JPH11282498A - オーディオ信号の記録装置およびオーディオ信号の記録方法 - Google Patents

オーディオ信号の記録装置およびオーディオ信号の記録方法

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JPH11282498A
JPH11282498A JP10083809A JP8380998A JPH11282498A JP H11282498 A JPH11282498 A JP H11282498A JP 10083809 A JP10083809 A JP 10083809A JP 8380998 A JP8380998 A JP 8380998A JP H11282498 A JPH11282498 A JP H11282498A
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JP
Japan
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memory
audio signal
amount
recorded
broadcast
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JP10083809A
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Yasushi Nishino
康司 西野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリの残量に応じて最適な状態でオーディ
オ信号をメモリに記録し、メモリを効率よく使用する。 【解決手段】 FM多重データ放送信号が受信、選局さ
れ、RDSデコード部5において、選局されたFM多重
データ放送に多重化されているRDSデータが取り出さ
れる。このRDSデータに基づいて、制御回路100に
おいて交通情報が放送されていると検知した場合、メモ
リコントローラ8は、制御回路100からの制御信号お
よびメモリ9のメモリ残量に応じて、メモリ9に既に記
憶されているオーディオ信号の記録ビットレートをより
低いビットレートに変換し、記録済みオーディオ信号の
データ量を少なくしたり、新たに記録するオーディオ信
号の記録ビットレートを変更することにより、メモリ9
を効率よく使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、受信し
た放送信号のうち目的とする放送番組のオーディオ信号
を半導体メモリなど記録するオーディオ信号の記録装置
および記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパにおいては、RDS(Rad
io Data System)と呼ばれるFM多重デ
ータ放送が行われている。このRDSは、左チャンネル
のオーディオ信号をL、右チャンネルのオーディオ信号
をRとすると、オーディオ信号の和信号L+R(0〜1
5kHz)、復調用パイロット信号(19kHz)、オ
ーディオ信号の差信号(23〜53kHz)に加え、5
7kHzの副搬送波を用いて、放送局や放送番組に関す
るデジタルデータの集まりを多重化して放送するもので
ある。
【0003】このRDSにおいては、例えば、交通情報
番組識別コード(TPコード)、交通情報アナウンス識
別コード(TAコード)などのデジタル情報が、前述の
ように、通常のオーディオ信号に多重化されて送信さ
れ、受信機側において検出して利用することができるよ
うにされている。ここで、TPコードは、交通情報番組
を放送する放送局か否かを示す情報であり、交通情報番
組を放送する放送局の場合には、”1“が設定されて放
送される。また、TAコードは、交通情報番組を放送し
ているか否かを示す情報であり、交通情報番組放送中
は、”1“が設定されて放送される。
【0004】交通情報番組は、通常、数十秒〜数分程度
の比較的短い番組であり、1時間に数回放送される場合
が多いが、放送時間が短いため、聞き逃すことがよくあ
る。そこで、車載用のFMラジオ受信機においては、受
信したFM放送信号のTPコードに基づいて、交通情報
番組を放送する放送局のFM放送信号を自動選局した
り、TAコードを検出することにより、交通情報番組が
放送されていることを検知し、放送されている交通情報
番組を半導体メモリに自動的に記録するようにして、最
新の交通情報番組を必要な時に聴取可能にすることが行
われている。
【0005】例えば、車載用のFMラジオ受信機に設け
られているタイマー機能を用いて、当該FMラジオ受信
機が搭載された自動車を用いて外出する時間の1時間前
に当該FMラジオ受信機に電源を投入するようにし、交
通情報番組だけを当該FMラジオ受信機に搭載された半
導体メモリに記録するようにする。そして、外出時に半
導体メモリに記録された交通情報を再生して聴取するこ
とにより、最新の道路の混雑状況などの交通情報を得
て、混雑した道路をさけるなどの対応を取ることができ
るようにされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、RDSデー
タを利用して交通情報番組のオーディオ信号が自動記録
されるFMラジオ受信機の半導体メモリは、4Mbi
t、あるいは、8Mbitの記憶容量のものが使用され
ることが多い。この場合、例えば記録ビットレートを1
6kbpsとすると、4Mbitのメモリには約4分
間、8Mbitのメモリには約8分間というように比較
的長時間のオーディオ信号が記録可能である。
【0007】前述もしたように、FMラジオ放送で放送
される交通情報番組は、数十秒から数分程度の比較的短
い番組であり、1時間に数回程度放送されるものであ
る。このため、交通情報番組が数十秒程度の短いもので
あれば、4Mbit、あるいは、8Mbitの記憶容量
のメモリには、数時間前に放送された交通情報番組から
最新に放送された交通情報番組までを記録することが可
能である。
【0008】しかし、数時間前に放送された交通情報が
必要になることはあまりなく、最新に放送された交通情
報だけで充分な場合も多い。このため、半導体メモリに
4分間分から8分間分の交通情報番組の記録が可能であ
っても、半導体メモリの記憶容量一杯に交通情報が記録
されないうちに、半導体メモリに記録された交通情報番
組を再生して聴取することが多いと考えられる。このよ
うな場合には、半導体メモリを有効に活用しているとは
言えない。
【0009】また、前述のように、半導体メモリに比較
的長時間分の交通情報番組の記録を可能にするため、半
導体メモリへの交通情報番組の記録ビットレートが比較
的に低く押さえられている場合には、メモリが効率よく
活用されないばかりか、半導体メモリに記録された交通
情報を再生して聴取する場合に、再生される交通情報の
音質が悪く、メモリに記録された交通情報を良好に聴取
することができない場合があるなど、メモリを有効に活
用できない場合もあると考えられる。
【0010】以上のことにかんがみ、この発明は、オー
ディオ信号が記録されるメモリを効率よくかつ有効に使
用するができるオーディオ信号の記録装置およびオーデ
ィオ信号の記録方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載のオーディオ信号の記録装置は、放
送信号を受信、選局して、復調する受信回路と、受信、
選局した放送信号に付加されて提供される所定の放送番
組の放送信号であることを示す情報を検出する検出手段
と、放送番組のオーディオ信号を記憶するメモリと、前
記メモリに追加記録可能なデータの量であるメモリ残量
を検出する残量検出手段と、前記受信回路により受信、
選局された放送信号が目的とする放送番組の放送信号で
あると前記検出手段により検出されたときに、目的とす
る前記放送番組のオーディオ信号を前記メモリに追加記
録するとともに、前記残量検出手段により検出された前
記メモリ残量が予め決められた量より少ないときには、
前記メモリに記録済みのオーディオ信号をデータ量が少
なくなるような状態で記録し直すようにする記録制御手
段とを備えることを特徴とする。
【0012】この請求項1に記載のオーディオ信号の記
録装置によれば、受信回路により受信、選局され、復調
された放送信号から、これに付加され提供される所定の
放送番組であることを示す情報が検出手段により検出す
るようにされる。そして、検出手段により、所定の放送
番組であることを示す情報が検出され、受信、選局され
ている放送信号が目的とする放送番組の放送信号である
と検知されたときには、その放送番組のオーディオ信号
が、記録制御手段によりメモリに追加記録される。
【0013】そして、残量検出手段により、オーディオ
信号を記録するメモリに追加記録可能なデータの量(メ
モリ残量)が検出される。この検出されたメモリ残量
が、予め決められた量より少なくなったときには、記録
制御手段により当該メモリに既に記録されているオーデ
ィオ信号が、データの量が少なくなるような状態で記録
し直すようにされるとともに、受信、選局され、復調さ
れた目的とする放送番組のオーディオ信号の追加記録が
行われる。
【0014】例えば、新たに提供されるオーディオ信号
を高品位の音質でメモリに記録し、当該メモリのメモリ
残量が少なくなったときには、高品位の音質でメモリに
記録されているオーディオ信号がその音質の品位を下
げ、データ量を低減するようにして記録し直される。
【0015】これにより、既にメモリに記録されている
オーディオ信号のデータ量が減らされ、当該メモリに新
たに提供されるオーディオ信号をさらに記録することが
できるようにされる。したがって、オーディオ信号が記
録されるメモリを効率よく使用することができる。
【0016】また、請求項2に記載のオーディオ信号の
記録装置は、請求項1に記載のオーディオ信号の記録装
置であって、前記記録制御手段は、前記残量検出手段に
より検出される前記メモリ残量が予め決められた量より
少ないときには、前記メモリに記録済みのオーディオ信
号をデータ量が少なくなるような状態で記録し直すよう
にするとともに、目的とする前記放送番組のオーディオ
信号をデータ量が少ない低品位の音質で前記メモリに追
加記録することを特徴とする。
【0017】この請求項2に記載のオーディオ信号の記
録装置によれば、オーディオ信号が記録されるメモリの
残量が予め決められた量よりも少なくなった場合に、当
該メモリに既に記録されているオーディオ信号が、例え
ば、音質の品位が下げられ、データ量が少なくなるよう
な状態で記録し直されるとともに、音質の品位を変え
て、データ量が少ない低品位の音質で新たに提供される
オーディオ信号が当該メモリに追加記録される。
【0018】これにより、メモリ残量に応じて、当該メ
モリに記録するオーディオ信号の音質を調整することに
より、メモリに記録するオーディオ信号のデータ量を調
整し、メモリを効率よく使用することができるようにさ
れる。
【0019】また、請求項3に記載のオーディオ信号の
記録装置は、請求項1に記載のオーディオ信号の記録装
置であって、前記記録制御手段は、前記残量検出手段に
より検出される前記メモリ残量が予め決められた第1の
設定量より多いときには、目的とする前記放送番組のオ
ーディオ信号を高品位の音質で前記メモリに記録し、前
記メモリ残量が、前記第1の設定量より少なく、かつ、
前記第1の設定量より少なく設定される第2の設定量よ
り多いときには、目的とする前記放送番組のオーディオ
信号を前記高品位の音質よりも音質の品位が低く、か
つ、データ量が少ない低品位の音質で前記メモリに追加
記録し、前記メモリ残量が、前記第2の設定量より少な
いときには、前記メモリに前記高品位の音質で記録済み
のオーディオ信号を音質の品位を下げ、データ量を低減
させて記録し直すようにするとともに、目的とする前記
放送番組のオーディオ信号をデータ量が少ない前記低品
位の音質で前記メモリに追加記録することを特徴とす
る。
【0020】この請求項3に記載のオーディオ信号の記
録装置によれば、オーディオ信号が記録されるメモリの
残量について、第1、第2の2つの設定量が設定され
る。第1の設定量は、第2の設定量より大きくなるよう
に設定される。そして、メモリ残量が、第1の設定量よ
り少なくなるまでは、オーディオ信号は高品位の音質で
メモリに記録される。また、メモリ残量が、第1の設定
量より少なくなった後には、高品位の音質よりも品位を
下げ、データ量が少ない低品位の音質で目的とする放送
番組のオーディオ信号がメモリに記録される。そして、
メモリ残量が第2の設定量より少なくなったときには、
高品位の音質でメモリに記録されているオーディオ信号
の音質の品位を下げ、データ量が少なくなるような状態
で記録し直される。
【0021】これにより、メモリの残量に応じて、メモ
リに記録するオーディオ信号の音質の品位を調整するこ
とにより、メモリに記録するオーディオ信号のデータ量
を調整し、メモリを効率よく使用することができる。ま
た、オーディオ信号が高音質でメモリに記録されている
場合には、そのオーディオ信号を高音質で再生し聴取す
ることができる。
【0022】また、請求項4に記載のオーディオ信号の
記録装置は、請求項1に記載のオーディオ信号の記録装
置であって、前記記録制御手段は、前記残量検出手段に
より検出される前記メモリ残量が予め決められた第1の
設定量より多いときには、目的とする前記放送番組のオ
ーディオ信号を高品位の音質で前記メモリに記録し、前
記メモリ残量が、前記第1の設定量より少なく、かつ、
前記第1の設定量より少なく設定される第2の設定量よ
り多いときには、前記メモリに前記高品位の音質で記録
済みのオーディオ信号を音質の品位を下げ、データ量を
低減させて記録し直すようにするとともに、目的とする
前記放送番組のオーディオ信号を前記高品位の音質で前
記メモリに追加記録し、前記メモリ残量が、前記第2の
設定量より少ないときには、前記メモリに前記高品位の
音質で記録済みのオーディオ信号を音質の品位を下げ、
データ量を低減させて記録し直すようにするとともに、
目的とする放送番組のオーディオ信号を前記高品位の音
質よりも音質の品位が低く、かつ、データ量が少ない低
品位の音質で前記メモリに追加記録することを特徴とす
る。
【0023】この請求項4に記載のオーディオ信号の記
録装置によれば、オーディオ信号が記録されるメモリの
メモリ残量について、第1、第2の2つの設定量が設定
される。第1の設定量は、第2の設定量より大きくなる
ように設定される。そして、メモリ残量が、第2の設定
量より少なくなるまでは、オーディオ信号は高品位の音
質でメモリに記録されていく。そして、メモリ残量が第
1の設定量より少なくなった後においては、メモリに高
品位の音質で既に記録されているオーディオ信号を音質
の品位を下げ、データ量が少なくなるような状態で記録
し直される。
【0024】そして、メモリ残量が第2の設定量より少
なくなったときには、提供されるオーディオ信号が音質
の品位を下げ、データ量が少ない低品位の音質でメモリ
に追加記録される。
【0025】これにより、高品位の音質で記録するオー
ディオ信号をより多くすることができるとともに、メモ
リの残量に応じて、メモリに記録するオーディオ信号の
音質の品位を調整することにより、メモリに記録するオ
ーディオ信号のデータ量を調整し、メモリを効率的に使
用することができる。
【0026】また、請求項5に記載のオーディオ信号の
記録装置は、請求項1、請求項2、請求項3または請求
項4に記載のオーディオ信号の記録装置であって、前記
放送信号は、データが多重化されたFMラジオ放送の放
送信号であり、前記検出手段は、前記FMラジオ放送の
放送信号に多重化されて提供される所定の放送番組の放
送信号であることを示す情報を検出するものであること
を特徴とする。
【0027】この請求項5に記載のオーディオ信号の記
録装置によれば、受信回路により受信、選局され、復調
される放送信号は、例えば、RDSと呼ばれるFM多重
データ放送である。そして、検出手段は、受信した放送
信号に多重化されている放送局や放送番組に関する情報
を検出することにより、例えば交通情報番組などの目的
の番組が受信、選局されているか否かを検知し、目的と
する放送番組が選局されているときには、その放送番組
のオーディオ信号がメモリに記録される。
【0028】これにより、FM多重データ放送の放送信
号に多重化されている情報に基づいて、例えば交通情報
番組などの目的とするFM放送番組が提供されているか
否かを検知し、目的とするFM放送番組のオーディオ信
号をメモリに記録することができる。また、メモリに記
録される目的とする放送番組のオーディオ信号は、メモ
リ残量に応じて最適な音質で記録する用にされるととも
に、オーディオ信号が記録されるメモリを効率よく使用
することができるようにされる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながらこの発明
によるオーディオ信号の記録装置およびオーディオ信号
の記録方法の一実施の形態について説明する。以下の説
明においては、RDS(Radio Data Sys
tem)と呼ばれるFM多重データ放送を受信する車載
用のラジオ受信機に、この発明を適用したものとして説
明する。
【0030】RDSは、前述もしたように、放送局や放
送番組に関するデジタルデータの集まり(RDSデー
タ)を57kHzの副搬送波を用いてFMラジオ放送信
号に多重化して放送するものであり、交通情報番組識別
コード(TPコード)や交通情報アナウンス識別コード
(TAコード)、ニュースやスポーツなどの番組の種類
を示す番組種目コード(PTYコード)などの各種のデ
ータがFMラジオ放送信号に多重化されて放送されるも
のである。
【0031】そして、以下に説明する実施の形態のラジ
オ受信機は、選局したFM多重データ放送の信号に多重
化されているRDSデータのTAコードを検出すること
により、交通情報番組が放送されていることを検知した
ときには、交通情報番組を当該ラジオ受信機に内蔵され
たメモリに自動的に追加記録する。そして、メモリに記
録された交通情報番組を必要に応じて再生し、聴取する
ことができるようにされたものである。
【0032】[第1の実施の形態]図1は、この発明の
オーディオ信号の記録装置が適用されたRDSのFM多
重データ放送を受信するこの実施の形態のラジオ受信機
を説明するためのブロック図である。
【0033】図1に示すように、この実施の形態のラジ
オ受信機は、アンテナ1、チューナ部1、中間周波増幅
回路3、復調部4、RDSデコード部5、スイッチ回路
6、A/D変換回路7、メモリコントローラ8、メモリ
9、D/A変換回路10、増幅回路11、スピーカ1
2、制御回路100を備えたものである。この実施の形
態のラジオ受信機において、メモリ9が交通情報番組の
オーディオ信号が記憶されるメモリでる。
【0034】制御回路100は、図1に示すようにCP
U101、ROM102、RAM103、ユーザインタ
ーフェース部104、I/Oポート111〜114がシ
ステムバス105を通じて接続されて形成されたマイク
ロコンピュータである。この制御回路100は、I/O
ポート111〜114を通じて各部に制御情報を供給す
ることにより、この実施の形態のラジオ受信機の各部を
制御する。
【0035】制御回路100のRAM102は、CPU
101により実行される各種のプログラムや各種の処理
で用いられるデータが記憶されたものであり、RAM1
03は、各種の処理の作業領域として用いられるもので
ある。
【0036】また、ユーザインターフェース部104に
は、電源のオン/オフキー、選局情報の入力キー、メモ
リ9に記憶されたオーディオ信号の再生キー、音量調節
つまみなど各種の操作キー、操作つまみが接続されてお
り、これら操作キーや操作つまみがユーザにより操作さ
れることにより、ユーザからの指示入力情報が、ユーザ
インターフェース部104を通じて制御回路100に提
供される。この指示入力情報に基づいて、制御回路10
0は、この実施の形態のラジオ受信機の各部を制御す
る。
【0037】また、制御回路100には、タイマー10
6が接続され、現在時刻を制御回路100に提供するこ
とができるようにされている。このタイマー106によ
り、ユーザにより設定された設定時刻と、タイマー10
6からの現在時刻とを比較し、設定時刻に、この実施の
形態のラジオ受信機の電源を自動的に投入するなどのこ
とができるようにされる。
【0038】そして、アンテナ1により受信された電波
は、チューナ部2に供給される。チューナ部2は、I/
Oポート111を通じて制御回路100から供給される
選局情報に基づいて、電波を選局し、中間周波信号に変
換して、中間周波増幅回路3に供給する。中間周波増幅
回路3は、チューナ部2からの中間周波信号を増幅処理
し、復調部4に供給する。復調部4は、選局された電波
の変調方式に応じた復調処理を行い、復調して得たオー
ディオ信号Au1を出力する。この信号Au1は、この
実施の形態のラジオ受信機においては、RDSデコード
部5、スイッチ回路6の入力端6a、A/D変換回路7
に供給される。
【0039】スイッチ6は、通常は入力端6a側に切り
換えられており、復調部4からの信号Au1を増幅回路
11に供給するようにされている。増幅回路11は、供
給された信号を増幅し、これをスピーカ12に供給す
る。これにより、スピーカ12からは、復調することに
より得られた信号Au1に応じた音声が放音される。
【0040】一方、RDSデコード部5は、復調部5か
らの信号Au1からこれに重畳されているRDSデータ
を抽出してデコードするため、帯域制限フィルタやA/
D変換回路などを備えたものである。そして、RDSデ
コード部5は、信号Au1からRDSデータ以外のオー
ディオ信号を除去した後、A/D変換を行って、RDS
データを得る。RDSデコード部5において得られたR
DSデータは、I/Oポート112を通じて制御回路1
00に供給される。
【0041】このRDSデコード部5からのRDSデー
タにより、制御回路100は、受信、選局したFMラジ
オ放送波は、交通情報番組を放送する放送局からの放送
波か否か、選局したFMラジオ放送波により交通情報番
組が放送中か否か、あるいは、放送されている番組はど
のような番組か、例えば、ニュース番組か、スポーツ番
組か、音楽番組かなどを検知することができるようにさ
れる。
【0042】そして、制御回路100は、RDSデコー
ド部5からのRDSデータの交通情報アナウンス識別コ
ード(TAコード)が”1“であり、交通情報番組の放
送が行われていることを検知したときには、I/Oポー
ト113を通じてメモリコントローラ8に制御信号を供
給し、選局したFMラジオ放送波を復調することにより
得た信号Au1をメモリ9に記録するように制御する。
この実施の形態のラジオ受信機において、メモリ9は、
例えば8Mbitの記憶容量を有するものである。
【0043】メモリコントローラ8は、制御回路100
からの制御を受けて、A/D変換回路7、D/A変換回
路10に対して、サンプリングクロック信号を供給する
とともに、メモリ9に対する書き込み制御、読み出し制
御、アドレス制御を行う。
【0044】これにより、A/D変換回路7は、メモリ
コントローラ8からのサンプリングクロック信号の供給
をうけて、復調部4からのアナログのオーディオ信号A
u1をデジタル信号DAu1に変換する。そして、メモ
リコントローラ8の書き込み制御により、A/D変換回
路7においてデジタル信号に変換された信号DAu1が
メモリ9に記録される。
【0045】このとき、メモリコントローラ8は、後述
もするように、メモリ9のメモリ残量を取得し、このメ
モリ残量に応じて、信号DAu1のメモリ9への記録ビ
ットレートを調整したり、高いビットレートで既にメモ
リ9に記録されているオーディオデータを低いビットレ
ートで記録し直すなどの処理を行う。これにより、無駄
にメモリ9に記憶領域を開けておくことなく、メモリ9
の効率的な使用を実現するようにしている。
【0046】この実施の形態においては、メモリコント
ローラ8は、A/D変換回路7においてのサンプリング
周波数を制御することにより、メモリ9への交通情報番
組のデジタルオーディオ信号DAu1の記録ビットレー
トを調整するようにしている。
【0047】そして、ユーザからのメモリ9に記憶され
た交通情報番組のデジタルオーディオ信号DAu1の再
生指示がインターフェース部104を通じて制御回路1
00に供給された場合には、制御回路100は、メモリ
コントローラ8に、メモリ9に記憶されている交通情報
番組のオーディオ信号を再生するように指示する制御信
号を供給する。また、制御回路100は、スイッチ回路
6に切り換え制御信号を供給することにより、スイッチ
回路6を入力端6b側に切り換える。
【0048】メモリコントローラ8は、制御回路100
からの再生指示に応じて、メモリ9から、これに記憶さ
れている交通情報番組のオーディオ信号を読み出し、読
み出したデジタルオーディオ信号をD/A変換回路10
に供給する。D/A変換回路10は、メモリコントロー
ラ8からのサンプリングクロック信号の供給をうけて、
デジタルオーディオ信号をアナログオーディオ信号に変
換し、これをスイッチ回路6の入力端6bに供給する。
【0049】この場合、スイッチ回路6は、前述したよ
うにユーザからの指示に応じた制御回路100の制御に
より、入力端6b側に切り換えられているので、メモリ
9から読み出され、D/A変換された交通情報番組のオ
ーディオ信号が増幅回路11に供給され、ここで増幅さ
れてスピーカ12に供給される。これにより、メモリ9
に記録された交通情報番組のオーディオ信号に応じた音
声をスピーカ12から放音して、聴取することができる
ようにされる。
【0050】なお、交通情報番組のオーディオ信号のメ
モリ9への記録は、ユーザがラジオ放送番組を聴取する
ために、この実施の形態のラジオ受信機に電源を投入し
ている場合だけでなく、制御回路100に接続されたタ
イマー106を用いて、設定した時刻から、放送される
交通情報番組のオーディオ信号をメモリ9に記録するこ
とができるようにされている。
【0051】この実施の形態のラジオ受信機は、車載用
のラジオ受信機であり、例えば、この実施の形態のラジ
オ受信機が搭載された自動車を使用して出勤する時刻の
1時間前から、放送される交通情報番組のオーディオ信
号をメモリ9に記録し、出勤時にメモリ9に記録された
交通情報を再生して聴取することができるようにされて
いる。
【0052】また、メモリ9は、ユーザの操作に応じ
て、随時に初期化することができるとともに、タイマー
を用いた交通情報番組の記録時などにおいては、メモリ
9を初期化した後に、交通情報番組の記録が開始される
など、適宜の時に初期化することができるようにされて
いる。
【0053】[オーディオ信号のメモリへの記録]この
ように、この実施の形態のラジオ受信機は、RDSデコ
ーダ部5を備え、FM多重データ放送を受信して、交通
情報番組のオーディオ信号をメモリ9に自動記録するこ
とができるようにされている。そして、以下に説明する
ように、メモリ9へのデジタルオーディオ信号のビット
レートを調整したり、高いビットレートで既にメモリ9
に記録されているデジタルオーディオ信号を低いビット
レートで記録し直すことにより、メモリ9を効率的に使
用するようにする。
【0054】すなわち、この実施の形態においては、メ
モリ9のメモリ残量について、第1、第2の2つの設定
量が予め設定される。この場合、第1の設定量よりも第
2の設定量の方が小さくなるように設定される。すなわ
ち、第1の設定量をメモリ残量50%とした場合には、
第2の設定量は、メモリ残量25%というように、第1
の設定量>第2の設定量となるようにされる。
【0055】そして、図2(A)に示すように、第1の
設定量をa%、第2の設定量をb%とし、メモリ9のメ
モリ残量が100%からa%までは、提供されるオーデ
ィオ信号Au1を高音質モードでA/D変換し、メモリ
9に記録する。この実施の形態において、高音質モード
は、サンプリング周波数が、例えば8kHzのサンプリ
ングクロック信号を用て、復調部4からのアナログオー
ディオ信号をA/D変換し、メモリ9に記録するモード
である。この実施の形態においては、オーディオ信号は
1サンプル当たり4bitで表現され、これがメモリ9
に記録される。
【0056】これにより、高音質モードでデジタルオー
ディオ信号をメモリ9に記録する場合には、4bit×
8kHz=32kbpsとなり、1秒間で32kbi
t、1分間では、約2Mbitの情報をメモリ9に記録
する。前述したように、この実施の形態において、メモ
リ9は、8Mbitの記憶容量を有しており、高音質モ
ードでオーディオ信号を記録した場合には、約4分間の
オーディオ信号を記録することができる。
【0057】そして、メモリ9のメモリ残量が、a%を
越えた場合であって、第2の設定量であるb%以下の場
合には、提供されるオーディオ信号Au1を低音質モー
ドでA/D変換してメモリ9に追加記録する。この実施
の形態において低音質モードは、サンプリング周波数が
4kHzのサンプリングクロック信号を用い、前述の高
音質モードの場合と同様に、復調部4からのアナログオ
ーディオ信号をA/D変換し、メモリ9に記録するモー
ドである。
【0058】この低音質モードでデジタルオーディオ信
号をメモリ9に記録する場合には、4bit×4kHz
=16kbpsとなり、1秒間で16kbit、1分間
では、約1Mbitの情報をメモリ9に記録する。した
がって、記憶容量が8Mbitであるメモリ9に、低音
質モードでオーディオ信号を記録した場合には、約8分
間のオーディオ信号を記録することができる。
【0059】しかし、低音質モードは、上述のようにサ
ンプリングクロック信号の周波数が、高音質モードの2
分の1である。このため、低音質モードで記録したオー
ディオ信号は、高音質モードで記録したオーディオ信号
よりもデータ量が少なく、その音質は低くなる。
【0060】このように、この実施の形態のラジオ受信
機においては、メモリ9のメモリ残量に応じて、高品位
の音質でオーディオ信号をメモリに記録する高音質モー
ドと、高音質モードより音質の品位が落ちる低音質モー
ドとを使い分けるようにしている。
【0061】そして、この実施の形態においては、メモ
リ残量がa%までは、オーディオ信号を高品位の音質で
記録することができる。例えば、メモリ9のメモリ残量
についての第1の設定量をa%=50%とし、第2の設
定量をb%=25%とすると、約2分間分のオーディオ
信号を高品位の音質でメモリ9に記録することができ、
その後、メモリ残量が25%になるまでに、2分間分の
オーディオ信号を低音質でメモリ9に記録することがで
きる。
【0062】そして、オーディオ信号Au1のメモリ9
への記録が進み、メモリ9のメモリ残量が、b%を越え
た場合には、メモリコントローラ8は、図2(B)に示
すように、低音質モードでオーディオ信号Au1のメモ
リ9への記録を行うとともに、高音質モードでメモリ9
に既に記録されているオーディオ信号を低音質モードの
ビットレートに変換する。
【0063】すなわち、32kbpsのビットレートで
記録されたオーディオ信号を16kbpsのビットレー
トで記録し直す。これにより、高音質モードで記録され
たオーディオ信号のデータ量を低減させることができ
る。
【0064】そして、図2(C)に示すように、高音質
モードで記録されたオーディオ信号をすべて低音質モー
ドの記録ビットレートで記録し直した後においては、低
音質モードでオーディオ信号Au1の記録を行う。そし
て、メモリ9の記憶容量一杯に低音質モードでオーディ
オ信号が記録された後には、古いオーディオ信号が記録
されている記録領域から順に新たなオーディオ信号を上
書きする。
【0065】そして、最終的には、最新に放送された交
通情報番組から過去に放送された交通情報番組のオーデ
ィオ信号をメモリ9の記憶容量分記録することができる
ようにされる。この実施の形態においては、低音質モー
ドで8分間分の交通情報番組のオーディオ信号をメモリ
9に記録することができる。
【0066】このように、この実施の形態のラジオ受信
機は、低音質モードで最大で8分間分の交通情報番組の
オーディオ信号をメモリ9に記憶することができるが、
メモリ残量が第1の設定量であるa%までは、高音質モ
ードで交通情報番組のオーディオ信号をメモリ9に記録
することができる。
【0067】前述したように、交通情報番組は、数十秒
から数分程度と短い場合が多い。例えば、1時間あたり
に、20秒〜30秒程度の交通情報番組が3、4回放送
されるような場合には、1時間前から随時に放送される
20秒〜30秒程度の交通情報番組を高音質モードでメ
モリ9に記録することができる。
【0068】これにより、例えば、この実施の形態のラ
ジオ受信機が搭載された自動車を用いて通勤するユーザ
の場合、当該ラジオ受信機のタイマー機能を用いて、出
勤時刻の1時間前から当該ラジオ受信機の電源を自動的
に立ち上げ、随時に放送される交通情報番組の全部を高
音質モードでメモリ9に記録することができる。この場
合、出勤時に高音質モードで記録された交通情報番組を
高品位の音質で再生して聴取することができる。
【0069】また、交通情報番組の放送時間が長くなっ
たり、交通情報番組が頻繁に放送するようにされた場合
にも、低音質モードで8分間分の交通情報番組をメモリ
9に記録することができるので、ユーザが必要とする情
報の全部を漏らすことなく記録することができる。
【0070】また、メモリ残量に応じて、高音質モード
と低音質モードとが使い分けられ、無駄にメモリに記憶
領域を残しておくこともないので、メモリを有効に活用
することができる。
【0071】次に、図3のフローチャートを用いて、こ
の実施の形態のラジオ受信機においてのメモリ9へのオ
ーディオ信号の記録時の動作について説明する。この実
施の形態において、図3に示すメモリ9へのオーディオ
信号の記録処理は、この実施の形態のラジオ受信機に、
ユーザの操作により、あるいは、タイマー機能を用いて
電源が投入された後に、制御回路100により実行され
る。
【0072】この実施の形態のラジオ受信機に電源が投
入されると、制御回路100からの選局情報に基づい
て、FM多重データ放送信号の受信、選局が行われ、選
局された信号の復調処理が行われる。この復調された信
号が増幅回路11を通じてスピーカ12に供給され、復
調された信号に応じた音声がスピーカ12から放音され
る。
【0073】なお、タイマー機能を用いて当該ラジオ受
信機の電源を投入するようにした場合には、例えば、ユ
ーザにより所定の操作が行われるまで、音声はミューテ
ィングされて、ユーザがいない場合に無駄に音声が放音
しないようにされる。
【0074】そして、この実施の形態のラジオ受信機に
電源が投入された後、RDSデコード部5において、復
調された信号に多重化されているRDSデータのデコー
ド処理が行われ、デコード結果が制御回路100に供給
される。このRDSデコード部5からの情報に基づい
て、制御回路100は、目的とする重畳データを受信し
たか否かを判断することにより、目的とする放送番組が
放送されているか否かを判断する(ステップS10
1)。
【0075】すなわち、この実施の形態においては、ス
テップS101において、目的とする重畳データである
交通情報アナウンス識別コード(以下、TAコードと略
称する)が”1“であることを検知することにより、交
通情報番組が受信、選局されていると判断する。
【0076】そして、TAコードが”1“になるまで待
ち、ステップS101の判断処理において、RDSデコ
ード部5からのTAコードが”1“であることを検知し
たときには、制御回路100は、メモリ9のメモリ残量
が第1の設定量であるa%より多いか否かを判断する
(ステップS102)。この場合、制御回路100は、
メモリコントローラ8からのメモリ9のメモリ残量を示
す情報に基づいて判断する。
【0077】ステップS102の判断処理において、メ
モリ9のメモリ残量がa%より多いと判断したときに
は、制御回路100は、メモリコントローラ8を制御し
て、復調部4からのオーディオ信号Au1を高音質モー
ドでメモリ9に記録するようにする(ステップS10
3)。
【0078】そして、制御回路100は、RDSデコー
ド部5からの情報に基づいて、目的とする重畳データで
あるTAコードの受信が終了したか否か、すなわち、こ
の実施の形態の場合には、TAコードが”0“になった
か否かを検知することにより、交通情報番組の放送が終
了したか否かを判断する(ステップS104)。
【0079】ステップS104の判断処理において、交
通情報番組の放送が終了していないと判断したときに
は、ステップS102からの処理を繰り返す。また、交
通情報番組の放送が終了したと判断したときには、ステ
ップS101からの処理を繰り返し、次に交通情報番組
が放送されるまで待ち状態となる。
【0080】また、ステップS102の判断処理におい
て、メモリ9のメモリ残量が第1の設定量であるa%以
下であると判断したときには、制御回路100は、メモ
リコントローラ8を制御して、復調部4からのオーディ
オ信号Au1を低音質モードでメモリ9に記録するよう
にする(ステップS105)。
【0081】そして、制御回路100は、メモリ9のメ
モリ残量が第2の設定量であるb%より多いか否かを判
断する(ステップS106)。このステップS106の
判断処理において、メモリ9のメモリ残量がb%以下で
あると判断したときには、高音質モードでメモリ9に既
に記録されているオーディオ信号を低音質モードのビッ
トレートで記録し直す。すなわち、ビットレートが32
kbpsで記録されているオーディオ信号のビットレー
トを16kbpsに変換する(ステップS107)。
【0082】ステップS106の判断処理において、メ
モリ9のメモリ残量がb%より多いと判断した場合、お
よび、ステップS107のビットレートの変換処理を行
った後においては、制御回路100は、RDSデコード
部5からの情報に基づいて、目的とする重畳データであ
るTAコードの受信が終了したか否か、すなわち、前述
したステップS104の判断処理と同様に、TAコード
が”0“になったか否かを検知することにより、交通情
報番組の放送が終了したか否かを判断する(ステップS
108)。
【0083】ステップS108の判断処理において、交
通情報番組の放送が終了していないと判断したときに
は、ステップS105からの処理を繰り返す。また、交
通情報番組の放送が終了したと判断したときには、ステ
ップS101からの処理を繰り返し、次に交通情報番組
が放送されるまで待ち状態となる。
【0084】このように、メモリ9のメモリ残量が、第
1の設定量であるa%までは、高音質モードでオーディ
オ信号をメモリ9に記録し、この高音質モードで記録さ
れたオーディオ信号をメモリ残量がb%になるまで維持
することができる。すなわち、メモリ残量がb%より少
なくなるまでは、高音質モードで記録されたオーディオ
信号を高音質(高品位)に再生して聴取することができ
る。
【0085】そして、メモリ9のメモリ残量がb%より
少なくなったときには、高音質モードで記録されたオー
ディオ信号を低音質モードのビットレートで記録し直す
ようにすることにより、メモリ9上に記録領域を確保
し、比較的に長時間分の交通情報番組をメモリ9に記録
することができる。
【0086】このように、この第1の実施の形態のラジ
オ受信機は、メモリ9のメモリ残量に応じて、高音質モ
ードと低音質モードとを使い分け、メモリ9に無駄に記
憶領域をあけることがないようにすることができるの
で、メモリ9を効率よく使用することができる。この場
合、交通情報番組のオーディオ信号をメモリに高音質で
記録することができ、この高音質で記録されたオーディ
オ信号のビットレートが落とされることがなかったとき
には、メモリ9に記録されたオーディオ信号を高音質で
聴取することができる。
【0087】[第2の実施の形態]次に、RDS(FM
多重データ放送)を受信する自動車に搭載されたラジオ
受信機に、この発明によるオーディオ信号の記録装置お
よびオーディオ信号の記録方法を適用した場合の第2の
実施の形態について説明する。
【0088】この第2の実施の形態のラジオ受信機は、
図1を用いて前述した第1の実施の形態のラジオ受信機
と同様に構成されたものであるが、メモリ9へのオーデ
ィオ信号の記録時の処理が第1の実施の形態とは異なる
ものである。このため、ラジオ受信機の構成についての
説明は省略し、第1の実施の形態と異なるメモリ9への
オーディオ信号の記録時の処理について説明する。
【0089】この第2の実施の形態のラジオ受信機にお
いても、前述の第1の実施の形態の場合と同様に、FM
多重データ放送信号に多重化されているRDSデータを
デコードし、TAコードが”1“である場合には、交通
情報番組放送中と判断して、選局して復調したオーディ
オ信号をメモリ9に自動記憶する。
【0090】この第2の実施の形態のラジオ受信機の場
合にも、サンプリング周波数が8kHzのサンプリング
クロック信号を用いてオーディオ信号をメモリ9に記録
する高音質モードと、サンプリング周波数が4kHzの
サンプリングクロック信号を用いてオーディオ信号をメ
モリ9に記録する低音質モードとを、メモリ9のメモリ
残量に応じて使い分けられる。
【0091】このため、この第2の実施の形態のラジオ
受信機においても、第1の実施の形態の場合と同様に、
メモリ9のメモリ残量について、第1、第2の2つの設
定量を予め設定する。この場合、第1の設定量は、第2
の設定量より多くなるようにする。
【0092】そして、第1の設定量をa%、第2の設定
量をb%とすると、この第2の実施の形態においては、
図4(A)に示すように、メモリ9のメモリ残量が第1
の設定量であるa%より多いうちは、復調部4からのオ
ーディオ信号Au1を高音質モードでメモリ9に記録す
る。
【0093】メモリ9のメモリ残量がa%以下で、か
つ、第2の設定量であるb%より多い場合には、図4
(B)に示すように、復調部4からのオーディオ信号A
u1を高音質モードでメモリ9に追加記録するととも
に、メモリ9に高音質モードで既に記録されているオー
ディオ信号を低音質モードのビットレートに変換する。
【0094】そして、メモリ9のメモリ残量が、b%以
下になったときには、図4(C)に示すように、復調部
4からのオーディオ信号Au1を低音質モードでメモリ
9に追加記録するとともに、メモリ9に高音質モードで
既に記録されているオーディオ信号を低音質モードのビ
ットレートに変換する。
【0095】このように、メモリ9に高音質モードで記
録されたオーディオ信号を除々に低音質モードのビット
レートに変換していく。そして、図4(D)に示すよう
に、最終的には、メモリ9に低音質モードで8分間分の
交通情報番組のオーディオ信号を記録することができる
ようにされる。
【0096】この第2の実施の形態に場合には、メモリ
9のメモリ残量が第2の設定量であるb%以下になるま
では、交通情報番組のオーディオ情報を高音質モードで
メモリ9に記録することができる。例えば、メモリ9の
メモリ残量についての第1の設定量であるa%=50
%、第2の設定量であるb%=25%とすると、メモリ
9に何も記録されていない状態からメモリ残量が25%
以下になるまでは、交通情報番組のオーディオ信号を高
音質モードでメモリ9に記録することができる。
【0097】しかし、この場合、メモリ残量が第1の設
定量である50%以下になったときには、メモリ9に既
に高音質モードで記録されているオーディオ信号のビッ
トレートを落すことによって、メモリ9上にオーディオ
信号の記憶領域を新たに確保するようにし、できるだけ
長い間、交通情報番組のオーディオ信号を高音質モード
で記録することができるようにしている。
【0098】そして、高音質モードでメモリ9に記録さ
れたオーディオ信号も、メモリ残量が少なくなって行く
にしたがって、高音質モードで記録されたオーディオ信
号が低音質モードと同じビットレートに変換されてデー
タ量が少なくされ、メモリ9上の記録エリアが確保され
る。したがって、メモリ9に記録される交通情報番組の
記録時間が短くなることもなく、ユーザが必要とする情
報の全部を漏らすことなく記録することができる。
【0099】次に、図5のフローチャートを用いて、こ
の第2の実施の形態のラジオ受信機においてのメモリ9
へのオーディオ信号の記録時の動作について説明する。
この実施の形態においても、図5に示すメモリ9へのオ
ーディオ信号の記録処理は、ユーザにより、あるいは、
タイマー機能によりこの第2の実施の形態のラジオ受信
機に電源が投入された後に、制御回路100により実行
される。
【0100】電源が投入されると、制御回路100から
の選局情報に基づいて、受信したFM多重データ放送こ
のとき、復調部4からのオーディオ信号Au1は、再生
されて出力だれ聴取することができるようにされる。
【0101】一方、RDSデコード部5において、復調
された信号に多重化されているRDSデータのデコード
処理が行われ、デコード結果が制御回路100に供給さ
れる。このRDSデコード部5からの情報に基づいて、
制御回路100は、目的とする重畳データを受信したか
否かを判断することにより、目的とする放送番組が放送
されているか否かを判断する(ステップS201)。
【0102】すなわち、この第2の実施の形態において
も、第1の実施の形態野場合と同様に、ステップS20
1において、目的とする重畳データである交通情報アナ
ウンス識別コードが”1“であることを検知することに
より、交通情報番組が受信、選局されていると判断す
る。
【0103】そして、TAコードが”1“になるまで待
ち、ステップS201の判断処理において、RDSデコ
ード部5からのTAコードが”1“であることを検知し
たときには、制御回路100は、メモリ9のメモリ残量
が第1の設定量であるa%より多いか否かを判断する
(ステップS202)。この場合、制御回路100は、
メモリコントローラ8からのメモリ残量を示す情報に基
づいて判断する。
【0104】ステップS202の判断処理において、メ
モリ9のメモリ残量がa%より多いと判断したときに
は、制御回路100は、メモリコントローラ8を制御し
て、復調部4からのオーディオ信号Au1を高音質モー
ドでメモリ9に記録するようにする(ステップS20
3)。
【0105】そして、制御回路100は、RDSデコー
ド部5からの情報に基づいて、目的とする重畳データで
あるTAコードの受信が終了したか否か、すなわち、こ
の実施の形態の場合には、TAコードが”0“になった
か否かを検知することにより、交通情報番組の放送が終
了したか否かを判断する(ステップS204)。
【0106】ステップS204の判断処理において、交
通情報番組の放送が終了していないと判断したときに
は、ステップS202からの処理を繰り返す。また、交
通情報番組の放送が終了したと判断したときには、ステ
ップS201からの処理を繰り返し、次に交通情報番組
が放送されるまで待ち状態となる。
【0107】また、ステップS202の判断処理におい
て、メモリ9のメモリ残量が第1の設定量であるa%以
下であると判断したときには、制御回路100は、メモ
リ9のメモリ残量は、第2の設定量であるb%より多い
か否かを判断する(ステップS205)。
【0108】ステップS205の判断処理において、メ
モリ9のメモリ残量がb%より多いと判断したときに
は、制御回路100は、メモリコントローラ8を制御し
て、復調部4からのオーディオ信号Au1を高音質モー
ドでメモリ9に記録するようにする(ステップS20
6)。
【0109】ステップS205の判断処理において、メ
モリ9のメモリ残量がb%以下であると判断したときに
は、制御回路100は、メモリコントローラ8を制御し
て、復調部4からのオーディオ信号Au1を低音質モー
ドでメモリ9に記録するようにする(ステップS20
7)。
【0110】ステップS206またはステップS207
のオーディオ信号の記録を行った後、高音質モードでメ
モリ9に既に記録されているオーディオ信号を低音質モ
ードのビットレートで記録し直す。すなわち、ビットレ
ートが32kbpsで記録されているオーディオ信号の
ビットレートを16kbpsに変換する(ステップS2
08)。
【0111】そして、制御回路100は、RDSデコー
ド部5からの情報に基づいて、目的とする重畳データで
あるTAコードの受信が終了したか否か、すなわち、前
述したステップS204の判断処理と同様に、TAコー
ドが”0“になったか否かを検知することにより、交通
情報番組の放送が終了したか否かを判断する(ステップ
S209)。
【0112】ステップS209の判断処理において、交
通情報番組の放送が終了していないと判断したときに
は、ステップS205からの処理を繰り返す。また、交
通情報番組の放送が終了したと判断したときには、ステ
ップS201からの処理を繰り返し、次に交通情報番組
が放送されるまで待ち状態となる。
【0113】このように、この第2の実施の形態に場合
には、前述もしたように、メモリ9のメモリ残量が第2
の設定量であるb%以下になるまでは、交通情報番組の
オーディオ情報を高品位の音質でメモリ9に記録するこ
とができる。したがって、より新しい交通情報番組を高
品位の音質でメモリ9に記録することができる。
【0114】また、メモリ残量が第1の設定量である5
0%以下になったときには、メモリ9に既に高音質モー
ドで記録されているオーディオ信号のビットレートを落
すことによって、メモリ9上にオーディオ信号の記憶領
域を新たに確保する。これにより、メモリ9のメモリ残
量が第2の設定量より少なくなるまでは、最新の交通情
報番組のオーディオ信号を高音質モードでメモリ9に記
録することができる。
【0115】また、高音質モードでメモリ9に記録され
たオーディオ信号も、メモリ残量が少なくなって行くに
したがって、低音質モードと同じビットレートに変換さ
れて、メモリ9上に記録エリアが確保される。これによ
り、最終的には、初めから低音質モードでメモリ9の記
憶容量一杯にオーディオ信号を記録した場合と同じだけ
の交通情報番組をメモリ9に記録することができる。
【0116】このように、この第2の実施の形態のラジ
オ受信機は、メモリ9のメモリ残量に応じて、高音質モ
ードと低音質モードとを使い分け、メモリ9に記録され
るオーディオ信号をできるだけ高音質の状態で記録する
ようにしている。そして、高音質でオーディオ信号をメ
モリ9に記録することと、メモリ9のメモリ残量が少な
くなってきたときには、高音質モードで記録したオーデ
ィオ信号を低音質モードのビットレートに変換すること
により、メモリ9を効率よく使用することができるよう
にしている。
【0117】なお、前述の第1、第2の実施の形態にお
いて、高音質モードでメモリに記録したオーディオ信号
のビットレートを低音質モードの記録ビットレートに変
換する場合には、プログラム単位、あるいは、最小ブロ
ック単位に区切って、古いものから順に変換するように
する。このようにすることにより、新しく高音質モード
で記録されたオーディオ信号を古いオーディオ信号より
先にビットレートの変換の対象とならないようにするこ
とができる。
【0118】[他の例]前述の第1、第2の実施の形態
においては、オーディオ信号を記録するメモリ9のメモ
リ残量について、第1と第2の2つの設定量を予め設定
するようにしたがこれに限るものではない。
【0119】例えば、メモリ9のメモリ残量についての
設定量を1つだけ設定する。そして、メモリ9のメモリ
残量がその設定量より多いうちは、高音質モードでオー
ディオ信号をメモリ9に記録していく。そして、メモリ
9へのオーディオ信号の記録が進み、メモリ9のメモリ
残量が当該設定量より少なくなったときには、高音質モ
ードでメモリ9に記録されたオーディオ信号を古いもの
から順にビットレートを下げて記録し直すようにする。
【0120】そして、最新のオーディオ信号、例えば、
前述の実施の形態のように最新の交通情報番組について
は、常に高音質モードでメモリに記録することにより、
最新の交通情報番組については、常に高品位の音質の音
声として再生して聴取できるようにすることができる。
そして、古くなった交通情報番組については、ビットレ
ートを落として記録し直すことにより、記録領域を確保
し、比較的長時間のオーディオ信号の記録を可能にする
ことによって、メモリを効率よく使用することができ
る。
【0121】また、このようにメモリ9のメモリ残量に
ついての設定量を1つだけ設定するようにした場合に、
メモリ9のメモリ残量が当該設定量より少なくなったと
きには、低音質モードでオーディオ信号をメモリ9に記
録するとともに、高音質モードでメモリ9に記録された
オーディオ信号を古いものから順にビットレートを下げ
て記録し直すようにしてもよい。
【0122】この場合には、メモリ9のメモリ残量に対
してより長時間分のオーディオ信号を記録することがで
きるので、高音質モードでメモリ9に記録されたオーデ
ィオ信号をビットレートを下げて記録し直す処理を余裕
をもって行うことができる。
【0123】また、別の例として、メモリ9のメモリ残
量についての設定量を3つ以上設定するとともに、オー
ディオ信号をメモリ9の記録する場合に、メモリ9のメ
モリ残量に応じて、3つ以上の異なるビットレートを使
い分けるようにすることもできる。
【0124】例えば、メモリ9のメモリ残量についての
設定量として、a%>b%>c%というように3つの設
定量を設定する。そして、メモリ残量に応じて、A(k
bps)>B(kbps)>C(kbps)というよう
に、3つのビットレートを使い分けるようにする。
【0125】このようにすることによって、メモリ9に
より長時間分のオーディオ信号を記録できるようにし、
高音質モードでメモリ9に記録されたオーディオ信号を
ビットレートを下げて記録し直す処理を無理なく行うよ
うにすることができる。
【0126】第1、第2の実施の形態、あるいは、前述
の他の例で説明したように、オーディオ信号を記録する
メモリの残量を極力少なくなるように、オーディオ信号
の記録ビットレートを調整することで、記録時間長に対
し最適な音質でオーディオ信号をメモリに記録すること
ができ、メモリを無駄無く、効率よく使用することがで
きる。
【0127】なお、前述の形態においては、メモリ9
は、8Mbitの記憶容量を有するものとして説明した
がこれに限るものではない。4Mbitや16Mbit
など、様々な記憶容量のメモリを用いることができる。
【0128】また、前述の実施の形態においては、交通
情報番組をメモリ9に自動記憶するものとして説明した
が、これに限るものではない。例えば、番組種目コード
(PTYコード)を用いて、放送されている番組の種類
を判別することにより、例えば、ニュースや天気予報、
あるいは音楽などをメモリに記憶する場合にも、この発
明を適用することができる。
【0129】情報を記憶するメモリの記憶容量を大きく
することにより、より長時間分の放送番組のメモリへの
記録が可能となるが、このような場合にもこの発明を用
いて、情報をメモリに記録することができる。
【0130】また、前述の実施の形態においては、A/
D変換回路7においてのサンプリングクロック信号のサ
ンプリング周波数を変更することにより、オーディオ信
号のビットレートを変更するようにしたが、アナログオ
ーディオ信号をA/D変換する際の量子化ビット数を変
更することによっても、メモリにオーディオ信号を記録
する際のオーディオ信号のビットレートを変えるように
することもできる。
【0131】また、メモリの記録するオーディオ信号に
ついてデータ圧縮を行って、オーディオ信号のデータ量
を少なくなるようにしてもよい。
【0132】また、メモリ9のメモリ残量に応じて、メ
モリに記録するオーディオ信号の周波数帯域を制限する
ことによって、メモリに記録するオーディオ信号のデー
タ量や音質を調整することもできる。
【0133】また、メモリに記録するオーディオ信号に
ついて、ビットレートを変換するだけでなくメモリに記
録するオーディオ信号を例えばDPCM方式で記録する
ようにするなど、メモリに記録するオーディオ信号につ
いてデータ圧縮を行うようにすることももちろんでき
る。
【0134】また、例えば、メモリコントローラの処理
速度が遅く、高音質モードでメモリ9に記録されたオー
ディオ信号をビットレートを下げて記録し直す処理に時
間がかかる場合など、オーディオ信号のメモリへの記録
と、記録済みのオーディオ信号のビットレートの変換処
理とが同時に行うことができないときには、最新の交通
情報番組を記録し終えた後に、高いビットレートで記録
した最も古い交通情報番組のオーディオ信号のビットレ
ートを変換するというように、例えば、プログラム単位
に記録とビットレートの変換処理とを交互に行うように
することもできる。
【0135】また、前述の実施の形態においては、RD
S(FM多重データ放送)を受信するラジオ受信機の場
合を例にして説明したが、ヨーロッパにおいては、AR
I(Autofahrer Rundfunk Inf
ormation)と呼ばれるFMラジオ放送による交
通情報システムが用いられている場合もある。
【0136】このARIの場合には、SK信号、DK信
号、BK信号と呼ばれる3つの信号をFMラジオ放送波
に多重化して放送し、交通情報番組を放送する放送局か
否か、交通情報を放送している最中か否かを通知すると
ともに、聴取者は、エリアを絞った交通情報番組の提供
を受けることができるようにされている。
【0137】このようなARIのSK信号、DK信号、
BK信号などを検出する検出回路を設け、交通情報番組
が放送されていることを検知したときに、交通情報番組
をメモリに記録することができるが、この場合にもこの
発明を適用することができる。
【0138】もちろん、RDSやARIに限ることな
く、放送番組についての情報が放送信号に付加されて放
送されている場合であって、その付加された情報を検出
することにより、目的の放送番組が放送されているか否
かを検知し、目的の放送番組が放送されている場合に、
その放送番組のオーディオ信号をメモリに記録する場合
にこの発明を適用することができる。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明のオーディオ信号の記録装置によれば、オーディオ
信号が記録されるメモリを効率よく使用することができ
る。
【0140】また、請求項2に記載の発明のオーディオ
信号の記録装置によれば、メモリ残量に応じて、メモリ
に記録するオーディオ信号の音質を調整することによ
り、メモリに記録するオーディオ信号のデータ量を調整
し、メモリを効率よく使用することができる。
【0141】また、請求項3に記載の発明のオーディオ
信号の記録装置によれば、メモリ残量に応じて、メモリ
に記録するオーディオ信号の音質の品位を調整すること
により、メモリに記録するオーディオ信号のデータ量を
調整し、メモリを効率よく使用することができる。ま
た、オーディオ信号が高音質でメモリに記録されている
場合には、そのオーディオ信号を高音質で再生し聴取す
ることができる。
【0142】また、請求項4に記載の発明のオーディオ
信号の記録装置によれば、高品位の音質で記録するオー
ディオ信号をより多くすることができるとともに、メモ
リの残量に応じて、メモリに記録するオーディオ信号の
音質の品位を調整することにより、メモリに記録するオ
ーディオ信号のデータ量を調整し、メモリを無駄なく使
用することができる。
【0143】また、請求項5に記載の発明のオーディオ
信号の記録装置によれば、FMラジオ放送の放送信号に
多重化されている情報に基づいて、例えば交通情報番組
などの目的とするFM放送番組が提供されているか否か
を検知し、目的とするFM放送番組のオーディオ信号を
メモリに記録することができる。また、メモリに記録さ
れる目的とする放送番組のオーディオ信号は、メモリ残
量に応じて最適な音質で記録するようにされ、オーディ
オ信号が記録されるメモリを効率よく使用することがで
きる
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるオーディオ信号の記録装置の一
実施の形態が適用されたラジオ受信機を説明するための
ブロック図である。
【図2】図1に示したラジオ受信機において行われるメ
モリへのオーディオ信号の記録時の処理を説明するため
の図である。
【図3】図1に示したラジオ受信機において行われるメ
モリへのオーディオ信号の記録時の処理を説明するため
のフローチャートである。
【図4】メモリへのオーディオ信号の記録時の処理の他
の例を説明するための図である。
【図5】メモリへのオーディオ信号の記録時の処理の他
の例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…アンテナ、2…チューナ部、3…中間周波増幅回
路、4…復調部、5…RDSデコード部、6…スイッチ
回路、7…A/D変換回路、8…メモリコントローラ、
9…メモリ、10…D/A変換回路、11…増幅回路、
12…スピーカ、100…制御回路、101…CPU、
102…ROM、103…RAM、104…ユーザイン
ターフェース、105…システムバス、106…タイマ
ー(時計回路)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放送信号を受信、選局して、復調する受信
    回路と、 受信、選局した放送信号に付加されて提供される所定の
    放送番組の放送信号であることを示す情報を検出する検
    出手段と、 放送番組のオーディオ信号を記憶するメモリと、 前記メモリに追加記録可能なデータの量であるメモリ残
    量を検出する残量検出手段と、 前記受信回路により受信、選局された放送信号が目的と
    する放送番組の放送信号であると前記検出手段により検
    出されたときに、目的とする前記放送番組のオーディオ
    信号を前記メモリに追加記録するとともに、前記残量検
    出手段により検出された前記メモリ残量が予め決められ
    た量より少ないときには、前記メモリに記録済みのオー
    ディオ信号をデータ量が少なくなるような状態で記録し
    直すようにする記録制御手段とを備えることを特徴とす
    るオーディオ信号の記録装置。
  2. 【請求項2】前記記録制御手段は、前記残量検出手段に
    より検出される前記メモリ残量が予め決められた量より
    少ないときには、前記メモリに記録済みのオーディオ信
    号をデータ量が少なくなるような状態で記録し直すよう
    にするとともに、目的とする前記放送番組のオーディオ
    信号をデータ量が少ない低品位の音質で前記メモリに追
    加記録することを特徴とする請求項1に記載のオーディ
    オ信号の記録装置。
  3. 【請求項3】前記記録制御手段は、前記残量検出手段に
    より検出される前記メモリ残量が予め決められた第1の
    設定量より多いときには、目的とする前記放送番組のオ
    ーディオ信号を高品位の音質で前記メモリに記録し、前
    記メモリ残量が、前記第1の設定量より少なく、かつ、
    前記第1の設定量より少なく設定される第2の設定量よ
    り多いときには、目的とする前記放送番組のオーディオ
    信号を前記高品位の音質よりも音質の品位が低く、か
    つ、データ量が少ない低品位の音質で前記メモリに追加
    記録し、前記メモリ残量が、前記第2の設定量より少な
    いときには、前記メモリに前記高品位の音質で記録済み
    のオーディオ信号を音質の品位を下げ、データ量を低減
    させて記録し直すようにするとともに、目的とする前記
    放送番組のオーディオ信号をデータ量が少ない前記低品
    位の音質で、前記メモリに追加記録することを特徴とす
    る請求項1に記載のオーディオ信号の記録装置。
  4. 【請求項4】前記記録制御手段は、前記残量検出手段に
    より検出される前記メモリ残量が予め決められた第1の
    設定量より多いときには、目的とする前記放送番組のオ
    ーディオ信号を高品位の音質で前記メモリに記録し、前
    記メモリ残量が、前記第1の設定量より少なく、かつ、
    前記第1の設定量より少なく設定される第2の設定量よ
    り多いときには、前記メモリに前記高品位の音質で記録
    済みのオーディオ信号を音質の品位を下げ、データ量を
    低減させて記録し直すようにするとともに、目的とする
    前記放送番組のオーディオ信号を前記高品位の音質で前
    記メモリに追加記録し、前記メモリ残量が、前記第2の
    設定量より少ないときには、前記メモリに前記高品位の
    音質で記録済みのオーディオ信号を音質の品位を下げ、
    データ量を低減させて記録し直すようにするとともに、
    目的とする放送番組のオーディオ信号を前記高品位の音
    質よりも音質の品位が低く、かつ、データ量が少ない低
    品位の音質で前記メモリに追加記録することを特徴とす
    る請求項1に記載のオーディオ信号の記録装置。
  5. 【請求項5】前記放送信号は、データが多重化されたF
    Mラジオ放送の放送信号であり、 前記検出手段は、前記FMラジオ放送の放送信号に多重
    化されて提供される所定の放送番組の放送信号であるこ
    とを示す情報を検出するものであることを特徴とする請
    求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載のオ
    ーディオ信号の記録装置。
  6. 【請求項6】放送信号を受信、選局して、復調する受信
    工程と、 前記受信工程において受信、選局した放送信号に付加さ
    れて提供される所定の放送番組の放送信号であることを
    示す情報を検出する検出工程と、 オーディオ信号を記録するメモリに追加記録可能なデー
    タの量であるメモリ残量を検出する残量検出工程と、 前記検出工程により、前記受信工程において受信、選局
    された放送信号が目的とする放送番組の放送信号である
    と検出されたときに、目的とする前記放送番組のオーデ
    ィオ信号を前記メモリに追加記録するとともに、前記残
    量検出工程において検出された前記メモリ残量が予め決
    められた量より少ないときには、前記メモリに記録済み
    のオーディオ信号をデータ量が少なくなるような状態で
    記録し直すようにする記録制御工程とを備えることを特
    徴とするオーディオ信号の記録方法。
  7. 【請求項7】前記記録制御工程は、前記残量検出工程に
    おいて検出される前記メモリ残量が予め決められた量よ
    り少ないときには、前記メモリに記録済みのオーディオ
    信号をデータ量が少なくなるような状態で記録し直すよ
    うにするとともに、目的とする前記放送番組のオーディ
    オ信号をデータ量が少ない低品位の音質で前記メモリに
    追加記録することを特徴とする請求項6に記載のオーデ
    ィオ信号の記録方法。
  8. 【請求項8】前記記録制御工程は、前記残量検出手段に
    おいて検出される前記メモリ残量が予め決められた第1
    の設定量より多いときには、目的とする前記放送番組の
    オーディオ信号を高品位の音質で前記メモリに記録し、
    前記メモリ残量が、前記第1の設定量より少なく、か
    つ、前記第1の設定量より少なく設定される第2の設定
    量より多いときには、目的とする前記放送番組のオーデ
    ィオ信号を前記高品位の音質よりも音質の品位が低く、
    かつ、データ量が少ない低品位の音質で前記メモリに追
    加記録し、前記メモリ残量が、前記第2の設定量より少
    ないときには、前記メモリに前記高品位の音質で記録済
    みのオーディオ信号を音質の品位を下げ、データ量を低
    減させて記録し直すようにするとともに、目的とする前
    記放送番組のオーディオ信号をデータ量が少ない前記低
    品位の音質で前記メモリに追加記録することを特徴とす
    る請求項6に記載のオーディオ信号の記録方法。
  9. 【請求項9】前記記録制御工程は、前記残量検出工程に
    おいて検出される前記メモリ残量が予め決められた第1
    の設定量より多いときには、目的とする前記放送番組の
    オーディオ信号を高品位の音質で前記メモリに記録し、
    前記メモリ残量が、前記第1の設定量より少なく、か
    つ、前記第1の設定量より少なく設定される第2の設定
    量より多いときには、前記メモリに前記高品位の音質で
    記録済みのオーディオ信号を音質の品位を下げ、データ
    量を低減させて記録し直すようにするとともに、目的と
    する前記放送番組のオーディオ信号を前記高品位の音質
    で前記メモリに追加記録し、前記メモリ残量が、前記第
    2の設定量より少ないときには、前記メモリに前記高品
    位の音質で記録済みのオーディオ信号を音質の品位を下
    げ、データ量を低減させて記録し直すようにするととも
    に、目的とする前記放送番組のオーディオ信号を前記高
    品位の音質よりも音質の品位が低く、かつ、データ量が
    少ない低品位の音質で前記メモリに追加記録することを
    特徴とする請求項6に記載のオーディオ信号の記録方
    法。
  10. 【請求項10】前記放送信号は、データが多重化された
    FMラジオ放送の放送信号であり、前記検出工程は、前
    記FMラジオ放送の放送信号に多重化されて提供される
    所定の放送番組の放送信号であることを示す情報を検出
    することを特徴とする請求項6、請求項7、請求項8ま
    たは請求項9に記載のオーディオ信号の記録方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002073602A1 (fr) * 2001-03-14 2002-09-19 Sanyo Electric Co., Ltd. Unite de reproduction de donnees

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002073602A1 (fr) * 2001-03-14 2002-09-19 Sanyo Electric Co., Ltd. Unite de reproduction de donnees

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