JPH11282390A - 蓄光部材を用いた表示物 - Google Patents

蓄光部材を用いた表示物

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JPH11282390A
JPH11282390A JP10013498A JP10013498A JPH11282390A JP H11282390 A JPH11282390 A JP H11282390A JP 10013498 A JP10013498 A JP 10013498A JP 10013498 A JP10013498 A JP 10013498A JP H11282390 A JPH11282390 A JP H11282390A
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JP10013498A
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Inventor
Teruo Onuma
輝雄 大沼
Masayuki Nakatani
将之 中谷
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Kimoto Co Ltd
Original Assignee
Kimoto Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09FDISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
    • G09F13/00Illuminated signs; Luminous advertising
    • G09F13/20Illuminated signs; Luminous advertising with luminescent surfaces or parts
    • G09F13/22Illuminated signs; Luminous advertising with luminescent surfaces or parts electroluminescent

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 意匠性に優れた蓄光画像を形成する表示物を
提供する。 【解決手段】 蓄光部材1の視認者側の面に、前記蓄光
部材1から発光される光の一部を透過する遮光画像を設
け、発光輝度の違いにより画像を形成する。若しくは、
蓄光部材の視認者側とは逆側の面に、前記蓄光部材から
発光される光の少なくとも一部を反射する反射画像を設
ける。若しくは、蓄光部材の視認者側の面に、前記蓄光
部材から発光される光の一部を透過する遮光画像を設
け、前記蓄光部材の視認者側とは逆側の面に、前記蓄光
部材から発光される光の少なくとも一部を反射する反射
画像を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内や屋外におい
て用いられる案内板や広告看板などの表示物に関し、蓄
光部材を用いた表示物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、蓄光部材の発光により画像を
形成する表示物として、基材上に蓄光性を有する画像を
直接設けたもの、基材表面が一様に蓄光性を有する蓄光
部材の不要箇所を隠蔽することにより蓄光画像を形成し
たものなどが知られている。
【0003】しかし、これら表示物は夜間の発光時にお
いて、「光る」か「光らない」かの二者択一でしかない
ものであった。即ち、画像部は一様の輝度をもって発光
するのみで、極めて単純な蓄光画像しか形成することが
できず、意匠性に極めて劣るものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題を
解決すべく、夜間の発光時において、意匠性に優れた蓄
光画像を形成する表示物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究した結果、蓄光部材上に部分的な
発光輝度の違いを生じさせることにより、意匠性に優れ
た蓄光画像を形成し得ることを見い出し、本発明を完成
するに至った。
【0006】即ち、本発明の表示物は、蓄光部材の視認
者側の面に、前記蓄光部材から発光される光の一部を透
過する遮光画像を設けたことを特徴とするものである。
【0007】若しくは、蓄光部材の視認者側とは逆側の
面に、前記蓄光部材から発光される光の少なくとも一部
を反射する反射画像を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0008】好ましくは、蓄光部材の視認者側の面に、
前記蓄光部材から発光される光の一部を透過する遮光画
像を設け、前記蓄光部材の視認者側とは逆側の面に、前
記蓄光部材から発光される光の少なくとも一部を反射す
る反射画像を設けたことを特徴とするものである。
【0009】更に好ましくは、前記遮光画像が光透過率
の異なる複数の文字、図形等からなることを特徴とする
ものである。
【0010】または、前記反射画像が光反射率の異なる
複数の文字、図形等からなることを特徴とするものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の表示物について具
体的に説明する。
【0012】蓄光部材は蓄光性を有するものであれば特
に限定されるものではないが、作業性に優れるシート状
のものであることが好ましい。
【0013】シート状のものとしては、蓄光顔料を練り
込んで成形したアクリル、塩化ビニルなどの樹脂板、若
しくはガラス、紙類、プラスチックフィルムなどの基材
上に蓄光塗料を塗布し、蓄光層を形成したものなどがあ
げられる。その中でも経済性の観点から基材上に蓄光層
を形成したものが好適に使用され、更にその中でも作業
性、蓄光塗料の塗布性の観点から、プラスチックフィル
ムを基材としたものがより好適に使用される。
【0014】プラスチックフィルムとしては、ポリエス
テル、ポリカーボネート、トリアセチルセルロース、ポ
リ塩化ビニル、アクリル、ポリスチレン、ポリアミド、
ポリイミド、ポリスチレン、ポリプロピレンなどの各種
プラスチックフィルムがあげられる。
【0015】蓄光塗料は、蓄光層を構成するバインダ中
に蓄光顔料を分散させた分散体が使用される。
【0016】バインダとしては、セルロース、ニトロセ
ルロース、アセチルセルロース、タンパク質、デンプン
などの天然高分子化合物、酢酸ビニル、ポリエステル、
ポリウレタン、ポリアミド、ポリスチレン、アクリルな
どの合成高分子化合物、パラフィン、ワックスなどの固
体油脂類などがあげられる。
【0017】蓄光顔料は外部からの刺激によって励起
し、長時間発光する顔料で、CaS:Bi、ZnS:C
u、ZnCdS:Cuなどの硫化物蛍光体、SrAl2
4、CaAl24、BaAl24などのアルミン酸化
物蛍光体などがあげられ、これらのうちの1種または2
種以上を混合して使用する。
【0018】蓄光塗料中の蓄光顔料の添加量は、塗料を
構成するバインダに対し10〜300重量%であること
が好ましい。10重量%未満では十分な蓄光性を有する
ことができず、300重量%を超過すると、プラスチッ
クフィルムへの定着性が悪化するので好ましくない。
【0019】蓄光層の厚さは、10〜400μmである
ことが好ましい。10μm未満とすると十分な蓄光性を
有することができず、400μmより厚くしても既に発
光が飽和状態となっており、経済上適当でないからであ
る。但し、後述する反射画像により画像の発光輝度に違
いを生じさせる場合には、蓄光層の厚さは200μm以
下であることが好ましい。200μmより厚い場合に
は、発光の飽和との関係から反射光を100%利用する
ことができず、コントラストに差が生じにくいからであ
る。
【0020】なお、蓄光部材上には、以下に詳述する遮
光画像及び反射画像を形成することを目的として、蓄光
部材の発光を特別害しない範囲で画像形成層を設けても
よい。蓄光部材が基材上に蓄光層を有するものである場
合には、基材と蓄光層との間、または基材の蓄光層とは
反対側の面に画像形成層を設けてもよい。
【0021】また、表示物作製後に所望の場所に貼着す
ることを目的として、蓄光部材の一方の面に粘着層を設
けてもよい。
【0022】遮光画像は、蓄光部材の視認者側の面に形
成されるものであり、蓄光部材から発光される光を遮光
する性能を有する必要があるが、完全遮光するものでは
なく、一部を遮光する性能、言い換えれば、一部を透過
する性能を有するものとする。従って、夜間の発光時に
おいては、遮光画像が設けられた部分は、蓄光部材の発
光が一部遮光されるため、非遮光画像部分に比べ発光輝
度が低下し、その発光輝度の違いにより蓄光画像が形成
される。例えば、図1に示すように、蓄光部材の視認者
側に遮光画像「☆」が形成されている場合には、夜間の
発光時においては、「☆」部分の発光輝度がその周辺に
比べ低くなり、「☆」よりなる画像を形成することがで
きる。
【0023】遮光の態様は、蓄光部材の発光波長の全域
を一定の割合で遮光するものであってもよいし、発光波
長のうち一部波長域のみを遮光するものであってもよ
い。前者のような場合は、蓄光画像の色相を変えること
なく発光輝度のみを低下させ、後者のような場合は、蓄
光画像の発光輝度を低下させるのみならず、発光色にも
違いを生じさせることができる。例えば、発光波長が4
50〜600nm、発光色が黄緑色である蓄光部材上
に、550nm以上の光を遮光する遮光画像を設ければ
黄緑色の背景の中に青っぽい蓄光画像が観察され、50
0nm以下の光を遮光する遮光画像を設ければ黄緑色の
背景の中に黄っぽい蓄光画像が観察される。また、発光
波長が可視光全域に渡るものであり、白色光である場合
には、遮光画像で遮光する波長域を調整することによ
り、白色の背景の中に所望の発光色を示す蓄光画像を得
ることができる。
【0024】なお、ここでいう「視認者側の面」とは、
文字どおり視認者側から見ることができる蓄光部材の面
のことをいうものである。従って、両面から視認可能で
ある場合には、どちらの面も「視認者側の面」になり得
るものとする。但し、蓄光部材が透明基材上に蓄光層を
有するものである場合において、透明基材側から画像を
観察する場合には、透明基材の蓄光層を有さない側の面
に加え、透明基材と蓄光層との間の面をも含む概念とす
る。例えば、図4に示すように、プラスチックフィルム
11上に遮光画像2を設けた後に蓄光層12を積層した
ものであってもよい。
【0025】かかる性質を有する遮光画像は、印刷機に
よる印刷によってでも良いが、好ましくは製版を必要と
しない、インクジェットプリンタ、レーザービームプリ
ンタ、PPC複写機、昇華熱転写プリンタ、溶融熱転写
プリンタなどの出力機による印刷、複写、転写、若しく
は蒸着機による蒸着などの手段により形成される。
【0026】また、遮光画像が光透過率の異なる複数の
文字、図形等からなる場合には、少なくとも3種類以上
のコントラストを得ることができる。例えば、図2に示
すように、蓄光部材上に、光透過率が比較的高い画像
「○」および光透過率が比較的低い画像「△」を設けた
場合には、夜間の発光時においては、「○」部分は比較
的高い発光輝度を示し、「△」部分は比較的低い発光輝
度を示し、最も高い発光輝度を有する非遮光画像部分を
加え、3種類のコントラストを有する蓄光画像を得るこ
とができる。なお、本発明でいう「光透過率」とは、蓄
光部材の発光波長域の光の光透過率をいうものとする。
【0027】出力機による印刷などにより遮光画像の光
透過率に違いを持たせる手段としては、コンピュータを
利用してインクの塗布量を調整し、文字あるいは図形ご
との画像濃度に違いを持たせたり、使用するインクの色
を変更し、文字あるいは図形ごとの色相に違いを持たせ
たりなどし、当該コンピュータに接続された出力機を使
用することにより容易に達成することができる。
【0028】蒸着装置による蒸着により遮光画像の光透
過率に違いを持たせる手段としては、蒸着膜の膜厚を制
御するなどして、いわゆるハーフ蒸着膜を設けることで
容易に達成することができる。ハーフ蒸着膜とは、例え
ば、約60%の光反射率を有する一方、約40%の光透
過率を有するように、反射と透過の双方の性能を備えた
ものである。蒸着に使用される金属は特に制限されるこ
となく、アルミニウム若しくは金などの純金属、または
それらの合金などが使用される。また、使用する金属の
種類を変更することによっても、光透過率に違いを持た
せることができる。
【0029】反射画像は蓄光部材の視認者側とは逆側の
面に形成されるものであり、蓄光部材から発光される光
を視認者側に効率よく反射し、画像部の発光輝度を向上
させる役割を有するものである。従って、図3に示すよ
うに、視認者側とは逆側の面に反射画像「☆」が形成さ
れている場合には、夜間の発光時においては、逆側の面
の反射画像「☆」に対応する表面部分の発光輝度がその
周辺に比べ高くなり、「☆」よりなる画像を形成するこ
とができる。
【0030】反射の態様は、蓄光部材の発光波長の全域
を一定の割合で反射するものであってもよいし、発光波
長のうち一部波長域を反射するものであってもよい。但
し、蓄光部材から直接発光される光の影響を受けるた
め、遮光画像を設けた場合と異なり、反射する波長域を
調整して発光色に明確な違いを生じさせることは難し
い。
【0031】なお、ここでいう「視認者側とは逆側の
面」とは、文字どおり視認者側から見ることのできる蓄
光部材の面とは逆側の面のことをいうものである。従っ
て、両面から視認可能である場合には、どちらの面も
「視認者側とは逆側の面」になり得るものとする。但
し、蓄光部材が透明基材上に蓄光層を有するものである
場合において、蓄光層側から画像を観察する場合には、
透明基材の蓄光層を有さない側の面に加え、基材と蓄光
層との間の面をも含む概念とする。例えば、図5に示す
ように、プラスチックフィルム11上に反射画像3を設
けた後に蓄光層12を積層したものであってもよい。
【0032】かかる性質を有する反射画像は、印刷機に
よる印刷によってでも良いが、好ましくは製版を必要と
しない、インクジェットプリンタ、レーザービームプリ
ンタ、PPC複写機、昇華熱転写プリンタ、溶融熱転写
プリンタなどの出力機による印刷、複写、転写、若しく
は蒸着装置による蒸着などの手段により形成される。
【0033】また、反射画像が光反射率の異なる複数の
文字、図形等から成る場合には、遮光画像の光透過率に
違いを持たせた場合と同様、少なくとも3種類以上のコ
ントラストを有する蓄光画像を得ることができる。例え
ば、蓄光部材の視認者側とは逆側の面に、光反射率が比
較的高い「◇」および光反射率が比較的低い「□」から
なる反射画像を設けた場合、夜間の発光時においては、
図6に示すように、「◇」部分、「□」部分、非反射画
像部分の順に高い発光輝度を有し、3種類のコントラス
トを有する蓄光画像を得ることができる。なお、本発明
でいう「光反射率」とは、蓄光部材の発光波長域の光の
光反射率をいうものとする。
【0034】反射画像の光反射率に違いを持たせる手段
としては、遮光画像の光透過率に違いを持たせる手段と
同様に、コンピュータを利用し、インクの塗布量を文字
あるいは図形ごとに調節したり、使用するインクの色を
文字あるいは図形ごとに変更する方法のほか、蒸着膜の
膜厚を制御し、いわゆるハーフ蒸着膜を設けること、蒸
着に使用する金属の種類を変更することなどにより容易
に達成することができる。
【0035】本発明の表示物は以上のような構成を採用
することにより、夜間の発光時においては、発光輝度の
違いにより、極めて意匠性に優れた蓄光画像を形成する
ことができる。
【0036】特に、遮光画像と反射画像を組み合わせれ
ば、遮光画像のみ、あるいは反射画像のみでは成し得な
い、発光輝度が低下した画像と発光輝度が上昇した画像
を同時に形成することができる。例えば、図7に示すよ
うに、蓄光部材の視認者側の面に遮光画像「○」を設
け、蓄光部材の視認者側とは逆側の面に反射画像「☆」
を設けた場合、夜間の発光時においては、蓄光部材1の
発光輝度に比べ発光輝度が低下した画像「○」と発光輝
度が上昇した「☆」よりなる画像を同時に形成すること
ができる。
【0037】更に、視認する面ごとに発光輝度の異なっ
た画像を形成することもできる。例えば、蓄光部材の一
方の面に光透過率50%(光反射率50%)のハーフ蒸
着膜「T」を設け、他方の面に光透過率30%(光反射
率70%)のハーフ蒸着膜「H」を設けた場合、夜間の
発光時においては、それぞれの面で発光輝度の異なった
画像が形成される。図8は、ハーフ蒸着膜「T」側から
観察した画像であるが、ハーフ蒸着膜「T」が遮光画像
の役割を果たし、当該部分の発光輝度が低下している一
方、その反対面に設けられているハーフ蒸着膜「H」は
反射画像の役割を果たし、当該部分の発光輝度は上昇し
ている。図9は、ハーフ蒸着膜「H」側から観察した画
像であるが、ハーフ蒸着膜「H」が遮光画像の役割を
し、当該部分の発光輝度が低下している一方、その反対
面に設けられているハーフ蒸着膜「T」は反射画像の役
割を有し、当該部分の発光輝度は上昇している。
【0038】なお、以上のような性質を有する表示物を
保護する目的で、表示物上に保護層などを設けることは
何ら差し支えない。
【0039】上述した各層は、適当な溶剤に溶解または
分散した各層用の塗布液をバーコーター、グラビアコー
ター、カーテンコーター、ロールコーター、ブレードコ
ーターなどの適当な塗布装置で塗布することにより形成
することができる。
【0040】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する。
なお、「部」、「%」は特に示さない限り、重量基準と
する。また、光透過率および光反射率は、450〜60
0nmの光の光透過率および光反射率である。
【0041】[実施例1]厚さ200μmの蓄光シート
(根本特殊化学工業社、発光波長域:450〜600n
m)の一方の面に、アルミニウムを真空蒸着し、「☆」
の形よりなる発光波長を全域に渡って一定割合遮光する
光透過率50%(光反射率50%)のハーフ蒸着膜を設
け、表示物を作製した。
【0042】[実施例2]厚さ100μmのポリエステ
ルフィルム(ルミラーT60:東レ社)の一方の面に、
下記の組成の蓄光層用塗布液を乾燥後の膜厚が50μm
となるようにバーコーター法により塗布、乾燥し、蓄光
層を形成した。
【0043】<蓄光層用塗布液> ・蓄光顔料(発光波長域:450〜600nm)15部 (ケミッテックヒ゜カリコCP-05:ケミテック社) ・ポリエステル樹脂 20部 (バイロン200:東洋紡績社) ・メチルエチルケトン 25部 ・トルエン 25部 ・シクロヘキサノン 15部
【0044】次に、上記蓄光層上に下記の組成の画像形
成層用塗布液を乾燥後の膜厚が8μmとなるようにバー
コーター法により塗布、乾燥し、画像形成層を形成し、
蓄光部材を得た。
【0045】<画像形成層用塗布液> ・ポリビニルアルコール(鹸化度71〜75%) 6部 (コ゛ーセノールKP-06:日本合成化学工業社) ・ポリビニルアルコール(鹸化度98〜99%) 4部 (コ゛ーセノールNH-18:日本合成化学工業社) ・水 90部 ・シリカ(サイリシア435:富士シリシア化学社) 10部
【0046】このようにして得られた蓄光部材の画像形
成層上に、インクジェットプリンタにて520〜600
nmの光を遮光する光透過率50%の遮光画像「○」、
および450〜540nmの光を遮光する光透過率30
%の遮光画像「△」を設け、表示物を作製した。
【0047】[実施例3]厚さ100μmのポリエステ
ルフィルム(ルミラーT60:東レ社)の一方の面に、
実施例2と同様の画像形成層を設けた。次に、上記画像
形成層上に、インクジェットプリンタにて発光波長を全
域に渡って一定割合反射する光反射率50%の反射画像
「☆」を設けた。更に、反射画像を設けた上記画像形成
層上に、実施例2と同様の蓄光層を設け、表示物を作製
した。
【0048】[実施例4]厚さ200μmの蓄光シート
(根本特殊化学工業社)の一方の面に、アルミニウムを
真空蒸着し、発光波長を全域に渡って一定割合遮光す
る、「◇」の形よりなる光透過率30%(光反射率70
%)のハーフ蒸着膜、および「□」の形よりなる光透過
率50%(光反射率50%)のハーフ蒸着膜を設け、表
示物を作製した。
【0049】[実施例5]厚さ200μmの蓄光シート
(根本特殊化学工業社)の一方の面に、アルミニウムを
真空蒸着し、発光波長を全域に渡って一定割合遮光す
る、光透過率50%(光透過率50%)のハーフ蒸着膜
「T」を設け、同様にして他方の面に光透過率30%
(光反射率70%)のハーフ蒸着膜「H」を設け、表示
物を作製した。
【0050】実施例1〜5の表示物は、夜間の発光時に
おいては、いずれも発光輝度の違いにより極めて意匠性
に優れた画像を形成することができるものであった。
【0051】また、実施例1〜5によれば、極めて意匠
性に優れた表示物を容易に作製することができた。
【0052】実施例1のものは、夜間の発光時において
は、ハーフ蒸着膜「☆」側からは、「☆」部分の発光輝
度が低下した画像が観察され(図1)、その反対面から
は、「☆」部分の発光輝度が上昇した画像が観察され
(図3)、表裏で異なった発光輝度を有する画像を形成
することができるものであった。
【0053】実施例2のものは、夜間の発光時において
画像形成層側から、非遮光画像部分、「○」部分、
「△」部分の順に高い発光輝度が観察され、3種類のコ
ントラストを提供することができるものであった(図
2)。また、黄緑色の発光色を示す非遮光画像部分に対
し、「○」部分は青っぽい発光色を、「△」部分は黄色
っぽい発光色を示し、発光輝度が異なるのみならず、異
なった発光色を示す蓄光画像を形成することができるも
のであった。
【0054】実施例3のものは、夜間の発光時において
蓄光層側に、「☆」部分の発光輝度が上昇した画像を形
成することができるものであった(図3)。
【0055】実施例4のものは、夜間の発光時において
は、表裏で異なった発光輝度を有する画像を形成するこ
とができるものであった。ハーフ蒸着膜が設けられた面
の反対面から観察した場合には、ハーフ蒸着膜は反射画
像の役割を果たし、「◇」部分、「□」部分、非蒸着部
分の順に高い発光輝度を有し、3種類のコントラストを
得ることができるものであった(図6)。一方、ハーフ
蒸着膜が設けられた側から観察した場合には、ハーフ蒸
着膜は遮光画像の役割を果たし、非蒸着部分、「□」部
分、「◇」部分の順に高い発光輝度を有し、3種類のコ
ントラストを得ることができるものであった(図1
0)。
【0056】実施例5のものは、夜間の発光時において
は、それぞれの面から異なった発光輝度を有する画像を
観察することができるとともに、発光輝度が低下した画
像と発光輝度が上昇した画像を同時に形成することがで
きるものであった。ハーフ蒸着膜「T」側から観察した
場合には、ハーフ蒸着膜「T」は遮光画像の役割を果た
し、当該部分の発光輝度を低下させる一方、その反対面
に設けられているハーフ蒸着膜「H」は反射画像の役割
を果たし、当該部分の発光輝度を上昇させることから、
3種類のコントラストを得ることができるものであった
(図8)。一方、ハーフ蒸着膜「H」側から観察した場
合には、ハーフ蒸着膜「H」は遮光画像の役割を果た
し、当該部分の発光輝度を低下させる一方、その反対面
に設けられているハーフ蒸着膜「T」は反射画像の役割
を果たし、当該部分の発光輝度を上昇させることから、
3種類のコントラストを得ることができるものであった
(図9)。
【0057】
【発明の効果】本発明の表示物によれば、蓄光部材に遮
光画像または反射画像を有することから、夜間の発光時
において、蓄光部材上に部分的に発光輝度の違いが生
じ、極めて意匠性に優れた蓄光画像を得ることができ
る。
【0058】また、遮光画像と反射画像を組み合わせれ
ば、遮光画像のみ、あるいは反射画像のみでは成し得な
い、発光輝度が低下した蓄光画像と発光輝度が上昇した
蓄光画像を同時に形成することができる。
【0059】更に、遮光画像の光透過率、または反射画
像の光反射率に違いを持たせれば、複数のコントラスト
からなる蓄光画像を得ることができる。
【0060】なお、表裏で異なった発光輝度を有する蓄
光画像を提供することも可能である。このようなタイプ
のものは粘着剤などを用い、自動車または商店の窓など
に貼着することにより、内と外で異なった発光輝度の表
示内容を提供することができる。また、屋外の看板用と
して用いた場合にも、視認側とその逆側とでは異なった
表示内容を提供することができる。
【0061】また、上記のように意匠性に優れた蓄光画
像を形成する表示物を容易に作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の蓄光部材を用いた表示物の一実施
例を示す平面図。
【図2】 本発明の蓄光部材を用いた表示物の他の実
施例を示す平面図。
【図3】 本発明の蓄光部材を用いた表示物の他の実
施例を示す平面図。
【図4】 本発明の蓄光部材を用いた表示物の他の実
施例を示す断面図。
【図5】 本発明の蓄光部材を用いた表示物の他の実
施例を示す断面図。
【図6】 本発明の蓄光部材を用いた表示物の他の実
施例を示す平面図。
【図7】 本発明の蓄光部材を用いた表示物の他の実
施例を示す平面図。
【図8】 本発明の蓄光部材を用いた表示物の他の実
施例を示す平面図。
【図9】 本発明の蓄光部材を用いた表示物の他の実
施例を示す平面図。
【図10】 本発明の蓄光部材を用いた表示物の他の実
施例を示す平面図。
【符号の説明】
1・・・・蓄光部材 11・・・プラスチックフィルム 12・・・蓄光層 2・・・・遮光画像 3・・・・反射画像 4・・・・表示物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓄光部材の視認者側の面に、前記蓄光部材
    から発光される光の一部を透過する遮光画像を設けたこ
    とを特徴とする表示物。
  2. 【請求項2】蓄光部材の視認者側とは逆側の面に、前記
    蓄光部材から発光される光の少なくとも一部を反射する
    反射画像を設けたことを特徴とする表示物。
  3. 【請求項3】蓄光部材の視認者側の面に、前記蓄光部材
    から発光される光の一部を透過する遮光画像を設け、前
    記蓄光部材の視認者側とは逆側の面に、前記蓄光部材か
    ら発光される光の少なくとも一部を反射する反射画像を
    設けたことを特徴とする表示物。
  4. 【請求項4】前記遮光画像が光透過率の異なる複数の文
    字、図形等からなることを特徴とする請求項1又は3記
    載の表示物。
  5. 【請求項5】前記反射画像が光反射率の異なる複数の文
    字、図形等からなることを特徴とする請求項2又は3記
    載の表示物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20070118495A (ko) * 2006-06-12 2007-12-17 유창현 소방 안전 유도 표지판 및 이의 제조방법
JP2014028484A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Toshiba Tec Corp 無電力表示物の形成方法
JP2017116605A (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 株式会社シーズン 発光シート
JP2018018063A (ja) * 2016-07-13 2018-02-01 シチズン時計株式会社 夜光性装飾物

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