JPH11277367A - レース溝の加工装置および加工方法 - Google Patents

レース溝の加工装置および加工方法

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JPH11277367A
JPH11277367A JP8554198A JP8554198A JPH11277367A JP H11277367 A JPH11277367 A JP H11277367A JP 8554198 A JP8554198 A JP 8554198A JP 8554198 A JP8554198 A JP 8554198A JP H11277367 A JPH11277367 A JP H11277367A
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race groove
remote
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JP8554198A
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Shigeyoshi Takagi
重義 高木
Takahiro Nakano
隆裕 中野
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠隔地で加工装置の検出信号をモニタリング
して加工状況等を把握し、適切な調整や設定を遠隔地の
操作で行って安定した寸法で生産できるようにする。 【解決手段】 ボールが転走するレース溝aを持つ部品
Wを加工する装置であって、個別加工装置1と、遠隔地
の情報処理手段10との間で、加工に関する情報を通信
回線12で授受するものとする。個別加工装置1は、加
工機械部3と、加工に関する情報を検出する検出手段8
と、この検出手段8で検出された情報を用いて加工機械
部3を制御する制御手段4とを備える。遠隔地の情報処
理手段10は、制御手段4や機械側の情報処理手段1
1、および通信回線12を介して検出手段8の検出情報
を得ると共に、機械側の情報処理手段11に情報を与え
る機能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、転がり軸受や等
速自在継手等の部品のレース溝を加工する研削加工装置
および旋削加工装置等の加工装置およびその加工方法に
関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】転がり軸
受や等速自在継手の部品のレース溝は、鋼球が転走する
ため、極めて高い精度が要求される。そのため、仕上が
り寸法のずれや、研削の加工不良に対して、現場で加工
装置の監視や製品の検査を行い、監視結果、検査結果に
応じて、加工条件の設定内容の変更等の調整を行ってい
る。
【0003】しかし、この種の部品の加工条件は、多岐
にわたり、多数の条件が複雑に絡んでいる。例えば、主
軸の回転数、加工送り量、加工送り速度、ドレス条件、
ドレス補正量等の加工条件が相互に絡みあっている。そ
のため、各種の監視結果、検査結果毎に、作業者がこれ
を判断し、適切に対処することが難しい。そのため、監
視結果や検査結果によっては、加工装置のメーカーの専
門の技術者が現地に出向いて運転状況の把握や診断を行
い、制御装置の調整等を行っており、時間と労力が必要
であった。
【0004】また、メンテナンスについても、従来は各
加工装置の設置場所でその装置の経年変化の把握を行
い、構成部品のメンテナンスを行っているため、時間と
労力を要している。加工装置の精度や性能維持のために
は、各装置毎の過去の加工データの履歴を蓄積すること
が必要であるが、このような加工データの蓄積やその分
析,管理の手段を個々の加工装置に設置するのでは、設
備コストが高価となり、また設備の利用効率が悪い。一
方、軸受や等速自在継手の生産では、大量の部品を生産
するため、同種の加工装置が多数設置され、同様な加工
条件で運転されることが多い。このような場合、各加工
装置につき、同じような加工条件の調整を行えば済むこ
とがあるが、従来は個々の加工装置毎に調整を行ってい
るため、調整作業の効率が悪い。
【0005】この発明の目的は、上記の課題を解消する
ことであり、遠隔地で加工装置の検出信号をモニタリン
グして加工状況等を把握し、適切な調整や設定を遠隔地
の操作で行って安定した寸法で生産できるレース溝の加
工装置および加工方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の構成を実施形
態に対応する図1と共に説明する。このレース溝の加工
装置は、ボールが転走するレース溝(a)を持つ部品
(W)を加工する装置であって、加工を行う加工機械部
(3)と、加工に関する情報を検出する検出手段(8)
と、この検出手段(8)で検出された情報を用いて前記
加工機械部(3)を制御する制御手段(4)と、この制
御手段(4)に対する遠隔地にある情報処理手段(1
0)と、これら制御手段(4)と情報処理手段(10)
とを通信回線(12)で接続するための通信手段(9)
とを備える。情報処理手段(10)は、前記制御手段
(4)および通信回線(12)を介して検出手段(8)
の検出情報を得ると共に制御手段(4)に情報を与える
機能を有するものである。前記検出手段(8)は、セン
サ類であっても、所定の記憶部に記憶された情報を読み
出す手段であっても良い。この加工装置は、制御手段
(4)の制御に従い、加工機械部(3)で部品(W)の
レース溝(a)の加工を行う。この加工時または任意の
ときに、検出手段(8)で加工に関する情報が検出され
る。この検出情報は、制御手段(4)と通信回線(1
2)とを介して遠隔地の情報処理手段(10)に伝えら
れる。情報処理手段(10)は、この伝えられた検出情
報を画面に表示したり、その情報を加工するなどの所定
の処理を施し、所定の情報を制御手段(4)に与える。
制御手段(4)は、この与えられた情報を用いて加工機
械部(3)を制御する。このため、例えば、別事業所等
の遠隔地の情報処理手段(10)により検出手段(8)
の検出情報をモニタリングし、遠隔地の技術者やコンピ
ュータがこの検出情報を基に、加工機械部(3)の運転
状況の把握や診断を行うと共に、その診断結果に応じて
制御手段(4)の設定値の変更等を行う情報を作成し、
その作成された情報を情報処理手段(10)から送信し
て加工機械部(3)を適正な運転状態に保つなどの処置
が行える。
【0007】この発明において、前記制御手段(4)と
通信手段(9)との間に、遠隔地の情報処理手段(1
0)とは別の情報処理手段(11)を設け、遠隔地の情
報処理手段(10)は、制御手段(4)側の情報処理手
段(11)を介して制御手段(4)と情報の授受を行う
ものとしても良い。レース溝(a)を持つ部品は、軸受
の部品または等速自在継手の部品であっても良い。前記
加工機械部(3)は、研削装置であっても良く、また旋
削装置であっても良い。
【0008】この発明において、前記の加工に関する情
報には、加工条件情報記憶部(7a)に設定された加工
条件が含まれ、前記検出手段(8)は、その検出機能と
して加工条件情報記憶部(7a)の設定情報を読み取る
機能を含むものとしても良い。また、前記加工に関する
情報には、製品情報記憶部(7b)に設定された製品の
形状,精度等に関する情報である製品情報が含まれ、前
記検出手段(8)は、その検出機能として製品情報記憶
部(7b)の設定情報を読み取る機能を含むものとして
も良い。ここで言う「製品」とは、前記部品からこのレ
ース溝加工装置による加工で得られる製品のことであ
る。また、前記加工に関する情報には加工の状態に関す
る情報が含まれ、前記検出手段(8)は加工状態情報を
検出するセンサ類からなる加工検出手段(5)を含むも
のとしても良い。
【0009】この発明のレース溝の加工方法は、ボール
が転走するレース溝(a)を持つ部品(W)を加工する
方法であって、加工機械部(3)またはこの加工機械部
(3)を制御する制御手段(4)に設けられた検出手段
(8)から得た加工に関する情報を、通信回線(12)
を介して制御手段(4)に対する遠隔地の情報処理手段
(10)に伝え、この伝えられた情報を基にして遠隔地
情報処理手段(10)で生成した情報を制御手段(4)
に与え、この与えられた情報を用いて制御手段(4)に
より加工機械部(3)を制御し、加工機械部(3)で前
記レース溝(a)を持つ部品(W)を加工する方法であ
る。前記の遠隔地情報処理手段(10)で生成した情報
は、オペレータが入力した情報であっても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図面と共
に説明する。図1は、この実施形態にかかるレース溝加
工装置の概念構成のブロック図である。このレース溝加
工装置は、個別加工装置1と情報処理部2とで構成され
る。個別加工装置1は、加工機械部3と、この加工機械
部3の制御を行う制御手段4とで主に構成され、NC工
作機械等からなる。個別加工装置1は、加工機械部3の
加工の状態に関する情報を検出する加工検出手段5を有
する。加工検出手段5は、後述の検出手段8の一部であ
る。加工機械部3は、個別加工装置1のうち、部品Wに
加工を行う機械部分のことであり、例えば研削装置また
は旋削装置等の工作機械からなる。加工機械部3は、部
品Wを供給,排出するローダを含むものであっても良
い。部品Wは、鋼球等のボールが転走するレース溝aを
有するものであり、例えば、転がり軸受の内輪や外輪、
あるいは等速自在継手の内輪や外輪、ボールねじのねじ
軸やナット等のことである。
【0011】制御手段4は、例えば、コンピュータ式の
数値制御装置(CNC装置)と、プログラマブルコント
ローラ(PC装置)と、その操作盤(図示せず)とで構
成される。制御手段4は、加工に必要な様々な設定情報
や検出情報を記憶する情報記憶部7と、この情報記憶部
7の記憶内容や加工プログラム等に従って所定の処理を
行う処理部6とを備える。情報記憶部7には、加工に関
する条件、例えば工具回転数や工具送り速度、工具送り
量、研削装置の場合の砥石を整形するためのドレス条
件、および主軸回転数等を設定した加工条件情報記憶部
7aと、被加工物である部品Wから加工される製品の条
件(製品条件)、例えば製品名称,重量,溝寸法等を設
定した製品情報記憶部7bと、加工状態を把握する情
報、例えば加工動力、加工中の製品寸法、加工温度、加
工時間等を記憶する加工情報記憶部7cとを有する。加
工検出手段5は、加工機械部3の各部の加工の状態に関
する情報を検出するセンサ類を総称したものである。加
工検出手段5の検出情報は、加工情報記憶部7cに記憶
される。検出手段8は、情報記憶部7における加工情報
記憶部7a、製品情報記憶部7b、および加工情報記憶
部7cの記憶内容を読み取る手段と、加工検出手段5と
を含むものである。
【0012】情報処理部2は、個別加工装置1の制御手
段4の近傍に設置された情報処理手段11と、この情報
処理手段11に通信手段9を介して接続された遠隔地の
情報処理手段10とで構成される。各情報処理手段1
0,11は、それぞれコンピュータ等からなり、通信に
関するソフトウェア等の通信機能を備えたものである。
通信手段9は、通信回線12を介して両情報処理手段1
0,11の間に情報の双方向の送信を行う手段であり、
制御手段4側の通信機器14と、遠隔地側の通信機器1
3とで構成される。通信回線12は、電話回線網等の公
衆通信回線であっても、専用通信回線であっても良く、
またアナログ回線であっても、ディジタル回線であって
も良い。通信機器13,14は、アナログ回線の場合は
モデム等からなり、ディジタル回線の場合はDSU(デ
ィジタル・サービス・ユニット)やTA(ターミナルア
ダプタ)等からなる。
【0013】制御手段4側の情報処理手段11は、制御
装置4と遠隔地の情報処理手段10との間で情報の送受
を行うための処理を行う手段であり、パーソナルコンピ
ュータ等が用いられる。遠隔地の情報処理手段10は、
検出手段8から制御手段4側の情報処理手段11を介し
て伝えられた情報を所定の形式で画面に表示する機能
と、適宜入力されあるいはこの情報処理手段10で作成
された制御手段4の設定変更の情報を通信手段9から制
御手段4側の情報処理手段11に送信する機能とを備え
る。遠隔地の情報処理手段10は、この他に、検出手段
8から制御手段4側の情報処理手段11を介して伝えら
れた情報を所定の形式で蓄積、分析、管理する機能を備
えるものであることが好ましい。また、この情報処理手
段10は、複数のコンピュータをバスや通信回線で接続
し、各コンピュータに前記蓄積、分析、管理等の機能を
分担させるようにしても良い。
【0014】遠隔地の情報処理手段10と機械側の情報
処理手段11とは、前記通信手段9を介して一対多で接
続されていても、多対多で接続されていても良い。ま
た、機械側の情報処理手段11は、事業所内のローカル
エリアネットワークで接続されたコンピュータの一つで
あっても良く、また遠隔地の情報処理手段10は、前記
と別の事業所内のローカルエリアネットワークで接続さ
れたコンピュータの一つであっても良い。両情報処理手
段10,11間の通信は、TCP/IPプロトコル等に
よるインターネットを用い、ウェブサーバ等を介して行
うようにしても良く、またウェブサーバを介さずに直接
に通信するようにしても良い。
【0015】図2は図1の個別加工装置1の具体例を示
す平面図とブロック図とを組み合わせた説明図である。
加工機械部3は、被加工物である部品Wの外径面のレー
ス溝aを研削する研削装置からなる。部品Wは、例え
ば、後に図3と共に後述する転がり軸受の内輪である。
この研削装置からなる加工機械部3は、部品Wを把持し
て回転させる主軸22と、回転砥石27と、ドレス装置
30と、ローダ24とを備える。
【0016】主軸22は主軸台21の主軸支持部21a
に回転自在に設置されている。主軸台21は、研削機本
体である基台20に主軸21の軸方向(Y軸方向)に進
退自在に設置され、主軸制御モータ23により進退させ
られる。この主軸台21の進退による主軸22の進退に
より、部品Wのレース溝aと回転砥石27との芯差が補
正される。主軸22による部品Wの把持は、電磁式の主
軸チャックで行われる。主軸22の回転駆動は、主軸台
21に設置されたスピンドルモータ(図示せず)により
行われる。主軸台21上または主軸台21の近傍位置
に、未加工の部品Wを主軸22に対して搬入し、加工済
みの部品Wを排出するローダ24が設置されている。ロ
ーダ24はローダ制御モータ25で駆動される。
【0017】基台20上には、砥石台26が主軸22と
直交する方向(X軸方向)に進退自在に設置され、砥石
台26の砥石軸支持部26aに、レース溝aを研削する
工具である回転砥石27の砥石軸27aが回転自在に設
置されている。砥石台26は砥石台制御モータ28で進
退移動させられる。回転砥石27は、砥石台26に設置
された砥石回転駆動モータ(図示せず)により高速回転
させられる。この砥石回転駆動モータによる加工動力
は、動力検出器29により検出される。動力検出器29
には、モータの電力値を検出するものや、AEセンサ等
が用いられる。
【0018】ドレス装置30は、ドレス工具31、ドレ
ス旋回モータ32、およびドレス補正モータ33等から
なる回転砥石27の整形装置である。ドレス工具31に
はダイヤモンド等が用いられる。ドレス旋回モータ32
は、ドレス工具31およびその支持枠からなるドレス工
具ユニットを、回転砥石27の断面における円弧方向に
正逆旋回させるものであり、ドレス工具31を回転させ
ながら前記の旋回を行うことにより、回転砥石27が整
形される。ドレス補正モータ33は、ドレスによって整
形された回転砥石27とドレス工具31との位置関係を
補正ためにドレス工具31を進退移動させるモータであ
る。ゲージ装置34は、主軸22に保持されている部品
Wのレース溝aの寸法を、加工中および加工前後におい
て測定する装置であり、主軸22の軸端と対向して設置
されている。ゲージ装置34は、ゲージ旋回モータ35
により、計測位置と待機位置との間に旋回移動させられ
る。脱磁器36は、加工機械部3の内または外にあっ
て、加工時に電磁力によってチャックされた部品Wの磁
気を消去させるものである。
【0019】加工機械部3に隣接して制御装置37が設
置され、この制御装置37の一部または全体で、前記の
CNC装置等からなる制御手段4が構成される。前記ゲ
ージ装置34および動力検出器29は、図1の加工検出
手段5の一部となる。情報処理部2は、遠隔地および研
削装置側の情報処理手段10,11にコンピュータが用
いられ、また通信手段9における遠隔地および研削装置
側の通信機器13,14にモデムが用いられている。研
削装置側の情報処理手段11は、制御手段4に対して加
工条件情報、製品情報、加工状態の情報等の授受した
り、これらの情報を管理する機能を備える。遠隔地の情
報処理手段10は、加工装置本体1の加工データの蓄積
や分析、管理を一括して行ったり、加工機械部3の稼働
状態の履歴を監視してメンテナンス指示を行うことがで
きるものである。
【0020】図3は、前記の部品Wを含む転がり軸受の
一例を示す。この軸受は、内輪41と外輪42との間
に、保持器44に保持された鋼球等からなる転動体43
を介在させ、外輪42にシール45を取付けたものであ
る。軌道輪である内輪41および外輪42は、各々円弧
状の断面形状のレース溝46,47を有している。この
内輪41が、図2の研削装置からなる加工機械部3で加
工する部品Wとなる。
【0021】上記構成の作用を説明する。加工機械部3
は、制御手段4に制御されて部品Wを加工する。制御手
段4の情報記憶部7には、加工に必要な様々な条件が設
定されている。例えば、加工に関する条件として、砥石
の回転数、加工送りの速度、送り量、回転砥石27を整
形するためのドレス条件、および主軸22(または部品
W)の回転数等がある。また、被加工物である部品Wに
関する条件(製品条件)として、製品名称、重量、溝寸
法、研削幅、比熱、膨張係数等がある。また、加工状態
を把握する情報として、加工動力、加工中の製品寸法、
加工温度、加工時間等がある。これらの条件の情報は、
加工される部品Wに応じて、個別加工装置1側の情報処
理手段11によって制御手段4に伝達される。この情報
処理手段11によって制御手段4に伝達する情報は、通
信回線12を通じて遠隔地の情報処理手段10より与え
られる。
【0022】一方、加工機械部3では、加工検出手段5
によって、加工動力や部品Wの寸法の変化、加工温度、
加工時間等が検出されると共に、加工条件に応じた情報
記憶部7の設定情報(回転数や送り量)が検出手段8に
より検出される。これらの検出情報は、制御手段4によ
る加工の制御に用いられると共に、制御手段4側の情報
処理手段11および通信回線12を通して遠隔地の情報
処理手段10に伝えられる。
【0023】このため、遠隔操作で、現場に行かなくて
も、個別加工装置1の検出手段8の検出信号をモニリン
グすることにより、安定した寸法で生産できる。また、
加工機械部3の経年変化の把握が簡単に行え、構成部品
等のメンテナンス指示が的確に行える。また、個々の加
工機械3による加工情報の履歴を、遠隔地の情報処理手
段10によって一括して蓄積、分析、管理することが可
能となる。そのため、安価な設備コストで加工精度の向
上が図れ、設備管理も効率化される。軸受生産の場合、
同種の個別加工装置1が多数設置されている場合が多
く、そのため、これらの個別加工装置1の制御手段4に
設定される加工条件や制御条件を、遠隔地の情報処理手
段10により一括して変更する機能が有効に作用する。
【0024】図2の具体例のように、加工機械部3が研
削装置である場合、その制御手段4の情報記憶部7に記
憶され、あるいは加工検出手段5で検出される情報は、
より詳しく例示すると次の情報とされる。加工条件情報
のうち、砥石関係の情報は、急送り量、急送り速度、バ
ックオフ量、バックオフ速度、粗送り量、粗送り速度、
仕上げ送り量、仕上げ送り速度、仕上げ送り安定時間、
砥石初期サイズ、砥石交換サイズ、オフセット、主軸回
転数、および砥石回転数等の各情報とされる。加工条件
情報のうち、ドレス関係の情報は、ドレス補正量、ドレ
ス旋回半径、ドレス位置補正量、ドレス速度、およびド
レススキップ等の各情報とされる。加工状態情報は、加
工動力、加工寸法、加工温度、および加工時間の各情報
とされる。製品形状、精度情報は、製品溝直径、製品研
削幅、製品重量、製品比熱、製品膨張係数、および製品
名称の各情報とされる。
【0025】なお、上記実施形態は、転がり軸受の内輪
41(図3)となる部品Wを加工する場合につき説明し
たが、このレース溝加工装置で加工する部品は、前記軸
受の外輪42であっても良く、また図4に例示する等速
自在継手の内輪51や外輪52、あるいはボールねじの
ねじ軸やナットであっても良い。図4に示す等速自在継
手は、内輪51と外輪52に各々設けられたレース溝5
3,54の間に、鋼球等からなる転動体55を介在させ
たものである。転動体55は保持器56のポケットに保
持されている。内輪51は、軸部57を有する部品であ
る。レース溝53は外径面に軸方向に沿って設けられ、
その溝底線は軸方向に沿う円弧状とされている。外輪5
2は軸部58を有するカップ状の部品である。レース溝
54は内径面に軸方向に沿って設けられ、その溝底線は
軸方向に沿う円弧状とされている。外輪52の開口部
は、これら外輪2の開口部付近と内輪51の軸部57と
に両端が取付られたゴム製等の可撓性のブーツ59によ
って覆われている。
【0026】前記実施形態は、各個別加工装置1が研削
装置である場合につき説明したが、個別加工装置1は旋
削装置であっても良い。また、研削装置装置からなる個
別加工装置1と旋削装置からなる個別加工装置1とを共
通の遠隔地の情報処理手段10に通信手段9および機械
側の情報処理手段11を介して接続しても良い。
【0027】図5は、このレース溝加工装置の通信系の
展開例を示す。所定の事業所63に設置された複数の個
別加工装置1は、各々単独で、あるいは複数台で共通の
情報処理手段11に接続され、これら情報処理手段11
はウェブサーバ60,ファイアウォール61,およびル
ータ62と共にローカルエリアネットワークを構成す
る。このローカルエリアネットワークは、通信回線12
によりインターネット64を介して、別の各事業所6
5,66のローカルエリアネットワークに設置された遠
隔地の情報処理手段10に接続されている。
【0028】
【発明の効果】この発明のレース溝の加工装置および加
工方法によると、遠隔操作で、現場に行かなくても、加
工装置の検出信号をモニタリングすることにより安定し
た寸法で生産できる。加工機械部の経年変化の把握も遠
隔地で行え、その構成部品等のメンテナンスが容易に行
える。また、多数の個別加工装置の加工情報の履歴を、
通信手段と遠隔地の情報処理手段によって、一括して蓄
積、分析、管理することが可能となり、設備コストが安
価となり、設備管理も効率化される。さらに、軸受部品
や等速自在継手部品の研削,旋削加工の場合のように、
同種の個別加工装置が多数設置されている場合に、加工
条件、制御条件を一括して変更する機能が有効に作用す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるレース溝加工装
置の概念構成を示すブロック図である。
【図2】同レース溝加工装置の加工機構部の平面図とブ
ロック図とを組み合わせて示す説明図である。
【図3】被加工物となる部品例を含む軸受の断面図であ
る。
【図4】被加工物となる部品例を含む等速自在継手の断
面図である。
【図5】レース溝加工装置の通信系の展開例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1…個別加工装置 2…情報処理部 3…加工機械部 4…制御手段 5…加工検出手段 7…情報記憶部 8…検出手段 9…通信手段 10…遠隔地の情報処理手段 11…制御手段側の情報処理手段 12…通信回線 13,14…通信機器 W…部品 a…レース溝

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールが転走するレース溝を持つ部品を
    加工する装置であって、加工を行う加工機械部と、加工
    に関する情報を検出する検出手段と、この検出手段で検
    出された情報を用いて前記加工機械部を制御する制御手
    段と、この制御手段に対する遠隔地にある情報処理手段
    と、これら制御手段と情報処理手段とを通信回線で接続
    するための通信手段とを備え、前記情報処理手段は、前
    記制御手段および通信回線を介して前記検出手段の検出
    情報を得ると共に前記制御手段に情報を与える機能を有
    するものとしたレース溝の加工装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段と前記通信手段との間に、
    前記遠隔地の情報処理手段とは別の情報処理手段を設
    け、前記遠隔地の情報処理手段は、制御手段側の情報処
    理手段を介して前記制御手段と情報の授受を行うものと
    した請求項1記載のレース溝の加工装置。
  3. 【請求項3】 前記レース溝を持つ部品が、軸受の部品
    または等速自在継手の部品である請求項1または請求項
    2記載のレース溝の加工装置。
  4. 【請求項4】 前記加工機械部が研削装置である請求項
    1ないし請求項3のいずれかに記載のレース溝の加工装
    置。
  5. 【請求項5】 前記加工機械部が旋削装置である請求項
    1ないし請求項3のいずれかに記載のレース溝の加工装
    置。
  6. 【請求項6】 前記加工に関する情報には、加工条件情
    報記憶部に設定された加工条件が含まれ、前記検出手段
    は、その検出機能として前記加工条件情報記憶部の設定
    情報を読み取る機能を含む請求項1ないし請求項5のい
    ずれかに記載のレース溝の加工装置。
  7. 【請求項7】 前記加工に関する情報には、製品情報記
    憶部に設定された製品の形状,精度等に関する情報であ
    る製品情報が含まれ、前記検出手段は、その検出機能と
    して前記製品情報記憶部の設定情報を読み取る機能を含
    む請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のレース溝
    の加工装置。
  8. 【請求項8】 前記加工に関する情報には加工の状態に
    関する情報が含まれ、前記検出手段は加工状態情報を検
    出するセンサ類からなる加工検出手段を含む請求項1な
    いし請求項8のいずれかに記載のレース溝の加工装置。
  9. 【請求項9】 ボールが転走するレース溝を持つ部品を
    加工する方法であって、加工機械部またはこの加工機械
    部を制御する制御手段に設けられた検出手段から得た加
    工に関する情報を、通信回線を介して前記制御手段に対
    する遠隔地の情報処理手段に伝え、この伝えられた情報
    を基にして前記遠隔地情報処理手段で生成した情報を前
    記制御手段に与え、この与えられた情報を用いて前記制
    御手段により前記加工機械部を制御し、前記加工機械部
    で前記レース溝を持つ部品を加工するレース溝の加工方
    法。
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WO2020262620A1 (ja) * 2019-06-28 2020-12-30 Dmg森精機株式会社 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム

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