JPH11278388A - 昇降式ポッドプロペラおよび該ポッドプロペラを備えた船舶 - Google Patents

昇降式ポッドプロペラおよび該ポッドプロペラを備えた船舶

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JPH11278388A
JPH11278388A JP7943998A JP7943998A JPH11278388A JP H11278388 A JPH11278388 A JP H11278388A JP 7943998 A JP7943998 A JP 7943998A JP 7943998 A JP7943998 A JP 7943998A JP H11278388 A JPH11278388 A JP H11278388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シンプルな構造によって昇降性能の向上およ
び製造コストの低減が可能な昇降式ポッドプロペラの提
供。 【解決手段】 プロペラ4を駆動する電動機26を収容
したポッド2と、該ポッド2の上部に連設されたストラ
ット3と、船体にその上部が固定されて垂下されるピス
トンロッド5とを備えており、ストラット3がその空洞
7内にピストンロッド5下端のピストン部6が収容され
た状態でピストンロッド5から垂下されており、ピスト
ン部6より上部の空洞内に作動流体を圧入・排出するこ
とによってストラット3がポッド2と一体に昇降するよ
うに構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は昇降式ポッドプロペ
ラ(以下、単にポッドプロペラともいう)および該ポッ
ドプロペラが適用された船舶に関する。さらに詳しく
は、ストラットの先端にプロペラを支持するハウジング
が配設されたポッドプロペラであって、これが船体内の
収容位置と船底下方の作用位置とのあいだを昇降しうる
ポッドプロペラおよびこのポッドプロペラが適用された
船舶に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、船舶の推進機の一種として、船体
からストラットによって下方に懸架された繭形ハウジン
グ(ポッド)内にプロペラの支持機構が収容されたポッ
ドプロペラが採用されている(たとえば実開平3−75
099号公報、実開平3−94398号公報、実開平7
−21500号公報参照)。ポッドプロペラはそれ以前
から採用されていたラインシャフト方式に比べて、プロ
ペラを水流に沿わせることができるため、耐振動性や耐
キャビテーション性の向上、および推進機関等の各機器
の配置の自由度の向上等の利点があり、とくに高速船の
推進機関として注目されている。
【0003】また、このポッドプロペラは、通常航走用
の主推進機とは別に船体の位置制御のための補助推進機
として採用される場合も多い。この場合、ポッドプロペ
ラが船速低下の原因とならぬように船体内に収容してお
き、必要に応じて船底から下方に突出させて作動させう
る昇降式のポッドプロペラとして使用される。
【0004】かかる昇降式ポッドプロペラは、たとえば
実公平3−10153号公報(先行技術1)、実公平5
−8235号公報(先行技術2)、実公平6−3703
9号公報(先行技術3)、実公平6−6077号公報
(先行技術4)、実公平5−18238号公報(先行技
術5)に開示されている。
【0005】上記先行技術1〜3は、いずれもプロペラ
を回転駆動する電動機が船体内または船体に設置された
コンテナ内に配置され、ハウジング内にはプロペラを回
転支持する歯車機構が収容されている。そして、上記電
動機からハウジング内のプロペラシャフトに回転力を伝
える出力軸(回転軸)がストラット内を通して歯車機構
に接続されている。さらに、船体またはコンテナ等、ポ
ッドプロペラの外部に配設された昇降シリンダによって
ポッドプロペラを昇降させるものである。
【0006】また、先行技術4はコンテナ内に設置され
たプロペラ駆動用電動機とポッドプロペラとを船体に設
置された昇降シリンダによって昇降させるものである。
この技術も、プロペラ駆動用電動機がコンテナ内に設置
されているため、ハウジング内に傘歯車機構を設けざる
を得ず、また、電動機からストラット内を通してハウジ
ング内の歯車機構に回転軸を接続する必要がある。
【0007】先行技術5もコンテナ内に設置されたプロ
ペラ駆動用電動機からストラット内を通してハウジング
内の歯車機構に回転軸を接続するものである。また、ス
トラットの空洞内にピストン鞘を配設してこのピストン
鞘の外周にピストンを固定し、ストラットそのものを昇
降シリンダとして使用している。さらに、ストラットの
昇降に伴って上記回転軸を入れ子式に伸縮しうる形態に
し、これを上記ピストン鞘の内部に収容している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術1〜4のようにストラット昇降用シリンダを船体内や
コンテナ内に設置すると、膨大なスペースが必要となる
うえ、複数本のシリンダの制御も困難なものとなる。
【0009】また、先行技術5では、ストラット、スト
ラット内部に配設されたピストン鞘、および該ピストン
鞘内部に配設された入れ子式の回転軸が全体で三重の中
空部材を構成することになるため、ストラット内部の部
品点数が多く複雑な構成となる。その結果、ストラット
の安定した昇降性能が期待できず、全体に大型化し、製
造コストの上昇やメンテナンス性の低下を招来する。
【0010】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたものであり、シンプルな構造によって製造コストの
低減およびメンテナンス性の向上、さらにはストラット
の昇降性能の向上が実現される昇降式ポッドプロペラお
よび該昇降式ポッドプロペラが適用された船舶を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の昇降式ポッドプ
ロペラは、プロペラを回転駆動するための電動機を収容
したハウジングと、該ハウジングの上部に連設されたス
トラットと、船体にその上部が固定されて垂下されるピ
ストンロッドとを備えており、上記ストラットにシリン
ダとなる上下方向の空洞が形成されており、上記ピスト
ンロッドが、その下端に形成されたピストン部が上記空
洞内に収容された状態でストラットをその上端から貫通
することによりストラットがピストンロッドから垂下さ
れており、上記ピストン部より上部の空洞内に作動流体
を圧入・排出することによってストラットをハウジング
と一体に昇降させるように構成されている。
【0012】このようにハウジング内の電動機によって
プロペラを回転駆動するようにすれば、従来技術のよう
にプロペラに回転力を伝達するための回転軸をストラッ
ト内を通して配設する必要がないため、上記ピストンロ
ッドを非常にシンプルに構成することが出来る。たとえ
ば、ピストンロッドを中実に形成することもできる。そ
の結果、ストラットをコンパクトに、とくにその断面を
小さくすることができる。また、組立およびメンテナン
スが容易となり、ストラットの昇降作動も安定する。さ
らに、部品点数の低減によって製造コストも低減され
る。
【0013】船体にその上部が固定され且つ上記ピスト
ンロッドと平行に垂下されたガイド部材をさらに備え、
上記ストラットが該ガイド部材に案内されて昇降し得る
ように構成することにより、ストラットの昇降がスムー
ズになされる。
【0014】また、上記ストラットの側壁に上記電動機
に給電するための導電ケーブルが挿通される導電ケーブ
ル用通路を形成することにより、ストラット及びハウジ
ングを昇降させるためのシリンダを構成するストラット
の昇降に干渉せずに上記電動機に給電することができ
る。
【0015】上記ストラットに、ストラットを上記ピス
トンロッドの中心軸回りに旋回させるための駆動機を保
持した駆動機保持部材を、ピストンロッドの中心軸回り
にストラットと相対回転自在且つ上下に相対移動不能に
配設し、該駆動機保持部材を上記ガイド部材に旋回不能
且つ昇降自在に係合することにより、ストラットをスム
ーズに旋回させることができ、また、旋回用の駆動機も
ストラットと一体に昇降するので該駆動機とストラット
との回転伝達手段の複雑化が回避できる。
【0016】さらに、上記ストラットの上部における外
周に、回転伝達手段を介して上記駆動機と連結される平
面視で円輪形の被旋回駆動部を形成し、上記駆動機保持
部材に、上記駆動機の出力部および被旋回駆動部の全周
を液密に収容する実質的に円環状の容器を備え、該容器
内を潤滑油室として構成すれば、回転伝達手段と駆動機
の出力部との連結部、および回転伝達手段と被旋回駆動
部の全周との連結部を効果的に潤滑しうるのでストラッ
トを一層スムーズに旋回させることができる。上記回転
伝達手段としては、ギヤおよびタイミングベルト等の無
端ベルト等が採用される。
【0017】また、上記ピストンロッドのピストン部上
面とストラットの空洞の天井部のいずれか一方の対向部
位にスラストベアリングを配設することにより、ストラ
ットが船底から下降して最下位置(作用位置)に至った
ところでストラットがスムーズに旋回させられる。
【0018】または、ストラットの上部の外周にわたっ
て当接部を形成し、船体に、上記当接部の下面に当接し
てストラットの下降を停止せしめるためのストッパを固
設し、該ストッパおよび上記当接部のうちのいずれか一
方の対向部位にスラストベアリングを配設することによ
り、ストラットおよびハウジングのスラストの回転支持
をピストン部に頼ることなく、より大きい回転半径のス
ラストベアリングによって支持されるため、旋回が一層
スムーズになる。
【0019】如上の昇降式ポッドプロペラにおいて、上
記電動機に電気的に接続された受電用のロータ部を上記
ストラットに配設し、上記ストラットに、上記ロータ部
に摺接して給電するためのステータ部が保持されたステ
ータ保持部材を、ピストンロッドの中心軸回りにストラ
ットと相対回転自在且つ上下に相対移動不能に配設し、
該ステータ保持部材を上記ガイド部材に旋回不能且つ昇
降自在に係合することにより、ストラットが旋回させら
れてもロータ部も受電しつつストラットの旋回と一体に
回転するため、ロータ部から電動機までの導電手段がね
じれる等の不都合が生じることがなく、電動機は安定し
て作動する。
【0020】この昇降式ポッドプロペラにおいて、上記
ステータ保持部材を、ベアリングを介してピストンロッ
ドの中心軸回りにストラットと相対回転自在に上記スト
ラットに配設し、該ステータ保持部材を上記ガイド部材
に旋回不能且つ昇降自在に係合し、上記ベアリングにお
けるストラット側取付部およびステータ保持部材側取付
部のいずれか一方をストラットおよびステータ保持部材
のいずれか対応する側に固定し、且つ、他方をストラッ
トおよびステータ保持部材のいずれか対応する側に緩衝
部材を介して上下方向に弾力的に相対変位し得るように
取り付けることにより、ストラット側の振動がステータ
保持部材に、さらにスリップリングに直接的に伝わるこ
とがない。さらに、このステータ保持部材および上記駆
動機保持部材の両方を介してガイド部材に案内されるス
トラットでは、その一方であるステータ保持部材がスト
ラットと弾力的に相対変位し得ることにより、ストラッ
トは安定し且つスムーズに昇降しうる。
【0021】如上の昇降式ポッドプロペラにおいて、上
記電動機のロータ軸にプロペラシャフトを一体に連設す
ることにより、減速機等の介在機器が省略されるのでハ
ウジング内の構造がシンプルとなり、メンテナンス性が
向上するので好ましい。また、減速機を用いないことに
よって高トルクの電動機を必要とするが、逆に部品点数
が減少するため製造コストの低減が図られる点が優位で
ある。
【0022】如上の昇降式ポッドプロペラにおいて、ス
トラットに係止部を形成し、ストラットに向けて進退し
うる係合部材を船体に配設し、ストラットが最下位置に
下降したときに上記係合部材が進出して上記係止部に係
合することによってストラットを最下位置に制止せしめ
るように構成することにより、最下位置にあるポッドプ
ロペラが船体のピッチングやスラミング(上下動)等に
よって水に押し上げられることが防止され、安定して固
定しておくことができる。
【0023】本発明の船舶は、前述した昇降式ポッドプ
ロペラのうちのいずれか一の昇降式ポッドプロペラを備
えている。
【0024】
【発明の実施の形態】添付図面に示される実施形態に基
づいて本発明のポッドプロペラを説明する。
【0025】図1は本発明のポッドプロペラの一実施形
態を示す断面図である。図2は図1のポッドプロペラの
油圧による昇降作動を説明する概略一部断面図である。
図3は図1のIII−III線断面図である。図4は本
発明のポッドプロペラの他の実施例を示す要部線断面図
である。図5は本発明のポッドプロペラのさらに他の実
施例を示す要部線断面図である。
【0026】図1に示されたポッドプロペラ1は、船底
Vから下方に下降した作用位置、すなわち船体Sを前進
させるためにそのプロペラを作動させる位置と、上昇し
て船底Vに配設されたコンテナC内に収容される非作用
位置(図中、二点鎖線で示す)との間を昇降し得るよう
にされている。
【0027】このポッドプロペラ1は、機器類を収容し
た繭型のハウジング(以下、ポッドという)2と、この
ポッド2を船体Sの底部から懸架するためのストラット
3と、ポッド2の後端から後方に突出されたプロペラ4
とを備えている。上記ポッド2は操舵のためにストラッ
ト3と一体に水平面内に旋回駆動しうるように構成され
ている。
【0028】本実施形態ではポッド2とストラット3と
が一体に形成されているが、別体に製造した後に接続し
てもよい。
【0029】ポッド2内にはプロペラ4を回転駆動する
ための後述の電動機26が収容されている。
【0030】ポッド2と一体になったストラット3は、
船体Sにその上部を固定されて垂下されたピストンロッ
ド5によって懸架されている。具体的には以下のとおり
である。すなわち、ピストンロッド5の下端には円盤状
のピストン部6が形成されており、ストラット3内部に
はこのピストン部6が装入される上下方向の空洞7が形
成されており、ストラット3がピストン部6およびピス
トンロッド5に対して上下動しうるようにされている。
したがって、ストラット3が上記ピストンロッド5およ
びピストン部6に対するシリンダを構成する。ピストン
部6の外周には上記空洞7の内周面と摺接するようにシ
ール部材6aが配設されている。空洞7の天井壁7aに
は上記ピストンロッド5が貫通する貫通孔7bが穿孔さ
れ、この貫通孔7bの内周縁にはシール部材7cが配設
されている。
【0031】上記ピストン部6におけるピストンロッド
5との連続部周縁には環状の凹所6bが形成されてい
る。したがって、ストラット3が最下位置にあって、た
とえ上記空洞の天井壁7aがピストン部6の上面に当接
する場合でもピストン部6より上方に若干の空間8が生
じる。なお、本実施形態では後述のごとく、ストラット
3が最下位置にあっても空洞の天井壁7aはピストン部
6の上面に当接することはない。
【0032】図2に示すように、この空間8に油圧配管
9が接続され、上記空洞7におけるピストン部6の上方
に作動油が圧入・排出される。それによってストラット
3はポッド2とともに昇降される。すなわち、ストラッ
ト3は圧入される作動油によって上昇し(図2(a))、
作動油の排出とともに自重によって下降する(図2
(b))。図中、10は電磁切り換え弁であり、11は排
油量調節器であり、12は作動油圧送ポンプであり、1
3は貯油タンクである。なお、本油圧回路はほんの一例
であり、所望の制御方法に応じて任意の機器の組み合わ
せが採用されうる。
【0033】船体Sにおけるストラット3の外側の位置
には、上記ピストンロッド5と平行に上下方向にストラ
ット3の昇降を案内するための複数本のガイドロッド1
4が配設されている。船体S内におけるガイドロッド1
4の下端近傍には上記コンテナCの天井壁15が配設さ
れている。この天井壁15にはストラット3が貫通して
昇降しうるように開口15aが形成されており、この開
口15aの内周縁にはシール部材15bが配設されてい
る。そうすることにより、コンテナCから船体S内へ水
が侵入することが防止されている。
【0034】また、このストラット3は上記ピストンロ
ッド5の中心軸回りに旋回しうるように構成されてい
る。図1に示すように、ストラット3の上端部の外周に
は外方に広がった円輪状の被旋回駆動たる鍔部16が形
成され、その鍔部16の外周にはギヤ17が形成されて
いる。一方、ストラット3を旋回させるための駆動機1
9の出力軸19aと一体に形成されたピニオンギヤ18
が上記ギヤ17に噛合しており、駆動機19は駆動機保
持部材20に取り付けられている。そして、この駆動機
19の作動によってストラット3が旋回させられる。本
発明では駆動機19の回転力をストラット3に伝達する
手段として、前述のギヤ17およびピニオンギヤ18に
限定はされず、たとえば、駆動機19の出力軸19aお
よび鍔部16の外周にスプロケットを形成し、それらに
タイミングベルト等の無端ベルトを掛け回したものでも
よい。
【0035】また、ストラット3の上端面、すなわち天
井壁7aの上面における上記鍔部16の内径側にはピス
トンロッド5と同軸状となるように、後述のステータ支
持部材29を回転自在に支持するための第一支持筒21
が突設されている。
【0036】上記駆動機保持部材20は上記鍔部16を
液密に覆う環状の容器部20aを備えている。容器部2
0aはその天井部20bおよび底部20cの内径側にお
いて、円筒状となったストラット3における鍔部16の
下側部分の外周および上記第一支持筒21の外周部分そ
れぞれにシール部材22を介して周方向の相対移動が可
能となるように摺接している。また、上記天井部20b
の下面には容器部20a内に向けて円筒状の第二支持筒
23が突設され、この第二支持筒23の外周と上記鍔部
端縁の内周との間にベアリング24が介装されている。
したがって、ストラット3と駆動機保持部材20とはピ
ストンロッド5の中心軸回りに相対回転自在となり、上
下方向には相対移動不能になる。
【0037】さらに、容器部20aの外周面には上記ガ
イドロッド14に上下方向に摺動自在に係合する係合腕
25が形成されている。かかる構成によって駆動機保持
部材20は、ガイドロッド14に対して上下動が自在で
はあるが回転が不能にされており、一方、ストラット3
とはピストンロッド5の中心軸回りに相対回転自在且つ
上下方向には相対移動不能にされている。
【0038】したがって、駆動機保持部材20はストラ
ット3と一体に昇降し、また、駆動機19の作動によっ
てストラットをいずれの方向にも旋回させることができ
る。
【0039】上記容器部20aの内部は潤滑油室Rを構
成し、その内部には潤滑油が貯留されているので、上記
ギヤ17とピニオンギヤ18との噛合部およびベアリン
グ24等が効果的に潤滑される。
【0040】前述のとおり、ポッド2内にはプロペラ4
を回転駆動する電動機26が収容されている。プロペラ
シャフト4aは電動機26のロータ26aの回転中心の
軸線に沿って挿通されており、ロータ26aとキー27
aとキー溝27bとによって結合されている。結合方法
はこれに限定されることはなく、他の公知の方法を採用
されうる。また、図示しないがロータ26aの中心に軸
を形成し、この軸と別体のプロペラシャフト4aとを公
知の方法で接続してもよい。なお、電動機26のステー
タ26bはポッド2内面に固定されている。
【0041】このように、本実施形態では減速機を介在
させることなく電動機26のロータ26aにプロペラ4
を直結しているが、本発明では減速機を介装してもよ
い。しかし、電動機26のロータ26aにプロペラ4を
直結する方が、ポッド2内の構造がシンプルとなり、メ
ンテナンス性が向上するので好ましい。また、減速機を
用いないことによって高トルクの電動機を必要とする
が、逆に部品点数が減少するため製造コストの低減が図
られる点で優位である。
【0042】ストラット3の天井壁7a上面には上記電
動機26に電力を供給するための給電機構28が配設さ
れている。この給電機構28は、ステータ保持部材29
に配設された電力を受けるため(受電用)のグランド3
0とスリップリング31とを備えている。このスリップ
リング31はグランド30に接続されたステータ部31
aおよびストラット3の天井壁7a上面に配設されたロ
ータ部31bから構成されている。
【0043】上記ロータ部31bは、ピストンロッド5
に外嵌された状態で天井壁7a上面に固定された円筒状
のロータ保持部材32の外周面に配設されている。ま
た、上記ステータ部31aはロータ部31bの円柱状側
面に摺接している(図3も併せて参照)。そうすること
によってストラット3が旋回させられたときでも常にス
テータ部31aからロータ部31bへ給電することがで
きる。
【0044】上記ステータ保持部材29は有底筒状の部
材であり、上記第一支持筒21の上端部にベアリング3
3を介してピストンロッド5の中心軸回りにストラット
3と相対回転自在に、且つ上下方向には相対移動不能に
嵌合されている。したがって、このステータ保持部材2
9は上記駆動機保持部材20の上方に位置する。ステー
タ保持部材29の天井壁29aにはピストンロッド5が
貫通する貫通孔29が穿孔されている。そして、ステー
タ保持部材29の外周面には上記ガイドロッド14に上
下方向に摺動自在に係合する係合腕34が形成されてい
る。かかる構成によってステータ保持部材29は、ガイ
ドロッド14に対して上下動が自在ではあるが回転が不
能にされており、一方、ストラット3に対してはピスト
ンロッド5の中心軸回りに相対回転自在且つ上下方向に
は相対移動不能にされている。したがって、ステータ保
持部材29はストラット3と一体に昇降するが、ストラ
ット3が旋回させられるときには一体に旋回することは
ない。
【0045】図示のごとく、有底筒状のステータ保持部
材29と第一支持筒21とでスリップリング31を包む
スリップリング収容室Aが構成されている。そして、ス
テータ保持部材29の下端周縁には第一支持筒21外周
に摺接するシール部材35aが配設され、上記貫通孔2
9b周縁にはピストンロッド5の外周に摺接するシール
部材35bが配設され、スリップリング収容室A内に外
部から水分や塵埃が侵入することを防止している。
【0046】以上説明したようにストラット3は、そこ
に上下方向に相対移動しえない状態で上下に離間して配
設された駆動機保持部材20およびステータ保持部材2
9によってガイドロッド14に案内されている。したが
って、ストラット3は傾くことなくスムーズに昇降させ
られる。なお、本実施形態では上記駆動機保持部材20
とステータ保持部材29とは別体で形成されているが、
本発明ではこれらを一体に形成してもよい。ただし、そ
の場合は上記スリップリング収容室Aと駆動機保持部材
20の潤滑油室Rとの間にシール部材を配設して液密に
する必要がある。
【0047】また、ストラット3の側壁には上記スリッ
プリング収容室Aとポッド2とを連通する導電ケーブル
用通路36が形成され、この導電ケーブル用通路36に
は、上記ロータ部31bと電動機26とを電気的に接続
するための導電ケーブル37が挿通されている。したが
って、ストラット3が旋回させられたときでもこの導電
ケーブル37がねじれるようなことはない。
【0048】上記コンテナCの天井壁15の上面におけ
るストラット3の上記鍔部16の下面に対向する部位に
はスラストベアリング38が配設されている。上記天井
壁15上面のスラストベアリング38配設部が特許請求
の範囲でいうストッパに該当する。以下、このスラスト
ベアリング38をストッパ38とも呼ぶ。そして、スト
ラット3が作用位置(最下位置)に下降したときにスト
ラット3の上記鍔部16の下面がスラストベアリング3
8に当接して停止する。ストラット3が旋回させられる
ときには上記スラストベアリング38によってその旋回
がスムーズになされることになる。この場合、図1に示
すように、ピストン部6の上面とストラット3の天井壁
7a下面との間には若干の隙間Dが生じるように、上記
スラストベアリング38の上下方向の配設位置が調節さ
れている。
【0049】上記実施形態ではストラット3の下降時の
ストッパ38がストラット3の外部に配設されている
が、本発明ではかかる構成に限定されることはなく、た
とえば図4に示されるポッドプロペラ41のように、ピ
ストン部6上面に天井壁7a下面と当接しうるスラスト
ベアリング42を配設しておいてもよい。そうすること
によってピストン部6上面がストラット3の下降時のス
トッパの機能を奏する。この場合、図1のスラストベア
リング38はとくに配設しなくてもよい。その他の構成
は図1のポッドプロペラ1のものと同じであるので説明
を省略する。
【0050】図5に示されるポッドプロペラ51では、
そのステータ保持部材29と第一保持筒21とのあいだ
のベアリング33が、ステータ保持部材29に対してば
ね等の緩衝部材52を介して上下方向に相対変位可能に
取り付けられている。
【0051】上記ベアリング33の内筒33a側は第一
保持筒21の外周側に固定されているが、外筒33b側
はステータ保持部材29の内周面にスプライン結合され
ており、上下方向にはステータ保持部材29と相対変位
しうるが相対回転はし得ない状態である。しかも、ステ
ータ保持部材29の内周面におけるベアリング33の外
筒33bの上方および下方に形成された緩衝部材保持室
53にはそれぞれ上下方向緩衝部材としての複数個のコ
イルばね52a、52bが配設されている。下方のコイ
ルばね52bがステータ保持部材29の重量を支持する
ことになる。上方のコイルばね52aは初期圧縮してお
くのが好ましい。
【0052】かかる構成により、前述のごとくガイドロ
ッド14に上下に二カ所(駆動機保持部材20およびス
テータ保持部材29)において案内されるストラット3
にとって、一方の案内部(ステータ保持部材29)が弾
力的に変位しうることになる。したがって、組立時の誤
差や稼働後の歪みや変形等に起因するかじりつき等の不
都合が生じることなくストラット3は一層スムーズに昇
降させられる。
【0053】また、船体Sのピッチングやスラミング
(上下動)等によって作用位置にあるポッドプロペラに
水から押し上げ力が加わることがある。その場合でもポ
ッドプロペラを作用位置に安定して固定しておく制止機
構を船体に配設するのが好ましい。
【0054】図5に示すのは油圧シリンダ式の制止機構
54である。ストラット3の上記鍔部16の下方に、や
はり外方へ突出する係止鍔(特許請求の範囲でいう係止
部に該当する)55が形成されている。そして、ストラ
ット3が作用位置に下降したときに、船体Sに配設され
た油圧シリンダ56のロッド(特許請求の範囲でいう係
合部材に該当する)56aが伸長して上記係止鍔55の
上方へ延びる。このようにしてストラット3の水等の外
力によってストラット3が上方に変位することを防止す
る。もちろん、ストラット3をコンテナC内に収容する
ために上昇させるときには上記ロッド55aを収縮させ
て係止鍔54と緩衝しないようにする。
【0055】その他の構成は図1のポッドプロペラ1の
ものと同じであるので説明を省略する。
【0056】前述の制止機構54は図1のポッドプロペ
ラ1および図4のポッドプロペラ41にも適用すること
ができる。
【0057】如上の実施形態では、旋回式のポッドプロ
ペラを例にとって説明したが、固定式ピストンロッド5
とストラット3からなるシリンダとによってストラット
3を昇降せしめる機構、ストラット3の昇降をガイドロ
ッド14に案内させる機構、ストラット3の側壁に形成
される導電ケーブル用通路36等は非旋回式の昇降式ポ
ッドプロペラにも適用しうることは明らかである。
【0058】
【発明の効果】本発明のポッドプロペラによれば、プロ
ペラに回転力を伝達するための回転軸をストラット内を
通して配設する必要がないため、上記ピストンロッドを
非常にシンプルに構成することが出来る。その結果、ス
トラットをコンパクトに、とくにその断面を小さくする
ことができるので航走時の水の抵抗を低減することがで
きる。また、ストラット内に回転軸を配設していないの
で、組立およびメンテナンスが容易となり、ストラット
の昇降作動も安定する。さらに、部品点数の低減によっ
て製造コストも低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポッドプロペラの一実施形態を示す断
面図である。
【図2】図2(a)は図1のポッドプロペラの油圧による
上昇作動を説明する概略一部断面図であり、図2(b)は
下降作動を説明する概略一部断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】本発明のポッドプロペラの他の実施例を示す要
部線断面図である。
【図5】本発明のポッドプロペラのさらに他の実施例を
示す要部線断面図である。
【符号の説明】
1・・・ポッドプロペラ 2・・・ハウジング(ポッド) 3・・・ストラット 4・・・プロペラ 4a・・プロペラシャフト 5・・・ピストンロッド 6・・・ピストン部 6a・・シール部材 6b・・凹所 7・・・空洞 7a・・天井壁 7b・・貫通孔 7c・・シール部材 8・・・空間 9・・・油圧配管 10・・・電磁切り換え弁 11・・・排油量調節器 12・・・作動油圧送ポンプ 13・・・貯油タンク 14・・・ガイドロッド 15・・・天井壁 15a・・開口 15b・・シール部材 16・・・鍔部 17・・・ギヤ 18・・・ピニオンギヤ 19・・・駆動機 20・・・駆動機保持部材 20a・・容器部 20b・・天井部 20c・・底部 21・・・第一支持筒 22・・・シール部材 23・・・第二支持筒 24・・・ベアリング 25・・・係合腕 26・・・電動機 26a・・ロータ 26b・・ステータ 27a・・キー 27b・・キー溝 28・・・給電機構 29・・・ステータ保持部材 29a・・天井壁 29b・・貫通孔 30・・・グランド 31・・・スリップリング 31a・・ステータ部 31b・・ロータ部 32・・・ロータ保持部材 33・・・ベアリング 34・・・係合腕 35a、35b・・シール部材 36・・・導電ケーブル用通路 37・・・導電ケーブル 38・・・スラストベアリング(ストッパ) 41・・・ポッドプロペラ 42・・・スラストベアリング 51・・・ポッドプロペラ 52・・・緩衝部材 53・・・緩衝部材保持室 54・・・制止機構 55・・・係止鍔 56・・・油圧シリンダ 56a・・ロッド
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の昇降式ポッドプ
ロペラは、プロペラを回転駆動するための電動機を収容
したハウジングと、該ハウジングの上部に連設されたス
トラットと、船体にその上部が固定されて垂下されるピ
ストンロッドとを備えており、上記ストラットにシリン
ダとなる上下方向の空洞が形成されており、上記ピスト
ンロッドが、その下端に形成されたピストン部が上記空
洞内に収容された状態でストラットをその上端から貫通
することによりストラットがピストンロッドから垂下さ
れており、上記ピストン部より上部の空洞内に作動流体
を圧入・排出することによってストラットをハウジング
と一体に昇降させるように構成されており上記ストラ
ットの側壁に上記電動機に給電するための導電ケーブル
が挿通される導電ケーブル用通路が形成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 このようにハウジング内の電動機によっ
てプロペラを回転駆動するようにすれば、従来技術のよ
うにプロペラに回転力を伝達するための回転軸をストラ
ット内を通して配設する必要がないため、上記ピストン
ロッドを非常にシンプルに構成することが出来る。たと
えば、ピストンロッドを中実に形成することもできる。
その結果、ストラットをコンパクトに、とくにその断面
を小さくすることができる。また、組立およびメンテナ
ンスが容易となり、ストラットの昇降作動も安定する。
さらに、部品点数の低減によって製造コストも低減され
る。また、ストラットの側壁に上記電動機への導電ケー
ブル用通路が形成されているので、ストラット及びハウ
ジングを昇降させるためのシリンダを構成するストラッ
トの昇降に干渉せずに上記電動機に給電することができ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロペラを回転駆動するための電動機を
    収容したハウジングと、該ハウジングの上部に連設され
    たストラットと、船体にその上部が固定されて垂下され
    るピストンロッドとを備えており、 上記ストラットにシリンダとなる上下方向の空洞が形成
    されており、上記ピストンロッドが、その下端に形成さ
    れたピストン部が上記空洞内に収容された状態でストラ
    ットをその上端から貫通することによりストラットがピ
    ストンロッドから垂下されており、上記ピストン部より
    上部の空洞内に作動流体を圧入・排出することによって
    ストラットがハウジングと一体に昇降するように構成さ
    れてなる昇降式ポッドプロペラ。
  2. 【請求項2】 船体にその上部が固定され、上記ピスト
    ンロッドと平行に垂下されたガイド部材をさらに備えて
    おり、上記ストラットが該ガイド部材に案内されて昇降
    し得るように構成されてなる請求項1記載の昇降式ポッ
    ドプロペラ。
  3. 【請求項3】 上記ストラットの側壁に上記電動機に給
    電するための導電ケーブルが挿通される導電ケーブル用
    通路が形成されてなる請求項1または2記載の昇降式ポ
    ッドプロペラ。
  4. 【請求項4】 上記ストラットに、ストラットを上記ピ
    ストンロッドの中心軸回りに旋回させるための駆動機を
    保持する駆動機保持部材がピストンロッドの中心軸回り
    にストラットと相対回転自在且つ上下に相対移動不能に
    配設されており、該駆動機保持部材が上記ガイド部材に
    旋回不能且つ昇降自在に係合してなる請求項1〜3のう
    ちのいずれか一の項に記載の昇降式ポッドプロペラ。
  5. 【請求項5】 上記ストラットの上部における外周に、
    回転伝達手段を介して上記駆動機と連結される平面視で
    円輪形の被旋回駆動部が形成されており、上記駆動機保
    持部材が上記駆動機の出力部および被旋回駆動部の全周
    を液密に収容する実質的に円環状の容器を備えており、
    該容器内が潤滑油室を構成してなる請求項4記載の昇降
    式ポッドプロペラ。
  6. 【請求項6】 上記ピストンロッドのピストン部上面と
    ストラットの空洞の天井部のいずれか一方の対向部位に
    スラストベアリングが配設されてなる請求項4または5
    記載の昇降式ポッドプロペラ。
  7. 【請求項7】 ストラットの上部の外周にわたって当接
    部が形成されており、船体に、上記当接部の下面に当接
    してストラットの下降を停止せしめるためのストッパが
    固設されており、該ストッパおよび上記当接部のうちの
    いずれか一方の対向部位にスラストベアリングが配設さ
    れてなる請求項4または5記載の昇降式ポッドプロペ
    ラ。
  8. 【請求項8】 上記電動機に電気的に接続された受電用
    のロータ部が上記ストラットに配設されており、該スト
    ラットに、上記ロータ部に摺接して給電するためのステ
    ータ部が保持されたステータ保持部材がピストンロッド
    の中心軸回りにストラットと相対回転自在且つ上下に相
    対移動不能に配設されており、該ステータ保持部材が上
    記ガイド部材に旋回不能且つ昇降自在に係合してなる請
    求項4〜7のうちのいずれか一の項に記載の昇降式ポッ
    ドプロペラ。
  9. 【請求項9】 上記ステータ保持部材が、ベアリングを
    介してピストンロッドの中心軸回りにストラットと相対
    回転自在に上記ストラットに配設されており、該ステー
    タ保持部材が上記ガイド部材に旋回不能且つ昇降自在に
    係合しており、 上記ベアリングにおけるストラット側取付部およびステ
    ータ保持部材側取付部のいずれか一方が、ストラットお
    よびステータ保持部材のいずれか対応する側に固定さ
    れ、且つ、他方がストラットおよびステータ保持部材の
    いずれか対応する側に緩衝部材を介して上下方向に弾力
    的に相対変位し得るように取り付けられてなるなる請求
    項8記載の昇降式ポッドプロペラ。
  10. 【請求項10】 上記電動機のロータ軸にプロペラシャ
    フトが一体に連設されてなる請求項4〜9のうちのいず
    れか一の項に記載の昇降式ポッドプロペラ。
  11. 【請求項11】 上記ストラットに係止部が形成されて
    おり、ストラットに向けて進退しうる係合部材が船体に
    配設されており、ストラットが最下位置に下降したとき
    に上記係合部材が進出して上記係止部に係合することに
    よってストラットを最下位置に制止せしめるように構成
    されてなる請求項1〜10のうちのいずれか一の項に記
    載の昇降式ポッドプロペラ。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のうちのいずれか一の
    項に記載の昇降式ポッドプロペラを備えてなる船舶。
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