JPH11284614A - 受信方法および受信装置 - Google Patents

受信方法および受信装置

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JPH11284614A
JPH11284614A JP10084069A JP8406998A JPH11284614A JP H11284614 A JPH11284614 A JP H11284614A JP 10084069 A JP10084069 A JP 10084069A JP 8406998 A JP8406998 A JP 8406998A JP H11284614 A JPH11284614 A JP H11284614A
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JP
Japan
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unique word
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time
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JP10084069A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakajima
洋 中島
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成を用いた単純な制御によりユニーク
ワードの検出許容時間幅を最適に調整して正確な受信動
作を行う。 【解決手段】復調部3aはアンテナ2の受信電波から受
信データ(情報チャネルのスロット)を抽出する。ユニ
ークワード検出部21は、ユニークワードのパターンの
ビット誤りが1ビット以下の場合、パルス状の出力信号
O1を生成する。連続未検出回数計数部22は出力信号
O1に従ってユニークワードの連続未検出回数を計数
し、検出許容時間幅調整部23は当該連続未検出回数に
正比例するように検出許容時間幅を調整して当該時間幅
に対応する出力信号O2を生成する。AND回路24は
各出力信号O1,O2の論理積をとってユニークワード
検出パルスを生成する。TDMA処理部12はユニーク
ワード検出パルスに基づいて受信データにおける有効な
データの開始位置を検出してTDMA処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は受信方法および受信
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナル通信を実現するための
移動体通信システムの一つであるPHS(Personal Han
dy-phone System)が広く普及している。PHSでは、
その無線伝送方式として、4チャネル多重マルチキャリ
アTDMA(Time Division Multiple Access)/TD
D(Time Division Duplex)方式を採用している。
【0003】図4に、PHSにおけるTDMA/TDD
方式の仕組みを示す。PHSにおけるTDMA/TDD
方式では、5ms毎のフレームと呼ばれる基本単位に分
割し、さらに、1つのフレームを8スロットに分割し
て、下り(基地局→PHS端末)に4スロット、上り
(PHS端末→基地局)に4スロットを割り当ててい
る。図4において、「#」はスロットを表し、「T」は
送信,「R」は受信を表す。尚、各スロットの時間幅は
625μsに設定されている。
【0004】PHSの無線区間のチャネルは、制御デー
タを伝送するための制御チャネル(CCH)と、音声デ
ータを伝送するための双方向チャネルである情報チャネ
ル(TCH)とに分けられる。そして、上り及び下りの
各1スロットは制御チャネルとして使用され、他のスロ
ットは情報チャネルとして使用される。図4に示す例で
は、スロット#1T,#1Rがそれぞれ制御チャネルと
して使用され、他のスロット#2T〜#4T,#2R〜
#4Rが情報チャネルとして使用されている。そして、
PHS端末Aは、スロット#2Rで基地局からの情報チ
ャネルを受信し、スロット#2Tで基地局へ情報チャネ
ルを送信する。また、PHS端末Bは、スロット#3R
で基地局からの情報チャネルを受信し、スロット#3T
で基地局へ情報チャネルを送信する。通話中には、この
ような基地局とPHS端末との間の送受信動作がフレー
ムを単位として繰り返される。
【0005】図5に、情報チャネル(TCH)のスロッ
ト構成を示す。図5(a)に示すように、上り(PHS
端末→基地局)の場合における情報チャネルのスロット
は先頭から、R(ランプビット:4ビット)、SS(ス
タートシンボル:2ビット)、PR(プリアンブル:6
ビット)、UW(ユニークワード:16ビット)、CI
(チャネル種別:4ビット)、SA(低速ACCH:1
6ビット)、I(TCH:160ビット)、CRC(巡
回符号:16ビット)の順で構成されている。上りの場
合のユニークワードは固定パターンで、そのデータ値は
「1110000101001001」に設定されている。
【0006】図5(b)に示すように、下り(基地局→
PHS端末)の場合における情報チャネルのスロットは
先頭から、R(ランプビット:4ビット)、SS(スタ
ートシンボル:2ビット)、PR(プリアンブル:6ビ
ット)、UW(ユニークワード:16ビット)、CI
(チャネル種別:4ビット)、SA(低速ACCH:1
6ビット)、I(TCH:160ビット)、CRC(巡
回符号:16ビット)の順で構成されている。下りの場
合のユニークワードも固定パターンで、そのデータ値は
「0011110101001100」に設定されている。
【0007】ここで、情報チャネルのスロットにおい
て、ユニークワードの次のチャネル種別以降が有効なデ
ータであり、低速ACCHには通信制御に係わるデータ
が格納され、IにはADPCMを用いて符号化された音
声データが格納されている。また、ユニークワードはビ
ット同期を確立するためのデータであり、情報チャネル
のスロットにおける有効なデータの開始位置(チャネル
種別のデータの先頭位置)を検出するために設けられて
いる。すなわち、基地局とPHS端末とは独立のタイミ
ング(クロック)で動作している。そのため、基地局
は、上りの場合のユニークワードを用いて、受信した情
報チャネルのスロットにおける有効なデータの開始位置
を検出することで、ビット同期を確立するようにしてい
る。また、PHS端末は、下りの場合のユニークワード
を用いて、受信した情報チャネルのスロットにおける有
効なデータの開始位置を検出することで、ビット同期を
確立するようにしている。
【0008】そして、PHS端末は、基地局からの送信
タイミングをPHS端末自身のタイミングで予想するこ
とにより受信を行う。すなわち、情報チャネルのスロッ
トはフレームを単位として5ms毎に基地局から送信さ
れてくるため、PHS端末は、情報チャネルのスロット
を受信すると、その5ms後に次の情報チャネルのスロ
ットを受信すべきであると判断する。PHS端末は、こ
の判断を情報チャネルのスロットを受信する度に繰り返
すことにより、基地局の動作タイミングの精度誤差に対
して、次に受信すべきタイミングの補正を行っている。
【0009】しかし、何らかの原因で情報チャネルのス
ロットを連続して受信できない場合、PHS端末は受信
すべきタイミングの補正を的確に行うことができず、次
に基地局から情報チャネルのスロットが送信されてきた
時点において、PHS端末の受信タイミングにはズレが
生じる。
【0010】尚、基地局またはPHS端末が情報チャネ
ルのスロットを受信できない状況は、PHS端末を所持
したユーザーが移動中に物陰に隠れて電波が届かない場
合や、空中線に何らかのノイズが生じた場合などに起こ
る可能性がある。このように、PHS端末の受信タイミ
ングにズレが生じた場合には正常な受信ができなくな
る。
【0011】例えば、図6(a)に示すように、ユニー
クワードの16ビットのデータ値が全て受信された時点
で、ユニークワード検出パルスが発生され、情報チャネ
ルのスロットにおける有効なデータの開始位置(チャネ
ル種別(CI)のデータの先頭位置)が検出される。こ
こで、ユニークワードの検出許容時間幅は一定値taに
設定されており、情報チャネルのスロットを連続して受
信している場合は、検出許容時間幅のほぼ中央部でユニ
ークワード検出パルスが発生する場合が多い。そして、
検出許容時間幅内にユニークワード検出パルスがおさま
る場合に、そのユニークワード検出パルスはユニークワ
ードに対応したものであるとして有効とみなすようにし
ている。つまり、検出許容時間幅はユニークワード検出
パルスの有効期間といえる。
【0012】そして、情報チャネルのスロットを連続し
て受信できない状況が長く続くほど、受信タイミングの
ズレは拡大してゆく。その結果、図6(b)(c)に示
すように、受信タイミングのズレの拡大につれて検出許
容時間幅が大きくズレてしまい、ユニークワード検出パ
ルスが検出許容時間幅におさまらなくなった場合には、
そのユニークワード検出パルスを無効とみなすようにし
ている。
【0013】ところで、ノイズなどの影響により情報チ
ャネルのスロットのデータにビット誤りが生じた場合に
は、情報チャネルのスロットにおけるユニークワードの
データでない部分がユニークワードのデータ値と偶然に
一致し、そのユニークワードのデータでない部分を受信
した時点で、誤ったユニークワード検出パルスを発生す
ることがある。
【0014】例えば、図7(b)に示すように、ビット
誤りが生じた結果、情報チャネルのスロットにおけるユ
ニークワードの前のデータとユニークワードの一部のデ
ータとから成る16ビット分のデータ部分E1がユニー
クワードのデータ値と一致し、データ部分E1を受信し
た時点で誤ったユニークワード検出パルスU1を発生す
ることがある。また、図7(c)に示すように、ビット
誤りが生じた結果、ユニークワードの後のデータから成
る16ビット分のデータ部分E2がユニークワードのデ
ータ値と一致し、データ部分E2を受信した時点で誤っ
たユニークワード検出パルスU2を発生することがあ
る。
【0015】図7(b)(c)に示すように、誤ったユ
ニークワード検出パルスU1,U2が発生しても、その
ユニークワード検出パルスU1,U2が検出許容時間幅
内におさまらない場合には、そのユニークワード検出パ
ルスU1,U2を無効とみなす。そのため、誤ったユニ
ークワード検出パルスU1,U2によって正常な受信動
作が阻害されることはない。
【0016】尚、PHSの規格では、ユニークワードの
16ビットのデータ値のうち1ビット分のビット誤りに
ついては許容されており、1ビットの誤りについてはユ
ニークワードの検出とみなしてユニークワード検出パル
スを発生するようにしてある。
【0017】ユニークワードの検出許容時間幅が一定値
taに設定されている場合、ビット誤りによって発生し
た誤ったユニークワード検出パルスが検出許容時間幅に
おさまってしまい、その誤ったユニーク検出パルスを有
効とみなしてしまう確率が高くなる場合がある。
【0018】例えば、図8(b)に示すように、ビット
誤りが生じた結果、情報チャネルのスロットにおけるユ
ニークワードの前のデータとユニークワードの一部のデ
ータとから成る16ビット分のデータ部分E3がユニー
クワードのデータ値と一致し、データ部分E3を受信し
た時点で誤ったユニークワード検出パルスU3を発生
し、そのユニークワード検出パルスU3が検出許容時間
幅におさまることがある。また、図8(c)に示すよう
に、ビット誤りが生じた結果、情報チャネルのスロット
におけるユニークワードの後のデータとユニークワード
の一部のデータとから成る16ビット分のデータ部分E
4がユニークワードのデータ値と一致し、データ部分E
4を受信した時点で誤ったユニークワード検出パルスU
4を発生し、そのユニークワード検出パルスU4が検出
許容時間幅におさまることがある。
【0019】図8(b)(c)に示すように、誤ったユ
ニークワード検出パルスU3,U4が検出許容時間幅内
におさまる場合には、そのユニークワード検出パルスU
3,U4を有効とみなしてしまう。そのため、誤ったユ
ニークワード検出パルスU3,U4によって正常な受信
動作が阻害されることになる。
【0020】すなわち、情報チャネルのスロットを連続
して受信できない状況が始まってからまもなくの状態で
は、受信タイミングのズレが小さいことから、ユニーク
ワードの検出許容時間幅を短く設定しておいても、その
検出許容時間幅によって受信タイミングに生じたズレを
吸収することが可能である。つまり、情報チャネルのス
ロットを連続して受信できない状況が始まってからまも
なくの状態では、ユニークワードの検出許容時間幅を長
く設定しておくと、ユニークワードを誤検出する可能性
をかえって高めてしまうことになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】そこで、特開平6−2
84065号公報に開示されるように、ユニーク・ワー
ドを検出する期間の開始と終了の時間(上記したユニー
クワードの検出許容時間幅に相当する)をCPUを用い
て決定することにより、検出許容時間幅を可変して受信
タイミングを調整する技術が提案されている。
【0022】しかし、同公報に記載の技術では、CPU
を用いた複雑な制御によって検出許容時間幅を可変する
ため、CPUの動作に対する負荷が過大になるという問
題がある。本発明は上記問題点を解決するためになされ
たものであって、その目的は、簡単な構成を用いた単純
な制御によってユニークワードの検出許容時間幅を最適
な時間幅に調整することにより、正確な受信動作を実現
することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、受信データのビット同期を確立するためのユニーク
ワードを検出する際に、その検出許容時間幅を必要最小
限に設定することをその要旨とする。
【0024】従って、本発明によれば、ユニークワード
の検出許容時間幅を最適な時間幅に調整して正確な受信
動作を実現することができる。請求項2に記載の発明
は、受信データのビット同期を確立するためのユニーク
ワードを検出する際に、ユニークワードが連続して検出
されなかった時間を計測し、その時間に対応してユニー
クワードの検出許容時間幅を必要最小限に設定し、検出
されたユニークワードが設定した検出許容時間幅内にお
さまる場合に、検出されたユニークワードを有効とみな
すことを特徴とすることをその要旨とする。
【0025】すなわち、受信データを連続して受信して
いる状態では、受信タイミングのズレがほとんどないた
め、ユニークワードの検出許容時間幅を短く設定してお
いても、その短い検出許容時間幅内で受信タイミングの
ズレを十分に吸収することができる。そして、受信デー
タを連続して受信できない状況が長く続くほど、受信タ
イミングのズレは拡大してゆく。つまり、受信データを
連続して受信できない状況が始まってからまもなくの状
態では、受信タイミングのズレが小さいことから、ユニ
ークワードの検出許容時間幅を、受信データを連続して
受信している状態と同じか又はそれより僅かに大きく設
定変更するだけで、その検出許容時間幅によって受信タ
イミングのズレを吸収することができる。ここで、受信
データを連続して受信できない状況が始まってからの時
間は、ユニークワードの連続未検出回数に対応する。そ
のため、ユニークワードの連続未検出回数に対応してユ
ニークワードの検出許容時間幅を増大させることによ
り、ユニークワードの誤検出を招くことなく、受信タイ
ミングのズレを吸収して正確な受信動作を実現すること
ができる。
【0026】請求項3に記載の発明は、受信データから
ビット同期を確立するためのユニークワードのパターン
を検出した時点で第1の出力信号を生成するユニークワ
ード検出処理と、ユニークワードが連続して検出されな
かった時間を計測する連続未検出時間計測処理と、その
ユニークワード連続未検出時間計測処理が計測したユニ
ークワードが連続して検出されなかった時間に対応し
て、ユニークワードの検出許容時間幅を調整し、その調
整した検出許容時間幅に相当する期間だけ第2の出力信
号を生成する検出許容時間幅調整処理と、第1および第
2の出力信号が共に出力されているときに、前記ユニー
クワード検出処理にて検出されたユニークワードを有効
とみなす有効判定処理とを備えたことを特徴とすること
をその要旨とする。
【0027】従って、本発明によれば、請求項2に記載
の発明を簡単な構成を用いて実現することが可能にな
り、ユニークワードの検出許容時間幅を最適な時間幅に
調整して正確な受信動作を実現することができる。とこ
ろで、請求項4に記載の発明のように、請求項2または
請求項3に記載の受信方法において、ユニークワードが
連続して検出されなかった時間は、フレーム毎に送信さ
れてくるユニークワードが連続して検出されなかった回
数に基づいて計測されるようにしてもよい。
【0028】次に、請求項5〜8に記載の受信制御装置
は、それぞれ請求項1〜4に記載の受信方法を実現する
ためのものである。ところで、請求項7に記載の受信制
御装置は、請求項3に記載の受信方法を実現するための
ものであり、上記各処理の動作を実現するために、上記
各処理にそれぞれ対応したユニークワード検出手段、連
続未検出時間計測手段、検出許容時間幅調整手段、有効
判定手段を備える。
【0029】従って、請求項5〜8に記載の発明によれ
ば、それぞれ請求項1〜4に記載の発明と同様の効果を
得ることができる。尚、以下に述べる発明の実施の形態
において、特許請求の範囲または課題を解決するための
手段に記載の「ユニークワード検出手段」はユニークワ
ード検出部21に相当し、同じく「連続未検出時間計測
手段」は連続未検出回数計数部22に相当し、同じく
「検出許容時間幅調整手段」は検出許容時間幅調整部2
3に相当し、同じく「有効判定手段」はAND回路24
に相当し、同じく「第1の出力信号」は出力信号O1に
相当し、同じく「第2の出力信号」は出力信号O2に相
当する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面と共に説明する。図1は、本実施形態におけ
るPHS端末の要部概略構成を示すブロック回路図であ
る。
【0031】PHS端末1は、アンテナ2,モデム3,
TDMA(Time Division MultipleAccess)部4を備え
ている。モデム3は復調部3aおよび変調部3bから構
成され、TDMA部4はTDMA受信処理部5およびT
DMA送信処理部6から構成され、TDMA受信処理部
5はユニークワード検出処理部11およびTDMA処理
部12から構成されている。
【0032】PHS端末1の内部回路にて生成された送
信データはTDMA送信処理部6にてTDMA送信処理
が施され、そのTDMA送信処理が施された送信データ
は変調部3bにて変調されてアンテナ2から送信され
る。復調部3aは、アンテナ2の受信した電波を復調し
て受信データを生成する。ユニークワード検出処理部1
1は、受信データからユニークワードを検出してユニー
クワード検出パルスを生成する。TDMA処理部12
は、ユニークワード検出処理部11の生成したユニーク
ワード検出パルスに基づいて、受信データにおける有効
なデータの開始位置(チャネル種別のデータの開始位
置)を検出し、受信データに対してTDMA処理を行う
と共に、TDMAタイミングを生成する。そして、TD
MA処理部12にてTDMA処理が施された受信データ
は、受信装置1の内部回路へ送り出される。
【0033】また、TDMA部4はモデム3をTDMA
制御する。ユニークワード検出処理部11は、ユニーク
ワード検出部21,連続未検出回数計数部22,検出許
容時間幅調整部23,AND回路24から構成されてい
る。
【0034】ユニークワード検出部21は、受信データ
(情報チャネルのスロット)の各ビットのデータ値を判
定することにより、予め設定されたユニークワードの1
6ビットのデータ値のパターンを検出し、そのパターン
内に含まれるビット誤りの数を計数し、そのビット誤り
の数が1ビット以下の場合には論理レベル「1」のパル
ス状の出力信号O1を生成する。これは、PHSの規格
において、ユニークワードの16ビットのデータ値のう
ち1ビット分のビット誤りについては許容されているた
めである。
【0035】従って、ユニークワード検出部21が1ビ
ット以下のビット誤りでユニークワードのパターンを検
出した時点で、論理レベル「1」のパルス状の出力信号
O1が出力される。連続未検出回数計数部22は、ユニ
ークワード検出部21の出力信号O1に従って、ユニー
クワードが連続して検出されなかった回数を計数する。
【0036】すなわち、受信データ(情報チャネルのス
ロット)はフレームを単位として5ms毎に送信されて
くるため、通話中には5ms毎にユニークワードが検出
されるはずである。しかし、通話中に受信データを受信
できない状況が起こった場合、その受信不能状態が続い
ているときにはユニークワードを検出することができな
い。
【0037】そこで、連続未検出回数計数部22は、ユ
ニークワード検出部21の出力信号O1に従い、本来な
ら5ms毎に検出されるはずであるユニークワードが検
出されない状況が続くときには、5ms毎にユニークワ
ードの連続未検出回数をインクリメントする。つまり、
ユニークワードの連続未検出回数にフレームの単位時間
(=5ms)を乗算して得られる時間が、受信不能状態
が継続している時間と等しくなる。
【0038】検出許容時間幅調整部23は、連続未検出
回数計数部22が計数したユニークワードの連続未検出
回数に正比例するように検出許容時間幅を調整し、検出
許容時間幅に相当する期間だけ論理レベル「1」の出力
信号O2を生成する。つまり、検出許容時間幅調整部2
3は、受信不能状態が継続している時間に正比例するよ
うに検出許容時間幅を調整する。
【0039】すなわち、図2(a)に示すように、ユニ
ークワードを5ms毎に連続して検出している場合は、
検出許容時間幅を最小値t(min)に設定する。このとき
は、検出許容時間幅の最小値t(min)のほぼ中央部で、
ユニークワード検出部21からパルス状の出力信号O1
が発生する確率が高い。そして、図2(b)(c)に示
すように、ユニークワードの連続未検出回数が増えた場
合には、検出許容時間幅を最低値t(min)より大きな値
に設定変更する。
【0040】AND回路24は、ユニークワード検出部
21の出力信号O1と、検出許容時間幅調整部23の出
力信号O2との論理積をとることにより、ユニークワー
ド検出パルスを生成する。以上詳述したように構成され
た本実施形態の受信装置1によれば、以下の作用および
効果を得ることができる。
【0041】(1)受信データ(情報チャネルのスロッ
ト)を連続して受信している状態では、受信タイミング
のズレがほとんどないため、図2(a)に示すように、
ユニークワードの検出許容時間幅を最小値t(min)に設
定しておいても、その最小値t(min)の範囲内で受信タ
イミングに生じたズレを吸収することができる。逆に言
えば、受信タイミングのズレを十分に吸収可能なよう
に、検出許容時間幅の最小値t(min)を設定しておく。
【0042】(2)受信データを連続して受信できない
状況が長く続くほど、受信タイミングのズレは拡大して
ゆく。つまり、受信データを連続して受信できない状況
が始まってからまもなくの状態では、受信タイミングの
ズレが小さいことから、図2(a)に示すようにユニー
クワードの検出許容時間幅を最小値t(min)に設定する
か、または、図2(b)に示すように最小値t(min)よ
り僅かに大きく設定変更するだけで、その検出許容時間
幅によって受信タイミングのズレを吸収することができ
る。
【0043】ここで、受信データを連続して受信できな
い状況が始まってからの時間は、連続未検出回数計数部
22が計数したユニークワードの連続未検出回数に対応
する。そのため、ユニークワードの連続未検出回数に正
比例してユニークワードの検出許容時間幅を増大させる
ことにより、ユニークワード検出部21の出力信号O1
が検出許容時間幅におさまるようにする。
【0044】その結果、ユニークワードの検出許容時間
幅を必要最小限の値に設定することが可能になり、ユニ
ークワードの誤検出を招くことなく、受信タイミングの
ズレを吸収することができる。 (3)図2(c)に示すように、ユニークワードの連続
未検出回数がどれだけ増えた場合でも、検出許容時間幅
を最大値t(max)を越える値にはしない。ここで、最大
値t(max)をあまり長い時間幅に設定するとユニークワ
ードを誤検出する可能性がかえって高まることがあるた
め、最大値t(max)の設定には十分な検討を要する。
【0045】従来技術では、ユニークワードの検出許容
時間幅を一定値taに固定しているため、ビット誤りに
よって発生した誤ったユニークワード検出パルスが検出
許容時間幅におさまってしまい、その誤ったユニーク検
出パルスを有効とみなしてしまうことがある。すなわ
ち、図2(c)に示す検出許容時間幅において、一定値
taが本実施形態の最大値t(max)と等しい場合、最
大値t(max)から最小値t(min)を除く期間etに、ビ
ット誤りによって生成された出力信号O1がおさまった
場合には、出力信号O1が出力された時点で誤ったユニ
ークワード検出パルスが発生する。すなわち、情報チャ
ネルのスロットを連続して受信できない状況が始まって
からまもなくの状態では、ユニークワードの検出許容時
間幅を一定値taに設定しておくと、期間etにてユニ
ークワードを誤検出する可能性をかえって高めてしまう
ことになる。
【0046】それに対して、本実施形態では、上記
(2)のように、受信データを連続して受信できない状
況が始まってからまもなくの状態では、ユニークワード
の検出許容時間幅を最小値t(min)に近い値に設定す
る。そのため、図2(c)に示す期間etにおけるユニ
ークワードの誤検出を回避した上で、受信タイミングの
ズレを吸収することができる。
【0047】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、以下のように変更してもよく、その場合で
も、上記実施形態と同様の作用および効果を得ることが
できる。 [1]上記実施形態ではユニークワードの連続未検出回
数に正比例するように検出許容時間幅を増大させている
が、ユニークワードの連続未検出回数に対応して検出許
容時間幅を増大させればよく、正比例に限るものではな
い。尚、ユニークワードの連続未検出回数に対する検出
許容時間幅の変化の仕方は、通信状況に応じて任意に設
定可能なようにしてもよい。
【0048】[2]上記実施形態では連続未検出回数計
数部22にてユニークワードが連続して検出されなかっ
た回数を計数し、検出許容時間幅調整部23は当該連続
未検出回数に対応して検出許容時間幅を調整している。
しかし、連続未検出回数計数部22を、ユニークワード
が連続して検出されなかった時間を計測する連続未検出
時間計測部に置き換え、検出許容時間幅調整部23は当
該連続未検出時間計測部の計測した連続未検出時間に対
応して検出許容時間幅を調整するようにしてもよい。つ
まり、受信不能状態が継続している時間に対応して検出
許容時間幅を調整することが目的であるため、受信不能
状態が継続している時間に対応するユニークワードの連
続未検出回数を計数する代わりに、受信不能状態が継続
している時間そのものであるユニークワードの連続未検
出時間を計測してもよいわけである。
【0049】[3]情報チャネル(TCH)の受信装置
だけでなく、制御チャネル(CCH)の受信装置に適用
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態の受信装置のブ
ロック回路図。
【図2】一実施形態の動作を説明するための説明図。
【図3】PHSのTDMA/TDD方式の仕組みを説明
するための説明図。
【図4】従来技術の動作を説明するための説明図。
【図5】従来技術の動作を説明するための説明図。
【図6】従来技術の動作を説明するための説明図。
【図7】従来技術の動作を説明するための説明図。
【符号の説明】
1…PHS端末 2…アンテナ 3…モデム 3a…復調部 4…TDMA部 5…TDMA受信処理部 11…ユニークワード検出処理部 12…TDMA処理部 21…ユニークワード検出部 22…連続未検出回数計数部 23…検出許容時間幅調整部 24…AND回路 O1,O2…出力信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信データのビット同期を確立するため
    のユニークワードを検出する際に、その検出許容時間幅
    を必要最小限に設定する受信方法。
  2. 【請求項2】 受信データのビット同期を確立するため
    のユニークワードを検出する際に、ユニークワードが連
    続して検出されなかった時間を計測し、その時間に対応
    してユニークワードの検出許容時間幅を必要最小限に設
    定し、検出されたユニークワードが設定した検出許容時
    間幅内におさまる場合に、検出されたユニークワードを
    有効とみなすことを特徴とする受信方法。
  3. 【請求項3】 受信データからビット同期を確立するた
    めのユニークワードのパターンを検出した時点で第1の
    出力信号を生成するユニークワード検出処理と、 ユニークワードが連続して検出されなかった時間を計測
    する連続未検出時間計測処理と、 そのユニークワード連続未検出時間計測処理が計測した
    ユニークワードが連続して検出されなかった時間に対応
    して、ユニークワードの検出許容時間幅を調整し、その
    調整した検出許容時間幅に相当する期間だけ第2の出力
    信号を生成する検出許容時間幅調整処理と、 第1および第2の出力信号が共に出力されているとき
    に、前記ユニークワード検出処理にて検出されたユニー
    クワードを有効とみなす有効判定処理とを備えたことを
    特徴とする受信方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の受信方
    法において、 ユニークワードが連続して検出されなかった時間は、フ
    レーム毎に送信されてくるユニークワードが連続して検
    出されなかった回数に基づいて計測されることを特徴と
    する受信方法。
  5. 【請求項5】 受信データのビット同期を確立するため
    のユニークワードを検出する際に、その検出許容時間幅
    を必要最小限に設定する受信装置。
  6. 【請求項6】 受信データのビット同期を確立するため
    のユニークワードを検出する際に、ユニークワードが連
    続して検出されなかった時間を計測し、その時間に対応
    してユニークワードの検出許容時間幅を必要最小限に設
    定し、検出されたユニークワードが設定した検出許容時
    間幅内におさまる場合に、検出されたユニークワードを
    有効とみなすことを特徴とする受信装置。
  7. 【請求項7】 受信データからビット同期を確立するた
    めのユニークワードのパターンを検出した時点で第1の
    出力信号を生成するユニークワード検出手段と、 ユニークワードが連続して検出されなかった時間を計測
    する連続未検出時間計測手段と、 そのユニークワード連続未検出時間計測手段が計測した
    ユニークワードが連続して検出されなかった時間に対応
    して、ユニークワードの検出許容時間幅を調整し、その
    調整した検出許容時間幅に相当する期間だけ第2の出力
    信号を生成する検出許容時間幅調整手段と、 第1および第2の出力信号が共に出力されているとき
    に、前記ユニークワード検出手段にて検出されたユニー
    クワードを有効とみなす有効判定手段とを備えたことを
    特徴とする受信装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載の受信装
    置において、 ユニークワードが連続して検出されなかった時間は、フ
    レーム毎に送信されてくるユニークワードが連続して検
    出されなかった回数に基づいて計測されることを特徴と
    する受信装置。
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