JPH11285206A - 誘導電動機 - Google Patents

誘導電動機

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JPH11285206A
JPH11285206A JP7954998A JP7954998A JPH11285206A JP H11285206 A JPH11285206 A JP H11285206A JP 7954998 A JP7954998 A JP 7954998A JP 7954998 A JP7954998 A JP 7954998A JP H11285206 A JPH11285206 A JP H11285206A
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JP
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intake
frame
dust
duct
fan
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JP7954998A
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Inventor
Hideo Terasawa
英男 寺澤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土ほこり、鉄粉等の周囲環境に使用される誘
導電動機の冷却のために吸気される外気とともに侵入す
る塵埃の比重の大きい塵埃が吸い込まれない誘導電動機
を得る。 【解決手段】 フレームに固定子鉄心と固定子コイルが
装着されたで固定子、固定子内径部に挿入され、両端が
軸受に支持された回転軸に回転子鉄心と回転子導体が装
着された回転子、回転軸の一方側に装着されたファンを
備え、ファンが装着された反対側のフレームの上方に吸
気口が設けられ、ファンが装着された側のフレームに排
気口が設けられ、吸気口の周囲は吸気カバーで覆い、吸
気口カバーから上記フレームの外周に沿って下方に延伸
し、下端の外気取入口が下方に開口する吸気ダクトを配
置し、吸気ダクトは、比重が大きい塵埃を浮揚させない
風速となる断面積とした構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は誘導電動機の吸気
ダクトの構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動機の冷却は回転子に冷却ファンを取
り付けて、回転子が回転することで外気を回転子と固定
子の間隙、回転子の通風穴等の内部空間に通風し、内部
に発生した損失熱を外部に放出する構成が一般的であ
る。一般的な構造の誘導電動機の構成を図9、図10に
示す。図9は誘導電動機の構成を示す断面図であり、図
10は図9の誘導電動機の冷却空気の流れの状況を示す
説明図である。図において、1は固定子鉄心、2は固定
子コイル、3は回転子鉄心、4は回転子導体、5は回転
子導体4を両端で短絡する短絡環、6は吸気側軸受、7
は排気側軸受、8は吸気口、9は排気窓、10は回転子
鉄心3に設けられた通風穴、11は固定子鉄心1と回転
子鉄心3の間の間隙、12は回転子軸、13は回転子軸
12に装着されたファン、14は吸気口を囲った吸気口
カバー、15は電動機のフレームである。
【0003】図9の構成の誘導電動機に交流電力が供給
されると、固定子コイル2に電流が流れて固定子鉄心1
の内径側に回転磁界が発生し、この回転磁界により回転
子導体4に誘導電流が流れて回転子が回転する。誘導電
動機の運転中は、固定子コイル2に流れる電流による銅
損、固定子コイル2の電流により固定子鉄心1に生じる
磁束によって発生する鉄損、固定子鉄心3の回転磁界に
よって回転子導体4および短絡環5に流れる誘導電流に
よる銅損、回転子鉄心3の磁束によって発生する鉄損等
の損失が熱となって、誘導電動機の各部の温度が上昇す
る。回転子軸12に装着されたファン13が回転するこ
とにより、図10中に矢印で示したように、吸気口8か
ら外気が吸い込まれ、固定子鉄心1と回転子鉄心3の間
の間隙11および回転子鉄心3に設けられた通風穴10
を通過する冷却空気となり、各損失熱が冷却空気に熱交
換され、ファン13が回転してフレーム15に設けられ
た排気窓9より外部に放出される。このような冷却構成
で誘導電動機の温度は所定の温度を越えないように運転
される。
【0004】図9の構成の誘導電動機では、大気中に含
まれている土ほこり、鉄粉等の塵埃が誘導電動機の内部
に侵入するのを軽減するために、吸気口8に吸気口カバ
ー14が取り付けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の誘導電動機は、
以上のように構成されており、据え付けられる周囲の状
況が土ほこり、鉄粉等の塵埃が多く含まれる環境におい
ては、吸気口8の部分に取り付けられた吸気口カバー1
4のみでは、吸気される外気中の塵埃の除去能力は低
く、誘導電動機の内部に吸い込まれた塵埃が誘導電動機
の内部の通風穴10なとの通風路に堆積して通風の障害
となり、冷却能力が低下して誘導電動機の異常な温度上
昇が生じる問題点があった。
【0006】この発明は、上記問題点を解消するために
なされたものであり、誘導電動機に吸気される外気とと
もに吸い込まれ、内部に堆積しやすい比重の大きな塵埃
の吸い込みをなくして、誘導電動機内部に塵埃が堆積し
ないようにして、異常な温度上昇を抑制した熱的に信頼
性の高い誘導電動機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る誘導電動機は、ファンが装着された部分のフレームに
排気窓を設け、ファンが装着された反対側のフレームの
上方に吸気口を設け、吸気口の周囲は吸気口カバーで囲
い、吸気口カバーに接続され、フレームの外周に沿って
下方に延伸し、下端が下方に開口して外気取入口となる
吸気ダクトを配置し、吸気ダクトは、比重が大きい塵埃
を浮揚させない風速となる断面積に形成したものであ
る。
【0008】この発明の請求項2に係る誘導電動機は、
ファンが装着された部分のフレームに排気窓を設け、フ
ァンが装着された反対側のフレームの上方に吸気口を設
け、吸気口の周囲は吸気口カバーで囲い、吸気口カバー
の両側に接続し、フレームの外周に沿ってそれぞれが下
方に延伸し、下端が下方に開口して外気取入口となる第
一の吸気ダクトと第二の吸気ダクトを配置し、該第一の
吸気ダクトおよび第二の吸気ダクトからそれぞれ比重が
大きい塵埃を浮揚させない風速となる断面積に形成した
ものである。
【0009】この発明の請求項3に係る誘導電動機は、
請求項1または請求項2の構成の吸気カバーと吸気ダク
トの接続部に塵堰板を設けたものである。
【0010】この発明の請求項4に係る誘導電動機は、
ファンが装着された部分のフレームに排気窓を設け、フ
ァンが装着された反対側のフレームの上方に吸気口を設
け、吸気口の周囲は吸気口カバーで囲い、吸気口カバー
に接続され、フレームの上面の排気窓側に延伸する中間
部を下方に膨らませて断面積を大きくして塵埃トラップ
を形成した吸気水平ダクトと、吸気水平ダクトの端の側
部に接続し、フレームの外周に沿って下方に延伸し、下
端が下方に開口して外気取入口となる吸気ダクトを配置
し、吸気ダクトは、比重が大きい塵埃を浮揚させない風
速となる断面積に形成したものである。
【0011】この発明の請求項5に係る誘導電動機は、
ファンが装着された部分のフレームに排気窓を設け、フ
ァンが装着された反対側のフレームの上方に吸気口を設
け、吸気口の周囲は吸気口カバーで囲い、吸気口カバー
に接続され、フレームの上面の排気窓側に延伸する中間
部を下方に膨らませて断面積を大きくして塵埃トラップ
を形成した吸気水平ダクトと、吸気水平ダクトに端の両
側に接続し、フレームの外周に沿ってそれぞれが下方に
延伸し、それぞれの下端が下方に開口して外気取入口と
なる第一の吸気ダクトおよび第二の吸気ダクトを配置
し、第一の吸気ダクトおよび第二の吸気ダクトは、それ
ぞれ比重が大きい塵埃を浮揚させない風速となる断面積
としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.実施の形態1は、
誘導電動機が土ほこり、鉄粉等の塵埃が多く存在する雰
囲気で使用されても、吸い込まれる外気に比重の重い塵
埃が含まれないように構成したものである。その構成を
図1、図2に示す。図1は誘導電動機の構成図であり、
(a)が後面図、(b)が側面図である。図2は図1の
吸気口カバー、吸気ダクトの部分拡大断面図である。図
において、20は誘導電動機本体であり、従来の図9に
示したものと同一であり、電気車に搭載される誘導電動
機である。回転軸12の反対側のフレームの上部に冷却
する外気を取り入れる吸気口8が設けられている。21
は吸気口8を囲う吸気口カバー、22は吸気ダクトであ
り、吸気口カバー21に接続され、誘導電動機本体20
のフレームの外周に沿って下方に延伸し、下端の外気取
入口22aが下方に開口するように配置されている。2
4は吸気口カバー21と吸気ダクト22の接続部の内部
下方に設けられた塵堰板である。吸気ダクト22の断面
積は、土ほこり、鉄粉等の比重が大きい塵埃が吸気ダク
ト22内で浮揚しない風速となるように誘導電動機本体
20の吸気口8の開口面積より十分大きな断面積に形成
されている。
【0013】このように構成された誘導電動機が運転さ
れると、回転子軸12に装着されたファンにより誘導電
動機本体20の内部に冷却空気の流れが発生し、冷却空
気は吸気ダクト22の下方に開口している外気取入口2
2aから上方に向かって採り入れられ、吸気ダクト22
内を上昇して塵堰板24により比重の重い塵埃は堰き止
められて除去されて誘導電動機本体20の内部に外気が
吸引され、誘導電動機本体20の内部の通風穴、固定子
鉄心と回転子鉄心の間の間隙を通過し、ファンにより外
部に放出されて冷却される。
【0014】また、吸気ダクトの方向を図1とは反対側
に配置した例を図3に示す。図3の(a)は後面図、
(b)側面図である。図において、31が吸気口カバー
であり、32が吸気ダクト、吸気ダクト32は吸気口カ
バー31の側部に接続されて誘導電動機本体20のフレ
ームに沿って下方に延伸し、下端の外気取入口32aが
下方に開口して配置されている。34は塵堰板である。
この構成においても、図1の場合の場合と同様に冷却空
気が通風されて冷却される。
【0015】次に、誘導電動機が使用される周囲に、土
ほこり、鉄粉等の比重の重い塵埃が存在する状態につい
て考察する。周囲に存在する比重が重い塵埃が空中に浮
遊して吸気ダクト22内に移動したとき、吸気ダクト2
2は垂直方向に配置されているので、吸気される外気は
垂直に上昇する方向に吸い込まれ、塵埃には、下向きの
重力と、上向きの浮力および吸い込まれる外気の風速に
よる揚力が作用する。塵埃が浮揚する条件は、下向きに
働く重力より、上向きに働く浮力と吸い込まれた外気の
上昇流による揚力の和が大きい場合である。
【0016】ここで、簡単に理解するために塵埃を球形
と想定し、直径をd、比重をρとすると塵埃の重量Wは
(式1)で表される。
【0017】
【数1】
【0018】また、冷却ダクト22内の風速をv、外気
の密度をγ、塵埃の投影面積をzとすると、塵埃の浮力
Fは(式2)、上昇流により塵埃に作用する揚力Yは
(式3)によって求められる。gは重力加速度であり、
Kは定数である。
【0019】
【数2】
【0020】吸気ダクトの断面積をS、冷却風量をQと
すると吸気ダクト22内の風速vは、v=Q/S、塵埃
を球形とした場合の投影面積zは、z=(π/4)・d
2となり、(式3)は(式4)に示す通りとなる。
【0021】
【数3】
【0022】塵埃が吸気ダクト22内を上昇しない条件
は、塵埃の重量Wに対して、塵埃に働く浮力と吸気ダク
ト22内の風速vによって塵埃に働く揚力の和が小さけ
れば塵埃が吸い込まれることがなくなる。すなわち、W
>F+Yの条件を満足すればよい。この条件を満足する
吸気ダクト22の断面積Sの設定条件を求めると、(式
5)のようになる。
【0023】
【数4】
【0024】吸い込まれる塵埃の冷却に障害となる比重
の重い塵埃に対応して(式5)の条件を満足するように
吸気ダクト22の断面積Sを設定することにより、誘導
電動機が運転に支障をきたす比重の重い塵埃が吸い込ま
れないようになり、塵埃が内部に堆積せず、異常な温度
上昇が生じない信頼性の高い誘導電動機が得られる。
【0025】実施の形態2.実施の形態2は、吸気ダク
トの構成を吸気口カバーの両側に接続し、左右双方に誘
導電動機のフレームの外周に沿って、下方に延伸するよ
うに配置した構成である。その構成を図4に示す。図4
の(a)が後面図、(b)が側面図である。誘導電動機
本体20の部分は実施の形態1と同一である。図におい
て、41は吸気口の周囲を囲う吸気口カバー、42は吸
気口カバー41の一方の側面に接続され、誘導電動機本
体20のフレームに沿って下方に延伸し、下端の外気取
入口42aが下方に開口するように配置された第一の吸
気ダクトである。43は吸気口カバー41に並列接続さ
れ、第一の吸気ダクト42とは反対側の誘導電動機本体
20のフレームに沿って下方に延伸し、下端の外気取入
口43aが下方に開口するように配置された第二の吸気
ダクトである。第一の吸気ダクト42および第二の吸気
ダクト43のそれぞれの吸気口カバー41との接続部の
内部には、実施の形態1と同様に塵堰板44が設けられ
ている。
【0026】この構成では、吸気口カバー41に接続さ
れた第一の吸気ダクト42と第二の吸気ダクト43が並
列になり、双方から外気が吸気されるので、実質的に吸
気ダクトの有効断面積を大きくすることが容易であり、
吸気ダクトから吸い込まれる外気の流速を遅く設定する
ことができ、実施の形態1の場合よりも軽い塵埃まで吸
い込まないようにすることが容易にできる。第一の吸気
ダクト42、第二の吸気ダクト43の断面積は実施の形
態1で説明したように、吸い込まれる塵埃の冷却に障害
となる比重の重い塵埃に対応して(式5)の条件を満足
するように吸気ダクトの断面積Sを設定する。
【0027】また、外気とともに吸い込まれてしまった
塵埃は塵堰板44の部分で堰き止められて吸入される塵
埃を少なくすることができる。
【0028】実施の形態3.実施の形態3は、誘導電動
機本体のフレームの上面に設けられた吸気口からフレー
ムの上面に沿って、排気窓側に吸気水平ダクトを延伸
し、吸気水平ダクトの端部の側部に吸気ダクトを接続
し、誘導電動機本体のフレームに沿って下方に延伸した
ものである。その構成を図5、図6に示す。図5の
(a)が前面図、(b)が側面図である。図において、
誘導電動機本体20は実施の形態1の図1の構成と同じ
ものである。51は吸気口カバー、52は誘導電動機本
体20の上面に軸方向に配置された吸気水平ダクトであ
り、中間部を下方に膨らませた塵埃トラップ52aが設
けられている。53は吸気水平ダクト52の端部に接続
し、誘導電動機本体20のフレームに沿って下方に延伸
し、下端の外気取入口53aが下方に開口するように配
置された吸気ダクトである。54は吸気水平ダクト52
と吸気ダクト53の接続部の内側下方に設けられた塵堰
板である。
【0029】このように構成すると、図6に示す塵堰板
54により吸気する外気とともに侵入した比重の重い塵
埃は堰き止められ、吸気水平ダクト52は塵埃トラップ
52aの部分では内部の断面積が大きくなっており、外
気の流速が遅く、流れ方向が水平方向であるので、吸気
ダクト53を通過してしまったやや軽い塵埃は塵埃トラ
ップ52aに落下して、塵埃の少ない外気が誘導電動機
本体20に吸い込まれ、実施の形態1および実施の形態
2の場合よりも軽い塵埃まで吸い込まれなくなり、異常
な温度上昇がない信頼性の高い誘導電動機が得られる。
【0030】また、図7には誘導電動機のフレームの上
面に沿って配置した吸気水平ダクトの先端から図5とは
逆の側部に吸気ダクトを延伸させた場合の構成を示す。
(a)は側面図、(b)が前面図である。図において、
61は吸気口カバー、62は吸気水平ダクトであり、中
間部に塵埃トラップ62aが設けられている。63は吸
気水平ダクト62に接続され、図5の構成とは反対側の
誘導電動機のフレーム外周に沿って下方に延伸させて下
端の外気取入口63aが下方に開口するように配置され
た吸気ダクトである。64は塵堰板である。
【0031】図7の構成は、図5の構成とは吸気ダクト
の配置位置が異なるのみであり、大気の吸気動作は図5
と同様であり、図5、図7のいずれを選択するかは誘導
電動機の配置される周囲条件により決定される。
【0032】実施の形態4.実施の形態4は、誘導電動
機の上面の吸気口から反対側に延伸する吸気水平ダクト
は、実施の形態3と同様に配置し、吸気水平ダクトの端
の両側に吸気ダクトを接続し、誘導電動機のフレームに
沿って下方に延伸する構成としたものである。その構成
を図8に示す。図8の(a)は一方の側の側面図、
(b)は前面図、(c)は他の一方の側の側面図であ
る。図において、71は吸気口を囲う吸気口カバー、7
2は誘導電動機本体20のフレームの上面の軸方向に配
置された吸気水平ダクトであり、中間部を下方に膨ませ
た塵埃トラップ72aが形成されている。73は吸気水
平ダクト72の端部の一方の側部に接続され、誘導電動
機のフレーム外周の 一方の側に沿って下方に延伸し、
下端の外気取入口73aが下方に開口するように配置さ
れた第一の吸気ダクトであり、74は吸気水平カバー7
2の端部の他の一方の側部に接続され、第一の吸気ダク
ト73とは反対側の誘導電動機本体20の外周に沿って
下方に延伸し先端の外気取入口74aが下方に開口する
ように配置された第二の吸気ダクトである。75は塵堰
板である。
【0033】このように複数の吸気ダクトを並列にした
構成にすると、吸気ダクトの断面積を大きくして、吸気
した外気の流速をより遅くすることが容易であり、塵堰
板75により吸気される外気とともに侵入しようとする
比重の軽い塵埃も堰き止められ、より軽い比重の塵埃が
吸い込まれなくなり、さらに吸気水平ダクト72の塵埃
トラップ72aでの流速が遅くなり、より軽い比重の塵
埃もトラップされるので、上記の実施の形態1〜3の場
合よりもより清浄な外気が吸い込まれ、運転中に異常な
温度上昇がないより信頼性の高い誘導電動機が得られ
る。
【0034】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る誘導電動機
は、ファンが装着されたフレームの外周に排気窓を設
け、ファンが装着された反対側のフレームの上方に吸気
口を設け、吸気口の周囲は吸気口カバーで囲い、吸気口
カバー両側に接続され、フレームの外周に沿って下方に
延伸し、下端の外気取入口が下方に開口する吸気ダクト
を設け、吸気ダクトは、比重が大きい塵埃を浮揚させな
い風速となる断面積に形成したので、誘導電動機の運転
に支障のある比重の重い塵埃が吸い込まれないようにな
り、塵埃が内部に堆積せず、異常な温度上昇が生じない
信頼性の高い誘導電動機が得られる。
【0035】この発明の請求項2に係る誘導電動機は、
ファンが装着されたフレームの外周に排気窓を設け、フ
ァンが装着された反対側のフレームの上方に吸気口を設
け、吸気口の周囲は吸気口カバーで囲い、吸気口カバー
から左右双方にフレームの外周に沿ってそれぞれ下方に
延伸し、それぞれの下端の外気取入口が下方に開口する
第一の吸気ダクトと第二の吸気ダクトを配置し、第一の
吸気ダクトおよび第二の吸気ダクトは、それぞれ比重が
大きい塵埃を浮揚させない風速となる断面積に形成した
ので、第一の吸気ダクトと第二の吸気ダクトが並列にな
り、この双方から外気が吸気されるため、吸気ダクトの
有効断面積を大きくすることが容易であり、吸気ダクト
に吸い込まれる外気の流速をより遅く設定できるため、
実施の形態1の場合よりも比重が軽い塵埃まで吸い込ま
れなくなり、塵埃が誘導電動機の内部に堆積せず、異常
な温度上昇が生じないより信頼性の高い誘導電動機が得
られる。
【0036】この発明の請求項3に係る誘導電動機は、
請求項1または請求項2の構成の吸気口カバーと吸気ダ
クトの接続部に塵堰板を設けたので、吸い込まれようと
した塵埃も確実に除去され、さらに安定して塵埃が吸い
込まれないようになり、塵埃が内部に堆積せず、異常な
温度上昇が生じない信頼性の高い誘導電動機になる。
【0037】この発明の請求項4に係る誘導電動機は、
ファンが装着されたフレームの外周に排気窓を設け、フ
ァンが装着された反対側のフレームの上方に吸気口を設
け、吸気口の周囲は吸気口カバーで囲い、吸気口カバー
に接続し、フレーム上面の軸方向に排気窓側に延伸する
中間部を下方に膨らませて塵埃トラップを形成した吸気
水平ダクトと、吸気水平ダクトの端の側部に接続し、フ
レームの外周に沿って下方に延伸し、下端の外気取入口
が下方に開口する吸気ダクトを配置し、吸気ダクトは、
比重が大きい塵埃を浮揚させない風速となる断面積に形
成したので、吸気水平ダクトの塵埃トラップの部分では
断面積が大きく、空気流速は遅くなり、吸気ダクトを通
過したやや軽い塵埃は塵埃トラップに落下して、より清
浄な空気が誘導電動機の内部に吸入され、実施の形態1
および実施の形態2の場合よりも軽い塵埃が吸い込まれ
なくなり、運転中の異常な温度上昇のない高い信頼性の
誘導電動機が得られる。
【0038】この発明の請求項5に係る誘導電動機は、
ファンが装着されたフレームの外周に排気窓を設け、フ
ァンが装着された反対側のフレームの上方に吸気口を設
け、吸気口の周囲は吸気口カバーで囲い、吸気口カバー
に接続し、フレーム上面の軸方向に排気窓側に延伸する
中間部を下方に膨らませて塵埃トラップを形成した吸気
水平ダクトと、吸気水平ダクトの端の両側部に接続し、
フレームの外周に沿ってそれぞれが下方に延伸し、それ
ぞれの下端の外気取入口が下方に開口する第一の吸気ダ
クトと第二の吸気ダクトを配置し、第一の吸気ダクトお
よび第二の吸気ダクトは、それぞれ比重が大きい塵埃を
浮揚させない風速となる断面積に形成したので、吸気す
る外気の流速をより遅くすることが容易であり、より軽
い比重の塵埃まで吸い込まれなくなり、さらに吸気水平
ダクトの塵埃トラップの部分では内部断面積が大きくな
っているので、流速が遅くなり、吸気ダクトを通過した
やや軽い比重の塵埃もトラップされ、実施の形態1〜3
の場合よりも清浄な外気が吸い込まれるようになり、運
転中の異常な温度上昇がなく、さらに高い信頼性の誘導
電動機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の誘導電動機の構成図である。
【図2】 図1の吸気ダクト部分の部分拡大断面図であ
る。
【図3】 図1の構成の吸気ダクトの配置位置を反対側
とした誘導電動機の構成図である。
【図4】 実施の形態2の誘導電動機の構成図である。
【図5】 実施の形態3の誘導電動機の構成図である。
【図6】 図1の吸気水平ダクトの部分拡大断面図であ
る。
【図7】 図6の構成の吸気ダクトの配置位置を反対側
とした誘導電動機の構成図である。
【図8】 実施の形態4の誘導電動機の構成図である。
【図9】 従来の誘導電動機の構成を示す断面図であ
る。
【図10】 図9の誘導電動機の冷却空気の流れを説明
する説明図である。
【符号の説明】
20 誘導電動機本体、21 吸気口カバー、22 吸
気ダクト、22a 外気取入口、24 塵堰板、31
吸気口カバー、32 吸気ダクト、32a 外気取入
口、34 塵堰板、41 吸気口カバー、42 第一の
吸気ダクト、42a 外気取入口、43 第二の吸気ダ
クト、44 塵堰板、51 吸気口カバー、52 吸気
水平ダクト、52a 塵埃トラップ、53 吸気ダク
ト、53a 外気取入口、54 塵堰板、61 吸気口
カバー、62 吸気水平ダクト、63 吸気ダクト、6
3a 外気取入口、71 吸気口カバー、72 吸気水
平ダクト、72a 塵埃トラップ、73 第一の吸気ダ
クト、73a 外気取入口、74 第二の吸気ダクト、
74a 外気取入口。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに固定子鉄心と固定子コイルが
    装着された固定子、固定子内径部に挿入され、両端が軸
    受に支持された回転軸に回転子鉄心と回転子導体が装着
    された回転子、回転軸の一方側に装着されたファンを備
    え、ファンが装着された部分のフレームに排気窓が設け
    られ、ファンが装着された反対側のフレームの上方に吸
    気口が設けられ、吸気口の周囲は吸気口カバーで囲わ
    れ、吸気口カバーに接続され、上記フレームの外周に沿
    って下方に延伸し、下端が下方に開口して外気取入口と
    なる吸気ダクトが配置され、該吸気ダクトは、比重が大
    きい塵埃を浮揚させない風速となる断面積に形成されて
    いることを特徴とする誘導電動機。
  2. 【請求項2】 フレームに固定子鉄心と固定子コイルが
    装着された固定子、固定子内径部に挿入され、両端が軸
    受に支持された回転軸に回転子鉄心と回転子導体が装着
    された回転子、回転軸の一方側に装着されたファンを備
    え、ファンが装着された部分のフレームに排気窓が設け
    られ、ファンが装着された反対側のフレームの上方に吸
    気口が設けられ、吸気口の周囲は吸気口カバーで囲わ
    れ、吸気口カバーの両側に接続され、上記フレームの外
    周に沿ってそれぞれが下方に延伸し、それぞれの下端が
    下方に開口して外気取入口となる第一の吸気ダクトおよ
    び第二の吸気ダクトが配置され、第一の吸気ダクトおよ
    び第二の吸気ダクトは、それぞれ比重が大きい塵埃を浮
    揚させない風速となる断面積に形成されていることを特
    徴とする誘導電動機。
  3. 【請求項3】 吸気カバーと吸気ダクトの接続部の内部
    下方に塵堰板を設けたことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の誘導電動機。
  4. 【請求項4】 フレームに固定子鉄心と固定子コイルが
    装着された固定子、固定子内径部に挿入され、両端が軸
    受に支持された回転軸に回転子鉄心と回転子導体が装着
    された回転子、回転軸の一方側に装着されたファンを備
    え、ファンが装着された部分のフレームに排気窓が設け
    られ、ファンが装着された反対側のフレームの上方に吸
    気口が設けられ、吸気口の周囲は吸気口カバーで囲わ
    れ、吸気口カバーに接続され、上記フレーム上面の軸方
    向の排気窓側に延伸する中間部を下方に膨らませて断面
    積を大きくした塵埃トラップが形成された吸気水平ダク
    トと、該吸気水平ダクトの端の側部に接続され、フレー
    ムの外周に沿って下方に延伸し、下端が下方に開口して
    外気取入口となる吸気ダクトが配置され、吸気ダクト
    は、比重の大きい塵埃を浮揚させない風速となる断面積
    に形成されていることを特徴とする誘導電動機。
  5. 【請求項5】 フレームに固定子鉄心と固定子コイルが
    装着された固定子、固定子内径部に挿入され、両端が軸
    受に支持された回転軸に回転子鉄心と回転子導体が装着
    された回転子、回転軸の一方側に装着されたファンを備
    え、ファンが装着された部分のフレームに排気窓が設け
    られ、ファンが装着された反対側のフレームの上方に吸
    気口が設けられ、吸気口の周囲は吸気口カバーで囲わ
    れ、吸気口カバーに接続され、上記フレーム上面の軸方
    向の排気窓側に延伸する中間部を下方に膨らませて断面
    積を大きくした塵埃トラップが形成された吸気水平ダク
    トと、該吸気水平ダクトの端部の両側に接続され、フレ
    ームの外周に沿ってそれぞれが下方に延伸し、それぞれ
    の下端が下方に開口して外気取入口となる第一の吸気ダ
    クトおよび第二の吸気ダクトが配置され、第一の吸気ダ
    クトおよび第二の吸気ダクトは、それぞれ比重が大きい
    塵埃を浮揚させない風速となる断面積に形成されている
    ことを特徴とする誘導電動機。
JP7954998A 1998-03-26 1998-03-26 誘導電動機 Pending JPH11285206A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014113107A (ja) * 2012-12-11 2014-06-26 Ryobi Ltd 歩行型電動作業機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014113107A (ja) * 2012-12-11 2014-06-26 Ryobi Ltd 歩行型電動作業機

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