JPH11282605A - 入力装置および該入力装置を備えた情報処理装置 - Google Patents

入力装置および該入力装置を備えた情報処理装置

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JPH11282605A
JPH11282605A JP10085593A JP8559398A JPH11282605A JP H11282605 A JPH11282605 A JP H11282605A JP 10085593 A JP10085593 A JP 10085593A JP 8559398 A JP8559398 A JP 8559398A JP H11282605 A JPH11282605 A JP H11282605A
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push
key
input device
memory alloy
shape memory
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JP10085593A
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Hiroshi Kawakami
浩 川上
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Hitachi Software Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タッチ感に優れた薄型の入力装置を提供する
こと。 【解決手段】 キートップの押し下げによってON/O
FFを検出する接点と、前記押し下げに抗する反力を発
生する押し戻し手段とを有するキーユニットからなる入
力装置において、前記押し戻し手段は、通電すると元の
形状に戻る部材で構成し、前記押し下げを検出し、該検
出出力に基づいて前記押し戻し手段に通電し、前記押し
戻し手段が通電によって元の形状に戻ろうとする反力に
よって、前記押し下げに抗する力を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力装置および該
入力装置を備えた情報処理装置に関し、特に、データ入
力装置であるキーボードの薄型化に適用して有効な技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のキーボードは、たとえば、図10
に示すように、キートップあるいはキーと呼ばれる鍵盤
部分1001と、該キートップ1001を一端側に支持
すると共にその移動方向を制限する支持軸1002と、
該支持軸1002の他端側に配置され、キートップ10
01の押し下げすなわちキー入力に対する反力を発生さ
せるためのゴムキャップ1004と、2つの電極100
3a,1003b間の導通/非導通(ON/OFF)を
制御するメンブレンスイッチ1003と、これらの機構
部分を覆うためのケース1006とから構成されるキー
ユニットを2次元的に配列させた構成となっていた。
【0003】このように、従来のキーボードは、各キー
ユニットをそれぞれ独立させると共に、各キートップ1
001の押し下げ方向の長さすなわちキーストロークを
十分に確保することによって、操作者に「キーインし
た」という自覚をもたせると共に、軽い接触等による誤
入力を防止していた。
【0004】一般的に、十分なキーストロークを確保し
て、操作性がよいすなわちタッチ感のよいキーボードと
するためには、キーストロークを3〜5mm程度にする
必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、ノートパソコン
等に代表される携帯型の情報処理装置では、携帯性が重
要視され、A4あるいはA5サイズで、その厚さが18
mm程度のものまでが製品化されている。特に、近年に
おいては、OS(オペレーティングシステム)のGUI
(Graphical User Interfac
e)の普及、および、表示部である液晶表示装置の大画
面化に伴って、情報処理装置の大きさよりも、薄型化お
よび軽量化に重点が置かれ、入力装置であるキーボード
にも薄型化が求められている。
【0006】しかしながら、従来のキーボードでは、前
述する十分なキーストロークを確保するためには、キー
トップ1001を深く押し込むための空間が必要であ
り、このために、操作性すなわちタッチ感がよく、且
つ、薄型の携帯型の情報処理装置を製造することができ
なかった。
【0007】本願発明に類似する入力装置として、たと
えば、特許番号第2682062号に記載の「キーボー
ド装置」があった。このキーボード装置では、タッチパ
ネルで構成されるキートップの裏面側に、電磁石と該電
磁石で駆動される可動鉄芯とを配置しており、キートッ
プに操作者の指1005が触れた時に電磁石に電流を供
給する電流の極性を反転させることによって、可動鉄芯
をキートップの裏側に衝突させていた。このとき、操作
者は指先1005に刺激を受けることによって、キータ
ッチによる操作が行われたか否かの判定をしていた。
【0008】しかしながら、特許番号第2682062
号に記載の「キーボード装置」では、刺激を感じた時点
では入力が確定してしまっており、誤ったキー入力を誘
発しやすいという問題があった。この問題を解決するた
めには、隣接するキートップの間隔を広くする必要があ
り、携帯型の情報処理装置が大型化してしまうという問
題があった。
【0009】特に、電磁石および可動鉄芯からなる可動
機構を薄く且つ扁平に構成することが困難となるので、
キートップの裏側に可動機構を配置するための空間が必
要となり、キーボードを薄くすることができないという
問題があった。
【0010】本発明の目的は、タッチ感に優れた薄型の
入力装置を提供することにある。本発明の他の目的は、
触れただけでは動作しない薄型の入力装置を提供するこ
とにある。本発明のその他の目的は、携帯型の情報処理
装置の携帯性を向上することが可能な技術を提供するこ
とにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な
特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかに
なるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。 (1)キートップの押し下げによってON/OFFを検
出する接点と、前記押し下げに抗する反力を発生する押
し戻し手段とを有するキーユニットからなる入力装置に
おいて、前記押し戻し手段は、通電すると元の形状に戻
る部材で構成し、前記押し下げを検出し、該検出出力に
基づいて前記押し戻し手段に通電し、前記押し戻し手段
が通電によって元の形状に戻ろうとする反力によって、
前記押し下げに抗する力を発生させる。
【0012】(2)前述した(1)に記載の入力装置に
おいて、前記部材は、通電によって加熱されると元の形
状に戻る形状記憶合金からなる。
【0013】(3)キートップの押し下げによってON
/OFFを検出する接点と、前記押し下げに抗する反力
を発生する押し戻し手段とを有するキーユニットからな
る入力装置において、前記押し戻し手段は、前記押し下
げに抗する力を発生する超音波モータで構成し、前記押
し下げを検出し、該検出出力に基づいて前記押し戻し手
段に駆動電力を供給し、前記押し戻し手段が発生する反
力によって、前記押し下げに抗する力を発生させる。
【0014】(4)前述した(1)ないし(3)の内の
いずれかの入力装置において、前記検出手段は、印加さ
れる圧力によってその導電性が変化する感圧導電性ゴム
からなる。
【0015】(5)キートップの押し下げによってON
/OFFを検出する接点と、前記押し下げに抗する反力
を発生する押し戻し手段とを有するキーユニットからな
る入力装置を具備する情報処理装置において、前記押し
戻し手段は、通電すると元の形状に戻る部材で構成し、
前記押し下げを検出し、該検出出力に基づいて前記押し
戻し手段に通電し、前記押し戻し手段が通電によって元
の形状に戻ろうとする反力によって、前記押し下げに抗
する力を発生させる。
【0016】前述した(1)、(2)、(4)の手段に
よれば、押し下げを検出し、該検出出力に基づいて、通
電で元の形状に戻る部材で構成される押し戻し手段に通
電し、押し戻し手段が通電によって元の形状に戻ろうと
する反力によって、押し下げに抗する力を発生させるの
で、キートップを押し下げようとする力に抗する反力と
して操作者の指に感じられる。したがって、入力装置を
薄型化してキーストロークが短くなった場合であって
も、操作者は十分なタッチ感を得ることができる。
【0017】このとき、キーインを認識させるために
は、反力に抗してさらにキートップを押し下げる必要が
あるので、キートップに触れた程度の力では、キー入力
としては検出されず、その結果として誤入力の防止がで
きる。
【0018】したがって、この入力装置を用いて、携帯
型の情報処理装置を作成することによって、情報処理装
置を薄型化できるので、携帯性を向上することができ
る。
【0019】前述した(3)の手段によれば、押し下げ
を検出し、該検出出力に基づいて、超音波モータで構成
される押し戻し手段を駆動しその力を押し下げに抗する
反力とすることによって、キートップを押し下げようと
する力に抗する反力として操作者の指に感じられるの
で、入力装置を薄型化してキーストロークが短くなった
場合であっても、操作者は十分なタッチ感を得ることが
できる。
【0020】このとき、キーインを認識させるために
は、反力に抗してさらにキートップを押し下げる必要が
あるので、キートップに触れた程度の力では、キー入力
としては検出されず、その結果として誤入力の防止がで
きる。
【0021】したがって、この入力装置を用いて、携帯
型の情報処理装置を作成することによって、情報処理装
置を薄型化できるので、携帯性を向上することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、発明の実
施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明
する。なお、発明の実施の形態を説明するための全図に
おいて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。
【0023】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1の入力装置におけるキーユニットの概略構成を説明
するための図であり、特に、図1(a)はキーイン前の
入力装置の動作を説明するための図であり、図1(b)
はキーイン時の入力装置の動作を説明するための図であ
る。
【0024】図1において、101はキートップ、10
2は支持軸、103はキーイン認識回路、104は第1
の接点、105は第2の接点、106は形状記憶合金、
107は感圧導電性ゴム、108は操作者の指を示す。
ただし、図中のx,y,zはそれぞれx軸、y軸および
z軸を示しており、それぞれ直交している。
【0025】図1に示すように、本実施の形態1の入力
装置では、操作者の指108によって操作(キーイン)
される、すなわち、z軸と反対の方向に押し下げられる
キートップ101は、キーイン認識回路103および後
述するインターフェース回路からの一方の側の信号線が
それぞれ接続される導電性の支持軸102によって支持
される。支持軸102の他端側には、たとえばシリコン
ゴム等に微細な金属粒子を混合した周知の感圧導電性ゴ
ム107と、たとえばチタン−ニッケル合金あるいは銀
−カドミウム合金等からなる形状記憶合金106とを重
ね合わせた平板が配置される。このとき、この感圧導電
性ゴム107と形状記憶合金106とを重ね合わせた平
板の一端側を第2の接点105で固定し、他端側が支持
軸102と接するように配置する。第2の接点105に
は後述するインターフェース回路からの他方の側の信号
線が接続されている。また、感圧導電性ゴム107と形
状記憶合金106とを重ね合わせた平板を挟んだ支持軸
102の反対側には、キーイン認識回路103に接続さ
れる第1の接点104が設けられている。したがって、
本実施の形態1では、キートップ101を図1(b)に
示す状態からさらに押し下げることによって、形状記憶
合金106と第1の接点104とを接触させることによ
って、キーイン認識回路103の2つの出力が接続され
るので、その接続を検出して、キーイン認識回路103
はキーインされたことを示す信号Sを出力する。
【0026】本実施の形態1の形状記憶合金106は、
加熱されていない状態、すなわち、形状記憶合金106
に通電されていない場合の形状は、図1(a)に示すよ
うにxy平面に平行となるように配置されており、加熱
された状態では、図1(b)に示すように支持軸102
およびキートップ101をz軸方向に押し上げるように
配置される。
【0027】次に、図2に本実施の形態1の入力装置の
キーユニットの動作を説明するための図を示し、以下、
図2に基づいて、本実施の形態1の入力装置のキーユニ
ットの動作を説明する。
【0028】図2(a)に示す状態から図2(b)に示
すように、指108でキートップ101を押し下げる
と、その力が支持軸102を介して感圧導電性ゴム10
7に印可される。このとき、感圧導電性ゴム107に
は、この押し下げ力に形状記憶合金106が抗する力が
x軸方向に印可されるので、感圧導電性ゴム107は抵
抗値が急激に減少して絶縁体から導体に変化する。した
がって、電極(接点)となる支持軸102から感圧導電
性ゴム107、形状記憶合金106および第2の接点1
05を介してスキャン電流が流れ、この電流によって形
状記憶合金106にジュール熱が発生する。加熱された
形状記憶合金106は、図2(c)に示す加熱時の形状
に戻ろうとして、支持軸102およびキートップ101
を介して指108にz軸方向の力を印可する。ここで、
図示しない操作者が、図2(d)に示すように、さらに
指108を押し下げると、形状記憶合金106および感
圧導電性ゴム107は変形し、ついには、形状記憶合金
106と第1の接点104とが接触する。キーイン認識
回路103は、この形状記憶合金106と第1の接点1
04との接触、すなわち、キーイン認識回路103から
の2つの信号線の接触を検出し、そのキーに対応する信
号Sを出力する。
【0029】図2(e)はキー入力が終了し指108を
キートップ101からはなした直後の図であり、ここで
再度キーインをした場合には、形状記憶合金106はそ
の形状を図2(a)の形状に回復することなく、図2
(f)に示すように、再びジュール熱によって指108
による押し下げに抗する反力を発生する。
【0030】図3は本実施の形態1の入力装置を適用し
た携帯型の情報処理装置の概略構成を説明するための図
であり、301は入力装置、302はキーボードインタ
ーフェース回路、303はシステム本体を示す。
【0031】図3において、入力装置301は前述した
キーユニットを2次元に配列した構造となっており、キ
ーボードインターフェース回路302からキースキャン
信号が入力される。入力装置301から出力された信号
はキー認識回路103でキーインされたキーユニットに
応じた信号Sをキーボードインターフェース回路302
に出力する。キーボードインターフェース回路302
は、入力された信号Sをシステム本体303すなわち情
報処理装置本体の形式の信号に変換し、システム本体に
303に出力する。
【0032】以上説明したように、本実施の形態1の入
力装置では、指108によるキートップ101の押し下
げに抗する反力を発生する押し戻し手段として、加熱す
なわち通電されていない状態では平板状であり、加熱さ
れている状態では弓なりに反り返った形状に変形する形
状記憶合金106を用い、その一端を第2の接点105
に固定し、他端を加熱時に支持軸102の側に配置す
る。この形状記憶合金106の加熱の制御は当該形状記
憶合金106に通電する電流のON/OFFによって制
御し、そのスイッチとして、形状記憶合金106と支持
軸102との間に感圧導電性ゴム107を配置する。さ
らには、キーイン認識回路103の入力信号の接点とな
る第1の接点104を、形状記憶合金106の反り返る
側と反対の側、すなわち、支持軸102の反対の側に配
置することによって、キートップ101を指108で押
し下げることによって、感圧導電性ゴム107を介して
形状記憶合金106に電流が流れ、この電流によって発
生するジュール熱によって形状記憶合金106が熱せら
れる。熱せられた形状記憶合金106は、加熱時の形状
に戻ろうとして、支持軸102と共にキートップ101
を押し上げるので、この力が、キートップ101を押し
下げようとする力に抗する反力として操作者の指108
に感じられる。したがって、入力装置を薄型化してキー
ストロークが短くなった場合であっても、操作者は十分
なタッチ感を得ることができる。このとき、キーイン認
識回路103がキーインを検出(認識)するためには、
反力に抗してさらにキートップ101を押し下げる必要
があるので、キートップ101に触れた程度の力では、
キー入力としては検出されず、その結果として誤入力の
防止ができる。
【0033】したがって、本実施の形態1の入力装置を
携帯型の情報処理装置に適用した場合には、入力装置部
分さらに薄く構成することが可能となるので、情報処理
装置をさらに薄型化することができる。
【0034】なお、本実施の形態1においては、キーボ
ードインターフェース回路302から入力されるキース
キャン信号によって、形状記憶合金107にジュール熱
を発生させる構成としたが、これに限定されることはな
く、たとえば、電極(接点)となる支持軸102と第2
の接点105との間に電流を供給する専用の電源を設け
る構成としてもよいことは言うまでもない。
【0035】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2の入力装置のキーユニットの概略構成を説明するた
めの図であり、図5は実施の形態2の入力装置のキーユ
ニットに使用される押し戻し手段の動作を説明するため
の図である。ただし、本実施の形態2では、前述した実
施の形態1の入力装置のキーユニットの形状記憶合金1
06の形状を渦巻き状に変更したのみで他の基本的な構
成は同じとなるので、本実施の形態2では、形状記憶合
金401の形状を渦巻き状にしたことによる構成の違い
およびその効果についてのみ説明する。
【0036】図5から明らかなように、本実施の形態2
では、渦巻き状に形成した形状記憶合金401を押し戻
し手段として用い、特に、加熱されていない状態では、
図5(a)に示すように渦巻きをその延在方向から圧縮
した扁平形状とし、加熱されている状態では、図5
(b)に示すように、渦巻きがその延在方向に伸ばされ
た形状となる。
【0037】図4(a)〜図4(c)から明らかなよう
に、本実施形態2では、形状記憶合金401の底面側す
なわち幅の広い側に第2の接点105を配置し、上面側
すなわち幅の狭い側に感圧導電性ゴム107を配置する
構成となっている。また、支持軸102は、形状記憶合
金401の渦巻き中心付近に配置することによって、キ
ートップ101の押し下げに抗する反力が形状記憶合金
401の中心軸とほぼ一致するので、反力を無駄なくキ
ートップ101に伝達させる構成となっている。さらに
は、第1の接点104をも形状記憶合金401の渦巻き
中心付近に配置することによって、キーストロークを最
大としている。
【0038】次に、図4(a)〜図4(c)に基づい
て、本実施の形態2の入力装置のキーユニットの動作を
説明すると、まず、図4(a)に示すように、キートッ
プ101が押し下げられていない状態では、感圧導電性
ゴム107は絶縁体として機能しているので、形状記憶
合金401は図5に示す扁平な形状となっている。次
に、操作者が指108でキートップ101を押し下げる
と、感圧導電性ゴム107が導体に変化して形状記憶合
金401に電流が流れ、そのジュール熱によって、形状
記憶合金401が加熱される。その結果、形状記憶合金
401は図5(b)に示すように伸びた形状に戻ろうと
して、支持軸102およびキートップ101を押し上げ
るので、指108にはその押し上げようとする力が押し
下げ力に抗する反力として印加される。この反力に抗し
て指108をさらに押し下げると、形状記憶合金401
は、さらに圧縮され、感圧導電性ゴム107と第1の接
点104とが接触し、その接触がキーイン認識回路10
3で検出されて、信号Sとして出力される。
【0039】以上説明したように、本実施の形態2の入
力装置においても、前述した実施の形態1と同様の動作
を行うので、実施の形態1と同様の効果を得ることがで
きる。
【0040】(実施の形態3)図6は本発明の実施の形
態3の入力装置のキーユニットの概略構成を説明するた
めの図であり、図7は本実施の形態3の入力装置のキー
ユニットに使用される押し戻し手段の動作を説明するた
めの図である。図7において、図7(a),(b)は本
実施の形態3の形状記憶合金に側面図であり、図7
(c),(d)は斜視図である。ただし、本実施の形態
3では、前述した実施の形態1,2の入力装置のキーユ
ニットの形状記憶合金の形状をパンタグラフ状に変更し
たのみで他の基本的な構成は同じとなるので、本実施の
形態3では、形状記憶合金601の形状をパンタグラフ
状にしたことによる構成の違いおよびその効果について
のみ説明する。
【0041】図7から明らかなように、本実施の形態3
では、パンタグラフ状に形成した形状記憶合金601を
押し戻し手段として用い、特に、加熱されていない状態
では、図7(a),(c)に示すように対向する2辺を
圧縮した扁平形状とし、加熱されている状態では、図7
(b),(d)に示すように、対向する2辺の間の距離
が伸ばされた形状となる。
【0042】図6(a)および図6(b)から明らかな
ように、本実施形態3では、形状記憶合金601の対向
する2辺の内でその距離が変化する一方の辺に第2の接
点105を配置し、対向する辺に感圧導電性ゴムを配置
する構成となっている。このとき、図7(d)から明ら
かなように、第2の接点105を配置する側の辺は、そ
の中心部分に、第1の接点104を配置するための穴7
01を設けてある。
【0043】次に、図6(a)および図6(b)に基づ
いて、本実施の形態3の入力装置のキーユニットの動作
を説明すると、まず、図6(a)に示すように、キート
ップ101が押し下げられていない状態では、感圧導電
性ゴム107は絶縁体として機能しているので、形状記
憶合金601は図7(a),(c)に示す扁平な形状と
なっている。次に、操作者が指108でキートップ10
1を押し下げると、感圧導電性ゴム107が導体に変化
して形状記憶合金601に電流が流れ、そのジュール熱
によって、形状記憶合金601が加熱される。その結
果、形状記憶合金601は図7(b),(d)に示すよ
うに、対向する2辺が離れた形状に戻ろうとして、支持
軸102およびキートップ101を押し上げるので、指
108にはその押し上げようとする力が押し下げ力に抗
する反力として印加される。この反力に抗して指108
をさらに押し下げると、形状記憶合金601は、さらに
圧縮され、形状記憶合金601の感圧導電性ゴム107
を配置した側の辺と第1の接点104とが接触し、その
接触がキーイン認識回路103で検出されて、信号Sと
して出力される。
【0044】以上説明したように、本実施の形態3の入
力装置においても、前述した実施の形態1と同様の動作
を行うので、実施の形態1と同様の効果を得ることがで
きる。
【0045】(実施の形態4)図8は本発明の実施の形
態4の入力装置のキーユニットの概略構成を説明するた
めの図であり、801は保護シート、802は固定層を
示す。
【0046】図8から明らかなように、本実施の形態4
は、保護シート801をキートップとするタッチパネル
と称される入力装置に本願発明を適用したものであり、
保護シート801の面内で、キーに相当する部分の裏面
側にキーイン認識回路103およびキーボードインター
フェース回路302からの信号線が接続される第3の接
点803が配置され、該第3の接点803を挟むように
シート状の感圧導電性ゴム107が保護シート801と
貼り合わされている。感圧導電性ゴム107には、キー
に相当する部分に実施の形態1と同様の形状の形状記憶
合金106が配置されており、その一端には第2の接点
105が配置されると共に、固定層802で固定されて
いる。
【0047】次に、図8(a)〜図8(d)に基づい
て、本実施の形態4の入力装置の動作を説明すると、図
8(a)に示すように、保護シート801のキーに相当
する部分が押し下げられていない状態では、感圧導電性
ゴム107は絶縁体として機能しているので、形状記憶
合金106は保護シート801に沿う形状となってい
る。次に、操作者が図8(b)に示すように指108で
保護シート801のキーに相当する部分を押し下げる
と、感圧導電性ゴム107が導体に変化して形状記憶合
金106に電流が流れ、そのジュール熱によって、形状
記憶合金106が加熱される。その結果、形状記憶合金
106は図8(c)に示すように反り返った形状に戻ろ
うとして、保護シート801のキーに相当する部分を隆
起させようとするので、指108にはその隆起させよう
とする力が押し下げ力に抗する反力として印加される。
この反力に抗して指108をさらに押し下げると、形状
記憶合金106は、さらに変形されて、感圧導電性ゴム
107と第1の接点104とが接触し、その接触がキー
イン認識回路103で検出されて、信号Sとして出力さ
れる。
【0048】以上説明したように、本実施の形態4の入
力装置においても、前述した実施の形態1と同様の動作
を行うので、実施の形態1と同様の効果を得ることがで
きる。
【0049】ただし、キーを押し戻すための反力を発生
させる部材として、前述する実施の形態2に示す形状記
憶合金401や、実施の形態3に示す形状記憶合金を使
用可能なことはいうまでもない。
【0050】(実施の形態5)図9は本発明の実施の形
態5の入力装置のキーユニットの概略構成を説明するた
めの図であり、901は圧電振動素子、902は弾性
体、903は駆動回路、904aは上部支持軸、904
bは下部支持軸を示す。
【0051】図9に示すように、本実施の形態5のキー
ユニットにおいては、キートップ101を支持する支持
軸904は実施の形態1と同様に金属等の導電性の物質
から構成されているが、本実施の形態5においては、上
部支持軸904aと下部支持軸904bとに分かれてお
り、その間に感圧導電性ゴム107の層が形成されてい
る。この上部支持軸904aと下部支持軸904bと
は、それぞれ駆動回路に接続されている。この下部支持
軸904bの周囲を囲むように弾性体902が形成され
ており、この弾性体902の周囲に圧電振動素子901
が形成されている。この圧電振動素子901には、駆動
回路903が接続されており、駆動回路903からの駆
動信号(超音波信号)によって、圧電振動素子901が
振動するように構成されている。支持軸904のキート
ップ101と対向する側には、第1の接点104が離れ
て配置されている。このように、本実施の形態5のキー
ユニットでは、キートップ101の押し下げに抗する反
力を、超音波振動素子901、弾性体902および駆動
回路903からなる超音波モータで発生させることによ
って、操作者にタッチ感を与えている。
【0052】次に、図9に基づいて、本実施の形態5の
キーユニットの動作を説明すると、キートップ101が
押し下げられていない状態では、感圧導電性ゴム107
は絶縁体として機能しているので、上部支持軸904a
と下部支持軸904bとは非導通となっている。次に、
操作者が指108でキートップ101を押し下げると、
その圧力で感圧導電性ゴム107が導体に変化する。駆
動回路903は、この変化を検出したならば、支持軸9
04を押し上げる方向に移動させる超音波信号を超音波
振動素子901に供給する。超音波振動素子901で
は、超音波振動に応じた超音波が発生されて弾性体90
2に伝達する。この弾性体902と支持軸904とが接
する部分では、支持軸904を押し上げようとする力が
発生し支持軸904を押し上げるので、指108にはそ
の押し上げようとする力が押し下げ力に抗する反力とし
て印加される。この反力に抗して指108をさらに押し
下げると、下部支持軸904bの他端が第1の接点10
4に接触し、その接触がキーイン認識回路103で検出
されて、信号Sとして出力される。
【0053】以上説明したように、本実施の形態5の入
力装置においても、前述した実施の形態1と同様の動作
を行うので、実施の形態1と同様の効果を得ることがで
きる。
【0054】なお、本実施の形態においては、形状記憶
合金が通電されたすなわち加熱された状態で、指108
で押し下げされた支持軸102およびキートップ101
を一旦押し上げる構成としたが、これに限定されること
はなく、加熱されていない状態よりも支持軸102およ
びキートップ101が押し上げられないように構成して
もよいことはいうまでもなく、この場合にも、前述した
効果を得ることができることはいうまでもない。
【0055】また、本実施の形態においては、通電によ
って元の形状に戻る部材として、形状記憶合金を用いた
が、これに限定されることはなく、たとえば、バイメタ
ルあるいはぺんぺん草を模したバイオセンサ等を用いて
もよいことはいうまでもない。
【0056】さらには、本実施の形態においては、キー
トップの押し下げを感圧導電性ゴムで検出し通電の制御
を行う構成としたが、これに限定されることはなく、た
とえば、感圧導電性のゴムと同じ性質を有する塗料ある
いは赤外線センサと通電制御回路とから手段を用いても
よいことはいうまでもない。
【0057】さらには、キートップ自身を超音波モータ
の一部とすると共に、操作者の指を検出する手段を設
け、この手段で指を検出して超音波モータを駆動する構
成としてもよいことはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。 (1)タッチ感に優れた薄型の入力装置を提供できる。 (2)触れただけでの誤動作を防止できる。 (3)携帯型の情報処理装置の携帯性を向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の入力装置におけるキー
ユニットの概略構成を説明するための図である。
【図2】本実施の形態1の入力装置のキーユニットの動
作を説明するための図である。
【図3】本実施の形態1の入力装置を適用した携帯型の
情報処理装置の概略構成を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態2の入力装置のキーユニッ
トの概略構成を説明するための図である。
【図5】実施の形態2の入力装置のキーユニットに使用
される押し戻し手段の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態3の入力装置のキーユニッ
トの概略構成を説明するための図である。
【図7】本実施の形態3の入力装置のキーユニットに使
用される押し戻し手段の動作を説明するための図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態4の入力装置のキーユニッ
トの概略構成を説明するための図である。
【図9】本発明の実施の形態5の入力装置のキーユニッ
トの概略構成を説明するための図である。
【図10】従来の入力装置の概略構成を説明するための
図である。
【符号の説明】
101、1001…キートップ、102、1002…支
持軸、103…キーイン認識回路、104…第1の接
点、105…第2の接点、106,401,601…形
状記憶合金、107…感圧導電性ゴム、108,100
5…操作者の指、301…入力装置、302…キーボー
ドインターフェース回路、303…システム本体、70
1…穴、801…保護シート、802…固定層、901
…圧電振動素子、902…弾性体、903…駆動回路、
904a…上部支持軸、904b…下部支持軸、100
3a,1003b…電極、1003…メンブレンスイッ
チ、1004…ゴムキャップ、1006…ケース。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キートップの押し下げによってON/O
    FFを検出する接点と、前記押し下げに抗する反力を発
    生する押し戻し手段とを有するキーユニットからなる入
    力装置において、 前記押し戻し手段は、通電すると元の形状に戻る部材で
    構成し、前記押し下げを検出し、該検出出力に基づいて
    前記押し戻し手段に通電し、前記押し戻し手段が通電に
    よって元の形状に戻ろうとする反力によって、前記押し
    下げに抗する力を発生させることを特徴とする入力装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の入力装置において、 前記部材は、通電によって加熱されると元の形状に戻る
    形状記憶合金からなることを特徴とする入力装置。
  3. 【請求項3】 キートップの押し下げによってON/O
    FFを検出する接点と、前記押し下げに抗する反力を発
    生する押し戻し手段とを有するキーユニットからなる入
    力装置において、 前記押し戻し手段は、前記押し下げに抗する力を発生す
    る超音波モータで構成し、前記押し下げを検出し、該検
    出出力に基づいて前記押し戻し手段に駆動電力を供給
    し、前記押し戻し手段が発生する反力によって、前記押
    し下げに抗する力を発生させることを特徴とする入力装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の内のいずれか1項に
    移載の入力装置において、 前記検出手段は、印加される圧力によってその導電性が
    変化する感圧導電性ゴムからなることを特徴とする入力
    装置。
  5. 【請求項5】 キートップの押し下げによってON/O
    FFを検出する接点と、前記押し下げに抗する反力を発
    生する押し戻し手段とを有するキーユニットからなる入
    力装置を具備する情報処理装置において、 前記押し戻し手段は、通電すると元の形状に戻る部材で
    構成し、前記押し下げを検出し、該検出出力に基づいて
    前記押し戻し手段に通電し、前記押し戻し手段が通電に
    よって元の形状に戻ろうとする反力によって、前記押し
    下げに抗する力を発生させることを特徴とする情報処理
    装置。
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