JPH11281703A - 部分放電判別方法 - Google Patents

部分放電判別方法

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JPH11281703A
JPH11281703A JP8225398A JP8225398A JPH11281703A JP H11281703 A JPH11281703 A JP H11281703A JP 8225398 A JP8225398 A JP 8225398A JP 8225398 A JP8225398 A JP 8225398A JP H11281703 A JPH11281703 A JP H11281703A
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JP
Japan
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partial discharge
pulse
noise
signal
discharge signal
Prior art date
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Pending
Application number
JP8225398A
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English (en)
Inventor
Shin Kataoka
慎 片岡
Kazuo Kotani
一夫 小谷
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH11281703A publication Critical patent/JPH11281703A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部分放電信号とノイズ信号とを正しく弁別
し、これにより部分放電の発生を確実に捉えることので
きる部分放電判別方法を提供する。 【解決手段】 電力機器から検出されたパルス状ノイズ
を含む部分放電信号を対象として、たとえば、これら信
号波形の100点程度の波形の最大値を一点として捉え
る波形処理を行う。この結果、発生時間間隔が10ms
(A)で発生しているパルスを部分放電とし、発生時間
間隔が20ms(B)で発生しているパルスをノイズと
弁別するか、あるいは、前記波形処理をした信号をフー
リエ解析にかけ、その結果、100Hzの周波数で発生
しているパルスを部分放電とし、50Hzの周波数で発
生しているパルスをノイズと弁別し、これによって部分
放電を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部分放電判別方法
に関し、特に、部分放電に基づく信号とパルス状ノイズ
に基づく信号を正しく弁別することのできる部分放電判
別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧器のような受、配電用機器、あるい
は電力ケーブル線路等の各種電力機器における部分放電
は、絶縁破壊の前兆を意味するものであることから、早
期且つ確実に検出する必要があるが、実際にこれを検出
するに当たっての厄介な問題としてノイズの問題があ
る。
【0003】外部から侵入してくる雑音や誘導信号によ
るノイズ信号と実際の部分放電信号とを確実に峻別し、
部分放電のみを正しく捉えることが重要となる。
【0004】従来の、部分放電検出方法として、たとえ
ば、電力機器から検出された部分放電信号のスペクトル
を対象に、スペクトルアナライザを用いて20回掃引
し、これによって得られたデータの最大値を重ね合わせ
て解析する方法が知られており、簡便な検出方法として
活用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の部分放電判別方法によると、部分放電信号と部分放
電に類似したパルス状のノイズ信号とが同様のレベルで
観測されてしまうため、部分放電とノイズの弁別がむず
かしく、特に、インバータ制御による電力機器が多数存
在する環境下等にあっては、高周波のパルス状ノイズが
絶え間なく発生することから、部分放電とノイズの弁別
にはかなりの困難さを伴っていた。
【0006】従って、本発明の目的は、部分放電信号と
ノイズ信号とを正しく弁別し、これにより部分放電の発
生を確実に捉えることのできる部分放電判別方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、電力機器に課電したときに発生する部分
放電信号を検知して前記電力機器の絶縁劣化を判定する
部分放電判別方法において、パルス状ノイズを含んで検
知される前記部分放電信号に所定の波形処理を施し、前
記所定の波形処理後の前記部分放電信号と前記パルス状
ノイズを発生時間間隔の差に基づいて弁別することを特
徴とする部分放電判別方法を提供するものである。
【0008】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、電力機器に課電したときに発生する部分放電信号を
検知して前記電力機器の絶縁劣化を判定する部分放電判
別方法において、パルス状ノイズを含んで検知される前
記部分放電信号に所定の波形処理を施し、前記所定の波
形処理後の前記部分放電信号と前記パルス状ノイズを周
波数の差に基づいて弁別することを特徴とする部分放電
判別方法を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による部分放電判
別方法の実施の形態を示したもので、1は電力ケーブ
ル、2は電力ケーブル1の絶縁接続部、3は絶縁接続部
2を覆うように形成された防食層、4は絶縁筒、5は防
食層3に設けられた部分放電信号検知用の箔電極、6は
その検出インピーダンス、7は部分放電測定回路、8は
1Mサンプリングのオッシロスコープ、9はオッシロス
コープ8により検出された信号に所定の波形処理を行う
ために設定された波形処理回路、10は波形処理された
信号を部分放電信号とノイズ信号とに弁別する弁別回路
を示す。
【0010】図2は、波形処理回路9における波形処理
の概要説明図であり、まず、(イ)は、オッシロスコー
プによって検出されたパルス波形信号をそのままフーリ
エ解析したものであるが、これには50Hzや100H
zの低周波成分は現れない。これはパルスが正と負の対
になって発生するためである。
【0011】図2(ロ)は、オッシロスコープで検出し
た信号波形を、たとえば、100点ないしは数100点
の連続信号波形の各最大値を一点として捉えた波形処理
を施すことよって負性のデータを消去した場合であり、
データ数が減り、さらには、部分放電の発生周期も明確
になって、50Hzや100Hz等の低周波成分が強調
されるようになる。
【0012】図3〜図6は、図1の回路において行われ
る以上のような波形処理とそれに基づいた部分放電およ
びパルス状ノイズの弁別方法を示したもので、この図は
1Mサンプリングのオッシロスコープ8によって検出さ
れた部分放電信号とパルス状ノイズ信号を対象として、
実際にフーリエ解析を行った結果を示したものである。
【0013】図3および図4はオッシロスコープ8によ
り検出された部分放電信号波形とパルス状ノイズ信号波
形をそのままフーリエ解析した結果であり、図5および
図6はオッシロスコープ8により検出された部分放電信
号波形とパルス状ノイズ信号波形を対象に、波形処理回
路9によって一旦それぞれ100点程度の連続した信号
波形の最大値を一点として捉える処理を施したデータと
これをフーリエ解析した結果を示したものである。
【0014】これら図3および図4と図5および図6の
対比によれば、部分放電とパルス状ノイズは、それぞれ
明確に異なる特徴的な形となって現れている。
【0015】すなわち、部分放電信号の場合には、図5
(イ)のように10msの発生時間間隔Aごとにパルス
が現れており、他方、パルス状ノイズの場合には、図6
(イ)のように20msの発生時間間隔Bごとにパルス
が現れている。
【0016】また、図5(ロ)および図6(ロ)のよう
に、部分放電とパルス状ノイズとは明確に異なる周波数
成分として現れ、それぞれ前者が100Hz、後者が5
0Hzの周波数成分となって現れている。
【0017】従って、これらパルスの発生時間間隔の
差、あるいは、発生周波数の差に基づけば、部分放電信
号とパルス状ノイズ信号とを容易に弁別することがで
き、これにより部分放電の発生を確実に捉えることが可
能となる。
【0018】図7は、図1の実施の形態における他の信
号弁別法を示したものである。図1の1Mサンプリング
のオッシロスコープ8によって検出された部分放電信号
とパルス状ノイズ信号を対象として、前述と同様に10
0点程度の連続した信号波形の各最大値を一点として捉
えた所定の波形処理を波形処理回路9によって施したの
ち、これに所定のしきい値を設定する。
【0019】図7(イ)は部分放電信号、(ロ)はノイ
ズ信号を示したもので、しきい値Cを超えるパルスのデ
ータを「1(黒)」、それ以外のパルスのデータを「0
(白)」としたとき、しきい値Cを超える各パルスに対
して10ms×N±1ms(Nは任意の整数)の式を設
定したときにすべての点にしきい値を超えるパルスが存
在しない場合にはそのデータを除去する処置をし(デー
タを「1(黒)」から「0(白)」に変更)、上記式の
すべての点がしきい値を超える場合にはそのデータを残
し、このようにして処置されたものの「1(黒)」の点
から、次に「1(黒)」が単発ないしは連発するまでの
平均時間をまとめたものである。
【0020】これによれば、部分放電信号を対象とした
(イ)の場合には、上記処置後はパルス「(黒)」がほ
ぼ10ms間隔ごとに現れており、一方、パルス状ノイ
ズを対象とした(ロ)の場合には、処置後に「(黒)」
はなくなる。
【0021】従って、部分放電とノイズとは明確に弁別
されることになり、これにより部分放電の発生は確実に
捉えられることになる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明による部分放電判
別方法によれぱ、パルス状ノイズを含んで検出される部
分放電信号に所定の波形処理を施し、部分放電信号とパ
ルス状ノイズ信号とをそれぞれの発生時間間隔の差に基
づいて弁別するか、または、周波数の差に基づいて弁別
するものであることから、部分放電信号とノイズ信号と
を容易に弁別すること可能となり、従って、部分放電の
発生を確実に捉えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による部分放電判別方法の実施の形態説
明図。
【図2】検出信号を対象に行われる波形処理の概要説明
図。
【図3】図1の実施の形態における信号弁別法説明図。
【図4】図1の実施の形態における信号弁別法説明図。
【図5】図1の実施の形態における信号弁別法説明図。
【図6】図1の実施の形態における信号弁別法説明図。
【図7】図1の実施の形態における他の信号弁別法説明
図。
【符号の説明】
1 電力ケーブル 2 絶縁接続部 3 防食層 4 絶縁筒 5 箔電極 6 検出インピーダンス 7 部分放電測定回路 8 1Mサンプリングのオッシロスコープ 9 波形処理回路 10 弁別回路 A 10ms間隔 B 20ms間隔 C しきい値

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力機器に課電したときに発生する部分放
    電信号を検知して前記電力機器の絶縁劣化を判定する部
    分放電判別方法において、 パルス状ノイズを含んで検知される前記部分放電信号に
    所定の波形処理を施し、 前記所定の波形処理後の前記部分放電信号と前記パルス
    状ノイズを発生時間間隔の差に基づいて弁別することを
    特徴とする部分放電判別方法。
  2. 【請求項2】前記発生時間間隔が10msのパルスを前
    記部分放電信号として弁別し、前記発生時間間隔が20
    msのパルスを電力機器のインバータ制御回路等から発
    生するノイズとして弁別することを特徴とする請求項第
    1項記載の部分放電判別方法。
  3. 【請求項3】電力機器に課電したときに発生する部分放
    電信号を検知して前記電力機器の絶縁劣化を判定する部
    分放電判別方法において、 パルス状ノイズを含んで検知される前記部分放電信号に
    所定の波形処理を施し、 前記所定の波形処理後の前記部分放電信号と前記パルス
    状ノイズを周波数の差に基づいて弁別することを特徴と
    する部分放電判別方法。
  4. 【請求項4】前記周波数が100Hzのパルスを前記部
    分放電信号と弁別し、前記周波数が50Hzのパルスを
    電力機器のインバータ制御回路等から発生するノイズと
    して弁別することを特徴とする請求項第3項記載の部分
    放電判別方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006514765A (ja) * 2003-01-28 2006-05-11 ローズマウント アナリティカル, インコーポレイテッド 分散型プロセス制御システムにおける予測高周波ノイズ補償
CN104459485A (zh) * 2014-11-25 2015-03-25 国家电网公司 局部放电超声信号的处理方法和装置
CN109828187A (zh) * 2018-11-19 2019-05-31 国网浙江省电力有限公司电力科学研究院 一种定位变电设备局部放电故障的时间差提取分析方法

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