JPH11280938A - 電磁アクチュエータおよび電磁弁 - Google Patents

電磁アクチュエータおよび電磁弁

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JPH11280938A
JPH11280938A JP8201198A JP8201198A JPH11280938A JP H11280938 A JPH11280938 A JP H11280938A JP 8201198 A JP8201198 A JP 8201198A JP 8201198 A JP8201198 A JP 8201198A JP H11280938 A JPH11280938 A JP H11280938A
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JP
Japan
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core
movable
electromagnetic actuator
fixed
shaft
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Application number
JP8201198A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Uno
春彦 宇野
Yasuhiro Shimura
泰博 四村
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁アクチュエータの製造コストアップを招
くことなく、電磁アクチュエータ(シャフトおよびコ
ア)の作動が阻害されることを防止する。 【解決手段】 シャフト204と可動コア205とを別
体構成するとともに、シャフト204をベース203内
に摺動可能に配設した状態で可動コア205に接触させ
る。さらに、ボビンハウジング202と一体に可動コア
205の摺動を案内する案内部206を形成する。これ
により、シャフト204の軸心と可動コア205の軸心
とが相互にずれても、いずれか一方の摺動が阻害される
(こじれる)ことを防止できるので、電磁アクチュエー
タ200の製造コストアップを招くことなく、電磁アク
チュエータ200の作動が阻害されることを防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁アクチュエータ
に関するもので、油圧制御用の電磁弁に適用して有効で
ある。
【0002】
【従来の技術】油圧制御用の電磁弁として図4に示すも
のがある。この電磁弁の電磁アクチュエータ200は、
電磁力に可動(摺動)する可動鉄心205と、この可動
鉄心205に圧入固定されて可動鉄心205と一体的に
可動するシャフト204とを有して構成されている。な
お、シャフト204は、その中間部位に形成されたフラ
ンジ部204aにより可動鉄心に対して位置決めされて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
電磁アクチュエータ200では、可動鉄心205の外周
面およびフランジ部204aの外周面が固定鉄心203
の内周面にて摺動案内されているので、フランジ部20
4の軸心と可動鉄心205の軸心とが相互にずれると、
いずれか一方の摺動が阻害され(こじれ)てしまい、電
磁アクチュエータ200(シャフト204および可動鉄
心205)の作動が阻害されるという問題が発生する。
【0004】この問題に対しては、可動鉄心205、シ
ャフト204および固定鉄心203の製造公差および製
造管理を厳しくすることにより解決することができる
が、この手段では電磁アクチュエータ200(電磁弁)
の製造コストアップを招いてしまう。本発明は、上記点
に鑑み、電磁アクチュエータの製造コストアップを招く
ことなく、電磁アクチュエータ(シャフトおよび可動鉄
心)の作動が阻害されることを防止することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
5に記載の発明では、シャフト(204)と可動鉄心
(205)とは別体構成されているとともに、シャフト
(204)は、第1固定鉄心(203)内に摺動可能に
配設されて可動鉄心(205)に接触している。そして
さらに、ボビンハウジング(202)には、可動鉄心
(205)の摺動を案内する案内部(206)が形成さ
れていることを特徴とする。
【0006】これにより、シャフト(204)の軸心と
可動鉄心(205)の軸心とが相互にずれても、いずれ
か一方の摺動が阻害される(こじれる)ことを防止でき
るので、第1固定鉄心(203)、シャフト(204)
および可動鉄心(205)の製造公差および製造管理を
厳しくすることなく、電磁アクチュエータ(200)の
作動が阻害されることを防止できる。
【0007】また、ボビンハウジング(202)に案内
部(206)を形成したので、軸方向(D)に新たに案
内部を必要としない。したがって、電磁アクチュエータ
(200)の軸方向寸法を小さくすることができる。請
求項3に記載の発明では、可動鉄心(205)を挟んで
第1固定鉄心(203)と反対側には、磁性材料からな
る平板状の第2固定鉄心(207)がボビンハウジング
(202)に対して固定配設されているとともに、第2
固定鉄心(207)には、可動鉄心(205)の一部が
挿入される挿入穴(208)がその厚み方向に延びて形
成されていることを特徴とする。
【0008】これにより、ソレノイドコイル(201)
によって誘起される磁束の磁路の一部を構成する第2固
定鉄心(207)を、挿入穴(208)を形成するとい
った単純な加工にて製作することができるので、製造工
数(製造時間)を削減することができ、電磁アクチュエ
ータ(200)の製造コストダウンを図ることができ
る。
【0009】請求項4に記載の発明では、案内部(20
6)は挿入穴(208)内まで延びるとともに、可動鉄
心(205)の外周方向に離散的に位置していることを
特徴とする。これにより、案内部(206)が位置して
いる部位に比べて、案内部(206)が位置していない
部位における第2固定鉄心(207)と可動鉄心(20
5)との距離(ギャップ)を小さくすることはできるの
で、第2固定鉄心(207)と可動鉄心(205)との
平均距離を小さくすることができる。
【0010】したがって、第2固定鉄心(207)と可
動鉄心(205)との間の磁気抵抗を小さくすることが
できる(パーミアンスを大きくすることができる)の
で、ソレノイドコイル(201)の起磁力を大きくする
ことなく、電磁吸引力を大きくすることができる。延い
ては、電磁アクチュエータ(200)の小型化を図るこ
とができる。
【0011】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態記載の具体的手段との対応関係の例を示
すものである。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係る電磁アクチュエータをオートマチックトラ
ンスミッション(AT)の油圧制御用の電磁弁100に
適用したものであり、図1の(a)は電磁弁100の断
面図である。
【0013】200は、非磁性材料(本実施形態ではス
テンレス)からなるシャフト204を電磁吸引力により
その長手方向に可動させる電磁アクチュエータであり、
300は、電磁アクチュエータ200(シャフト20
4)により可動されて流体通路(作動油通路)の連通状
態を制御する3方弁部である。先ず、電磁アクチュエー
タ200について述べる。
【0014】201は、磁界を発生させるソレノイドコ
イル(以下、コイルと略す。)であり、202は、コイ
ル201の巻枠を構成するとともに、電磁アクチュエー
タ200のハウジングを構成する非磁性体(本実施形態
では樹脂)からなるボビンハウジング(以下、ボビンと
略す。)である。203は、ボビン202の円筒部20
2a内に挿入固定された磁性材料(本実施形態では鉄系
金属)からなるベース(第1固定鉄心)であり、このベ
ース203内には、シャフト204がコイル201の軸
方向Dに延びた状態でベース203に対して摺動可能に
配設されている。
【0015】205は、ベース203と対向して配設さ
れて、電磁吸引力により軸方向Dに可動する磁性材料
(本実施形態では鉄系金属)からなる略円柱状の可動コ
ア(可動鉄心)であり、この可動コア205は、シャフ
ト204と別体構成されてシャフト204に接触してい
る。そして、ボビン202の円筒部202aには、可動
コア205の摺動を案内する案内部206が円筒部20
2a(ボビン202)に一体成形されており、この案内
部206は、図2に示すように、可動コア205の外周
方向に離散的に複数個(本実施形態では2個)形成され
ている。
【0016】また、可動コア205を挟んでベース20
3の反対側には、図1に示すように、磁性材料からなる
(本実施形態では鉄系金属)平板状のプレート(第2固
定鉄心)207がボビン202に対して固定配設されて
おり、このプレート207のうち可動コア205に対応
する部位には、プレート207の厚み方向に延びて貫通
するとともに、可動コア205の一部が挿入される挿入
穴208が形成されている。
【0017】そして、案内部206は、可動コア205
とプレート207とが直接に接触することを防止した状
態で可動コア205の摺動を案内するべく、挿入穴20
8内を貫通して延びている。ところで、209は、ベー
ス203およびプレート207と共にコイル201によ
って誘起された磁束Mの磁路を構成するヨーク(継鉄)
である。そして、このヨーク209のうちプレート20
7側の一部209aを、プレート207側に向けて折り
曲げ塑性変形させることにより、プレート207をコイ
ル201側に押圧してヨーク209、ボビン202およ
びコイル201を一体固定している。
【0018】なお、210はコイル201に電力を供給
する正極側のコネクタ端子であり、一方、負極側はアー
スプレート211を介して車両に接地(ボディアース)
されている。また、212は、プレート207側に向け
て押圧する弾性力をコイル201に作用させることによ
り、ボビン202内でコイル201が振動することを防
止するウェーブワッシャ(弾性部材)であり、213は
ベース203と可動コア205間に作用する電磁吸引力
に対向する弾性力を可動コア205に作用させるコイル
バネ(弾性部材)である。
【0019】因みに、214は可動コア205とボビン
202とによって形成された空間215と外部とを連通
させる呼吸穴であり、この呼吸穴214により空間21
5内が負圧になることが防止されている。次に、3方弁
部300について述べる。301は油圧ポンプ(図示せ
ず)から油圧が供給される流入ポートであり、302は
AT側に連通する流出ポートであり、303は低圧側に
連通するドレンポートである。
【0020】そして、304は流出ポート302におけ
る油圧を切替えるボール弁体(鋼球)であり、押圧力F
1 (電磁吸引力) が起きると、ボール弁体304が軸方
向一端側にDに変位し、流出ポート302とドレンポー
ト303が連通する。このとき、油圧力F2 <押圧力F
1 である。次に、非通電時には、油圧力F2 によりボー
ル弁体304が軸方向D他端側に変位し、流入ポート3
01と流出ポート302とが連通する。つまり、この電
磁弁100では、コイル201の通電による押圧力F1
及び非通電時の油圧力F2によって流出ポート302に
おける油圧の切り替えをしている。
【0021】因みに、油圧ポンプにより油圧が供給され
ている状態でコイル201に通電すれば、押圧力F
1 (電磁吸引力)と油圧力F2 とが対向するので、電磁
弁100の使用状態においては、ボール弁体304、シ
ャフト204および可動コア205は一体的に軸方向D
に変位(可動)する。次に、本実施形態の特徴を述べ
る。
【0022】本実施形態によれば、シャフト204と可
動コア205とは別体に構成されているので、シャフト
204の軸心と可動コア205の軸心とが相互にずれて
も、いずれか一方の摺動が阻害される(こじれる)こと
を防止できる。したがって、ベース203、シャフト2
04および可動コア205等の製造公差および製造管理
を厳しくすることなく、電磁アクチュエータ200(シ
ャフト204および可動コア205)の作動が阻害され
ることを防止できる。つまり、電磁弁100の製造コス
トアップを招くことなく、電磁弁100の作動が阻害さ
れることを防止できる。
【0023】また、ボビン202に案内部206を形成
したので、軸方向Dに新たに案内部を必要としない。し
たがって、電磁アクチュエータ200(電磁弁100)
の軸方寸法を小さくすることができる。また、磁路の一
部を構成するプレート207が板状の部材から構成され
ているとともに、挿入穴208を形成するといった単純
な機械加工にてプレート207を製作することができ
る。したがって、プレート207の製造工数(製造時
間)を削減することができるので、電磁アクチュエータ
200(電磁弁100)の製造コストダウンを図ること
ができる。
【0024】また、案内部206は挿入穴208内まで
延びているとともに、可動コア205の外周方向に離散
的に形成されているので、案内部206が形成さている
部位に比べて、案内部206が形成されていない部位に
おけるプレート207と可動コア205との距離(磁気
ギャップ)を小さくすることができる。このため、プレ
ート207と可動コア205との平均距離を小さくする
ことができるので、プレート207と可動コア205と
の間の磁気抵抗を小さくすることができる(パーミアン
スを大きくすることができる)。したがって、コイル2
01の起磁力を大きくすることなく、電磁吸引力を大き
くすることができるので、電磁アクチュエータ200の
小型化を図ることができる。
【0025】ところで、上述の実施形態では、ノーマル
オープン(非通電時開)型の電磁弁であったが、本発明
に係る電磁アクチュエータ200を適用した電磁弁は、
ノーマルオープン型に限定されるものではなく、図3に
示すように、ノーマルクローズ(非通電時閉)型の電磁
弁にも適用することができる。また、本発明に係る電磁
アクチュエータ200は、電磁弁にその適用が限定され
るものではなく、その他機器に対しても適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施形態に係る電磁アクチュエータを
用いた電磁弁の断面図であり、(b)は(a)の側面図
である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】(a)は本発明の変形例に係る電磁アクチュエ
ータを用いた電磁弁の断面図であり、(b)は(a)の
側面図である。
【図4】従来の変形例に係る電磁アクチュエータを用い
た電磁弁の断面図である。
【符号の説明】
200…電磁アクチュエータ、201…ソレノイドコイ
ル、202…ボビンハウジング、203…ベース(第1
固定鉄心)、204…シャフト、205…可動コア(可
動鉄心)、206…案内部、207…プレート(第2固
定鉄心)、208…挿入穴、300…三方弁部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁吸引力により非磁性材料からなるシ
    ャフト(204)をその長手方向に可動させる電磁アク
    チュエータ(200)であって、 ソレノイドコイル(201)と、 前記ソレノイドコイル(201)の巻枠を構成する非磁
    性材料からなるボビンハウジング(202)と、 前記ボビンハウジング(202)内にて固定され、磁性
    材料からなる第1固定鉄心(203)と、 前記第1固定鉄心(203)と対向して配設され、電磁
    吸引力により前記ソレノイドコイル(201)の軸方向
    (D)に可動するとともに、前記シャフト(204)と
    別体構成された可動鉄心(205)とを有し、 前記ボビンハウジング(202)には、前記可動鉄心
    (205)の摺動を案内する案内部(206)が形成さ
    れ、 さらに、前記シャフト(204)は、前記第1固定鉄心
    (203)内に前記軸方向(D)に摺動可能に配設され
    て前記可動鉄心(205)に接触していることを特徴と
    する電磁アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記案内部(206)および前記ボビン
    ハウジング(202)は、樹脂にて一体成形されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁アクチュエー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記可動鉄心(205)を挟んで前記第
    1固定鉄心(203)と反対側には、磁性材料からなる
    平板状の第2固定鉄心(207)が前記ボビンハウジン
    グ(202)に対して固定配設され、 前記第2固定鉄心(207)には、前記可動鉄心(20
    5)の一部が挿入される挿入穴(208)が前記第2固
    定鉄心(207)の厚み方向に延びて形成されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の電磁アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記可動鉄心(205)は略円柱状に形
    成されており、 前記案内部(206)は前記挿入穴(208)内まで延
    びるとともに、前記可動鉄心(205)の外周方向に離
    散的に位置していることを特徴とする請求項3に記載の
    電磁アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 ソレノイドコイル(201)と、 前記ソレノイドコイル(201)の巻枠を構成する非磁
    性材料からなるボビンハウジング(202)と、 前記ボビンハウジング(202)内にて固定され、磁性
    材料からなる第1固定鉄心(203)と、 前記第1固定鉄心(203)と対向して配設され、電磁
    吸引力により前記ソレノイドコイル(201)の軸方向
    (D)に可動する可動鉄心(205)と、 前記ボビンハウジング(202)に形成され、前記可動
    鉄心(205)の摺動を案内する案内部(206)と、 前記可動鉄心(205)と別体に構成され、前記第1固
    定鉄心(203)内に前記軸方向(D)に摺動可能に配
    設されて前記可動鉄心(205)に接触する非磁性材料
    からなるシャフト(204)と、 前記シャフト(204)により変位させられ、流体通路
    の連通状態を制御する弁体(304)とを有することを
    特徴とする電磁弁。
JP8201198A 1998-03-27 1998-03-27 電磁アクチュエータおよび電磁弁 Pending JPH11280938A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100425514B1 (ko) * 2001-01-10 2004-03-30 주식회사 유니크 솔레노이드 밸브
JP2009085321A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Keihin Corp 電磁弁

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