JPH11281900A - 遮光期間を設定する電子内視鏡装置 - Google Patents

遮光期間を設定する電子内視鏡装置

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JPH11281900A
JPH11281900A JP10103794A JP10379498A JPH11281900A JP H11281900 A JPH11281900 A JP H11281900A JP 10103794 A JP10103794 A JP 10103794A JP 10379498 A JP10379498 A JP 10379498A JP H11281900 A JPH11281900 A JP H11281900A
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JP
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light
image
period
shielding
ccd
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Application number
JP10103794A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Higuchi
充 樋口
Shinji Takeuchi
信次 竹内
Kazuhiro Yamanaka
一浩 山中
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮光期間を設けて全画素を読み出す電子内視
鏡で、絞り開口量又は電子シャッタ速度が相違する場合
でも光量低下のバラツキをなくす。 【解決手段】 光源ランプ14から入射した光束を絞る
絞り羽根23の前側に、集光レンズ25を介して反射ミ
ラー26が軸26Aを中心として回動するように取り付
けられ、この反射ミラー26を所定角度回動させて所定
の遮光期間が設定される。これによれば、小さい角度で
反射ミラー26を回動させるので、その応答時間が極め
て短くなり、この応答時間で生じる光量低下も無視でき
る値となる。そして、例えば静止画の信号については、
1回の露光でCCD12で得られた全画素の信号が上記
遮光期間を利用しながら読み出され、後に画素混合処理
することにより、明るさが安定した高画質の画像が得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子内視鏡装置、特
に遮光期間を設定して撮像素子に蓄積された全画素の信
号を読み出す電子内視鏡で、この全画素読出しの対象と
なる撮像に必要な露光量を確保するための構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子内視鏡装置では、例えば固体撮像素
子であるCCD(Charge Coupled Device)において、
光電変換素子により画素単位で蓄積される電荷を読み出
すことにより、画像信号(ビデオ信号)が形成される。
そして、同時式の電子内視鏡装置では、上記CCDの上
面に、画素単位で色フィルタが配置され、これによって
カラー画像が得られる。
【0003】図7には、上記の色フィルタの配列状態が
示されており、図示されるように、CCD1の撮像面に
は、画素単位で例えば偶数ラインにMg(マゼンタ)、
Cy(シアン)のフィルタ、奇数ラインにG(グリー
ン)、Ye(イエロー)のフィルタが配列され、このC
CD1では、これらの色フィルタを介して画素単位の蓄
積電荷(画素信号)が得られる。
【0004】そして、従来の混合読出し方式によれば、
CCD1の上下ラインの画素の蓄積電荷が加算混合され
て読み出される。例えば、1回目の1/60秒の期間(垂直
同期期間)内の露光で蓄積された電荷につき、図7の左
側に示されるように、0ラインと1ラインの混合信号、
2ラインと3ラインの混合信号、…というような奇数
(Odd)フィールドのビデオ信号が読み出され、2回
目の1/60秒の期間内の露光で蓄積された電荷につき、図
7の右側に示されるように、1ラインと2ラインの混合
信号、3ラインと4ラインの混合信号、…というような
偶数(Even)フィールドのビデオ信号が読み出され
る。
【0005】従って、上記CCD1の2ライン混合信号
がフィールド画像の1ラインの信号となり、1/60秒の期
間内の露光毎に、1ラインずらして読み出される奇数フ
ィールド信号と偶数フィールド信号が交互に出力され
る。これらの奇数及び偶数のフィールド信号は、インタ
ーレース走査されて1フレームの画像となり、この画像
がモニタ上に動画又は静止画として表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記電
子内視鏡装置においては、上述したように、1フレーム
画像を形成するための奇数フィールド信号と偶数フィー
ルド信号との間に、1/60秒の時間のずれがあり、この間
に内視鏡自体のブレや被観察体の動き等があると、特に
静止画の画質(解像度、色ずれ等)が低下するという問
題があった。
【0007】そこで、本出願人は所定の遮光期間を設
け、この遮光期間を利用して、直前の1回の露光で得ら
れた全画素のデータを読み出す全画素読出し方式を採用
することとしたが、この遮光期間を設定する遮光シャッ
タの駆動では、機械的(ギヤ等)な応答の遅れが生じ
る。即ち、データ読出しのための遮光期間では完全な遮
光状態が必要となるので、遮光シャッタはその応答時間
を考慮して上記遮光期間の少し手前で動作させており、
この際の応答動作(完全な遮光に至るまでの動作)で直
前の露光時の光量が低下する。しかも、絞り機構によっ
て光源からの出射光量を調整している場合には、この絞
りの開口状態によって遮光シャッタの応答時間が変り、
不足する光量が変化するという問題がある。
【0008】図8には、絞り機構の絞り部材と遮光期間
を設定する遮光シャッタとの関係が示されている。例え
ば、光源からの光束(又は絞り開口)100を遮蔽でき
るように、絞り羽根3と遮光シャッタ4が配置され、一
方の絞り羽根3は回転軸3Aを中心にして、他方の遮光
シャッタ4は回転軸4Aを中心にして時計回転方向に回
動、回転するように取り付けられる。そして、上記絞り
羽根3は、ビデオ信号の輝度信号が一定となるように駆
動され、例えば遠点では光量を増やし、近点では光量を
少なくすることにより、良好な画像が得られるようにな
っている。また、遮光シャッタ4は所定の回転速度で1
回転させることにより、1/60秒の期間、光束100を完
全に遮光するように動かされる。
【0009】しかし、このような構成では、絞り羽根3
と遮光シャッタ4が同一の方向に回転するため、絞り羽
根3の駆動位置によって遮光シャッタ4が実際の光束1
00Pを遮るタイミングが異なり、この光束100Pを
完全遮光にするための応答時間が変化することになる。
即ち、図8において、実際の光束100Pを完全に遮光
するためには、上記絞り羽根3が全開のときは回転角θ
1 、絞り羽根3が実線の位置にあるときは回転角θ2 、
二点鎖線の位置にあるときは回転角θ3 を、遮光シャッ
タ4が移動することになり、この結果、応答時間が変
る。
【0010】図9には、上記光束100の光量(C)と
応答時間の関係(縦軸に光量、横軸に時間をとる)が示
されており、この図は、絞り羽根3が全開で、光束10
0の全てを遮光するときの応答時間ta1が2mS(se
c)のときと、絞り羽根3が絞り開口2の半分を塞ぐ位
置にあり、残りの半分の光束100を遮光するときの応
答時間ta2が1mSのときを比較したものである。
【0011】ここで、絞り全開で応答時間ta1が2mS
となる場合は、絞り全開時の単位時間当りの光量Cを4
V、露光時間(tb)を1/60秒とすると、通常、CCD
1で蓄積される電荷量は、 tb×C=1/60[mS]×4[V]≒66.67[mVS] となる。一方、遮光期間を設ける場合の電荷量は、上記
応答時間ta1での減衰線を直線とみなすと、 tb×C−(1/2)ta1×C =1/60[mS]×4[V]−(1/2)・2[mS]×4[V] ≒62.67[mVS] となるので、遮光期間を設けたときの光量は通常の光量
の94%(6%の光量低下)となり、画像の輝度も6%
低下する。
【0012】一方、絞り半開時で応答時間ta2が1mS
となる場合は、このときの上記光量Cを2V、露光時間
(tb)を1/60秒とすると、通常、CCD1で蓄積され
る電荷量は、 tb×C=1/60[mS]×2[V]≒33.33[mVS] となり、遮光期間を設ける場合の電荷量は、 tb×C−(1/2)ta2×C =1/60[mS]×2[V]−(1/2)・1[mS]×2[V] ≒32.33[mVS] となるので、遮光期間を設けたときの光量は通常の光量
の97%(3%の光量低下)となり、画像輝度も3%低
下する。
【0013】このように、応答時間ta1,ta2が相違す
ると、撮影光量の低下の割合が異なり、この光量低下は
応答時間taが長い程大きくなることになり、この結
果、画像の明るさが変化する。
【0014】また、上記の遮光シャッタの応答時間ta
による光量不足は、電子シャッタ機能でシャッタ時間を
可変制御する場合にも生じる。即ち、仮に上記の絞り機
構を設けず、電子シャッタ機能だけでCCD1への露光
量を制御する場合を考えると、上記の応答時間taは一
定となるが、電荷を蓄積する時間(シャッタ速度)が変
化する。従って、この場合も、全体の露光量に対する不
足光量の割合が変化し、上記と同様に画像の明るさが変
化するという不都合が生じる。
【0015】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、遮光期間を設けて全画素を読み出
す電子内視鏡で、絞り開口量又は電子シャッタ速度が相
違する場合でも光量低下のバラツキをなくして画像の明
るさを安定させることができる遮光期間を設定する電子
内視鏡装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に係る遮光期間を設定する電子
内視鏡装置は、撮像素子における露光量を制御する露光
量制御手段(絞り機構や電子シャッタ回路)と、光源ラ
ンプから入射した光束を出力部へ反射させ、かつ回動可
能に取り付けられた反射ミラーと、この反射ミラーを所
定角度回動させ、この反射ミラーによって反射させた光
束を出力部から外すことにより、上記撮像素子に蓄積さ
れた全画素の信号を読み出すための遮光期間を設定する
ミラー駆動回路と、を備えたことを特徴とする。請求項
2記載の発明は、上記撮像素子に蓄積された画像信号を
上下ライン間で混合して出力し、動画を形成する撮像素
子出力時画素混合読出し方式と、1回の露光で上記撮像
素子に蓄積された全画素の信号を上記遮光期間を利用し
て読み出し、静止画を形成する全画素読出し方式とを採
用したことを特徴とする。
【0017】上記の構成によれば、通常、光源光束は反
射ミラーで反射されて出力部であるライトガイドの入射
端へ供給されることになり、このライトガイドを介して
観察光が先端部から被観察体内へ照射される。一方、遮
光期間を設ける場合は、ミラー駆動回路により上記反射
ミラーが回動されるので、反射光は出力部外にシフト
し、ライトガイドの入射端へ供給されないことになる。
これにより、完全な遮光期間が設定される。
【0018】そして、この反射ミラーの回転角は、光束
の回転角の1/2でよいこと、また出力部が小さい範囲
であることから、遮光時に必要な反射ミラーの回転角は
数度の小さな角度でよいことになる。上記図8等では、
遮光シャッタ(4)が遮光動作時に例えば50度程度、
回転しており、これと比較すると、僅かな応答時間で遮
光期間を設定することが可能となり、この応答時間で生
じる光量不足及びそのバラツキも無視できる量となる。
【0019】上記請求項2の構成によれば、上記の遮光
期間を利用した全画素読出し方式で高画質の静止画が形
成される。この全画素読出し処理では、例えば所定(1
番目とする)の1/60秒の期間(垂直同期期間)内での露
光により蓄積された電荷について、2番目の期間(1/60
秒)で撮像素子の奇数ラインが読み出され、3番目(次
の露光時)の期間で残りの偶数ラインが読み出され、こ
れらのデータは所定のメモリに記憶される。そして、こ
の偶数ラインを読み出せるようにするために、上記2番
目の期間が遮光期間として設定される。
【0020】即ち、上記奇数ラインの蓄積電荷を読み出
す2番目の期間に、従来のように次の露光の電荷が蓄積
されると、残りの偶数ラインの読出しができない。その
ため、上記2番目の期間を遮光期間として、3番目の期
間で偶数ラインの蓄積電荷を読み出す。これにより、1
回の露光で得られた撮像素子の全画素分の信号を読み出
せることになる。
【0021】次に、上記メモリに記憶された奇数ライン
及び偶数ラインのビデオ信号は、位相合せがなされた後
に、混合回路により、奇数ラインと偶数ラインとの間で
画素混合処理が行われる。即ち、この画素混合処理は、
結果としては撮像素子からの信号出力時に行われる撮像
素子出力時画素混合読出し方式と同等の信号を形成する
が、1回の露光で得られたデータに基づいて画素混合を
行うという点で、上記の撮像素子出力時画素混合読出し
方式と区別されるものとなる。
【0022】一方、通常の動画表示時では、撮像素子出
力時画素混合読出し方式が選択されており、従来と同様
に撮像素子から出力される時に2つの水平ラインの画素
が混合されて読み出される。従って、動画の場合は、経
時的な撮像により、逆に被写体の動き等を忠実に再現し
た画像を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1及び図2には、実施形態例の
光源装置を適用した電子内視鏡装置の構成が示されてい
る。図2において、スコープ(電子内視鏡)10には、
その先端部に図7で説明したものと同様の色フィルタを
備えたCCD12が設けられると共に、光源ランプ14
の光を先端部まで導くためのライトガイド15が配設さ
れる。また、スコープ10の操作部には、静止画表示の
ためのフリーズスイッチ16が設けられる。
【0024】上記CCD12には、これを駆動するため
のCCD駆動回路18が接続され、この駆動回路18に
はタイミングジュネレータ19、各種の制御をするマイ
コン(マイクロコンピュータ)20が接続され、このマ
イコン20には上記フリーズスイッチ16の動作信号が
入力される。上記CCD駆動回路18は、マイコン20
の制御に基づきタイミング信号を入力し、動画のための
CCD出力時画素混合読出し方式と、静止画のための全
画素読出し方式の駆動制御をする。
【0025】例えば、この全画素読出し方式の場合は、
1回の露光でCCD12に蓄積された全画素分の蓄積デ
ータを、奇数ラインと偶数ラインに分け時間的にもずら
して読み出すための2種類のパルスを上記CCD駆動回
路18から供給し、これに基づいてCCD12から上記
奇数ラインの信号と偶数ラインの信号を別々に順次読み
出すための制御を行う。なお、CCD出力時画素混合読
出し方式では1種類の読出しパルスを各ラインに与え
る。
【0026】一方、上記ライトガイド15に光を供給す
る光源部では、上記光源ランプ14とライトガイド15
の入射端との間に、絞り機構と遮光機構が配置されてお
り、この光源部の構成が図1及び図3に示される。
【0027】図1において、キセノンランプ等のランプ
14の前側に、赤外線カットフィルタ22を介して絞り
羽根23及び遮光板24が配置され、この遮光板24の
前側には、集光レンズ25を介して反射ミラー26が配
置される。この反射ミラー26は、軸26Aを中心とし
てモータ等で回動するようになっている。そして、図2
に示されるように、上記絞り羽根23には、モータ等を
含む絞り駆動回路28が接続され、上記反射ミラー26
には同様にミラー駆動回路29が接続される。なお、上
記ランプ14はランプ駆動回路30によって点灯制御さ
れる。
【0028】上記絞り駆動回路28は、後述するDVP
(39)で得られる輝度信号に基づいて絞り羽根23を
駆動し、上記ランプ14の出射光量を調整する。また、
上記ミラー駆動回路29は、上記フリーズスイッチ16
が押された後の所定のタイミングで反射ミラー26を回
動させ、所定の1/60秒間の遮光期間につき光を完全に遮
断する。即ち、図1及び図3に示されるように、この反
射ミラー26は軸26Aを中心として回動するが、通常
時では、図3の基準位置Q1 に反射ミラー26があり、
集光レンズ25から出射された光束は、ミラー26で反
射してライトガイド15の入射端へ入射する。
【0029】一方、静止画のための遮光期間を設定する
際には、図1に示されるように、反射ミラー26は基準
位置Q1 から遮光位置Q2 まで角度θaだけ回動する。
そうすると、その反射光は2倍の角度(2θa)回転
し、ライトガイド15の入射端から外れることになり、
これによって遮光期間が設定される。この場合の上記角
度θaは、反射ミラー26とライトガイド15との距離
を適当に選択することにより、10度以内の数度に設定
することができる。従って、この反射ミラー26の応答
時間は無視できる程、短い時間となる。
【0030】図2において、上記CCD12の後段に
は、A/D変換器32を介して全画素読出しのために上
記奇数ラインの画像データを記憶する第1メモリ33、
偶数ラインの画像データを記憶する第2メモリ34、上
記第1メモリ33のデータをそのまま記憶し、読出しの
タイミングを1/60秒だけ遅らせるための位相調整用の第
3メモリ35、静止画用混合回路36が設けられる。
【0031】即ち、CCD12で得られた全画素信号
は、奇数ラインのデータと偶数ラインのデータに分けら
れた状態で、それぞれのメモリ33,34に一旦格納さ
れるが、第1メモリ33の奇数ラインデータは1/60秒遅
らせることにより、第2メモリ34に格納された偶数ラ
インデータと同一位相となる。これにより、両方の画像
データが同時に読み出せることになり、次段の混合回路
36では、第3メモリ35の奇数ラインの画素データと
第2メモリ34の偶数ラインの画素データを加算混合
(静止画用画素混合処理)することができる。従って、
静止画の場合は、この混合回路36で従来の色差線順次
混合読出し方式と同等の画素混合信号が形成される。
【0032】図4には、上述したCCD12から混合回
路36までの回路で処理される静止画データの内容が示
されている。図の左側に示されるように、上記第1メモ
リ33及び第3メモリ35には、上記CCD12の奇数
ライン(1,3,5…ライン)のデータが格納され、ま
た図の右側に示されるように、第2メモリ34には、偶
数ライン(2,4,6…ライン)のデータが格納され
る。
【0033】これらメモリ35,34の両データは、例
えば混合回路36によって実線又は点線の矢示のように
上側から順番に画素混合され、実線で示した、0ライン
+1ライン,2ライン+3ライン,4ライン+5ライン
…の加算演算データが奇数(Odd)フィールドデータ
として出力され、また鎖線で示した、1ライン+2ライ
ン,3ライン+4ライン,5ライン+6ライン…の加算
演算データが偶数(Even)フィールドデータとして
出力される。
【0034】図2において、上記混合回路36の後段に
は、動画と静止画を切り替える画像切替え回路38が設
けられ、この画像切替え回路38では、そのa端子に動
画形成のために上記A/D変換器32の出力がLライン
を介して供給され、他方のb端子に上記混合回路36の
出力が与えられており、上記フリーズスイッチ16が押
された時、a端子からb端子へ切り替えられる。この画
像切替え回路38には、DVP(デジタルビデオプロセ
ッサ)39が接続されており、このDVP39では、ガ
ンマ補正を含む各種の処理が行われ、例えば色差信号や
輝度信号が形成される。このDVP39の後段には、奇
数フィールド及び偶数フィールドのデータを記憶するメ
モリやD/A変換器等が設けられ、ビデオ信号はこのD
/A変換器を介してモニタへ出力される。
【0035】実施形態例は以上の構成からなり、その作
用を図5及び図6を参照しながら説明する。図5(A)
に示されるように、フィールドO(Odd)/E(Ev
en)信号として、従来と同様に、1/60秒で1フィール
ド画像を形成するタイミング信号が用いられる。通常状
態では動画処理、即ちCCD出力時画素混合読出し方式
を実行するように設定されており、上記反射ミラー26
は図3に示されるように、基準位置Q1 に配置され、光
源ランプ14からの光束はライトガイド15を介して先
端部から被観察体内へ照射される。
【0036】この光照射により、先端部のCCD12で
は被観察体内からの像光に対応した電荷が蓄積される。
この蓄積電荷は、CCD駆動回路18からの駆動パルス
により上下ライン間の画素が加算されて読み出され、従
来と同様に、図7で説明した画素混合信号が出力され
る。そして、この動画信号は、A/D変換器32からス
ルーラインLを介して画像切替え回路38へ供給され、
この画像切替え回路38のa端子を介してDVP39へ
供給される。このDVP39から後の動作は従来と同様
であり、奇数及び偶数フィールド信号に基づいて動画が
モニタへ表示される。
【0037】ここで、上記DVP39で得られた輝度信
号はマイコン20に供給され、このマイコン20及び上
記絞り駆動回路28の制御により絞り羽根23が駆動さ
れ、これによって画像の輝度が一定に維持される。
【0038】一方、図2のスコープ10のフリーズスイ
ッチ16が押されると、マイコン20により、上記画像
切替え回路38が端子b側へ切り替えられ、画素混合読
出し方式から静止画のための全画素読出し方式に切り替
えられる。同時に、例えば図5(B)に示されるよう
に、O/E信号の立上り時(t1 )から約1/60秒間だ
け、図1に示されるように、上記反射ミラー26が遮光
位置Q2 に配置されることになり、その間、図5(C)
のように光源部からの出力光が遮断される。従って、全
画素が読み出される画像データは、遮光期間より一つ前
の1/60秒の期間の光出力LtによりCCD12で蓄積さ
れた電荷となる。
【0039】即ち、図5(D)が図3の左側の奇数ライ
ンの読出しパルスP1 、図5(E)が図3の右側の偶数
ラインの読出しパルスP2 であり、図示のようにt2 時
のパルスをなくした読出しパルスP1 及びt1 時のパル
スをなくした読出しパルスP2 により、CCD12から
奇数ラインデータと偶数ラインデータが順に読み出され
る。従って、奇数ラインの読出しは、上記の遮光期間
(t1 〜t2 )に行われ、偶数ラインの読出しは次の期
間(t2 〜t3 )の間に行われる。
【0040】そして、図5(G)には電子シャッタの動
作が示されており、ここではパルスの立上り期間の蓄積
電荷が掃き出され、立上りでない期間の蓄積電荷が読み
出される。従って、上記の静止画データ(蓄積電荷)
は、電荷が掃き出された後の、シャッタ時間tbの露光
g1 で得られたものであり、この全画素の電荷がCCD
駆動回路18によって読み出される。なお、上記露光g
1 後の遮光期間(t1 からt2 )では掃出しが省略され
る。
【0041】ところで、上記の遮光期間では完全な遮光
状態としてCCD12に不要な電荷が蓄積されないよう
にする必要があり、そのために応答時間を考慮した制御
が行われる。図6には、図8の遮光シャッタを用いるこ
とを想定した場合の図5に対応した動作が示されてお
り、上記遮光シャッタの場合は、図6(B)に示される
ように、上記遮光シャッタ(4)の駆動部(ギヤ等)の
機械的な応答遅れ時間(応答時間)taを考慮して、そ
の時間taだけ早く反転するパルスを形成する。
【0042】そして、上記遮光シャッタが駆動される
と、光源部から出射される光は、図6(C)又は図8で
も示したように、応答時間taで二次曲線的に減衰し、
その後完全な遮光状態へ移行する。従って、静止画のた
めの光出力Ltでは、光量Laの損失分だけ光量不足と
なり、しかもこの光量Laは応答時間で変化する。
【0043】しかし、当該例では、反射ミラー26を回
動させる構成としたので、極めて短い応答時間で完全な
遮光期間に移行することができる。例えば、図8におい
て、遮光シャッタ4が光束100を遮光するために回転
する角度θ1 が50度(図面では75度)程度であるの
に対し、図1で示した反射ミラー26の回動角度は2,
3度(図面では16度)程度となる。従って、図8の場
合は、約2mS(秒)の応答時間が必要であるのに対
し、当該例では、コンマ数mSからコンマゼロmSの応
答時間となり、無視できる値となる。この結果、遮光期
間を設定する際に生じていた光量低下のバラツキも解消
され、被観察体が遠点又は近点の何れにあっても、良好
な明るさ(輝度)の静止画信号を得ることが可能とな
る。
【0044】そうして、このような光量制御でCCD1
2で得られた静止画信号について、その奇数ラインデー
タが図2の第1メモリ33へ書き込まれ、他方の偶数ラ
インデータが第2メモリ34へ書き込まれ、上記の第1
メモリ33の奇数ラインデータは第3メモリ35で1/60
秒遅れて、上記第2メモリ34の偶数ラインデータと位
相が一致することになる。
【0045】次に、上記のメモリ35,34に格納され
た各データは、混合回路36により画素混合され、この
混合回路36からは、図4に示したように、0ライン+
1ライン,2ライン+3ライン…の加算データが奇数
(Odd)フィールドデータとして出力され、また1ラ
イン+2ライン,3ライン+4ライン…の加算データが
偶数(Even)フィールドデータとして出力される。
これらのフィールドデータに基づき、モニタには静止画
が表示されるが、この静止画は、同一露光時に得られた
全画素データで形成されるので、高画質となる。従っ
て、1/60秒間に内視鏡自体のブレ、或いは被観察体に動
きがあったとしても、その影響が小さい鮮明な静止画の
観察が可能となる。
【0046】また、上記実施形態例では、電子シャッタ
機能を採用する場合でも、安定した画像の明るさを得る
ことができる。即ち、図6(G)から理解されるよう
に、電子シャッタを可変制御する場合は、図の露光g1
に示されるシャッタ時間Tbが変化することになり、こ
の場合も、光量不足Laの影響にバラツキが生じる。し
かし、当該例では、応答時間taが無視できる値となる
ので、上記シャッタ時間Tbが変ったとしても、光量不
足Laの影響は無視することができる。
【0047】なお、上記例では、動画につきCCD12
における出力時混合読み出し方式を採用して、逆に被写
体の動き等を忠実に再現するようにしたが、この動画に
おいてもブレのない鮮明な画像を追及する場合は、動画
形成処理についても遮光期間を利用した全画素読出し方
式を採用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光源ランプから入射した光束を出力部へ反射させる反射
ミラーを回動可能に取り付け、この反射ミラーを所定角
度回動させて、所定の遮光期間を設定するようにしたの
で、絞り開口量又は電子シャッタ速度が相違する場合で
も、遮光期間設定の応答時間が極めて短くなり、光量低
下のバラツキ等も無視することができる。従って、遮光
期間を利用して全画素読み出す方式でも、撮像距離等に
関係なく安定した明るさの画像が得られる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、明るさの安
定した高画質の静止画が得られ、一方動画については動
きを忠実に再現した滑らかな画像が形成できるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係る電子内視鏡装置の光
源部の構成を示す図である。
【図2】実施形態例の電子内視鏡の全体構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図1の光源部における反射ミラーの通常時の状
態を示す図である。
【図4】図2のメモリから混合回路までの間で処理され
る画像データを示す図である。
【図5】実施形態例における静止画形成時の信号読出し
の動作を示す波形図である。
【図6】遮光シャッタを用いた場合の応答時間と不足光
量の関係を示す波形図である。
【図7】従来のCCDにおける色フィルタの構成及び画
素混合読出しを説明する図である。
【図8】従来の光源装置における絞り羽根及び遮光シャ
ッタの構成を示す図である。
【図9】図8の装置での遮光シャッタの応答時間と不足
光量の関係を示す図である。
【符号の説明】
12,1 … CCD、 14 … 光源ランプ、 16 … フリーズスイッチ、 20 … マイコン(制御手段)、 23,3 … 絞り羽根、 26 … 反射ミラー、 26A … 軸、 28 … 絞り駆動回路、 29 … ミラー駆動回路、 33,34,35 … メモリ、 36 … 混合回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子における露光量を制御する露光
    量制御手段と、 光源ランプから入射した光束を出力部へ反射させ、かつ
    回動可能に取り付けられた反射ミラーと、 この反射ミラーを所定角度回動させ、この反射ミラーに
    よって反射させた光束を出力部から外すことにより、上
    記撮像素子に蓄積された全画素の信号を読み出すための
    遮光期間を設定するミラー駆動回路と、を備えた遮光期
    間を設定する電子内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 上記撮像素子に蓄積された画像信号を上
    下ライン間で混合して出力し、動画を形成する撮像素子
    出力時画素混合読出し方式と、1回の露光で上記撮像素
    子に蓄積された全画素の信号を上記遮光期間を利用して
    読み出し、静止画を形成する全画素読出し方式とを採用
    したことを特徴とする上記請求項1記載の遮光期間を設
    定する電子内視鏡装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009100916A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Hoya Corp 内視鏡システム制御ユニットおよび内視鏡システム
CN102814871A (zh) * 2011-06-07 2012-12-12 株式会社迪思科 加工装置
CN102814873A (zh) * 2011-06-07 2012-12-12 株式会社迪思科 加工装置

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JP2009100916A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Hoya Corp 内視鏡システム制御ユニットおよび内視鏡システム
CN102814871A (zh) * 2011-06-07 2012-12-12 株式会社迪思科 加工装置
CN102814873A (zh) * 2011-06-07 2012-12-12 株式会社迪思科 加工装置

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