはたとえば、E3領域の免疫調節アデノウイ
ルス遺伝子の導入が容易に可能になるように構築された
ということができる。制限エンドヌクレアーゼPacI、
AscIおよびFseIはそれぞれ8bp長の各切断部位を
有し、したがってきわめて稀にしか切断をしない。これ
は、PacIおよびAscI切断部位が制限エンドヌクレア
ーゼでは切断されないことから、それらの部位は広範囲
の遺伝子の挿入を可能にすることを意味する。ClaIは
より高頻度に切断するが、アデノウイルスは1個所しか
切断しない点で特徴的である。PacIはGFPマーカー
遺伝子のクローニングにきわめて適しているという利点
があり、一方、AscIおよびClaIは同一の切断部位を
介して連続的に様々な遺伝子を反復して結合することを
可能にする。AscI切断部位は、DNAフラグメントを
この切断部位にクローニングすることを可能にし、DN
Aフラグメントが5′位置にMulI切断部位を3′位置
にAscI切断部位有する場合にはAscI切断部位がもう
一度再生される。ClaI切断部位へのクローニングも同
様に可能である。DNA中におけるFseIの切断部位の
稀な存在は、完全なプラスミドからアデノウイルス部分
を挿入された遺伝子とともに切断することを可能にす
る。
【0020】この種類のアデノウイルストランスファー
ベクター中には、約35kbまでのDNAを有する発現
カセットを2つのアデノウイルス末端の間に挿入するこ
とができる。これは、たとえば血液凝固第VIII因子の完
全なまたは先端切断cDNA配列、ならびに必要に応じ
てさらに免疫調節および/またはDNA安定化遺伝子を
ウイルス構築体中に導入することを可能にする。
【0021】図2には、発現カセットが、サイトメガロ
ウイルス(CMV)プロモーター、GFPおよびウシ成
長ホルモン(BGH)ポリA−DNAから構成される本
発明のトランスファーベクターの一例を示す。このプラ
スミド構築体はpGAd5minと命名され、PacI切
断部位の存在により、FGP遺伝子を後で、他の遺伝子
をクローニングしたのちでも切断することができる。
【0022】組換えウイルスの生産には、(HEK−2
93)細胞系、ならびにこの種類のアデノウイルストラ
ンスファーベクター(pGAd5min)およびヘルパ
−ウイルスまたはヘルパープラスミドによる同時のトラ
ンスフェクションが必要である。トランスファーベクタ
ーpGAd5minおよびその誘導体では、アデノウイ
ルス蛋白質部分はこれらが以後挿入されることがない限
り発現されない。アデノウイルスの合成に必要な蛋白質
はしたがって、トランスに提供されなければならない。
このためには、好ましくは野生型のウイルスが使用され
る。培養細胞中でウイルスを産生させたのち、それらは
塩化セシウム勾配によって精製および分離されなければ
ならない。
【0023】上述の空のトランスファーベクターはとく
にヒト血液凝固第VIII因子のアミノ酸1〜852および
1524〜2332を有するポリペプチドをコードする
cDNAの導入に適している。
【0024】この血液凝固第VIII因子ペプチドの製造に
必要なcDNA配列は完全な血液凝固第VIII因子のcD
NA(ATCC 39812−pSP64−VIII)から、制限酵素Sal
Iを使用してpBluescript II KS(−)ファジミド(Strat
agene)中へのクローニングによって得られた。これに
よって生じたpKS−FVIIIは、制限酵素EcoNI(Ne
w England Biolabs)で切断し、この方法によりアミノ
酸853〜1523をコードするDNA部分を欠失させ
た。ついで、非相補性DNA末端を実施例1に記載のオ
リゴヌクレオチドリンカー配列に連結させた。リンカー
フラグメントの正しい導入は配列決定によって確認し
た。部分切断血液凝固第VIII因子についてこのようにし
て製造されたcDNAをついで、SalI制限部位を用い
て発現プラスミドpCI−neo(Promega)に挿入し
た。発現は、チャイニーズハムスター卵巣細胞(CH
O)、サル腎臓細胞(COS)およびヒト胚腎臓細胞系
(HEK−293)中で実施した。
【0025】比較のために、野生型血液凝固第VIII因子
遺伝子のcDNAも同一の発現系に挿入した。
【0026】部分切断血液凝固第VIII因子ポリペプチド
は野生型血液凝固第VIII因子と等しい生物活性を有する
ことを証明することが可能であった。同時に、発現速度
は発現培地が異なると相違することが観察されたが、大
部分の場合、野生型抗血液凝固第VIII因子の発現率より
もかなり高い発現速度を示した。さらに、部分切断血液
凝固第VIII因子ポリペプチドでは安定性が増大し、発現
培地中での濃縮が可能なことを示すことができ、部分切
断血液凝固第VIII因子は蛋白分解による分解に対してか
なり感度が低いことが指示された。これは発現培地中に
おける蛋白分解による分解によってかなりの消失が観察
される野生型血液凝固第VIII因子とは著しい差である。
血液凝固第VIII因子分子のBドメインの欠失は、現時点
までその生物学的機能を説明することはできていないも
のの、その収率が増大するのみでなく、部分切断血液凝
固第VIII因子誘導体のプロテアーゼに対する安定性が改
良されるように思われる。
【0027】部分切断血液凝固第VIII因子ポリペプチド
の上述の性質は、体細胞遺伝子療法に採用できる本発明
のトランスファーベクターへのコードcDNAの挿入に
必要な前提条件である。さらにそれは、血液凝固第VIII
因子の生理学的な合成部位である肝臓への修飾血液凝固
第VIII因子cDNAの導入に望ましい。J.Biol.Che
m.265,7318頁以下(1990)の記載によりヒト皮膚から
の線維芽細胞において機能できる血液凝固第VIII因子の
発現は既に開示されていて、遺伝子の輸送はレトロウイ
ルスベクター系によって実施されている。しかしなが
ら、このベクター系は血液凝固第VIII因子遺伝子の肝臓
への導入には不適当である。これに反し、上述のアデノ
ウイルスベクターは肝臓への遺伝子輸送に理想的であ
る。この方法により修飾されたアデノウイルスの使用、
およびレシピエント生体の同時の、一過性のアンチ−C
D4処置を伴う遺伝子輸送のためのこのベクターの使用
は、血液凝固第VIII因子の発現を長期間にわたり高レベ
ルに安定化するものと考えられる。アンチ−CD4処置
は、遺伝子輸送のためのアデノウイルスベクターの投与
と重複して、CD4抗原に対する適当なモノクローナル
抗体によって行うのが好ましい。この輸送系の必須の要
素は、肝臓への遺伝子輸送を改良するためアンチ−CD
4戦略とE3陽性ベクターとの組合せである。
【0028】適当なモノクローナル抗体はCD4受容体
からのシグナル伝達の遮断するかまたは標的生体からの
CD4陽性リンパ球の欠失させる抗体である。いずれの
場合も相当するヒト化モノクローナル抗体がとくに好ま
しい。アデノウイルスベクター系は本発明によるcDN
Aの標的臓器としての肝臓への輸送を可能にし、また一
過性のアンチ−CD4処置と組合わせてかなり改良され
た免疫寛容の確保を可能にする。
【0029】
【実施例】本発明を次に以下の実施例により詳細に説明
する。
【0030】実施例1 血液凝固第VIII因子の部分切断cDNAの製造 株ATCC 39812−pSP64−VIIIから得られ
た血液凝固第VIII因子のcDNAを、SalI制限酵素を
用いpBluescript II KS(−)ファジミド(Stratagene)
中へクローニングした。これにより生成したプラスミド
pKS−FVIIIをEcoNI(New England Biolabs)で
切断し、非相補性DNA末端を11個の塩基対からなる
オリゴヌクレオチドリンカーを挿入することにより互い
に連結させた。 これには以下のオリゴヌクレオチドを
使用した。 配列番号1:5′G TCA GGC CTC C 3′ 配列番号2:5′AG GAG GCC TGA 3′ リンカーの正しい挿入は自動蛍光配列決定分析(Applie
d Biosystems 373A)によって証明した。得られた部分
切断cDNA(5.2kb)はアミノ酸852がアミノ酸
1524に連結した部分切断血液凝固第VIII因子蛋白質
をコードしている。
【0031】実施例2 発現システム 野生型および部分切断血液凝固第VIII因子のcDNAは
SalI制限部位を使用して発現プラスミドpCI−ne
o(Promega)にクローン化した。発現には、CHO、
COS、およびHEK−293細胞系を使用した。細胞
培地には、CHO細胞の場合は10%ウシ胎児血清(Bi
oWhitaker)、1%ペニシリン/ストレプトマイシン溶
液(BioWhitaker)およびHams F12(Gibco)、
またHEK−293およびCOS細胞系の場合はダルベ
ッコ改良イーグル培地(Gibco)を用いた。
【0032】トランスフェクションは6個のマイクロタ
イタープレート(Nunc)上、細胞密度約70%で実施
し、15μlのリポフェクタミン(Gibco)、1.5μgの
エンドトキシンフリーのプラスミドDNA(Qiagen プ
ラスミドキットによりエンドトキシンフリー最大まで精
製)および1mlの血清低下培地(OptiMEM、Gibco)を各
マイクロタイターのプレート中で混合した。30分間イ
ンキュベート後、トランスフェクション混合物を細胞に
加え、ついで24時間までインキュベートした。ついで
混合物を収集し、直ちに正常培地中で細胞をインキュベ
ートすることによってトランスフェクションを停止させ
た。
【0033】実施例3 血液凝固第VIII因子抗原の測定 抗原の測定は高感度血液凝固第VIII因子ELISAによ
って実施した。このサンドイッチELISAではプレー
トをモノクローナル抗−ヒト血液凝固第VIII因子抗体
(ESH5、American Diagnostica)でコートした。結合
した血液凝固第VIII因子はポリクローナルヒツジ抗−ヒ
ト血液凝固第VIII因子抗体(Cedarlane)およびポリク
ローナル、ペルオキシダーゼカップリングロバ抗−ヒツ
ジIgG抗体(Jackson、ImmunoResearch Laboratorie
s)で検出した。正常個体からプールした血漿を標準と
して使用した。
【0034】血液凝固第VIII因子活性は、天然の血液凝
固第VIII因子フリー血漿に基づく一段階アッセイおよび
免疫吸着による血液凝固第VIII因子フリー血漿(Immun
o)に基づく一段階アッセイの両者を用いて色素原アッ
セイ[DADE(登録商標)血液凝固第VIII因子色素原、Ba
xter]により測定した。
【0035】実施例4 完全欠失アデノウイルストランスファーベクターの構築 野生型アデノウイルス(血清型5)のI鎖に基づき、
3′末端の231bpを、以下の塩基配列のプライマ
ー、Ad5−RE−AおよびAd5−RE−Bを用いて
PCRにより増幅させた。 プライマーAd5−RE−A(配列番号3)の塩基配列: 5′TTG GCG CGC CAT CGA TGC CCA GAA ACG AAA GCC AAA AAA CCC 3′ プライマーAd5−RE−B(配列番号4)の塩基配列: 5′CCC AAG CTT GGC CGG CCA TCA TCA ATA ATA TAC CTT ATT TTG G 3′ これにより、5′位置におけるAscIおよびClaI制限
エンドヌクレアーゼ切断部位、ならびに3′位置におけ
るFseIおよびHind III切断部位のPCR産物への結
合を生じた。AscIおよびHind III切断部位を介する
PCR産物のプラスミドpNEB193(New England
Biolabs)へのクローニングが可能であった。得られた
プラスミドはpUCREと命名した。
【0036】アデノウイルス5′末端の436bpを同
様にプライマー、Ad5−LE−A2およびAd5−L
E−B2を用いて増幅させた。 プライマーAd5−LE−A2(配列番号5)の塩基配列: 5′GGG ACG TCG GCC GGC CAT CAT CAA TAA TAT ACC TTA TTT TGG 3′ プライマーAd5−LE−B2(配列番号6)の塩基配列: 5′TTG ACG TCG GCG CGC CTT AAT TAA CGC CAA CTT TGA CCC GGA ACG C 3′ このPCR産物は、5′末端に結合した酵素AatIおよ
びFseI切断部位ならびに3′末端に結合したPacIお
よびAscI切断部位によりAatIおよびAscIを介して
pUCREへのクローニングが可能であった。
【0037】これにより図1に示すプラスミドが生じ
た。このプラスミド構築体はAd5部分を酵素FseIで
切断することを可能にする。得られる線状DNAは線状
アデノウイルス野生型と同じ末端を含み、各側でシトシ
ン1個だけ延長されている。
【0038】実施例5 プラスミドpAd5minへの発現カセットの導入 緑色蛍光蛋白質(GFP)のDNAを、pEGFP−N
1(Clontech)から切断部位BamHIおよびXbaIを介
してpABS.4(Microbix)にクローニングした。プ
ロモーターおよびポリAシグナルはpRc/CMV(Inv
itrogen)からApoI/EcoRIおよびKpaIまたはXb
aIおよびXhoI/SalI切断部位を介して上記構築体
にクローン化した。このプラスミドは、pAGFP/C
Bと命名した。GFPは、発現カセットおよびカナマイ
シン抵抗性とともにこのプラスミドからPacI切断部位
によって単離し、pAd5minにクローン化すること
が可能であった。ついでこのプラスミドからSawI切断
部位を介して抵抗性を欠失させることができた。このプ
ラスミド構築体はpGAd5minと命名された。Pac
I切断部位の存在は稀なことから、GFP遺伝子を後
で、他の遺伝子がクローニングされたのちでも、このプ
ラスミドから切断することは常に可能である。
【0039】
【配列表】 配列番号:1 配列の長さ:11 配列の型:オリゴヌクレオチド 配列の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:化学合成 配列の特徴:リンカー 配列: G TCA GGC CTC C 配列番号:2 配列の長さ:11 配列の型:オリゴヌクレオチド 配列の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:化学合成 配列の特徴:リンカー 配列: AG GAG GCC TGA 配列番号:3 配列の長さ:42 配列の型:オリゴヌクレオチド 配列の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:化学合成 配列の特徴:プライマー 配列: TTG GCG CGC CAT CGA TGC CCA GAA ACG AAA GCC AAA AAA CCC 配列番号:4 配列の長さ:43 配列の型:オリゴヌクレオチド 配列の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:化学合成 配列の特徴:プライマー 配列: CCC AAG CTT GGC CGG CCA TCA TCA ATA ATA TAC CTT ATT TTG G 配列番号:5 配列の長さ:42 配列の型:オリゴヌクレオチド 配列の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:化学合成 配列の特徴:プライマー 配列: GGG ACG TCG GCC GGC CAT CAT CAA TAA TAT ACC TTA TTT TGG 配列番号:6 配列の長さ:46 配列の型:オリゴヌクレオチド 配列の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:化学合成 配列の特徴:プライマー 配列: TTG ACG TCG GCG CGC CTT AAT TAA CGC CAA CTT TGA CCC GGA ACG C
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイプのアデノウイルストランスファ
ーベクターの一例であるプラスミドpAd5minを示
す。
【図2】発現カセットが、サイトメガウイルス(CM
V)プロモーター、GFPおよびウシ成長ホルモン(B
GH)ポリA−DNAから構成される本発明のトランス
ファーベクターの一例を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DNA配列の遺伝子輸送用アデノウイル
    ストランスファーベクターにおいて、天然のアデノウイ
    ルス蛋白質を最早全く発現しないアデノウイルスプラス
    ミドから製造され、 (a)野生型アデノウイルス(血清型5)の左逆方向末
    端反復配列(ITR)およびパケージングシグナルを有
    する第1のDNA配列、および(b)野生型アデノウイ
    ルス(血清型5)の右逆方向末端反復配列(ITR)を
    有する第2のDNA配列、および(c)アデノウイルス
    DNA配列の間に挿入された治療用遺伝子中には存在し
    ない制限エンドヌクレアーゼのための切断部位および/
    またはマーカー遺伝子からなり、好ましくは(d)IT
    Rはトランスファーベクターのアデノウイルス部分の切
    断を可能にするが、稀にしか切断しない制限エンドヌク
    レアーゼ(すなわち、認識配列が8塩基対以上)、好ま
    しくはFseIの切断部位によって囲まれているアデノウ
    イルストランスファーベクター。
  2. 【請求項2】 第1のDNA配列は野生型アデノウイル
    ス(血清型5)の塩基対1から少なくとも358までか
    ら、第2のDNAは塩基対35705〜35935、少
    なくとも塩基対35833〜35935からなる請求項
    1記載のトランスファーベクター。
  3. 【請求項3】 それぞれの場合とも同種または異種cD
    NA配列の同一制限部位への連続的な反復結合を可能に
    する制限エンドヌクレアーゼClaIおよび/またはAsc
    I切断部位からなる請求項1または2に記載のトランス
    ファーベクター。
  4. 【請求項4】 ヒト血液凝固第VIII因子の完全なcDN
    A配列またはアミノ酸1〜852および1524〜23
    32をコードする部分切断cDNA配列を含有する発現
    カセット、ならびに必要に応じて免疫調節および/また
    はDNA安定化遺伝子を含む他の発現カセットからなる
    請求項1〜3のいずれかに記載のトランスファーベクタ
    ー。
  5. 【請求項5】 さらにベクターからの削除に適当な切断
    部位によって囲まれた1種または2種以上のマーカー遺
    伝子からなる請求項1〜4のいずれかに記載のトランス
    ファーベクター。
  6. 【請求項6】 アデノウイルスヘルパーウイルスまたは
    ヘルパープラスミドおよびヘルパー細胞系を用いて構築
    された請求項1〜5のいずれかに記載のトランスファー
    ベクター。
  7. 【請求項7】 体細胞遺伝子療法に使用できる医薬を製
    造するための請求項1〜6のいずれかに記載のトランス
    ファーベクターの使用。
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