JPH11282442A - 制御信号変換装置及び方法、並びに画像処理装置 - Google Patents

制御信号変換装置及び方法、並びに画像処理装置

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JPH11282442A
JPH11282442A JP10079662A JP7966298A JPH11282442A JP H11282442 A JPH11282442 A JP H11282442A JP 10079662 A JP10079662 A JP 10079662A JP 7966298 A JP7966298 A JP 7966298A JP H11282442 A JPH11282442 A JP H11282442A
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JP
Japan
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control signal
image
graphics accelerator
memory
display
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JP10079662A
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Hideki Hara
英樹 原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数画面を制御するマルチスクリーングラフ
ィックスシステムを構成する際に、描画処理手段である
グラフィックスアクセラレータを1台で済ませ、省コス
ト、省スペースを実現する。 【解決手段】 複数(n台)のグラフィックスアクセラ
レータボード211,212,213,...,21n からの映像
信号がマルチスクリーン表示用のn台の表示装置101,
102,103,...,10n にそれぞれ送られている。1台
のグラフィックスアクセラレータ22からの画像データ
は、グラフィックスアクセラレータボード211,212,
213,...,21n の各画像用メモリ(ビデオRAM)2
1,232,233,...,23nに送られると共に、メモリ
アクセスのための制御信号が各付加回路251,252,2
3,...,25nに送られ、グラフィックスアクセラレー
タ22から指定される画像用メモリにのみメモリ制御信
号が送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御信号変換装置
及び方法、並びに画像処理装置に関し、特に、複数の表
示画面を配列して大画面を構成するマルチスクリーング
ラフィックスシステムの描画装置から各表示装置への制
御信号を変換する制御信号変換装置及び方法、並びにこ
の制御信号変換技術が適用された画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複数の表示装置の各表示画面を縦横に配
列して大画面を構成するようなマルチスクリーングラフ
ィックスシステムが従来より知られている。
【0003】図22及び図23は、このようなマルチス
クリーングラフィックスシステムの従来の概略構成の一
例を示している。
【0004】図22において、マルチスクリーンを構成
するための複数台、例えばn台の表示装置101,102,
103,...,10n には、n台のグラフィックスアクセラ
レータボード(あるいはカード)711,712,7
3,...,71n からの映像信号がそれぞれ送られてい
る。
【0005】また、図23においては、マルチスクリー
ンを構成するための上述したようなn台の表示装置10
1,102,103,...,10n には、n個のグラフィックス
アクセラレータブロック761,762,763,...,76n
からの映像信号がそれぞれ送られている。グラフィック
スアクセラレータブロック761,762,763,...,76
n は、マルチスクリーン表示用のベース基板70に取り
付けられるオプション基板あるいは回路ブロックとして
用いられるものである。
【0006】これらのグラフィックスアクセラレータボ
ード711,712,713,...,71nあるいはグラフィッ
クスアクセラレータブロック761,762,763,...,7
nは、いずれも同様な構成を有し、任意の1台のグラ
フィックスアクセラレータボード71あるいはグラフィ
ックスアクセラレータブロック76は、グラフィックス
アクセラレータ72と、画像用メモリ(例えばビデオR
AM)73と、D/Aコンバータ74とを有している。
【0007】なお、図中の参照番号に付加した添え字k
は、k台目のグラフィックスアクセラレータボード71
k あるいはグラフィックスアクセラレータブロック76
k に関連するものであることを示しており、例えばグラ
フィックスアクセラレータボード711 は、グラフィッ
クスアクセラレータ721 と、画像用メモリ731 と、
D/Aコンバータ741 とを有している。また、説明中
の添え字無しの参照番号は、任意の1台のグラフィック
スアクセラレータボード71あるいはグラフィックスア
クセラレータブロック76に関連するものであることを
示している。
【0008】このようなグラフィックスアクセラレータ
ボード71あるいはグラフィックスアクセラレータブロ
ック76において、グラフィックスアクセラレータ72
は、画像用メモリ(ビデオRAM)73に対する様々な
描画やD/Aコンバータ74の制御などを行なう。ま
た、画像用メモリ73のアドレス信号、データ信号、お
よび、コントロール信号を制御する。画像用メモリ73
は、画像データの蓄積を行ない、グラフィックスアクセ
ラレータによりそのデータが書き換えられることにな
る。画像用メモリ73として用いられるビデオRAM
(Video RAM)は、2つのアクセスポート(アクセス
の口)を持っており、1つは、グラフィックスアクセラ
レータ72がアクセスするためのポートであり、もう1
つは、D/Aコンバータ74へディジタルデータ出力を
行なうためのポートである。D/Aコンバータ74は、
画像用メモリ73内の画像データを取り込み、そのディ
ジタルデータをアナログの映像信号、例えば赤、緑、青
の映像信号に変換すると共に、水平・垂直同期信号を生
成する役割を持つ。このD/Aコンバータ74で、変
換、および、生成された信号はディスプレイ等の表示装
置10に送られ、映像として表示される。
【0009】この表示装置10を複数台用いて、例えば
図22や図23に示すようにn台の表示装置101,10
2,103,...,10n を設けて、縦横に配列することによ
って、大画面高解像度を実現するマルチスクリーングラ
フィックスシステムを構成している。また、図22、図
23中のバス16としては、例えば、PCI(Peripher
al Component Interconnect) バス、AGP(Accelera
ted Graphics Port)バス、ISA(Industrial Standa
rd Architecture)バス、EISA(ExtendedISA)バ
ス、VL-Bus(VESA Local Bus)、VMEバスなどの汎
用、および、標準のバスや、完全に専用のバスなどが考
えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来にお
いては、マルチスクリーングラフィックスシステムを実
現する際に、複数の表示装置に映像信号を送るための構
成として、グラフィックスアクセラレータ72、画像用
メモリ(ビデオRAM)73、D/Aコンバータ74を
持ったグラフィックスアクセラレータブロック76、あ
るいは、グラフィックスアクセラレータボード71を複
数装備しなければならなかった。
【0011】従って、1つの画面(スクリーン)を担当
するブロック、あるいは、ボード単位でのマルチスクリ
ーン化が必要となるため、グラフィックスシステムのコ
ストが高騰することになり、また、グラフィックス部分
のスペースも大きなものになってしまう、という欠点が
ある。
【0012】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、必要最小限のコンポーネント(部品)の
追加で済み、性能の高い回路を必要とせず、省コスト、
省スペースを実現したマルチスクリーン制御機能を備え
ることをが可能となるような制御信号変換装置及び方
法、並びに画像処理装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る制御信号変
換装置は、上述した課題を解決するために、描画処理手
段からの画像データを複数の表示手段に送って表示させ
るマルチスクリーン表示システムにおける上記描画処理
手段からの制御信号を変換して上記複数の表示手段に対
応する複数の画像メモリに送る制御信号変換装置であっ
て、上記複数の画像メモリを指定するアドレスをデコー
ドするデコード手段と、このデコード手段からの出力に
応じて、上記描画処理手段からのメモリ制御信号を上記
複数の画像メモリの内の対応する画像メモリに送る選択
手段とを有することを特徴としている。
【0014】また、本発明に係る制御信号変換方法は、
上述した課題を解決するために、描画処理手段からの画
像データを複数の表示手段に送って表示させるマルチス
クリーン表示システムにおける上記描画処理手段からの
制御信号を変換して上記複数の表示手段に対応する複数
の画像メモリに送る制御信号変換方法において、上記複
数の画像メモリを指定するアドレスをデコードするデコ
ード工程と、このデコード出力に応じて、上記描画処理
手段からのメモリ制御信号を上記複数の画像メモリの内
の対応する画像メモリに送る工程とを有することを特徴
としている。
【0015】さらに、本発明に係る画像処理装置は、上
述した課題を解決するために、マルチスクリーン表示の
ための画像データを出力する描画処理手段と、この描画
処理手段からの画像データが蓄積される複数の画像メモ
リと、この複数の画像メモリからの各画像データをそれ
ぞれ表示する複数の表示手段と、上記複数の画像メモリ
を指定するアドレスをデコードし、このデコード出力に
応じて上記描画処理手段からのメモリ制御信号を上記複
数の画像メモリの内の対応する画像メモリに送る制御信
号変換手段とを有することを特徴としている。
【0016】このような構成において、1つの制御信号
変換装置により、マルチスクリーン表示が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る制御信号変換装置及
び方法の好ましい実施の形態について、図面を参照しな
がら説明する。
【0018】図1は、本発明の実施の形態となる制御信
号変換装置が適用されるマルチスクリーングラフィック
システムの概略構成の一例を示すブロック図、図2は本
発明の実施の形態となる制御信号変換装置が適用される
マルチスクリーングラフィックシステムの概略構成の他
の例を示すブロック図である。
【0019】先ず、図1においては、マルチスクリーン
を構成するための複数台、例えばn台の表示装置101,
102,103,...,10n に、n台のグラフィックスアク
セラレータボード(あるいはカード)211,212,21
3,...,21n からの映像信号がそれぞれ送られている。
【0020】また、図2において、マルチスクリーンを
構成するための上述したようなn台の表示装置101,1
2,103,...,10n には、n個のグラフィックスアク
セラレータブロック261,262,263,...,26n から
の映像信号がそれぞれ送られ、各表示画面121〜12n
に表示される。これらのn面の表示画面121〜12
nは、縦横に配列されて大画面を構成している。グラフ
ィックスアクセラレータブロック261,262,2
3,...,26n は、マルチスクリーン表示用のベース基
板20に取り付けられるオプション基板あるいは回路ブ
ロックとして用いられるものである。
【0021】これらのグラフィックスアクセラレータボ
ード211,212,213,...,21nあるいはグラフィッ
クスアクセラレータブロック261,262,263,...,2
nは、グラフィックスアクセラレータボード211
びグラフィックスアクセラレータブロック261 が互い
に同様な構成を有し、また、グラフィックスアクセラレ
ータボード212,213,...,21n 及びグラフィックス
アクセラレータブロック262,263,...,26n がいず
れも同様な構成を有している。
【0022】グラフィックスアクセラレータボード21
1 及びグラフィックスアクセラレータブロック261
は、いずれも、描画処理手段となるグラフィックスアク
セラレータ22と、画像用メモリ(例えばビデオRA
M)23と、D/Aコンバータ24と、グラフィックス
アクセラレータ22からの制御信号を変換して画像用メ
モリ23に送る付加回路25とを有している。
【0023】また、グラフィックスアクセラレータボー
ド212,213,...,21n 及びグラフィックスアクセラ
レータブロック262,263,...,26n は、いずれも、
上記グラフィックスアクセラレータボード211 及びグ
ラフィックスアクセラレータブロック261 のグラフィ
ックスアクセラレータ22からの制御信号を変換して画
像用メモリ23に送る付加回路25と、画像用メモリ2
3と、D/Aコンバータ24とを有している。
【0024】ここで、図中の参照番号に付加した添え字
kは、k台目のグラフィックスアクセラレータボード2
k あるいはグラフィックスアクセラレータブロック2
kに関連するものであることを示しており、例えばグ
ラフィックスアクセラレータボード211 は、画像用メ
モリ231 と、D/Aコンバータ241 とを有してい
る。なお、グラフィックスアクセラレータ22は、図1
の例ではグラフィックスアクセラレータボード211
(あるいは図2の例のグラフィックスアクセラレータブ
ロック261) のみに設けられているが、共用であり、
他のグラフィックスアクセラレータボード212,2
3,...,21n (あるいはグラフィックスアクセラレー
タブロック262,263,...,26n) のいずれに設けて
もよいため、添え字を付していない。また、本明細書中
では、任意の1台のグラフィックスアクセラレータボー
ド21あるいはグラフィックスアクセラレータブロック
26に関連するものの参照番号にも添え字を付していな
い。
【0025】グラフィックスアクセラレータボード21
1 、あるいはグラフィックスアクセラレータブロック2
1 のグラフィックスアクセラレータ22は、画像用メ
モリ(例えばビデオRAM)23に対する様々な描画や
D/Aコンバータ24の制御などを行なう。また、画像
用メモリ23のアドレス信号、データ信号、および、コ
ントロール信号を制御する。画像用メモリ23は、画像
データの蓄積を行ない、グラフィックスアクセラレータ
によりそのデータが書き換えられることになる。画像用
メモリ23として用いられるビデオRAM(Video RA
M)は、2つのアクセスポート(アクセスの口)を持っ
ており、1つは、グラフィックスアクセラレータ22が
アクセスするためのポートであり、もう1つは、D/A
コンバータ24へディジタルデータ出力を行なうための
ポートである。D/Aコンバータ24は、画像用メモリ
23内の画像データを取り込み、そのディジタルデータ
をアナログの映像信号、例えば赤、緑、青の映像信号に
変換すると共に、水平・垂直同期信号を生成する役割を
持つ。このD/Aコンバータ24で、変換、および、生
成された信号はディスプレイ等の表示装置10に送ら
れ、表示画面12に映像として表示される。
【0026】この表示装置10を複数台用いて、例えば
図1や図2に示すようにn台の表示装置101,102,1
3,...,10n を設けて、縦横に配列することによっ
て、大画面高解像度を実現するマルチスクリーングラフ
ィックスシステムを構成している。また、図1、図2中
のバス16としては、例えば、PCI(Peripheral Com
ponent Interconnect) バス、AGP(Accelerated Gr
aphics Port) バス、ISA(Industrial Standard Ar
chitecture)バス、EISA(Extended ISA)バス、V
L-Bus(VESA Local Bus)、VMEバスなどの汎用、お
よび、標準のバスや完全に専用のバスなどが挙げられ
る。
【0027】これらの図1、図2に示す本発明の実施の
形態において、グラフィックスアクセラレータボード2
2,213,...,21n やグラフィックスアクセラレータ
ブロック262,263,...,26n については、従来のよ
うにそれぞれ個別のグラフィックスアクセラレータを設
けることなく、必要最小限のコンポーネント、すなわち
画像用メモリ23とD/Aコンバータ24に付加回路2
5を用いるのみの構成で済ませることにより、省コス
ト、省スペースを実現したマルチスクリーングラフィッ
クスシステムを構成している。
【0028】このような実施の形態における付加回路2
5は、グラフィックスアクセラレータボード211 又は
グラフィックスアクセラレータブロック261 のグラフ
ィックスアクセラレータ22が制御する画像用メモリ2
3の制御信号に対して挿入している。すなわち、画像用
メモリ23に対してグラフィックスアクセラレータ22
が発行するアドレスの一部を解読(デコード)して、同
じくグラフィックスアクセラレータ22から発行される
画像用メモリ(ビデオRAM)に対する制御信号を変換
する回路である。
【0029】この付加回路25は、以下の2つの機構、
すなわち、 (1)アドレスの一部を解読(デコード)し、各メモリに
対する制御信号を変換する機構 (2)全てのメモリに対して同時に発行する必要のあるア
クセスサイクルを識別する機構 より成り立つ。
【0030】これらの機構を備えた付加回路25は、グ
ラフィックスアクセラレータ22とは完全に独立した外
部回路である場合と、グラフィックスアクセラレータ2
2にその回路が含まれた内部回路である場合とが考えら
れる。
【0031】ここで、ビデオRAMに対する制御信号と
は、具体的に、 RAS*:ロウアドレスストローブ(Row Address Strobe)信
号 CAS*:カラムアドレスストローブ(Column Address Stro
be)信号 WE*:ライトイネーブル(Write Enable)信号 OE*:アウトプットイネーブル(Output Enable)信号 DSF:スペシャルファンクションイネーブル(Special Fu
nction Enable)信号 のような信号を指す。これらの制御信号の内で、アスタ
リスク(*)の記号が付加されている信号は、Low レベル
で有効(アクティブ)となることを表わしており、一般
的に負論理信号という。アスタリスク(*)の記号が付加
されていない信号は、Highレベルで有効(アクティブ)
となることを表わしており、一般的に正論理信号とい
う。
【0032】次に、マルチスクリーンの各画面(スクリ
ーン)とグラフィックスシステム内の画像用メモリ(ビ
デオRAM)との関係を示す例について、図3、図4を
参照しながら説明する。これらの図3、図4の例では、
9台の表示装置101〜109を用い、各表示装置101
〜109の9面の表示画面121〜129を縦横3×3に
並べて配列して、高解像度の大画面を構成している。
【0033】図3において、グラフィックスアクセラレ
ータ22は、各ビデオRAM(画像用メモリ)231
239に対する描画制御を行う。これらのビデオRAM
231〜239 は、マルチスクリーンを構成する9台の
表示装置101〜109の各表示画面121〜129(図
4)に対応しており、ビデオRAM231〜239に描画
された内容が表示装置101〜109の画面121〜129
に表示される。ビデオRAM231〜239は、グラフィ
ックスアクセラレータ22にとって連続するアドレス空
間に配置され、描画のための計算を行ない易くなってい
る。
【0034】図3、図4の例では、9台の表示装置10
1〜109の各表示画面121〜129が縦横3×3で9面
配置されることによって、高解像度大画面が構成されて
いるが、グラフィックスアクセラレータ22はこれらの
表示画面121〜129の配置を考慮することで、適切な
描画をビデオRAM231〜239に対して行なう。そし
て、グラフィックスアクセラレータ22と各ビデオRA
M231〜239との間に本発明の実施の形態による制御
信号の変換機構としての上記付加回路25(図1、図2
のn=9とした場合の付加回路251〜259)を設け
る。
【0035】図3におけるこの制御信号変換機構である
付加回路25は、グラフィックスアクセラレータ22が
ビデオRAM(画像用メモリ)231〜239にアクセス
するために発行するアドレスの上位4ビットを解読(デ
コード)し、ビデオRAM231〜239のどのビデオR
AMに対するアクセスなのかを判断して、その意図され
たビデオRAM、例えばk番目(1≦k≦9)のビデオ
RAM23k に対するメモリ制御信号のみを有効にす
る。
【0036】したがって、グラフィックスアクセラレー
タ22にとっては、しかるべきアクセスサイクルが意図
した例えばk番目のビデオRAM23k に対して発行さ
れることになる。ビデオRAM23k の内容を表示させ
るために、その内容を表示装置10k の前段に位置する
D/Aコンバータ(図1、図2の24k) に送り込むた
めのリードトランスファーサイクルまたはスプリットリ
ードトランスファーサイクルをグラフィックスアクセラ
レータ22が起動する場合には、そのサイクルを検出し
て、1回のリードトランスファーサイクルまたはスプリ
ットトランスファーサイクルで、全てのビデオRAM2
1〜239に対するリードトランスファーサイクルまた
はスプリットリードトランスファーサイクルになるよう
にメモリ制御信号を変換する。
【0037】このような付加回路25に関して、具体的
な例を挙げて詳述する。最初にサイクル別の制御信号変
換に関する説明を行なう。次に、ビデオRAM23への
アクセスサイクルが、単一の例えばk番目のビデオRA
M23k に対する制御信号変換なのか、全部のビデオR
AM231〜239に対する制御信号変換なのかを、サイ
クルによって判断しなければならないが、その判断を行
なうためのサイクル識別に関する説明を行なう。
【0038】この実施の形態の具体例では、 1ピクセル=8ビット(すなわち、8ビット/ピクセ
ル) 解像度:縦1024ピクセル×横1024ピクセル のような条件のグラフィックスシステムを想定してい
る。この場合の1つの表示装置に対応するビデオRAM
の容量は、 1024×1024×8ビット=8Mビット=1Mバイト(1M
Byte) となる。画像メモリ(ビデオRAM群231〜239)の
先頭アドレスを0x000000(0xは16進数表示
であることを示す。)とすると、各ビデオRAM(それ
ぞれ1MByte)の先頭アドレスとそこに描画されるイメ
ージ、および、全体の高解像度大画面との関係は、図5
のようになる。
【0039】上記グラフィックスアクセラレータ22
は、図5の表示画面121〜129にそれぞれ表示したい
イメージ131〜139を、各々のビデオRAM231
239に書き込む。例えば、上記グラフィックスアクセ
ラレータ22は、1番目の表示画面121 上に図5のイ
メージ131 のような画像(絵)を表示したいとき、ビ
デオRAM231 に対しての描画アクセス、例えば、矩
形描画や直線描画など、を行なう。この時のアクセスア
ドレスは、0x00_0000〜0x0f_ffffである。また、2番目
の表示画面122 上に図5のイメージ132 のような画
像(絵)を表示したいときは、ビデオRAM232 に対し
て描画アクセスを行ない、その時のアクセスアドレス
は、0x10_0000〜0x1f_ffffとなる。以下同様に、3番目
〜9番目の表示画面123〜129上に図5のイメージ1
3〜139のような画像(絵)を表示したいときは、ビ
デオRAM233〜239に対して描画アクセスを行な
い、その時のアクセスアドレスは、それぞれ、0x20_000
0〜0x2f_ffff、0x30_0000〜0x3f_ffff、0x40_0000〜0x4
f_ffff、0x50_0000〜0x5f_ffff、0x60_0000〜0x6f_fff
f、0x70_0000〜0x7f_ffff、0x80_0000〜0x8f_ffffとな
る。
【0040】すなわち、各ビデオRAM231〜239
それぞれ(1MByte分)をアクセスするのに必要なアド
レスのビット数は20ビット(A0〜A19) であるが、
9個のビデオRAM231〜239の内の1個を指定する
ために4ビットのアドレスが必要となり、これが上位側
に付加されて、全体で24ビット(A0〜A23) のアド
レスが必要とされる。
【0041】これらのアクセスに対して、本発明の実施
の形態による制御信号変換機構部である変換回路25
は、そのアクセスアドレスの上位4ビット(A20
23)を解読(デコード)し、グラフィックスアクセラ
レータ22が意図した例えばk番目のビデオRAM23
k に対してのみメモリ制御信号を発行、すなわちアクテ
ィブにする。その他のビデオRAMへのメモリ制御信号
は、定常状態のまま、すなわち非アクティブのままにな
るようにする。
【0042】これに対して、グラフィックスアクセラレ
ータ22が、リードトランスファーサイクルまたはスプ
リットリードトランスファーサイクルを発行した時は、
本発明の実施の形態による制御信号変換部である変換回
路25は、全てのビデオRAM231〜239に対して同
時にリードトランスファーサイクルまたはスプリットリ
ードトランスファーサイクルが起動されるようにメモリ
制御信号を発行、すなわちアクティブにする。マルチス
クリーンの各画面を構成する表示装置は同一種類のもの
なので、D/Aコンバータによって送り出される映像デ
ータやグラフィックスアクセラレータによって送り出さ
れる表示タイミング(ディスプレイタイミング)は、表
示装置101〜109に対して全て同じであり、したがっ
て、D/AコンバータにビデオRAMの内容である画像
データを送り出すためにグラフィックスアクセラレータ
が起動しなければならないリードトランスファーサイク
ルまたはスプリットリードトランスファーサイクルは、
全てのビデオRAM231〜239に対して同時に並行し
て発行することが可能であり、より効率的である。その
結果、ビデオRAM1個を1つのグラフィックスアクセ
ラレータで担当制御している従来手法とは異なり、単一
のグラフィックスアクセラレータに本発明の実施の形態
による機構を設けることで、全てのビデオRAMを効率
よく制御することができるようになる。同時に、グラフ
ィックスアクセラレータの個数を減らせることによりコ
スト削減が、そして、部品点数を減らせることによりシ
ステム自体の省スペース化が可能となるという効果も得
られる。
【0043】次に、制御信号変換の具体的な例を図6と
共に説明する。
【0044】図6の例において、グラフィックスアクセ
ラレータ22は、例えば2番目のビデオRAM232
対するアクセスサイクルにて、24ビット(A0
23) のアドレス、例えば0x11_2400 を発行してい
る。ここで、グラフィックスアクセラレータ22が、リ
ードトランスファーサイクルまたはスプリットリードト
ランスファーサイクル以外を起動した場合には、制御信
号変換部である付加回路25は、このアドレスの上位4
ビット(A20〜A23)である 0x1(16進数)を解読
(デコード)し、グラフィックスアクセラレータ22に
よって起動されたアクセスサイクルがビデオRAM23
2 に対するアクセスであることを判断する。そして、ア
ドレスの上位4ビット(A20〜A23)を受けた変換部で
ある付加回路25は、ビデオRAM232 に対するメモ
リ制御信号だけを有効に、すなわちアクティブにして、
その他のビデオRAM231 およびビデオRAM233
〜239に対するメモリ制御信号は、無効状態、すなわ
ち非アクティブ状態のままにする。グラフィックスアク
セラレータが、リードトランスファーサイクルまたはス
プリットリードトランスファーサイクルを起動した場合
には、本発明の実施の形態によるアクセスサイクル識別
部(挙動については後述)がそのサイクルを識別すること
によって、制御信号変換部は、全てのビデオRAM23
1〜239に対するメモリ制御信号を有効(アクティブ)に
する。
【0045】したがって、ビデオRAM231〜239
対するリードトランスファーアドレスは、それぞれ、0x
01_2400、0x11_2400、0x21_2400、0x31_2400、0x41_240
0、0x51_2400、0x61_2400、0x71_2400、0x81_2400とな
り、各ビデオRAMの相対的に同じ位置(アドレス)を
リードトランスファーすることになる。これは、すなわ
ち、9個のビデオRAM231〜239によって表現され
る画面の同じ位置のデータを同時に各D/Aコンバータ
に対して送り出すことになる。
【0046】次に、上述したビデオRAM231〜239
のいずれか1つを選択するための上位4ビット(A20
23)のアドレスの解読(デコード)を行なうための回路
の具体例を、以下の図7の(a)〜(e),図8の(f)〜
(i)、及び図9に示す。
【0047】図7の(a)〜(e)及び図8の(f)〜(i)に
おいては、上記画像用メモリ(ビデオRAM)23の全
体をアクセスするための24ビット(A0〜A23) のア
ドレスの内の上位4ビット(A20〜A23)のアドレスを
解読(デコード)して、アクセス対象となる1つのビデオ
RAM、例えばk番目のビデオRAM23k を選択する
ための選択信号Sk を生成する回路を示している。
【0048】例えば、図7の(a)の回路においては、上
位4ビット(A20〜A23)のアドレス信号がいずれもイ
ンバータを介してANDゲートに送られることにより、
上位4ビット(A20〜A23)が 0x0(2進数で0000)の
場合に、ANDゲートからの選択信号S1 が有効(アク
ティブ:正論理では「1」すなわちHighレベル)になっ
て、1番目のビデオRAM231 が選択される。以下同
様に、図7の(b)の回路においては、上位4ビットが 0
x1(2進数で0001)の場合に、2番目のビデオRAM2
2 の選択信号S2 が有効になり、図7の(c)の回路に
より、上位4ビットが 0x2(2進数で0010)の場合に、
3番目のビデオRAM233 の選択信号S3 が有効にな
り、図7の(d)の回路により、上位4ビットが 0x3(2
進数で0011)の場合に、4番目のビデオRAM234
選択信号S4 が有効になり、図7の(e)の回路により、
上位4ビットが 0x4(2進数で0100)の場合に、5番目
のビデオRAM235 の選択信号S5 が有効になる。ま
た、図8の(f)〜(i)も同様であり、図8の(f)では、
上位4ビットが 0x5(2進数で0101)の場合に6番目の
ビデオRAM236 の選択信号S6 が有効になり、図8
の(g)では、上位4ビットが 0x6(2進数で0110)の場
合に7番目のビデオRAM237 の選択信号S7 が有効
になり、図8の(h)では、上位4ビットが 0x7(2進数
で0111)の場合に8番目のビデオRAM238 の選択信
号S8 が有効になり、図8の(i)では、上位4ビットが
0x8(2進数で1000)の場合に9番目のビデオRAM2
9 の選択信号S9 が有効になる。
【0049】次の図9には、前述の図7の(a)〜(e)及
び図8の(f)〜(i)で示した回路を全て統合した解読
(デコード)回路全体の具体例を示している。
【0050】次に、メモリ制御信号を変換する回路の具
体例について、以下の図10及び図11を参照しながら
説明する。
【0051】図10において、リードトランスファーサ
イクルまたはスプリットリードトランスファーサイクル
以外のサイクルがグラフィックスアクセラレータによっ
て起動された場合は、解読(デコード)回路27によって
生成される9個あるビデオRAM231〜239の選択信
号S1〜S9のうち1つだけが有効(アクティブ=Highレ
ベル)になり、したがって、その選択されたビデオRA
Mへの負論理の制御信号(RAS*,CAS*,WE*,OE*) のみが
有効(アクティブ=Lowレベル) になる。リードトラン
スファーサイクルまたはスプリットリードトランスファ
ーサイクルがグラフィックスアクセラレータによって起
動された場合は、解読(デコード)回路27によって生
成されるビデオRAMの選択信号S1〜S9に関わらず、
9個全てのビデオRAM231〜239が選択され、した
がって、全てのビデオRAMへの負論理の制御信号(RA
S*,CAS*,WE*,OE*) が有効(アクティブ=Lowレベル)
になる。
【0052】このような動作を実現するため、図10に
おいては、リードトランスファーサイクルやスプリット
リードトランスファーサイクルが起動中であることを示
すような信号、例えばリードトランスファーサイクル起
動中にHighレベルになる信号RTC、あるいはスプリッ
トリードトランスファーサイクルが起動中にHighレベル
になる信号SRTCを用い、この信号RTC(あるいは
SRTC)と、上記ビデオRAM231〜239の選択信
号S1〜S9とのそれぞれNOR(否定論理和)をとり、
これらのNOR出力と、上記負論理の制御信号(RAS*,C
AS*,WE*,OE*)とのそれぞれOR(論理和)をとること
で、各ビデオRAM231〜239の制御信号CS1〜C
9を得るようにしている。
【0053】また、図11において、リードトランスフ
ァーサイクルまたは、スプリットリードトランスファー
サイクル以外のサイクルがグラフィックスアクセラレー
タによって起動された場合は、解読(デコード)回路2
7によって生成される9個あるビデオRAM231〜2
9の選択信号S1〜S9のうち1つだけが有効(アクテ
ィブ=Highレベル)になり、したがって、その選択され
たビデオRAMへの正論理の制御信号(DSF) のみが有
効(アクティブ=Highレベル)になる。リードトランス
ファーサイクルまたはスプリットリードトランスファー
サイクルがグラフィックスアクセラレータによって起動
された場合は、解読(デコード)回路によって生成され
るRAMの選択信号に関わらず、9個全てのビデオRA
M231〜239が選択され、したがって、全てのRAM
への正論理の制御信号(DSF)が有効(アクティブ=Hig
hレベル)になる。
【0054】このため図11においては、リードトラン
スファーサイクル起動中にHighレベルになる信号RTC
(あるいはスプリットリードトランスファーサイクルが
起動中にHighレベルになる信号SRTC)と、上記ビデ
オRAM231〜239の選択信号S1〜S9とのそれぞれ
OR(論理和)をとり、これらのOR出力と、上記正論
理の制御信号(DSF) とのそれぞれAND(論理積)を
とることで、各ビデオRAM231〜239の制御信号C
1〜CS9を得るようにしている。
【0055】これらの図10および図11に示す回路
が、図3や図6中の制御信号変換回路である付加回路2
5内に設けられている。
【0056】次に、上述した図10および図11に示す
ような回路を有する制御信号変換回路(図3や図6の付
加回路25に相当)に入力される信号、すなわち、上記
リードトランスファーサイクル起動中にHighレベルにな
る信号RTC、スプリットリードトランスファーサイク
ル起動中にHighレベルになる信号SRTCを作り出すた
めのサイクル識別に関する説明を行なう。
【0057】まず最初に、グラフィックスアクセラレー
タが画像用メモリ(ビデオRAM)に対して発行するメ
モリアクセスサイクルをまとめると、次の図12〜図1
9に示すように8通りのアクセスサイクルが存在する。
【0058】図12は、ページモードを含むリードサイ
クルを示し、図13は、ページモードを含むライトサイ
クルを示し、図14は、ページモードを含むブロックラ
イトサイクルを示し、図15は、ページモードを含むリ
ード・モディファイ・ライトサイクルを示している。図
16は、カラーレジスタセットサイクルを示し、図17
は、CASビフォアRASリフレッシュサイクルを示し
ている。また、図18は、リードトランスファーサイク
ルを示し、図19は、スプリットリードトランスファー
サイクルを示している。
【0059】これらの図12〜図19の中で使用されて
いる各信号は、以下の意味を表わしている。 Address:アドレス信号 Data:データ信号 RAS*:ロウアドレスストローブ(Row Address Strobe)信
号 CAS*:カラムアドレスストローブ(Column Address Stro
be)信号 WE*:ライトイネーブル(Write Enable)信号 OE*:アウトプットイネーブル(Output Enable)信号 DSF:スペシャルファンクションイネーブル(Special Fu
nction Enable)信号 ここで、アスタリスク(*)記号が付加されている信号
は、Low レベルで有効(アクティブ)となることを表わ
しており、一般的に負論理信号と言う。付加されていな
い信号はHighレベルで有効(アクティブ)となることを
表わしており、一般的に正論理信号と言う。
【0060】これらの図12〜図19に示したアクセス
サイクルの中から、上記リードトランスファーサイク
ル、スプリットリードトランスファーサイクルの2種類
のサイクルを識別する。これらの図中で示された各アク
セスサイクルにおける各制御信号の挙動を考慮すると、
リードトランスファーサイクル、スプリットリードトラ
ンスファーサイクルを識別するための条件の一例とし
て、RAS*信号がHighレベルであり、かつ、OE*信号がLow
レベルになったときに、リードトランスファーサイク
ル、スプリットリードトランスファーサイクルルが開始
し、RAS*信号がLowレベルからHighレベルになったとき
に終了する、という条件が挙げられる。
【0061】具体例として、図18の信号RTCは、リ
ードトランスファーサイクル起動中にHighレベルになる
信号を示し、図19の信号SRTCは、スプリットリー
ドトランスファーサイクル起動中にHighレベルになる信
号を示している。
【0062】したがって、本発明の実施の形態によるサ
イクル識別機構では、この条件が満たされた時点をきっ
かけにして、リードトランスファーサイクルが起動中で
あることを示す信号RTC、またはスプリットリードト
ランスファーサイクルが起動中であることを示す信号S
RTCをHighレベルにして、その後、RAS*信号がLowレ
ベル(アクティブ)からHighレベル(非アクティブ)に
なるまで同サイクルが進行していると判断し、同信号を
Highレベルに保ち続けてからLowレベルにする。これに
より、同信号は、リードトランスファーサイクル、また
はスプリットリードトランスファーサイクルが起動中で
あるときにHighレベルになる。
【0063】上記の条件を識別して、リードトランスフ
ァーサイクル、または、スプリットリードトランスファ
ーサイクルが起動中であることを示す信号を生成する簡
単な回路例を以下の図20に示す。
【0064】図20の例では、いわゆるTTL74シリ
ーズにおける7474などに代表されるDタイプフリッ
プフロップFF1,FF2 とNANDゲートのみによっ
て、リードトランスファーサイクル、またはスプリット
リードトランスファーサイクルが起動中であることを示
す信号RTC,SRTCを生成している。ここで、Dタ
イプフリップフロップFF1,FF2 に入力されている
CLK(クロック)信号は、グラフィックスアクセラレー
タなどでも使用されるような基本クロックであり、グラ
フィックスアクセラレータは、このクロックを元に各ア
クセスサイクルを作り出している。そして、ここであげ
た回路例はあくまでも一例であって、各アクセスサイク
ルのインプリメント(実装)の仕方によって、そのアク
セスサイクルの挙動が微妙に異なり、それに従って回路
例も様々に考えることが可能である。
【0065】次に、リードトランスファーサイクルとス
プリットリードトランスファーサイクルの違いを説明す
る。
【0066】図21に、VRAM(ビデオRAM)の簡
略化したブロック図を示す。この図21において、VR
AM(ビデオRAM)には、RAMポート31とシリア
ルポート32があり、前述のリードサイクル、ライトサ
イクル、ブロックライトサイクル、リードモディファイ
ライトサイクル、カラーレジスタセットサイクルは、R
AMポート31を経由してメモリ・セル・アレイ33内
のデータ、もしくは、メモリ内の各種レジスタに対して
アクセスが行われるサイクルである。これに対して、リ
ードトランスファーサイクル、スプリットリードトラン
スファーサイクルは、メモリ・セル・アレイ33内のデ
ータをトランスファー・ゲート34を経由してデータ・
レジスタ35へと送り出すためのサイクルである。そし
て、リードトランスファーサイクルとスプリットリード
トランスファーサイクルの違いは、リードトランスファ
ーサイクルでは、メモリ・セル・アレイ33内からデー
タを全カラム一度にデータ・レジスタ35に転送するの
に対して、スプリットリードトランスファーサイクルで
は、メモリ・セル・アレイ33内からデータを下位側カ
ラムと上位側カラムとに分けてデータ・レジスタ35に
転送するのである。サイクル上の違いは、 DSF信号(正
論理)が Lowレベルのままのときがリードトランスファ
ーサイクル、RAS*信号(負論理)の立ち下がり時にHigh
レベルになるときがスプリットリードトランスファーサ
イクルである。
【0067】以上のような本発明の実施の形態によれ
ば、マルチスクリーングラフィックシステムを実現する
際に、必要最小限のコンポーネント(部品)の追加で済
み、描画処理装置であるグラフィックスアクセラレータ
が1台で済み、性能の高い回路(ハードウェア)を必要と
しない。したがって、省コスト、省スペースを実現した
マルチスクリーン制御機能を備えることが可能となり、
すなわち、ショー効果やデモンストレーションを狙った
高解像度大画面グラフィックスシステムの構築が可能と
なる。
【0068】なお、本発明は上述した実施の形態のみに
限定されるものではなく、例えば、マルチスクリーンを
構成する画面数あるいは表示装置の台数は、9台に限定
されず、縦横に配列できる任意の台数の表示装置を用い
てマルチスクリーンを構成できる。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、描画処理手段からの画像データを複数の表示
手段に送って表示させるマルチスクリーン表示システム
における上記描画処理手段からの制御信号を変換して上
記複数の表示手段に対応する複数の画像メモリに送る制
御信号変換の際に、上記複数の画像メモリを指定するア
ドレスをデコードし、このデコード出力に応じて、上記
描画処理手段からのメモリ制御信号を上記複数の画像メ
モリの内の対応する画像メモリに送ることにより、1台
の描画処理装置により複数の画像メモリを必要最小限の
構成でアクセス制御でき、マルチスクリーンシステムの
コスト低減、スペース低減に貢献することができる。
【0070】また、本発明に係る画像処理装置によれ
ば、マルチスクリーン表示のための画像データを出力す
る描画処理手段と、この描画処理手段からの画像データ
が蓄積される複数の画像メモリと、この複数の画像メモ
リからの各画像データをそれぞれ表示する複数の表示手
段と、上記複数の画像メモリを指定するアドレスをデコ
ードし、このデコード出力に応じて上記描画処理手段か
らのメモリ制御信号を上記複数の画像メモリの内の対応
する画像メモリに送る制御信号変換手段とを有すること
により、1台の描画処理装置に、必要最小限の構成を追
加するだけで、省コスト、省スペースを実現したマルチ
スクリーンシステムを構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態が適用されるマルチス
クリーングラフィックスシステムの一例の概略構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明に係る実施の形態が適用されるマルチス
クリーングラフィックスシステムの他の例の概略構成を
示すブロック図である。
【図3】マルチスクリーングラフィックスシステムのグ
ラフィックスアクセラレータとビデオRAMとの関係を
説明するための図である。
【図4】マルチスクリーングラフィックスシステムの表
示画面の構成例を示す図である。
【図5】マルチスクリーングラフィックスシステムのビ
デオRAMと描画されるイメージ及び表示画面との関係
を示す図である。
【図6】制御信号変換の具体例を説明するための図であ
る。
【図7】複数のビデオRAMを選択するためのアドレス
の上位ビットのデコードを行うための回路を示す図であ
る。
【図8】複数のビデオRAMを選択するためのアドレス
の上位ビットのデコードを行うための回路を示す図であ
る。
【図9】図7及び図8に示した回路を統合した解読(デ
コード)回路全体の一例を示す図である。
【図10】メモリ制御信号を変換する回路の具体例を示
す図である。
【図11】メモリ制御信号を変換する他の回路の具体例
を示す図である。
【図12】ページモードを含むリードサイクルを示す図
である。
【図13】ページモードを含むライトサイクルを示す図
である。
【図14】ページモードを含むブロックライトサイクル
を示す図である。
【図15】ページモードを含むリード・モディファイ・
ライトサイクルを示す図である。
【図16】カラーレジスタセットサイクルを示す図であ
る。
【図17】CASビフォアRASリフレッシュサイクル
を示す図である。
【図18】リードトランスファーサイクルを示す図であ
る。
【図19】スプリットリードトランスファーサイクルを
示す図である。
【図20】リードトランスファーサイクル、スプリット
リードトランスファーサイクルが起動中であることを示
す信号を生成するための回路の一例を示す図である。
【図21】ビデオRAMの概略構成を示すブロック図で
ある。
【図22】従来のマルチスクリーングラフィックスシス
テムの一例の概略構成を示すブロック図である。
【図23】従来のマルチスクリーングラフィックスシス
テムの他の例の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 表示装置、 12 表示画面、 21 グラフィ
ックスアクセラレータボード、 22 グラフィックス
アクセラレータ、 23 画像用メモリ(ビデオRA
M)、 24 D/Aコンバータ、 25 付加回路
(制御信号変換回路)、 26 グラフィックスアクセ
ラレータブロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 描画処理手段からの画像データを複数の
    表示手段に送って表示させるマルチスクリーン表示シス
    テムにおける上記描画処理手段からの制御信号を変換し
    て上記複数の表示手段に対応する複数の画像メモリに送
    る制御信号変換装置であって、 上記複数の画像メモリを指定するアドレスをデコードす
    るデコード手段と、 このデコード手段からの出力に応じて、上記描画処理手
    段からのメモリ制御信号を上記複数の画像メモリの内の
    対応する画像メモリに送る選択手段とを有することを特
    徴とする制御信号変換装置。
  2. 【請求項2】 上記デコード手段は、上記複数の画像メ
    モリをアクセスするためのアドレスの上位アドレスをデ
    コードして各画像メモリを選択する選択信号を出力し、 上記選択手段は、上記メモリ制御信号をゲート制御して
    上記複数の画像メモリに送る構成を有し、上記選択信号
    に応じて上記複数の画像メモリの内の対応する画像メモ
    リへの制御信号のみを有効にすることを特徴とする請求
    項1記載の制御信号変換装置。
  3. 【請求項3】 上記選択手段は、上記描画処理手段が上
    記複数の画像メモリに対して発行するメモリアクセスサ
    イクルの内の全画像メモリに対するアクセスサイクルに
    応じて、上記選択信号に拘わらず上記メモリ制御信号を
    上記複数の画像メモリの全てに対して有効とすることを
    特徴とする請求項1記載の制御信号変換装置。
  4. 【請求項4】 描画処理手段からの画像データを複数の
    表示手段に送って表示させるマルチスクリーン表示シス
    テムにおける上記描画処理手段からの制御信号を変換し
    て上記複数の表示手段に対応する複数の画像メモリに送
    る制御信号変換方法において、 上記複数の画像メモリを指定するアドレスをデコードす
    るデコード工程と、 このデコード出力に応じて、上記描画処理手段からのメ
    モリ制御信号を上記複数の画像メモリの内の対応する画
    像メモリに送る工程とを有することを特徴とする制御信
    号変換方法。
  5. 【請求項5】 マルチスクリーン表示のための画像デー
    タを出力する描画処理手段と、 この描画処理手段からの画像データが蓄積される複数の
    画像メモリと、 この複数の画像メモリからの各画像データをそれぞれ表
    示する複数の表示手段と、 上記複数の画像メモリを指定するアドレスをデコード
    し、このデコード出力に応じて上記描画処理手段からの
    メモリ制御信号を上記複数の画像メモリの内の対応する
    画像メモリに送る制御信号変換手段とを有することを特
    徴とする画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004019611A1 (ja) * 2002-08-26 2004-03-04 Sony Corporation 画像信号処理装置及び方法、並びに画像信号処理システム

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