JPH11285010A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH11285010A
JPH11285010A JP10083877A JP8387798A JPH11285010A JP H11285010 A JPH11285010 A JP H11285010A JP 10083877 A JP10083877 A JP 10083877A JP 8387798 A JP8387798 A JP 8387798A JP H11285010 A JPH11285010 A JP H11285010A
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JP
Japan
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white balance
adjustment
image
speed
light source
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Application number
JP10083877A
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English (en)
Inventor
Masaki Shimada
雅樹 嶋田
Toshinori Tsuchiya
憲法 土屋
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種の環境において誤動作なく自動ホワイト
バランス調整を行なうことが可能な撮像装置を提供す
る。 【解決手段】 被写体を撮像することにより画像信号を
生成する撮像手段3,4,5,6と、この撮像手段で得
られた画像信号のホワイトバランス調整を行なう自動ホ
ワイトバランス調整手段8と、周期的に照度が変化する
被写体もしくは光源を検出する光源判別手段7と、前記
撮像手段の電荷蓄積時間を制御すると共に、この電荷蓄
積時間、および前記光源判別手段での検出結果に応じて
前記自動ホワイトバランス調整手段の調整速度を切り換
える制御手段8と、を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分光特性の異なる光
源に対して自動ホワイトバランス調整を行なうビデオカ
メラ,監視カメラ,電子スチルカメラ,およびコンピュ
ータに接続可能なカメラなどの各種撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種撮像装置における自動ホワイトバラ
ンス調整については、今まで各種の提案がなされてい
る。たとえば、テレビジョン学会技報,VOL15,N
o.7,pp25−30(1991)に記載されているよ
うに、撮影している被写体(画面)内から白色成分を抽
出し、この白色成分を基準にして自動的にホワイトバラ
ンスを調整して色補正を行なう手法が存在する。
【0003】この場合の白色成分とは、実際に白色とし
て表示されるべきものであるが、光源の分光特性の変化
(色温度の変化)によって偏色(淡い色)が生じること
で、白色に表示されないものをいう。
【0004】このような淡い色の成分を白色成分として
抽出し、この淡い色が白色になるように色補正するのが
自動ホワイトバランス調整である。しかし、実際には元
から淡い色の被写体も存在しており、白色の被写体に偏
色が生じたものであるか区別をすることは困難であり、
白色成分の抽出には誤差が含まれる。
【0005】その結果、本来淡い色をしている被写体を
白色に補正するといった誤動作を起こす可能性がある。
たとえば、光源の分光特性は変化していないにもかかわ
らず、淡い色をした被写体が画面内に入ってきた場合な
どに自動ホワイトバランス調整が誤動作し、被写体の色
再現性を劣化させることがある。
【0006】このような不具合を防止するためには、自
動ホワイトバランス調整の調整速度を遅くすることで対
処することができる。すなわち、調整速度を遅くするこ
とで、一瞬のシーン変化に対しての誤動作を防止するこ
とができる。
【0007】特に、監視カメラなどの撮像装置では、こ
のような調整速度を遅くする手法が効果的である。すな
わち、監視カメラでは、一旦設置された後は被写体の光
源が不変であるため、基本的に被写体の光源変化は起こ
らない。屋外など、太陽光の下では、分光特性が時刻に
伴って変化するが、変化速度は十分遅いため、自動ホワ
イトバランス調整の調整速度は遅くてもよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、屋内の照明
として使用されている蛍光灯の場合、交流の商用電源で
駆動されており、この電源の周波数に応じて分光特性が
変化する特性を有している。そして、この分光特性の変
化と、撮像装置の高速シャッタと電荷蓄積タイミングと
の関係によって不具合が発生することが知られている。
【0009】図3はこのような不具合が発生するメカニ
ズムを、発明者が推察した様子をモデルにして示す説明
図である。ここでは、商用電源の周波数を60Hz,撮
像装置はNTSC方式であってフィールド周波数=5
9.94Hzである場合を具体例として示す。
【0010】ここで、図3(a)は商用電源の電圧波形
を示しており、図3(b)は商用電源により発光する蛍
光灯の発光強度を示しており、図3(c)は商用電源に
より発光する蛍光灯の分光特性を示している。
【0011】そして、図3(b)に示すように電流の増
減に伴って発光強度が変化しているが、分光特性は図3
(c)に示すように発光タイミングによって異なる。す
なわち、青色成分は放電によるものであるため、電流方
向の切り換えで極端に減少する。これに対し、黄色成分
は電圧が0になった付近でも蛍光物質の残光によって発
光を続けている。
【0012】なお、商用電源の周波数である60Hzと
NTSC方式のフィールド周波数である59.94Hz
とは一致していない。また、商用電源の周波数は長時間
の平均値としては一定になるが、ある瞬間には多少のば
らつきが生じている。また、商用電源の周波数である5
0HzとPAL方式やSECAM方式のフィールド周波
数である50Hzとについても、同様に完全に一致する
ものではない。
【0013】そして、CCDやMOS等の固体撮像素子
を用いる撮像装置では、適正露光量を得るために高速の
電子シャッタを用いることがある。特に、手動の絞りの
光学系を備えた撮像装置では、適正路光量を得るため
に、約1/60秒の1フィールドの中で、電荷の蓄積と
掃き捨てとを制御し、1/125,1/250,1/5
00,…,1/20000秒のようにシャッタ速度を変
える必要がある。なお、これは、手動の絞りが開き過ぎ
ているばあいである。また、シャッタ速度は水平同期信
号に応じて細かく変えることが可能である。
【0014】このような高速の電子シャッタを用いた場
合、上述した電源周波数に応じた蛍光灯の分光特性の変
化に応じて、撮像された被写体の色に偏りが生じること
がある。
【0015】ここで、図3(d)に1/500秒の電子
シャッタの撮像の様子を示す。この図3(d)の場合、
前半の部分では青色成分と黄色成分とが積分されて白色
に見える。そして、上述した商用電源周波数とフィール
ド周波数との微妙なズレによって、数秒後には図3
(d)の後半の部分に示すように青色成分が極端に減少
し、分光特性が黄色に偏ってしまう。
【0016】このように、周期的に照度が変化する(た
とえば、画像信号の垂直走査周期(フィールド周期)に
近い周期で照度が変化する)光源の下で高速シャッタを
用いる場合は、被写体の色合いが周期的に変化する現象
が現れる。たとえば、周期的に画像が黄色に偏るように
なる。このような現象をカラーローリングと呼んでい
る。偏り量はシャッタ速度が高速になるほど大きくな
り、1/500秒より高速側になると、色合いの偏りが
顕著に現れるようになる。
【0017】本発明は上記技術的課題に鑑みてなされた
ものであって、各種の環境において誤動作なく自動ホワ
イトバランス調整を行なうことが可能な撮像装置を提供
することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記課題を解
決する本願発明は以下に述べるようなものである。 (1)請求項1記載の発明は、被写体を撮像することに
より画像信号を生成する撮像手段と、この撮像手段で得
られた画像信号のホワイトバランス調整を行なう自動ホ
ワイトバランス調整手段と、この自動ホワイトバランス
調整手段の調整速度を制御する制御手段と、を有するこ
とを特徴とする撮像装置である。
【0019】この撮像装置では、撮像手段で得られた画
像信号のホワイトバランス調整を行なう際に、調整速度
を制御しているので、太陽光などや白熱電球などの照明
のもとにおいて自動ホワイトバランス調整の誤動作を招
くことなく、また、蛍光灯などのフリッカ光源のもとに
おいては被写体の色合いが周期的に変化することを防止
できる。この結果、各種の環境において誤動作なく自動
ホワイトバランス調整を行なうことが可能な撮像装置を
実現できる。
【0020】(2)請求項2記載の発明は、被写体を撮
像することにより画像信号を生成する撮像手段と、この
撮像手段で得られた画像信号のホワイトバランス調整を
行なう自動ホワイトバランス調整手段と、前記撮像手段
の電荷蓄積時間を制御すると共に、この電荷蓄積時間に
応じて前記自動ホワイトバランス調整手段の調整速度を
切り換える制御手段と、を有することを特徴とする撮像
装置である。
【0021】この撮像装置では、撮像手段で得られた画
像信号のホワイトバランス調整を行なう際に、電荷蓄積
時間に応じて調整速度を制御しているので、太陽光など
や白熱電球などの照明のもとにおいて自動ホワイトバラ
ンス調整の誤動作を招くことなく、また、蛍光灯などの
フリッカ光源のもとで高速シャッタを使用する際に被写
体の色合いが周期的に変化することを防止できる。この
結果、各種の環境において誤動作なく自動ホワイトバラ
ンス調整を行なうことが可能な撮像装置を実現できる。
【0022】(3)請求項3記載の発明は、被写体を撮
像することにより画像信号を生成する撮像手段と、この
撮像手段で得られた画像信号のホワイトバランス調整を
行なう自動ホワイトバランス調整手段と、周期的に照度
が変化する被写体もしくは光源を検出する光源判別手段
と、この光源判別手段での検出結果に応じて前記自動ホ
ワイトバランス調整手段の調整速度を切り換える制御手
段と、を有することを特徴とする撮像装置である。
【0023】この撮像装置では、撮像手段で得られた画
像信号のホワイトバランス調整を行なう際に、調整速度
を制御しているので、太陽光などや白熱電球などの照明
のもとにおいて自動ホワイトバランス調整の誤動作を招
くことなく、また、蛍光灯など周期的に照度が変化する
フリッカ光源の下において被写体の色合いが周期的に変
化することを防止できる。この結果、各種の環境におい
て誤動作なく自動ホワイトバランス調整を行なうことが
可能な撮像装置を実現できる。
【0024】(4)請求項4記載の発明は、被写体を撮
像することにより画像信号を生成する撮像手段と、この
撮像手段で得られた画像信号のホワイトバランス調整を
行なう自動ホワイトバランス調整手段と、周期的に照度
が変化する被写体もしくは光源を検出する光源判別手段
と、前記撮像手段の電荷蓄積時間を制御すると共に、こ
の電荷蓄積時間、および前記光源判別手段での検出結果
に応じて前記自動ホワイトバランス調整手段の調整速度
を切り換える制御手段と、を有することを特徴とする撮
像装置である。
【0025】この撮像装置では、撮像手段で得られた画
像信号のホワイトバランス調整を行なう際に、電荷蓄積
時間に応じて調整速度を制御しているので、太陽光など
や白熱電球などの照明のもとにおいて自動ホワイトバラ
ンス調整の誤動作を招くことなく、また、蛍光灯など周
期的に照度が変化するフリッカ光源の下において高速シ
ャッタを使用する際に被写体の色合いが周期的に変化す
ることを防止できる。この結果、各種の環境において誤
動作なく自動ホワイトバランス調整を行なうことが可能
な撮像装置を実現できる。
【0026】(5)請求項5記載の発明は、(1)また
は(2)の撮像装置において、前記制御手段は、前記撮
像手段の電荷蓄積時間の制御に伴い、第1の電荷蓄積時
間に達した時点で前記自動ホワイトバランス調整手段の
調整速度を高速側に切り換え、前記第1の電荷蓄積時間
より長時間側の第2の電荷蓄積時間に達した時点で前記
自動ホワイトバランス調整手段の調整速度を低速側に切
り換える、ことを特徴とする。
【0027】この撮像装置では、撮像手段で得られた画
像信号のホワイトバランス調整について、電荷蓄積時間
に応じて調整速度を制御する際に、いわゆるヒステリシ
ス特性を有する状態で制御することにより、制御を切り
換えるポイント付近で制御が頻繁に切り替わる状態を防
止することができる。この結果、各種の環境において誤
動作なく自動ホワイトバランス調整を行なうことが可能
な撮像装置を実現できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態例を
詳細に説明する。 <撮像装置の構成>まず、図1を参照して本実施の形態
例で使用する撮像装置の全体構成について説明する。図
1は本発明の実施の形態の撮像装置の全体の電気的な概
略構成を示す機能ブロック図である。
【0029】この図1において、1は撮像を行なうため
の撮影光学系としてのレンズ、2は撮影光学系において
光量を絞るためのアイリス絞り、3は被写体像を電気信
号(撮像信号)に変換する固体撮像素子としてのCC
D、4は利得制御を行いながら撮像信号の増幅を行なう
AGC回路、5は増幅された撮像信号について信号処理
を施して輝度信号(Y信号),色差信号(R−Y信号,
B−Y信号)を生成する信号処理回路、6は輝度信号と
色差信号とからビデオ信号を生成するエンコーダ、7は
センサ7aとフリッカ検出回路7bとから構成される光
源判別回路、8は撮像装置全体を制御する制御手段とし
てのCPU、9はCCD3を所定のシャッタ速度で駆動
するCCD駆動回路である。
【0030】なお、光源判別回路7のセンサ7aについ
ては、被写体または光源からの光を検出するものである
ので、ビデオカメラなどの撮像装置の前面または前面斜
め上向きに配置することが望ましい。
【0031】このような撮像装置において、レンズ1、
アイリス絞り2等の光学系を介して得られた光画像は、
CCD3の受光面に結像する。また、このとき、このレ
ンズ1及びアイリス絞り2は、それぞれ所定の駆動回路
などによって駆動されていてもよいし、パンフォーカス
やマニュアル絞りであってもよい。
【0032】また、以上のCPU8への輝度信号や色差
信号の入力に際しては、必要に応じてD/A変換器を用
いるようにする。 <撮像装置の動作>CCD3から出力される画像信号
は、AGC回路4で所定の増幅率で増幅された後、信号
処理回路5で輝度処理や色処理などが施されて輝度信号
(Y信号)と色差信号(R−Y信号,B−Y信号)に変
換される。そして、エンコーダ6において、輝度信号と
色差信号とからNTSC方式のコンポジットビデオ信号
等のビデオ信号が生成されて、外部に出力される。
【0033】また、CPU8は、信号処理回路5から出
力される輝度信号により撮像信号のレベルを検出してお
り、露出レベルが大きくなった場合にはCCD駆動回路
9による電子シャッタのシャッタ速度を高速側に移行さ
せる。
【0034】また、自動ホワイトバランス調整手段であ
るCPU8は、信号処理回路5から出力される色差信号
(R−Y信号,B−Y信号)を利用して、撮影している
被写体(画面)内から白色成分を抽出する。そして、こ
の白色成分を基準にして、その偏りから信号処理回路5
における青成分と赤成分との利得制御を行う。このよう
にホワイトバランスを調整することで、エンコーダ6か
ら色再現性のよいビデオ信号を出力する。
【0035】ここで、通常の自動ホワイトバランス調整
としては、光源の分光特性は変化していないにもかかわ
らず、淡い色をした被写体が画面内に入ってきた場合な
どに自動ホワイトバランス調整が誤動作し、被写体の色
再現性を劣化させるといった事態を防止するため、自動
ホワイトバランス調整の調整速度を遅く設定しておく。
【0036】すなわち、CPU8は、色差信号の変化に
対してゆっくりとした調整を行なう。この調整に要する
時間時間T1としては、監視カメラなどの用途では、た
とえば2500K光源から7000K光源にホワイトバ
ランスを調整する場合、10秒程度以上であることが望
ましい。これをホワイトバランス調整における調整速度
の低速側とする。
【0037】このように調整速度を遅くすることで、一
瞬のシーン変化に対しての誤動作を防止することができ
る。また、屋外など、太陽光の下では、分光特性が時刻
に伴って変化するが、その変化速度は上記T1より十分
遅いため、自動ホワイトバランス調整は問題なく行われ
る。
【0038】また、電子シャッタのシャッタ速度(電荷
蓄積時間)が1/500秒より高速になった場合であっ
て、かつ、光源として蛍光灯を使用していることが光源
判別回路7の出力から判別された場合には、CPU8は
色差信号の変化に対してすばやく調整するような自動ホ
ワイトバランス調整を行なう。この場合の調整に要する
時間T2としては、監視カメラなどの用途では、たとえ
ば2500K光源から7000K光源にホワイトバラン
スを調整する場合、2〜4秒程度であることが望まし
い。
【0039】このように調整速度を速くすることで、図
3で示したような周期的に照度が変化する光源(たとえ
ば蛍光灯)の下で、被写体の色合いが周期的に変化する
現象に対しても、自動ホワイトバランス調整が瞬時に行
われるようになって、色合いの偏りを防止することがで
きる。
【0040】なお、この場合の自動ホワイトバランス調
整の調整速度は、CPU8から信号処理回路5へのフィ
ードバックゲインにより決定される。したがって、この
フィードバックゲインを切り変えることで、調整速度を
切り換えることができる。
【0041】なお、以上の例では、電子シャッタのシャ
ッタ速度と、蛍光灯光源使用の2つの条件が満たされた
場合に自動ホワイトバランス調整の調整速度を高速モー
ドにしたが、いずれか一方の条件のみを監視する簡易な
構成にすることも可能である。この場合、監視している
条件(シャッタ速度または蛍光灯光源のいずれか)を満
たした時点で、自動ホワイトバランス調整の調整速度を
高速モードに切り換えればよい。なお、シャッタ速度の
みを監視するのであれば、光源判別回路7を設ける必要
はない。
【0042】図2は自動ホワイトバランス調整の調整速
度の切り換えの様子を示す説明図である。以上の説明で
は、所定の条件を満たした時点で高速モードに切り換
え、条件を満たさなくなった時点で低速モードに戻すも
のであった。このような自動ホワイトバランス調整の調
整速度の切り換えでは、切り換えポイント(たとえば、
1/500秒)付近でシャッタ速度が変化した場合、モ
ードが頻繁に切り換わることになる。この結果、出力さ
れるビデオ信号の色合いが頻繁に変化するようになった
り、変化しなくなったりして、望ましくない。
【0043】たとえば、図3に示した蛍光灯の場合に
は、高速シャッタ時には、色合いが変化するだけではな
く照度も変化しているので、シャッタ速度も変化するこ
とになる。
【0044】そこで、図2に示すように、第1の電荷蓄
積時間t1(たとえば、1/250秒)に達した時点で
自動ホワイトバランス調整手段の調整速度を高速モード
に切り換える。また、第1の電荷蓄積時間t1より長時
間側の第2の電荷蓄積時間t2(たとえば、1/125
秒)にまで達した時点で自動ホワイトバランス調整手段
の調整速度を低速モードに切り換えるようにする。
【0045】なお、ここで想定している撮像装置は、水
平走査周期単位(1/15750秒)で電荷蓄積時間を
細かく制御することが可能なものである。このようにす
ることで、シャッタ速度が1/250秒より高速になっ
て自動ホワイトバランス調整が高速モードになった後
に、シャッタ速度が1/250秒付近に変化しても高速
モードを維持する。そして、シャッタ速度が1/125
秒まで低下すると自動ホワイトバランス調整は低速モー
ドに戻る。そして、一旦低速モードになった場合には、
1/125秒付近から1/250秒付近に変化しても低
速モードの状態を維持する。
【0046】なお、電荷蓄積時間の制御がここに示すも
のとは異なる場合には、その装置に合わせた状態でヒス
テリシスを持たせた制御を行うようにすればよい。この
ように、ホワイトバランス調整について、電荷蓄積時間
に応じて調整速度を制御する際に、いわゆるヒステリシ
ス特性を有する状態で制御することにより、制御を切り
換えるポイント付近で制御が頻繁に切り替わる状態を防
止することができる。この結果、各種の環境において誤
動作なく自動ホワイトバランス調整を行なうことが可能
な撮像装置を実現できる。
【0047】なお、以上の説明では、1個のCCDによ
り撮像を行なうものを例示したが、輝度用と色差用に2
個のCCDを用いる撮像装置や、RGB用の3CCDの
撮像装置であっても構わない。なお、CCD以外にMO
Sなどの固体撮像素子であっても構わない。
【0048】また、ここでは、ビデオ信号を出力するビ
デオカメラを例示したが、他の信号形式で出力するディ
ジタルカメラなどを除外するものではない。したがっ
て、装置の各部をディジタル処理するものにも適用する
ことができる。その際には、ディジタル処理に適したホ
ワイトバランス調整を行なう装置において、上述した調
整速度の制御を行えばよい。
【0049】また、以上の説明では、自動ホワイトバラ
ンス調整手段と制御手段とをCPU8が兼ねていたが、
別の回路で行うようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上実施の形態例と共に詳細に説明した
ように、この明細書記載の各発明によれば以下のような
効果が得られる。
【0051】(1)請求項1記載の発明では、撮像手段
で得られた画像信号のホワイトバランス調整を行なう際
に、調整速度を制御しているので、太陽光などや白熱電
球などの照明のもとにおいて自動ホワイトバランス調整
の誤動作を招くことなく、また、蛍光灯などのフリッカ
光源のもとにおいては被写体の色合いが周期的に変化す
ることを防止できる。この結果、各種の環境において誤
動作なく自動ホワイトバランス調整を行なうことが可能
な撮像装置を実現できる。
【0052】(2)請求項2記載の発明では、撮像手段
で得られた画像信号のホワイトバランス調整を行なう際
に、電荷蓄積時間に応じて調整速度を制御しているの
で、太陽光などや白熱電球などの照明のもとにおいて自
動ホワイトバランス調整の誤動作を招くことなく、ま
た、蛍光灯などのフリッカ光源のもとで高速シャッタを
使用する際に被写体の色合いが周期的に変化することを
防止できる。この結果、各種の環境において誤動作なく
自動ホワイトバランス調整を行なうことが可能な撮像装
置を実現できる。
【0053】(3)請求項3記載の発明では、撮像手段
で得られた画像信号のホワイトバランス調整を行なう際
に、調整速度を制御しているので、太陽光などや白熱電
球などの照明のもとにおいて自動ホワイトバランス調整
の誤動作を招くことなく、また、周期的に照度が変化す
る光源の下において被写体の色合いが周期的に変化する
ことを防止できる。この結果、各種の環境において誤動
作なく自動ホワイトバランス調整を行なうことが可能な
撮像装置を実現できる。
【0054】(4)請求項4記載の発明では、撮像手段
で得られた画像信号のホワイトバランス調整を行なう際
に、電荷蓄積時間に応じて調整速度を制御しているの
で、太陽光などや白熱電球などの照明のもとにおいて自
動ホワイトバランス調整の誤動作を招くことなく、ま
た、周期的に照度が変化する光源の下において高速シャ
ッタを使用する際に被写体の色合いが周期的に変化する
ことを防止できる。この結果、各種の環境において誤動
作なく自動ホワイトバランス調整を行なうことが可能な
撮像装置を実現できる。
【0055】(5)請求項5記載の発明では、撮像手段
で得られた画像信号のホワイトバランス調整について、
電荷蓄積時間に応じて調整速度を制御する際に、いわゆ
るヒステリシス特性を有する状態で制御することによ
り、制御を切り換えるポイント付近で制御が頻繁に切り
替わる状態を防止することができる。この結果、各種の
環境において誤動作なく自動ホワイトバランス調整を行
なうことが可能な撮像装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の撮像装置の構成を示す
機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態例の撮像装置における自動
ホワイトバランス調整の切り換えの様子を示す説明図で
ある。
【図3】高速の電子シャッタを用いた場合、電源周波数
に応じた蛍光灯の分光特性の変化に応じて、撮像された
被写体の色に変化を生じる様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 レンズ 2 アイリス絞り 3 CCD 4 AGC回路 5 信号処理回路 6 エンコーダ 7 光源判別回路 7a センサ 7b フリッカ検出回路 8 CPU 9 CCD駆動回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像することにより画像信号を
    生成する撮像手段と、 この撮像手段で得られた画像信号のホワイトバランス調
    整を行なう自動ホワイトバランス調整手段と、 この自動ホワイトバランス調整手段の調整速度を制御す
    る制御手段と、 を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 被写体を撮像することにより画像信号を
    生成する撮像手段と、 この撮像手段で得られた画像信号のホワイトバランス調
    整を行なう自動ホワイトバランス調整手段と、 前記撮像手段の電荷蓄積時間を制御すると共に、この電
    荷蓄積時間に応じて前記自動ホワイトバランス調整手段
    の調整速度を切り換える制御手段と、 を有することを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 被写体を撮像することにより画像信号を
    生成する撮像手段と、 この撮像手段で得られた画像信号のホワイトバランス調
    整を行なう自動ホワイトバランス調整手段と、 周期的に照度が変化する被写体もしくは光源を検出する
    光源判別手段と、 この光源判別手段での検出結果に応じて前記自動ホワイ
    トバランス調整手段の調整速度を切り換える制御手段
    と、 を有することを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 被写体を撮像することにより画像信号を
    生成する撮像手段と、 この撮像手段で得られた画像信号のホワイトバランス調
    整を行なう自動ホワイトバランス調整手段と、 周期的に照度が変化する被写体もしくは光源を検出する
    光源判別手段と、 前記撮像手段の電荷蓄積時間を制御すると共に、この電
    荷蓄積時間、および前記光源判別手段での検出結果に応
    じて前記自動ホワイトバランス調整手段の調整速度を切
    り換える制御手段と、 を有することを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記撮像手段の電荷蓄
    積時間の制御に伴い、第1の電荷蓄積時間に達した時点
    で前記自動ホワイトバランス調整手段の調整速度を高速
    側に切り換え、前記第1の電荷蓄積時間より長時間側の
    第2の電荷蓄積時間に達した時点で前記自動ホワイトバ
    ランス調整手段の調整速度を低速側に切り換える、 ことを特徴とする請求項2もしくは請求項4のいずれか
    に記載の撮像装置。
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