JPH11284334A - セラミックグリーンシートの貫通孔への金属ペースト充填方法 - Google Patents

セラミックグリーンシートの貫通孔への金属ペースト充填方法

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JPH11284334A
JPH11284334A JP8217998A JP8217998A JPH11284334A JP H11284334 A JPH11284334 A JP H11284334A JP 8217998 A JP8217998 A JP 8217998A JP 8217998 A JP8217998 A JP 8217998A JP H11284334 A JPH11284334 A JP H11284334A
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ceramic green
green sheet
sheet
hole
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Akira Takeo
明 竹尾
Mitsusachi Komatsu
光幸 小松
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貫通孔周辺のセラミックグリーンシート表面
に金属ペーストのにじみが発生し、配線基板において隣
接する貫通導体同士や貫通導体とこれに隣接する配線導
体との間の電気的絶縁信頼性が低くなってしまう。 【解決手段】 貫通孔2が形成されたセラミックグリー
ンシート1を上面が平坦な載置台21上に該載置台21との
間に弾性シート3を挟んで載置するとともに、前記セラ
ミックグリーンシート1に上面側から弾性シート3に向
かって圧力をかけながら貫通孔2内に金属ペースト4を
充填する。弾性シート3がセラミックグリーンシート1
に隙間なく密着するので、貫通孔2内に充填された金属
ペースト4がセラミックグリーンシート1下面の貫通孔
2周辺部位ににじむことがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックグリー
ンシートに設けた貫通孔内に金属ペーストを充填する方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、セラミック多層配線基板は、酸
化アルミニウム質焼結体等のセラミックから成る複数の
絶縁層が積層されて成る絶縁基体の各絶縁層間および表
面にタングステンやモリブデン等の高融点金属メタライ
ズから成る配線導体が所定のパターンに配設されてお
り、さらに各絶縁層の所定位置にスルーホール等の貫通
孔を設けるとともにこの貫通孔内にタングステンやモリ
ブデン等の高融点金属メタライズから成るビア導体等の
貫通導体を配設することによって、各絶縁層を挟んで上
下に位置する配線導体同士が互いに電気的に接続されて
いる。そして、一部の貫通導体は、絶縁基体表面に導出
され、その導出端面に電子部品の電極等が半田を介して
接合される。
【0003】このセラミック多層配線基板は、複数枚の
セラミックグリーンシートを準備してこれらに従来周知
の打ち抜き法を採用して貫通孔を形成し、次にこれら貫
通孔内に金属ペーストを充填するとともにセラミックグ
リーンシートの上下面に金属ペーストを所定パターンに
印刷塗布し、次いでこれらのセラミックグリーンシート
を積層するとともに高温で焼成することによって製作さ
れる。
【0004】従来、セラミックグリーンシートに設けた
貫通孔内に金属ペーストを充填するには、例えばセラミ
ックグリーンシートに従来周知の打ち抜き法を採用して
貫通孔を形成し、次にこのセラミックグリーンシートを
上面が平坦な載置台上にこの載置台とセラミックグリー
ンシートとの間に紙や樹脂から成る下敷きシートを挟ん
で載置するとともに、セラミックグリーンシートの上面
側から貫通孔内に金属ペーストを充填する方法が採用さ
れていた。
【0005】なお、セラミックグリーンシートと載置台
との間に紙や樹脂から成る下敷きシートを挟むのは、セ
ラミックグリーンシートの貫通孔内に充填された金属ペ
ーストが載置台に付着し、これが他のセラミックグリー
ンシートを汚すのを防止するためであり、この下敷きシ
ートは、各セラミックグリーンシート毎に使い捨てにさ
れていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の貫通孔への金属ペースト充填方法によると、打ち抜
き法によりセラミックグリーンシートに貫通孔を形成す
る際に、打ち抜きの応力によりセラミックグリーンシー
トの打ち抜き開始面側にはセラミックグリーンシート表
面の貫通孔周辺部に貫通孔を中心とした僅かな凹みが発
生し、セラミックグリーンシートの打ち抜き終了面側に
は貫通孔周辺部のセラミックグリーンシートに貫通孔を
中心とした欠けが発生する。
【0007】そして、セラミックグリーンシートの貫通
孔内への金属ペーストの充填は一般にセラミックグリー
ンシートの打ち抜き終了面側から行なわれており、セラ
ミックグリーンシートはその打ち抜き開始面を下にして
載置台上に載置される。
【0008】このとき、セラミックグリーンシート打ち
抜き開始面側の貫通孔周辺部位に前述のような凹みがあ
ると、セラミックグリーンシートを載置台に両者の間に
下敷きシートを挟んで載置した際に、貫通孔周辺におけ
る下敷きシートとセラミックグリーンシートとの間に僅
かな隙間が形成される。そして、この状態でセラミック
グリーンシートの上面側、即ち打ち抜き終了面側から貫
通孔内に金属ペーストを充填すると、充填された金属ペ
ーストの一部が貫通孔周辺の下敷きシートとセラミック
グリーンシートとの隙間に浸入して貫通孔周辺のセラミ
ックグリーンシート下面、すなわち打ち抜き開始面に金
属ペーストのにじみを発生させてしまうこととなる。
【0009】このような貫通孔周辺のセラミックグリー
ンシート表面への金属ペーストのにじみは、特に近時の
小型高密度化が進んだ配線基板においては、互いに隣接
する貫通導体同士や貫通導体とこれに隣接する配線導体
との間の電気的絶縁信頼性を低下させ、極端な場合、こ
れらの間に電気的短絡さえ発生させてしまうという欠点
を有していた。
【0010】本発明は、かかる従来の課題に鑑み案出さ
れたものであり、その目的は、隣接する貫通導体同士や
貫通導体とこれに隣接する配線導体との電気的絶縁信頼
性が高い配線基板を得ることができるセラミックグリー
ンシートの貫通孔への金属ペースト充填方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のセラミックグリ
ーンシートの貫通孔への金属ペースト充填方法は、貫通
孔が形成されたセラミックグリーンシートを上面が平坦
な載置台上にこの載置台との間に弾性シートを挟んで載
置するとともに、前記セラミックグリーンシートに上面
側から前記弾性シートに向かって圧力をかけながら前記
貫通孔内に金属ペーストを充填することを特徴とするも
のである。
【0012】また、本発明のセラミックグリーンシート
の貫通孔への金属ぺースト充填方法によれば、上記の金
属ぺースト充填方法において、前記載置台に載置された
前記弾性シートと前記セラミックグリーンシートとの間
に紙または樹脂から成る下敷きシートを挟むことを特徴
とするものである。
【0013】本発明の貫通孔への金属ペースト充填方法
によれば、セラミックグリーンシートを上面が平坦な載
置台上にこの載置台とセラミックグリーンシートとの間
に弾性シートを挟んで載置するとともに、このセラミッ
クグリーンシートに上面側から弾性シートに向かって圧
力をかけながら上面側から貫通孔内に金属ペーストを充
填することから、セラミックグリーンシートの弾性シー
トに対する押圧力により弾性シートがセラミックグリー
ンシート下面の凹凸に対応して弾性変形し、これにより
弾性シートがセラミックグリーンシートに隙間なく密着
して、貫通孔の弾性シート側の周囲に金属ペーストのに
じみを発生させてしまうことがなくなる。
【0014】また、載置台上に載置された弾性シートと
セラミックグリーンシートとの間にさらに紙または樹脂
から成る下敷きシートを挟んでおくと、セラミックグリ
ーンシートの弾性シートに対する押圧力により弾性シー
トがセラミックグリーンシート下面の凹凸に対応して弾
性変形し、これにより下敷きシートがセラミックグリー
ンシートに隙間なく密着する。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明を添付の図面を基に
詳細に説明する。まず、図2に断面図で示すように、セ
ラミックグリーンシート1を準備するとともにこのセラ
ミックグリーンシート1に従来周知の打ち抜き法により
複数の貫通孔2を形成する。
【0016】セラミックグリーンシート1は、例えば酸
化アルミニウム質焼結体を得るためのセラミックグリー
ンシートであれば、主原料としての酸化アルミニウム粉
末に焼結助材として酸化珪素粉末・酸化カルシウム粉末
・酸化マグネシウム粉末および適当な有機バインダや溶
剤等を添加混合して泥漿状となすとともにこれを従来周
知のドクターブレード法を採用してシート状となすこと
によって製作される。
【0017】また、セラミックグリーンシート1に貫通
孔2を形成するには、例えば図3(a)に断面図で示す
ように、貫通孔2の直径に対応した直径の打ち抜きピン
11を備える上金型12と、打ち抜きピン11の直径より若干
大きな直径を有する孔13を有する下金型14との間にセラ
ミックグリーンシート1を配置し、次に、図3(b)に
断面図で示すように、上金型12の打ち抜きピン11がセラ
ミックグリーンシート1を貫通して下金型14の孔13内に
到達するまで上金型を下降させることによって貫通孔2
を形成する方法が採用される。
【0018】なお、このとき図4に要部拡大断面図で示
すように、セラミックグリーンシート1の打ち抜き開始
面の貫通孔2の周辺部位には貫通孔2を中心として僅か
な凹み2aが形成され、セラミックグリーンシート1の
下面側の貫通孔2周辺部位には貫通孔2を中心とした欠
け2bが形成される。
【0019】次に、図1に断面図で示すように、上面が
平坦な載置台21の上にセラミックグリーンシート1を、
これらの載置台21とセラミックグリーンシート1との間
に弾性シート3を挟んでセラミックグリーンシート1の
打ち抜き開始面が下側になるようにして載置するととも
に、貫通孔2に対応した開口22を有する金属マスク23を
セラミックグリーンシート1上に配置し、この金属マス
ク23上に金属ペースト4を供給するとともにスキージ24
を下方に押圧しながら摺動させることにより、セラミッ
クグリーンシート1に弾性シート3に向かって圧力をか
けながら、スキージ24の摺動圧力により金属ペースト4
の一部をマスク23の開口22を介してセラミックグリーン
シート1の貫通孔2内に充填する。
【0020】このとき、セラミックグリーンシート1と
載置台21との間には弾性シート3が配置されていること
から、セラミックグリーンシート1にスキージ24の押圧
力により弾性シート3に向かって圧力をかけると、この
押圧力により弾性シート3がセラミックグリーンシート
1の下面の凹凸に対応した形状に弾性変形してセラミッ
クグリーンシート1の下面に隙間なく密着する。従っ
て、この状態でセラミックグリーンシート1の貫通孔2
内に金属ペースト4を充填するとセラミックグリーンシ
ート1の貫通孔2内に充填された金属ペースト4の一部
が貫通孔2周辺のセラミックグリーンシート1表面にに
じむことはなく、その結果、本発明の貫通孔への金属ペ
ースト充填方法を採用することによって、隣接する貫通
導体同士や貫通導体とこれに隣接する配線導体との電気
的絶縁信頼性が極めて高い配線基板を提供することがで
きる。
【0021】なお、弾性シート3は、例えばシリコーン
ゴムや天然ゴム等のゴム類あるいは発泡ウレタン等の弾
性材料から成り、セラミックグリーンシート1に弾性シ
ート3に向かって圧力をかけたときにセラミックグリー
ンシート1の下面の凹凸に対応した形状に弾性変形可能
な弾力を有しており、通常、25%圧縮荷重が約0.1 〜10
kgf/cm2 程度の弾性を有するものとすることが好
ましい。
【0022】また、弾性シート3は、その厚みが0.05m
m未満ではセラミックグリーンシート1に弾性シート3
にむかって圧力をかけたときに弾性シート3がセラミッ
クグリーンシート1下面の凹凸に対応して十分に変形し
にくいものとなる傾向にあり、他方、5mmを超えると
弾性シート3が不要に厚いものとなってしまう。従っ
て、弾性シート3の厚みは0.05〜5mmの範囲としてお
くことが好ましい。
【0023】かくして本発明のセラミックグリーンシー
トの貫通孔への金属ペースト充填方法によれば、セラミ
ックグリーンシート1表面の貫通孔2周辺に金属ペース
ト4のにじみを発生させることなく、セラミックグリー
ンシート1の貫通孔2内に金属ペースト5を充填するこ
とができる。
【0024】なお、本発明のセラミックグリーンシート
の貫通孔への金属ぺースト充填方法は上述の実施の形態
の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲であれば種々の変更は可能である。
【0025】例えば、上述の実施の形態の例では載置台
21にセラミックグリーンシート1を載置する際に載置台
21上に配置した弾性シート3の上にセラミックグリーン
シート1を直接に載置したが、弾性シート3とセラミッ
クグリーンシート1との間に紙や樹脂から成る下敷きシ
ートを挟んでもよく、この場合、セラミックグリーンシ
ート1の弾性シート3に対する押圧力により弾性シート
3がセラミックグリーンシート1下面の凹凸に対応して
弾性変形し、これにより下敷きシートがセラミックグリ
ーンシート1に隙間なく密着する。
【0026】また、この場合はセラミックグリーンシー
ト1の貫通孔2内に充填された金属ペースト4が弾性シ
ート3に付着するのが下敷きシートにより防止されるの
で、下敷きシートのみを使い捨てにして弾性シート3は
繰り返し使用できるようになり、一般に樹脂や紙から成
るシートに比べて高価な傾向にある弾性シート3を使い
捨てにするよりも経済的である。
【0027】
【実施例】〔第1の実施例〕ドクターブレード法を採用
して純度92%の酸化アルミニウム質焼結体を得るための
厚みが200 μmのセラミックグリーンシートを準備し
た。
【0028】このセラミックグリーンシートに打ち抜き
法を採用して直径が100 μmの貫通孔を形成した。
【0029】次に上面が平坦なステンレスから成る載置
台上に厚みが0.5 mmの弾性シートを敷き、この上にセ
ラミックグリーンシートを打ち抜き開始面が下になるよ
うにして載置した。
【0030】弾性シートとしては、ロジャースイノアテ
ック社製のウレタンフォームシートPORONのタイプ
L−24を採用した。この弾性シートの25%圧縮加重は、
0.4kgf/cm2 程度である。
【0031】そして、このセラミックグリーンシート上
に厚みが50μmでセラミックグリーンシートの貫通孔に
対応した開口を有するステンレス製のマスクを載置する
とともに、このマスク上に粒径が0.5 〜3.0 μm程度の
モリブデン粉末100 重量部に対してセラミックグリーン
シートに含有されるセラミック成分と実質的に同じセラ
ミック成分を5重量部および適当な有機バインダや溶剤
を添加混合して粘度を約5000ポイズに調整したモリブデ
ンペーストを供給し、このマスク上に硬質シリコンゴム
製のスキージを下方に約5kgfの力で押圧しながら摺
動させることにより、セラミックグリーンシートの貫通
孔内に金属ペーストを充填した。
【0032】〔第2の実施例〕前述の第1の実施例と実
質的に同じ組成および厚みのセラミックグリーンシート
に同じ打ち抜き法により直径が100 μmの貫通孔を形成
した。
【0033】次に、このセラミックグリーンシートの打
ち抜き開始面にポリエチレンテレフタレートから成る厚
みが50μmの下敷きシートをアクリル系接着剤を介して
貼着した。
【0034】そして、前述の第1の実施例と同じ載置台
上に第1の実施例と実質的に同じ弾性シートを敷き、こ
の上にセラミックグリーンシートを下敷きシートが下に
なるようにして載置した。
【0035】次に、このセラミックグリーンシート上に
第1の実施例と同じマスクを載置するとともにこのマス
ク上に第1の実施例と実質的に同じ金属ペーストを供給
し、このマスク上に第一の実施例と同じスキージを約5
kgfの力で押圧しながら摺動させることにより、セラ
ミックグリーンシートの貫通孔内に金属ペーストを充填
した。
【0036】〔比較例〕また、比較のために、載置台の
上に弾性シートを敷かない以外は上述の第2の実施例と
同様にしてセラミックグリーンシートの貫通孔に金属ペ
ーストを充填した。
【0037】次に、これらを約50℃の温度で加熱してセ
ラミックグリーンシートの貫通孔内に充填されたモリブ
デンペースト中の溶剤を乾燥除去させた後、第2の実施
例および比較例においては下敷きシートをセラミックグ
リーンシートから剥ぎ取った。そして、第1の実施例、
第2の実施例および比較例についてこれらのセラミック
グリーンシートの打ち抜き開始面側への金属ペーストの
にじみの有無を確認した。
【0038】その結果、本発明の方法により貫通孔内に
金属ペーストを充填したセラミックグリーンシートにお
いては、第1の実施例1および第2の実施例とも貫通孔
周囲への金属ペーストのにじみは認められなかった。こ
れに対し、比較例の方法により貫通孔内に金属ペースト
を充填したセラミックグリーンシートでは、貫通孔の周
囲に貫通孔を中心とした直径が130 μm程度のにじみが
発生した。
【0039】以上の結果より、本発明のセラミックグリ
ーンシートの貫通孔への金属ぺースト充填方法によれ
ば、貫通孔の周囲に貫通孔を中心とした金属ぺーストの
にじみを発生させることがなく、これにより形成される
隣接する貫通導体同士や貫通導体とこれに隣接する配線
導体との間で高い電気的絶縁信頼性が確保できることが
確認できた。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明のセラミックグリ
ーンシートの貫通孔への金属ペースト充填方法によれ
ば、セラミックグリーンシートを上面が平坦な載置台上
にこの載置台とセラミックグリーンシートとの間に弾性
シートを介在させて載置するとともにこのセラミックグ
リーンシートに弾性シートに向かって圧力をかけながら
セラミックグリーンシートの上面側から貫通孔内に金属
ペーストを充填することから、セラミックグリーンシー
トの弾性シートに対する押圧力により弾性シートがセラ
ミックグリーンシート下面の凹凸に対応して弾性変形
し、これにより弾性シートがセラミックグリーンシート
に隙間なく密着し、その結果、セラミックグリーンシー
トの貫通孔内に充填された金属ペーストがセラミックグ
リーンシート下面の貫通孔周辺部位ににじむことがなく
なる。
【0041】従って、本発明の貫通孔への充填方法を採
用することにより、隣接する貫通導体同士や貫通導体と
これに隣接する配線導体との電気的絶縁信頼性が高い配
線基板を得ることができる。
【0042】また、本発明の貫通孔への金属ペーストの
充填方法によれば、載置台上に載置された弾性シートと
セラミックグリーンシートとの間に紙または樹脂から成
る下敷きシートを挟んでおくと、セラミックグリーンシ
ートの弾性シートに対する押圧力により弾性シートがセ
ラミックグリーンシート下面の凹凸に対応して弾性変形
し、これにより下敷きシートがセラミックグリーンシー
トに隙間なく密着する。
【0043】そして、この場合もセラミックグリーンシ
ートの貫通孔内に充填された金属ペーストがセラミック
グリーンシート下面の貫通孔周辺部位ににじむことがな
く、隣接する貫通導体同士や貫通導体とこれに隣接する
配線導体との電気的絶縁信頼性が高い配線基板を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミックグリーンシートの貫通孔へ
の金属ペースト充填方法を説明するための断面図であ
る。
【図2】本発明のセラミックグリーンシートの貫通孔へ
の金属ペースト充填方法により貫通孔内に金属ペースト
が充填されるセラミックグリーンシートの断面図であ
る。
【図3】(a)および(b)は、それぞれセラミックグ
リーンシートに貫通孔を形成する方法を説明するための
断面図である
【図4】貫通孔の断面形状を説明するためのセラミック
グリーンシートの要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・セラミックグリーンシート 2・・貫通孔 3・・弾性シート 4・・金属ペースト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔が形成されたセラミックグリーン
    シートを上面が平坦な載置台上に該載置台との間に弾性
    シートを挟んで載置するとともに、前記セラミックグリ
    ーンシートに上面側から前記弾性シートに向かって圧力
    をかけながら前記貫通孔内に金属ペーストを充填するこ
    とを特徴とするセラミックグリーンシートの貫通孔への
    金属ペースト充填方法。
  2. 【請求項2】 前記載置台に載置された前記弾性シート
    と前記セラミックグリーンシートとの間に紙または樹脂
    から成る下敷きシートを挟むことを特徴とする請求項1
    記載のセラミックグリーンシートの貫通孔への金属ペー
    スト充填方法。
JP8217998A 1998-03-27 1998-03-27 セラミックグリーンシートの貫通孔への金属ペースト充填方法 Pending JPH11284334A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7243424B2 (en) 2004-02-27 2007-07-17 Tdk Corporation Production method for a multilayer ceramic substrate
US9456494B2 (en) 2011-10-21 2016-09-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. Multilayer wiring substrate, probe card, and method for manufacturing multilayer wiring substrate

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