JPH11281737A - 目標追尾方法および目標追尾装置 - Google Patents

目標追尾方法および目標追尾装置

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JPH11281737A
JPH11281737A JP8416998A JP8416998A JPH11281737A JP H11281737 A JPH11281737 A JP H11281737A JP 8416998 A JP8416998 A JP 8416998A JP 8416998 A JP8416998 A JP 8416998A JP H11281737 A JPH11281737 A JP H11281737A
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Kenji Nishimura
賢治 西村
Naoto Shibazaki
直人 芝崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気流等によって運動性能を越えて目標が進行
した場合に、追尾ゲートから外れてしまうことがあっ
た。 【解決手段】 レーダ探知エリアを進行する目標の到達
予測位置に追尾ゲートを設け、この追尾ゲート内のエコ
ー信号を解析して目標を追尾する目標追尾方法におい
て、目標の運動性能に応じた重み係数を用いて、エコー
信号を解析することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーダ装置の自動
追尾において、クラッタへの乗り移りによる追尾外れを
減少させる目標追尾方式および目標追尾装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
特開昭64−73275号公報のものが知られている。
この公報に記載された従来の目標追尾方式を、図13を
用いて説明する。同図において、101は多数の目標情
報の中から個々の目標の相関度を検出する相関処理部、
102は目標を追尾するためのゲートを作成する追尾ゲ
ート作成処理部、103は機種別の目標の運動性能が登
録された機種別性能諸元記憶部、104は相関度情報に
含まれる測定誤差の平滑処理を行う平滑予測処理部、1
05は現在までに得られたサンプルデータを目標ごとに
蓄積する航跡データ記憶部、106は航空機のコールサ
イン、ビーコンコード、機種区分等が登録された飛行計
画情報記憶部である。
【0003】次に動作について説明する。図13におい
て、相関処理部101は、前回スキャン時の目標情報と
次回スキャン時の目標情報との相関度が最も高いものを
結び付けて、多数の目標情報の中から個々の目標の時間
推移状態を確定させる処理を行う。相関処理部101か
ら出力された相関度情報は平滑予測処理部104に与え
られ、平滑予測処理部107では、相関度情報に含まれ
る測定誤差の平滑処理を行う。また、平滑予測処理部1
07では、航跡データ記憶部105から蓄積されたサン
プルデータを取り出して、これに基づき目標の次回スキ
ャン時における位置、速度等の予測を行う。
【0004】そして、これらのデータを航跡データ記憶
部105に登録すると共に、他の処理装置(例えば、表
示処理装置等)へ出力する。航跡データ記憶部105に
新たな航跡データが登録されると、この航跡データのビ
ーコンコードと一致する機種区分に対応する飛行性能諸
元のデータが機種別性能諸元記憶部103から読み出さ
れ、追尾ゲート作成処理部102に対して出力される。
【0005】追尾ゲート作成処理部102は、航跡デー
タ記憶部105に登録された目標のデータ及び機種別性
能諸元記憶部103から出力された加減速率、旋回率等
の性能諸元のデータに基づいて、目標の運動性能をカバ
ーできる最小限のサイズの追尾ゲートを作成する。この
ように追尾ゲートのサイズが小さいので、クラッタ等の
誤目標が追尾ゲート内に入り込む確率が減少する。
【0006】次に、追尾ゲートと目標の飛行予測位置と
の関係を図14に示す。図14において、P1、P2、
P3は目標の航跡、P4は等速直線飛行時の予測位置、
P5は減速右旋回時の予測位置、P6は加速左旋回時の
予測位置である。また、G1は目標の加減速と旋回を含
む予測範囲を示す追尾ゲートである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
目標追尾方式は、目標の運動性能をカバーできる最小限
のサイズの追尾ゲートが用いられているため、気流等に
よって運動性能を越えて目標が進行した場合には、目標
の到達位置が追尾ゲートから外れてしまうことがあり問
題であった。
【0008】本発明は、このような問題を解消するため
になされたもので、運動性能を越えた位置に目標が到達
した場合であっても、目標を確実に追尾することのでき
る目標追尾方法および目標追尾装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の目標追尾方法
は、レーダ探知エリアを進行する目標の到達予測位置に
追尾ゲートを設け、この追尾ゲート内のエコー信号を解
析して目標を追尾する方法において、目標の運動性能に
応じた重み係数を用いて、エコー信号を解析することを
特徴とする。
【0010】請求項2において、重み係数は、目標の運
動性能に基づいて求められる到達予測エリアの内部に大
きな数値が割り付けられ、この到達予測エリアの外部に
小さな数値が割り付けられていることを特徴とする。
【0011】請求項3において、エコー信号から複数の
目標候補が得られた場合に、これらの目標候補からの各
距離に対して重み係数を各々掛けて等しくなる位置を目
標の到達位置とすることを特徴とする。
【0012】請求項4において、重み係数は、レーダ探
知エリアのクラッタが多い場合に、到達予測エリアの中
央部に比べて到達予測エリアの周縁部に小さな数値が割
り付けられていることを特徴とする。
【0013】請求項5において、重み係数は、目標間の
距離が近接している場合に、目標間の距離の範囲内に比
べて目標間の距離の範囲外に小さな数値が割り付けられ
ていることを特徴とする。
【0014】請求項6において、追尾ゲートは、目標の
運動性能に合わせてサイズが調整されていることを特徴
とする。
【0015】請求項7において、目標の運動性能は、直
進速度性能と旋回加速度性能との少なくとも一方の性能
であることを特徴とする。
【0016】請求項8の目標追尾装置は、レーダ探知エ
リアを進行する目標の到達予測位置に追尾ゲートを設
け、この追尾ゲート内のエコー信号を解析して目標を追
尾する装置において、目標の運動性能に基づいて、追尾
ゲート内に重み係数を割り付ける重み係数割り付け手段
と、重み係数割り付け手段で割り付けられた重み係数を
用いて追尾ゲート内のエコー信号を解析し、目標の到達
位置を決定する到達位置決定手段とを備える。
【0017】請求項9の目標追尾装置は、レーダ探知エ
リアを進行する目標の到達予測位置に追尾ゲートを設
け、この追尾ゲート内のエコー信号を解析して目標を追
尾する装置において、目標の運動性能に基づいて目標の
到達予測エリアを求めて、この到達予測エリアの内部に
大きな数値を割り付けて、この到達予測エリアの外部に
小さな数値を割り付ける重み係数割り付け手段と、追尾
ゲート内のエコー信号から目標の候補位置を抽出する候
補位置抽出手段と、候補位置抽出手段で抽出された候補
位置と重み係数割り付け手段で割り付けられた重み係数
とから目標の到達位置を決定する到達位置決定手段とを
備えることを特徴とする。
【0018】請求項10において、到達位置決定手段で
は、候補位置抽出手段によって複数の候補位置が得られ
た場合に、これらの候補位置からの各距離に対して重み
係数を各々掛けて等しくなる位置を目標の到達位置とす
ることを特徴とする。
【0019】請求項11において、レーダ探知エリアの
クラッタが多いか否かを判定するクラッタ環境判定手段
を更に備え、重み係数割り付け手段では、レーダ探知エ
リアのクラッタが多いとクラッタ環境判定手段で判定し
た場合に、到達予測エリアの中央部の重み係数に比べ
て、到達予測エリアの周縁部の重み係数に小さな数値を
割り付けていることを特徴とする。
【0020】請求項12において、レーダ探知エリアに
目標が複数存在する場合に、目標間の距離が近接してい
るか否かを判定する目標間距離近接判定手段を更に備
え、重み係数割り付け手段では、目標間の距離が近接し
ていると目標間距離近接判定手段で判定した場合に、目
標間の距離の範囲内の重み係数に比べて、目標間の距離
の範囲外の重み係数に小さな数値を割り付けていること
を特徴とする。
【0021】請求項13において、目標の運動性能に合
わせて追尾ゲートのサイズを調整するゲートサイズ制御
手段を更に備えることを特徴とする。
【0022】請求項14において、目標の運動性能は、
直進速度性能と旋回加速度性能との少なくとも一方の性
能であることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る目標追尾方法
および目標追尾装置の好適な実施形態について添付図面
を参照して説明する。 実施の形態1.図1は、実施の形態1に係る目標追尾装
置を示すブロック図である。図1において、1はレーダ
受信信号を分析して全てのエコー信号を検出するエコー
信号検出部、2はエコー信号検出部1で検出した各エコ
ー信号の中から追尾ゲート内に存在する全てのエコー信
号を抽出して、これらのエコー信号の位置情報を目標の
候補位置情報とする候補位置抽出部(候補位置抽出手
段)、3は予め求められている到達予測位置に最も近い
位置で反射したエコー信号を目標信号として検出する目
標信号検出部、4は目標信号検出部3で検出した目標信
号に基づいて目標の直進速度を算出する直進速度算出
部、5は目標信号検出部3で検出した目標信号に基づい
て得られる情報を分析して、目標信号が捕らえた目標の
機種を識別する機種識別部、6は機種毎の直進速度性能
が登録された機種別直進速度性能データベースである。
【0024】また、7は直進速度算出部4で算出した直
進速度情報および機種別直進速度性能データベース6か
ら読み出された直進速度性能情報に基づいて、追尾ゲー
ト内の重み係数を割り付ける重み係数割り付け部(重み
係数割り付け手段)、8は候補位置抽出部2で抽出した
候補位置情報および重み係数割り付け部7で割り付けら
れた重み係数に基づいて目標の到達位置を決定すると共
に、測定誤差の平滑処理を行う到達位置決定部、9は到
達位置決定部8で得られた目標の到達位置の情報を蓄積
する航跡情報記憶部、10は航跡情報記憶部9に蓄積さ
れた目標の軌跡から、レーダの次回スキャン時における
目標の到達予測位置を検出する到達予測位置検出部、1
1は到達予測位置検出部10で検出した到達予測位置を
基準とした所定サイズの追尾ゲートを設定する追尾ゲー
ト設定部である。
【0025】ここで、追尾ゲート設定部11で設定する
追尾ゲートのサイズは、目標の運動性能をカバーできる
最小限のサイズに比べて一回り大きなサイズである。そ
の結果、気流等によって運動性能を越えて目標が進行し
た場合であっても、目標の到達位置が追尾ゲートから外
れることはない。
【0026】次に、実施の形態1に係る目標追尾装置の
動作について説明する。まず、レーダ装置(図示せず)
からスキャン毎に出力されるレーダ信号をエコー信号検
出部1で受信する。エコー信号検出部1ではレーダ信号
を分析して、レーダ探知エリアに存在する物体等によっ
て反射した全てのエコー信号を検出する。エコー信号検
出部1で検出した各エコー信号は、候補位置抽出部2お
よび目標信号検出部3に与えられる。候補位置抽出部2
では、各エコー信号の中から追尾ゲート内に存在する全
てのエコー信号の位置情報を、目標の候補位置情報とし
て抽出する。
【0027】また、目標信号検出部3では、到達予測位
置検出部10で検出した到達予測位置に最も近い位置で
反射したエコー信号を目標信号として検出し、この目標
信号を直進速度算出部4および機種識別部5に出力す
る。さらに、直進速度算出部4では、目標信号検出部3
で検出した目標信号に基づいて、目標の直進速度を算出
する。また、機種識別部5では、目標信号検出部3で検
出した目標信号に基づいて得られる情報(例えば、レー
ダ反射断面積等)を分析して、目標信号が捕らえた目標
の機種を識別する。
【0028】次に、直進速度算出部4で算出した直進速
度情報、および追尾ゲート設定部11で設定した追尾ゲ
ートの情報が重み係数割り付け部7に与えられる。ま
た、機種識別部5で識別した目標の種別をキーとして機
種別直進速度性能データベース6がアクセスされ、目標
の直進速度性能情報が読み出される。そして、読み出さ
れた目標の直進速度性能情報も重み係数割り付け部7に
与えられる。
【0029】重み係数割り付け部7では、これらの情報
に基づいて追尾ゲートの内部に重み係数を割り付ける。
即ち、重み係数割り付け部7は、直進速度算出部4で算
出された目標の現在の直進速度情報と、機種別直進速度
性能データベース6から読み出された目標の直進速度性
能情報とから、目標が次回のスキャン時までに到達可能
であると予測できる範囲である到達予測エリアを求め
る。
【0030】そして、図2に示すように、追尾ゲート設
定部11で設定された追尾ゲートエリア12にこの到達
予測エリア13を重ね合わせて、到達予測エリア13の
内部の重み係数に大きな数値を割り付けると共に、到達
予測エリア13の外部の重み係数に小さな数値を割り付
ける。このように割り付けられた各重み係数は、到達予
測エリア13の内部の重み係数がほぼ等価であるのに対
して、到達予測エリア13の外部の重み係数が追尾ゲー
トエリア12の周縁部に向けて大きく減少している。
【0031】重み係数割り付け部7で割り付けられた重
み係数は、到達位置決定部8に与えられる。また、候補
位置抽出部2で抽出した各候補位置情報も到達位置決定
部8に与えられる。到達位置決定部8では、これらの入
力データに基づいて目標の到達位置を決定する。ここ
で、到達位置決定部8での処理の例を図3に示す。同図
より、まず、到達位置決定部8では、重み係数および各
候補位置情報に基づいて、候補位置A,B,Cに対応し
た重み係数を各々求める。
【0032】その結果、候補位置Aの重み係数として
0.95が、候補位置Bの重み係数として0.20が、
候補位置Cの重み係数として0.10が求められる。次
に、目標の到達位置Oと各候補位置A,B,Cとの距離
をx,y,zと置く。そして、これらの距離と重み係数
とを掛けた値が各々等しくなるように、次式に基づいて
到達位置Oの座標を調整することにより、到達位置Oの
座標が求められる。 0.95x=0.20y=0.10z
【0033】到達位置決定部8で求めた目標の到達位置
は、レーダ装置のスキャン毎に航跡情報記憶部9に累積
される。そして、航跡情報記憶部9に累積された航跡情
報は到達予測位置検出部10に与えられ、到達予測位置
検出部10ではこの航跡情報に基づいて次回スキャン時
の到達予測位置を検出する。さらに、到達予測位置検出
部10で検出した到達予測位置情報は、目標信号検出部
3および追尾ゲート設定部11に与えられ、追尾ゲート
設定部11では到達予測位置を包含した追尾ゲートを設
定する。このように設定された追尾ゲートは、次回スキ
ャン時のレーダ信号に対する追尾処理に用いられる。
【0034】以上のように、目標の直進速度性能をカバ
ーできる最小限のサイズに比べて一回り大きなサイズの
追尾ゲートを用いているので、気流等によって直進速度
性能を越えて目標が進行した場合であっても、目標を確
実に追尾することができる。
【0035】また、追尾ゲートのサイズが大きくなるこ
とによって、クラッタ等の誤目標を検出し易くなるが、
目標の到達予測エリア13の内部に比べて到達予測エリ
ア13の外部の重み係数を小さくすることにより、到達
予測エリア13の外部で検出された誤目標の影響を受け
難くなる。その結果、誤目標への乗り移りによる追尾外
れを起こす確率が低減し、追尾維持率を効果的に向上さ
せることができる。
【0036】実施の形態2.次に、実施の形態2に係る
目標追尾装置を説明する。図4は、実施の形態2に係る
目標追尾装置を示すブロック図である。この実施の形態
2が図1に示す実施の形態1と異なるのは、直進速度算
出部4の代わりに旋回加速度算出部20を備えている点
と、機種別直進速度性能データベース6の代わりに機種
別旋回加速度性能データベース21を備えている点とで
ある。その他の構成については実施の形態1と同一又は
同等である。従って、実施の形態1と同一又は同等な構
成部分については同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0037】図4に示すように、旋回加速度算出部20
は、目標信号検出部3から出力された目標のエコー信号
に基づいて、目標の旋回加速度を検出する。また、機種
別旋回加速度性能データベース21は、各機種毎の旋回
加速度性能が登録されたデータベースであり、機種識別
部5から出力された目標の種別をキーとして目標の旋回
加速度性能情報にアクセスできる。
【0038】次に、実施の形態2に係る目標追尾装置の
動作について説明する。まず、レーダ装置(図示せず)
からスキャン毎に出力されるレーダ信号をエコー信号検
出部1で受信する。エコー信号検出部1ではレーダ信号
を分析して、レーダ探知エリアに存在する物体等によっ
て反射した全てのエコー信号を検出する。エコー信号検
出部1で検出した各エコー信号は、候補位置抽出部2お
よび目標信号検出部3に与えられ、候補位置抽出部2で
は、各エコー信号の中から追尾ゲート内に存在する全て
のエコー信号の位置情報を目標の候補位置情報として抽
出する。
【0039】また、目標信号検出部3では、到達予測位
置検出部10で検出した到達予測位置に最も近い位置で
反射したエコー信号を目標信号として検出し、この目標
信号を旋回加速度算出部20および機種識別部5に出力
する。さらに、旋回加速度算出部20では、目標信号検
出部3で検出した目標信号に基づいて、目標の旋回加速
度を算出する。また、機種識別部5では、目標信号検出
部3で検出した目標信号に基づいて得られる情報(例え
ば、レーダ反射断面積等)を分析して、目標信号が捕ら
えた目標の機種を識別する。
【0040】次に、旋回加速度算出部20で算出した旋
回加速度情報、および追尾ゲート設定部11で設定され
た追尾ゲートの情報が重み係数割り付け部7に与えられ
る。また、機種識別部5で識別した目標の種別をキーと
して機種別旋回加速度性能データベース21がアクセス
され、目標の旋回加速度性能情報が読み出される。そし
て、読み出された目標の旋回加速度性能情報も重み係数
割り付け部7に与えられる。
【0041】重み係数割り付け部7では、これらの情報
に基づいて追尾ゲートの内部に重み係数を割り付ける。
即ち、重み係数割り付け部7は、旋回加速度算出部20
で算出した目標の現在の旋回加速度情報と、機種別旋回
加速度性能データベース21から読み出された目標の旋
回加速度性能情報とから、目標が次回のスキャン時まで
に到達可能であると予測できる範囲である到達予測エリ
アを求める。
【0042】重み係数割り付け部7で割り付けられた重
み係数は、到達位置決定部8に与えられる。また、候補
位置抽出部2で抽出した各候補位置情報も到達位置決定
部8に与えられる。到達位置決定部8では、これらの入
力データに基づいて目標の到達位置を決定する。
【0043】到達位置決定部8で求めた目標の到達位置
は、レーダ装置のスキャン毎に航跡情報記憶部9に累積
される。そして、航跡情報記憶部9に累積された航跡情
報は到達予測位置検出部10に与えられ、到達予測位置
検出部10ではこの航跡情報に基づいて次回スキャン時
の到達予測位置を検出する。さらに、到達予測位置検出
部10で検出した到達予測位置情報は、目標信号検出部
3および追尾ゲート設定部11に与えられ、追尾ゲート
設定部11では到達予測位置を包含した追尾ゲートを設
定する。このように設定された追尾ゲートは、次回スキ
ャン時のレーダ信号に対する追尾処理に用いられる。
【0044】以上のように、目標の旋回加速度性能をカ
バーできる最小限のサイズに比べて一回り大きなサイズ
の追尾ゲートを用いているので、気流等によって旋回加
速度性能を越えて目標が進行した場合であっても、目標
を確実に追尾することができる。
【0045】また、追尾ゲートのサイズが大きくなるこ
とによって、クラッタ等の誤目標を検出し易くなるが、
目標の到達予測エリア13の内部に比べて到達予測エリ
ア13の外部の重み係数を小さくすることにより、到達
予測エリア13の外部で検出された誤目標の影響を受け
難くなる。その結果、誤目標への乗り移りによる追尾外
れを起こす確率が低減し、追尾維持率を効果的に向上さ
せることができる。
【0046】実施の形態3.次に、実施の形態3に係る
目標追尾装置を説明する。図5は、実施の形態3に係る
目標追尾装置を示すブロック図である。この実施の形態
3が図1に示す実施の形態1と異なるのは、直進速度算
出部4の代わりに直進速度旋回加速度算出部30を備え
ている点と、機種別直進速度性能データベース6の代わ
りに機種別直進速度旋回加速度性能データベース31を
備えている点とである。その他の構成については実施の
形態1と同一又は同等である。従って、実施の形態1と
同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、そ
の説明は省略する。
【0047】図4に示すように、直進速度旋回加速度算
出部30は、目標信号検出部3から出力された目標のエ
コー信号に基づいて、目標の直進速度および旋回加速度
を検出する。また、機種別直進速度旋回加速度性能デー
タベース31は、各機種毎の直進速度性能および旋回加
速度性能が登録されたデータベースであり、機種識別部
5から出力された目標の種別をキーとして目標の直進速
度性能情報および旋回加速度性能情報にアクセスでき
る。
【0048】次に、実施の形態3に係る目標追尾装置の
動作について説明する。まず、レーダ装置(図示せず)
からスキャン毎に出力されるレーダ信号をエコー信号検
出部1で受信する。エコー信号検出部1ではレーダ信号
を分析して、レーダ探知エリアに存在する物体等によっ
て反射した全てのエコー信号を検出する。エコー信号検
出部1で検出した各エコー信号は、候補位置抽出部2お
よび目標信号検出部3に与えられ、候補位置抽出部2で
は、各エコー信号の中から追尾ゲート内に存在する全て
のエコー信号の位置情報を目標の候補位置情報として抽
出する。
【0049】また、目標信号検出部3では、到達予測位
置検出部10で検出した到達予測位置に最も近い位置で
反射したエコー信号を目標信号として検出し、この目標
信号を直進速度旋回加速度算出部30および機種識別部
5に出力する。さらに、直進速度旋回加速度算出部30
では、目標信号検出部3で検出した目標信号に基づい
て、目標の直進速度および旋回加速度を算出する。さら
にまた、機種識別部5では、目標信号検出部3で検出し
た目標信号に基づいて得られる情報(例えば、レーダ反
射断面積等)を分析して、目標信号が捕らえた目標の機
種を識別する。
【0050】次に、直進速度旋回加速度算出部30で算
出した直進速度情報および旋回加速度情報と、追尾ゲー
ト設定部11で設定された追尾ゲートの情報とが重み係
数割り付け部7に与えられる。また、機種識別部5で識
別された目標の種別をキーとして機種別直進速度旋回加
速度性能データベース31がアクセスされ、目標の直進
速度性能情報および旋回加速度性能情報が読み出され
る。そして、読み出された目標の直進速度性能情報およ
び旋回加速度性能情報も重み係数割り付け部7に与えら
れる。
【0051】重み係数割り付け部7では、これらの情報
に基づいて追尾ゲートの内部に重み係数を割り付ける。
即ち、重み係数割り付け部7は、直進速度旋回加速度算
出部30で算出した目標の現在の直進速度情報および旋
回加速度情報と、機種別直進速度旋回加速度性能データ
ベース31から読み出された目標の直進速度性能情報お
よび旋回加速度性能情報とから、目標が次回のスキャン
時までに到達可能であると予測できる範囲である到達予
測エリアを求める。
【0052】重み係数割り付け部7で割り付けられた重
み係数は、到達位置決定部8に与えられる。また、候補
位置抽出部2で抽出した各候補位置情報も到達位置決定
部8に与えられる。到達位置決定部8では、これらの入
力データに基づいて目標の到達位置を決定する。
【0053】到達位置決定部8で求めた目標の到達位置
は、レーダ装置のスキャン毎に航跡情報記憶部9に累積
される。そして、航跡情報記憶部9に累積された航跡情
報は到達予測位置検出部10に与えられ、到達予測位置
検出部10ではこの航跡情報に基づいて次回スキャン時
の到達予測位置を検出する。さらに、到達予測位置検出
部10で検出した到達予測位置情報は、目標信号検出部
3および追尾ゲート設定部11に与えられ、追尾ゲート
設定部11では到達予測位置を包含した追尾ゲートを設
定する。このように設定された追尾ゲートは、次回スキ
ャン時のレーダ信号に対する追尾処理に用いられる。
【0054】以上のように、目標の直進速度性能および
旋回加速度性能をカバーできる最小限のサイズに比べて
一回り大きなサイズの追尾ゲートを用いているので、気
流等によって直進速度性能および旋回加速度性能を越え
て目標が進行した場合であっても、目標を確実に追尾す
ることができる。
【0055】また、追尾ゲートのサイズが大きくなるこ
とによって、クラッタ等の誤目標を検出し易くなるが、
誤目標に対しては小さな重み係数が割り付けられるよう
に各重み係数が調整されているので、クラッタ等の誤目
標の影響を受け難い。その結果、誤目標への乗り移りに
よる追尾外れを起こす確率が低減し、追尾維持率を効果
的に向上させることができる。
【0056】実施の形態4.次に、実施の形態4に係る
目標追尾装置を説明する。図6は、実施の形態4に係る
目標追尾装置を示すブロック図である。この実施の形態
4が図5に示す実施の形態3と異なるのは、レーダ探知
エリアにクラッタが多いか否かを判定するクラッタ環境
判定部(クラッタ環境判定手段)32を備えている点で
ある。その他の構成については実施の形態1と同一又は
同等である。従って、実施の形態4と同一又は同等な構
成部分については同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0057】図6に示すように、クラッタ環境判定部3
2では、エコー信号検出部1で検出したエコー信号に基
づいてクラッタが多いか否かを判定する。エコー信号
は、レーダ装置から出力されるレーダ信号に含まれるパ
ルス信号である。このパルス信号の数と所定のしきい値
とを比較して、パルス信号の数が所定のしきい値以上の
場合には、レーダ探知エリアのクラッタが多いと判定す
る。また、パルス信号の数が所定のしきい値未満の場合
には、レーダ探知エリアのクラッタが少ないと判定す
る。
【0058】クラッタ環境判定部32での判定結果は、
重み係数割り付け部7に与えられ、この判定結果が重み
係数の割り付け処理に反映される。即ち、図7(a)に
示すように、レーダ探知エリアのクラッタが少ないと判
定された場合には、到達予測エリア13内の各重み係数
がほぼ等価になるように割り付けられる。また、図7
(b)に示すように、レーダ探知エリアのクラッタが多
いと判定された場合には、到達予測エリア13の周縁部
分の重み係数が到達予測エリア13の中央部分に比べて
小さくなるように割り付けられる。
【0059】その結果、到達予測エリア13の周縁部分
(即ち、到達予測位置から離れた位置)のクラッタの影
響が受け難くなり、誤目標への乗り移りによる追尾外れ
を抑制することができる。
【0060】実施の形態5.次に、実施の形態5に係る
目標追尾装置を説明する。図8は、実施の形態5に係る
目標追尾装置を示すブロック図である。この実施の形態
5が図5に示す実施の形態3と異なるのは、複数の目標
間の距離が近接しているか否かを判定する目標間距離近
接判定部(目標間距離近接判定手段)33を備えている
点である。その他の構成については実施の形態1と同一
又は同等である。従って、実施の形態5と同一又は同等
な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略
する。
【0061】実施の形態5に係る目標追尾装置では、複
数の目標を同時に追尾することが可能である。即ち、複
数の目標を同時に追尾する場合、複数の追尾ゲートを追
尾ゲート設定部11で設定する。そして、各追尾ゲート
内の候補位置を候補位置抽出部2で抽出して、これらの
候補位置に基づいて、追尾ゲート毎の到達位置を到達位
置決定部8で決定する。到達位置決定部8で決定した複
数の目標の到達位置は、航跡情報記憶部9に各々記憶さ
れ、到達予測位置検出部10では、航跡情報記憶部9に
記憶された複数の航跡目標に基づいて、目標毎の到達予
測位置を検出する。
【0062】到達予測位置検出部10から出力された複
数の到達予測位置情報は目標検出信号検出部3に与えら
れ、目標検出信号検出部3では、これらの到達予測位置
に最も近いエコー信号を目標信号として各々検出する。
目標検出信号検出部3で検出した複数の目標信号が目標
間距離近接判定部33に与えられ、目標間距離近接判定
部33ではこれらの目標が近接しているか否かを判定す
る。この判定は複数の目標間の距離を検出して、この距
離が所定のしきい値以下の場合に、これらの目標が近接
していると判定する。また、検出した距離が所定のしき
い値より大きい場合に、これらの目標が近接していない
と判定する。
【0063】目標間距離近接判定部33での判定結果
は、重み係数割り付け部7に与えられ、この判定結果が
重み係数の割り付け処理に反映される。即ち、図9
(a)に示すように、複数の目標が近接していないと判
定された場合には、到達予測エリア13内の重み係数が
ほぼ等価になるように割り付けられる。また、図9
(b)に示すように、複数の目標が近接していると判定
された場合には、近接目標までの距離の範囲外の重み係
数が、近接目標までの距離の範囲内の重み係数に比べて
小さくなるように割り付けられる。
【0064】その結果、近接目標への乗り移りを抑制す
ることができ、近接目標への乗り移りによる追尾外れが
起こる確率を低減させることができる。
【0065】実施の形態6.次に、実施の形態6に係る
目標追尾装置を説明する。図10は、実施の形態6に係
る目標追尾装置を示すブロック図である。この実施の形
態6が図1に示す実施の形態1と異なるのは、目標の直
進速度性能に合わせて追尾ゲートのサイズを制御するゲ
ートサイズ制御部(ゲートサイズ制御手段)40を備え
ている点である。その他の構成については実施の形態1
と同一又は同等である。従って、実施の形態6と同一又
は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明
は省略する。
【0066】図10に示すように、ゲートサイズ制御部
40では、機種別直進速度性能データベース6に登録さ
れた直進速度性能情報を入力して、この直進速度性能を
カバーできる最小限のサイズになるように追尾ゲートの
サイズを決定する。ゲートサイズ制御部40で決定され
た追尾ゲートのサイズに関する制御情報は追尾ゲート設
定部11に与えられ、追尾ゲート設定部11ではこの制
御情報に基づいて追尾ゲートのサイズを調整する。その
結果、追尾ゲート設定部11で設定される追尾ゲートの
サイズは、直進速度性能をカバーできる最小限のサイズ
となる。
【0067】このように、追尾ゲートのサイズを直進速
度性能をカバーできる最小限のサイズとしているため、
目標の速度性能を越えないエコー信号だけに絞って重み
係数を配分することができる。このため、重み係数の配
分を細かく調整することが可能になり、到達位置決定部
8での演算負荷を低減させることができる。
【0068】実施の形態7.次に、実施の形態7に係る
目標追尾装置を説明する。図11は、実施の形態7に係
る目標追尾装置を示すブロック図である。この実施の形
態7が図4に示す実施の形態2と異なるのは、目標の旋
回加速度性能に合わせて追尾ゲートのサイズを制御する
ゲートサイズ制御部(ゲートサイズ制御手段)41を備
えている点である。その他の構成については実施の形態
2と同一又は同等である。従って、実施の形態7と同一
又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説
明は省略する。
【0069】図11に示すように、ゲートサイズ制御部
41では、機種別旋回加速度性能データベース21に登
録された旋回加速度性能情報を入力して、この旋回加速
度性能をカバーできる最小限のサイズになるように追尾
ゲートのサイズを決定する。ゲートサイズ制御部41で
決定された追尾ゲートのサイズに関する制御情報は追尾
ゲート設定部11に与えられ、追尾ゲート設定部11で
はこの制御情報に基づいて追尾ゲートのサイズを調整す
る。その結果、追尾ゲート設定部11で設定される追尾
ゲートのサイズは、旋回加速度性能をカバーできる最小
限のサイズとなる。
【0070】このように、追尾ゲートのサイズを旋回加
速度性能をカバーできる最小限のサイズとしているた
め、目標の旋回加速度性能を越えないエコー信号だけに
絞って重み係数を配分することができる。このため、重
み係数の配分を細かく調整することが可能になり、到達
位置決定部8での演算負荷を低減させることができる。
【0071】実施の形態8.次に、実施の形態8に係る
目標追尾装置を説明する。図12は、実施の形態8に係
る目標追尾装置を示すブロック図である。この実施の形
態8が図5に示す実施の形態3と異なるのは、目標の直
進速度性能および旋回加速度性能に合わせて追尾ゲート
のサイズを制御するゲートサイズ制御部(ゲートサイズ
制御手段)42を備えている点である。その他の構成に
ついては実施の形態3と同一又は同等である。従って、
実施の形態8と同一又は同等な構成部分については同一
符号を付し、その説明は省略する。
【0072】図12に示すように、ゲートサイズ制御部
42では、機種別直進速度旋回加速度性能データベース
31に登録された直進速度性能情報および旋回加速度性
能情報を入力して、この直進速度性能および旋回加速度
性能をカバーできる最小限のサイズになるように追尾ゲ
ートのサイズを決定する。ゲートサイズ制御部42で決
定された追尾ゲートのサイズに関する制御情報は追尾ゲ
ート設定部11に与えられ、追尾ゲート設定部11では
この制御情報に基づいて追尾ゲートのサイズを調整す
る。その結果、追尾ゲート設定部11で設定される追尾
ゲートのサイズは、直進速度性能および旋回加速度性能
をカバーできる最小限のサイズとなる。
【0073】このように、追尾ゲートのサイズを直進速
度性能および旋回加速度性能をカバーできる最小限のサ
イズとしているため、目標の速度性能および旋回加速度
を越えないエコー信号だけに絞って重み係数を配分する
ことができる。このため、重み係数の配分を細かく調整
することが可能になり、到達位置決定部8での演算負荷
を低減させることができる。
【0074】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内におい
て、例えば以下のように変更することも可能である。 (1)上記実施形態では、直進速度性能と旋回加速度性
能との少なくとも一方の性能を目標の運動性能としてい
たが、馬力、全備重量、航続性能、上昇性能等も目標の
運動性能として、重み係数を割り付ける際の指標として
もよい。 (2)上記実施形態では、楕円形状の追尾ゲートを用い
て説明したが、矩形状或いは三角形状であってもよい。
また、追尾ゲートは目標の上昇方向および降下方向もカ
バーした球状、柱状、錘状等の3次元形状であってもよ
い。
【0075】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているた
め、次のような効果を得ることができる。即ち、目標の
運動性能あるいはクラッタ環境、近接目標の状況に応じ
て追尾フィルタの重み係数を制御し、誤目標の可能性の
高いエコー信号の重み係数を小さく設定するため、乗り
移りによる追尾外れの確率を低減し、追尾維持率を向上
させることができる。
【0076】また、追尾ゲートのサイズを目標の運動性
能をカバーできる最小限のサイズとしているため、目標
の運動性能を越えないエコー信号だけに絞って重み係数
を配分することができる。このため、重み係数の配分を
細かく調整することが可能になり、エコー信号の解析が
容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る目標追尾装置を示すブロッ
ク図である。
【図2】重み係数割り付け部で割り付けられた重み係数
の配分を示す図である。
【図3】目標の到達位置を求める処理方法を示す図であ
る。
【図4】実施の形態2に係る目標追尾装置を示すブロッ
ク図である。
【図5】実施の形態3に係る目標追尾装置を示すブロッ
ク図である。
【図6】実施の形態4に係る目標追尾装置を示すブロッ
ク図である。
【図7】(a)はクラッタが少ない環境での重み係数の
配分を示す図である。(b)はクラッタが多い環境での
重み係数の配分を示す図である。
【図8】実施の形態5に係る目標追尾装置を示すブロッ
ク図である。
【図9】(a)は近接目標がない場合での重み係数の配
分を示す図である。(b)は近接目標がある場合での重
み係数の配分を示す図である。
【図10】実施の形態6に係る目標追尾装置を示すブロ
ック図である。
【図11】実施の形態7に係る目標追尾装置を示すブロ
ック図である。
【図12】実施の形態8に係る目標追尾装置を示すブロ
ック図である。
【図13】従来例に係る目標追尾装置を示すブロック図
である。
【図14】従来例に係る目標追尾装置に用いられる追尾
ゲートを示す図である。
【符号の説明】
2…候補位置抽出部(候補位置抽出手段)、7…重み係
数割り付け部(重み係数割り付け手段)、8…到達位置
決定部(到達位置決定手段)、32…クラッタ環境判定
部(クラッタ環境判定手段)、33…目標間距離近接判
定部(目標間距離近接判定手段)、40〜42…ゲート
サイズ制御部(ゲートサイズ制御手段)。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーダ探知エリアを進行する目標の到達
    予測位置に追尾ゲートを設け、この追尾ゲート内のエコ
    ー信号を解析して前記目標を追尾する目標追尾方法にお
    いて、 前記目標の運動性能に応じた重み係数を用いて、前記エ
    コー信号を解析することを特徴とする目標追尾方法。
  2. 【請求項2】 前記重み係数は、前記目標の運動性能に
    基づいて求められる到達予測エリアの内部に大きな数値
    が割り付けられ、この到達予測エリアの外部に小さな数
    値が割り付けられていることを特徴とする請求項1記載
    の目標追尾方法。
  3. 【請求項3】 前記エコー信号から複数の目標候補が得
    られた場合に、これらの目標候補からの各距離に対して
    前記重み係数を各々掛けて等しくなる位置を前記目標の
    到達位置とすることを特徴とする請求項2記載の目標追
    尾方法。
  4. 【請求項4】 前記重み係数は、前記レーダ探知エリア
    のクラッタが多い場合に、前記到達予測エリアの中央部
    に比べて前記到達予測エリアの周縁部に小さな数値が割
    り付けられていることを特徴とする請求項2又は請求項
    3に記載の目標追尾方法。
  5. 【請求項5】 前記重み係数は、前記目標間の距離が近
    接している場合に、前記目標間の距離の範囲内に比べて
    前記目標間の距離の範囲外に小さな数値が割り付けられ
    ていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれ
    か一項に記載の目標追尾方法。
  6. 【請求項6】 前記追尾ゲートは、前記目標の運動性能
    に合わせてサイズが調整されていることを特徴とする請
    求項2から請求項5のいずれか一項に記載の目標追尾方
    法。
  7. 【請求項7】 前記目標の運動性能は、直進速度性能と
    旋回加速度性能との少なくとも一方の性能であることを
    特徴とする請求項1から請求項3および請求項6のいず
    れか一項に記載の目標追尾方法。
  8. 【請求項8】 レーダ探知エリアを進行する目標の到達
    予測位置に追尾ゲートを設け、この追尾ゲート内のエコ
    ー信号を解析して前記目標を追尾する目標追尾装置にお
    いて、 前記目標の運動性能に基づいて、前記追尾ゲート内に重
    み係数を割り付ける重み係数割り付け手段と、 前記重み係数割り付け手段で割り付けられた前記重み係
    数を用いて前記追尾ゲート内のエコー信号を解析し、前
    記目標の到達位置を決定する到達位置決定手段とを備え
    ることを特徴とする目標追尾装置。
  9. 【請求項9】 レーダ探知エリアを進行する目標の到達
    予測位置に追尾ゲートを設け、この追尾ゲート内のエコ
    ー信号を解析して前記目標を追尾する目標追尾装置にお
    いて、 前記目標の運動性能に基づいて前記目標の到達予測エリ
    アを求めて、この到達予測エリアの内部に大きな数値を
    割り付けて、この到達予測エリアの外部に小さな数値を
    割り付ける重み係数割り付け手段と、 前記追尾ゲート内のエコー信号から前記目標の候補位置
    を抽出する候補位置抽出手段と、 前記候補位置抽出手段で抽出された前記候補位置と前記
    重み係数割り付け手段で割り付けられた前記重み係数と
    から前記目標の到達位置を決定する到達位置決定手段と
    を備えることを特徴とする目標追尾装置。
  10. 【請求項10】 前記到達位置決定手段では、前記候補
    位置抽出手段によって複数の候補位置が得られた場合
    に、これらの候補位置からの各距離に対して前記重み係
    数を各々掛けて等しくなる位置を前記目標の到達位置と
    することを特徴とする請求項9記載の目標追尾装置。
  11. 【請求項11】 前記レーダ探知エリアのクラッタが多
    いか否かを判定するクラッタ環境判定手段を更に備え、 前記重み係数割り付け手段では、前記レーダ探知エリア
    のクラッタが多いと前記クラッタ環境判定手段で判定し
    た場合に、前記到達予測エリアの中央部の前記重み係数
    に比べて、前記到達予測エリアの周縁部の前記重み係数
    に小さな数値を割り付けていることを特徴とする請求項
    9又は請求項10に記載の目標追尾装置。
  12. 【請求項12】 前記レーダ探知エリアに前記目標が複
    数存在する場合に、前記目標間の距離が近接しているか
    否かを判定する目標間距離近接判定手段を更に備え、 前記重み係数割り付け手段では、前記目標間の距離が近
    接していると前記目標間距離近接判定手段で判定した場
    合に、前記目標間の距離の範囲内の重み係数に比べて、
    前記目標間の距離の範囲外の重み係数に小さな数値を割
    り付けていることを特徴とする請求項9から請求項11
    のいずれか一項に記載の目標追尾装置。
  13. 【請求項13】 前記目標の運動性能に合わせて前記追
    尾ゲートのサイズを調整するゲートサイズ制御手段を更
    に備えることを特徴とする請求項9から請求項12のい
    ずれか一項に記載の目標追尾装置。
  14. 【請求項14】 前記目標の運動性能は、直進速度性能
    と旋回加速度性能との少なくとも一方の性能であること
    を特徴とする請求項9から請求項11および請求項13
    のいずれか一項に記載の目標追尾装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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