JPH11284039A - 半導体ウェーハの結晶欠陥検査装置 - Google Patents

半導体ウェーハの結晶欠陥検査装置

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JPH11284039A
JPH11284039A JP10310549A JP31054998A JPH11284039A JP H11284039 A JPH11284039 A JP H11284039A JP 10310549 A JP10310549 A JP 10310549A JP 31054998 A JP31054998 A JP 31054998A JP H11284039 A JPH11284039 A JP H11284039A
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semiconductor wafer
wafer
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conductive portion
semiconductor
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JP10310549A
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Motoi Nakao
基 中尾
Satoshi Nomura
聡 野村
Shuji Takamatsu
修司 高松
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Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばシリコンインゴット単結晶作製中に発
生するストライエーションなど結晶欠陥を検出し、これ
を可視化することができる半導体ウェーハの結晶欠陥検
査方法を提供すること。 【解決手段】 半導体ウェーハ2の一方の面に絶縁物4
を介して導電部7を配置し、この状態で半導体ウェーハ
2と導電部7との間にバイアス電圧を印加して、半導体
ウェーハ2の絶縁物側の界面層2aを反転状態とし、こ
の反転状態において半導体ウェーハ2の裏面側からバン
ドギャップ以上のエネルギーをもつ光14を照射して光
電流データを求め、この光電流データに基づいて半導体
ウェーハ2における欠陥を検出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シリコンウェー
ハなど半導体ウェーハにおける結晶欠陥を検査する方法
に関する。
【0002】
【発明の背景】一般に、シリコンウェーハが作製される
までには、採取される珪石を、金属級シリコン、半導体
級多結晶シリコンと順次高純度化させ、単結晶シリコン
をインゴットとして作製した後、スライシング、ラッピ
ングおよびエッチングして完成する。この単結晶シリコ
ンのインゴットを作製する方法として、シリコン融液か
ら単結晶引き上げを行うCZ(Czochralsk
i)法と、原料多結晶シリコンを高周波電力で溶融した
ものをそのまま種結晶上に成長させるFZ(Float
ing Zone)法とがある。CZ法は、FZ法に比
べて、成長速度が小さく、また、酸素、ボロンやアルミ
ニウムなどの汚染があるなどの欠点があるが、デバイス
工程中に転位が発生しにくく、また、成長速度むらが小
さいなどの理由により、現在の集積回路はCZ法による
シリコンウェーハが使われている。
【0003】ところで、CZ法により、単結晶シリコン
のインゴットをシリコン融液から引き上げる際、微妙な
温度差などによって、結晶の成長速度などが変わり、そ
のため各種の結晶欠陥が生ずる。ここでいう結晶欠陥と
は、無転位成長におけるもののことである。シリコン中
に混入される酸素、炭素や添加不純物は、インゴット成
長条件(対流による融液温度勾配、種結晶回転速度、る
つぼ回転速度など)によって偏析し、それによって欠陥
が生じることが分かっている。その一つがストライエー
ション(striation)と呼ばれる種結晶から三
次元的な同心円状にむらを生じさせる特異な結晶欠陥で
ある。
【0004】
【従来の技術およびその問題点】従来、シリコンウェー
ハにおける結晶欠陥を測定する手法として、X線トポグ
ラフ法やμ−PCB法あるいは選択性エッチング法が公
知である。 X線トポグラフ法は、シリコンウェーハにX線を照射
し、そのとき透過または反射するX線の回折強度を測定
することによって、格子歪、すなわち、結晶欠陥を検出
する手法である。 μ−PCB法は、シリコンウェーハに対してレーザ光
を照射した状態で、マイクロ波をシリコンウェーハに照
射し、そのときのマイクロ波の反射率の変化から少数キ
ャリア寿命を求めて、結晶欠陥を検出する手法である。 選択性エッチング法は、添加不純物の濃度から発生す
るシリコンのエッチング速度の変化から結晶欠陥の二次
元分布像を求めるものである。
【0005】上記およびの手法においては、X線
や、レーザ光およびマイクロ波をシリコンウェーハに対
して走査することによって、二次元的な画像が得られ、
シリコンウェーハ内の結晶欠陥像、例えば酸素や添加不
純物などの偏析によって発生するストライエーションを
観察することができる。また、上記の手法において
は、エッチングのシリコンウェーハへの形状から結晶欠
陥を検出することができる。
【0006】しかしながら、およびの手法において
は、シリコンウェーハに1100℃で10時間以上の熱
処理を施し、結晶欠陥に二次欠陥を形成させて初めて、
典型的なストライエーションの検出が可能になる。すな
わち、結晶欠陥を検出するには、シリコンウェーハを熱
処理し、これによって、シリコン結晶中の酸素などのさ
らなる偏析を起こさせ、欠陥を助長させる必要がある。
つまり、上記の各手法によっては、シリコンインゴット
を引き上げた状態でのストライエーションなどの結晶欠
陥を検出することができないのである。
【0007】そして、上記〜の手法においては、結
晶欠陥の二次元分布像を容易に得ることができるもの
の、その画像データから数値的に定量化することは困難
である。
【0008】一方、シリコンウェーハ中に含まれる各種
の二次元的な情報は、シリコンウェーハ中の物性・化学
情報などが混合された状態で検出される。例えば、表面
光電圧法は、半導体表面からレーザ光を照射したときに
発生する光電圧を測定する手法であり、光の周波数応答
による電圧値の変化からシリコンウェーハの表面層の少
数キャリア寿命を検出することができる。
【0009】しかしながら、前記手法は、少数キャリア
寿命から計算できる拡散長などは求めることができる
が、例えば、表面電位のシフト量を求めることはできな
い。また、表面電位シフト量、すなわち、フラットバン
ドシフト量は、一般的な容量・電圧法(C・V法)など
で検出することは可能であるが、二次元的な分布像を測
定するためには、基本的に上部電極をドット状にアレー
化して、各々の点における測定を行わなければならず、
構造および測定が複雑になる。また、前記C・V法では
結晶欠陥を測定することはできない。
【0010】ところで、本願出願人は、溶液中の化学情
報(pHを始めとするイオン濃度や酸還元電位など)を
二次元的に可視化する装置として、光走査型二次元濃度
分布測定装置を開発し、これに関する技術を数多く特許
出願しているところである(例えば、特開平8−213
580号、特開平8−320305号、特開平8−32
0301号など)。これらの光走査型二次元濃度分布測
定装置は、例えばpH応答物質であるSi3 4 膜の表
面電荷によって発生する電位を半導体シリコンの表面電
位(フラットバンド電位)の変化分として測定する。そ
のシフト量を検出する方法としては、半導体シリコンに
集光レーザビームを照射したときに流れる光電流を測定
しており、前記ビームを二次元的に走査することによ
り、pH分布の画像を得るようにしている。
【0011】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、第1の目的は、例えばシリコンインゴット単
結晶作製中に発生するストライエーションなど結晶欠陥
を検出し、これを可視化することができる半導体ウェー
ハの結晶欠陥検査装置(以下、単に結晶欠陥検査装置と
いう)を提供することであり、第2の目的は、前記結晶
欠陥を定量的に可視化することができる結晶欠陥検査装
置を提供することであり、第3の目的は、前記結晶欠陥
をその種類別に分離して抽出することができる結晶欠陥
検査装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本願の第1の発明の結晶欠陥検査装置は、半導体ウ
ェーハの一方の面に絶縁物を介して導電部を配置し、こ
の状態で半導体ウェーハと導電部との間にバイアス電圧
を印加して、半導体の絶縁物側の界面層を反転状態と
し、この反転状態において半導体ウェーハの裏面側から
バンドギャップ以上のエネルギーをもつ光を照射して光
電流データを求め、この光電流データに基づいて半導体
ウェーハにおける欠陥を検出するようにしている(請求
項1)。
【0013】そして、前記結晶欠陥検査装置において、
半導体の絶縁物側の界面層を空乏状態とし、この空乏状
態において半導体ウェーハの裏面側からバンドギャップ
以上のエネルギーをもつ光を照射して光電流データを求
め、この光電流データに基づいて半導体ウェーハにおけ
る欠陥を検出するようにしてもよい(請求項2)。
【0014】また、前記結晶欠陥検査装置において、半
導体の絶縁物側の界面層を反転状態または空乏状態と
し、前記反転状態または空乏状態において半導体ウェー
ハの裏面側からバンドギャップ以上のエネルギーをもつ
光を照射することによりそれぞれ光電流データを求め、
これらの光電流データの差に基づいて半導体ウェーハに
おける欠陥を検出するようにしてもよい(請求項3)。
【0015】前記いずれの結晶欠陥検査装置において
も、得られた光電流データに基づいて欠陥を数式を用い
て数値化するようにしてもよい(請求項4)。
【0016】そして、前記いずれの結晶欠陥検査装置に
おいても、絶縁物が半導体ウェーハに形成された絶縁膜
であり、導電部が絶縁膜の上面に設けられる電解質溶液
または金属膜であってもよく(請求項5)、また、絶縁
物がエアーギャップであり、導電部が金属板であっても
よい(請求項6)。
【0017】また、本願の第2の発明の結晶欠陥検査装
置は、半導体ウェーハの一方の面に導電部を配置し、こ
の状態で半導体ウェーハと導電部との間にバイアス電圧
を印加して、半導体の導電部側の界面層を反転状態と
し、この反転状態において半導体ウェーハの裏面側から
バンドギャップ以上のエネルギーをもつ光を照射して光
電流データを求め、この光電流データに基づいて半導体
ウェーハにおける欠陥を検出するようにしてもよい(請
求項7)。
【0018】そして、前記結晶欠陥検査装置において、
半導体ウェーハの一方の面に導電部を配置し、この状態
で半導体ウェーハと導電部との間にバイアス電圧を印加
して、半導体の導電部側の界面層を空乏状態とし、この
空乏状態において半導体ウェーハの裏面側からバンドギ
ャップ以上のエネルギーをもつ光を照射して光電流デー
タを求め、この光電流データに基づいて半導体ウェーハ
における欠陥を検出するようにしてもよい(請求項
8)。
【0019】また、前記結晶欠陥検査装置において、半
導体ウェーハの一方の面に導電部を配置し、この状態で
半導体ウェーハと導電部との間にバイアス電圧を印加し
て、半導体の導電部側の界面層を反転状態または空乏状
態とし、前記反転状態または空乏状態において半導体ウ
ェーハの裏面側からバンドギャップ以上のエネルギーを
もつ光を照射することによりそれぞれ光電流データを求
め、これらの光電流データの差に基づいて半導体ウェー
ハにおける欠陥を検出するようにしてもよい(請求項
9)。
【0020】さらに、前記いずれの結晶欠陥検査装置に
おいても、得られた光電流データに基づいて欠陥を数式
を用いて数値化するようにしてもよい(請求項10)。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、第1の実施の形態
を示す。図1において、1は測定部であって、次のよう
に構成されている。すなわち、2は測定対象のシリコン
ウェーハ(以下、単にウェーハという)で、例えば縦5
0mm×横50mm×厚さ100μmの大きさのn型シ
リコン基板である。このウェーハ2は、もともと厚さが
500μmのものを機械的または化学機械的に研磨して
100μmの厚さにしたものである。3はウェーハ1の
下面側に形成される金アンチモン、金ガリウム、アルミ
ニウムなどよりなるオーミック電極である。
【0022】4はウェーハ2の上面全体にわたって形成
される絶縁膜で、例えばシリコン酸化(SiO2 )膜5
とシリコン窒化(Si3 4 )膜6とを、熱酸化やCV
Dなどの手法によって順次形成してなるもので、厚みは
それぞれ50nm(ナノメートル)、100nmであ
る。
【0023】7は絶縁層4の上面に接触するように配置
される電解質溶液、例えば塩化カリウム水溶液で、この
実施の形態においては、絶縁層4の上部に水密に立設さ
れた樹脂など適宜の素材よりなる周壁8内に収容され
る。
【0024】9,10は電解質溶液7に浸漬される対
極、比較電極である。
【0025】11はウェーハ2を載置するとともに、こ
のウェーハ2と周壁8とを一体的に二次元方向、例えば
紙面の左右方向であるX方向と、紙面に垂直な方向であ
るY方向とに走査するウェーハ走査装置で、後述するレ
ーザ光14を遮ることなく通過させるように構成されて
いるとともに、走査制御装置12からの信号によって制
御される。
【0026】13はウェーハ2に対して照射される例え
ば近赤外領域のレーザ光14を発するレーザ光源で、ウ
ェーハ2の下面側に設けられている。このレーザ光源1
3は、後述するインタフェースボード19を介してコン
ピュータ20の制御信号によってレーザ光14を断続的
に発するとともに、走査制御装置12によって二次元方
向に走査されるウェーハ2に対してその下面側から最適
なビーム径になるように調整されたレーザ光14を照射
するように構成されている。
【0027】15は上述のように構成された測定部1を
制御するための制御ボックスであって、ウェーハ2に適
宜のバイアス電圧を印加するためのポテンショスタット
16、ウェーハ2に形成されたオーミック電極3から取
り出される電流信号を電圧信号に変換する電流−電圧変
換器17、この電流−電圧変換器17からの信号が入力
される演算増幅回路18、この演算増幅回路18と信号
を授受したり、レーザ光源13および走査制御装置12
に対する制御信号を出力するインタフェースボード19
などよりなる。
【0028】20は各種の制御や演算を行うとともに、
画像処理機能を有する制御・演算部としてのコンピュー
タ、21は例えばキーボードなどの入力装置、22はカ
ラーディスプレイなどの表示装置、23はメモリ装置で
ある。
【0029】上記構成の装置を用いてウェーハ2におけ
る結晶欠陥を検査する方法を説明すると、一方の面(上
面)に絶縁膜4を形成するとともに、他方の面(下面)
に機械的研磨を施したウェーハ2を、絶縁膜4が上面に
なるようにウェーハ走査装置11上にセットし、さら
に、ウェーハ2の上面に周壁8を水密に立設する。そし
て、周壁8と絶縁膜4で形成される周壁8内部に電解質
溶液7を収容し、この溶液7内に対極9および比較電極
10を浸漬し、これらをポテンショスタット16に接続
する。また、ウェーハ2に形成されたオーミック電極3
を電流−電圧変換器17に接続する。
【0030】そして、この状態で、ポテンショスタット
16によって、比較電極9とオーミック電極3との間
(電解質溶液7とウェーハ2との間)に電圧を印加し、
ウェーハ2と絶縁膜4の界面の半導体層2aを反転状態
にし、ウェーハ2に最大幅の空乏層を生じさせる。すな
わち、例えば、ウェーハ2がn型シリコンウェーハであ
れば、ウェーハ2側に十分大きな正方向のバイアス電圧
を印加して、ウェーハ2と絶縁膜4の界面の半導体層2
aを反転状態にする。
【0031】電解質溶液7とウェーハ2との間にバイア
ス電圧を印加して、ウェーハ2と絶縁膜4の界面の半導
体層2aを反転状態にした状態で、コンピュータ20か
らの制御信号をインタフェースボード19を介してレー
ザ光源13に入力し、レーザ光源13から、バンドギャ
ップ(1.1eV)以上のエネルギーをもつ変調レーザ
光14を一定周期(例えば10kHz)でウェーハ2に
断続的に照射する。このとき、ウェーハ2の裏面側(図
示例では下面側)において生成された光キャリアは、ウ
ェーハ2の表面側(上面側)の絶縁膜界面の空乏層まで
拡散しなければ、信号である交流光電流は流れない。
【0032】そして、ウェーハ2中に酸素や添加不純物
などに起因する結晶欠陥が存在すると、この結晶欠陥で
前記発生した光キャリアが消滅する。信号である交流光
電流は、空乏層に到達した光キャリアの数に比例するの
で、交流光電流の二次元像を測定することで結晶欠陥を
検出することができる。
【0033】そこで、コンピュータ20からの制御信号
をインタフェースボード19を介して走査制御装置12
に入力して、ウェーハ走査装置11をX,Y方向に移動
させることにより、レーザ光14がウェーハ2に対して
その二次元方向に走査されるように照射され、これによ
って光電流が発生する。この光電流は、オーミック電極
3から取り出され、この取り出された光電流値は、制御
ボックス15の電流−電圧変換器17において電圧値に
変換される。そして、この電圧値は適宜同期整流され、
振幅が抽出される。
【0034】そして、ウェーハ走査装置11のX,Y方
向の走査に関して、各々のポジションに対応する、ある
時間での電圧振幅値を順次、コンピュータ20に取り込
む。例えば12ビットでデータを取り込むのであれば、
信号電圧0〜1Vを0〜4096までの値に当てはめ
る。そして、設定された個数(画素数)のデータをコン
ピュータ20のRAM領域に蓄積する。全てのデータが
取り込まれると、そのデータ配列のままROMに取り込
み、ファイルとする。
【0035】前記ファイルをコンピュータ29に格納さ
れている画像プログラムを用いて、二次元的にデータを
配列し、さらに、グレイ濃淡表示や多色表示を行う。こ
のようにすることにより、表示装置22の画面上に、図
2に示すような光電流二次元画像を得ることができる。
【0036】前記図2に示した光電流二次元画像は、ウ
ェーハ2として、抵抗率が10Ω・cm、n型(10
0)シリコンウェーハに、シリコン酸化膜5として厚さ
50nmのドライ熱酸化膜を形成し、その上面に、減圧
化学気相成長で厚さ100nmのシリコン窒化膜6を堆
積したものを絶縁膜4として、この絶縁膜4に電解質溶
液を接触させて測定したときに得られたもので、図中に
筋状に色の明暗の像を観察することができる。これは、
測定される光電流の大きい領域と小さい領域がそのよう
に存在していることを示している。
【0037】また、図3は、上記と同様に構成された4
インチのウェーハ2のほぼ全面に対して測定したときに
得られる光電流二次元画像の一例を示すもので、ウェー
ハ2の中心部から同心円状に明暗の筋状の模様を観察で
きる。このことから、ウェーハ2中のインゴット時に発
生するストライエーション欠陥が、この発明の結晶欠陥
検査装置によって観察できたことがわかる。
【0038】そして、上述のような結晶欠陥は、従来の
手法によっては、目視で見える像にすること(可視像
化)ができなかったが、この発明の結晶欠陥検査装置に
よれば、ウェーハ2におけるストライエーションなど結
晶欠陥を可視像化することができるので、ウェーハ2に
おける結晶欠陥を的確に把握することができる。
【0039】また、前記ウェーハ2の絶縁膜4との界面
における空乏層幅も、前記交流光電流に影響を与えるの
で、前記界面に存在する添加不純物の分布像も検出する
ことができる。
【0040】ここで、上記結晶欠陥検査装置の測定原理
について簡単に説明すると、図4は、ウェーハ2の裏面
に光を照射したときに発生する光キャリアの拡散の様子
を示すエネルギーバンド図である。半導体シリコンの裏
面側に、シリコンのバンドギャップ(1.1eV)以上
のエネルギーをもつ光が入射されると、荷電子帯の電子
が伝導帯に励起され、伝導帯の電子とともに荷電子帯の
正孔が光キャリアとして生成される。この光キャリアが
光電流として検出されるためには、絶縁膜と半導体との
界面の半導体表面層(例えば、図1において符号2aで
示す部分)に形成される空乏層まで拡散しなければなら
ない。空乏層に到達した光キャリアは、空乏層での電位
勾配によるドリフトで電荷分離が引き起こされる。
【0041】そして、半導体シリコンとしてn型半導体
を用いて、これに空乏層が形成されるように、半導体側
に正方向のバイアス電圧を印加すると、空乏層まで到達
した光キャリアは、正孔が絶縁膜側に、電子が半導体基
板側に引き寄せられる。この電荷分離により正孔が蓄積
されるため、絶縁膜と半導体との界面の電位に変化が生
じ、バンドの曲がりに変化が起こる。そして、この状態
から光照射を止めると、光照射によって平衡状態からバ
ンドの曲がりが変化していることから、蓄積されていた
正孔が半導体バルクの方向に引き戻される。そのため、
変調光を照射することで交流光電流が流れることにな
る。
【0042】前記交流光電流は、下記(1)式で表され
る。 I=qφη(1−Θ)exp〔(−d/Lp ){Ci /(Ci +Cd )}〕 ……(1) ここで、qは素電荷、φは入射光子数、ηは量子効率、
Θは反射率、dはシリコン基板の厚み、Lp は少数キャ
リア拡散長、Ci は絶縁膜の容量、Cd は半導体空乏層
の容量である。
【0043】そして、前記拡散長Lp は、下記(2)式
で表される。 Lp =√(Dτ) ……(2) ここで、Dおよびτは、それぞれ少数キャリアの拡散定
数、寿命である。
【0044】また、前記半導体空乏層の容量Cd は、下
記(3)式で表される。 Cd =√{εs 2 A /4kTln(NA /ni )} ……(3) ここで、εs はシリコンの誘電率、NA は添加不純物濃
度、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、ni は真性半
導体キャリア濃度である。
【0045】上記(1)〜(3)式で、少数キャリア寿
命に加えて、半導体中の添加不純物濃度の情報が測定さ
れる光電流に含まれることがわかる。
【0046】ところで、上述のように、ウェーハ2と電
解質溶液7との間にバイアス電圧を印加しつつ、ウェー
ハ2の裏面側からバンドギャップ以上のエネルギーをも
つレーザ光14を照射し、この照射によって生じた光電
流データをコンピュータ20において処理することによ
り、ストライエーションなど結晶欠陥を可視像化するこ
とができるが、前記光電流データを数式を用いて数値化
するようにしてもよい。以下、これを説明する。
【0047】すなわち、前記光電流のデータを、例え
ば、下記(4)式で示すキャリア減衰の式を用いて少数
キャリア寿命の数値データに変換する。 I/Io =exp(−d/Lp )/exp(−d/Lpo) ……(4) ここで、Iは各々の光電流値、Io は平均光電流値、d
はシリコン基板の厚み、Lp は各々のキャリア拡散長、
poは平均キャリア拡散長である。
【0048】図5は、前記照射によって生じた光電流の
データを、上記(4)式を用いてバルク少数キャリア寿
命に変換したときに得られた結果を示す図で、この図に
おいて横軸は距離、縦軸は寿命をそれぞれ示している。
【0049】なお、前記得られた光電流データを、空乏
層最大幅の数式を用いて数値化してもよい。
【0050】上述のように、光電流データを数式を用い
て数値計算を行った場合、ウェーハ2の結晶中の少数キ
ャリア寿命や、添加不純物濃度などを二次元的に数値化
して表示することができる。
【0051】上述の実施の形態においては、電解質溶液
7とウェーハ2との間にバイアス電圧を印加して、ウェ
ーハ2と絶縁膜4の界面の半導体層2aを反転状態にし
た状態で、バンドギャップ以上のエネルギーをもつ変調
レーザ光14を一定周期でウェーハ2に断続的に照射
し、このとき得られる光電流データに基づいてウェーハ
2における結晶欠陥を画像化するようにしたり、光電流
のデータを数式を用いて数値化するようにしていたが、
これに代えて、半導体層2aを空乏状態にしたときの光
電流データを採取するようにしてもよい。また。前記半
導体層2aを反転状態にしたときの光電流データ(二次
元光電流画像)と前記半導体層2aを空乏状態にしたと
きの光電流データ(二次元光電流画像)との差をとるよ
うにしてもよい。これら二つの画像の差分画像は、ウェ
ーハ2における重金属汚染や固定バンドのシフト量に関
する情報のみを含んでおり、これに基づいて、ウェーハ
2のフラットバンドシフト情報と反転状態で測定したキ
ャリア寿命に関する情報を全く同一のサンプルで比較す
ることができる。以下、これを図6〜図9を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0052】一般に、ウェーハ2中の欠陥には、いくつ
かの種類がある。すなわち、図6において、aをノーマ
ルな部分とすると、表面の欠陥などによる電流量の減少
する部分bや、重金属汚染や固定電荷の存在による電位
のずれが生ずるものcなどである。
【0053】ところで、前記図1に示した構成における
ウェーハ2のバイアス電圧−光電流特性を調べると、前
記部分a,b,cについては、図7において符号a,
b,cで示すようなカーブになることが実測により知ら
れている。すなわち、部分bについては、カーブbで示
すようになり、カーブaと相似(比例)した形であるこ
とが知られている。また、部分cについては、カーブc
で示すようになり、このカーブcは、カーブa,bとは
異なっている。
【0054】ここで、全てのバイアス電圧(−4000
mV〜0mV)について、光電流値を測定すれば、全種
類の欠陥についての情報が得られるが、このような測定
方法では、多大の測定時間を要し、実用的ではない。
【0055】そこで、まず、図8において符号Iで示す
最大電流値のバイアス電圧値(この例では、−4000
mV)で測定する。つまり、ウェーハ2半導体の半導体
層2aを反転状態にして測定する。この場合、ウェーハ
2が図7に示したバイアス電圧−光電流特性であれば、 a,c→2000μA b→1000μA の電流値が得られ、そのとき、図9(A)に示すような
画像が得られ、タイプbの欠陥は可視化(実線で示され
ている)されるが、タイプcの欠陥については情報が得
られない(仮想線で示されている)。
【0056】そこで、前記最大電流値の半値のバイアス
電圧値(この例では、−1800mV)で測定する。つ
まり、ウェーハ2の半導体層2aを空乏状態にして測定
する。すると、図9(B)に示すように、タイプcの欠
陥についての情報が得られる。そして、このタイプcの
欠陥についての情報を相対化するために、バイアス電圧
値−2000mVで測定したデータ2倍すると、図9
(C)に示すようなデータとなる。そして、この図9
(C)に示したデータ、つまり、ウェーハ2の半導体層
2aを空乏状態にして測定したときの光電流データと、
図9(A)に示したデータ、つまり、ウェーハ2の半導
体層2aを反転状態にして測定したときの反転状態にし
たときの光電流データとを比較(差分)すると、図9
(D)に示すように、タイプcの欠陥について、周囲の
部分と異なったデータが得られる。
【0057】以上の手順を踏むことにより、前記タイプ
b,cの欠陥についてのデータを可視化することができ
る。すなわち、タイプbの欠陥については、図9(E)
(この図は図9(A)と実質的に同じである)のように
なり、タイプcの欠陥については、図9(F)(この図
は図9(D)と実質的に同じである)のようになる。
【0058】以上説明したように、上記発明によれば、
ウェーハ2に含まれる各種のむらから、例えばシリコン
結晶中の重金属汚染などの情報を、他の欠陥の情報と区
別して抽出することができる。
【0059】そして、この発明によれば、ウェーハ2の
同一場所に数種類の欠陥が混在している場合において
も、これらを分離して抽出することができる。すなわ
ち、ウェーハ2に対するバイアス電圧を適宜調節して、
ウェーハ2の半導体層2aを反転状態にし,その状態で
バンドギャップ以上のエネルギーをもつレーザ光14を
照射したときに得られる光電流データをコンピュータ2
0において処理することにより、ウェーハ2の結晶中の
少数キャリア寿命や、添加不純物濃度などを二次元的に
数値化して表示することができる。
【0060】また、前記ウェーハ2に対するバイアス電
圧を適宜調節して(前記反転状態にする場合の電圧より
やや小さい電圧を印加する)、ウェーハ2の半導体層2
aを反転状態に、同様にレーザ光14を照射したときに
得られる光電流データをコンピュータ20において処理
することにより、ウェーハ2の結晶中の少数キャリア寿
命や、添加不純物濃度などの情報に加えて、ウェーハ2
における重金属汚染や固定バンドのシフト量に関する情
報が得られる。
【0061】さらに、前記半導体層2aを反転状態また
は空乏状態とし、前記反転状態または空乏状態にしてレ
ーザ光14照射したときそれぞれ得られる光電流データ
の差をコンピュータ20において処理することにより、
ウェーハ2における重金属汚染や固定バンドのシフト量
に関する情報が得られる。なおこの場合、前記半導体層
2aが反転状態のときの光電流データと、半導体層2a
がが空乏状態のときの光電流データとの差分をとり、基
本動作特性であるバイアス電圧−光電流特性曲線の遷移
領域の直線の傾きからフラットバンドシフト量に変換
し、固定電荷などを定量的に求めるようにしてもよい。
【0062】上述の第1の実施の形態においては、ウェ
ーハ2に形成された絶縁膜4に接触させる導電物として
電解質溶液7を設けていたが、電解質溶液7に代えて、
絶縁膜4の上面に金属膜を形成してもよい。図10は第
2の実施の形態を示すもので、この図10において、3
1は絶縁膜4の上面に形成される金またはアルミニウム
などの金属よりなる膜である。この金属膜31は、ウェ
ーハ2に絶縁膜4を形成した後、適宜の手法で形成され
る。
【0063】そして、この実施の形態においては、ウェ
ーハ2にレーザ光13を二次元的に照射させる手法とし
て、ウェーハ2側を移動させるのではなく、レーザ光源
13を走査装置32によって二次元的に走査するように
構成されている。33は光源走査装置32を制御するた
めの走査制御装置で、インタフェースボード19を介し
てコンピュータ20と接続されている。
【0064】この実施の形態における動作は、上述の第
1の実施の形態のそれと同様であるので、その詳細な説
明は省略する。そして、この実施の形態においては、ウ
ェーハ2側の構成が第1の実施の形態におけるものに比
べて簡単であり、取扱いも容易であるといった利点があ
る。
【0065】上述の各実施の形態においては、検査対象
であるウェーハ2の一方の面に絶縁層4を形成し、その
上部に設けられる導電層7(または31)と絶縁するよ
うにしていたが、図11に示すようにしてもよい。すな
わち、図11は第3の実施の形態を示すもので、この実
施の形態においては、ウェーハ2の上面に対して数μm
程度のエアーギャップ34を介して、適宜の金属板35
を配置している。
【0066】この第3の実施の形態における動作は、上
述の第1または第2の実施の形態のものの動作と同様で
あるので、その詳細な説明は省略する。そして、この実
施の形態においては、ウェーハ2側の構成が図10に示
したものに比べてさらに簡単であり、取扱いも容易であ
るといった利点がある。そして、ウェーハ2には絶縁膜
4の形成を行ってないので、ウェーハ2に対して一切の
熱処理が行われてなく、まさに、インゴットからのas
−Grownな結晶欠陥を検出することができる。
【0067】上述の第1〜第3の実施の形態において
は、ウェーハ2の一方の面に絶縁物4(または34)を
介して導電部7(または31または35)を配置したも
のであっが、これに代えて、図12に示すように構成し
てもよい。
【0068】すなわち、図12は第4の実施の形態(第
2の発明)を示すもので、この実施の形態においては、
ウェーハ2の一方の面に、例えば電解質溶液などの導電
部36を直接形成している。なお、この実施の形態にお
いて、詳細には図示してないが、ウェーハ2側を二次元
的に走査してもよく、逆に、ウェーハ2を固定し、レー
ザ光を二次元的に走査するようにしてもよいことはいう
までもない。
【0069】この第4の実施の形態における動作は、上
述の第1〜第3の実施の形態のものの動作と同様である
ので、その詳細な説明は省略する。そして、この実施の
形態のおいても、上記第3の実施の形態と同様に、ウェ
ーハ2側の構成が図10に示したものに比べてさらに簡
単であるとともに、ウェーハ2には絶縁膜4の形成を行
ってないので、ウェーハ2に対して一切の熱処理が行わ
れてなく、まさに、インゴットからのas−Grown
な結晶欠陥を検出することができる。さらに、この第2
の発明においても、上記第1の実施の形態をそのまま適
用することができる。
【0070】さらに、この発明は、上述の各実施の形態
に限られるものではなく、種々に変形して実施すること
ができる。例えば、第1の実施の形態において、第2ま
たは第3の実施の形態のように、ウェーハ2側を固定
し、レーザ光源13側を二次元的に走査するようにして
もよい。また、第2または第3の実施の形態において、
ウェーハ2側を走査し、レーザ光源13側を固定するよ
うにしてもよい。
【0071】また、ウェーハ2に照射される光14とし
ては、上記近赤外領域のレーザ光以外の可視光など種々
の波長領域のものを用いることができる。
【0072】さらに、この発明の結晶欠陥検査装置は、
シリコンウェーハなど単体の半導体ウェーハのみなら
ず、GaAsなどのような化合物半導体ウェーハにも適
用することができる。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、半導体ウェーハ中のストライエーションなど結晶欠
陥を検出し、これを可視化することができる。そして、
前記結晶欠陥を定量的に可視化することができ、その定
量把握が容易に行なえる。また、ウェーハの同一場所に
数種類の欠陥が混在している場合においても、これらを
分離して抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の半導体ウェーハの結晶欠陥検査装
置の一例を概略的に示す図である。
【図2】光電流二次元画像の一例を示す図である。
【図3】4インチのウェーハ2のほぼ全面に対して測定
したときに得られる光電流二次元画像の一例を示す図で
ある。
【図4】電解質溶液/絶縁膜/半導体構造のエネルギー
バンド図である。
【図5】この発明の動作説明のための図で、光電流のデ
ータを、数式を用いてバルク少数キャリア寿命に変換し
たときに得られた結果を示す図である。
【図6】ウェーハ2中の欠陥を模式的に示す図である。
【図7】バイアス電圧−光電流特性を示す図である。
【図8】ウェーハに印加するバイアス電圧を説明するた
めの図である。
【図9】ウェーハに印加するバイアス電圧を変えたとき
に得られるデータを模式的に説明するための図である。
【図10】前記結晶欠陥検査装置の他の実施の形態を示
す図である。
【図11】前記結晶欠陥検査装置のさらに他の実施の形
態を示す図である。
【図12】第2の発明の半導体ウェーハの結晶欠陥検査
装置の一例を概略的に示す図である。
【符号の説明】
2…半導体ウェーハ、2a…界面層、4…絶縁物、7…
導電部、14…光、31…金属膜、34…エアーギャッ
プ、35…金属板、36…導電部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェーハの一方の面に絶縁物を介
    して導電部を配置し、この状態で半導体ウェーハと導電
    部との間にバイアス電圧を印加して、半導体の絶縁物側
    の界面層を反転状態とし、この反転状態において半導体
    ウェーハの裏面側からバンドギャップ以上のエネルギー
    をもつ光を照射して光電流データを求め、この光電流デ
    ータに基づいて半導体ウェーハにおける欠陥を検出する
    ようにしたことを特徴とする半導体ウェーハの結晶欠陥
    検査装置。
  2. 【請求項2】 半導体ウェーハの一方の面に絶縁物を介
    して導電部を配置し、この状態で半導体ウェーハと導電
    部との間にバイアス電圧を印加して、半導体の絶縁物側
    の界面層を空乏状態とし、この空乏状態において半導体
    ウェーハの裏面側からバンドギャップ以上のエネルギー
    をもつ光を照射して光電流データを求め、この光電流デ
    ータに基づいて半導体ウェーハにおける欠陥を検出する
    ようにしたことを特徴とする半導体ウェーハの結晶欠陥
    検査装置。
  3. 【請求項3】 半導体ウェーハの一方の面に絶縁物を介
    して導電部を配置し、この状態で半導体ウェーハと導電
    部との間にバイアス電圧を印加して、半導体の絶縁物側
    の界面層を反転状態または空乏状態とし、前記反転状態
    または空乏状態において半導体ウェーハの裏面側からバ
    ンドギャップ以上のエネルギーをもつ光を照射すること
    によりそれぞれ光電流データを求め、これらの光電流デ
    ータの差に基づいて半導体ウェーハにおける欠陥を検出
    するようにしたことを特徴とする半導体ウェーハの結晶
    欠陥検査装置。
  4. 【請求項4】 得られた光電流データに基づいて欠陥を
    数式を用いて数値化するようにしてなる請求項1〜3の
    いずれかに記載の半導体ウェーハの結晶欠陥検査装置。
  5. 【請求項5】 絶縁物が半導体ウェーハに形成された絶
    縁膜であり、導電部が絶縁膜の上面に設けられる電解質
    溶液または金属膜である請求項1〜4のいずれかに記載
    の半導体ウェーハの結晶欠陥検査装置。
  6. 【請求項6】 絶縁物がエアーギャップであり、導電部
    が金属板である請求項1〜4のいずれかに記載の半導体
    ウェーハの結晶欠陥検査装置。
  7. 【請求項7】 半導体ウェーハの一方の面に導電部を配
    置し、この状態で半導体ウェーハと導電部との間にバイ
    アス電圧を印加して、半導体の導電部側の界面層を反転
    状態とし、この反転状態において半導体ウェーハの裏面
    側からバンドギャップ以上のエネルギーをもつ光を照射
    して光電流データを求め、この光電流データに基づいて
    半導体ウェーハにおける欠陥を検出するようにしたこと
    を特徴とする半導体ウェーハの結晶欠陥検査装置。
  8. 【請求項8】 半導体ウェーハの一方の面に導電部を配
    置し、この状態で半導体ウェーハと導電部との間にバイ
    アス電圧を印加して、半導体の導電部側の界面層を空乏
    状態とし、この空乏状態において半導体ウェーハの裏面
    側からバンドギャップ以上のエネルギーをもつ光を照射
    して光電流データを求め、この光電流データに基づいて
    半導体ウェーハにおける欠陥を検出するようにしたこと
    を特徴とする半導体ウェーハの結晶欠陥検査装置。
  9. 【請求項9】 半導体ウェーハの一方の面に導電部を配
    置し、この状態で半導体ウェーハと導電部との間にバイ
    アス電圧を印加して、半導体の導電部側の界面層を反転
    状態または空乏状態とし、前記反転状態または空乏状態
    において半導体ウェーハの裏面側からバンドギャップ以
    上のエネルギーをもつ光を照射することによりそれぞれ
    光電流データを求め、これらの光電流データの差に基づ
    いて半導体ウェーハにおける欠陥を検出するようにした
    ことを特徴とする半導体ウェーハの結晶欠陥検査装置。
  10. 【請求項10】 得られた光電流データに基づいて欠陥
    を数式を用いて数値化するようにしてなる請求項7〜9
    のいずれかに記載の半導体ウェーハの結晶欠陥検査装
    置。
JP10310549A 1998-01-31 1998-10-30 半導体ウェーハの結晶欠陥検査装置 Pending JPH11284039A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013038830A1 (ja) * 2011-09-15 2013-03-21 日東電工株式会社 Sprセンサセルおよびsprセンサ
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CN116572087A (zh) * 2023-07-12 2023-08-11 日月新检测科技(苏州)有限公司 一种研磨半导体封装产品的方法

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