JPH11277773A - インクジェット画像形成装置 - Google Patents

インクジェット画像形成装置

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JPH11277773A
JPH11277773A JP8604898A JP8604898A JPH11277773A JP H11277773 A JPH11277773 A JP H11277773A JP 8604898 A JP8604898 A JP 8604898A JP 8604898 A JP8604898 A JP 8604898A JP H11277773 A JPH11277773 A JP H11277773A
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JP
Japan
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ink
recording head
color
image
head
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Pending
Application number
JP8604898A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Takemoto
和広 竹本
Ryuichiro Kobayashi
隆一郎 小林
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPH11277773A publication Critical patent/JPH11277773A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画像やモノクロ画像、又は、精細な画
像や粗い画像を、好適に形成することができるインクジ
ェット画像形成装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 カラー記録ヘッド3とは別に黒のインク
を吐出する第2記録ヘッド4を有するインクジェット画
像形成装置。また、別の観点から、移動式のカラー記録
ヘッド3と、主走査方向に伸びたライン状の第2記録ヘ
ッド4とを有するインクジェット画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドからイ
ンクを吐出して、記録材上に画像形成を行うインクジェ
ット画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、記録ヘッドからインクを吐出し
て、記録材上に画像形成を行うインクジェット画像形成
装置(以下、インクジェットプリンタともいう)、特
に、カラー記録ヘッドから複数色のインクを吐出してカ
ラー画像を形成するインクジェットプリンタが普及して
おり、主に、ワードプロセッサやパーソナルコンピュー
タで作成された文書等の出力に用いられている。一般
に、インクジェットプリンタは、装置が比較的コンパク
トで、電力消費量が少なく、かつ、ランニングコストが
低いという特徴を有する。
【0003】ところで、ワードプロセッサやパーソナル
コンピュータで作成された文書は、文字や数表が殆ど
で、出力する画像においても、カラー画像よりも、モノ
クロ画像の方が多い。比較的出力する頻度の高いモノク
ロ画像を形成するに際して、このカラーインクジェット
プリンタの黒インクのみを使用してモノクロの画像を形
成しているのが実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
なカラーインクジェットプリンタは、カラー記録ヘッド
を、記録材が移動する副走査方向と直交する主走査方向
に、往復動させて、カラー画像を形成するため、カラー
画像のみならずモノクロ画像を形成するに際しても、画
像形成に時間を要する。このため、カラー記録ヘッドに
代えて、黒インクを吐出するノズル数を多くしたモノク
ロ画像形成専用の記録ヘッドに換装する装置も提案され
ているが、記録ヘッドを主走査方向に往復動させる構成
には変わりなく、画像形成時間の大幅な短縮には必ずし
も十分とは言えなかった。
【0005】一方で、迅速にモノクロ画像を出力し、か
つ、カラー画像も出力するために、前述のカラーインク
ジェットプリンタとは別体で、例えば、電子写真方式を
用いたモノクロ画像専用のプリンタを用意して、画像形
成する画像の内容に応じて画像の出力先、すなわち、カ
ラーインクジェットプリンタかモノクロ画像専用のプリ
ンタかを切り換えて画像形成を行う場合がある。しか
し、この場合、カラーインクジェットプリンタとモノク
ロ画像専用のプリンタとの2台のプリンタを購入し、こ
れを維持しなければならず、2台のプリンタを購入、維
持するコスト並びに設置するスペースが必要となる上
に、カラーインクジェットプリンタからモノクロ画像専
用のプリンタへと切り換え等の操作が必要となり、その
作業は繁雑とならざるを得ない。
【0006】また、一般に、ワードプロセッサやパーソ
ナルコンピュータで作成された文書は、校正を目的とし
たドラフト出力を行い、出力画像の内容等の確認を行
い、加筆、修正したのちに、提出・展示を目的とした最
終出力を行う。ここで、最終出力は高精細のカラー画像
である場合であっても、ドラフト出力は低画質のモノク
ロ画像で事足りる場合が多い。さらに、最終出力は、そ
の目的によっては、画像の耐久性を要求される場合が多
く、ドラフト出力は画像の耐久性は要求されない代わり
に、複数回にわたって出力することが多いので、ランニ
ングコストの低いことが要求される。
【0007】そこで、本発明は、カラー画像やモノクロ
画像、又は、精細な画像や粗い画像を、好適に形成する
ことができるインクジェット画像形成装置を提供するこ
とを課題とする。
【0008】また、本発明は、迅速にモノクロ画像を形
成することができるとともに、高精細なカラー画像を形
成することができるインクジェット画像形成装置を提供
することを第2課題とする。
【0009】さらに、本発明は、迅速かつ低ランニング
コストでドラフト出力できるとともに、高精細、高耐久
の最終出力できるインクジェット画像形成装置を提供す
ることを第3課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の構成
により解決することができる。
【0011】(1) カラー記録ヘッドから黒を含む複
数色のインクを吐出して、記録材上にカラー画像形成を
行うインクジェット画像形成装置において、前記カラー
記録ヘッドとは別に黒のインクを吐出する第2記録ヘッ
ドを有することを特徴とするインクジェット画像形成装
置。
【0012】(2) 前記記録材を副走査方向に移動さ
せる記録材移動手段を有し、前記第2記録ヘッドは、前
記副走査方向と直交する主走査方向に伸びたライン状の
記録ヘッドであることを特徴とする(1)に記載のイン
クジェット画像形成装置。
【0013】(3) 前記カラー記録ヘッドは、ヘッド
移動手段によって、主走査方向に往復動する移動式の記
録ヘッドであることを特徴とする(2)に記載のインク
ジェット画像形成装置。
【0014】(4) モノクロ画像を形成する際には、
前記第2記録ヘッドを駆動することを特徴とする(1)
〜(3)のいずれか1つに記載のインクジェット画像形
成装置。
【0015】(5) カラー画像を形成する際には、前
記カラー記録ヘッドを駆動し、前記カラー記録ヘッドか
ら吐出される黒のインクを、カラー画像の下色除去用に
用いることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1つ
に記載のインクジェット画像形成装置。
【0016】(6) 記録材を副走査方向に移動させる
記録材移動手段と、前記移動手段によって移動される記
録材上にインクを吐出し、記録材上に画像形成を行うイ
ンクジェット画像形成装置において、移動する記録材に
対してインクを吐出する第1記録ヘッドと、前記第1記
録ヘッドを、副走査方向と直交する主走査方向に往復動
させるヘッド移動手段と、移動する記録材に対してイン
クを吐出するとともに、前記主走査方向に伸びたライン
状の第2記録ヘッドと、を有することを特徴とするイン
クジェット画像形成装置。
【0017】(7) 記録ヘッドから黒を含む複数色の
インクを吐出して、記録罪状にカラー画像形成を行うイ
ンクジェット画像形成装置において、2種類の黒のイン
ク及び記録ヘッドを有することを特徴とするインクジェ
ット画像形成装置。
【0018】(8) 2種類の黒のインクは、溶液系イ
ンクと顔料系インクであることを特徴とする(7)に記
載のインクジェット画像形成装置。
【0019】(9) 2種類の記録ヘッドは、圧電素子
によって液滴を形成する記録ヘッドと、熱エネルギーに
よって液滴を形成する記録ヘッドであることを特徴とす
る(7)又は(8)に記載のインクジェット画像形成装
置。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図面に基づき説明する。図1は、インクジェットプリン
タ1の主要部を示す斜視図である。
【0021】記録材移動手段である搬送手段2は、後述
するカラー記録ヘッド3やラインヘッド4から吐出され
たインクによって画像形成される記録材Pを、矢印Yで
示した副走査方向に、移動させる搬送手段である。この
搬送手段2は、記録材Pを搬送するための駆動源(駆動
手段)である搬送モータ21と、記録材Pを挟持し記録
材Pを搬送するための搬送ローラー対22、23を有し
ている。搬送ローラー対22、23は、搬送モータ21
により駆動されて、不図示のギア列によって略等しい
(ただし、搬送ローラー対22が極わずかに速い)一定
の周速で回転するように構成されている。したがって、
不図示の給紙手段から送り出された記録材Pは、一定速
度で回転している搬送ローラー対23に挟持され、不図
示の給紙ガイドによって案内され、搬送ローラー対22
に挟持されて、副走査方向(Y方向)に搬送される。
【0022】第1記録ヘッドであるカラー記録ヘッド3
は、搬送手段2によって搬送されている記録材Pに対し
て、黒を含む複数色のインクを吐出する記録ヘッドであ
る。また、このカラー記録ヘッド3は、後述するヘッド
移動手段5によって、記録材Pの移動方向と直交する矢
印Xで示した主走査方向に移動(往復動)するように構
成された移動式の記録ヘッドである。このカラー記録ヘ
ッド3は、キャリッジ31と、キャリッジ31上に載置
され、黒を含む複数色のインクを吐出するノズルヘッド
32とを有している。
【0023】本実施の形態では、ノズルヘッド32は、
黒色のインクを吐出する黒ノズルヘッド32B、シアン
色のインクを吐出するシアンノズルヘッド32C、マゼ
ンタ色のインクを吐出するマゼンタノズルヘッド32
M、イエロー色のインクを吐出するイエローノズルヘッ
ド32Yとを有しており、これらを主走査方向に並置し
ている。これら各ノズルヘッド32B、32C、32
M、32Yは、1ドットに対応して1つのノズルが設け
られており、ノズルはインク室に連通しており、インク
室の壁面には、通電されることによって変形する圧電素
子が設けられている。不図示の演算装置から出力された
印字データに基づいて、ノズルヘッド内の圧電素子にパ
ルス通電され、通電された圧電素子は変形してインク室
内のインクを押し出して、ノズルからインク液滴を吐出
する。圧電素子を用いたノズルヘッドは、微少な液滴を
形成できるとともに、使用できるインクの種類が多いこ
とが特徴である。なお、これら各ノズルヘッド32B、
32C、32M、32Yそれぞれは、複数、例えば、4
8個のノズルを任意のマトリックス状に配置してもよ
い。
【0024】ヘッド移動手段5は、カラー記録ヘッド3
を主走査方向に往復移動させる手段である。このヘッド
移動手段5は、駆動源である駆動モータ51、カラー記
録ヘッド3のキャリッジ31が固着されている歯付きベ
ルト52、歯付きベルトを懸架するプーリ53、54、
キャリッジ31に設けられた貫通穴(符号なし)を貫通
しキャリッジ31の移動を案内する一対のガイドレール
55、エンコーダ56を有している。このヘッド移動手
段5は、駆動モータ51によりプーリ53が回転する
と、歯付きベルト52に固着されたキャリッジ31(す
なわち、カラー記録ヘッド3)が、一対のガイドレール
55に案内されて、カラー記録ヘッド3を主走査方向
(X方向)に沿って往復移動させることができる。な
お、エンコーダ56は樹脂の透明なフィルムに所定の間
隔で目盛りをつけたもので、この目盛りをキャリッジ3
1に設けた光センサー(不図示)により検知される。こ
の検知に基づいて、カラー記録ヘッド3(キャリッジ
2)の移動速度を検出して、駆動モータ51の回転速度
が制御される。
【0025】このように、ヘッド移動手段5によってキ
ャリッジ31(カラー記録ヘッド3)を主走査方向に一
定速度で移動させながら、各ノズルヘッド32B、32
C、32M、32Yからの印字データに基づくインク液
滴を記録材P上へ吐出して、一列又は複数列の画像形成
を行い、さらに、搬送手段2によって記録材Pを副走査
方向に一定速度で移動させることにより、記録材P上に
カラー画像を形成することができる。
【0026】第2記録ヘッドであるラインヘッド4は、
搬送手段2によって搬送されている記録材Pに対して、
黒のインクを吐出する記録ヘッドである。このラインヘ
ッド4は、主走査方向(X方向)に伸びた、すなわち、
熱エネルギーによって液滴を形成してインク液滴を吐出
するノズル(不図示)を主走査方向に並べて配置したラ
イン状の記録ヘッドである。ノズルは1ドットに対応し
て少なくとも1つ設けられており、ノズルはインク室に
連通していて、インク室壁面には、通電されることによ
って発熱するヒーターが設けられている。インク室内の
ヒーターにパルス通電されてヒーターが加熱し、インク
室内のインクが加熱されて気泡が発生することによって
生じる圧力で、インク室内のインクを押し出して、ノズ
ルからインク液滴を吐出する。ヒーターを用いたヘッド
は、部品点数が少ないために、多ノズル化に好適である
が、使用できるインクの種類に制限がある。なお、この
ラインヘッド4におけるノズルの配置は、主走査方向に
1列に配置してもよいが、複数列、さらには、千鳥状に
配置してもよい。
【0027】このように構成されたラインヘッド4によ
る画像形成は、不図示の演算装置によって処理された印
字データに基づいて、ヒーターにパルス通電し、インク
液滴を記録材P上へ吐出して、一列又は複数列の画像形
成を一度に行い、さらに、搬送手段2によって記録材P
を副走査方向に一定速度で移動させることにより、記録
材P上に画像を形成することができる。すなわち、カラ
ー記録ヘッド3による画像形成とは異なり、主走査方向
への移動が伴わないので、高速に画像形成を行うことが
できる。
【0028】カラーインク収納手段であるカラーインク
収納容器6は、カラー記録ヘッド3に供給するインクを
収納するカートリッジであり、インクジェットプリンタ
1に対して着脱自在に設けられている。本実施の形態で
は、カラー記録ヘッド3が4色のインクを吐出するため
に、4つのノズルヘッド32B、32C、32M、32
Yを有しているので、このカラーインク収納容器6は、
黒色のインクを収納する第1黒インク収納手段である第
1黒インク収納容器6B、シアン色のインクを収納する
シアンインク収納容器6C、マゼンタ色のインクを収納
するマゼンタインク収納容器6M、イエロー色のインク
を収納するイエローインク収納容器6Yを有している。
これら各インク収納容器6B、6C、6M、6Yそれぞ
れに収納されているインクは、ノズルヘッド32B、3
2C、32M、32Yそれぞれへと供給されることにな
る。
【0029】このカラーインク収納容器6に収納されて
いる黒を含む複数色のインクは、溶液中に色素顔料を分
散した顔料系インクである。この顔料系インクは、記録
紙の繊維に浸透しないので、高濃度印字が可能で、耐光
性、耐水性に優れているために、ドラフト出力後の最終
出力時のカラー画像を形成するのに適する。さらに、こ
のインクは、非水性溶媒を主成分とした溶媒を用いたイ
ンクであることが、インクの安定性の観点で好ましい。
【0030】ここに、顔料系インクの一例を示す。下記
の組成をペイントコンディショナー(レッドデビル社
製)で4時間処理し、黒色の顔料系インクを得た(かっ
こ内の数値は重量%)。
【0031】溶媒:トリエチレングリコールモノブチル
エーテル(91.4) 顔料:カーボンブラック(6.0) 樹脂:ブチラール樹脂BM−1(積水化学(株)社製)
(2.0) 添加剤:アルギン酸アンモニウム(0.1)、トリエタ
ノールアミン(0.5) 第2黒インク収納手段である第2黒インク収納容器7
は、ラインヘッド4に供給するインクを収納するカート
リッジであり、インクジェットプリンタ1に対して着脱
自在に設けられている。この第2黒インク収納容器7
は、ドラフト出力を主目的として、ラインヘッド4が頻
繁に使われることを想定して、第1黒インク収納容器6
よりも、多くの量の黒インクを収納できるように構成し
ている。
【0032】この第2黒インク収納容器7に収納されて
いる黒色のインクは、第1黒インク収納容器6Bに収納
されている黒インクとは異なる黒インクであり、溶媒に
色素染料を溶解した溶媒系インクである。この溶媒系イ
ンクは、顔料系インクに比して、固形分が少ないために
粘土が低く、分散助剤を添加する必要もないので、生産
性に優れ、安価に製造できる。また、この溶媒系インク
は、顔料系インクに比して耐光性、耐水性に劣るが、ド
ラフト出力に際しては画像の内容を確認できればよいた
めに、特に、安定化剤や高分子を添加する必要もなく、
さらに、染料の濃度を低くできるので、顔料系インクよ
りも安価に提供できる。なお、この第2黒インクは、溶
媒に水を主として用いた水溶液系インクである。
【0033】ここに、溶液系インクの代表例を示す。下
記組成を十分に混合して、溶液系インクを得た(かっこ
内の数値は重量%)。
【0034】溶媒:チオジグリコール(2.5)、イソ
プロピルアルコール(10.0)、イオン交換水(3.
0) 染料:特開平7−26826号公報に開示されたブラッ
クのアゾ染料(81.5) 添加剤:尿素透導体(3.0) 次に、このように構成したインクジェットプリンタ1を
用いて、画像データに基づいた画像を形成を行う場合に
ついて、フローチャート図である図2に基づいて、説明
する。
【0035】まず、形成しようとする画像が、ユーザー
によりドラフト出力、すなわち、モノクロの粗い画像で
あるかどうかを判断する(S1)。そして、画像形成し
ようとする画像がドラフト出力である場合、画像データ
(カラーデータ)をすべてモノクロデータに変換する
(S2)。そして、変換されたモノクロデータは、ライ
ンヘッド4による画像形成のためのデータ処理が行わ
れ、この処理済みの印字データがラインヘッド4へと出
力される。
【0036】ラインヘッド4では、搬送手段2によって
搬送されている記録材Pと同期をとりながら、出力され
た印字データに基づいて、モノクロ画像の形成を行う
(S3)。すなわち、ラインヘッド4は、印字データに
基づいて、インク液滴を記録材P上へ吐出を開始して、
一列又は複数列の画像形成を一度に行い、搬送手段2に
よって一定速度で移動さられている記録材P上にモノク
ロの画像を形成(ドラフト出力)する。
【0037】一方、S1において、画像形成しようとす
る画像がドラフト印刷でない場合、画像データは、カラ
ー記録ヘッド3による画像形成のためのデータ処理が行
われ、この処理済みの印字データがカラー記録ヘッド3
へと出力される。
【0038】カラー記録ヘッド3では、搬送手段2によ
って搬送されている記録材Pと同期をとりながら、出力
された印字データに基づいて、カラー画像の形成を行う
(S4)。すなわち、ヘッド移動手段5によってキャリ
ッジ31(カラー記録ヘッド3)を主走査方向に一定速
度で移動させながら、印字データに基づいた各ノズルヘ
ッド32B、32C、32M、32Yからのインク液滴
を記録材P上へ吐出して、一列又は複数列の画像形成を
行い、さらに、搬送手段2によって記録材Pを副走査方
向に一定速度で移動させることにより、記録材P上にカ
ラー画像を形成する。
【0039】なお、S3における画像形成時における搬
送手段2による記録材Pの搬送速度は、S4における画
像形成時の搬送速度より、速くなるように、搬送モータ
21が制御されている。
【0040】このように、本実施の形態では、移動式の
記録ヘッドであるカラー記録ヘッド3と、主走査方向に
伸びたライン状の記録ヘッドであるラインヘッド4とを
有するので、目的にあわせた画像形成を1台のインクジ
ェットプリンタ1で行うことができ、操作性が向上する
とともに、ランニングコストや画像形成時間の短縮化を
図ることも可能となる。
【0041】また、本実施の形態では、ドラフト出力の
ようにモノクロの粗い画像であっても高速で低ランニン
グコストで印刷する必要がある場合にはラインヘッド4
を用い、最終出力で精細かつ高耐久の画像を出力する場
合にはカラー記録ヘッド3を用いることができる。すな
わち、移動式のヘッドであるカラー記録ヘッド3による
画像形成は主走査方向への移動速度を適宜選択すること
により、高画素密度な画像形成を行うことが可能である
が、ラインヘッド4は、製造上の制約により複数のノズ
ルを高密度に並べることができないために、画素密度を
高めることが難しい。しかしながら、ドラフト出力のよ
うに、粗い画像であっても構わない場合は、このように
画素密度が高くなくても、その影響は少ないとともに、
移動式の記録ヘッドの欠点である画像形成が遅いという
制約を受けることがないので、ドラフト出力のように早
く画像形成を行いたいときに有利である。また、単位面
積あたりに使用するインクの量を少なくできるので、ラ
ンニングコストの低減に寄与する。
【0042】また、本実施の形態では、カラー画像形成
のために用いたインク(カラーインク収納容器6に収納
されているインク)は、顔料系インクであるので、特
に、黒インクにおいては、高濃度のインクとなり、リア
ルな画像形成(再現)が可能となる。
【0043】また、本実施の形態では、ドラフト出力の
際にはラインヘッド4を用い、最終出力の際にはカラー
記録ヘッド3を用いるようにしたが、カラー画像である
場合は、カラー記録ヘッド3を用い、画像形成を行う画
像は、モノクロ画像である場合にも、ラインヘッド4を
用いて画像形成するようにしてもよい。
【0044】ところで、カラー記録ヘッド3で形成する
画像(カラー画像)には、カラーもしくはモノクロのイ
メージ部分と、モノクロのテキスト部分とを有する場合
がある。すなわち、画像データにおいて、モノクロ、カ
ラー混在のデータで構成されるイメージ部分と、モノク
ロのみのデータで構成されるモノクロテキスト部分とを
有する場合がある。この場合、上述した本実施の形態で
は、カラー記録ヘッド3の黒ノズルヘッド32Bから吐
出された黒インクを、イメージ部分の下色除去(UC
R)用だけでなく、モノクロテキスト部分にも用いるこ
とになる。このような場合において、上述したインクジ
ェットプリンタ1における記録ヘッドの使い分けは、次
のように行うこともできる。
【0045】図3は、本実施の形態の変形例のフローチ
ャート図である。なお、インクジェットプリンタ1の構
成自体は、上述した実施の形態と同様であるので、その
説明は省略する。また、図3において、S1〜S3は、
上述した実施の形態と同様であるので、その説明は省略
する。
【0046】S1において、画像形成しようとする画像
がドラフト出力でない場合、画像形成しようとする画像
データに、モノクロテキスト部分があるか否かを判断す
る(S5)。モノクロテキスト部分がなければ、画像デ
ータは、カラー記録ヘッド3による画像形成のための印
字データへと、データ処理が行われ、この処理済みの印
字データがカラー記録ヘッド3へと出力される。そし
て、カラー記録ヘッド3では、搬送手段2によって搬送
されている記録材Pと同期をとりながら、出力された印
字データに基づいて、カラー画像の形成を行う(S
7)。したがって、この場合、カラー記録ヘッド3の黒
ノズルヘッド32Bから吐出された黒インクは、イメー
ジ部分の下色除去(UCR)用に用いることになる。
【0047】一方、S5において、画像データにモノク
ロテキスト部分があると判断されれば、画像データを、
モノクロテキスト部分と、カラーイメージ部分とに分離
する(S6)。
【0048】S6で分離されたモノクロテキスト部分の
画像データは、ラインヘッド4による画像形成のための
印字データへと、データ処理が行われ、この処理済みの
印字データがラインヘッド4へと出力される。そして、
ラインヘッド4では、搬送手段2によって搬送されてい
る記録材Pと同期をとりながら、出力された印字データ
に基づいて、モノクロテキスト部分の画像形成を行う
(S3)。
【0049】また、S6で分離されたイメージ部分の画
像データは、カラー記録ヘッド3による画像形成のため
の印字データへと、データ処理が行われ、この処理済み
の印字データがカラー記録ヘッド3へと出力される。そ
して、カラー記録ヘッド3では、搬送手段2によって搬
送されている記録材Pと同期をとりながら、出力された
印字データに基づいて、イメージ部分の画像形成を行う
(S7)。
【0050】このように、モノクロテキスト部分とイメ
ージ部分とが混在した画像データに基づいて、インクジ
ェットプリンタ1で画像形成を行う場合、モノクロテキ
スト部分をラインヘッド4で画像形成を行い、イメージ
部分をカラー記録ヘッド3で行うようにすることもでき
る。なお、この場合、ラインヘッド4は、移動式のカラ
ー記録ヘッド3に比して、高密度に画像形成することが
困難であるが、モノクロテキストに関して言えば、多少
の画素密度が低い画像であっても、大きな影響はない一
方で、ラインヘッド4に供給される黒インクを、安価な
インク、上述においては、溶媒系インクを用いることに
ができるので、ランニングコストを低減することができ
る。
【0051】以上の説明において、カラー記録ヘッド3
の黒ノズルヘッド32B、或いは、ラインヘッド4がイ
ンク切れなどの理由により、黒インクを吐出することが
できなくなった場合は、他方の記録ヘッドから黒インク
を吐出して、インクを吐出できなくなった記録ヘッドに
代わって画像形成を行ってもよい。
【0052】また、以上の説明においては、記録ヘッド
3の黒ノズルヘッド32Bに供給する黒インクを収納す
る第1黒インク収納容器6B、及び、ラインヘッド4に
供給する黒インクを収納する第2黒インク収納容器7
の、2つの黒インクを収納する手段を設けるように構成
した。これにより、ドラフト出力用と最終画像出力用と
の2つのインクを使い分けることができ、目的に応じた
画像形成が可能となる。しかしながら、記録ヘッド3の
黒ノズルヘッド32Bから吐出する黒インクと、ライン
ヘッド4から吐出する黒インクとを、同じ黒インクと
し、該黒インクを1つの黒インク収納容器に収納するよ
うに構成すれば、装置の低コスト化を図ることができ
る。
【0053】また、以上の説明においては、カラー記録
ヘッド3から吐出されるインクとして、顔料系インクを
用いたが、凝固剤に反応するポリマーを分散した溶液系
インクを用いてもよい。この場合、カラー記録ヘッド3
に、凝固剤を吐出するノズルヘッドを新たに設け、各ノ
ズルヘッド32B、32C、32M、32Yから吐出さ
れ記録材Pに付着したインク(凝固剤に反応するポリマ
ーを分散したインク)上に、新たなノズルヘッドから凝
固剤を吐出して付着させ、インク内のポリマーと凝固剤
を反応させるようにすることで、耐水性、耐久性の高い
カラー画像が得られる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
カラー画像やモノクロ画像、又は、精細な画像や粗い画
像を、好適に形成することができるインクジェット画像
形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタ1の主要部を示す斜視
図である。
【図2】本実施の形態のフローチャート図である。
【図3】本実施の形態の変形例のフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ(インクジェット画像形成
装置) 2 搬送手段(記録材移動手段) 3 カラー記録ヘッド(第1記録ヘッド) 4 ラインヘッド(第2記録ヘッド) 5 ヘッド移動手段 6 カラーインク収納容器 7 第2黒インク収納容器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー記録ヘッドから黒を含む複数色の
    インクを吐出して、記録材上にカラー画像形成を行うイ
    ンクジェット画像形成装置において、 前記カラー記録ヘッドとは別に黒のインクを吐出する第
    2記録ヘッドを有することを特徴とするインクジェット
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記記録材を副走査方向に移動させる記
    録材移動手段を有し、 前記第2記録ヘッドは、前記副走査方向と直交する主走
    査方向に伸びたライン状の記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項1に記載のインクジェット画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記カラー記録ヘッドは、ヘッド移動手
    段によって、主走査方向に往復動する移動式の記録ヘッ
    ドであることを特徴とする請求項2に記載のインクジェ
    ット画像形成装置。
  4. 【請求項4】 モノクロ画像を形成する際には、前記第
    2記録ヘッドを駆動することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1つに記載のインクジェット画像形成装置。
  5. 【請求項5】 カラー画像を形成する際には、前記カラ
    ー記録ヘッドを駆動し、前記カラー記録ヘッドから吐出
    される黒のインクを、カラー画像の下色除去用に用いる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の
    インクジェット画像形成装置。
  6. 【請求項6】 記録材を副走査方向に移動させる記録材
    移動手段と、 前記移動手段によって移動される記録材上にインクを吐
    出し、記録材上に画像形成を行うインクジェット画像形
    成装置において、 移動する記録材に対してインクを吐出する第1記録ヘッ
    ドと、 前記第1記録ヘッドを、副走査方向と直交する主走査方
    向に往復動させるヘッド移動手段と、 移動する記録材に対してインクを吐出するとともに、前
    記主走査方向に伸びたライン状の第2記録ヘッドと、を
    有することを特徴とするインクジェット画像形成装置。
  7. 【請求項7】 記録ヘッドから黒を含む複数色のインク
    を吐出して、記録材上にカラー画像形成を行うインクジ
    ェット画像形成装置において、 2種類の黒のインク及び記録ヘッドを有することを特徴
    とするインクジェット画像形成装置。
  8. 【請求項8】 2種類の黒のインクは、溶液系インクと
    顔料系インクであることを特徴とする請求項7に記載の
    インクジェット画像形成装置。
  9. 【請求項9】 2種類の記録ヘッドは、圧電素子によっ
    て液滴を形成する記録ヘッドと、熱エネルギーによって
    液滴を形成する記録ヘッドであることを特徴とする請求
    項7又は8に記載のインクジェット画像形成装置。
JP8604898A 1998-03-31 1998-03-31 インクジェット画像形成装置 Pending JPH11277773A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8789917B2 (en) 2008-08-28 2014-07-29 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid droplet jetting apparatus
WO2017169249A1 (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 株式会社Screenホールディングス 印刷装置、印刷システム、印刷方法、および記録媒体
JP2017177798A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 株式会社Screenホールディングス 印刷装置、印刷システム、印刷方法および動作制御プログラム

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