JPH11279915A - 水解性不織布及びその製造方法 - Google Patents
水解性不織布及びその製造方法Info
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- JPH11279915A JPH11279915A JP11005682A JP568299A JPH11279915A JP H11279915 A JPH11279915 A JP H11279915A JP 11005682 A JP11005682 A JP 11005682A JP 568299 A JP568299 A JP 568299A JP H11279915 A JPH11279915 A JP H11279915A
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Abstract
ても、水解性及び強度に優れ、且つ大量の水に触れると
容易に分散する水解性不織布を得る。 【解決手段】 水分散性の繊維からなる繊維ウェッブに
ウォータージェット処理が施されて、湿潤時の破断強度
が100g/25mm未満である繊維シートに、水溶性
又は水膨潤性のバインダーを含有させた水解性不織布
は、水解性及び湿潤強度に優れている。更に、この水解
性不織布は嵩高く、また表面に凹凸があり、拭き取り効
果に優れている。
Description
分散する水解性不織布及びその製造方法に関する。更に
詳しくは水解性及び湿潤強度優れた嵩高の水解性不織布
及びその製造方法に関する。
清浄作業に、あるいはトイレの周辺の清掃の為に、紙や
不織布でできたクリーニングシート等が使われる。これ
らは使用後にトイレにそのまま流し捨てることができる
ように、水解性のものが好ましく使用される。しかし、
水解性の良いものでない場合、トイレ等に流し捨てたと
きに浄化槽で分散されるのに時間がかかってしまった
り、トイレ等の排水溝を詰まらせてしまう危険性があ
る。
い捨ての清浄用繊維シートは、簡便さや作業効果の点か
ら清浄液等で予め湿らせた状態で包装されて販売される
ことが多い。したがって、それらの繊維シートは、清浄
薬液等が含浸した状態で拭き取り作業に耐えるだけの十
分な強度が必要であり、且つトイレに流し捨てたときは
水解することが必要である。
て特公平7−24636号公報に、カルボキシル基を有
する水溶性バインダー、金属イオン及び有機溶剤を含有
する水解性清掃物品が開示されている。この清掃用物品
は、使用時においては所定の強度をもち、また水洗トイ
レに流したときはバインダーが溶解するので水に分散さ
れやすい。しかし、この清掃用物品は一般的にいう紙の
構成をもっているため、繊維密度が高い。従って、嵩高
感やソフト感を生じさせることができない。
は、繊維長4〜20mmの繊維と叩解されたパルプとが
混合された後、高圧水ジェット流処理により交絡させて
得ることができる水崩壊性不織布が開示されている。こ
れは不織布であるため、紙を基本とするものと比べて嵩
高感を出すことが可能である。しかしこの不織布は、高
圧水ジェット処理により繊維を交絡させ、この交絡によ
り比較的高い湿潤強度を生じさせているものである。従
って、水洗トイレに流したとき等において、嵩高さ、強
度並びに水解性をバランスを持って実現するのは困難で
ある。
時の湿潤強度が高く、更に嵩高でソフト感のある水解性
不織布及びその製造方法を提供することにある。本発明
の他の目的は、拭き取り効果に優れた水解性不織布及び
その製造方法を提供することにある。
点は、水分散性の繊維からなる繊維ウェッブにウォータ
ージェット処理が施されて、湿潤時の破断強度が100
g/25mm未満とされた繊維シートに、水溶性又は水
膨潤性のバインダーが含有されていることを特徴とする
水解性不織布によって達成される。
を形成する工程と、前記繊維ウェッブにウォータージェ
ット処理を施して、湿潤強度がMD及びCD方向におい
て100g/25mm未満である繊維シートを形成する
工程と、前記繊維シートに、水溶性又は水膨潤性のバイ
ンダーを塗工して水解性不織布を得る工程と、を有する
ことを特徴とする水解性不織布の製造方法によって達成
される。
ェット処理を施して得ることができる所定の湿潤強度を
持つ繊維シートに、繊維同士を接合するバインダーを含
有させて水解性不織布を得る。この不織布は、拭き取り
作業時には高い湿潤強度を有し、しかも多量の水に接触
したときにはバインダーが溶解若しくは膨潤することに
よって繊維間の接合がはずれて、繊維シートを形成して
いた元の繊維形状となって崩壊する。また、本発明で得
られる水解性不織布は、嵩高でソフト感があり、且つ拭
き取り効果の優れたものである。
好ましい。繊維は、針葉樹パルプと繊維長が7mm以下
の再生セルロース(レーヨン)であることがさらに好ま
しい。この場合、針葉樹パルプの配合率が30%以上、
レーヨンの配合率が70%以下であることが好ましい。
繊維シートの繊維密度は0.3g/cm3以下である
ことが好ましい。なお、繊維の坪量は20〜100g/
m2であることが好ましい。
片面に対して一回あたり0.05〜0.5kW/m2で
あることが好ましい。このとき、ウォータージェットの
処理回数は1〜6回、さらに好ましくは2〜4回である
ことが好ましい。さらにまた、ウォータージェットのノ
ズルは孔径90〜100ミクロンであり、ノズルは0.
3〜0.7mm間隔でCD方向へ並んでいることが好ま
しい。
維シートの水解性は100秒以下であることが好まし
い。
ス、アルキルセルロース、ポリビニルアルコール、変性
ポリビニルアルコールからなる群より選ばれる一種又は
二種以上の化合物であることが好ましい。このとき、バ
インダーの含有量は繊維100gに対して0.5〜30
gであることが好ましい。繊維シートにこれらのバイン
ダーが塗工された後、さらに水溶性の無機塩及び有機塩
からなる群より選ばれる電解質を溶解させた水溶液を不
織布へ含浸させることが好ましい。
発明の水解性不織布の水解性は120秒以下であること
が好ましい。
は、繊維ウェッブにウォータージェット処理を施した繊
維シートに、バインダーを含有させることによって得る
ことができる。ここで繊維ウェッブとは、繊維の方向が
ある程度揃った繊維塊のシート状のものである。
維は、水に対する分散性が良いものが用いられる。ま
た、この水分散性の繊維は繊維長が10mm以下である
と、水解性が良くなるので好ましい。ここでいう水に対
する分散性とは、水解性と同じ意味であって、多量の水
に接触することにより繊維同士がバラバラになる性質の
ことである。また、本発明において繊維長とは平均繊維
長のことをいう。
化学繊維若しくは天然繊維のどちらか一方または両方の
繊維を使用することができる。化学繊維としては再生繊
維であるレーヨンやアセテート、合成繊維であるポリプ
ロピレン等、天然繊維としては針葉樹パルプや広葉樹パ
ルプ等の木材パルプ、マニラ麻、リンダーパルプ、竹パ
ルプ、ケナフ等をあげることができる。また、これらを
主体として木綿等の天然繊維、ポリプロピレン、ポリビ
ニルアルコール、ポリエステル又はポリアクリルニトリ
ル、ナイロン等の合成繊維、ポリエチレン等からなる合
成パルプ並びにガラスウール等の無機繊維などを含有さ
せても良い。これらの繊維の中でも、天然繊維や再生繊
維であるレーヨン(再生セルロース)が好ましい。レー
ヨンは水分散性が良く、また生分解性がある。
例えばレーヨンが用いられる場合、繊維長の短い繊維、
例えば針葉樹パルプが共に配合されることが好ましい。
針葉樹パルプは水分散性が良いからである。針葉樹パル
プは平均繊維長が1.0〜4.5mmと短いため、不織
布が多量の水に接したときに針葉樹パルプが崩壊剤のよ
うな働きをし、不織布が崩壊しやすくなる。針葉樹パル
プとしては、カナダ標準ろ水度(CSF:Canadi
an Standard Freeness。JIS
P 8121による測定値)が400cc〜750cc
であることが好ましい。CSFが400ccより小さい
と、すなわち針葉樹パルプの叩解がすすんだものを用い
ると、不織布の風合い(色や手触り)が悪くなる。更に
好ましくは500cc〜750ccである。また、針葉
樹パルプとしては針葉樹晒クラフトパルプが一般的に好
ましく用いられる。
と針葉樹パルプとを用いる場合、レーヨンの配合率は7
0%以下であり、針葉樹パルプの配合率が30重量%以
上であることが好ましい。レーヨンの配合率が70重量
%以上となると、不織布の水解性が著しく低下してしま
う。
m以下であることがさらに好ましい。繊維長を7mm以
下のものを用いると、ウォータージェット処理を施した
際に繊維が多く交絡するのではなく、繊維の交絡してい
ない部分が多くなるため、又は繊維同士が適度に巻き込
まれたものとなるため、不織布の水解性がさらによくな
る。また、繊維長が7mm以下のレーヨンを用いる場
合、針葉樹パルプは配合されなくてもかまわない。ただ
し、この場合であっても、レーヨンの配合率が70%、
針葉樹パルプの配合率が30%とすると、水解性及び湿
潤強度のバランスがとれた優れた水解性不織布を得るこ
とができる。
いが、製造工程において繊維シートの形状を形成するこ
とができるものであれば、さらに短いものであってもか
まわない。また、上記において、好ましいものとしてレ
ーヨンを主として例を述べたが、レーヨンの代わりに同
じような性質や繊維長を持つ他の繊維であってもよいこ
とは言うまでもない。
とき、レーヨンのデニールは0.5デニール以上である
ことが好ましい。0.5デニール未満であると、ウォー
タージェット処理によりレーヨンの交絡の度合いが増え
て繊維が水中で分散しにくくなるため、水解性が低下す
る。
維の坪量(目付)は、20〜100g/m2が好まし
い。坪量が前記下限より小さいと、不織布を拭き取り作
業用のシートとして使用するにあたり、必要な強度が得
られない。坪量が前記上限より大きいと、不織布として
の柔軟性に欠ける。また、水中で繊維が分散しにくくな
って水解性に劣るものとなる。なお、本発明の水解性の
不織布をクリーニングシートなどの清浄用物品として使
用する場合、強度、汚れの拭き取り効果並びに触ったと
きの感触であるソフト感がよい点で、更に好ましい繊維
の坪量は30〜80g/m2である。
維ウェッブが形成された後、繊維ウェッブにウォーター
ジェット処理が施されて繊維シートが形成される。この
ウォータージェット処理においては、一般的に用いられ
ている高圧水ジェット流処理装置が用いられる。
された繊維シートを拡大して、その構造の概略を示した
部分拡大平面図、図1(B)は図1(A)のB−B断面
図、また、図2は図1(A)に対応する顕微鏡写真であ
り、図3は図1(B)に対応する顕微鏡写真である。ウ
ォータージェット処理では、例えばメッシュ上に載せら
れた繊維ウェッブに対し高圧水ジェット流処理装置によ
りジェット水流が与えられる。このときメッシュの目
(穴)の部分では水流により繊維が除かれた領域1が形
成される。そして、MD方向に沿って繊維が少なくなっ
た領域3と、繊維が多く集まった領域4とが形成され
る。図1(B)に示すように、繊維が少なくなった領域
3では嵩が低く、繊維が多く集まった領域4では嵩が高
くなる。また、繊維シートはその厚み方向における中心
部8において繊維密度が高くなり、中心部8を挟むよう
にして繊維密度が低い部分9、9が形成される。上記の
ようにウォータージェット処理によって繊維の量や密度
が部分的に変化する結果、全体的に嵩高で、更に布に近
いソフト感をもつ繊維シートとなる。
と、繊維ウェッブを、連続的に移動している例えばメッ
シュ状のコンベアベルトの上に載せ、その繊維ウェッブ
の表面から裏面に通過するように高圧水ジェット流を噴
射させる。このウォータージェット処理においては、繊
維ウェッブの坪量、噴射ノズルの孔径、噴射ノズルの孔
数、繊維ウェッブを処理するときの通過速度(処理速
度)等によって得られる不織布の性質が変わる。だた
し、次に示す式 仕事量(kW/m2)={1.63×噴射圧力(kg/
cm)×噴射流量(m3/min)}÷処理速度(m/
min) によって導き出される仕事量が、繊維ウェッブ片面の処
理一回あたり0.05〜0.5(kW/m2)であるウ
ォータージェット処理が施されることが好ましい。上限
より大きいと、繊維が絡み過ぎて水解性が落ちたり、ま
た繊維ウェッブが壊れてしまう可能性がある。また下限
より小さいと、嵩高性が劣る。このウォータージェット
処理は繊維ウェッブの片面だけ又は両面に施すことがで
きる。なお、この処理は繊維ウェッブの片面に1〜6回
行うことが好ましい。繊維同士の交絡が適度なものとな
り、水解性不織布として好ましい水解性、強度、厚み、
密度を得ることができる。さらに好ましい処理回数は2
〜4回である。
が孔径90〜100ミクロンであり、ノズルは0.3〜
0.7mm間隔でCD方向へ並んでいるウォータージェ
ットを使用することが好ましい。ウォータージェット処
理では、繊維どうしの交絡が強すぎると繊維シートの水
解性が低下し、弱すぎると湿潤強度が低下するが、この
場合においては、繊維どうしの交絡の程度がさらに適度
なものとなる。ちなみに、図4からもわかるように、本
発明の水解性不織布におけるウォータージェット処理に
よる繊維同士の交絡の程度は、通常のスパンレース不織
布(ウォータージェット処理により形成される一般的な
不織布)に比べて低い。図4に示されるように、特に繊
維が多く集まった領域(図1(A)で示す領域4にあた
る部分)では、通常のスパンレース不織布に比べて繊維
の交絡が極めて少ない。また、繊維の少ない領域(図1
(A)で示す領域3にあたる部分)において主に繊維が
交絡している。このように繊維ウェッブがふけいされた
結果、嵩高でソフト感があり、さらに水解性にも優れた
不織布が形成される。また、繊維の少ない領域で不織布
の強度が保たれる。なお、繊維が多く集まった領域(領
域4)における繊維の交絡の比率は、繊維が少なくなっ
た領域(領域3)における繊維の交絡の比率より少な
い。
ウェッブは乾燥されることなしにウォータージェット処
理が施されることが工程上簡便で好ましい。また、繊維
ウェッブを一旦乾燥させた後ウォータージェット処理を
施すことも可能である。
水を含有させた状態である湿潤時の破断強度が繊維シー
トの縦方向(MD:Machine Directio
n)及び横方向(CD:Cross Directio
n)ともに100g/25mm未満であることが好まし
い。但し、この繊維シートの湿潤時の破断強度はバイン
ダーを含まないときの値である。湿潤時の破断強度(湿
潤強度という)は、幅25mm長さ150mmに裁断し
た繊維シートに、その重量の2.5倍の水分を含浸させ
て、テンシロン試験機でチャック間隔100mm、引張
速度100mm/minで測定したときの破断時の引張
力(gf)である。ただし、これはあくまでもこの測定
方法による目安であって、この湿潤強度と実質的に同じ
強度をもつものであればよい。
トは水解性が100秒以下となることが好ましい。但
し、このときの水解性も繊維シートがバインダーを含ま
ない状態で測定した値である。このときの水解性とは、
JIS P4501のトイレットペーパーほぐれやすさ
試験に準じて測定する水解性である。ほぐれやすさ試験
の概要を述べると、測定対象物である繊維シートを縦1
0cm横10cmに切断したものを、イオン交換水30
0mlが入った容量300mlのビーカーに投入して、
回転子を用いて撹拌を行う。回転数は600rpmであ
る。この時の繊維シートの分散状態を経時的に目視にて
観察し、繊維シートが細かく分散されるまでの時間を測
定した。ただし、これはあくまでもこの測定方法による
目安であって、この水解性と実質的に同じ水解性をもつ
ものであればよい。また、繊維シートの水解性が100
秒を越しても、120秒程度であれば、使用方法によっ
てはさしつかえがない水解性不織布を最終的に得ること
ができる。
トの繊維密度は0.3g/cm3以下、0.05g/c
m3以上であることが好ましい。繊維ウェッブにウォー
タージェット処理が施されることによって、全体として
嵩高くなり、布に近いソフト感を得ることができる。な
お、本発明の繊維シートには繊維密度の高い部分と低い
部分とが形成されるが、上記密度は全体としての平均密
度である。以上の湿潤強度及び水解性をもった水による
分解性の良い繊維シートにバインダーを含有させて、使
用時の強度が高い本発明の水解性不織布を得ることがで
きる。
のバインダーは、カルボキシメチルセルロース、アルキ
ルセルロース、ポリビニルアルコール、変性ポリビニル
アルコールからなる群より選ばれる一種又は二種以上の
化合物であることが好ましい。このバインダーを繊維シ
ートに含有させることで、強度の高い不織布となる。こ
のバインダーは水溶性又は水膨潤性のため、多量の水に
接触したときには溶解若しくは膨潤、分散され、バイン
ダーが繊維シートから外れる。このとき、繊維シート自
体が水解性に優れたものであるため、バインダーが外れ
ることによって水解性不織布が短時間で水中で分解す
る。
溶性又は水膨潤性のものを用いることができる。また、
アルキルセルロースとは、セルロースのグルコース環単
位中の水酸基が、アルキル基に置換された化合物であ
る。アルキルセルロースには、例えばメチルセルロー
ス、エチルセルロース、ベンジルセルロース等をあげる
ことができる。その中でも、水解性及び強度の良さから
いってメチルセルロースが特に好ましい。また、変性ポ
リビニルアルコールとは、スルホン酸基又はカルボキシ
ル基を所定量含有するビニルアルコール系重合体であ
る。
は、水溶性のバインダーであれば、例えばシルクスクリ
ーンなどを用いて塗工する方法をあげることができる。
また、例えば、バインダーが水膨潤性のカルボキシメチ
ルセルロースなどの水膨潤性のバインダーであったら、
バインダーを繊維ウェッブを製造するときに混抄するこ
とによって、繊維シートに含有させてもよい。
重量を100gとしたときに0.5〜30gであること
が好ましい。量が前記下限より少ないと、不織布の湿潤
強度が低くなる。また、量が前記上限より多いと、不織
布が硬くなってソフト感が低下するため、使用感が悪く
なる。さらには、水解性も低下してしまう。
不織布の湿潤強度は、拭き取り作業に耐えられるように
MD、CDとも250g/25mm以上であることが好
ましい。但し、この目標とする湿潤強度より低い湿潤強
度であっても、電解質を更に含有させることによって不
織布の湿潤強度を上げることができる。
又は両方を使用することができる。無機塩としては硫酸
ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、カリ
ミョウバン、塩化ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸
マグネシウム、塩化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸アンモニウム等をあげることができ
る。また、有機塩としてはピロリドンカルボン酸ナトリ
ウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、酒石酸
ナトリウム、酒石酸カリウム、乳酸ナトリウム、コハク
酸ナトリウム、パントテン酸カルシウム、乳酸カルシウ
ム、ラウリル硫酸ナトリウム等をあげることができる。
バインダーとしてカルボキシメチルセルロースを用いる
場合は、水解性不織布の強度を上げる点において、二価
の塩が好ましい。また、バインダーとしてアルキルセル
ロースを用いる場合は、一価の塩が好ましい。また、バ
インダーとしてポリビニルアルコールや変性ポリビニル
アルコールを用いる場合は、一価の塩を用いることが好
ましい。
その電解質を水に溶解して、その水溶液を不織布に含浸
させる方法が簡便で好ましい。従って、電解質は水溶性
であることが好ましい。この場合、水解性不織布に含浸
させる水溶液の電解質の濃度は0.5〜10重量%が好
ましい。更に好ましくは1.0〜5.0重量%である。
この電解質を溶解させた水溶液を、水解性不織布100
gに対して200〜250g含浸させることが好まし
い。電解質の含有量が多ければ多いほど水解性不織布の
強度が上がる。但し、電解質として硫酸ナトリウムを使
用し、且つ水解性不織布を人間の肌などに使用する場
合、肌に刺激を与えないために硫酸ナトリウムの含有量
は少量であることが好ましい。水解性不織布に水溶液を
含浸させる方法としては浸漬や噴霧により行うことがで
きる。
ロースを用いる場合は、水解性不織布の強度を上げるた
めに以下の化合物も含有させることができる。例えば、
(メタ)アクリル酸マレイン酸系樹脂、(メタ)アクリ
ル酸フマル酸系樹脂等の酸無水物である重合性の化合物
と、これと共重合可能な化合物との共重合体をあげるこ
とができる。この共重合物は、水酸化ナトリウム等を作
用させて鹸化し、部分的にカルボン酸のナトリウム塩と
したものを用いることが好ましい。また、トリメチルグ
リシン等のアミノ酸誘導体をさらに含有させることも好
ましい。
はCD)が250g/25mm以上の水解性の不織布を
得ることができる。すなわち、水解性不織布は水分をあ
る程度、例えば不織布の重量の約2〜2.5倍もの水分
を含有した状態においても、拭き取り作業に耐えられる
程度の湿潤強度をもつ。従って、得られた水解性不織布
は、赤ちゃんのおしり拭き等の身体の清浄並びに清掃等
の拭き取り作業に用いる清浄用物品として必要な強度を
持ったものとなる。
JIS P4501に準じて測定した値が120秒以下
であることが好ましい。120秒以下であれば、水洗ト
イレ等に何の問題も無く流し捨てることができる。更に
好ましくは100秒以下である。
効果が高い。本発明の水解性不織布の表面近くには、繊
維密度が低い部分9が形成されているので、拭き取り時
にはこの部分に汚れが保持されやすいためと思われる。
これは水分を含有した汚れを拭き取るときに、さらにそ
の効果を発揮する。また、本発明の水解性不織布の表面
にはウォータージェット処理によって凹凸ができてお
り、この部分で汚れを多く掻き取ることができる。この
凹凸部分が水分を含有しない埃などの汚れを捕るのに好
ましい。従って、本発明の水解性不織布は清掃効果が高
く、水分を含有しない汚れ、及び水分を含有した汚れの
どちらに対しても拭き取る効果が高く、拭き取り作業を
従来の労力より少ない労力で行うことができる。
みがあり、手触りのよいものである。不織布がある程度
の厚みを持つため、拭き取り作業が行いやすい。このこ
とも、拭き取り効果をさらに高める要因となる。なお、
不織布の厚みは0.2mm程度以上あることが好まし
い。さらに好ましくは0.4mm以上である。
液を含浸させても、その清浄用薬液によって湿潤強度が
低下したり、形が崩れたりすることはない。また、清浄
用物品はその使用後において、トイレ等に流し捨てられ
て多量の水と接触したときは容易に分散される。
において汚れを落とす効果や保湿剤としての効果をもつ
有機溶剤を含有させてもよい。その中でもグリセリン等
の多価アルコールが好ましい。水解性不織布の強度が上
がるからである。
たクリーニングシートには、本発明の効果を妨げない範
囲でその他の物質を含有させることができる。例えば、
界面活性剤、殺菌剤、保存剤、消臭剤、保湿剤、アルコ
ール等を含有させることができる。本発明の水解性不織
布は水分を含有させた状態で保管することができる。長
期間保存後においても水解性不織布の水解性及び湿潤強
度などの性質の変化は少ない。
の人体の肌に使用するウエットティッシュとして、トイ
レ周りの清掃用のクリーニングシートなどとして、また
は水に捨てて処理される可能性があるその他の製品とし
て使用することができる。本発明の水解性不織布をあら
かじめ湿らせた製品として包装する場合、繊維シートが
乾燥しないように密封包装されて販売される。
した状態で販売されるものであってもよい。例えば、繊
維シートにバインダーを含有させ、乾燥させた水解性不
織布を、使用時に水や電解質等を溶解させた薬液を含浸
させて使用するものであっても良い。また例えば、繊維
シートにバインダーを含有させ、電解質等を溶解させた
水溶液を含浸させた後、乾燥させた水解性不織布を、使
用時に水や薬液を含浸させて使用するものであっても良
い。
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。 〔実施例A〕本発明の水解性不織布の基となる、バイン
ダーを含有していない繊維シートについて試験を行っ
た。
で、維度1.5デニールまたは7.0デニールのレーヨ
ン繊維(東邦レーヨン(株)製)を用いて、0.2%濃
度で実験室手抄きマシーンでプラスチックワイヤーに抄
紙して25cm×25cmの坪量40g/m2の繊維ウ
ェッブを作成した。この繊維ウェッブを乾燥させること
をせずにプラスチックワイヤー上に積層した状態で移送
コンベア上に載置し、繊維ウェッブを30m/minの
速度で移送させながら、ウォータージェット処理を施し
て繊維同士を巻き込ませた。このとき用いた高圧水ジェ
ット流噴射装置には、孔径95ミクロンのノズル孔が
0.5mm間隔で1mあたり2000個並んでおり、水
圧は30kg/cm2で繊維ウェッブの表面から裏面へ
貫通するように噴射を行った。処理速度は30m/mi
nである。その後、もう一度同様にして2回目の噴射を
行った。この時の一回あたりの処理におけるウォーター
ジェットの処理仕事量は0.18793KW/m3であ
る。その後、熱風式乾燥機を用いて乾燥して繊維シート
を得た。イオン交換水を、繊維シートの重量100gに
対して250g含浸させた。得られた繊維シートについ
て水解性及び湿潤強度の試験を以下に記載の方法で行っ
た。また、維度7.0デニールのレーヨン繊維を用いて
同様に繊維シートを作成し、同様に試験を行った。
レットペーパーほぐれやすさ試験に基づいて行った。詳
細を述べると、繊維シートを縦10cm横10cmに切
断したものを、イオン交換水300mlが入った容量3
00mlのビーカーに投入して、回転子を用いて撹拌を
行った。回転数は600rpmである。この時の繊維シ
ートの分散状態を経時的に観察し、分散されるまでの時
間を測定した(表以下、単位は秒)。
維シートを幅25mm長さ150mmに裁断したものを
試料として用い、テンシロン試験機により、チャック間
隔は100mm、引張速度は100mm/minで測定
した。測定は紙の縦方向(MD:Machine Di
rection)及び紙の横方向(CD:CrossD
irection)に対してそれぞれ行った。そのとき
の破断時の強度(gf)を湿潤強度の試験結果の値とし
た(表以下、単位はg/25mm)。結果を表1に示
す。
解性不織布の基となる、バインダーを含有していない繊
維シートについて試験を行った。原料の繊維として繊維
長7mmで、維度1.5デニールのレーヨン繊維(東邦
レーヨン(株)製)を用いて、表2記載の坪量である2
5cm×25cmの繊維ウェッブを実施例Aと同様にし
て作成した。その後、実施例Aと同様にして繊維シート
を得て、水解性及び湿潤強度を測定した。結果を表2に
示す。
シートより、坪量が25g/m2、41g/m2及び80
g/m2の繊維シートのほうが強度、水解性、厚みなど
の点で好ましい。
解性不織布の基となる、バインダーを含有していない繊
維シートについて試験を行った。原料の繊維として繊維
長7mmで、維度1.5デニールのレーヨン繊維(東邦
レーヨン(株)製)を用いて、25cm×25cmの坪
量40g/m2の繊維ウェッブを実施例Aと同様にして
作成した。その後、表3に記載のウォータージェットの
処理条件下で実施例Aと同様にして繊維シートを得た。
得られた繊維シートについて水解性及び湿潤強度を測定
した。比較例としてウォータージェット処理を施さなか
った繊維シートについて同様に水解性及び湿潤強度の試
験を行った。結果を表3に示す。
回、4回施した繊維シートは、処理回数が1回、8回の
繊維シートと比べて、強度、水解性、厚み、密度などが
好ましい値となっている。
ラフトパルプ(NBKP:カナディアン・スタンダード
・フリーネス(CSF)=740ml)とレーヨン繊維
(繊維長5mm、維度1.5デニールのレーヨン繊維
(東邦レーヨン(株)製))の配合量を変えて、実施例
Aと同様にして繊維シートを調整した。レーヨンは実施
例Aの繊維長が5mmのものを使用した。配合割合は表
4に示す。この繊維シートに、1重量%濃度のメチルセ
ルロース(信越化学社製)をスプレーを用いて3g/m
2程度塗工した後、再度熱風式乾燥機を用いて乾燥さ
せ、水解性不織布を得た。この不織布に、重量比が硫酸
ナトリウム:トリメチルグリシン:プロピレングリコー
ル:水=4.5:4.5:5:86である水溶液を、水
解性不織布100gに対して250g含浸させた。得ら
れた水溶液を含浸させた水解性不織布について実施例A
と同様に水解性及び湿潤強度の測定を行った。また、比
較例として、ウォータージェット処理を施さない不織布
を実施例と同様にして得て、水解性及び湿潤強度の試験
を行った。結果を表4に示す。
の不織布を実施例Dと同様にして得た(含浸させた水溶
液も実施例Dと同じである)。繊維の配合割合は、NB
KP:レーヨン=30:70である。得られた水解性不
織布について実施例Aと同様に水解性及び湿潤強度の測
定を行った。結果を表5に示す。
不織布を得た。得られた水解性不織布に次の薬液を水解
性不織布100gに対して250gをスプレーを用いて
含浸させた。薬液組成は無水硫酸ナトリウム:トリメチ
ルグリシン:プロピレングリコール:(メタ)アクリル
酸(エステル)マレイン酸共重合体の部分的ナトリウム
塩:純水の重量比が、4.5:4.5:5:1:85の
水溶液である。薬液を含浸させた水解性不織布は20℃
下で24時間静置した後、実施例Aと同様にして水解性
及び湿潤強度の測定を行った。比較例としてウォーター
ジェットを施さない点以外は実施例と同様にした不織布
を得た。水解性及び湿潤強度の測定を行った。結果を表
6に示す。
いので、厚みが薄くなっており、拭き取り作業に用いる
のに好ましくない。
布を用いて、拭き取り効果試験を行った。ドライな汚れ
若しくはウェットな汚れを30cm×30cmのプラス
チック板上に散布した。ドライな汚れは試験用ダスト
(JIS Z8901の試験用ダスト7種)を0.2
g、また、ウェットな汚れは中濃ソースを0.5ml用
いた。表6における実施例1の水解性不織布の20cm
×15cmの試験片を二つ折りにして10cm×15c
mとしたものを、そのプラスチック板の上に載せる(表
6にそれぞれの水解性不織布の性質の測定結果を示
す)。そして試験片の不織布の上に10cm×5cmの
プラスチック板を載せ、フォース・ゲージを用いて、移
動速度5m/minでプラスチック板の上の汚れを拭き
取る。プラスチック板の上には200gの重りを載せる
ので、この時の移動時に試験片の不織布にかかる力は
0.5kg圧である。このプラスチック板の表面全てを
不織布で拭く作業を一回として、プラスチック板の汚れ
が完全に無くなるまで拭き取る作業を繰り返す。このと
きの拭き取り作業の回数を記録した。
織布を用いて、実施例と同様にして測定を行った。ま
た、本発明の水解性不織布の拭き取り効果が嵩高さに起
因することを示すために、比較例2として、表6の実施
例1の水解性不織布を、ウォータージェット処理を施し
た後、すなわちバインダーを含有させる前に熱圧縮させ
た水解性不織布についても同様に測定を行った。熱圧縮
の条件は、圧力20kg/cm2、温度100℃下で、
30秒圧縮を行い、ウォータージェット処理を行う前の
嵩高さ(厚み)まで圧縮させた。結果を表7に示す。
るまでの拭き取り回数が少ない。すなわち清浄作業にお
いて労力が少なくてすむことがわかる。
は、水分を含有したウエットな状態においても、使用中
に十分な強度を保つことができる。また、使用後に多量
の水に浸されると容易に分解される。
め、また表面が凹凸になっているため、清浄用物品とし
て用いた場合に高い拭き取り効果を得ることができる。
従って、少ない労力で拭き取り作業を行うことができ
る。さらに、この清浄用物品は厚みがあるため、手触り
や拭き取り作業における感触のよいものとすることがで
きる。
平面図、(B)は図1(A)のB−B線による断面図
示す顕微鏡写真(×20に拡大)
示す顕微鏡写真(×20に拡大)
た電子顕微鏡写真(×35に拡大)
Claims (13)
- 【請求項1】 水分散性の繊維からなる繊維ウェッブに
ウォータージェット処理が施されて、湿潤時の破断強度
が100g/25mm未満とされた繊維シートに、水溶
性又は水膨潤性のバインダーが含有されていることを特
徴とする水解性不織布。 - 【請求項2】 繊維の繊維長が10mm以下である請求
項1記載の水解性不織布。 - 【請求項3】 繊維シートの繊維密度が0.3g/cm
3以下である請求項1または2記載の水解性不織布。 - 【請求項4】 バインダーが、カルボキシメチルセルロ
ース、アルキルセルロース、ポリビニルアルコール、変
性ポリビニルアルコールからなる群より選ばれる少なく
とも一種のバインダーである請求項1〜3のいずれかに
記載の水解性不織布。 - 【請求項5】 水溶性の無機塩及び有機塩からなる群よ
り選ばれる電解質を溶解させた水溶液を含浸させた請求
項4記載の水解性不織布。 - 【請求項6】 バインダーが含有されている状態の水解
性不織布の水解性が120秒以下である請求項1〜5の
いずれかに記載の水解性不織布。 - 【請求項7】 水分散性の繊維から繊維ウェッブを形成
する工程と、 前記繊維ウェッブにウォータージェット処理を施して、
湿潤強度がMD及びCD方向において100g/25m
m未満である繊維シートを形成する工程と、 前記繊維シートに、水溶性又は水膨潤性のバインダーを
塗工して水解性不織布を得る工程と、を有することを特
徴とする水解性不織布の製造方法。 - 【請求項8】 繊維の繊維長が10mm以下である請求
項7記載の水解性不織布の製造方法。 - 【請求項9】 繊維シートの繊維密度が0.3g/cm
3以下である請求項7または8のいずれかに記載の水解
性不織布の製造方法。 - 【請求項10】 ウォータージェットの仕事量が、不織
布の片面に対して一回あたり0.05〜0.5kW/m
2である請求項7〜9のいずれかに記載の水解性不織布
の製造方法。 - 【請求項11】 ウォータージェットの処理回数は1〜
6回である請求項10記載の水解性不織布の製造方法。 - 【請求項12】 バインダーが含有されていない状態で
の繊維シートの水解性が100秒以下である請求項7〜
11のいずれかに記載の水解性不織布の製造方法。 - 【請求項13】 バインダーが含有されている状態の水
解性不織布の水解性が120秒以下である請求項7〜1
2のいずれかに記載の水解性不織布の製造方法。
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